JP4725912B2 - オーガ中間振止吊下げ材弛み検出警告装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オーガから吊下げ材にて吊下げられている中間振止の異常落下を警告するための検出警告装置に関する。
従来、掘削作業の掘削精度を高めるため、ロッドの振止として固定の下部振止とオーガから吊下げ材にて吊下げられ自重で下降する中間振止とが用いられてきた。
この中間振止は比較的軽量であり、オーガの下端に接続されたロッドの曲がりなど負荷が掛かったとき、自重で降下できず途中に引っかかった状態で停止することがあった。
その際、オーガが降下しても吊下げ材は中間振止吊下げ材受けボックスに、例えば吊下げ材がチェーンの場合は折畳まれ収まるため、目視では吊下げ材が弛んでいることが判り難く、その状態にて中間振止の真下での作業が行われるとき、何かのきっかけで中間振止が、吊下げ材の弛んでいた分不意に落下し作業員を直撃するといった危険性があった。
そこで、本発明は、中間振止が引っかかった状態で停止している場合、ランプ(パトライト)の点灯や警報ブザーにより、作業者に警告を与え、安全作業を行えるようにすることにある。
上記問題を解決する手段は、
オーガから吊下げ材にて吊下げられている中間振止の異常落下を警告するための検出警告装置であって、
前記中間振止の吊下げ材の弛みを検出する手段と、
前記中間振止が下降し、下部振止上に預けられたことを検出する手段と、
前記中間振止が下部振止上になく、吊下げ材の弛みを検出したとき、警告を発する手段と、を備えることを特徴とするオーガ中間振止吊下げ材弛み検出警告装置。
すなわち、本発明のオーガ中間振止吊下げ材弛み検出警告装置によれば、中間振止が下部振止上まで降下して吊下げ材が弛んでいる場合は中間振止落下の危険性はないが、中間振止がリーダのレール上で引っかかった状態で停止している場合のオーガ中間振止吊下げ材に弛みのみを判別検出させ、そのとき警告を発するようにすることで、作業者の注意が喚起され、安全に作業を行うことができる。
本発明によれば、なんらかの事態で中間振止がリーダのレール上で引っかかった状態にて停止したとしても、作業者に警告が予め与えられているので、中間振止の不意の落下からの危険が避けられる。
以下、図1乃至図4を参照し、本発明によるオーガ中間振止吊下げ材弛み検出警告装置の一実施形態について詳細に説明する。
図1に示したように、中間振止5はリーダ2のレール3に沿って自在に昇降するオーガ1下端の左右ブラケット1a、1b(従来はここに中間振止吊下げ用チェーンが吊下げられる)にチェーン弛み検出装置8、8の上端が取付けられ、それらの下端から各々チェーン7a、7bによって吊下げられており、各々のチェーン弛み検出装置8、8内にはチェーン7a、7bの重量につりあうように調整されたバネ20を有するリミットスイッチ8a、8bが内蔵されている。
また、下部振止はリーダ2上端のトップシーブ(図示せず)から下部振止吊りワイヤ6によって吊下げられており、下部振止4の上部にはロッド12に付着した土砂の飛散防止用ジャバラ13が設けられている。
尚、このジャバラ13部に中間振止5が預けられたとき、下部振止取付スライド金具15上端に設けられた振止間距離検出用リミットスイッチ9が中間振止取付スライド金具16下端の押圧によりONになる構造になっている。
そして、ベースマシン14の前部には、中間振止5が引っかかった状態で停止している場合、警告用のパトライト10及び又は警報ブザー11が設けられている。
このオーガ中間振止吊下げ材弛み検出警告装置全体の回路としては、図2に示したように、直列に配されたリミットスイッチ8a、8bの電流信号をリレー18で、また振止間距離検出用リミットスイッチ9の電流信号をリレー19で受け、リレー18と19を直列に配して、警告用のパトライト10及び又は警報ブザー11に繋げてある。
尚、本実施例では、中間振止5の吊下げ材の弛みを検出する手段を一例としてバネ20に掛かる荷重がチェーン7a、7bの荷重以下になった場合作動するリミットスイッチ8a、8bとしたが、荷重計等の他の検出器を用いてもよく、中間振止5が下部振止4に預けられた状態を検出する検出器も同様である。
また、本実施例では、中間振止5の吊下げ材としてチェーン7a、7bを用いたが、その利点は中間振止が下部振止に預かった後、更にオーガを下降する際、中間振止5に設けられたチェーン受け箱17の中に折りたたまれる形になって収容され余ったチェーン7a、7bの処理が不要のためであり、ワイヤ等を用いてもよい。
次に、上記実施形態の作用を図1乃至図4を参照して説明する。
図1に示したように、掘削精度を高めるため、ロッド12の振止としてリーダ2上端のトップシープ(図示せず)から吊下げ材6にて吊下げられた固定の下部振止4とオーガ1から吊下げ材7a、7bにて吊下げられ自重で下降する中間振止5とを有する掘削機を用いて、掘削作業が開始される。
このとき、中間振止5はオーガ1下端と下部振止4上端との中間付近の所定位置にセットされており、ロッド12は3点支持により鉛直精度が高められた状態で埋入されていくこととなる。
そして、ロッド12の埋入に伴い、中間振止5は下部振止4に向かってリーダ2のレール3上を自重で下降して行き、中間振止受止め緩衝用ジャバラ13に預けられ、その後はこの状態でオーガは更に降下しロッド12上端が中間振止5の上端到達まで埋入作業が行われる。
中間振止5が、正常な状態で降下していく場合、中間振止5をオーガ1下端から吊下げているチェーン7a、7bは片側のチェーン7aの状態を図3−1に示したごとく、ぴんと張った状態にあり、リミットスイッチ8a、8bはONの状態にあるので、図2に示したリレー18のパトライト10及び又は警報ブザー11ラインが開放されており、点灯やブザーがなることはない。
これに反し、もし何らかの理由で中間振止5がリーダ2のレール3上で引っかかった状態にて停止した場合、片側のチェーン7aの状態を図3−2に示したごとく、チェーン7aはチェーン受け箱17内に一部が弛んで預けられた状態にあり、チェーン弛み検出装置8のバネ20に掛かる荷重がチェーン7a、7bの荷重以下になるので、リミットスイッチ8a、8bは押し上げられOFFの状態になり、図2に示したリレー18のパトライト10及び又は警報ブザー11ラインが閉鎖されることになって点灯やブザーが鳴り警告が行われることとなる。
尚、チェーン弛み検出装置8は、チェーン7a、7bのどちらか一方に付けてもよいが、中間振止5が左右に傾きどちらか一方だけが弛んだ場合、その落下距離は僅かであるが、中間振止5は比較的軽量といえども人に対する衝撃は無視できないものとなるため、チェーン7a、7bの両方にチェーン弛み検出装置8を取付けた方がよい。
次に、ロッド12の埋入に伴い、中間振止5が下部振止4に向かってリーダ2のレール3上を自重で下降して行き、ロッド12に付着した土砂の飛散防止用ジャバラ13に預けられると、チェーン7a、7bはチェーン受け箱17内に弛んで預けられる状態になり、中間振止5の落下危険はなくなる。
故に、チェーン7a、7bがこの状態で弛んだ場合は、図4−2に示したごとく、下部振止取付スライド金具15上端に設けられた振止間距離検出用リミットスイッチ9が中間振止取付スライド金具16下端の押圧により押し下げられONの状態になり、図2に示したリレー19のパトライト10及び又は警報ブザー11ラインが開放され、点灯やブザーがなることはない。
このように,本発明の装置を用いることにより、中間振止5が下部振止4に預けられるまでの途中段階で引っかかって停止している場合のみ、パトライト10の点灯や警報ブザー11が鳴るので、作業者はその警告が行われたときのみ注意して安全作業が行えることとなる。
本発明の警告装置が取り付けられたオーガ機の側面図。 本発明の警告装置の回路図。 本発明のチェーン弛み検出装置概念図。 本発明の振止間距離検出用リミットスイッチ作動概念図。
符号の説明
1 オーガ
1a、1b ブラケット
2 リーダ
3 レール
4 下部振止
5 中間振止
6 下部振止吊りワイヤ
7a、7b 中間振止吊りチェーン
8 チェーン弛み検出装置
8a、8b リミットスイッチ
9 振止間距離検出用リミットスイッチ
10 パトライト
11 ブザー
12 ロッド
13 ジャバラ
14 ベースマシン
15 下部振止取付スライド金具
16 中間振止取付スライド金具
17 チェーン受け箱
18、19 リレー
20 バネ

Claims (1)

  1. オーガから吊下げ材にて吊下げられている掘削ロッドの振止として、リーダ上部とリーダ下部との中間にあって、リーダのレール上を自重で降下する中間振止の異常落下を警告するための検出警告装置において、
    前記中間振止の吊下げ材の弛みを検出する手段と、
    前記中間振止が下降し、リーダ下部に固定の前記掘削ロッド下部振止上に預けられたことを検出する手段と、
    前記中間振止が下部振止上になく、吊下げ材の弛みを検出したとき、警告を発する手段とを備えることを特徴とするオーガ掘削ロッドの中間振止吊下げ材弛み検出警告装置。
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