JP4724933B2 - 静止画像撮影装置及びその記録残り枚数表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデジタルスチルカメラ装置に使用して好適な静止画像撮影装置及びその記録残り枚数表示方法に関する。詳しくは、撮影された静止画像情報を記録媒体に記録する際に、記録が完了する以前に記録残り枚数が表示できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばデジタルスチルカメラ装置においては、撮影された静止画像の内容によってその記録容量が変動するために、記録媒体に記録可能な記録残り枚数を正確に表示することが困難である。このため従来の装置では、例えば記録された枚数のみを表示していた。しかしながら、このように記録された枚数のみを表示する方法では、記録残り枚数の判断は使用者に委ねるために、使用者の理解を得難いものである。
【0003】
これに対して、装着された記録媒体の記録容量を予め想定される静止画像の1枚あたりの最大の記録容量で除算した保証枚数から、記録された枚数を減算した値を表示することが行われている。ところがこの場合に、保証枚数から記録された枚数を単純に減算しただけでは、例えば静止画像の内容によってその記録容量が少なくても記録残り枚数は1枚分が減じられることになり、実際の記録残り枚数との間で誤差が生じることになる。
【0004】
さらに上述の予め想定される静止画像の1枚あたりの最大の記録容量は、平均的な静止画像の1枚あたりの記録容量に対してかなり大きな値が想定されるために、上述の誤差は極めて大きくなる可能性がある。このため、例えば着脱式の記録媒体を一端外して再装着すると、記録媒体の記録容量が再測定されるために、記録残り枚数が増加するなどの現象が起き、実際の記録残り枚数が表示されているにもかかわらず使用者に不信感を与える恐れが生じるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方、例えばデジタルスチルカメラ装置において、撮影された静止画像の記録を行う場合に、シャッターキーが押されてから記録媒体への記録が完了するまでには比較的多くの時間が掛かり、この間は次の撮影ができないものである。これを解決するためには、例えば記録する前の画像を一時的に記憶しておけるバッファメモリを備えて、バッファメモリに記憶できる画像の数だけ連写撮影をすることのできる装置が実施されている。
【0006】
しかしながらこのようなバッファメモリを備えることはコストアップにつながるものである。このためローコストの機種では、バッファメモリを用いずにシャッター間隔を縮めることが求められている。そしてこのような機種においては、シャッターキーが押されてから記録媒体への記録が完了するまでの間に記録媒体の記録残り枚数を表示することによって、次の撮影がいち早く行われるようにしてシャッター間隔を縮めることが求められた。
【0007】
これに対して例えば図3に示すような装置が提案されている。すなわち図3において、被写体(図示せず)からの映像光が、撮像レンズ301を通じて光量を電気信号に変換する半導体撮像素子(CCD)302に照射される。そしてこの半導体撮像素子302からの電気信号が量子化のためのA/D変換器303に供給され、量子化された信号がデジタル信号処理により画像データを作成する信号処理回路304に供給される。
【0008】
さらにこの信号処理回路304からの画像データが符号化のためのエンコーダ305に供給される。そして符号化された画像データが、フラッシュメモリ307への記録、またはフラッシュメモリ307の残り容量を検出するメモリコントローラ306に供給される。これによって、符号化された画像データがフラッシュメモリ307に記録される。
【0009】
また装置の各ブロックを制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する)308が設けられる。このマイコン308からの信号が、例えば文字信号を発生する文字信号発生回路309に供給され、発生された文字信号が表示装置(LCD)310に供給されて、マイコン308で指定された文字が表示される。またシャッターキー312からの信号がマイコン308に供給される。
【0010】
さらに予め想定される静止画像の1枚あたりの最大の記録容量がリードオンリーメモリ(ROM)311に記憶される。すなわちエンコーダ305で画像データを符号化すると、画像1枚あたりのデータサイズは、被写体の輝度情報と色情報の量などにより変動するので、その最も情報量の多い場合のデータサイズが固定値としてリードオンリーメモリ311に記憶される。
【0011】
そしてこの装置において、マイコン308で行われる各ブロックを制御する動作は、例えば図4に示すフローチャートのように行われる。なおこの動作アルゴリズムは、例えばマイコン308に内蔵のリードオンリーメモリ(図示せず)に格納されているプログラムであり、無限実行されるものである。また、各変数はマイコン308に内蔵のランダムアクセスメモリ(図示せず)にマッピングされており、電源オン時の各変数の初期値は全て値“0”とされる。
【0012】
そこで図4において、まずステップS401で記録履歴フラグFRが値“0”か否か判定される。ここで〔記録履歴フラグFR=0〕のときは、ステップS405でフラッシュメモリ307の残容量がメモリコントローラ306から取得され、メモリ残容量Rに代入されてステップS406に進められる。また、ステップS401で〔記録履歴フラグFR≠0〕のときは、ステップS402で処理中フラグFが値“0”か否か判定され、〔処理中フラグF=0〕のときはステップS406に進められる。
【0013】
さらにステップS402で〔処理中フラグF≠0〕のときはステップS403でメモリコントローラ306から処理完了通知があったか否か判定され、通知がなかったときはステップS406に進められる。また、ステップS403でメモリコントローラ306から処理完了通知があったときは、ステップS404で処理中フラグFが値“0”にされてステップS406に進められる。
【0014】
そしてステップS406では、メモリ残容量Rを画像1枚あたりのメモリ消費量Mで除算した結果が残り枚数Cに代入され、さらにステップS407で残り枚数Cが数値0より大きいか否か判定される。ここで〔残り枚数C=0〕であればステップS410で文字信号発生回路309に撮影不可能を文字表示するための表示データが出力されて動作は終了され、ステップS401に戻される。この結果、図5のAに示すような撮影不可能の文字が表示装置310に表示される。
【0015】
また、ステップS407で〔残り枚数C>0〕であれば、ステップS408で文字信号発生回路309に残り枚数Cを文字表示するための表示データが出力され、図5のBに示すような残り枚数の表示データが表示装置310に表示される。さらにステップS409でシャッターキー312が押されているか否か判定され、押されていないときは動作は終了され、ステップS401に戻される。
【0016】
これに対しステップS409でシャッターキー312が押されているときは、ステップS411で記録中を文字表示するための表示データが出力され、図5のCに示すような記録中の文字が表示装置310に表示される。これに続いて、ステップS412でエンコーダ305に信号処理回路304から出力された画像データをエンコードするように要求され、ステップS413で処理中フラグFが値“0”か否か判定される。
【0017】
そしてステップS413で〔処理中フラグF=0〕のときは、ステップS415で記録履歴フラグFRと処理中フラグFを値“1”にしてステップS416に進められる。また、ステップS413で〔処理中フラグF≠0〕のときは、ステップS414でメモリコントローラ306から処理完了通知があるまで待ってステップS416に進められる。
【0018】
さらにステップS416では、メモリコントローラ306にエンコーダ305から出力された符号化された画像データをフラッシュメモリ307に記録するように要求され、ステップS417でメモリ残容量Rから画像1枚あたりのメモリ消費量Mを減算した結果がメモリ残容量Rに代入されて動作は終了され、ステップS401に戻される。
【0019】
このようにして上述の装置では、シャッターキーが押されると、画像をエンコードしてフラッシュメモリへの記録が完了する以前に、記録媒体の記録残り枚数が表示装置に表示される。このため使用者は、あと何枚撮影できるかをいち早く知ることができ、利便性を向上させることができるもので、これによってシャッター間隔を縮めることができるものである。
【0020】
ところが上述の装置では、メモリ残容量Rから画像1枚あたりのメモリ消費量Mを単純に減算して次のメモリ残容量Rとしているものであり、これでは〔従来の技術〕で述べた保証枚数から記録された枚数を単純に減算したものと変わるところがない。このため例えば静止画像の内容によってその記録容量が少なくても記録残り枚数は1枚分が減じられることになり、実際の記録残り枚数との間で誤差が生じることになる。
【0021】
そして上述の予め想定される静止画像の1枚あたりの最大の記録容量は、平均的な静止画像の1枚あたりの記録容量に対してかなり大きな値が想定されるために、上述の誤差は極めて大きくなる可能性がある。このため、例えば着脱式の記録媒体を一端外して再装着すると、記録媒体の記録容量が再測定されるために、記録残り枚数が増加するなどの現象が起き、実際の記録残り枚数が表示されているにもかかわらず使用者に不信感を与える恐れが生じるものである。
【0022】
なお、例えばフラッシュメモリへの記録が完了した後で記録媒体のメモリ残容量Rを取得し、このメモリ残容量Rを画像1枚あたりのメモリ消費量Mで除算すれば、実際の記録残り枚数Cが求めることができる。しかしこの方法では、使用者はあと何枚撮影できるかをフラッシュメモリへの記録が完了するまで知ることができず、利便性が低下し、これによってシャッター間隔を縮めることはできないものである。
【0023】
この出願はこのような点に鑑みて成されたものであって、解決しようとする問題点は、従来の装置及び方法では、記録媒体への記録が完了する以前に正確な記録残り枚数を表示することが困難なものであり、不正確な表示によって使用者の不信感が増大したり、また良好にシャッター間隔を縮めることができなかったというものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
このため本発明においては、記録の行われた前及び後の記録媒体の記録残容量の差分を計算し、この差分を加算して記録残り枚数を求めるようにしたものであって、これによれば、記録媒体への記録が完了する以前に正確な記録残り枚数を求めることができ、使用者はあと何枚撮影できるかをいち早く知ることができ、利便性を向上させてシャッター間隔を縮めることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
すなわち本発明は、撮影された静止画像情報を記録媒体に記録する静止画像撮影装置であって、前回の撮影時における撮影開始から記録が完了する前までの間に算出される記録媒体の見込み記録残容量と、該前回の撮影時の記録が完了した後に取得される記録媒体の記録残容量との差分を計算するとともに、該差分を記憶する記憶手段と、前回の撮影時の記録が完了した後に取得される記録媒体の記録残容量から予め設定された静止画像の1枚あたりの記録容量を減算し、記憶手段に記憶された前回の撮影時における差分を加算して今回の撮影時における見込み記録残容量を算出するとともに、該算出した今回の撮影時における見込み記録残容量を静止画像の1枚あたりの記録容量で除算した値を計算する計算手段と、表示手段とを設け、撮影時に、記録媒体への記録が完了する前に、計算手段で求められた値を表示手段に記録残り枚数として表示するものである。
【0026】
また、本発明においては、撮影された静止画像情報を記録媒体に記録すると共に、前回の撮影時における撮影開始から記録が完了する前までの間に算出される記録媒体の見込み記録残容量と、該前回の撮影時の記録が完了した後に取得される記録媒体の記録残容量との差分を計算するとともに、該差分を記憶し、撮影時に、前回の撮影時の記録が完了した後に取得される記録媒体の記録残容量から予め設定された静止画像の1枚あたりの記録容量を減算し、記憶手段に記憶された前回の撮影時における差分を加算して今回の撮影時における見込み記録残容量を算出するとともに、該算出した今回の撮影時における見込み記録残容量を静止画像の1枚あたりの記録容量で除算した値を計算し、該計算した値を、記録媒体への記録が完了する前に、記録残り枚数として表示するものである。
【0027】
以下、図面を参照して本発明を説明するに、図1は本発明による静止画像撮影装置及びその記録残り枚数表示方法を適用したデジタルスチルカメラ装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【0028】
図1において、被写体(図示せず)からの映像光が、撮像レンズ101を通じて光量を電気信号に変換する半導体撮像素子(CCD)102に照射される。そしてこの半導体撮像素子102からの電気信号が量子化のためのA/D変換器103に供給され、量子化された信号がデジタル信号処理により画像データを作成する信号処理回路104に供給される。
【0029】
さらにこの信号処理回路104からの画像データが符号化のためのエンコーダ105に供給される。そして符号化された画像データが、フラッシュメモリ107への記録、またはフラッシュメモリ107の残り容量を検出するメモリコントローラ106に供給される。これによって、符号化された画像データがフラッシュメモリ107に記録される。
【0030】
また装置の各ブロックを制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する)108が設けられる。このマイコン108からの信号が、例えば文字信号を発生する文字信号発生回路109に供給され、発生された文字信号が表示装置(LCD)110に供給されて、マイコン108で指定された文字が表示される。またシャッターキー112からの信号がマイコン108に供給される。
【0031】
さらに予め想定される静止画像の1枚あたりの最大の記録容量がリードオンリーメモリ(ROM)111に記憶される。すなわちエンコーダ105で画像データを符号化すると、画像1枚あたりのデータサイズは、被写体の輝度情報と色情報の量により変動するので、その最も情報量の多い場合のデータサイズが固定値としてリードオンリーメモリ111に記憶される。
【0032】
また、フラッシュメモリ107に記録される静止画像の1枚ごとの差分情報がランダムアクセスメモリ(RAM)113に記憶される。すなわち1回の撮影ごとにフラッシュメモリ107に記録される前及び後のフラッシュメモリ107の残り容量がメモリコントローラ106を通じて検出され、その差分情報がランダムアクセスメモリ113に記憶される。
【0033】
そしてこの装置において、マイコン108で行われる各ブロックを制御する動作は、例えば図2に示すフローチャートのように行われる。なおこの動作アルゴリズムは、例えばマイコン108に内蔵のリードオンリーメモリ(図示せず)に格納されているプログラムであり、無限実行されるものである。また、各変数はマイコン108に内蔵のランダムアクセスメモリ(図示せず)にマッピングされており、電源オン時の各変数の初期値は全て値“0”とされる。
【0034】
そこで図2において、まずステップS201で記録履歴フラグFRが値“0”か否か判定される。ここで〔記録履歴フラグFR=0〕のときは、ステップS208でフラッシュメモリ107の残容量(前回の撮影時の記録が完了した後に取得される記録媒体の記録残容量)がメモリコントローラ106から取得され、メモリ残容量Rに代入されてステップS209に進められる。また、ステップS201で〔記録履歴フラグFR≠0〕のときは、ステップS202で処理中フラグFが値“0”か否か判定され、〔処理中フラグF=0〕のときはステップS209に進められる。
【0035】
さらにステップS202で〔処理中フラグF≠0〕のときはステップS203でメモリコントローラ106から処理完了通知があったか否か判定され、通知がなかったときはステップS209に進められる。また、ステップS203でメモリコントローラ106から処理完了通知があったときは、ステップS204で処理中フラグFが値“0”にされ、ステップS205でメモリ残容量バックアップRBにメモリ残容量R(前回の撮影時における撮影開始から記録が完了する前までの間に算出される記録媒体の見込み記録残容量)を代入する。
【0036】
また、ステップS206でフラッシュメモリ107の残容量(前回の撮影時の記録が完了した後に取得される記録媒体の記録残容量)がメモリコントローラ106から取得されてメモリ残容量Rに代入される。そしてステップS207では、上述のメモリ残容量Rからメモリ残容量バックアップRBを減算する計算が行われ、その結果がメモリ消費量差分MD(差分)に記憶されてステップS209に進められる。
【0037】
さらにステップS209では、メモリ残容量Rを画像1枚あたりのメモリ消費量Mで除算した結果が残り枚数Cに代入され、この残り枚数Cが数値0より大きいか否かステップS210で判定される。ここで〔残り枚数C=0〕であればステップS213で文字信号発生回路109に撮影不可能を文字表示するための表示データが出力されて動作は終了され、ステップS201に戻される。この結果、図5のAに示すような撮影不可能の文字が表示装置110に表示される。
【0038】
また、ステップS210で〔残り枚数C>0〕であれば、ステップS211で文字信号発生回路109に残り枚数Cを文字表示するための表示データが出力され、図5のBに示すような残り枚数の表示データが表示装置110に表示される。さらにステップS212でシャッターキー112が押されているか否か判定され、押されていないときは動作は終了され、ステップS201に戻される。
【0039】
これに対しステップS212でシャッターキー112が押されているときは、ステップS214で記録中を文字表示するための表示データが出力され、図5のCに示すような記録中の文字が表示装置110に表示される。これに続いて、ステップS215でエンコーダ105に信号処理回路104から出力された画像データをエンコードするように要求され、ステップS216で処理中フラグFが値“0”か否か判定される。
【0040】
そしてステップS216で〔処理中フラグF=0〕のときは、ステップS221で記録履歴フラグFRと処理中フラグFを値“1”にしてステップS222に進められる。また、ステップS216で〔処理中フラグF≠0〕のときは、ステップS217でメモリコントローラ106から処理完了通知があるまで待ってステップS218に進められる。
【0041】
また、ステップS218でメモリ残容量バックアップRBにメモリ残容量R(前回の撮影時における撮影開始から記録が完了する前までの間に算出される記録媒体の見込み記録残容量)が代入され、続くステップS219でフラッシュメモリ107の残容量(前回の撮影時の記録が完了した後に取得される記録媒体の記録残容量)がメモリコントローラ106から取得されてメモリ残容量Rに代入される。そしてステップS220では、上述のメモリ残容量Rからメモリ残容量バックアップRBを減算する計算が行われ、その結果がメモリ消費量差分MD(差分)に記憶されてステップS222に進められる。
【0042】
さらにステップS222では、メモリコントローラ106にエンコーダ105から出力された符号化された画像データをフラッシュメモリ107に記録するように要求される。そしてステップS223でメモリ残容量Rから画像1枚あたりのメモリ消費量Mを減算し、さらにメモリ消費量差分MDを加算した結果(今回の撮影時における見込み記録残容量)がメモリ残容量Rに代入されて動作は終了され、ステップS201に戻される。
【0043】
すなわちこの実施形態においては、撮影終了時には、メモリ残容量Rから画像1枚あたりのメモリ消費量Mを減算し、さらにメモリ消費量差分MDを加算した結果がメモリ残容量Rに記憶される。そしてこのメモリ残容量Rから次のメモリ消費量差分MDが計算されると共に、このメモリ残容量Rを画像1枚あたりのメモリ消費量Mで除算した結果が残り枚数Cとして表示される。
【0044】
このためこの実施形態においては、撮影終了時に記憶されているメモリ残容量Rはメモリ消費量差分MDによって補正されたものであり、さらにこのメモリ消費量差分MDを用いて残り枚数Cとして表示される値を求めることによって、フラッシュメモリへの記録が完了する以前に正確な記録残り枚数を表示装置に表示することができる。
【0045】
従ってこの実施形態において、記録の行われた前及び後の記録媒体の記録残容量の差分を計算し、この差分を加算して記録残り枚数を求めるようにしたことによって、記録媒体への記録が完了する以前に正確な記録残り枚数を求めることができ、使用者はあと何枚撮影できるかをいち早く知ることができ、利便性を向上させてシャッター間隔を縮めることができる。
【0046】
これによって、従来の装置及び方法では、記録媒体への記録が完了する以前に正確な記録残り枚数を表示することが困難なものであり、不正確な表示によって使用者の不信感が増大したり、また良好にシャッター間隔を縮めることができなかったものを、本発明によればこれらの問題点を容易に解消することができるものである。
【0047】
なお上述では、記録媒体としてフラッシュメモリを用いる実施形態について説明したが、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW等のディスク形の記録媒体を用いることもできる。その場合にディスク形の記録媒体は、一般的にフラッシュメモリに比較して記録に要する時間が長く、また記録の不具合などを考慮して予め想定される画像1枚あたりのメモリ消費量Mを大きくする必要があるので、特に本発明の採用が有効とされるものである。
【0048】
こうして上述の静止画像撮影装置によれば、撮影された静止画像情報を記録媒体に記録する静止画像撮影装置であって、撮影毎に記録の行われる前及び後の記録媒体の記録残容量の差分を計算して記憶する記憶手段と、撮影時に、記録媒体の記録残容量から予め設定された静止画像の1枚あたりの記録容量を減算し、前回の撮影時に記憶された差分を加算して静止画像の1枚あたりの記録容量で除算した値を計算する計算手段と、表示手段とを設け、撮影時に計算手段で求められた値を表示手段に記録残り枚数として表示することにより、記録媒体への記録が完了する以前に正確な記録残り枚数を求めることができ、使用者はあと何枚撮影できるかをいち早く知ることができ、利便性を向上させてシャッター間隔を縮めることができるものである。
【0049】
また、上述の静止画像撮影装置の記録残り枚数表示方法によれば、撮影された静止画像情報を記録媒体に記録すると共に、撮影毎に記録の行われる前及び後の記録媒体の記録残容量の差分を計算して記憶し、撮影時に、記録媒体の記録残容量から予め設定された静止画像の1枚あたりの記録容量を減算し、前回の撮影時に記憶された差分を加算して静止画像の1枚あたりの記録容量で除算した値を計算し、撮影時に計算で求められた値を記録残り枚数として表示することにより、記録媒体への記録が完了する以前に正確な記録残り枚数を求めることができ、使用者はあと何枚撮影できるかをいち早く知ることができ、利便性を向上させてシャッター間隔を縮めることができるものである。
【0050】
さらに上述の静止画像撮影装置においては、例えば記録媒体に記録される画像情報の解像度やデータの圧縮率等の撮影モードを使用者が任意に設定できるようになっているものがある。その場合には、それらの解像度や圧縮率等の組み合わせに応じた画像1枚あたりのメモリ消費量Mを予め想定して記憶しておき、使用者の設定に応じて対応するメモリ消費量Mを用いることにより、記録残り枚数の計算を使用者が設定した撮影モードに応じて行うことができるものである。
【0051】
なお本発明は、上述の説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱することなく種々の変形が可能とされるものである。
【0052】
【発明の効果】
従って請求項1の発明によれば、記録の行われた前及び後の記録媒体の記録残容量の差分を計算し、この差分を加算して記録残り枚数を求めるようにしたことによって、記録媒体への記録が完了する以前に正確な記録残り枚数を求めることができ、使用者はあと何枚撮影できるかをいち早く知ることができ、利便性を向上させてシャッター間隔を縮めることができるものである。
【0053】
また、請求項2の発明によれば、静止画像の1枚あたりの記録容量は、撮影時に指定される撮影モードに応じてそれぞれ異なる値が設定されることによって、記録残り枚数の計算を使用者が設定した撮影モードに応じて行うことができるものである。
【0054】
さらに請求項3の発明によれば、記録の行われた前及び後の記録媒体の記録残容量の差分を計算し、この差分を加算して記録残り枚数を求めるようにしたことによって、記録媒体への記録が完了する以前に正確な記録残り枚数を求めることができ、使用者はあと何枚撮影できるかをいち早く知ることができ、利便性を向上させてシャッター間隔を縮めることができるものである。
【0055】
また、請求項4の発明によれば、静止画像の1枚あたりの記録容量は、撮影時に指定される撮影モードに応じてそれぞれ異なる値が設定されることによって、記録残り枚数の計算を使用者が設定した撮影モードに応じて行うことができるものである。
【0056】
これによって、従来の装置及び方法では、記録媒体への記録が完了する以前に正確な記録残り枚数を表示することが困難なものであり、不正確な表示によって使用者の不信感が増大したり、また良好にシャッター間隔を縮めることができなかったものを、本発明によればこれらの問題点を容易に解消することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による静止画像撮影装置及びその記録残り枚数表示方法を適用したデジタルスチルカメラ装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】その動作の説明のためのフローチャート図である。
【図3】従来のデジタルスチルカメラ装置のブロック図である。
【図4】その動作の説明のためのフローチャート図である。
【図5】表示の説明のための図である。
【符号の説明】
101…撮像レンズ、102…半導体撮像素子(CCD)、103…A/D変換器、104…信号処理回路、105…エンコーダ、106…メモリコントローラ、107…フラッシュメモリ、108…マイクロコンピュータ、109…文字信号発生回路、110…表示装置(LCD)、111…リードオンリーメモリ(ROM)、112…シャッターキー、113…ランダムアクセスメモリ(RAM)
Claims (4)
- 撮影された静止画像情報を記録媒体に記録する静止画像撮影装置であって、
前回の撮影時における撮影開始から前記記録が完了する前までの間に算出される前記記録媒体の見込み記録残容量と、該前回の撮影時の前記記録が完了した後に取得される前記記録媒体の記録残容量との差分を計算するとともに、該差分を記憶する記憶手段と、
前記前回の撮影時の前記記録が完了した後に取得される前記記録媒体の記録残容量から予め設定された前記静止画像の1枚あたりの記録容量を減算し、前記記憶手段に記憶された前記前回の撮影時における差分を加算して今回の撮影時における前記見込み記録残容量を算出するとともに、該算出した今回の撮影時における前記見込み記録残容量を前記静止画像の1枚あたりの記録容量で除算した値を計算する計算手段と、
表示手段とを設け、
前記撮影時に、前記記録媒体への前記記録が完了する前に、前記計算手段で求められた値を前記表示手段に記録残り枚数として表示する
静止画像撮影装置。 - 請求項1記載の静止画像撮影装置において、
前記静止画像の1枚あたりの記録容量は、前記撮影時に指定される撮影モードに応じてそれぞれ異なる値が設定される
静止画像撮影装置。 - 撮影された静止画像情報を記録媒体に記録すると共に、
前回の撮影時における撮影開始から前記記録が完了する前までの間に算出される前記記録媒体の見込み記録残容量と、該前回の撮影時の前記記録が完了した後に取得される前記記録媒体の記録残容量との差分を計算するとともに、該差分を記憶し、
前回の撮影時の前記記録が完了した後に取得される前記記録媒体の記録残容量から予め設定された前記静止画像の1枚あたりの記録容量を減算し、前記記憶手段に記憶された前記前回の撮影時における差分を加算して今回の撮影時における前記見込み記録残容量を算出するとともに、該算出した今回の撮影時における前記見込み記録残容量を前記静止画像の1枚あたりの記録容量で除算した値を計算し、
前記計算した値を、前記記録媒体への前記記録が完了する前に、記録残り枚数として表示する
静止画像撮影装置の記録残り枚数表示方法。 - 請求項3記載の静止画像撮影装置の記録残り枚数表示方法において、
前記静止画像の1枚あたりの記録容量は、前記撮影時に指定される撮影モードに応じてそれぞれ異なる値が設定される
静止画像撮影装置の記録残り枚数表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001083355A JP4724933B2 (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 静止画像撮影装置及びその記録残り枚数表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001083355A JP4724933B2 (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 静止画像撮影装置及びその記録残り枚数表示方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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