JP4724442B2 - スロットマシン - Google Patents
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遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
所定の設定操作手段の操作に基づいて、入賞の発生を許容する旨を決定する割合が異なる複数種類の設定値のうちから、いずれかの設定値を選択し、該選択した設定値を設定する設定値設定手段と、
前記設定値設定手段により設定された設定値を示す設定値データを含む遊技の制御を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶するデータ記憶手段と、
前記スロットマシンへの電源供給が遮断しても前記データ記憶手段に記憶されている前記遊技の制御を行うためのデータを保持する保持手段と、
前記スロットマシンへの電源投入時に、前記遊技の制御を行うためのデータのうちの前記設定値データが適正か否かの判定を個別に行わず、前記保持手段により保持されている前記遊技の制御を行うためのデータが電源遮断前のデータと一致するか否かの判定を行う記憶データ判定手段と、
前記記憶データ判定手段により前記保持手段により保持されている前記遊技の制御を行うためのデータが電源遮断前のデータと一致しないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する第1の不能化手段と、
ゲームの開始操作がなされる毎に、前記データ記憶手段から前記設定値データを読み出し、該読み出した設定値データが示す設定値が、前記設定値設定手段により設定可能な設定値の範囲内である場合に前記読み出した設定値データが適正であると判定し、前記設定可能な設定値の範囲内でない場合に前記読み出した設定値データが適正ではないと判定する設定値判定手段と、
前記設定値判定手段により前記読み出した設定値データが適正であると判定したときに、該読み出した設定値データが示す設定値に応じた割合で、当該ゲームにおいて前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞を含む予め定められた複数種類の入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
前記設定値判定手段により前記読み出した設定値データが適正ではないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する第2の不能化手段と、
前記第1の不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態においても前記第2の不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態においても、前記設定操作手段の操作に基づいて前記設定値設定手段により前記設定値が新たに設定されたことを条件に、前記ゲームの進行が不能化された状態を解除し、ゲームの進行を可能とする不能化解除手段と、
前記小役入賞が発生したときに、該小役入賞に応じた数の遊技用価値を付与する価値付与手段と、
前記事前決定手段により発生を許容するか否かが決定される入賞の種類が同一である第1の遊技状態及び第2の遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
ゲームが開始する前の段階において複数種類の賭数段階のうち、いずれの賭数段階が設定されているかを判定する賭数段階判定手段と、
前記賭数段階判定手段により、遊技状態に応じて定められた賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容するゲーム開始許容手段と、
を備え、
前記ゲーム開始許容手段は、前記第1の遊技状態において前記賭数段階判定手段により第1の賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容するとともに、前記第2の遊技状態において前記賭数段階判定手段により前記第1の賭数段階とは異なる第2の賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容し、
前記価値付与手段は、前記第2の賭数段階の賭数が設定されているゲームにおいて前記小役入賞が発生したときに、該小役入賞に応じた数の遊技用価値として、前記第1の賭数段階の賭数が設定されているゲームにおいて前記小役入賞が発生したときよりも多い数の遊技用価値を付与する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の遊技状態から第2の遊技状態に移行することで、事前決定手段による決定の対象となる入賞の種類に変化はないが、ゲームの開始が許容される賭数段階が第1の賭数段階から第2の賭数段階に変化し、これに伴い、小役入賞が発生したときに、第1の遊技状態において小役入賞が発生したときよりも多くの遊技用価値が付与されるようになるので、遊技者の技量による影響を極力受けることなく遊技者が獲得できる遊技用価値を増やすことができる。また、第1の遊技状態から第2の遊技状態に変化することでゲームの開始が許容される賭数段階が第1の賭数段階から第2の賭数段階に変化するので、事前決定手段による決定の対象となる入賞の種類に変化がなくとも、ゲームの開始が許容される賭数段階の違いにより遊技状態の違いが明確となり、遊技性が分かりやすいものとなる。
また、データ記憶手段に記憶されているデータに異常が生じた場合には、ゲームの進行が不能化されるとともに、設定操作手段の操作に基づいて設定値を新たに選択・設定しなければ、ゲームの進行が不能化された状態が解除されない。すなわち、データ記憶手段に記憶されているデータに異常が生じても、スロットマシンにより自動的に設定された設定値ではなく、設定操作手段の操作に基づいて選択・設定された設定値(一般的に、設定操作手段の操作は遊技店の従業員により操作されるので、遊技店側が選択した設定値である)に基づいてゲームが行われることが担保されるので、ゲームの公平性を図ることができる。
前記事前決定手段は、前記第2の賭数段階の賭数が設定されているゲームにおいて前記第1の賭数段階の賭数が設定されているゲームよりも高い確率で前記小役入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の遊技状態から第2の遊技状態に移行することで、小役入賞が発生したときに、第1の遊技状態において小役入賞が発生したときよりも多くの遊技用価値が付与されるうえに、小役入賞の発生が許容される確率も高くなるので、遊技者の技量による影響を極力受けることなく、更に遊技者が獲得できる遊技用価値を増やすことができる。
遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
所定の設定操作手段の操作に基づいて、入賞の発生を許容する旨を決定する割合が異なる複数種類の設定値のうちから、いずれかの設定値を選択し、該選択した設定値を設定する設定値設定手段と、
前記設定値設定手段により設定された設定値を示す設定値データを含む遊技の制御を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶するデータ記憶手段と、
前記スロットマシンへの電源供給が遮断しても前記データ記憶手段に記憶されている前記遊技の制御を行うためのデータを保持する保持手段と、
前記スロットマシンへの電源投入時に、前記遊技の制御を行うためのデータのうちの前記設定値データが適正か否かの判定を個別に行わず、前記保持手段により保持されている前記遊技の制御を行うためのデータが電源遮断前のデータと一致するか否かの判定を行う記憶データ判定手段と、
前記記憶データ判定手段により前記保持手段により保持されている前記遊技の制御を行うためのデータが電源遮断前のデータと一致しないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する第1の不能化手段と、
ゲームの開始操作がなされる毎に、前記データ記憶手段から前記設定値データを読み出し、該読み出した設定値データが示す設定値が、前記設定値設定手段により設定可能な設定値の範囲内である場合に前記読み出した設定値データが適正であると判定し、前記設定可能な設定値の範囲内でない場合に前記読み出した設定値データが適正ではないと判定する設定値判定手段と、
前記設定値判定手段により前記読み出した設定値データが適正であると判定したときに、該読み出した設定値データが示す設定値に応じた割合で、当該ゲームにおいて前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞を含む予め定められた複数種類の入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
前記設定値判定手段により前記読み出した設定値データが適正ではないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する第2の不能化手段と、
前記第1の不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態においても前記第2の不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態においても、前記設定操作手段の操作に基づいて前記設定値設定手段により前記設定値が新たに設定されたことを条件に、前記ゲームの進行が不能化された状態を解除し、ゲームの進行を可能とする不能化解除手段と、
前記事前決定手段により発生を許容するか否かが決定される入賞の種類が同一である第1の遊技状態及び第2の遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
ゲームが開始する前の段階において複数種類の賭数段階のうち、いずれの賭数段階が設定されているかを判定する賭数段階判定手段と、
前記賭数段階判定手段により、遊技状態に応じて定められた賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容するゲーム開始許容手段と、
を備え、
前記ゲーム開始許容手段は、前記第1の遊技状態において前記賭数段階判定手段により第1の賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容するとともに、前記第2の遊技状態において前記賭数段階判定手段により前記第1の賭数段階とは異なる第2の賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容し、
前記事前決定手段は、前記第2の賭数段階の賭数が設定されているゲームにおいて前記第1の賭数段階の賭数が設定されているゲームよりも高い確率で前記小役入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の遊技状態から第2の遊技状態に移行することで、事前決定手段による決定の対象となる入賞の種類に変化はないが、ゲームの開始が許容される賭数段階が第1の賭数段階から第2の賭数段階に変化し、これに伴い、事前決定手段により遊技用価値の付与を伴う小役入賞の発生が許容される確率が高くなるので、遊技者の技量による影響を極力受けることなく遊技者が獲得できる遊技用価値を増やすことができる。また、第1の遊技状態から第2の遊技状態に変化することでゲームの開始が許容される賭数段階が第1の賭数段階から第2の賭数段階に変化するので、事前決定手段による決定の対象となる入賞の種類に変化がなくとも、ゲームの開始が許容される賭数段階の違いにより遊技状態の違いが明確となり、遊技性が分かりやすいものとなる。
また、データ記憶手段に記憶されているデータに異常が生じた場合には、ゲームの進行が不能化されるとともに、設定操作手段の操作に基づいて設定値を新たに選択・設定しなければ、ゲームの進行が不能化された状態が解除されない。すなわち、データ記憶手段に記憶されているデータに異常が生じても、スロットマシンにより自動的に設定された設定値ではなく、設定操作手段の操作に基づいて選択・設定された設定値(一般的に、設定操作手段の操作は遊技店の従業員により操作されるので、遊技店側が選択した設定値である)に基づいてゲームが行われることが担保されるので、ゲームの公平性を図ることができる。
前記ゲーム開始許容手段は、前記第2の遊技状態において前記賭数段階判定手段により前記第1の賭数段階の賭数を設定するのに必要な遊技用価値よりも少ない遊技用価値にて設定可能な前記第2の賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の遊技状態から第2の遊技状態に移行することで、ゲームを開始するのに必要な遊技用価値も少なくて済むので、遊技用価値の減少量を抑えたうえに、遊技者が獲得できる遊技用価値を増やすことができる。
前記第1の遊技状態または前記第2の遊技状態において遊技状態の移行を伴う特別入賞が発生したときに、前記事前決定手段により発生を許容するか否かが決定される入賞の種類が前記第1の遊技状態及び前記第2の遊技状態と異なる遊技状態であって、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行手段を備え、
前記事前決定手段は、前記第2の賭数段階の賭数が設定されているゲームにおいて前記第1の賭数段階の賭数が設定されているゲームよりも高い確率で前記特別入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の遊技状態から第2の遊技状態に移行することで、特別入賞の発生が許容される確率が高まるので、遊技者が獲得できる遊技用価値を増やすことができることに加えて、特別遊技状態の発生に対する遊技者の期待感も高めることができる。
前記遊技状態制御手段は、前記第1の遊技状態において前記事前決定手段により特定の小役入賞の発生を許容する旨が決定されたときに遊技状態を前記第2の遊技状態に制御する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の遊技状態において特定の小役入賞が発生することで、必ず第2の遊技状態に移行することとなるので、第2の遊技状態への移行契機を分かりやすいものにできる。また、例え特定の小役入賞を発生させることができなかった場合でも、事前決定手段により特定の小役入賞の発生を許容する旨が決定されるのみで第2の遊技状態に移行するので、第2の遊技状態への移行条件が遊技者の技量による影響を受けることがない。
前記遊技状態制御手段は、前記第2の遊技状態において前記事前決定手段により前記特定の小役入賞の発生を許容する旨が決定されたときに、該第2の遊技状態を終了させて遊技状態を第1の遊技状態に移行させる、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2の遊技状態への移行条件と終了条件とが同一なので、遊技性を分かりやすいものにできる。
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
いずれかの入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを、前記複数種類の設定値に共通して記憶するとともに、前記設定値に共通して判定値データが記憶されていない入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを、前記設定値の種類に応じて個別に記憶する判定値データ記憶手段と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記設定値設定手段により設定された設定値に対応して前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、判定値データ記憶手段には、いずれか1種類以上の入賞について複数種類の設定値に共通して判定値データが記憶されているので、このように複数種類の設定値に共通して判定値データが記憶される入賞については、判定値データの記憶に必要な記憶容量が少なくて済むようになる。すなわち入賞の発生を許容するか否かの決定のために必要な判定値データのデータ量を抑えることができる。
尚、判定値データを設定値の種類に応じて個別に記憶するとは、必ずしも設定値の種類の数だけ個別に判定値データを記憶するものだけを意味するものではなく、全ての設定値の種類に共通して判定値データを記憶するのでなければ、これに含まれるものとなる。例えば、設定値の種類が6種類(第1段階〜第6段階)ある場合、第1〜第3段階までは共通、第4 〜第6 段階までは共通といった場合も、判定値データを設定値の種類に応じて個別に記憶するものとなる。
また、前記設定値設定手段により設定可能な複数種類の設定値は、前記事前決定手段が入賞の発生を許容する割合がその全ての種類において互いに異なっていなければならないというものではなく、一部の種類における前記許容する割合が他の種類における前記許容する割合と異なっていれば良い。もっとも、全ての種類において異なっていることを妨げるものではない。
また、前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データとは、判定値の数そのものであっても良いし、判定値の範囲を定義することによって判定値の数を示すデータであっても良い。
また、前記事前決定手段が、複数種類の入賞の発生を同時に許容する旨を決定する場合と、いずれかの種類の入賞の発生を単独で許容する旨を決定する場合と、を含む場合に、前記判定値データ記憶手段は、判定値データを入賞の種類毎に記憶するものに限らず、複数種類の入賞の発生を同時に許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データと、いずれかの種類の入賞の発生を単独で許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データと、を個別に記憶するようにしても良い。
前記判定値データ記憶手段は、前記設定値の種類に応じて個別に記憶する判定値データとして異なる判定値の数を示す異数判定値データと、前記設定値の種類に応じて個別に記憶する判定値データとして同一の判定値の数を示す同数判定値データとを、前記入賞の種類に応じて記憶する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、判定値データ記憶手段には、いずれかの入賞について複数種類の設定値に共通して判定値データが記憶されているとともに、他の入賞について設定値の種類に応じたデータが個別に記憶されており、この中には、設定値の種類に応じて個別に記憶する判定値データとして同一の判定値の数を示す同数判定値データも含まれている。判定値データは、設定値に応じて事前決定手段が各々の入賞の発生を許容する旨を決定する確率を決定するものとなるが、開発用の機種においては、この判定値データを微妙に調整しながらシミュレーションを行っていくのが通常である(当初の判定値データを異なるものとしておく場合と、同じものとしておく場合とがあり得る)。そして、シミュレーションの結果で得られた適切な判定値データを量産用の機種に適用するものとしている。ここで、設定値に応じて判定値データを変化させながらシミュレーションを行った結果として設定値に関わらずに判定値データが同じものとなったとしても、そのような種類の入賞は、そのまま設定値の種類に応じて個別に判定値データを記憶させておけば良い。
また、当初は設定値の種類に応じて個別に同一の判定値を示す同数判定値データとして判定値データを記憶させておいた場合、シミュレーションの結果により当初登録しておいた判定値データのままでよければ、そのまま同数判定値データとして判定値データ記憶手段に記憶させておくことができる。シミュレーションの結果として当初登録しておいた判定値データで問題があったときには、設定値に応じて判定値データを変化させ、異数判定値データとして判定値データ記憶手段に記憶させることができる。このため、開発用の機種における判定値データの記憶態様を量産用の機種においてそのまま転用することができるので、最初の設計段階から量産用の機種に至るまでの開発を容易に行うことができる。
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを記憶する判定値データ記憶手段と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシンは、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの数値データとして入力する入力手段と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記特定領域に入力されたnビットの数値データのうちの特定のビットのデータと、該数値データのうちの他のビットのデータを入れ替えて、該入れ替えを行ったnビットの入替数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、カウンタ回路から抽出したnビット配列のデータ信号に対応した数値データに対して、入替手段によって特定のビットのデータと他のビットのデータを入れ替えた入替数値データを、判定用数値データとして入力するものとしている。このため、賞の発生を許容するか否かを決定するために用いる判定値をバラつかせなくても、その判定に用いる判定用数値データの周期性を失わせることができる。これにより、入賞の種類毎に判定値の数を示す判定値データを用いることで入賞の種類毎に判定値が固まってしまっても、遊技者による狙い打ちの防止を図ることができるようになる。また、特定のビットの入れ替えだけで、入力手段が入力した数値データの周期性を失わせることができ、特別な回路を設けることなく、処理負荷がそれほど大きくならない。
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを記憶する判定値データ記憶手段と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシンは、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの第1の数値データとして入力する入力手段と、
所定のタイミングで第2の数値データを更新する数値更新手段と、
前記所定の抽出条件が成立することにより、前記数値更新手段が更新する第2の数値データを抽出する数値抽出手段と、
上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)の第1の数値データにおける上位kビットに対して前記数値抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算を行う演算手段と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記演算手段による演算後の上位kビットと前記下位jビ
ットからなる演算結果数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2の数値データを用いて第1の数値データに対してそのまま演算を行うのではなく、第1の数値データの上位kビットに対して演算を行うことにより演算結果数値データが示す数値のバラツキが大きくなる。このため、入賞の発生を許容するか否かを決定するために用いる判定値をバラつかせなくても、その判定に用いる判定用数値データの周期性を失わせることができる。これにより、入賞の種類毎に判定値の数を示す判定値データを用いることで入賞の種類毎に判定値が固まってしまっても、遊技者による狙い打ちの防止を図ることができるようになる。また、数値更新手段からの第2の数値データの抽出と上位kビットに対する演算だけで、入力手段が入力した第1の数値データの周期性を失わせることができ、特別な回路を設けることなく、処理負荷がそれほど大きくならない。
前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを記憶する判定値データ記憶手段と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシンは、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの第1の数値データとして入力する入力手段と、
所定のタイミングで第2の数値データを更新する第1の数値更新手段と、
所定のタイミングで前記第2の数値データとは異なる第3の数値データを更新する第2の数値更新手段と、
予め定められた抽出条件が成立することにより、前記第1の数値更新手段から第2の数値データを抽出する第1の数値抽出手段と、
所定の抽出条件が成立することにより、前記第2の数値更新手段から第3の数値データ
を抽出する第2の数値抽出手段と、
上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)の第1の数値データにおける上位kビットに対して前記第1の数値抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算を行い、下位jビットに対して前記第2の数値抽出手段が抽出した第3の数値データを用いて所定の演算を行う演算手段と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記演算手段による演算後の上位kビットと該演算後の下位jビットからなる演算結果数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2の数値データを用いて第1の数値データに対してそのまま演算を行うのではなく、第1の数値データの上位kビットに対しても演算を行うことにより演算結果数値データが示す数値のバラツキが大きくなる。下位jビットに対しても演算を行うことによりバラツキが更に大きくなる。このため、入賞の発生を許容するか否かを決定するために用いる判定値をバラつかせなくても、その判定に用いる判定用数値データの周期性を失わせることができる。これにより、入賞の種類毎に判定値の数を示す判定値データを用いることで入賞の種類毎に判定値が固まってしまっても、遊技者による狙い打ちの防止を図ることができるようになる。また、第1、第2の数値更新手段からの第2、第3の数値データの抽出と上位kビット及び下位jビットに対する演算だけで、入力手段が入力した第1の数値データの周期性を失わせることができ、特別な回路を設けることなく、処理負荷がそれほど大きくならない。
尚、請求項9〜11において、前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データとは、判定値の数そのものであっても良いし、判定値の範囲を定義することによって判定値の数を示すデータであっても良い。
また、請求項9〜11において、前記事前決定手段が、複数種類の入賞の発生を同時に許容する旨を決定する場合と、いずれかの種類の入賞の発生を単独で許容する旨を決定する場合と、を含む場合に、前記判定値データ記憶手段は、判定値データを入賞の種類毎に記憶するものに限らず、複数種類の入賞の発生を同時に許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データと、いずれかの種類の入賞の発生を単独で許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データと、を個別に記憶するようにしても良い。
前記第1の遊技状態または前記第2の遊技状態において遊技状態の移行を伴う特別入賞が発生したときに、前記事前決定手段により発生を許容するか否かが決定される入賞の種類が前記第1の遊技状態及び前記第2の遊技状態と異なる遊技状態であって、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行手段を備え、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記第1の遊技状態または前記第2の遊技状態において第1の特別入賞が発生したときに、第1特別遊技状態に移行させる第1の特別遊技状態移行手段と、
前記第1特別遊技状態において第2の特別入賞が発生したときに、該第1特別遊技状態において第2特別遊技状態に移行させる第2の特別遊技状態移行手段と、
を含み、
前記事前決定手段は、
前記第1の遊技状態または前記第2の遊技状態において、少なくとも前記遊技用価値を用いることなくゲームを行うことが可能な再ゲームの付与を伴う再遊技入賞、前記第1の特別入賞の発生を許容するか否かを決定するとともに、所定の確率で前記小役入賞の発生を許容する旨を決定し、
前記第1の特別遊技状態において前記第2の特別遊技状態に制御されていないときに、少なくとも前記小役入賞及び前記第2の特別入賞の発生を許容するか否かを決定し、
前記第1の特別遊技状態において前記第2の特別遊技状態に制御されているときに、前記所定の確率以上の確率で前記小役入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の遊技状態または第2の遊技状態に制御されているとき、第1特別遊技状態において第2特別遊技状態に制御されていないとき、第2特別遊技状態に制御されているときのいずれにおいても、事前決定手段が小役入賞の発生を許容するか否かを決定する。事前決定手段により発生を許容する旨を決定することのできる入賞が、当該遊技状態において発生可能な入賞の種類として定められることとなる。小役入賞は、入賞の発生により遊技用価値の付与を伴うもので、スロットマシンの遊技において基本となる入賞である。このように基本の入賞である小役入賞を、いずれの遊技状態においても入賞の種類として定めることで、遊技性が遊技者にとって分かりやすいものとなる。また、小役入賞の発生を許容する旨が決定される確率は、第2特別遊技状態に制御されているときには第1の遊技状態または第2の遊技状態に制御されているとき以上のものとなるので、第2特別遊技状態に制御されることで、小役入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。
尚、前記事前決定手段により発生を許容するか否かが決定される入賞の種類が前記第1の遊技状態及び前記第2の遊技状態と異なる特別遊技状態とは、例えば、第1の遊技状態及び第2の遊技状態において事前決定手段により発生を許容するか否かが決定される対象となる前記第1の特別入賞が、前記事前決定手段により発生を許容するか否かが決定される対象とはならない遊技状態等が該当する。
遊技用価値(メダル)を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示装置(リール2L、2C、2R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、
所定の設定操作手段(設定キースイッチ37)の操作に基づいて、入賞の発生を許容する旨を決定する割合が異なる複数種類の設定値(設定値1〜6)のうちから、いずれかの設定値を選択し、該選択した設定値を設定する設定値設定手段(設定変更処理)と、
前記設定値設定手段(設定変更処理)により設定された設定値を示す設定値データ(設定値ワークに格納されている設定値)を含む遊技の制御を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶するデータ記憶手段(RAM41c)と、
前記スロットマシンへの電源供給が遮断しても前記データ記憶手段(RAM41c)に記憶されている前記遊技の制御を行うためのデータを保持する保持手段(バックアップ電源)と、
前記スロットマシンへの電源投入時に、前記遊技の制御を行うためのデータのうちの前記設定値データが適正か否かの判定を個別に行わず、前記保持手段により保持されている前記遊技の制御を行うためのデータが電源遮断前のデータと一致するか否かの判定を行う記憶データ判定手段(起動処理におけるパリティチェック)と、
前記記憶データ判定手段により前記保持手段により保持されている前記遊技の制御を行うためのデータが電源遮断前のデータと一致しないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する第1の不能化手段(電源投入時のRAM異常エラー処理)と、
ゲームの開始操作がなされる毎に、前記データ記憶手段(RAM41c)から前記設定値データ(設定値ワークに格納されている設定値)を読み出し、該読み出した設定値データが示す設定値が、前記設定値設定手段により設定可能な設定値の範囲(1〜6の範囲)内である場合に前記読み出した設定値データが適正であると判定し、前記設定可能な設定値の範囲内でない場合に前記読み出した設定値データが適正ではないと判定する設定値判定手段と、
前記設定値判定手段により前記読み出した設定値データが適正であると判定したときに、該読み出した設定値データが示す設定値に応じた割合で、当該ゲームにおいて前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞を含む予め定められた複数種類の入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記設定値判定手段により前記読み出した設定値データが適正ではないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する第2の不能化手段(設定値異常によるRAM異常エラー処理)と、
前記第1の不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態(電源投入時のRAM異常エラー処理)においても前記第2の不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態(設定値異常によるRAM異常エラー処理)においても、前記設定操作手段(設定キースイッチ37)の操作に基づいて前記設定値設定手段により前記設定値が新たに設定されたこと(設定変更処理により新たに設定値が選択・設定されたこと)を条件に、前記ゲームの進行が不能化された状態を解除し、ゲームの進行を可能とする不能化解除手段と、
前記小役入賞が発生したときに、該小役入賞に応じた数の遊技用価値を付与する価値付与手段(CPU41aによる払出処理)と、
前記事前決定手段により発生を許容するか否かが決定される入賞の種類が同一である第1の遊技状態(通常遊技状態の3枚賭ゲーム)及び第2の遊技状態(通常遊技状態の2枚賭ゲーム)に制御する遊技状態制御手段(CPU41aによる遊技状態の移行制御)と、
ゲームが開始する前の段階において複数種類の賭数段階(1〜3)のうち、いずれの賭数段階が設定されているかを判定する賭数段階判定手段(CPU41aによるBET処理)と、
前記賭数段階判定手段により、遊技状態に応じて定められた賭数段階(規定数)の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容するゲーム開始許容手段(CPU41aによるBET処理)と、
を備え、
前記ゲーム開始許容手段は、前記第1の遊技状態において前記賭数段階判定手段により第1の賭数段階(3)の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容するとともに、前記第2の遊技状態において前記賭数段階判定手段により前記第1の賭数段階とは異なる第2の賭数段階(2)の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容し、
前記遊技用価値付与手段は、前記第2の賭数段階の賭数が設定されているゲームにおいて前記小役入賞(ベル)が発生したときに、該小役入賞に応じた数の遊技用価値として、前記第1の賭数段階の賭数が設定されているゲームにおいて前記小役入賞が発生したとき(8枚)よりも多い数(15枚)の遊技用価値を付与する、
ことを特徴としている。
前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)は、前記第2の賭数段階(2)の賭数が設定されているゲームにおいて前記第1の賭数段階(3)の賭数が設定されているゲームよりも高い確率で前記小役入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
遊技用価値(メダル)を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示装置(リール2L、2C、2R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、
所定の設定操作手段(設定キースイッチ37)の操作に基づいて、入賞の発生を許容する旨を決定する割合が異なる複数種類の設定値(設定値1〜6)のうちから、いずれかの設定値を選択し、該選択した設定値を設定する設定値設定手段(設定変更処理)と、
前記設定値設定手段(設定変更処理)により設定された設定値を示す設定値データ(設定値ワークに格納されている設定値)を含む遊技の制御を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶するデータ記憶手段(RAM41c)と、
前記スロットマシンへの電源供給が遮断しても前記データ記憶手段(RAM41c)に記憶されている前記遊技の制御を行うためのデータを保持する保持手段(バックアップ電源)と、
前記スロットマシンへの電源投入時に、前記遊技の制御を行うためのデータのうちの前記設定値データが適正か否かの判定を個別に行わず、前記保持手段により保持されている前記遊技の制御を行うためのデータが電源遮断前のデータと一致するか否かの判定を行う記憶データ判定手段(起動処理におけるパリティチェック)と、
前記記憶データ判定手段により前記保持手段により保持されている前記遊技の制御を行うためのデータが電源遮断前のデータと一致しないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する第1の不能化手段(電源投入時のRAM異常エラー処理)と、
ゲームの開始操作がなされる毎に、前記データ記憶手段(RAM41c)から前記設定値データ(設定値ワークに格納されている設定値)を読み出し、該読み出した設定値データが示す設定値が、前記設定値設定手段により設定可能な設定値の範囲(1〜6の範囲)内である場合に前記読み出した設定値データが適正であると判定し、前記設定可能な設定値の範囲内でない場合に前記読み出した設定値データが適正ではないと判定する設定値判定手段と、
前記設定値判定手段により前記読み出した設定値データが適正であると判定したときに、該読み出した設定値データが示す設定値に応じた割合で、当該ゲームにおいて前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞を含む予め定められた複数種類の入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記設定値判定手段により前記読み出した設定値データが適正ではないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する第2の不能化手段(設定値異常によるRAM異常エラー処理)と、
前記第1の不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態(電源投入時のRAM異常エラー処理)においても前記第2の不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態(設定値異常によるRAM異常エラー処理)においても、前記設定操作手段(設定キースイッチ37)の操作に基づいて前記設定値設定手段により前記設定値が新たに設定されたこと(設定変更処理により新たに設定値が選択・設定されたこと)を条件に、前記ゲームの進行が不能化された状態を解除し、ゲームの進行を可能とする不能化解除手段と、
前記事前決定手段により発生を許容するか否かが決定される入賞の種類が同一である第1の遊技状態(通常遊技状態の3枚賭ゲーム)及び第2の遊技状態(通常遊技状態の2枚賭ゲーム)に制御する遊技状態制御手段(CPU41aによる遊技状態の移行制御)と、
ゲームが開始する前の段階において複数種類の賭数段階(1〜3)のうち、いずれの賭数段階が設定されているかを判定する賭数段階判定手段(CPU41aによるBET処理)と、
前記賭数段階判定手段により、遊技状態に応じて定められた賭数段階(規定数)の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容するゲーム開始許容手段(CPU41aによるBET処理)と、
を備え、
前記ゲーム開始許容手段は、前記第1の遊技状態において前記賭数段階判定手段により第1の賭数段階(3)の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容するとともに、前記第2の遊技状態において前記賭数段階判定手段により前記第1の賭数段階とは異なる第2の賭数段階(2)の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容し、
前記事前決定手段は、前記第2の賭数段階の賭数が設定されているゲームにおいて前記第1の賭数段階の賭数が設定されているゲームよりも高い確率で前記小役入賞(ベル)の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
前記ゲーム開始許容手段(CPU41aによるBET処理)は、前記第2の遊技状態(通常遊技状態の2枚賭ゲーム)において前記賭数段階判定手段(CPU41aによるBET処理)により前記第1の賭数段階(3)の賭数を設定するのに必要な遊技用価値(3枚のメダル)よりも少ない遊技用価値(2枚のメダル)にて設定可能な前記第2の賭数段階(2)の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容する、
ことを特徴としている。
前記第1の遊技状態(通常遊技状態の3枚賭ゲーム)または前記第2の遊技状態(通常遊技状態の2枚賭ゲーム)において遊技状態の移行を伴う特別入賞(レギュラーボーナス(1)、ビッグボーナス(1)〜(3))が発生したときに、前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)により発生を許容するか否かが決定される入賞の種類が前記第1の遊技状態及び前記第2の遊技状態と異なる遊技状態であって、遊技者にとって有利な特別遊技状態(レギュラーボーナス、ビッグボーナス)に移行させる特別遊技状態移行手段(CPU41aによる遊技状態の移行制御)を備え、
前記事前決定手段は、前記第2の賭数段階(2)の賭数が設定されているゲームにおいて前記第1の賭数段階(3)の賭数が設定されているゲームよりも高い確率で前記特別入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
前記遊技状態制御手段(CPU41aによる遊技状態の移行制御)は、前記第1の遊技状態(通常遊技状態の3枚賭ゲーム)において前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)により特定の小役入賞(チェリー)の発生を許容する旨が決定されたときに遊技状態を前記第2の遊技状態(通常遊技状態の2枚賭ゲーム)に制御する、
ことを特徴としている。
前記遊技状態制御手段(CPU41aによる遊技状態の移行制御)は、前記第2の遊技状態(通常遊技状態の2枚賭ゲーム)において前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)により前記特定の小役入賞(チェリー)の発生を許容する旨が決定されたときに、該第2の遊技状態を終了させて遊技状態を第1の遊技状態(通常遊技状態の3枚賭ゲーム)に移行させる、
ことを特徴としている。
前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)が入賞の発生を許容する旨を決定する割合が異なる複数種類の設定値(設定値1〜6)のうちから、いずれかの設定値を選択して設定する設定値設定手段(CPU41aによる設定変更処理)と、
前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲(0〜16383)内において更新される数値データ(内部抽選用の乱数)を、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段(CPU41aによる乱数取得処理)と、
いずれかの入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データ(判定値数の格納アドレス)を、前記複数種類の設定値に共通して記憶する(JAC、チェリー、スイカ、リプレイ等)とともに、前記設定値に共通して判定値データが記憶されていない入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを、前記設定値の種類に応じて個別に記憶する(ベル等)判定値データ記憶手段(役別テーブル)と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記設定値設定手段により設定された設定値に対応して前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段(内部抽選による役の当選判定)を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
前記判定値データ記憶手段(役別テーブル)は、前記設定値(設定値)の種類に応じて個別に記憶する判定値データとして異なる判定値の数を示す異数判定値データ(ベル)と、前記設定値の種類に応じて個別に記憶する判定値データとして同一の判定値の数を示す同数判定値データ(賭数が3の場合のレギュラーボーナス(1))とを、前記入賞の種類に応じて記憶する、
ことを特徴としている。
前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲(0〜16383)内において更新される数値データ(内部抽選用の乱数)を、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段(CPU41aによる乱数取得処理)と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データ(判定値数の格納アドレス)を記憶する判定値データ記憶手段(役別テーブル)と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段(内部抽選による役の当選判定)を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシンは、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路(パルス発生回路42a)と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路(下位カウンタ42b、上位カウンタ42c)と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路(サンプリング回路43)と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの数値データとして入力する入力手段(乱数取得処理)と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記特定領域に入力されたnビットの数値データのうちの特定のビットのデータと、該数値データのうちの他のビットのデータを入れ替えて、該入れ替えを行ったnビットの入替数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する、
ことを特徴としている。
前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲(0〜16383)内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段(CPU41aによる乱数取得処理)と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データ(判定値数の格納アドレス)を記憶する判定値データ記憶手段(役別テーブル)と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段(内部抽選による役の当選判定)を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシンは、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路(パルス発生回路42a)と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路(下位カウンタ42b、上位カウンタ42c)と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路(サンプリング回路43)と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの第1の数値データとして入力する入力手段(CPU41a(図20))と、
所定のタイミングで第2の数値データを更新する数値更新手段(リフレッシュレジスタ41R)と、
前記所定の抽出条件が成立することにより、前記数値更新手段が更新する第2の数値データを抽出する数値抽出手段(CPU41a(図20))と、
上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)の第1の数値データにおける上位kビットに対して前記数値抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算(OR演算)を行う演算手段(CPU41a(図20))と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記演算手段による演算後の上位kビットと前記下位jビ
ットからなる演算結果数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する(図20)、
ことを特徴としている。
前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲(0〜16383)内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段(CPU41aによる乱数取得処理)と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データ(判定値数の格納アドレス)を記憶する判定値データ記憶手段(役別テーブル)と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段(内部抽選による役の当選判定)を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシンは、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路(パルス発生回路42a)と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路(下位カウンタ42b、上位カウンタ42c)と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路(サンプリング回路43)と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの第1の数値データとして入力する入力手段(CPU41a(図21))と、
所定のタイミングで第2の数値データを更新する第1の数値更新手段(リフレッシュレジスタ41R)と、
所定のタイミングで前記第2の数値データとは異なる第3の数値データを更新する第2の数値更新手段(リフレッシュレジスタ41R)と、
予め定められた抽出条件が成立することにより、前記第1の数値更新手段から第2の数値データを抽出する第1の数値抽出手段(CPU41a(図21))と、
所定の抽出条件が成立することにより、前記第2の数値更新手段から第3の数値データ
を抽出する第2の数値抽出手段(CPU41a(図21))と、
上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)の第1の数値データにおける上位kビットに対して前記第1の数値抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算を行い、下位jビットに対して前記第2の数値抽出手段が抽出した第3の数値データを用いて所定の演算(OR演算)を行う演算手段(CPU41a(図21))と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記演算手段による演算後の上位kビットと該演算後の下位jビットからなる演算結果数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する(図21)、
ことを特徴としている。
前記第1の遊技状態(通常遊技状態の3枚賭ゲーム)または前記第2の遊技状態(通常遊技状態の2枚賭ゲーム)において遊技状態の移行を伴う特別入賞(レギュラーボーナス、ビッグボーナス(1)〜(3))が発生したときに、前記事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)により発生を許容するか否かが決定される入賞の種類が前記第1の遊技状態及び前記第2の遊技状態と異なる遊技状態であって、遊技者にとって有利な特別遊技状態(レギュラーボーナス、ビッグボーナス)に移行させる特別遊技状態移行手段(CPU41aによる遊技状態の移行制御)を備え、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記第1の遊技状態または前記第2の遊技状態において第1の特別入賞(ビッグボーナス(1)〜(3))が発生したときに、第1特別遊技状態(小役ゲーム)に移行させる第1の特別遊技状態移行手段と、
前記第1特別遊技状態において第2の特別入賞(JACIN)が発生したときに、該第1特別遊技状態において第2特別遊技状態(レギュラーボーナス)に移行させる第2の特別遊技状態移行手段と、
を含み、
前記事前決定手段は、
前記第1の遊技状態または前記第2の遊技状態において、少なくとも前記遊技用価値(メダル)を用いることなくゲームを行うことが可能な再ゲーム(リプレイゲーム)の付与を伴う再遊技入賞(リプレイ)、前記第1の特別入賞の発生を許容するか否かを決定するとともに、所定の確率で前記小役入賞の発生を許容する旨を決定し、
前記第1の特別遊技状態において前記第2の特別遊技状態に制御されていないときに、少なくとも前記小役入賞及び前記第2の特別入賞の発生を許容するか否かを決定し、
前記第1の特別遊技状態において前記第2の特別遊技状態に制御されているときに、前記所定の確率以上の確率で前記小役入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴としている。
2L、2C、2R リール
40 遊技制御基板
41 メイン制御部
41a CPU
41c RAM
42 乱数発生回路
43 サンプリング回路
Claims (12)
- 遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
所定の設定操作手段の操作に基づいて、入賞の発生を許容する旨を決定する割合が異なる複数種類の設定値のうちから、いずれかの設定値を選択し、該選択した設定値を設定する設定値設定手段と、
前記設定値設定手段により設定された設定値を示す設定値データを含む遊技の制御を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶するデータ記憶手段と、
前記スロットマシンへの電源供給が遮断しても前記データ記憶手段に記憶されている前記遊技の制御を行うためのデータを保持する保持手段と、
前記スロットマシンへの電源投入時に、前記遊技の制御を行うためのデータのうちの前記設定値データが適正か否かの判定を個別に行わず、前記保持手段により保持されている前記遊技の制御を行うためのデータが電源遮断前のデータと一致するか否かの判定を行う記憶データ判定手段と、
前記記憶データ判定手段により前記保持手段により保持されている前記遊技の制御を行うためのデータが電源遮断前のデータと一致しないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する第1の不能化手段と、
ゲームの開始操作がなされる毎に、前記データ記憶手段から前記設定値データを読み出し、該読み出した設定値データが示す設定値が、前記設定値設定手段により設定可能な設定値の範囲内である場合に前記読み出した設定値データが適正であると判定し、前記設定可能な設定値の範囲内でない場合に前記読み出した設定値データが適正ではないと判定する設定値判定手段と、
前記設定値判定手段により前記読み出した設定値データが適正であると判定したときに、該読み出した設定値データが示す設定値に応じた割合で、当該ゲームにおいて前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞を含む予め定められた複数種類の入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
前記設定値判定手段により前記読み出した設定値データが適正ではないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する第2の不能化手段と、
前記第1の不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態においても前記第2の不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態においても、前記設定操作手段の操作に基づいて前記設定値設定手段により前記設定値が新たに設定されたことを条件に、前記ゲームの進行が不能化された状態を解除し、ゲームの進行を可能とする不能化解除手段と、
前記小役入賞が発生したときに、該小役入賞に応じた数の遊技用価値を付与する価値付与手段と、
前記事前決定手段により発生を許容するか否かが決定される入賞の種類が同一である第1の遊技状態及び第2の遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
ゲームが開始する前の段階において複数種類の賭数段階のうち、いずれの賭数段階が設定されているかを判定する賭数段階判定手段と、
前記賭数段階判定手段により、遊技状態に応じて定められた賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容するゲーム開始許容手段と、
を備え、
前記ゲーム開始許容手段は、前記第1の遊技状態において前記賭数段階判定手段により第1の賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容するとともに、前記第2の遊技状態において前記賭数段階判定手段により前記第1の賭数段階とは異なる第2の賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容し、
前記価値付与手段は、前記第2の賭数段階の賭数が設定されているゲームにおいて前記小役入賞が発生したときに、該小役入賞に応じた数の遊技用価値として、前記第1の賭数段階の賭数が設定されているゲームにおいて前記小役入賞が発生したときよりも多い数の遊技用価値を付与する、
ことを特徴とするスロットマシン。 - 前記事前決定手段は、前記第2の賭数段階の賭数が設定されているゲームにおいて前記第1の賭数段階の賭数が設定されているゲームよりも高い確率で前記小役入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。 - 遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
所定の設定操作手段の操作に基づいて、入賞の発生を許容する旨を決定する割合が異なる複数種類の設定値のうちから、いずれかの設定値を選択し、該選択した設定値を設定する設定値設定手段と、
前記設定値設定手段により設定された設定値を示す設定値データを含む遊技の制御を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶するデータ記憶手段と、
前記スロットマシンへの電源供給が遮断しても前記データ記憶手段に記憶されている前記遊技の制御を行うためのデータを保持する保持手段と、
前記スロットマシンへの電源投入時に、前記遊技の制御を行うためのデータのうちの前記設定値データが適正か否かの判定を個別に行わず、前記保持手段により保持されている前記遊技の制御を行うためのデータが電源遮断前のデータと一致するか否かの判定を行う記憶データ判定手段と、
前記記憶データ判定手段により前記保持手段により保持されている前記遊技の制御を行うためのデータが電源遮断前のデータと一致しないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する第1の不能化手段と、
ゲームの開始操作がなされる毎に、前記データ記憶手段から前記設定値データを読み出し、該読み出した設定値データが示す設定値が、前記設定値設定手段により設定可能な設定値の範囲内である場合に前記読み出した設定値データが適正であると判定し、前記設定可能な設定値の範囲内でない場合に前記読み出した設定値データが適正ではないと判定する設定値判定手段と、
前記設定値判定手段により前記読み出した設定値データが適正であると判定したときに、該読み出した設定値データが示す設定値に応じた割合で、当該ゲームにおいて前記遊技用価値の付与を伴う小役入賞を含む予め定められた複数種類の入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
前記設定値判定手段により前記読み出した設定値データが適正ではないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する第2の不能化手段と、
前記第1の不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態においても前記第2の不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態においても、前記設定操作手段の操作に基づいて前記設定値設定手段により前記設定値が新たに設定されたことを条件に、前記ゲームの進行が不能化された状態を解除し、ゲームの進行を可能とする不能化解除手段と、
前記事前決定手段により発生を許容するか否かが決定される入賞の種類が同一である第1の遊技状態及び第2の遊技状態に制御する遊技状態制御手段と、
ゲームが開始する前の段階において複数種類の賭数段階のうち、いずれの賭数段階が設定されているかを判定する賭数段階判定手段と、
前記賭数段階判定手段により、遊技状態に応じて定められた賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容するゲーム開始許容手段と、
を備え、
前記ゲーム開始許容手段は、前記第1の遊技状態において前記賭数段階判定手段により第1の賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容するとともに、前記第2の遊技状態において前記賭数段階判定手段により前記第1の賭数段階とは異なる第2の賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容し、
前記事前決定手段は、前記第2の賭数段階の賭数が設定されているゲームにおいて前記第1の賭数段階の賭数が設定されているゲームよりも高い確率で前記小役入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴とするスロットマシン。 - 前記ゲーム開始許容手段は、前記第2の遊技状態において前記賭数段階判定手段により前記第1の賭数段階の賭数を設定するのに必要な遊技用価値よりも少ない遊技用価値にて設定可能な前記第2の賭数段階の賭数が設定されていると判定されているときのみゲームの開始を許容する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスロットマシン。 - 前記遊技状態制御手段は、前記第1の遊技状態において前記事前決定手段により特定の小役入賞の発生を許容する旨が決定されたときに遊技状態を前記第2の遊技状態に制御する、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスロットマシン。 - 前記遊技状態制御手段は、前記第2の遊技状態において前記事前決定手段により前記特定の小役入賞の発生を許容する旨が決定されたときに、該第2の遊技状態を終了させて遊技状態を第1の遊技状態に移行させる、
ことを特徴とする請求項5に記載のスロットマシン。 - 前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
いずれかの入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを、前記複数種類の設定値に共通して記憶するとともに、前記設定値に共通して判定値データが記憶されていない入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを、前記設定値の種類に応じて個別に記憶する判定値データ記憶手段と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記設定値設定手段により設定された設定値に対応して前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のスロットマシン。 - 前記判定値データ記憶手段は、前記設定値の種類に応じて個別に記憶する判定値データとして異なる判定値の数を示す異数判定値データと、前記設定値の種類に応じて個別に記憶する判定値データとして同一の判定値の数を示す同数判定値データとを、前記入賞の種類に応じて記憶する、
ことを特徴とする請求項7に記載のスロットマシン。 - 前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを記憶する判定値データ記憶手段と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシンは、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの数値データとして入力する入力手段と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記特定領域に入力されたnビットの数値データのうちの特定のビットのデータと、該数値データのうちの他のビットのデータを入れ替えて、該入れ替えを行ったnビットの入替数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する、
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のスロットマシン。 - 前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを記憶する判定値データ記憶手段と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシンは、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの第1の数値データとして入力する入力手段と、
所定のタイミングで第2の数値データを更新する数値更新手段と、
前記所定の抽出条件が成立することにより、前記数値更新手段が更新する第2の数値データを抽出する数値抽出手段と、
上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)の第1の数値データにおける上位kビットに対して前記数値抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算を行う演算手段と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記演算手段による演算後の上位kビットと前記下位jビ
ットからなる演算結果数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する、
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のスロットマシン。 - 前記事前決定手段により決定を行う前に、所定のタイミングで所定の範囲内において更新される数値データを、ゲーム毎に判定用数値データとして判定領域に入力する数値データ入力手段と、
前記複数種類の入賞について、前記判定領域に入力された判定用数値データに対して前記事前決定手段が発生を許容する旨を決定することとなる判定値の数を示す判定値データを記憶する判定値データ記憶手段と、
を備え、
前記事前決定手段は、前記判定値データ記憶手段に記憶された判定値データに応じて、前記判定領域に入力された判定用数値データが前記入賞の発生を許容する旨を示しているか否かを判定する許容判定手段を含み、該許容判定手段により発生を許容する旨を示していると判定された入賞の発生を許容する旨を決定するとともに、
前記スロットマシンは、
所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路と、
遊技者の操作に起因する所定の抽出条件が成立することにより、前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路と、
前記判定領域とは異なる特定領域に、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなくnビットの第1の数値データとして入力する入力手段と、
所定のタイミングで第2の数値データを更新する第1の数値更新手段と、
所定のタイミングで前記第2の数値データとは異なる第3の数値データを更新する第2の数値更新手段と、
予め定められた抽出条件が成立することにより、前記第1の数値更新手段から第2の数値データを抽出する第1の数値抽出手段と、
所定の抽出条件が成立することにより、前記第2の数値更新手段から第3の数値データ
を抽出する第2の数値抽出手段と、
上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)の第1の数値データにおける上位kビットに対して前記第1の数値抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算を行い、下位jビットに対して前記第2の数値抽出手段が抽出した第3の数値データを用いて所定の演算を行う演算手段と、
を更に備え、
前記数値データ入力手段は、前記演算手段による演算後の上位kビットと該演算後の下位jビットからなる演算結果数値データを、前記判定用数値データとして前記判定領域に入力する、
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のスロットマシン。 - 前記第1の遊技状態または前記第2の遊技状態において遊技状態の移行を伴う特別入賞が発生したときに、前記事前決定手段により発生を許容するか否かが決定される入賞の種類が前記第1の遊技状態及び前記第2の遊技状態と異なる遊技状態であって、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行手段を備え、
前記特別遊技状態移行手段は、
前記第1の遊技状態または前記第2の遊技状態において第1の特別入賞が発生したときに、第1特別遊技状態に移行させる第1の特別遊技状態移行手段と、
前記第1特別遊技状態において第2の特別入賞が発生したときに、該第1特別遊技状態において第2特別遊技状態に移行させる第2の特別遊技状態移行手段と、
を含み、
前記事前決定手段は、
前記第1の遊技状態または前記第2の遊技状態において、少なくとも前記遊技用価値を用いることなくゲームを行うことが可能な再ゲームの付与を伴う再遊技入賞、前記第1の特別入賞の発生を許容するか否かを決定するとともに、所定の確率で前記小役入賞の発生を許容する旨を決定し、
前記第1の特別遊技状態において前記第2の特別遊技状態に制御されていないときに、少なくとも前記小役入賞及び前記第2の特別入賞の発生を許容するか否かを決定し、
前記第1の特別遊技状態において前記第2の特別遊技状態に制御されているときに、前記所定の確率以上の確率で前記小役入賞の発生を許容する旨を決定する、
ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のスロットマシン。
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