JP4724392B2 - 変倍結像光学系及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

変倍結像光学系及びそれを有する撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、主に撮像装置、投射装置、露光装置、読み取り装置等の全ての変倍結像光学系に関するものであり、特に小型の撮像装置に有用である。
近年、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話の普及により、小型カメラの活躍する場が急速に広がっている。小型カメラは更なる小型化に向い、撮像素子の小型化の要求はとどまるところを知らない。それに加え、ズーム化や広角化、高精細化などの付加価値を高める要求も増大している。小型化と高付加価値化、これら両者を達成する難しさをズーム化の点から述べると、ズームは通常、受光面(CCD等)に対してレンズを光軸上に移動させることで行われ、物体方向に移動させると光学全長が長くなり、これが小型化の足かせとなっているのが現状である。
従来技術としては特許文献1乃至3がある。特許文献1は、3次関数で表される曲面をレンズに与え、そのレンズ2枚を光軸方向とは異なる方向にずらしてパワーを変化させ、小型化を図っている。このレンズはいわゆるアルバレツレンズと呼ばれ光軸方向に繰り出さないので、ズームレンズに適用すれば全長を短くできる可能性がある。特許文献2は、3次だけではなく高次の項、特に5次の項を曲面に与えることで収差を除去することを提案している。特許文献3は、このレンズを最低2つ配置し、像点を一定にしながらパワーを変化させることを提案している。
回転非対称レンズが含まれる場合には、通常の共軸レンズと異なり共通の軸を持たない。こうした非共軸光学系は、オフアキシャル(Off−Axial)光学系と呼ばれ、像中心と瞳中心を通る光線が辿る経路を基準軸としたときに、構成面の基準軸との交点における面法線が基準軸上にない曲面(Off−Axial曲面)を含む光学系として定義される。この場合、基準軸は折れ曲がった形状となるため、近軸量の算出も共軸系の近軸理論ではなく、Off−Axial理論を元にした近軸理論を使わなければならない。非特許文献1はかかる方法を、面の曲率を元に4×4行列式を計算することによって実現している。
米国特許第3305294号明細書 米国特許第3583790号明細書 特開平01−35964号公報 光学29巻3号(2000)
変倍結像光学系を設計するにあたり、特許文献1と特許文献2では、1組の回転非対称レンズを用いてパワーを変化させる方法及び収差補正についての言及にとどまるため、像面を一定にすることはできないという問題がある。また、特許文献3では像点を一定にしながらパワーを変化させる原理を述べてはいるものの、収差の補正を行い実際に変倍結像光学系の設計をするまでには至っていない。特許文献3を基に実際に変倍結像光学系の設計を行った。設計例を示す前に実施形態における構成諸元の表し方及び各実施形態に共通する事項について説明する。
Off−Axial光学系において、基準軸は図2のように折れ曲がった形状となる。そこで、第1面の中心を原点とする絶対座標系として、原点と瞳中心を通る光線が辿る経路を基準軸とする。また、像中心と第1面の中心である絶対座標系の原点を結ぶ直線をZ軸と定め、向きは第1面から像中心に向かう方向を正とする。このZ軸を光軸と呼ぶこととする。さらに、Y軸は原点を通り右手座標系の定義に従ってZ軸に対して反時計回り方向に90゜をなす直線とし、X軸は原点を通りZ、Yの各軸に垂直な直線とする。本出願では、近軸値はOff−Axialの近軸追跡を行った結果である。特に断らない限り、Off−Axialの近軸追跡を行い、近軸値を算出した結果とする。また、光学系は、回転非対称な非球面を2面以上有し、その形状は以下の式で表す。
(数1)
z =C02y+C20x+C03y+C21xy+C04y+C22x+C40x+C05y+C23x+C41xy+C06y+C24x+C42x+C60x
数式1はxに関して偶数次の項のみであるため、数式1により規定される曲面はyz面を対称面とする面対称な形状である。
また、以下の条件が満たされる場合はxz面に対して対称な形状を表す。
(数2)
C03=C21=C05=C23=C41=t=0
更に、以下の条件が満たされる場合は回転対称な形状を表す。
(数3)
C02=C20
(数4)
C04=C40=C22/2
(数5)
C06=C60=C24/3=C42/3
以上の条件を満たさない場合は回転非対称な形状である。
以下、特許文献3を基に実際に変倍結像光学系の設計を示す。変倍結像光学系は2枚の回転非対称レンズ群2つから成り、それらを物体側から1群、2群とする。まずこれらの群を1つの薄肉レンズで近似し近軸計算を行う。次に各薄肉レンズのパワーを1群、2群それぞれφ1、φ2とし、主点間隔とバックフォーカスをそれぞれe、Skとする。また、全系のパワーをφ、焦点距離をfとすると、
次式が成立する。
また、バックフォーカスSkは近軸計算から次式が成り立つ。
ここで主点間隔eおよびバックフォーカスSkを定めると、数式6及び7からφ1及びφ2は全系のパワーφの関数として表される。即ち、全系のパワー変化における1群及び2群のパワー変化の軌跡を表すことができる。そこで、主点間隔e=3とし、バックフォーカスSk=15とするとφ1、φ2は以下となる。
全系のパワーφに対するφ1、φ2の関係をグラフで表すと図3のようになる。これを見ると、全系のパワーが増加するに従って1群は正から負に、2群は逆に負から正に変化していることが分かる。ここで、回転非対称曲面は数式10で表され、またその係数aとパワーとの関係は数式11となる。
(数10)
z = ay + 3ax
(数11)
φ = 12aδ(n−1)
x,y,zは上記に示した軸である。δは2枚の回転非対称レンズのZ軸からのY軸方向へのずれ量、nはレンズの屈折率である。
回転非対称レンズの係数a,nを表1に示し、併せてZ軸からのずれ量δを望遠端(テレ端)・中間(ミドル)・広角端(ワイド端)の順に示す。また、表2には各面の面のタイプおよび面間隔を表す。
更に、それらの値に基づいてズームレンズを設計した。それを図4に示す。基準面S0に入射した光線はまず群G1に入射する。群G1はE1、E2の2つのレンズから構成され、面の番号はS1からS4とする。E1とE2のレンズはY軸方向に偏心し、その偏心量は連続的に変化する。また、その量はお互いに正負逆で絶対値が等しくなるようになっている。それによってG1のパワーを図に示すように正から負に変化させている。G1を射出した光線は次に絞りS5を通過し、G2に入射する。G2はG1と同様にE3、E4の2つのレンズから構成され、面の番号はS6からS9とする。E3とE4のレンズはY軸方向に偏心し、その偏心量は連続的に変化する。また、その量はお互いに正負逆で絶対値が等しくなるようになっている。それによってG2のパワーを図に示すように負から正に変化させている。
これらのレンズを通過した光線は像面を変化させることなく結像している。しかしながら、像面を見ると結像はしているものの、収差が大きく発生していることが分かる。これらは、数式10及び11で定めた近軸配置に因らず発生するものである。例えば、軸上で発生するコマ収差は、近軸配置だけではどうしても除去することができない。以上の結果から従来の技術では以下の点で収差を補正しきれないことが分かる。これは、1)回転非対称レンズを有する光学系は、光軸に対して非対称であるため上線・下線にずれが生じ、結果として軸上光線においてもコマ収差が発生すること、2)像面湾曲が発生することに起因する。
そこで、本発明は、光軸とは異なる方向にレンズを動かすことでズームを行い、十分に収差を除去することが可能な変倍結像光学系及びそれを有する撮像装置を提供することを例示的な目的とする。
本発明の一側面としての変倍結像光学系は、それぞれが回転非対称面を有する複数の光学素子で構成される光学群を複数有し、複数の光学群の各群内の光学素子が互いに光軸と異なる方向に移動することで光学的パワーを変化させる変倍結像光学系において、前記複数の光学群のうちの第1の群の光学的パワーが正から負に変化するに際し、前記複数の光学群のうちの第2の群の光学的パワーは負から正に変化し、全系の光学的パワーの変動範囲内で前記第1の群及び第2の群の光学的パワーが一致する点が存在し、該一致点が、全系の光学的パワーの変動範囲の中心よりも光学的パワーが大きい側にあり、前記第1の群及び第2の群のうち、全系の光学的パワーが最も大きい位置における光学的パワーの絶対値のうち大きい方を|φgw|maxとし、全系の光学的パワーが最も小さい位置における光学的パワーの絶対値のうち小さい方を|φgt|minとするとき、
|φgw|max<|φgt|min
を満足することを特徴とする。また、かかる変倍結像光学系を有する撮像装置も本発明の別の側面を構成する。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、光軸とは異なる方向にレンズを動かすことでズームを行い、十分に収差を除去することが可能な変倍結像光学系及びそれを有する撮像装置を提供することができる。
本発明の実施形態の仕様について説明する。撮像面はCCDを仮定し、その大きさを1/4inch(縦2.7mm×横3.6mm)サイズとする。またFナンバーを広角端で4とし望遠端で6とした。
実施例1の光路図を図5に示す。レンズは全部で6枚の複数から構成され、物体側(前方)からE1,E2,E3,E4が回転非対称レンズであり、これらのレンズはY軸方向に偏心し、その偏心量は連続的に変化する。また、その量はお互いに正負逆で絶対値が等しくなるようになっている。E5,E6が対称性をもつ回転対称非球面レンズであるが、光軸に非対称な収差が残存している場合にはこれを除去するために回転非対称レンズを配置してもよい。また、E1,E2のレンズで第1群を構成し、この光学群をG1とする。同様にE3,E4のレンズで第2群を構成し、この光学群をG2とする。面番号については絶対座標系の原点である基準面をS0と定め、E1の第1面をS1とし順にS2,S3,S4となり、S4の後(E2の後)に絞りがあるのでそれをS5とする。E3の第1面をS6とし順に番号を付け、像面がS17となる。さらに、Y軸方向に連続偏心する回転非対称レンズ(E1からE4)、回転対称レンズ(E5からE6)の集合をそれぞれ偏心可動ブロック、補助ブロックと呼ぶこととする。偏心可動ブロックのみではパワーが強くなり収差補正が困難になるため、補助ブロックを配置した。また回転非対称レンズは両面に回転非対称面を有している。CCD面直前に置かれた平板ガラスは赤外カットフィルター及びCCDのカバーガラスである。
レンズデータを表3に示す。各レンズのZ軸からのずれ量は表4のようになり、数式12で表される回転対称非球面の係数を表5に、数式1で表される多項式面の各係数の値を表6に示す。但し、数式12において、h=X+Yを満たし、cは曲率半径、A,Bは係数である。
そのときの光路図を望遠端(全系の光学的パワーが最小となる位置)、中間、広角端(全系の光学的パワーが最大となる位置)の順に図6に示す。基準面S0に入射した光線はまず群G1に入射する。群G1はE1、E2の2つのレンズから構成され、面の番号はS1からS4とする。E1とE2のレンズはY軸方向に偏心し、その量は表4に示すようにお互いに正負逆で絶対値が等しくなるようになっている。それによってG1のパワーを正から負に変化させている。G1を射出した光線は次に絞りS5を通過し、G2に入射する。G2はG1と同様にE3、E4の2つのレンズから構成され、面の番号はS6からS9とする。E3とE4のレンズはY軸方向に偏心し、その量は表4に示すようにお互いに正負逆で絶対値が等しくなるようになっている。それによってG2のパワーを負から正に変化させている。これらの偏心可動ブロックを通過した光線は次の補助ブロックに入射する。補助ブロックは偏心可動ブロックの足りないパワーを補っている。補助ブロックは回転対称非球面であるS10からS13から構成されるE5、E6から成る。これらのレンズを通過した光線は赤外カットフィルター、CCDのカバーガラスを通過し像面を変化させることなく結像している。
次に、望遠端、中間、広角端の収差図をそれぞれ図7A、図7B、図7Cに示す。横軸は光線の瞳上で位置を表し、縦軸が像面での主光線からのずれを表す。縦軸の範囲は±20μmである。図7A、図7B、図7C中の番号は画角番号であり、像面上では図8に示すようになっている。x軸については対称であるので、x方向正の場合のみを考えればよい。画角0°の光線を見ると望遠端から広角端に至るまで良好にコマ収差を除去していることが分かる。また、図9にディストーション格子を示す。格子の縦横は1/4inch(縦2.7mm×横3.6mm)サイズとなっている。これを見ると、ディストーションも良好に抑えられていることが分かる。
広角端では全系のパワーが強くなり、個々の群のパワーも強くなりがちである。パワーが強い系は一般的に収差が出やすい。広角端で全系のパワーが強くなることは避けられないが、個々の群のパワーを弱くできれば収差を抑えることができる。図3に示すパワー変化を見ると、G1のパワーは全系のパワーに対して直線的に変化し、G2は曲線を描いて変化する。それは数式8及び数式9から明らかである。しかし、回転非対称レンズの曲面形状及びずれ量の与え方によってその解は様々である。この解を、広角側でパワーを弱くすることができれば収差を抑えることができる。
そのためには、図10に示すようにG1の直線的な変化をパワーが正の方向に曲率を持たせた形状にし、G2を逆にパワーが負の方向に変化させる。かかる構成により、望遠側ではパワーが強くなるものの、広角側でパワーを弱めることができる。即ち、両者のパワー変動が一致する交点が存在し、この一致点を広角側にすればよく、また、広角端における各群のパワーの変動範囲内での絶対値を比較して大きい方を|φgw|max、望遠端における各群のパワーの変動範囲内での絶対値を比較して小さい方を|φgt|minとすると数式13を満足する。
(数13)
|φgw|max < |φgt|min
次に、図1に全系のパワーと群ごとのパワーの変化との関係を示す。これを見ると、全系のパワーが大きくなるにつれ、偏心可動ブロックのG1は正から負へ、G2は負から正へパワーが変化している。また、その交点が広角側にあり、広角側におけるパワーの絶対値が望遠側におけるそれよりも小さくなっている。広角側で各群のパワーの絶対値を小さくし、収差を抑えている。
更に、群を構成するレンズのパワーを逆符号にすることでも収差を抑えることができる。ゆえに、収差が発生しやすい広角端での群内パワー配置を正負逆にする。そこで、図11に全系のパワーに対するレンズごとのパワーの変化を示す。これを見ると、望遠端では群内のパワー配置が物体側から正正負負となっているのに対し、広角端では正負正負の順となっている。
全系のパワーの変化に従って偏心可動ブロックはパワーが変化し、それに対して補助ブロックは一定である。全系のパワーはこれら2つのブロックのパワーと主点間隔から求めることができる。全系のパワーを所望の値にするためには、それら2つのブロックのパワー配置は様々な組み合わせが考えられる。しかし、偏心可動ブロックのパワーを強くすると、偏心に従って発生する収差が大きくなり、それを抑制することが難しくなる。従って、両者のパワーを比較して、偏心可動ブロックのパワーの方が小さくなるか、もしくは同程度としなければならない。ゆえに、パワーが弱い望遠端において、偏心可動ブロックの偏心ブロック、補助可動ブロックのパワーの絶対値をそれぞれ、|φdt|、|φst|としたとき、以下の条件を満足する必要がある。
(数14)
|φdt| ≦ |φst|
図12に、実施形態1の偏心可動ブロックのパワーと補助ブロックのパワーを示す。これは数式14が成り立っていることが分かる。
一般的に、ペッツバールが大きいと像面湾曲は大きくなり、逆だと小さくなることが知られている。本発明でもペッツバールを小さくすることで像面湾曲を抑えた。ペッツバールはレンズEiでのパワーをφEi、屈折率をnEiとしたとき以下の式で与えられる。
(数15)
Ei= φEi/nEi
共軸レンズを用いた通常の変倍結像光学系においては、この値は常に一定である。しかしながら、本発明のように複数の光学素子が連続して偏心し、パワーが変化する光学系においては一定ではない。またパワーの変化に対して、硝材の屈折率は1.45付近から1.9付近とその変化が小さいため、ペッツバールの変化はパワーの変化といってもよい。そこで、このペッツバールを抑えるために、G1とG2におけるパワーの絶対値の最大値を|φ|maxとし、G1とG2の合計をφ12とすると次式を満足するようにパワーの変化の範囲を定めた。
(数16)
−|φ|max ≦ φ12 ≦ |φ|max
図10のパワー変化の図を見ると、G1とG2のパワーの合計がその変動範囲にあることが分かる。
次にペッツバールについて調べてみる。表7に各群、偏心可動ブロック、補助ブロック、全系のペッツバールを示す。また同様に、従来例を比較例として表8に示す。
両者でペッツバール和の合計を比較すると、実施例1ではペッツバールが小さくなっている。補助ブロックでのペッツバールの合計はほぼ0に等しいことから、補助ブロックは正と負の2枚のレンズで像面湾曲を除去している。またこのことから、全系のペッツバール和は偏心可動ブロックの寄与がほぼ全てと考えてよい。そこで、偏心可動ブロックのペッツバールに着目すると、望遠端では−0.13と低い値を示し中間及び広角端では0.3と、従来例のそれと比較すると約半分になっていることが分かる。これが像面湾曲除去を可能にしている。実際に収差図を見ると中間と広角端では像面湾曲が発生しているのに対して、望遠端では像面湾曲ではなく像面の傾きだけである。このことから合計のペッツバール和は収差と対応している。
次に、G1、G2、G1とG2の全系のパワーに対するペッツバール和の変化を図13に示す。また、従来例についても比較例として図14に示す。これらを比較すると、G1とG2の個々のペッツバール和については従来例も実施形態1もその絶対値がほぼ等しいが、変化量を見ると実施形態1の方が小さい。また、実施形態1ではG1の正のペッツバールとG2の負のペッツバールが相殺し、それらの和が0付近で変化しているのに対し、従来例では相殺せずG1とG2のペッツバール和が常に正となっている。これら2つの結果はφ12を上記の範囲にした結果である。以上のようにして実施形態1は像面湾曲を除去した。
理想的にはG1とG2のパワーの正負が逆で絶対値が等しくなれば、硝材の屈折率は限られた範囲であるため、ペッツバールを0付近にすることができ像面湾曲を除去できる。G1とG2のパワーが正負異なるだけで、絶対値が近い値であればペッツバール和は理論的に小さくできる。しかし、G1とG2でそのようなパワーにすると、全系でのパワーが小さくなり広角化が困難であるという欠点がある。ペッツバール和を抑えながら全系でのパワーをかせぐ方法は、次式から見出すことができる。
数式17は、偏心可動ブロックのパワーφtotalを、G1,G2のパワーφ、φ、その間の主点間隔eで表した式である。φ、φが正負異なるだけで絶対値が近く、また硝材を変化させないとき、φtotalを大きくするには、eをなるべく大きくすることが望ましいことが分かる。そこで実施形態1と従来例で主点間隔を比較した。両者全系のパワーが異なるため、全系のパワーに対する主点間隔を比較する。それを表9及び表10に示す。
これらを比較すると、望遠端及び広角端では主点間隔はほぼ等しいものの、ミドルでは実施形態1の方の主点間隔が大きい。したがって、実施形態1ではG1とG2のパワーの絶対値を同じにしながらも主点間隔を広げることによって全系のパワーを大きくし、パワーを大きくしている。
実施形態1で発生する軸上光線の上線・下線のずれ(これを軸上コマ収差と呼ぶこととする)を小さくするために、本実施形態では光線と光軸とのなす角度を抑えることを行った。そこで、図15に示すように各面の光軸と交わる点における接線の傾きに着目する。ある面の接線が光軸に対して正の傾きを持てば、同様に負の傾きを持つ面を配置することで、光線と光軸とのなす角度を抑え、かつ軸上コマ収差を小さくすることができる。その結果、各面は図5の光路図のような傾きを持ち、例えば望遠端のS1を見ると、接線がY軸に対して負の傾きがあるのに対し、S3の接線は逆に正に傾き、逆の補正をすることで軸上コマ収差を小さくしている。これの光学系全体の合計を小さくすることで軸上コマ収差を抑えることができる。そこで、この範囲を以下の範囲とした。
但し、iはSiが表す面番号であり、前方から順に第i番目の面をSi面とし、KiはSiでの面の傾きである。
また、曲面のローカルな曲率をCとすると、非特許文献1から面のパワーφは以下で与えられる。
ここで、N、N’はそれぞれ光線が入射する側、射出する側の屈折率であり、θ、θ’はそれぞれ面法線に対する入射角および射出角である。この式からローカルな曲率が同じであっても、曲面の前後の屈折率と入射角・射出角によってパワーが変化することが分かる。また、スネルの法則から以下の関係が成り立つ。
これを数19に代入してθ’を消去すると以下の式が導かれる。
ここでN=1としてN’とθで式をグラフで表すと図16のようになる。θは-0.3[rad]から0.3[rad]の範囲(約±17°の範囲)とした。これからこの範囲での

の変化量は、入射角θの変化に対してよりも屈折率N’の変化に対しての方が敏感に変化することが分かる。面の前後が空気→硝材の場合と硝材→空気の場合、さらには硝材の屈折率が大きさによってφの値は変化し、面の前後が硝材→空気かつ硝材が大きい方がφは大きくなる。以上から曲率半径が同じであっても屈折率の大小によって面のパワーは異なることが分かる。
一方面のパワーを大きく変化させるためには曲面の傾きを大きくし曲率の変化を大きくする必要がある。ゆえに、パワーの変化量が大きくなるにつれて傾きの最大値が大きく傾向にあると言える。また上述の考察からパワーは屈折率によって変動するのでその範囲を以下に定めた。
(数22)
0≦ Kmax/Δφ ≦3
ただしKmaxは各面での傾きの最大値、Δφは各面のパワーの変化量である。図17に実施形態1の各面毎のKmaxとΔφの関係を示す。また図17に示す直線は、Kmax=Δφの直線であり、θ,θ’が共に0、屈折率が共に1の場合の関係である。この直線の上方にある面が空気→硝材、下方にある面が硝材→空気の場合となる。また、硝材の屈折率が大きいほどφは大きくなり、直線に近づいていることが分かる。また面毎の

の値を図18に示す。傾き

は0.16から2.5となり、請求項の範囲を満足していることが分かる。
次に、各面の接線の傾きを表11に示す。
面が同じ傾きを持っていても、図19のようにその屈折率nの大小によって光線の進む方向が異なるため、屈折率が大きい方から小さい方へ光線が射出する面の傾きに−1を乗じて判断する。その合計を見ると、いずれも数式18が成り立っていることが分かる。
次に、各面の光軸と交わる点における接線の傾きが軸上コマ収差を除去していることを確かめるために、軸上コマ収差の量を各面で表したものを図20に示す。横軸は面番号であり、縦軸は、図18に示すようにSiを射出した光線の上線下線が光軸まで到達したとしたときのその点から面Siまでの距離(光線のバックフォーカス)である。物体面から像面に向かう方向を正とする。S6は絞り面であるので、図20のどの図もS5とS6の上線下線のバックフォーカスが同じ値であることが分かる。また図20中に示した差の絶対量とは、上線と下線のバックフォーカスの差の絶対量であり、これが0であれば上線下線は同じ点で結像し、軸上コマ収差が発生しないことになる。図20を見ると、回転非対称レンズの最終面である第10面のバックフォーカスが上線下線とも同程度となっていることが分かる。ゆえに軸上コマ収差がなくなり、回転非対称レンズの後では光線は共軸系と等価になり、Off−Axialの収差は残存しない。従って、偏心可動ブロックより像面側に配置した補助レンズは回転非対称面にする必要はない。
更にコンパクトを保ちながらズームを行うには、主点位置をレンズの位置から大きく移動させる必要がある。従来の片面に3次曲線を与えただけのレンズではその3次係数を持たせた面に主点位置があるだけで大きく変動しない。主点位置を大きく変動させるため方法として、例えば片方の面に曲率を持たせ回転非対称レンズの形状をメニスカスにすることが挙げられる。凸レンズや凹レンズとは異なり、メニスカスレンズは主点がレンズの外側にすることもできるレンズであり、回転非対称レンズにもこの形状を採用することにより主点をレンズの外側に大きく変動させることができる。しかしながら、回転非対称レンズをメニスカス形状にすると望遠端もしくは広角端で(光線がレンズの端を通るときに)軸上光線の上線・下線でずれが生じる。そのため、他のレンズでこれの補正しなければならない。これを解決する方法は補正するレンズを逆の傾きを持つメニスカスにし、上線・下線のずれを打ち消すことを行う。3次以上の高次の係数を面に導入する際にはこれに着目し係数を定めることとする。また、メニスカスの形状は互いの距離を縮める方向に形状をつけることが望ましい。なぜならばレンズ同士を近づけることで、軸上コマ収差を各面で最小限にしながら除去できるからである。
以上のようにして軸上コマ収差を除去する。
光軸からの変位量をδとし、面形状を数式10で与えた回転非対称レンズをY軸方向にδだけ偏心させたときの最大量をδmaxとすると、そのレンズのパワーは数式11から求めることができる。レンズの厚みをdとすると、図22のようにレンズのコバ厚が0以上となる条件から次式が成立する。
(数23)
aδmax≦ d
数式23と数式11から、数式24が得られる。

数式24を更に変形すると数式25が得られる。

ここで12(n−1)は一定なので、パワーφmaxとずれ量δmaxの積の範囲はd/δmaxで定まることとなる。即ち、ずれ量に対するレンズの厚みで定まることが分かる。dを大きくするとパワーが強くなり収差が増大し、逆にδmaxを大きくするとレンズの大きさが増大する。そこで収差補正とコンパクト化の観点から、d/δmaxを1以下とすることが望ましい。実施例1では厚みdが0.5mm,ずれ量δmaxが約1.34mmであることから、d/δ=0.37<1となっている。以上をまとめると、次式が成立すると妥当であるといえる。
(数26)
δ×φ<6
実施例1でδとφの最大値の積を求めると、広角端のG2でδ=−1.34358、φ= 0.238784となり、それらの積は0.32となっている。これは上記の範囲を十分に満たしている。
次に、実施例1で示したようなズームレンズを撮影光学系として用いたデジタルスチルカメラの実施例を図23に示す。20はカメラ本体、21は図1を参照して説明したズームレンズによって構成された撮像光学系である。22はカメラ本体に内蔵され、撮像光学系によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)を示す。23は固体撮像素子22によって光電変換された被写体像に対応する情報を記録するメモリ、24は液晶ディスプレイパネルなどによって構成され、固体撮像素子22上に形成された被写体像を観察するためのファインダである。
このように本発明のズームレンズをデジタルスチルカメラなどの撮像装置に適用することにより、小型で高い光学性能を有する撮像装置を実現することができる。
以上説明したように、本発明によれば、回転非対称なレンズを光軸とは異なる方向に動かして良好に収差を除去しながらズームを行い、且つコンパクトなものとすることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の一実施形態のG1とG2のパワーの変化を示す図である。 従来のOff−Axial光学系を説明する図である。 従来例に基づいて設計したレンズのパワー配置を示す図である。 従来例に基づいて設計したレンズの断面図である。 図1に示す実施形態のレンズ断面図である。 図1に示す実施形態の望遠端、中間、広角端のレンズ断面図である。 図1に示す実施形態の収差図である。 図1に示す実施形態の収差図である。 図1に示す実施形態の収差図である。 図1に示す実施形態の像面での光線の番号を示す図である。 望遠端、中間、広角端でのディストーション格子を示す図である。 G1・G2のパワーの交点が広角側へシフトすることを示す図である。 図1に示す実施形態のE1、E2、E3、E4のパワーの変化を示す図である。 図1に示す実施形態の偏心可動ブロックと補助ブロックのパワー変化を示す図である。 図1に示す実施形態のペッツバールの変化を示す図である。 従来例に基づいて設計したレンズのペッツバールの変化を示す図である。 面の接線を定義した図である。 (数21)の関係を示す図である。 ΔφとK,maxの関係を示す図である。 面番号に対するK,max/Δφの関係を示す図である。 屈折する方向の違いを表した図である。 図1に示す実施形態の上線・下線のずれを示す図である。 Si面のバックフォーカスを説明した図である。 レンズ形状とレンズの厚み、ずれ量を表した図である。 図1に示す光学系を適用したデジタルスチルカメラの外観斜視図である。
符号の説明
G1 第1群の非回転対称光学素子
G2 第2群の非回転対称光学素子
20 デジタルスチルカメラ

Claims (13)

  1. それぞれが回転非対称面を有する複数の光学素子で構成される光学群を複数有し、複数の光学群の各群内の光学素子が互いに光軸と異なる方向に移動することで光学的パワーを変化させる変倍結像光学系において、
    前記複数の光学群のうちの第1の群の光学的パワーが正から負に変化するに際し、前記複数の光学群のうちの第2の群の光学的パワーは負から正に変化し、
    全系の光学的パワーの変動範囲内で前記第1の群及び第2の群の光学的パワーが一致する点が存在し、
    該一致点が、全系の光学的パワーの変動範囲の中心よりも光学的パワーが大きい側にあり、
    前記第1の群及び第2の群のうち、全系の光学的パワーが最も大きい位置における光学的パワーの絶対値のうち大きい方を|φgw|maxとし、全系の光学的パワーが最も小さい位置における光学的パワーの絶対値のうち小さい方を|φgt|minとするとき、
    |φgw|max<|φgt|min
    を満足することを特徴とする変倍結像光学系。
  2. 前記第1の群及び第2の群の光学的パワーの絶対値のうちで最大値を|φ|maxとし、前記第1の群及び第2の群の光学的パワーの合計をφ 12 =φ +φ とするとき、
    −|φ|max≦φ 12 ≦|φ|max
    を満足することを特徴とする請求項1記載の変倍結像光学系。
  3. 前方から順に第i番目の面をSi面とし、Si面の光軸と交わる点における接線の傾きをKi、最大値をKmaxとするとき、Kiを光学系全体で足し合わせた合計の絶対値





    を満足することを特徴とする請求項1記載の変倍結像光学系。
  4. 各面の光学的パワーの変化量をΔφとするとき、前記Kmaxは
    0≦Kmax/Δφ≦3
    を満足することを特徴とする請求項3記載の変倍結像光学系。
  5. 少なくとも一方向に対称性を持ち、かつ、前記光軸とは異なる方向に移動しない光学素子を更に有することを特徴とする請求項1記載の変倍結像光学系。
  6. 前記光軸とは異なる方向に連続的に移動して光学的パワーを変化させる群の集合を偏心可動ブロック、移動しない群の集合を補助ブロックとしたときに、望遠端における偏心可動ブロックのパワーの絶対値を|φdt|、補助ブロックの光学的パワーを|φst|とするとき、
    |φdt| ≦ |φst|
    を満足することを特徴とする請求項1記載の変倍結像光学系。
  7. 前記補助ブロックのパワー配置が絞りから遠ざかるにつれて正負の配置になることを特徴とする請求項6記載の変倍結像光学系。
  8. 前記変倍結像光学系を構成する前記光学素子の光軸からの変位量をδとし、δだけ偏心させたときの群の光学的パワーをφとするとき、
    δ×φ<6
    を満足することを特徴とする請求項1記載の変倍結像光学系。
  9. 全系の光学的パワーが最も大きい位置における各群を構成する複数の光学素子の光学的パワーが逆符号となることを特徴とする請求項1記載の変倍結像光学系。
  10. 全系の光学的パワーが最も大きい位置における前記第1の群及び第2の群を構成する複数の光学素子の光学的パワーが、前方から正負正負の順になることを特徴とする請求項9記載の変倍結像光学系。
  11. 全系の光学的パワーが最も大きい位置における前記第1の群及び第2の群を構成する複数の光学素子の光学的パワーが、前方から正正負負の順になることを特徴とする請求項9記載の変倍結像光学系。
  12. 光電変換素子上に像を形成することを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一項記載の変倍結像光学系。
  13. 請求項1乃至11のうちいずれか一項記載の変倍結像光学系と、該変倍結像光学系によって形成される像を受光する光電変換素子とを備えることを特徴とする撮像装置。
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