JP4829545B2 - ズーム光学系 - Google Patents
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望遠端において、該光学的パワーが可変の複数の光学群の光学的パワーの合計の絶対値を|φdt|、
該1以上の光学群の光学的パワーの合計の絶対値を|φst|とするとき
|φdt|≦|φst| ・・・(1)
なる条件を満足することを特徴としている。
(数1)
z =C02y2+C20x2+C03y3+C21x2y+C04y4+C22x2y2+C40x4+C05y5+C23x2y3+C41x4y+C06y6+C24x2y4+C42x4y2+C60x6
数式1はxに関して偶数次の項のみであるため、数式1により規定される曲面はyz面(図2参照)を対称面とする面対称な形状である。
(数2)
C03=C21=C05=C23=C41=t=0
更に、以下の条件が満たされる場合は回転対称な形状を表す。
(数3)
C02=C20
(数4)
C04=C40=C22/2
(数5)
C06=C60=C24/3=C42/3
以上の条件を満たさない場合は回転非対称な形状である。
[実施例1]
(数12)
(数13)
|φgw|max < |φgt|min ‥‥‥(2)
次に、図11に全系のパワーと各群G1,G2及び第1群G1と第2群G2の合成系のパワーG1+G2の変化との関係を示す。これを見ると、全系のパワーが大きくなるにつれ、偏心可動ブロックの第1群G1は正から負へ、第2群G2は負から正へパワーが変化している。
(数14)
|φdt| ≦ |φst| ‥‥‥(1)
図6に、実施例1の偏心可動ブロック(G1+G2)のパワー(総和)と補助ブロックG3のパワーを示す。これは数式14が成り立っていることが分かる。
(数15)
PEi= φEi/nEi
共軸光学素子を用いた通常のズーム光学系においては、この値は常に一定である。しかしながら、本実施例のように光学素子が連続して偏心し、パワーが変化する光学系においては一定ではない。またパワーの変化に対して、硝材の屈折率は1.45付近から1.9付近とその変化が小さいため、ペッツバールの変化はパワーの変化といってもよい。そこで、このペッツバールを抑えるために、第1群G1と第2群G2における全ズーム位置(全ズーム範囲内)における任意のズーム位置でのパワーの絶対値の最大値を|φ|maxとし、第1群G1と第2群G2の合計値をφ12(φAB)とすると次式を満足するようにパワーの変化の範囲を定めている。
(数16)
−|φ|max ≦ φ12 ≦ |φ|max ‥‥‥(3)
図11のパワー変化の図を見ると、第1群G1と第2群G2のパワーの合計G1+G2がその範囲にあることが分かる。
(数17)
φtotal=φ1+φ2−eφ1φ2
数式17は、偏心可動ブロックG1,G2の合計のパワーφtotalを、第1群G1,第2群G2のパワーφ1、φ2、その間の主点間隔eで表した式である。パワーφ1、φ2が正,負、異なるだけで絶対値が近く、また硝材を変化させないとき、合計のパワーφtotalを大きくするには、主点間隔eをなるべく大きくすることが望ましいことが分かる。そこで実施例1と従来例で主点間隔を比較した。両者とも全系のパワーが異なるため、全系のパワーに対する主点間隔を比較する。それを表9及び表10に示す。
(数18)
(数19)
φ=2(N’cosθ’−Ncosθ)C
ここで、N、θはそれぞれ光線が入射する側の屈折率、入射角であり、N’、θ’は光線が射出する側のそれである。
(数20)
Nsinθ=N’sinθ’
これを数式19に代入してθ’を消去すると以下の式が導かれる。
(数21)
θは-0.3[rad]から0.3[rad]の範囲(約±17°の範囲)とした。これからこの範囲での
(数22)
0(度・mm)≦Kmax/Δφ≦3(度・mm) ‥‥‥(5)
ただし、Δφは各面のパワーの変化量である。図17に実施例1の各面毎のKmaxとパワー変化量Δφの関係を示す。
(数23)
a×δmax3 ≦ d
数式23と数式11から、数式24が得られる。
(数24)
(数25)
(数26)
δ×φ<6 ‥‥‥(6)
実施例1でずれ量δとパワーφの最大値の積を求めると、広角端の第2群G2でδ=−1.34358、φ= 0.238784となり、それらの積は0.32となっている。これは上記の範囲を十分に満たしている。
[実施例2]
[実施例3]
[比較例1]
次に本発明の比較例1を示す。比較例1は特許文献3を参考に設計したものである。図4に比較例1のレンズ断面図を示す。
(数6)
(数7)
1群G1及び第2群G2のパワー変化の軌跡を表すことができる。そこで、主点間隔e=3とし、バックフォーカスSk=15とするとパワーφ1、φ2は以下となる。
(数8)
(数10)
z = ay3 + 3ax2y
(数11)
φ = 12aδ(n-1)
x,y,zは上記に示した軸である。δは2枚の回転非対称光学素子E1、E2(E3、E4)のZ軸からのY軸方向へのずれ量、nはレンズの屈折率である。回転非対称光学素子E1〜E4の係数a,nを表1に示し、併せてZ軸からのずれ量δを望遠端(テレ端)・中間のズーム位置(ミドル)・広角端(ワイド端)の順に示す。また、表2には各面S0〜S9の面のタイプおよび面間隔を表す。
(イ)回転非対称光学素子を有する光学系は、光軸に対して非対称であるため上線・下線にずれが生じ、結果として軸上光線においてもコマ収差が発生すること、
(ロ)像面湾曲が発生すること、
に起因する。
該1以上の光学群のパワーの合計の絶対値を|φst|とするとき
|φdt|≦|φst|
なる条件を満足することにより十分に収差を除去することが可能なズーム光学系を達成している。
SP 絞り
IP 像面
E1〜E6 光学群
S1〜S9 面
Claims (9)
- 光学的パワーが可変の複数の光学群と、1以上の光学群とが光軸方向に配置され、該光学的パワーが可変の複数の光学群の光学的パワーを変えてズーミングを行うズーム光学系であって、該光学的パワーが可変の複数の光学群は、各々回転非対称面を含み光軸と異なる方向に移動して光学群内の光学的パワーを変える複数の光学素子を有しており、
望遠端において、該光学的パワーが可変の複数の光学群の光学的パワーの合計の絶対値を|φdt|、
該1以上の光学群の光学的パワーの合計の絶対値を|φst|とするとき
|φdt|≦|φst|
なる条件を満足すること特徴とするズーム光学系。 - 前記光学的パワーが可変の複数の光学群のうちの、光学群Aと該光学群Aよりも像側の光学群を光学群Bとするとき、全ズーム範囲における光学的パワーの絶対値の最大値を|φ|max、該光学群Aと光学群Bの任意のズーム位置における光学的パワーの合計値をφABとするとき
−|φ|max≦φAB≦|φ|max
なる条件を満足することを特徴とする請求項1のズーム光学系。 - 前記光学的パワーが可変の複数の光学群を構成する光学素子の光学面のズーミングに伴う光学的パワーの変化量をΔφとするとき
0(度・mm)≦Kmax/Δφ≦3(度・mm)
なる条件を満足することを特徴とする請求項1または2のいずれか1項のズーム光学系。 - 光路中に絞りを有し、前記1以上の光学群には、該絞りから像側へ順に正の屈折力の光学素子と負の屈折力の光学素子が配置されたズーミングの為には不動の光学群が含まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項のズーム光学系。
- 前記光学的パワーが可変の複数の光学群のうち、少なくとも1つの光学群は広角端において光学的パワーが互いに逆符号となる複数の光学素子を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項のズーム光学系。
- 前記光学的パワーが可変の複数の光学群のうちの、光学群Aと該光学群Aよりも像側の光学群を光学群Bとするとき、
広角端において
物体側から像側へ順に
該光学群Aは正の屈折力の光学素子、負の屈折力の光学素子より成り、
該光学群Bは正の屈折力の光学素子、負の屈折力の光学素子より成ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項のズーム光学系。 - 前記光学的パワーが可変の複数の光学群のうちの、光学群Aと該光学群Aよりも像側の光学群を光学群Bとするとき、
望遠端において
物体側から像側へ順に
該光学群Aは正の屈折力の光学素子、正の屈折力の光学素子より成り、
該光学群Bは負の屈折力の光学素子、負の屈折力の光学素子より成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項のズーム光学系。 - 光電変換素子に像を形成することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項の
ズーム光学系。 - 請求項1乃至8のうちいずれか1項のズーム光学系と、該ズーム光学系によって形成
される像を受光する光電変換素子とを備えることを特徴とする撮像装置。
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