JP4722874B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクに取り付けられて、燃料タンク内の燃料を内燃機関等へ供給する燃料供給装置に関するものである。
従来、燃料供給装置としては、たとえば、燃料タンク内にサブタンクを設け、このサブタンク内に、内燃機関へ燃料を供給するための供給管の先端、および供給管の先端に装着された燃料フィルタを配置するとともに、内燃機関に供給された燃料のうち余剰燃料、いわゆるリターン燃料を燃料タンクに戻すリターン管の先端をサブタンク内に配置したものがある(特許文献1参照)。
サブタンク内の液面レベルは、サブタンク外の液面レベルと等しいが、燃料タンク傾斜時等におけるサブタンク内の液面の上下方向変動量は、サブタンク外における液面の上下方向変動量よりも小さい。これにより、燃料タンク傾斜時においても供給管先端を燃料内に維持して確実に燃料を供給できることを狙っている。また、リターン管の先端をサブタンク内に配置して内燃機関からのリターン燃料をサブタンク内に戻すことにより、サブタンク内の燃料量を多く維持して確実に燃料を供給できることを狙っている。
特開平5−99090号公報
内燃機関に供給された燃料は高圧ポンプで加圧されて燃料噴射弁に送られる。燃料噴射弁に送られた高圧燃料のうち所定量の燃料が燃料噴射弁から燃焼室内に噴射され、余剰となった燃料はリターン管を経て燃料燃料タンクに戻される。燃料は、高圧化・膨脹の過程を経ることで温度が上昇する。さらに、内燃機関内の燃料通路は温度が高いため、そこから熱を受けることによっても温度が上昇する。したがって、リターン燃料は高温になっている。また、主に膨脹過程で気泡が発生するため、リターン燃料は気泡を含んでいる。サブタンクに流入した上述の高温且つ気泡を含んだリターン燃料が再び内燃機関へ供給されると、内燃機関の作動が不安定となる可能性がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、サブタンク内に戻されたリターン燃料の温度を低下させ且つ気泡を除去してから供給することが可能な燃料供給装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の燃料供給装置は、燃料タンクに設置されて燃料タンク内の燃料をエンジンへ供給する燃料供給装置であって、一端が燃料タンク内の底部近傍にあり他端が燃料タンク外側にあるように配置された供給管と、供給管の先端に接続された燃料フィルタと、供給管および燃料フィルタが収納された有底状のサブタンクと、一端が燃料タンク内にあり他端が燃料タンク外側にあるように配置されエンジンから流出する余剰燃料を燃料タンクへ燃料を戻すリターン管と、サブタンクに設けられサブタンクの内側空間を複数の空間に隔離する略板状の仕切り部材と、サブタンクの内側にあり且つ仕切り部材を挟んで対向する2つの空間を連通する連通手段と、サブタンク外の燃料をサブタンク内に供給するためのジェットポンプとを備え、燃料フィルタおよび供給管の先端は仕切り部材により隔離された複数の空間の一方の空間に配置され、リターン管はサブタンク外で複数の枝管に分岐され、リターン管の一方の枝管の出口、および、ジェットポンプの吐出口は仕切り部材により隔離された複数の空間のうち他方の空間に配置され、且つ他方の枝管の出口がサブタンク外に配置されることを特徴としている
リターン管により燃料タンクへ戻されたリターン燃料は、燃料タンク内において供給管に吸入されて再びエンジンへ供給される。上述のように構成された本発明の請求項1に記載の燃料供給装置の燃料タンク内における燃料の流れについて説明する。リターン燃料は、先ず、サブタンク内における仕切り部材により隔離された複数の空間のうちの他方の空間に流入する。そこで、既に貯留されている燃料と混合された後、連通手段を介して仕切り部材により隔離された複数の空間のうちの一方の空間に流入する。そして、この一方の空間内に配置されている燃料フィルタを通過して供給管により吸入されエンジンへ供給される。このとき、リターン燃料は、他方の空間内へ流入してから連通手段に至るまでの期間、他方の空間に滞留する。リターン燃料が他方の空間に滞留している期間中に、リターン燃料に含まれる気泡は燃料液面へ浮上移動して消滅する。また、燃料タンク内燃料の温度はリターン燃料の温度よりも低い。したがって、リターン燃料は他方の空間に流入して他方の空間内の燃料と混合することにより温度が低下する。言い換えると冷却される。このように、本発明の請求項1に記載の燃料供給装置において、サブタンクの他方の空間は、サブタンクに戻されたリターン燃料の温度を低下させるとともに、リターン燃料に含まれていた気泡を分離する場所として機能している。
以上から、他方の空間内の燃料を、連通手段を介して一方の空間に流入させる構成とすることにより、気泡を含まず、且つ燃料タンク流入直後のリターン燃料温度よりも低い温度の燃料を、燃料フィルタ、供給管を介してエンジンへ供給することができる。これにより、サブタンク内に戻されたリターン燃料の温度を低下させ且つ気泡を除去してから供給することが可能な燃料供給装置を提供することができる。加えて、上述の構成においては、リターン燃料の全量をサブタンク内に戻すのではなく、一部を戻している。すなわち、サブタンク内に戻されるリターン燃料を或る程度調整することができる。たとえば、サブタンク内に戻されるリターン燃料量を、サブタンク内の液面位置を高位に維持可能な必要最小限度に調整すれば、サブタンク内燃料温度上昇を抑制することができ、同時にサブタンク内に流入する気泡量も抑制できる。さらに、サブタンク外の燃料をジェットポンプの作動によりサブタンク内に供給する場合について説明する。燃料タンク形状が複雑化し、たとえば馬の鞍状に形成された場合を考える。燃料タンクとしては一体に形成されているが、燃料貯蔵部は上方において連通した2つの部分に分かれており、燃料供給装置はどちらか一方の燃料貯蔵部内にのみ設置されている。燃料タンク内の燃料液面が上述した連通部よりも下になると、燃料供給装置は、燃料供給装置が設置されていない側の燃料貯蔵部内の燃料を吸出せなくなる。そこで、ジェットポンプを用いて、燃料供給装置が設置されていない側の燃料貯蔵部内の燃料を、燃料供給装置が設置された側の燃料貯蔵部内、詳しくはサブタンク内に移送している。これにより、たとえば鞍型のような複数の燃料貯蔵部を具える燃料タンクであっても、そこに貯蔵される燃料を有効に利用することができる。しかし、上述したように使用されるジェットポンプにおいて、その吐出口から吐出される燃料中には気泡が含まれることがある。特に、ジェットポンプの吸い込み口が設置されている部分の燃料液面が低下し、燃料液面がジェットポンプの吸い込み口に近づくと、液面の揺動等によりジェットポンプの吸い込み口から空気が吸い込まれることがある。このような事態になると、燃料供給装置からの供給管から吸入されるまえに気泡を除去する必要がある。そこで、この発明のようにジェットポンプの吐出口をサブタンクの他方の空間に開口させれば、ジェットポンプから吐出される燃料中の気泡を他方の空間内で消滅させて、気泡が除去された燃料を一方の空間に設置された供給管に吸入させることができる。したがって、気泡が燃料とともに供給管を経て送出されて不具合を生じることが防止される。
本発明の請求項2に記載の燃料供給装置は、仕切り部材は鉛直方向に延出され且つ仕切り部材の一部はサブタンクの底部に接続されることを特徴としている。
このような構成とすることにより、仕切り部材により、サブタンク内を複数の空間に確実に隔離することができる。
本発明の請求項3に記載の燃料供給装置は、連通手段は仕切り部材に形成された貫通孔であることを特徴としている。これにより、連通手段を容易に形成することができる。
本発明の請求項に記載の燃料供給装置は、ジェットポンプを駆動するための燃料ポンプが燃料タンク内に配置されることを特徴としている。
このような構成とすれば、燃料ポンプの吸入口までの燃料配管を省略することができる。また、燃料ポンプからジェットポンプまでの燃料配管が燃料タンク内に配置されるため、この燃料配管が外的異物等により損傷を受けることを防止できる。
以下に、本発明を具体的に適用した実施形態について説明する。この実施形態は、本発明による燃料供給装置を、自動車用ディーゼルエンジンに適用したものである。すなわち、燃料タンク内の燃料をディーゼルエンジンへ供給するための燃料供給装置に適用している。
先ず、本発明の一実施形態による燃料供給装置が適用された燃料タンク1、および燃料タンク1から燃料が供給されて運転されるディーゼルエンジン100に係る燃料系統構成について、図1に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態による燃料供給装置が適用された燃料タンク10の断面図である。図1において、燃料タンク10はその上方を、図1の上方として表されている。また、図1には、燃料タンク10から燃料が供給されるディーゼルエンジン100、および両者を接続する燃料配管類を、合わせて模式的に表している。
燃料タンク10は、図1に示すように、2つの燃料貯蔵部を上部において連通させて結合したような形状、いわゆる馬の鞍形に形成されている。すなわち、燃料タンク10は、第1タンク部11、第2タンク部12および両タンク部11、12を連通させ結合している連結部13から構成されている。第1タンク部11内には、サブタンク20が設けられている。サブタンク20内には、供給管30、燃料フィルタ40、ジェットポンプ50が配置されている。ジェットポンプ50の吸入ポート51には、図1に示すように吸入管60が接続されている。吸入管60の先端、つまり吸入口61は、図1に示すように、燃料タンク10の連結部13を経て第2タンク部12の底部まで延出されている。ジェットポンプ50が作動すると、第2タンク部12内の燃料が第1タンク部11内へ、詳しくはサブタンク20内へ移送される。これにより、鞍形に形成された燃料タンク10において、燃料タンク10に貯蔵される燃料の全量をディーゼルエンジン100へ供給することができる。第1タンク11内には、ジェットポンプ50を作動させるためのトランスファーポンプ70が配置されている。ジェットポンプ50は、トランスファーポンプ70から吐出される高圧燃料を受けて作動する。第1タンク部11には、ディーゼルエンジン100から流出する余剰燃料を燃料タンク10へ戻すためのリターン管80が設置されている。リターン管80は、図1に示すように、燃料タンク10内で2つの枝管、すなわち第1リターン管81および第2リターン管82に分岐されている。第1リターン管81の先端は、図1に示すように、サブタンク20内に配置され、第2リターン管82の先端は、図1に示すように、サブタンク20外に配置されている。供給管30の燃料タンク10外側端部は、燃料管201を介してディーゼルエンジン100に燃料を供給可能に接続されている。一方、リターン管80の燃料タンク10外側端部は、燃料管202を介してディーゼルエンジン100に接続されている。
ディーゼルエンジン100は、図1に示すように、燃料を必要な圧力まで加圧する高圧ポンプ101、高圧ポンプ101から高圧燃料を供給されて所望量の燃料をディーゼルエンジン100の燃焼室に噴射する燃料噴射弁102を備えている。高圧ポンプ101からの余剰燃料および燃料噴射弁102からの余剰燃料が集められて、燃料管202へ流出し、燃料タンク10のリターン管80に至る。高圧ポンプ101は低圧ポンプ、いわゆるフィードポンプ103を備え、このフィードポンプ103に燃料管201が接続されている。したがって、燃料タンク10内の燃料は、フィードポンプ103により吸い上げられ、高圧ポンプ101へ供給される。なお、燃料管201の途中には、燃料フィルタ104、燃料中の水分を捕集するセジメンタ105が必要に応じて設置されている。
次に、本発明の一実施形態による燃料供給装置の特徴である、サブタンク20の構成について、図1に基づいて説明する。
サブタンク20は、たとえば樹脂材料により有底筒状に形成されている。サブタンク20は、サブタンク20の内側の空間を複数の空間に隔離する仕切り部材としてのセパレータ21を備えている。このセパレータは、たとえば樹脂材料により板状に形成され、サブタンク20内に、図1に示すように、ほぼ鉛直方向に配置され固定されている。セパレータ21の一部、すなわち鉛直方向における下端は、図1に示すように、サブタンク20の底部20aに接続している。本発明の一実施形態による燃料供給装置のサブタンク20の場合、セパレータ21により、サブタンク20の内側空間は、2つの空間、すなわち、図2に示すように、第1空間Aおよび第2空間Bに隔離されている。セパレータ21には、セパレータ21を挟んで対向する2つの空間、本実施形態においては第1空間Aと第空間Bとを連通する連通手段である貫通孔21aが形成されている。貫通孔21aは、図3に示すように、セパレータ21におけるサブタンク20の底部20a近傍に形成されている。
サブタンク20の一方の空間としての第1空間A内には、図1に示すように、供給管30の先端、および供給管の先端である吸入口31に装着された燃料フィルタ40が配置されている。これにより、燃料タンク10内の燃料は、サブタンク20の第1空間A内から燃料フィルタ40を介して供給管30から吸い上げられる。
サブタンク20の他方の空間としての第2空間B内には、図1に示すように、リターン管80が分岐してなる2つの枝管の一方である第1リターン管81が、リターン燃料が第2空間B内に流入可能に配置されている。もう一つの枝管である第2リターン管82は、図1に示すように、サブタンク20の外側にリターン燃料を排出するように配置されている。また、第2空間B内には、図1に示すように、ジェットポンプ50が配置されている。ジェットポンプ50の供給ポート52は、燃料管90を介してトランスファーポンプ70の吐出口71に接続されている。ジェットポンプ50の吸入ポート51には吸入管60が接続されている。吸入管60は、図1に示すように、燃料タンク10の連結部13を経て第2タンク部12の底部まで延出され、吸入管60の先端である吸入口61は、第2タンク部12の底部に設置されている。ジェットポンプ50の吐出ポート53は、図1に示すように、第2空間Bに開口しており、吐出ポート53から吐出された燃料は、第2空間Bに流入する。ジェットポンプ50の供給ポート52へ高圧燃料を供給する燃料ポンプとしてのトランスファーポンプ70は、サブタンク20の外側且つ第1タンク部11内に配置されている。
次に、以上説明したように構成された、本発明の一実施形態による燃料供給装置におけるサブタンク20の作用について説明する。
先ず、ディーゼルエンジン100と燃料タンク10間の燃料の流れについて簡単に説明する。ディーゼルエンジン100の運転中において、燃料タンク10内の燃料、詳しくは、サブタンク20内の第1空間A内の燃料が、燃料フィルタ40、供給管30を介して吸い上げられて高圧ポンプ101へ供給される。一方、ディーゼルエンジン100における余剰燃料、すなわち、高圧ポンプ101へ供給された燃料から燃料噴射弁102で噴射された燃料を減じた燃料は、リターン管80を介して燃料タンク10へ戻される。したがって、ディーゼルエンジン100の運転中において、燃料は、燃料タンク10およびディーゼルエンジン100間を循環している。同時に、第2タンク部12内の燃料が、ジェットポンプ50により吸入されて第1タンク部11内のサブタンク20へ移送されている。
次に、サブタンク20における燃料の流れについて説明する。
サブタンク20の第2空間B内には、ディーゼルエンジン100からのリターン燃料の一部およびジェットポンプ50により移送された燃料が流入し、これらの燃料により第2空間Bは常に満たされている。リターン燃料は高温且つ気泡を含んでいる。またジェットポンプ50から吐出される燃料中にも気泡が含まれる場合がある。これらの燃料は、サブタンク20の第2空間B内に暫くの時間滞留してから、セパレータ21に設けられた連通手段である連通孔21aを介して、第1空間A内へ流入する。リターン燃料の一部およびジェットポンプ50により移送された燃料がサブタンク20の空間B内に滞留中において、燃料中に含まれる気泡は、浮力の作用により液面へ浮上移動して消滅する。また、高温のリターン燃料は、それより温度の低いジェットポンプ50から吐出される燃料および第2空間Bの燃料と混合される冷却される。すなわち、第2空間B内の燃料温度は最終的にリターン燃料の温度よりも低下する。また、サブタンクの第2空間B内における燃料の温度分布は、燃料温度とその比重量との関係にしたがって、鉛直方向において上から下へ向かうほど低くなっている。第2空間B内の燃料がセパレータ21の貫通孔21aへ向かう燃料流れは、第2空間B内を鉛直方向において上から下へ向かう方向となる。この流れ方向は、気泡が液面へ向かって移動する方向と反対方向であるので、第2空間Bから第1空間Aへ向かって流れる燃料中に気泡が含まれることを確実に阻止できる。さらに、第2空間B内の燃料がセパレータ21の貫通孔21aへ向かう燃料流れ方向は、第2空間B内の燃料温度分布における低温側へ向かう方向と一致している。したがって、第2空間B内で最も温度の低い燃料が第1空間Aへ流入することになる。
以上により、サブタンク20の第2空間Bは、燃料中に含まれる気泡を消滅させるとともに、リターン燃料を冷却する機能を果たしている。このようにして、気泡を消滅させ冷却された燃料を再び燃料フィルタ40、供給管30を介してディーゼルエンジン100へ供給することができるので、リターン燃料の温度を低下させ且つ気泡が除去してから供給することが可能な燃料供給装置を実現することができる。
また、以上説明した本発明の実施形態においては、リターン管80を経て燃料タンク10内に戻されるリターン燃料の全量ではなく一部を第1リターン管81によりサブタンク20に戻している。第1リターン管81を介してサブタンク20に流入するリターン燃料量は、サブタンク20を常時燃料で満たすことができる必要最小限度に設定されている。これにより、高温のリターン燃料が流入することによるサブタンク20内の燃料温度上昇を抑制することができる。
なお、サブタンク20の第1空間Aおよび第2空間Bを連通するようにセパレータ21に形成された貫通孔21aの大きさおよび個数は、ディーゼルエンジン100のフィードポンプ103の吸い上げ能力に相当する燃料量を第1空間Aに供給可能なように設定される。
なお、以上説明した本発明の実施形態においては、サブタンク20に設けたセパレータ21の個数を1個としているが、複数個を適当な間隔を維持して平行に配置してもよい。この場合、セパレータ21により隔離された複数の空間が平行に並ぶことになるが、その両端に位置する空間の一方を第1空間Aとして、ここに燃料フィルタ40および供給管30の吸入口31が設置されることになる。また、両端に位置する空間の他方を第2空間Bとして、ここにリターン燃料が流入するとともにジェットポンプ50の吐出ポート53が開口することになる。
また、以上説明した本発明の実施形態においては、自動車用ディーゼルエンジンの燃料供給装置に本発明を適用したが、ディーゼルエンジンに替えてガソリンエンジンの燃料供給装置に適用してもよい。また、各エンジンの用途も、自動車等車両用に限定する必要はなく、他の種類の移動体に用いられる原動機であってもよい。あるいは、定置式発電機等の設備の原動機でもよい。
また、以上説明した本発明の実施形態においては、燃料タンク10内の燃料を外部へ供給するための供給ポンプを、燃料タンク10外に配置されたフィードポンプ103としているが、供給ポンプを燃料タンク10内に配置する構成としてもよい。
本発明を具体的に適用した実施形態における燃料タンク10の断面図である。 図1中のII矢視図である。 図1中のIII矢視図である。
符号の説明
10 燃料タンク
11 第1タンク部
12 第2タンク部
13 連結部
20 サブタンク
20a 底部
21 セパレータ(仕切り部材)
21a 連通孔(連通手段)
30 供給管
31 吸入口
40 燃料フィルタ
50 ジェットポンプ
51 吸入ポート
52 供給ポート
53 吐出ポート(吐出口)
60 吸入管
61 吸入口
70 トランスファーポンプ
80 リターン管
81 第1リターン管
82 第2リターン管
90 燃料管
100 ディーゼルエンジン
101 高圧ポンプ
102 燃料噴射弁
103 フィードポンプ
104 燃料フィルタ
105 セジメンタ
201 燃料管
202 燃料管
A 第1空間(一方の空間)
B 第2空間(他方の空間)

Claims (4)

  1. 燃料タンクに設置されて前記燃料タンク内の燃料をエンジンへ供給する燃料供給装置であって、
    一端が前記燃料タンク内の底部近傍にあり他端が前記燃料タンク外側にあるように配置された供給管と、
    前記供給管の先端に接続された燃料フィルタと、
    前記供給管および前記燃料フィルタが収納された有底状のサブタンクと、
    一端が前記燃料タンク内にあり他端が前記燃料タンク外側にあるように配置され前記エンジンから流出する余剰燃料を前記燃料タンクへ燃料を戻すリターン管と、
    前記サブタンクに設けられ前記サブタンクの内側空間を複数の空間に隔離する略板状の仕切り部材と、
    前記サブタンクの内側にあり且つ前記仕切り部材を挟んで対向する2つの空間を連通する連通手段と
    前記サブタンク外の燃料を前記サブタンク内に供給するためのジェットポンプとを備え、
    前記燃料フィルタおよび前記供給管の先端は前記仕切り部材により隔離された複数の空間の一方の空間に配置され、
    前記リターン管は前記サブタンク外で複数の枝管に分岐され、
    前記リターン管の一方の枝管の出口、および、前記ジェットポンプの吐出口は前記仕切り部材により隔離された複数の空間のうち他方の空間に配置され
    且つ前記他方の枝管の出口が前記サブタンク外に配置されることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記仕切り部材は鉛直方向に延出され且つ前記仕切り部材の一部は前記サブタンクの底部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記連通手段は前記仕切り部材に形成された貫通孔であることを特徴とする請求項1または請求項2のどちらか一つに記載の燃料供給装置。
  4. 前記ジェットポンプを駆動するための燃料ポンプが前記燃料タンク内に配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の燃料供給装置
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