JP4722220B1 - 掘削機のカッタビット交換方法および交換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】交換用ビット31で前部に掘削刃部31Bを有するビット本体31Aに、背面に開口されるジャッキ収容穴61を形成しておき、ジャッキ収容穴61内に、押引きジャッキ55のジャッキ本体55aを収容固定した状態で、作業空間29の背面に設けられた反力受け部材56に、押引きジャッキ55の作動ロッド55bを連結し、押引きジャッキ55を伸縮して、交換用ビット31をビットガイド体37のビットガイド穴38に離脱、挿入させ、作業空間28における交換用ビット31の搬出と搬出を、ジャッキ収容穴61に押引きジャッキ55を収容した状態で行う。
【選択図】図1
Description
交換用ビットで前部に掘削刃部を有するビット本体に、背面に開口されるジャッキ収容穴を形成しておき、当該ジャッキ収容穴内に、押引きジャッキのジャッキ本体を収容固定した状態で、前記作業空間内の背面に設けられた背面支持部を反力受けとして、押引きジャッキを伸縮して前記ビットガイド穴に対する交換用ビットの離脱と挿入とを行い、
さらに前記ジャッキ収容穴に押引きジャッキのジャッキ本体を収容した状態で、前記作業空間における交換用ビットの搬出と搬入とを行うものである。
ジャッキ収容穴内にジャッキ本体の基端側の一部を収容した一次固定位置に押引きジャッキを固定した状態で、地山を掘削する使用位置と、当該使用位置から後退されてビットガイド穴を閉鎖可能なガイド穴開閉位置との間で、交換用ビットを出退する一次押引き動作を行い、
前記ジャッキ収容穴内にジャッキ本体の略全体を収容した二次固定位置に前記押引きジャッキを固定した状態で、前記ガイド穴開閉位置と前記ビットガイド穴から作業空間に離脱された離脱位置との間で交換用ビットを出退する二次押引き動作を行うものである。
カッタヘッドに形成されたビットガイド穴から前方に突出されて地山を掘削する交換用ビットと、カッタヘッドの背面に形成された作業空間と前記ビットガイド穴との間で交換用ビットを離脱、挿入する押引きジャッキと、前記ビットガイド穴を開閉するゲート開閉装置とを具備した掘削機のカッタビット交換装置であって、
交換用ビットのビット本体に、前記押引きジャッキのジャッキ本体を収容可能なジャッキ収容穴を形成して背面に開口させ、
当該ジャッキ収容穴にジャッキ本体が収容固定された押引きジャッキにより、前記作業空間内の背面に設けられた背面支持部を反力受けとして、前記ビットガイド穴に対する交換用ビットの引き出し動作と押し込み動作を行い、またジャッキ収容穴に押引きジャッキを収容固定した状態で、交換用ビットの前記作業空間における搬出と搬入とを行うように構成されたものである。
ジャッキ本体の基端側の一部がジャッキ収容穴に収容される一次固定位置と、ジャッキ本体の略全体がジャッキ収容穴に収容される二次固定位置との間で、ジャッキ収容穴における押引きジャッキの固定位置を調整可能な調整固定機構を設け、
当該調整固定機構により、前記一次固定位置と前記二次固定位置でそれぞれ押引きジャッキを出退駆動することにより、押引きジャッキの実質的な伸縮ストロークを拡張可能に構成したものである。
調整固定機構は、ジャッキ本体の外周部に形成された雄ねじ部と、当該雄ねじ部に雌ねじ部を介して移動可能に嵌合され、ジャッキ本体をジャッキ収容穴の開口部に固定可能な可動フランジとを具備したものである。
調整固定機構は、ジャッキ本体の基端側で外周部に突設されて一次固定位置でジャッキ収容穴の開口部に固定可能な一次フランジと、ジャッキ本体の先端側で外周部に突設されて二次固定位置でジャッキ収容穴の開口部に固定可能で、かつ前記一次フランジに対して90°位相が相違された二次フランジとを有し、
前記ジャッキ収容穴の開口部を、前記一次フランジと相似形で前記一次フランジを通過可能な大きさに形成したものである。
[実施例1]
実施例1を図1〜図20を参照して説明する。
このシールド掘進機は、直径が8m以上の大口径トンネル掘削用で、図3に示すように、円筒形のシールド本体(掘削機本体)11の前部に、切羽崩壊土圧を保持する圧力隔壁12が設けられ、この圧力隔壁12に、旋回リング体14が旋回軸受13を介してシールド軸心(掘削機軸心)O周りに回転自在に支持されている。そして、この旋回リング体14から前方に突設された複数の支持脚15の前端部に、円形のカッタヘッド16が支持され、また圧力隔壁12の後部に、カッタヘッド16を回転駆動するカッタ駆動装置17が設けられている。このカッタ駆動装置17は、旋回リング体14の背面に設けられたリングギヤ17aと、このリングギヤ17aに噛み合う複数の駆動ピニオン17bと、前記駆動ピニオン17bをそれぞれ回転駆動する複数の回転駆動装置(油圧式または電動式モータ)17cとで構成されている。さらに前記圧力隔壁12の前部に、切羽崩壊土圧を保持する圧力室19が形成され、カッタヘッド16により掘削された土砂を混練しつつ、この圧力室19から大気圧に保持された後方空間に排出する排土用スクリュコンベヤ装置18が設けられている。
交換用ビット31は、図7に示すように、円筒形のビット本体31Aと、このビット本体31Aの前部から前方に突出された掘削刃部31Bとを具備している。そして掘削刃部31Bは、ビット本体31Aに比較して外径が小さく形成され、後述のビットガイド穴38から出退可能に形成されている。ビット本体31Aは、基筒部31aと、基筒部31aの前部に一体に取り付けられるとともに掘削刃部31Bが突設された基台部31bと、基筒部31aの後端部に設けられたフランジ部31cとを有し、フランジ部31cの背面に、この交換用ビット31を押引きする押引きジャッキ55を固定するためのボルト穴が形成されている。
押引きジャッキ55はたとえば油圧式シリンダにより構成され、図10に示すように、ジャッキ本体55aと、ジャッキ本体55a内の伸展、収縮用の油室内にスライド自在に配置されたピストン55cと、このピストン55cから先端側に伸びる出退自在な作動ロッド55bとを具備している。そして、作動ロッド55bの先端に取り付けられた連結部材55dに、油圧を給排出する2つのポート55e,55fが形成され、ポート55e,55fに連通された2本の油圧流路55g,55hが、作動ロッド55bを介してピストン55cの前後部に開口され、伸展、収縮用の油室にそれぞれ接続されている。
図1,図4,図6に示すように、ビット交換ユニット30は、主スポーク部材21のスポーク前面板21aの半径方向軸RL上に装着穴部21bが形成され、これら装着穴部21bに、左右一対の取付リング片40を介してユニット前面板32がそれぞれ嵌合され、固定ボルトにより固定されている。そして、これら各ユニット前面板32の中心位置に、シールド軸心Oと平行な開閉軸心OCが設けられ、各ユニット前面板32に、前記開閉軸心OCを中心とする円弧線と半径方向軸線RLとの2つの交点に開口穴33がそれぞれ形成されている。そして、図8に示すように、ユニット前面板32の背面側に、取付リング片40を介してゲート板34が開閉軸心OCを中心に回動自在に配置され、このゲート板34に、2つの開口穴33をそれぞれ連通、閉鎖自在な2個のバルブ口35が形成されている。そして、このゲート板34を、開口穴33とバルブ口35とが合致する連通位置と、開口穴33からバルブ口35が位置ずれして閉鎖する閉鎖位置との間で略90°往復回動可能なゲート開閉装置36が設けられている。さらにゲート板34の背面側にビットガイド体37が取り付けられ、このビットガイド体37に、バルブ口35を介して開口穴33に連通するビットガイド穴38がそれぞれ形成されている。
図1,図8に示すように、前記ゲート開閉装置36はギヤ式回動機構からなり、このギヤ式回動機構は、円形のゲート板34の外周部に開閉軸心OCを中心とする周方向に約90°より少し大きい範囲で形成された外歯ギヤ36aと、ビットガイド体37と取付リング片40との間に回転自在に支持されて前記外歯ギヤ36aに噛合するピニオン36bと、このピニオン36bが固定されて作業空間28側に突出された駆動軸36cとを有している。この駆動軸36cに、ラチェットレンチなどの手動工具や、電動式または油圧式のトルクレンチなどの自動工具を装着して駆動軸36cを回転させ、ゲート板34を回動して開口穴33を開閉することができる。
図1,図5〜図7,図9に示すように、ユニット前面板32に取付リング片40を介してビットガイド体37がその外周部を固定ボルトで固定されている。ビットガイド体37は、ゲート板34の背面を覆い外周部が固定された面板部41と、この面板部41から後方に突設されてビットガイド穴38が形成された2個の保持筒部42と、これら保持筒部42間を連結する連結ブロック43とを具備している。そして、連結ブロック43の後端面に、交換用ビット31の回り止め用エッジ31gに係合する固定ブロック44が取り付けられている。また保持筒部42の後端面に、交換用ビット31のフランジ部31cが固定ボルトを介して着脱可能に固定されるボルト穴が形成されるとともに、使用位置凹部31eと退避位置凹部31fとに係合離脱自在な位置決め用の係止爪45が係脱用ボルト46を介して対称位置に取り付けられている。これら係止爪45は、係脱用ボルト46が半径方向に長い長穴を介して装着されて、使用位置凹部31eと退避位置凹部31fとにそれぞれ係脱、固定することができる。
図1,図6,図7,図8に示すように、このビット交換ユニット30において、切羽側から作業空間28内に高圧泥水が浸入するのを防止するために、交換用ビット31の基台部31bと基筒部31aの後端部の外周部に、装着溝を介して第1,第2ビット用シール材51,52がそれぞれ装着されている。使用位置では、第1ビット用シール材51により、交換用ビット31と開口穴33の隙間がシールされ、また第2ビット用シール材52により、基筒部31aとビットガイド穴38との隙間がシールされる。また交換退避位置では、第1ビット用シール材51により、交換用ビット31の基台部31bとビットガイド穴38との隙間がシールされる。これら第1,第2ビット用シール材51,52は、交換用ビット31の交換時に交換することができ、十分なシール性を確保することができて信頼性が高い。
またゲート板34には、その前面と後面でバルブ口35の周縁部に第1ゲート用シール材53が装着溝を介して装着されるとともに、ゲート板34の外周部に第2ゲート用シール材54が装着溝を介して装着されている。前面の第1,第2ゲート用シール材53,54により、ゲート板34とスポーク前面板32と隙間に泥水が浸入するのが防止され、後面の第1,第2ゲート用シール材53,54により、ゲート板34と面板部41と隙間に泥水が浸入するのが防止される。
(交換支援設備)
図11〜図14に示すように、このビット交換ユニット30の交換支援設備として、押引きジャッキ55付きの交換用ビット31または押引きジャッキ55単体を、マンホール27と作業空間28の入口の間で搬送する吊下搬送装置71と、作業空間28の入口とビット交換ユニット30の背面対向位置の間で、押引きジャッキ55付きの交換用ビット31または押引きジャッキ55単体をそれぞれ搬送する搬送整合装置81とが設けられている。
トンネルの掘削状態では、交換用ビット31が使用位置に固定されている。掘削が進み交換用ビット31が磨耗すると、磨耗した交換用ビット31を有する主スポーク部材21がたとえば水平姿勢となる位置で、カッタヘッド16が停止される。そして作業員がマンホール27から作業空間28に入り、天井レール72に吊下搬送装置71を設置するとともに、搬送レール84に搬送整合装置81を設置してビット交換作業を行う。
吊下搬送装置71と搬送整合装置81とにより、押引きジャッキ55がそれぞれ二次固定位置R2に装着された2台の新規な交換用ビット31を、順次ビット交換ユニット30の後方まで搬入する。ついで、押引きジャッキ55により二次押引き動作が行われ、新規な交換用ビット31が離脱位置からビットガイド穴38に挿入されてガイド穴開閉位置まで、さらに係止爪45により新規な交換用ビット31がそれぞれビットガイド体37に固定される。
(実施例1の効果)
実施例1によれば、交換用ビット31のビット本体31Aに形成されて背面に開口されたジャッキ収容穴61に、押引きジャッキ55のジャッキ本体55aを収容し、作業空間28の背面板29cに設置した反力受け部材56を反力受けとして、押引きジャッキ55によりビットガイド穴38内の交換用ビット31を押し引きして挿入離脱させるので、ビットガイド穴38から反力受け部材56までの距離が十分に確保できない狭い作業空間28であっても、ジャッキ本体55aがジャッキ収容穴61に収容される長さ分だけ、出退ストロークの長い押引きジャッキ55を使用することができる。また、ジャッキ収容穴61に押引きジャッキ55を収容した状態で、磨耗した交換用ビット31の搬出と新規な交換用ビット31の搬入とを行うので、狭い作業空間29内でスムーズかつ容易に交換作業を行うことができる。
この実施例2に係るビット交換ユニット100は、たとえば直径が4m以上、8m未満の中口径トンネル掘削用のシールド掘進機に装備されるもので、図21〜図24を参照して説明する。なお、実施例1と共通の部材には、同一符号を付して説明を省略する。
ビット交換ユニット100の交換用ビット31に設けられる押引きジャッキ105は、図24に示すように、ジャッキ収容穴61に対してジャッキ本体105aの固定位置を、一次固定位置R1と二次固定位置R2との間で前後方向に所定ストロークLだけ変位させて、押引きジャッキ105の駆動ストロークを実質的に拡張する調整固定機構103は、ジャッキ本体105aの外周部で、基端部から先端部近傍にわたって雄ねじ部103aが形成されている。そして、ジャッキ本体105aには、雄ねじ部103aに雌ねじ部104a,106aを介して螺合された可動フランジ104とロックナット106が設けられている。したがって、一次固定位置R1と二次固定位置R2の間で、ロックナット106および可動フランジ104を回転させて変位ストロークL分を移動させることにより、ジャッキ収容穴61内でジャッキ本体105aを一次固定位置R1と二次固定位置R2との間で、またその間の任意の選択位置に、それぞれ変位させて固定することができる。
このビット交換ユニット100の交換支援設備として、図21〜図23に示すように、押引きジャッキ105または押引きジャッキ105付きの交換用ビット31を吊り下げて、マンホール27と作業空間28内のビット交換ユニット100の背面の間で搬送する吊下搬送装置111と、押引きジャッキ105を交換用ビット31のジャッキ収納穴62の開口部62に対向する位置に位置調整可能で、かつ押引きジャッキ105付きの交換用ビット31をビットガイド穴38に対向する位置に位置調整可能な整合装置121が設けられている。
吊下搬送装置111は、マンホール27と作業空間28の間の天井部に、天井レール112が設置され、この天井レール112に複数のガイドローラ113を介して走行体114が移動自在に配置されている。この走行体114の後部に支持された吊下リンク115と、前部に支持された巻取機(レバーブロック)116から繰出される吊下チェーン116aとにより、開閉式の把持具である左右一対のクランプアーム117が昇降自在に支持されている。前記クランプアーム117の先端部に保持具117aがそれぞれ設けられており、これら保持具117aを介して交換用ビット31を直接把持可能で、かつ押引きジャッキ105を保持治具118を介して把持可能に構成されている。そして、クランプアーム117により交換用ビット31または押引きジャッキ105を把持して吊下げた状態で、マンホール27と整合装置121間で、たとえば手動により搬送することができる。もちろん、走行体114に電動式走行装置を設けて自動搬送することもできる。
[交換ユニットの実施例3]
(外周ビット交換ユニット)
図25に示すように、実施例3は、主スポーク部材21の外周端に設置される外周ビット交換ユニット130に関するものである。この外周ビット交換ユニット130には、主スポーク部材21の外周端に外周掘削するための1本の外周掘削ビット(交換用ビット)131が設けられており、この外周掘削ビット131は、開閉軸心OCに対して傾斜角:θ°前部外周側に傾斜して取り付けられている。外周ビット交換ユニット130は、カッタヘッド16の主スポーク部材21に連結されたスポーク前面板21aに、取付リング132を介して円形の外周ユニット前面板133が取り付けられ、この外周ユニット前面板133の外周寄りに開口穴134が形成されている。外周ユニット前面板133の背面に、ゲート開閉装置36により開閉駆動されるゲート板135が、取付リング132を介して開閉軸心OCを中心に90°の範囲で回動可能に配置され、このゲート板135に、開口穴134に合致して連通可能な1個のバルブ口136が形成されている。また外周ユニット前面板133の背面に、取付リング132を介してビットガイド体136が取り付けられており、このビットガイド体136に、バルブ口136および開口穴134に合致可能なビットガイド穴137が傾斜角θ°で形成されている。
ビット交換動作は、磨耗した外周掘削ビット131に対して押引きジャッキ55を実施例1と同じ手順で装着し、一次押引き動作、ゲート開閉動作、二次押引き動作により、磨耗した押引きジャッキ55付き外周掘削ビット131をビットガイド穴137から離脱させて整合台89上に取り出し、搬送整合装置81と吊下搬送装置71により搬出する。そして新規な押引きジャッキ55付き外周掘削ビット131を逆の手順で装着すればよい。
[ビット交換ユニットの実施例4]
実施例1および2では、ビット交換ユニット30,100ごとに2個の交換用ビット31を設置して交換し、実施例3では、外周ビット交換ユニット130ごとに1個の交換用ビット131を交換したが、この実施例4では、図26に示すように、1個のビット交換ユニット140に対して、3個の交換用ビット31をそれぞれ設置し、ビット交換するように構成したものである。なお、実施例1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
[実施例5]
実施例1では、ゲート板34によるゲート開閉動作を挟んで一次押引き動作と二次押引き動作とを二段階で行ったが、これは、伸縮ストロークが短い押引きジャッキ55を採用し、ジャッキ収容穴61内で一次固定位置R1と二次固定位置R2との間で変位させて伸縮ストロークを拡張したためである。
RL 半径方向軸
OC 開閉軸心
R1 第1固定位置
R2 第2固定位置
L 変位距離
11 シールド本体(掘削機本体)
16 カッタヘッド
21 主スポーク部材
21a スポーク前面板
21b 装着穴部
27 マンホール
28 作業空間
29c 背面板
30 ビット交換ユニット
31 交換用ビット
31A ビット本体
31B 掘削刃部
32 ユニット前面板(前面板)
33 開口部
34 ゲート板
35 バルブ口
36 ゲート開閉装置
37 ビットガイド体
38 ビットガイド穴
55 押引きジャッキ
55a ジャッキ本体
55b 作動ロッド
55d 連結部材
56 反力受け部材(反力支持部)
61 ジャッキ収容穴
62 開口部
63 調整固定機構
71 吊下搬送装置
81 搬送整合装置
84 搬送レール
85 搬送台車
86 出退レール
87 調整台車
88 昇降調整機構
89 整合台
100 ビット交換ユニット
103 調整固定機構
103a 雄ねじ部
104 可動フランジ
105 押引きジャッキ
106 ロックナット
111 吊下搬送装置
121 整合装置
125 整合台
126 可動台
130 外周ビット交換ユニット
131 外周掘削ビット
135 ゲート板
136 バルブ口
140 ビット交換ユニット
155 押引きジャッキ
Claims (6)
- カッタヘッドのビットガイド穴に装着された交換用ビットにより地山を掘削し、掘削途中で磨耗した交換用ビットを、押引きジャッキにより前記ビットガイド穴からカッタヘッドの背面に形成された作業空間に引き出して離脱させるとともに、前記ビットガイド穴を閉鎖し、磨耗した交換用ビットを前記作業空間から搬出し、逆の手順で、新規な交換用ビットを搬入して前記押引きジャッキにより前記ビットガイド穴に挿入する掘削機のカッタビット交換方法であって、
交換用ビットで前部に掘削刃部を有するビット本体に、背面に開口されるジャッキ収容穴を形成しておき、当該ジャッキ収容穴内に、押引きジャッキのジャッキ本体を収容固定した状態で、前記作業空間内の背面に設けられた背面支持部を反力受けとして、押引きジャッキを伸縮して前記ビットガイド穴に対する交換用ビットの離脱と挿入とを行い、
さらに前記ジャッキ収容穴に押引きジャッキのジャッキ本体を収容した状態で、前記作業空間における交換用ビットの搬出と搬入とを行う
ことを特徴とする掘削機のカッタビット交換方法。 - ジャッキ収容穴内にジャッキ本体の基端側の一部を収容した一次固定位置に押引きジャッキを固定した状態で、地山を掘削する使用位置と、当該使用位置から後退されてビットガイド穴を閉鎖可能なガイド穴開閉位置との間で、交換用ビットを出退する一次押引き動作を行い、
前記ジャッキ収容穴内にジャッキ本体の略全体を収容した二次固定位置に前記押引きジャッキを固定した状態で、前記ガイド穴開閉位置と前記ビットガイド穴から作業空間に離脱された離脱位置との間で交換用ビットを出退する二次押引き動作を行う
ことを特徴とする請求項1記載の掘削機のカッタビット交換方法。 - カッタヘッドに形成されたビットガイド穴から前方に突出されて地山を掘削する交換用ビットと、カッタヘッドの背面に形成された作業空間と前記ビットガイド穴との間で交換用ビットを離脱、挿入する押引きジャッキと、前記ビットガイド穴を開閉するゲート開閉装置とを具備した掘削機のカッタビット交換装置であって、
交換用ビットのビット本体に、前記押引きジャッキのジャッキ本体を収容可能なジャッキ収容穴を形成して背面に開口させ、
当該ジャッキ収容穴にジャッキ本体が収容固定された押引きジャッキにより、前記作業空間内の背面に設けられた背面支持部を反力受けとして、前記ビットガイド穴に対する交換用ビットの引き出し動作と押し込み動作を行い、またジャッキ収容穴に押引きジャッキを収容固定した状態で、交換用ビットの前記作業空間における搬出と搬入とを行うように構成された
ことを特徴とする掘削機のカッタビット交換装置。 - ジャッキ本体の基端側の一部がジャッキ収容穴に収容される一次固定位置と、ジャッキ本体の略全体がジャッキ収容穴に収容される二次固定位置との間で、ジャッキ収容穴における押引きジャッキの固定位置を調整可能な調整固定機構を設け、
当該調整固定機構により、前記一次固定位置と前記二次固定位置でそれぞれ押引きジャッキを出退駆動することにより、押引きジャッキの実質的な伸縮ストロークを拡張可能に構成した
ことを特徴とする請求項3記載の掘削機のカッタビット交換装置。 - 調整固定機構は、ジャッキ本体の外周部に形成された雄ねじ部と、当該雄ねじ部に雌ねじ部を介して移動可能に嵌合され、ジャッキ本体をジャッキ収容穴の開口部に固定可能な可動フランジとを具備した
ことを特徴とする請求項4記載の掘削機のカッタビット交換装置。 - 調整固定機構は、ジャッキ本体の基端側で外周部に突設されて一次固定位置でジャッキ収容穴の開口部に固定可能な一次フランジと、ジャッキ本体の先端側で外周部に突設されて二次固定位置でジャッキ収容穴の開口部に固定可能で、かつ前記一次フランジに対して90°位相が相違された二次フランジとを有し、
前記ジャッキ収容穴の開口部を、前記一次フランジと相似形で前記一次フランジを通過可能な大きさに形成した
ことを特徴とする請求項4記載の掘削機のカッタビット交換装置。
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