JP4720398B2 - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は、暖房機能が付加された多機能タイプのヒートポンプ給湯機に関するものである。
従来、この種の温水を用いた暖房装置は、一般地ではガス給湯暖房器が、また寒冷地では石油を用いた温水ボイラが熱源機として多く使用されている。しかし、近年、給湯器の分野ではCO2冷媒を用いた、ヒートポンプ給湯器が発売され、ランニングコストの安さと、環境にやさしい製品であることから急速に普及しており、また、この技術を用いて暖房機能が付加された多機能タイプが登場している。
この種の温水を用いた暖房装置では、床暖房等の放熱手段を設置した後にその放熱手段内の配管や、暖房装置と放熱手段を接続する配管内のエア抜きを行い、水や不凍液などの循環液で満たす必要がある。従来の暖房装置では熱動弁等の弁を開制御し、循環ポンプと熱源を作動させ、温水を循環させながら注水エア抜き運転を行っていた(たとえば、特許文献1参照)。
図6は従来の温水を用いた暖房装置において、試運転時の水エア抜き運転における補水タンクへの注水処理手順を示すものである。図6によれば、まず低水位電極からの出力信号に基づいて補水タンク内の循環水の水位が所定の低水位より低下したことを検知した場合には(ステップSB1でYES)、補水電磁弁を開作動して補水タンク内に補水を開始する(ステップSB2)。次に高水位電極からの出力信号に基づいて補水タンク内の水位が所定の高水位に到達したことを検知した場合には(ステップSB3でYES)、補水電磁弁を閉作動して補水を停止する(ステップSB4)。そして、補水量検出部での補水回数N(初期設定値=0)に「1」を加える(ステップSB6)。以上ステップSB1〜SB5を水張りチェックが終了するまで繰り返し(ステップSB6でNO)、水張りチェックの終了と共に補水制御サブルーチンも終了させていた(ステップSB6でYES)。
特開2002−147775号公報
しかし、同様に暖房機能が負荷されたヒートポンプ給湯機では、施工時には熱源である湯が貯湯タンクに充分に蓄えられていない場合もあるため、試運転は常温の水(または不凍液)で行われなければならない。その結果、床温による判断ができず、施工・設置する作業者が補助タンクの水量を目視するか、または同じく作業者がエアの抜ける音で判断するか、または予め充分に設定されたある一定の時間必ず注水することにより、注水エア抜き運転が終了したと判断せざるを得なかった。
また、図6に示された制御手順では確かに作業者の勘や経験には頼らないが、管内にある空気層や泡はなかなか消滅せず、回数だけで以って補水タンク内の適切な水量を判断することは困難であった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、設置後のエア抜き注水運転を常温の水や不凍液を使用した場合でも効率よく、かつ確実に実施することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ給湯機は、圧縮機と水冷媒熱交換器とを備える冷媒回路と、貯湯タンクと、貯湯タンク下部からの水を水冷媒熱交換器によって加熱して貯湯タンクの上部へ戻す加熱回路と、貯湯タンクの上部から暖房用熱交換器を介して貯湯タンクへ戻る暖房1次回路と、放熱手段と暖房用熱交換器を備える暖房2次回路とを有し、さらに暖房2次回路中には、放熱手段に対応して接続されている熱動弁と、暖房2次回路中の液体循環量を調整する暖房補助タンクと、補助タンクに液体を自動的に補給するための補給水電磁弁と、暖房補助タンク内の液体量が満水であることを検知する満水電極とを備え、試運転中において、満水電極が満水であることを所定時間T1検知した後、前記補給水電磁弁を閉じ、さらにその後、前記満水電極は所定時間T3満水状態であるかを検知する動作を行うとともに、前記所定時間T3は前記所定時間T1よりも長い時間であることを特徴とするものである。
本発明のヒートポンプ給湯機は、機器設置後のエア抜き注水運転を効率よく、かつ確実に完了することができる。
第1の発明は、圧縮機と水冷媒熱交換器とを備える冷媒回路と、貯湯タンクと、貯湯タンク下部からの水を水冷媒熱交換器によって加熱して貯湯タンクの上部へ戻す加熱回路と、貯湯タンクの上部から暖房用熱交換器を介して貯湯タンクへ戻る暖房1次回路と、放熱手段と暖房用熱交換器を備える暖房2次回路とを有し、さらに暖房2次回路中には、放熱手段に対応して接続されている熱動弁と、暖房2次回路中の液体循環量を調整する暖房補助タンクと、補助タンクに液体を自動的に補給するための補給水電磁弁と、暖房補助タンク内の液体量が満水であることを検知する満水電極とを備え、試運転中において、満水電極が満水であることを所定時間T1検知した後、前記補給水電磁弁を閉じ、さらにその後、前記満水電極は所定時間T3満水状態であるかを検知する動作を行うとともに、前記所定時間T3は前記所定時間T1よりも長い時間であることを特徴とするヒートポンプ給湯機である。
これにより、作業者は熱動弁の割り付けをリモコンにて行った後は、切替え作業等をする必要もなく、効率よくかつ確実に注水エア抜き運転を行うことができる。
第2の発明は、接続されている熱動弁に対応する放熱手段に対する割り付けを設定するリモコンと、リモコンにより設定された割り付けを記憶する熱動弁割り付け記憶手段を備えたものである。
これにより、設置後にリモコンを付け替えた場合や、修理によりヒートポンプ給湯機本体や、熱動弁割り付け記憶手段を含む箇所を交換した場合においても、そのいずれかが熱動弁の割り付けを記憶しているため、再度設定を行う必要がなくなり、また確実に正しい割り付けを再現することができる。
第3の発明は、リモコンにより選択された放熱手段に割り付けられた熱動弁が複数あるとき、その複数の熱動弁を同時に動作させて注水エア抜き運転を行うものである。
これにより、各熱動弁を個々に順次注水エア抜き運転をする必要がなくなり、短時間にて作業を終了することができる。
第4の発明は、試運転中は通常の暖房動作に関する設定要求を受け付けないようにするものであり、作業者が熱動弁の割り付けや注水エア抜き運転を行う前に暖房運転をすることがなくなるため、ヒートポンプ給湯機の故障や誤作動を抑制できる。
第5の発明は、注水エア抜き運転を行う際、自動注水と手動注水のいずれかを選択することができるものであり、手動で注水しなければならない場合においても作業者の手間を軽減することができ、また効率よく注水エア抜き運転を行うことができる。
第6の発明は、注水エア抜き運転を行う際、現在運転をしている系統と所要目安時間をリモコンに表示するものであり、作業者は注水エア抜き運転の進行状況とおおよその所要時間をリモコン21により確認することができ、特に自動注水運転の場合は並行して別の作業を効率よく行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機の構成図を示すものである。
図1において、ヒートポンプ給湯機は湯を加熱するヒートポンプユニット1とその湯を貯蔵するタンクユニット2から構成されている。ヒートポンプユニット1は、圧縮機3や蒸発器4、熱交換器5から構成されており、その内部を循環する冷媒により熱交換器5で放熱を行うことによって湯を加熱する。
タンクユニット2は、ヒートポンプユニット1により加熱された湯を蓄える貯湯タンク6を備え、沸き上げポンプ7を介して貯湯タンク6の下部にある低温水がヒートポンプユニット1に供給され、熱交換器5を介して沸き上げを行う。そして、沸き上げられた湯は貯湯タンク6の上部に戻される。
沸き上げられた高温の湯は、貯湯タンク6の上部から取り出され、蛇口8から出湯される以外に、暖房用熱交換器9及び浴槽用熱交換器10を介して放熱される。そして放熱された湯は、貯湯タンク6の下部へ戻される。図1では、貯湯タンク6の上部から暖房用熱交換器9または浴槽用熱交換器10を介して貯湯タンク6の下部へ接続される暖房1次回路を形成している。また、暖房1次回路内では暖房用熱交換器9、浴槽用熱交換器10はそれぞれが並列となるように接続されており、片方の熱交換器から放熱することもできれば、両方の熱交換器から同時に放熱することもできる。
浴槽用熱交換器10を介して放熱された熱は、浴槽11を沸き上げる以外にも沸き増しを行うために利用される。また、暖房用熱交換器9を介して放熱された熱は、放熱手段12(12a及び12b)を介して床暖房として機能する。
床暖房は、暖房用熱交換器9、暖房循環ポンプ13、暖房戻りサーミスタ14、暖房往きサーミスタ15、補助タンク16、熱動弁17、放熱手段12により形成される暖房2次回路により行われる。床暖房の温度制御は、暖房循環ポンプ13をオンして、湯を循環させながら、暖房往きサーミスタ15の温度に応じて暖房熱交ポンプ18の流量を制御して、目標の湯温になるように動作している。
床放熱手段12は、12a、12bの2系統が接続されており、暖房2次回路上を並列に分岐させて、床放熱手段12a及び12bが並列となるように設置される。また、各床放熱手段12aと12bにそれぞれ対応して熱動弁17(17a、17b)が接続されている。
なお、床暖房の温度制御は、上記以外に暖房2次回路を流れる湯水の循環量を制御することにより行われてもよい。すなわち、暖房2次回路上に暖房熱交ポンプ18と暖房熱交出口サーミスタ19を設け、循環する湯水の温度を暖房熱交出口サーミスタ19で検出し、その検出温度に応じて暖房熱交ポンプ18の回転数を制御する。
また、補助タンク16は暖房2次回路中の暖房循環液の膨張・収縮を吸収するものであり、満水を検知する満水電極20と、減水を検知する減水電極21を備えており、通常の暖房運転時は補助タンク内の水位が減水電極21を切ると、補給水電磁弁22を開けることにより適時補助タンク16に補水することができる。
また、使用者が行う床暖房の温度設定や、施工・設置を行う作業者が試運転時に行う熱動弁17の放熱手段12に対する割り付け等は、床暖房リモコン23により設定することできる。
図2は、本発明の第1の実施の形態における床暖房リモコン23の外観図を示すもので、床暖房リモコン23は、各種設定を行う操作部24と、各種表示をする表示部25を備えている。また、床暖房リモコン23内には、熱動弁割り付け記憶手段(図示せず)を備えており、後述する熱動弁17と放熱手段12との対応関係を記憶する。この対応関係を示すデータは、熱動弁割り付け記憶手段(図示せず)とともにタンクユニット2内の記憶手段に記憶されている。そのため、設置後に床暖房リモコン23を付け替えた場合や、修理によりヒートポンプ給湯機本体や、熱動弁割り付け記憶手段を含む箇所を交換した場合においても、どちらか一方の記憶手段に対応関係を示すデータが記憶格納されているので、再度設定を行う必要がなく、また確実に正しい割り付けを再現することができる。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯機について、以下そのヒートポンプ給湯機を設置する際に行われる試運転について、詳細を説明する。
まず施工・設置を行う作業者は、床暖房の設置を行った後、ヒートポンプ給湯機本体に床暖房リモコン23を接続する。ヒートポンプ給湯機の電源を入れると、試運転を自動的に順次進めていくためのナビゲーション画面が床暖房リモコン23の表示部25に表示される。以降、施工・設置を行う作業者は、ナビゲーション画面に沿って床暖房リモコン23に備えられた操作部24により、試運転を行う。
ここで、作業者が行う試運転の流れについて、表示部25に表示される画面の一例を図3に示し、その手順を説明する。
まず、各部屋に別々の床暖房リモコン23を設置する場合には、それぞれの床暖房リモコン23の識別番号を登録する(S31)。ここで、床暖房リモコン23を1機しか用いない場合は、「リモコン1」とだけ登録して確定スイッチを押す。
次に、S31において複数のリモコンを登録した場合は、ひとつの床暖房リモコン23で2つのエリアを区別して暖房できるように、面の切り替えの有無を決定する(S32)。そして、複数の熱動弁17を各放熱手段12に対応付ける(S33)。例えば、熱動弁17aと放熱手段12aとが対応しており、また熱動弁17b放熱手段12bとが対応しており、S33ではそれらの対応関係を設定するものである。なお、S33で設定された対応関係は、熱動弁割り付け記憶手段に記憶させておく。
次に、使用する床暖房のパネルの特性に合わせて基本となる暖房往き温度を設定する(S34)。例えば、パネルの厚みが多い場合は熱がパネル表面に伝わりにくいことが想定されるので、暖房往きサーミスタ15が60℃で一定となるように暖房循環ポンプ13や暖房熱交ポンプ18を制御する。逆に、パネルの厚みが薄い場合は熱がパネル表面に伝わりやすいことが想定されるので、暖房往きサーミスタ15が55℃で一定となるように暖房循環ポンプ13や暖房熱交ポンプ18を制御する。
なお、S33では、例えばひとつの放熱手段12aに対して複数の熱動弁17a、17bを割り付けることも可能である。これは、放熱手段12aとして比較的面積の広い床暖房パネルを用いるときに有効な手段である。
次に、暖房2次回路の注水エア抜き運転を行うステップに移行する(S35)。そして、注水エア抜き運転が設定したすべての熱動弁17(17a、17b)について完了することにより、試運転のすべての工程が完了する(S36)。
各熱動弁17について上記S31〜S36の工程が行われている間、表示部202には図4に示すような表示がされており、作業者は注水エア抜き運転の進行状況とおおよその所要時間を床暖房リモコン23により確認することができ、特に自動注水運転の場合は並行して別の作業を効率よく行うことができる。なお、図中の「1/3系統終了」は1つめの熱動弁に対する注水エア抜き運転が完了したことを示している。
上記S31〜S36の工程が完了すれば、通常の暖房運転が使用可能となる。ここで、試運転中は通常の暖房運転の要求を受け付けつけないようにしている。これによれば、作業者が熱動弁の割り付けや注水エア抜き運転を行う前に暖房運転をすることがなくなるため、ヒートポンプ給湯機の故障や誤作動を抑制できる。また、設置時に作業者に対して設定確認項目の設定内容を表示部202に表示することにより、注意喚起を促すこととなり、忘れることなく必要設定作業を行うことができ、ヒートポンプ給湯機の故障を事前に抑制できる。
次に、上記S35の注水エア抜き運転の動作についてフローチャートを図5とともに説明する。
まず、S35により自動注水の確定が行われる(S51)と、補給水電磁弁22が開かれ、補助タンク16に自動的に水が補給されると同時に、まず熱動弁17aに通電され、熱動弁17aの開弁を見計らって暖房循環ポンプ13を運転する(S52)。
そして、減水電極21により電流が検出できない時間を計測して、その時間が一定時間T2(例えば、T2は1〜2秒)に達していなければ、満水電極20により電流を検出している時間が一定時間T1(例えば、T1は1〜2秒)であるかを判断する(S53)。
また、減水電極21により電流が検出できない時間を計測して、その時間が一定時間T2に達すると、房循環ポンプ13の運転を停止(S54)してから、上記S53の動作を行う。この動作は、補助タンク16への水の補給が追いつかず補助タンク16内の水が少なくなることに対して行われる動作であって、補助タンク16内の水が少ないときに暖房用ポンプ8を運転していれば暖房用ポンプ8が空運転を行うことになる。
次に、上記S53により満水電極20により電流を検出している時間が一定時間T1に達しなければ、再びS52に戻り動作を継続する。逆に、上記S53により満水電極20により電流を検出している時間が一定時間T1に達すれば、補給水電磁弁22を閉じる(S55)。
その後、満水電極20により電流を検出している時間が一定時間T3(例えば、T3は2〜3分)であるかを判断する(S56)。もし、満水電極20により電流を検出している時間が一定時間T3に達しなければ、再びS52に戻り動作を継続する。もし、満水電極20により電流を検出している時間が一定時間T3に達すれば、注水エア抜き運転を完了する(S57)。
なお、上記S51〜S57の注水エア抜き運転は熱動弁17aに割り付けられた床放熱手段12aに対して行われたが、それが完了すれば、次に熱動弁17bに割り付けられた床放熱手段12bに対して注水エア抜き運転が行われ、それぞれの熱動弁17に割り付けられた床放熱手段12に対して順次行われる。
ここで、一定時間T3は一定時間T1やT2と比較して十分長い時間として設定される。これは、一度満水電極20により補助タンク16内の水位が満水であると判断できる状態となっても、注水エア抜き中では補助タンク16内の水位が変動することがあり、誤判断を行ってしまうことがある。しかし、補助タンク16内の水位が満水である状態が一定時間T3続けば、その時は、補助タンク16内の水位が満水であると判断しても誤判断を行うことがない。
試運転では、上記したようにすべての熱動弁17(17a、17b)に対して順次自動で注水エア抜き運転が行われていくため、注水エア抜き運転が完了したことを認識できる制御が要求されていた。従って、満水電極20が電流を検知すれば、補助タンク16内が満水になったと即断して、水の給水を停止することや、減水電極21により電流が検知できなくなれば、すぐに補助タンク16内に水を供給開始するような従来の方法では、注水エア抜き運転の完了タイミングを誤ってしまう。そこで、補助タンク16内の水位が満水である状態が一定時間T3続き、水位の変動がなくなることを確認して、注水エア抜き運転の完了タイミングを判断するのである。
なお、熱動弁17の割り付けにおいて、ひとつの放熱手段12(例えば12a)に対して複数の熱動弁17(例えば17a、17b)が割り付けられた場合には、注水エア抜き運転を行う際には、熱動弁17aと熱動弁17bが同時に開かれる。これにより、各熱動弁17に対して一つずつ順次注水エア抜き運転をする必要がなくなり、短時間にて作業を終了させることができる。
また、試運転の時以外であっても、寒冷地等において暖房循環液として不凍液を使用する場合であるが、このときは作業者自らが暖房循環液を注水して注水エア抜き運転を行うことがあり、この場合にも図5に示す処理を適用できる。
作業者が手動注水を行うために床暖房リモコン23に備えられた操作部24により手動注水モードが選択されると、まず、補給水電磁弁22は動作しないモードに切り替わることで、水が給水されることを防ぐ。次に、作業者は暖房循環液を補助タンク16に注水し、補給された暖房循環液が満水電極20により一定時間T1だけ検知されると、満水を確定し同時にまずひとつめの熱動弁17aに通電され、熱動弁17aの開弁を見計らって暖房循環ポンプ13が運転する。
ここで、暖房循環液の補給が追いつかず補助タンク16内の水が少なくなり、減水電極21まで水位が低下し、一定時間T2だけ検知されると減水を確定し満水電極20により再度満水が確定するまで暖房用ポンプ8を停止し、暖房用ポンプ8の空運転を防止する。
また、作業者が減水電極21まで水位が低下しないように暖房循環液を補給しつづけた場合も、実施の形態1同様に満水電極20により一定時間T3だけ検知されると、該当する熱動弁17aに割り付けられた床放熱手段12aの注水エア抜き運転が終了したと判断する。
以上のように、作業者は熱動弁の割り付けを床暖房リモコンにて行った後は、手動による切替え作業等をする必要もなく、効率よく注水エア抜き運転を行うことができる。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ給湯機は、ヒートポンプ給湯機以外にも暖房機能付きの電気給湯機、ガス給湯機、石油給湯機等の暖房システムとして応用が可能である。
実施の形態におけるヒートポンプ給湯機の構成図 実施の形態における床暖房リモコンの構成図 実施の形態における試運転の処理フロー図 実施の形態における床暖房リモコンの構成図 実施の形態における試運転(注水エア抜き運転)の処理フロー図 従来の給湯機の構成図
1 ヒートポンプユニット
2 タンクユニット
3 圧縮機
4 蒸発器
5 熱交換器
6 貯湯タンク
7 沸き上げポンプ
8 蛇口
9 暖房用熱交換器
10 浴槽用熱交換器
11 浴槽
12 放熱手段
13 暖房循環ポンプ
14 暖房戻りサーミスタ
15 暖房往きサーミスタ
16 補助タンク
17 熱動弁
18 暖房熱交ポンプ
19 暖房熱交出口サーミスタ
20 満水電極
21 減水電極
22 補給水電磁弁
23 床暖房リモコン
24 操作部
25 表示部

Claims (6)

  1. 圧縮機と水冷媒熱交換器を備える冷媒回路と、貯湯タンクと、前記貯湯タンク下部からの水を前記水冷媒熱交換器によって加熱して前記貯湯タンクの上部へ戻す加熱回路と、前記貯湯タンクの上部から暖房用熱交換器を介して前記貯湯タンクへ戻る暖房1次回路と、放熱手段と前記暖房用熱交換器を備える暖房2次回路とを有するヒートポンプ給湯機において、前記暖房2次回路中には、前記放熱手段に対応して接続されている熱動弁と、前記暖房2次回路を循環する液体量を調整する暖房補助タンクと、前記補助タンクに液体を自動的に補給するための補給水電磁弁と、前記暖房補助タンク内の液体量が満水であることを検知する満水電極とを備え、試運転中の水エア抜き運転において、前記満水電極が満水であることを所定時間T1検知した後、前記補給水電磁弁を閉じ、さらにその後、前記満水電極は所定時間T3満水状態であるかを検知する動作を行うとともに、前記所定時間T3は前記所定時間T1よりも長い時間であることを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  2. 接続されている熱動弁に対応する放熱手段に対する割り付けを設定するリモコンと、前記リモコンにより設定された割り付けを記憶する熱動弁割り付け記憶手段を備えた請求項1記載のヒートポンプ給湯機。
  3. リモコンにより選択された放熱手段に割り付けられた熱動弁が複数あるとき、その複数の熱動弁を同時に動作させて注水エア抜き運転を行う請求項2記載のヒートポンプ給湯機。
  4. 試運転中は通常の暖房動作に関する設定要求を受け付けないようにする請求項1から3のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
  5. 注水エア抜き運転を行う際、自動注水と手動注水のいずれかを選択する請求項1から4のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
  6. 注水エア抜き運転を行う際、現在運転をしている系統と所要目安時間をリモコンに表示する請求項1から5のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
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