JP4719699B2 - 走査型電子顕微鏡 - Google Patents
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Description
「高電圧回路」と、電圧変化量は少ないが高速応答可能な「高速回路」との二つを設け、高速回路の出力を高電圧回路の基準電位として接続して、電源回路を浮遊電位を用いた重畳方式とすることにより、両者の長所を生かした制御系を提供することが可能となる。
102が試料116の上に走査するように電子線102を偏向させる。試料116から二次電子107と反射電子115が発生するが、二次電子107は反射電子115より自身が持っているエネルギーが低いため、対物レンズ106に設けられた電極114に印加された正電圧により、電子源101の方向に二次電子107は容易に引き上げられる。さらに、対物レンズ106とコンデンサレンズ104の間に設けられた反射板113の開口を二次電子107は通過し、ウィーンフィルタ109により二次電子検出器112の方向へ曲げられて、二次電子107が検出される。反射電子115は反射電子検出器111で検出されるほか、反射板113に衝突して発生する二次電子も反射電子検出器111で検出される。
114に二次電子や反射電子を引き上げるために印加する数kVの電圧の出力が可能な高電圧回路である。もう一つは、高速応答性を特徴とし、電極114への印加電圧を変更して、短時間に電子線102の焦点合わせを行う高速電源回路である。本実施例では、これら二つの電源回路の出力を一つの電極114に印加するので、双方の出力を重畳させるようにした。即ち、一方の電源回路の出力電圧をもう一方の電源回路の基準電位とし、双方の出力の和が電極114に印加される。これにより、電極114に引き上げ電極としての作用だけでなく、高速な焦点合わせの作用も付加することが可能となった。
IC209の出力が変化することで、接地電位から見た倍電流整流回路208の出力電圧も変化する。つまり、本実施例の制御系では、浮遊電位206をΔVB、浮遊電位206に対する倍電圧整流回路208の出力電圧をVB、設置電位に対する倍電圧整流回路208の出力電圧をVとすると、Vは式(1)のようになる。
式(1)に示されるように、二つの電源の出力電圧が重畳されて出力される。電圧の時間変化のグラフでは、電極114に印加される電圧Vは、出力波形213のようになる。電圧VBは、電極114に二次電子や反射電子の引き上げ電極としての作用を生じさせるとともに、電圧VBに重畳した電圧ΔVBの値を変化させることにより、対物レンズを通過する電子線102の焦点合わせが可能となる。
606は、例えば、公知のコンピュータマウス,トラックボール,ポインタパッドといったポインティングデバイスからの入力に同期して動作する。
604のタブ609を指定すると、プルダウンメニュー610が表示される。例えば、
「Fine」は、対物レンズ106の励磁電流による焦点合わせのみを行う設定、
「Normal」は、図3に示した焦点合わせを実行し、焦点精度の判定値が得られない場合に対物レンズ106の励磁電流を変える焦点合わせを自動的に実行する設定、
「Fast」は、図3に示した焦点合わせのみを実行する設定が考えられる。
106 対物レンズ
107 二次電子
111 反射電子検出器
112 二次電子検出器
113 反射板
114 電極
115 反射電子
116 試料
118 制御部
119 ディスプレイ
205 絶縁アンプ
206 浮遊電位
207 DC−DCコンバータ
208 倍電圧整流回路
209 高電圧制御IC
210 ノイズフィルタ
Claims (14)
- 電子線を試料上で走査する走査手段と、
前記走査により得られる二次電子および反射電子の少なくともひとつを検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された信号に基づいて生成された試料像を表示する表示手段と、
前記電子線に収束作用を与え前記試料上に焦点を合わせる電磁式対物レンズと、
該対物レンズの磁路を構成する、もしくは該磁路に配置されて電気的に絶縁された電極と、
該電極に電圧を印加する電圧制御手段とを備え、
前記電圧制御手段は、前記対物レンズを通過する前記電子線の焦点位置を変化させる電圧を出力する第1の電源回路と、
前記二次電子または反射電子を加速させる電圧を出力する第2の電源回路とを備え、
前記第1の電源回路の出力と前記第2の電源回路の出力の重畳された出力が前記電極に印加されることを特徴とする走査型電子顕微鏡。 - 請求項1の記載において、
前記試料と前記検出手段との間に設けられた反射板と、
前記反射電子と、前記二次電子または前記反射電子が該反射板に衝突することで生じる反射板二次電子とを検出する第二の検出手段とを備えることを特徴とする走査型電子顕微鏡。 - 請求項2の記載において、
前記第二の検出器は、前記電子線の軌道を軸とした線対称に複数個設けられていることを特徴とする走査型電子顕微鏡。 - 請求項2の記載において、
前記反射板は金属製であって、前記二次電子および前記反射電子の軌道上に設けられていることを特徴とする走査型電子顕微鏡。 - 請求項2の記載において、
前記反射板が前記反射電子が衝突するように配置され、
該反射板に該反射電子が衝突することで生じる反射板二次電子を前記第二の検出手段により検出し前記試料像を得ることを特徴とする走査型電子顕微鏡。 - 請求項5の記載において、
前記反射板に衝突する反射電子は、前記電極に印加された電圧により前記二次電子及び前記反射電子が加速される際に、該二次電子と該反射電子のエネルギー差から、該二次電子と該反射電子の軌道に変化が生じることにより、該二次電子から分離されることを特徴とする走査型電子顕微鏡。 - 請求項1の記載において、
前記電圧制御手段は接地電位と電気的に絶縁された浮遊電位を備え、
一つの回路の出力が浮遊電位に接続され、もう一つの回路は浮遊電位を基準電位として電圧を出力することを特徴とする走査型電子顕微鏡。 - 電子線を試料に収束させる電磁式対物レンズと、
前記電子線を前記試料上で走査する走査手段と、
該走査により得られる二次電子および反射電子の少なくともひとつを加速させる電極と、
該電極に電圧を印加する電圧制御手段と、
前記試料から生じた二次電子および反射電子の少なくともひとつを検出する検出手段と、
該検出手段で検出された信号に基づいて生成された試料像を表示する表示手段と、
前記電圧制御手段により前記電極に印加される電圧を変化させ、前記表示手段に表示された前記試料像から各電圧に対応する焦点の評価値を求め、該評価値に基づいて前記電極に印加するひとつの電圧を決定するマイクロプロセッサとを備え、
前記電圧制御手段は、前記対物レンズを通過する前記電子線の焦点位置を変化させる電圧を出力する第1の電源回路と、
前記二次電子または反射電子を加速させる電圧を出力する第2の電源回路とを備え、
前記第1の電源回路の出力と前記第2の電源回路の出力の重畳された出力が前記電極に印加されることを特徴とする走査型電子顕微鏡。 - 請求項8の記載において、
前記評価値は、前記試料像の画素の濃淡値を微分して得られることを特徴とする走査型
電子顕微鏡。 - 請求項8の記載において、
前記試料から生じた反射電子を検出する第二の検出手段を備え、
前記評価値を求めるときの試料像は、該第二の検出手段により検出された信号に基づいて生成された試料像と、前記検出手段により検出された信号に基づいて生成された試料像の少なくともひとつであることを特徴とする走査型電子顕微鏡。 - 請求項8の記載において、
前記試料から生じた反射電子を検出する第二の検出手段と、
該第二の検出手段により検出された信号に基づいて生成された試料像と、前記検出手段により検出された信号に基づいて生成された試料像とを合成する画像合成手段とを備え、
前記評価値を求めるときの試料像は、該画像合成手段で合成された画像であることを特
徴とする走査型電子顕微鏡。 - 請求項8の記載において、
前記マイクロプロセッサは、前記表示手段に表示する内容を指示する機能を備え、
該マイクロプロセッサは、前記電圧制御手段で求められる焦点の評価値を決めるときのパラメータを設定する一つ以上の領域と、
該領域内に前記パラメータを直接入力する、もしくはプルダウンメニューから前記パラメータを選択する領域とを、前記表示手段に表示させることを特徴とする走査型電子顕微鏡。 - 請求項8の記載において、
前記対物レンズの励磁電流を変化させる対物レンズ制御手段を備え、
前記電極に印加する電圧の変化だけでは前記評価値が決定できない場合は、前記マイクロプロセッサは、前記対物レンズ制御手段により前記対物レンズの励磁電流を変化させて後、再度前記電極に印加する電圧を変化させて前記評価値を求めることを特徴とする走査型電子顕微鏡。 - 請求項1または9の記載において、
前記第2の電源回路の基準電位が浮遊電位であって、前記第1の電源回路が当該浮遊電位を変化させることにより、前記電圧制御手段の出力波形が変化することを特徴とする走査型電子顕微鏡。
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