JP4719197B2 - プリンタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙等に印刷される画像を構成する各画素の濃度を多階調で表現することのできる印字制御装置に関する。
専ら文字を印刷するようなプリンタでは、画像を構成する各画素を白または黒の2値で表現すればよい。しかしながら、写真等のような中間調を含む画像を印刷する場合には、各画素の濃淡を忠実に再現しないと、印刷後の画質が原画像に比べて大きく劣化する。しかしながら、多くのインクジェット式のプリンタや電子写真式プリンタ等では、微小なドットを印字するかしないかという2値表現で印字制御をしている。従って、従来、画像を構成する1画素を縦横、例えば8×8個のドットマトリクスで表現した場合に、そのマトリクス中に含まれる黒ドットの数を増減することで画素単位の階調表現を行っている。これは面積階調法あるいはディザ法と呼ばれ、プリンタ制御に広く採用されている。
ところで、上記のような従来の技術には次のような解決すべき課題があった。
階調性のある画像をドットマトリクスを用いて印刷する場合には、ドットマトリクスの大きさが解像度を決定する。ここで、白黒印刷とカラー印刷とを比較すると、カラー印刷は1画素を少なくとも3色のそれぞれ色の異なるドットを組み合わせて表現する。従って、各色毎にマトリクスを用いた階調表現をすると、1画素を構成するドット数が増大し、いきおい1画素の大きさが大きくなって解像度が低下する。即ち、画素密度が粗くなって印刷される画像の品質低下を招くという問題がある。
本発明は以上の点を解決するため次の構成を採用する。
〈構成1〉
本願のプリンタ装置は、画像データを構成する各画素の濃度を複数の印刷ドットにより多階調で表現して印刷するプリンタ装置であって、複数のそれぞれ印刷面積が異なる印刷ドットを第1の色の印字材で形成可能であり、かつ複数のそれぞれ印刷面積が異なる印刷ドットを第1の色に対して同系統の淡い色である第2の色の印字材で形成可能な印字部と、印字部を制御して、印字部により形成される第1の色の印刷ドットと第2の色の印刷ドットとを複数組み合わせることで各画素の濃度を多階調で表現して印刷させる印刷制御部とを備え、印刷制御部は、一部の階調を表現するとき、第1の色の印刷ドットと第2の色の印刷ドットとを異なる印刷面積で形成させるとともに、濃淡の異なる色でかつ異なる印刷面積の両印刷ドットの一部を重ねて形成して上下左右の印刷ドットの一部を重ねることを特徴とする。
本発明によれば、印刷面積が異なる第1の色を有する複数の印刷ドットと印刷面積の異なる第2の色を有する複数の印刷ドットをそれぞれ組み合わせて重ね印刷を行うので、多階調で画質の優れたカラー印刷を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
〈具体例〉
図1は、本発明による印字制御方法の説明図である。
本発明では、まず、図1(a)に示すように、印字用のヘッドを用いて1個のドットを例えば3種類それぞれ面積が異なるように印字する。この図の例では、最小面積のドットD1、中間の面積のドットD2と、最大面積のドットD3の3種類とする。ここに示した例は、1画素を例えばドットD1,D2,D3の3種類の濃度で表現できる。なお、何も印字しない白ドットは階調数に含めないものとする。図1(a)に示す画素に相当する領域1は、印刷画像の最小単位即ち印刷画像の画素を示す。
ここで、より多くの階調表現を可能にするために、従来のディザ法の手法を組み合わせる。(b)にはこうしたディザパターンを構成するドットマトリクスの例を示す。ここでは、4個のドットを収容する画素に相当する領域1*を設定する。ここに最小面積の画素D1、中間の面積の画素D2、最大面積の画素D3を最大4個組み合わせて配列する。ここでは、K11,K12,K13,K14という各階調について、最小面積のドットD1を1,2,3,4個と増加させながら配置するようにしている。
次に、K21,K22,K23,K24という階調について、最小面積のドットD1を中間の面積のドットD2に1個ずつ置き換えるようにして階調数を増加させる。全てのドットが中間の面積のドットD2に置き換わると、階調K24が表現される。更に、その上の階調K31,K32,K33,K34を表現する場合には、中間の面積のドットD2を1個ずつ最大面積のドットD3に置き換えていく。
これによって、3種類の面積のドットを最大4個、マトリクス状に配列する組み合せを選択することによって、12階調の濃度表現が可能となる。
以上が本発明による印字制御の概略である。
次に、上記のような階調表現を実現するための装置について説明する。
図2には、プリンタの概略ブロック図を示す。
このプリンタの概略構成は従来と変わるところはない。即ち、受信データ2を受け入れる印字制御部3は印字部4を駆動して図示しない用紙に印字を行う。印字制御部3はROM(リード・オンリ・メモリ)5に格納されたプログラムを使用して印字制御を行う。また、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)6は、このような印字制御を行うための印字データを記憶したり各種のパラメータを記憶するためのメモリである。
印字部4は、ヘッド駆動回路7、ヘッド9、モータ駆動回路8及びスペーシングモータ(SPM)11、ラインフィードモータ(LFM)12から構成されている。ヘッド9は、例えばインクジェット方式のヘッドから構成され、ヘッド駆動回路7は、印字データに応じてヘッドの各部を制御し、インクの吐出制御を行う部分である。スペーシングモータ11は印字ヘッドを主走査方向に駆動するモータで、ラインフィードモータ12は用紙を副走査方向に搬送するモータである。モータ駆動回路8は、印字動作に同期してこれらのモータを制御する。
図3には、インクジェットプリンタの主要部斜視図を示す。
上記プリンタの印字部4は、例えばこの図に示すような機構を備える。ラインフィードモータ12は、プーリ16を介してローラ17を回転駆動する。これによって、用紙15が矢印19方向に搬送される。この矢印19方向は副走査方向である。また、スペーシングモータ11はプーリ13とベルト18によって、ヘッド9を矢印20方向に往復移動させる。この矢印20方向が主走査方向である。ヘッド9にはインクタンク21が搭載されている。カラーインクジェットプリンタの場合には、黒BK、イエローY、マゼンタM、シアンCを印字するためのインクタンクを搭載している。
図4に、ヘッドの主要部断面図を示す。
インクジェットプリンタで、各インクタンクから用紙にインクを吐出して印字する部分はこの図に示すような断面構成となっている。即ち、インク25は矢印24方向に供給されてチャンバ26に送り込まれる。チャンバ26の壁面には、例えばPZT等から成る圧電素子27が取り付けられている。チャンバ26の圧電素子27を取り付けた壁面は、振動板になっており、圧電素子27に印加する電圧を変化させることによってチャンバ26の壁面を振動させ、チャンバ26の容積を変化させる。
チャンバ26が圧電素子27の変形によって膨らむと、インク25がマニホールドと呼ばれる共通インク室からチャンバ26の内部に吸い込まれる。次の瞬間に圧電素子27の変形によってチャンバ26が膨らむと、インク25が共通インク室から26の内部に吸い込まれる。次の瞬間に圧電素子27の振動によって、チャンバ26が圧縮されると、ノズル28からインク滴29が吐出され、用紙等に付着する。このインク滴29の量を増減することによって、図1(a)に示したような異なる面積のドットD1,D2,D3を印字する。
図5に、このためのヘッド駆動動作タイムチャートを示す。
図の(a)は、ヘッド駆動電圧波形であって、図4に示した圧電素子27に印加する電圧波形である。図5(b)は、チャンバ内容積の時間変化を示す。
図のように、時間taだけヘッド駆動電圧を+Vボルトに保持し、その後、時間tbだけヘッド駆動電圧を−Vボルトに引き下げる。これによって、図4に示した圧電素子27が初めの時間taの間伸長してチャンバ26の容積をMからM+Δmに膨らませる。
その後、時間tbだけ圧電素子27が圧縮され、チャンバ26の容積はM−Δmに縮小する。従って、2×Δmに相当する容積のインク滴がチャンバから吐出される。即ち、時間taや電圧Vを変えてインク滴の量即ち2×Δmを適当に調整すれば、印字されるドットの大きさが変化する。ただし、この制御の精度は高くないため、インクジェットプリンタの場合には、数段階〜16段階が限度である。これは実際に要求される階調数と比較すると十分でないことが多い。そこで、図1(b)に示したように、ドットをマトリクス状に配置してディザパターンの原理と組み合せる。
図1(b)に示す画素に相当する領域1*に4個のドットしか配列できない場合、1種類の一定の大きさのドットのみで階調表現をしようとすれば、白色を除いた場合4段階のみしか表現できない。ところが、ドットの大きさを3段階に選択することによって、図の例では12段階の階調表現が可能となる。
なお、図1(b)に示す例では、最小面積のドットD1を最小の数即ち1個から最大数即ち4個まで増加させ、その後はその最大面積階調レベルであるK14を基準とし、今度は各ドットを1つ上のサイズ即ち中間の面積D2に1個ずつ置き換えるという制御を行う。最大の面積のドットD3を使用する場合にも中間の面積のドットD2を最大数即ち4個配列したマトリクスを基準として各ドットを1個ずつ最大面積のドットD3に置き換えていく。こうした方法によって、設定した階調順と実際に印刷出力した結果の印刷濃度変化の順序とを明確に一致させることが可能になる。
なお、上記の例ではドットの面積は3種類、ドットマトリクスは2×2個のドットにより構成した。これに対して、例えばドットマトリクスを4×4個のドットにより構成すると、1種類の面積のドットを用いることによって、16階調を表現し、異なるドットを相互に組み合わせることによって、その倍即ち48階調の表現が可能になる
上記の例において、画素に相当する領域に3種類以上の大きさのドットを混在させて、更に細かい階調レベルを表現することも可能である。
〈電子写真プリンタの場合〉
図6には、電子写真プリンタの制御方法説明図を示す。
図の(a)は感光体ドラムの斜視図であって、図の(b)はドット径制御方法を示すグラフである。
上記の例では、インクジェットプリンタによるドット径の制御を行うようにした。これは電子写真プリンタによっても実現可能である。電子写真プリンタを制御する場合、図6(a)に示すように、感光体ドラム30に静電潜像を形成するヘッド31の駆動電流を制御する。ヘッド31には多数のLED(発光ダイオード)32がライン状に配列されている。
各LED32は、図示しないヘッド駆動回路から駆動電流を供給されて発光する。この光が感光体ドラム30を露光する。この光のエネルギーが大きければ、露光ドット34は広い面積になり、エネルギーが小さければ、露光ドット34は狭い面積になる。大きい露光ドットは大きいドットのトナー像に現像される。小さい露光ドットは小さいドットのトナー像に現像される。ここでは3種類のドットDL1,DL2,DL3を示した。この露光ドットを現像して用紙に転写すれば、インクジェットプリンタの場合と同様にドット径の制御が可能となる。
図の(b)において、横軸はヘッドの駆動電流、縦軸は露光ドット径を示す。駆動電流をA1,A2,A3というように段階的に制御すれば、露光ドット径はB1,B2,B3というように大径化する。こうして電子写真プリンタにおいてもインクジェットプリンタと同様にドット径を制御し、面積の小さい画素によって多階調を表現することが可能になる。
〈階調表現方法の選択〉
図7には、階調表現方法選択動作フローチャートを示す。
上記のような機能を持ったプリンタであっても、印刷しようとする画像データが多段階の階調表現を要求していないような場合に、一律に上記の方法を採用すると、ディザパターン生成処理のための制御に無駄が多くなる。ここでは、1個のドットが、画素の面積を3種類に切り換えて3段階の階調表現を可能にすることから、1画素あたり3段階程度の階調表現でよい画像については、面積階調を採用しない制御をする。こうすれば、1画素を1ドットで表現することができ、解像度も高められる。一方、それ以上の階調表現を要求する場合には制御の切換えを可能とした。図7に示したフローチャートはその選択制御論理を示すものである。
まず、ステップS1において、要求される階調数と印刷可能な面積のドット種数とを比較する。例えば、要求される階調数が“0”、“1”、“2”、“3”という数以下のものであれば、ステップS2からステップS3に進み、ドット面積による階調表現方法を選択する。即ち、図1(a)に示した3種類のドットのみによって階調を表現し、1画素1ドットという印刷を行う。
一方、ステップS1の比較処理によって、ステップS2において、階調数の方が大きいと判断した場合、即ち例えば8階調あるいは16階調、256階調といった要求がある場合には、ドット面積のみによっては表現が不可能なため、図1(b)に示すようなドット面積の異なる複数のドットを組み合わせたドットマトリクスによる階調表現を採用する。これによって、既に説明した通りの効果が得られる。
プリンタに上記のような選択機能を持たせることによって、印刷すべき画像の種類に応じた適切なしかも高画質の印刷が可能になる。
特に、フルカラー印刷等の場合には、必ずしも色毎に多階調の表現を要求されない画像も少なくない。従って、このような制御の選択によって、印刷動作の最適化が可能となる。
〈濃淡とドット径の組合せ〉
上記の例では、印刷するドットの面積を数段階に切り換える制御を行った。しかしながら、インク量の制御のみでは数種類程度の切換えが限度である。ところが、この例では、濃度の濃いインクと濃度の淡いインクとを組み合わせることによって1個のドットで更に多段階の階調表現を可能にしている。
図8には、濃淡とドット径の組合せ例説明図を示す。
図に示すように、この例では、左側の3個のドットは、それぞれ面積を、最小、中間、最大というように変化させた薄い色のドットDB1,DB2,DB3を示している。また、右側の3個のドットは、同様に面積を3段階に変化させた濃い色のドットD1,D2,D3を示している。このように、インクの濃淡の切換えによって、この例では6段階の表現が可能となる。白黒のインクの場合、灰色のインクと黒いインクとを組み合わせる。また、カラープリンタでは、薄いイエロー(L−Y)、薄いマゼンタ(L−M)、薄いシアン(L−C)を使用する。実際にはこうしたインクを収容したインクタンクをこれまでのヘッドに追加する。こうして、白黒のプリンタでも、またカラープリンタでも、1個のドットによって6段階の階調表現が可能になる。
図9には、濃淡とドット径の組合せ制御方法説明図を示す。
図の(a)は、横軸にドット径、縦軸に濃度を表したグラフである。即ち、ドット径を次第に増加させた場合の濃度変化の割合を曲線で示した。破線の曲線は淡い色のインクを用いたドットDB1,DB2,DB3の濃度変化を示す。また、実線は濃い色のドットDA1,DA2,DA3を使用した濃度変化を示す。
図の(b)は、制御レベルに対応する階調数を示す。横軸が制御レベル、縦軸は階調数を表している。制御レベルCT1,CT2,CT3,…CT6は、画像データの画素値に対応する。画素値が大きいほど階調数が高い。即ち、濃度が濃いドットの印字を要求しているものとする。ここで、(a)に示した結果をそのまま配列すると、図に示すように各制御レベルに応じた階調数のドットを印字することが可能になる。なお、この例では淡い濃度のインクを最大面積で印字した場合よりも濃い濃度のドットを最小面積で印字した場合の濃度が高くなるように条件を設定している。これによって、ドットの選択制御が簡便になる。こうした濃淡とドット径の組合せを行えば、図7に示したステップS2からステップS3に進むドット面積による階調表現の適用割合が高まる。従って、より高い解像度で高画質のハーフトーン画像印刷が可能になる。
更に、図1(b)に示すようなドットマトリクスを用いた表現を行うと、より多段階の階調表現をより少ないマトリクス構成で実現できる。従って、小面積の画素で多階調の表現ができ、より一層の高画質化が期待できる。
なお、インクに濃度差を与える場合、たとえば濃いシアンと薄いシアンというように、同系統の色で濃淡の区別をするようにしてもよい。
〈薄め制御による濃淡とドット径の組合せ〉
次の具体例は、マゼンタ色のドットを印字した上に薄い白色のドットを重ね印字して、薄い色のドットを得るといった手法を採用する。図10には、このような薄め制御による濃淡とドット径の組合せ例を示す。
この図では、例えばドットの大きさを4段階に制御できるものとする。ここで、そのうちの3種類の面積のドットに対し白インクを重ねてより淡い濃度のドットを実現している。ドットDA1,DA2,DA3,DA4の4種類の面積のドットは、それぞれ例えば、黒、シアン、マゼンタ、イエロー等によって印字される。そして、そのうちの3種類のドットDA1,DA2,DA3を印字した上に、そのドットよりもやや大きい面積の白ドットを重ね印字したものが、ドットDB1,DB2,DB3である。この白インクは、半透明のものとし、直前に印字されたドットをやや淡い色のドットにする。
こうして、この例ではDB1,DB2,DB3,DA1,DA2,DA3,DA4の順に濃度が高くなり、7階調の表現を可能にしている。
図11(a)は、横軸にドット径、縦軸に濃度を表したグラフである。また、(b)は、横軸に制御レベル、縦軸に階調数を表したグラフである。図の(a)に示すように、ドット径を段階的に増加させていくと、ドットDA1,DA2,DA3,DA4というように濃度が変化する。これに白インクを重ね印字すると、DB1,DB2,DB3といった濃度に、それぞれの濃度が低下する。
制御レベルを、図の(b)に示すように、7段階に設定すると、図の(a)に示すドットを階調数に対応して配列すれば、7階調の表現が可能となる。これによって、1個のドットを、印刷すべき画像の1画素に対応させて中間調の表現が可能となる。一般に、有色インクを重ね合わせると、より暗い濃い色になる。しかしながら、この例では、有色インクの上に半透明な白色インクを重ね合わせることによって、より淡い色を表現している。
なお、上記の例では、白色インクで下に印字されたドットを完全に覆うような表現をした。しかしながら、例えば白色インクで既に印字されたドットの一部を覆うようにして見かけ上淡い色のドットにするようにしても差し支えない。なお、図10に示す具体例では、最小面積のドットDA1よりも薄め印字を行った最大径のドットDB3をより低い階調表現となるように設定したため、制御が複雑化せず、容易になる。
また、上記の例では、白インクを重ね印字することにより、淡い色表現を実現したが、白に近い色を用いても差し支えない。また、有色インクに白色インクを重ね印字した場合に、両者を混ぜ合わせることで薄め効果が生じることもある。この場合、いずれのインクを先に印字しても同様の効果があり、インクの性質に応じた順序を選定すればよい。
また、インクジェットプリンタのみならず、電子写真プリンタにおいても、濃い色のトナー、淡い色のトナーあるいは薄め用の白トナーを用いて同様の処理が可能である。即ち、同一色で濃度の濃い印字材(インクやトナー)と濃度の薄い印字材を用いて、互いに濃度の異なる同一面積のドットを印字することができる。更に、薄め処理を行う場合、インクジェットプリンタならば白インクを用いる代わりに、単なる薄め液(透明インク)を用いて希釈することによって、淡い色表現が可能になる。この場合、この液により有色インクを低表面から奥に浸透させると同時に広い面積に散らせるため、粒状感(ドットのつぶつぶが気になる度合)を低減する効果に適している。
図12には、インクジェットプリンタを用いて上記のような印字を行う場合のヘッドの構成例説明図を示す。
図の(a)は、ドットの面積のみを数種類変化させる場合に使用するヘッドの構成を示す。この構成は従来のプリンタと全く同様で、例えば黒BK、イエローY、マゼンタM、シアンCのインクタンクを備える。このヘッド9Aに対しドット面積と濃淡制御を行うような場合については、図の(b)に示すようなヘッド9Bが使用される。このヘッドは、ヘッド9Aの構成に加えて薄いイエローL−Y、薄いマゼンタL−M、薄いシアンL−Cを収容したインクタンクが追加される。
また、図の(c)に示すヘッド9Cは、薄め制御用のヘッドである。この場合、(a)に示すヘッド9Aに加えて白Wのインクタンクを追加している。こうしたヘッドを用いることによって上記の印字制御を可能にする。
上記の各動作を実行する機能ブロックは、必ずしも全てプリンタ側に組み込む必要はない。プリンタの上位装置となるパーソナルコンピュータや、プリンタ制御のための各種ドライバやインタフェースとプリンタ本体とを組み合わせることによって、本発明の方法を実施することができる。
印字すべきドットの面積を2種以上選定し、これらによって画素に相当する領域にドットマトリクスを形成し、これらの組合せによる階調表現を行えば、従来より少ない数のドットを用いてより多階調の表現ができる。こうして、元の画像の画質を低下させることなく質の高い中間調表現が可能になる。
また、ドットの面積を数種類設けることによって表現できるような画像については、1画素、1ドットの印字を行い、その他の場合にはドットマトリクスを用いた表現を行うようにすれば、印刷すべき画像の内容に応じて適切なより高画質の印字方法を選択することができる。
また、画素の濃淡とドットの面積の組合せを用いれば、1個のドットでより多くの階調数の表現を行うことができ、高画質の中間調表現が可能になる。同様に、ドットの面積とドットの薄め印字とを組み合わせても、より多段階の制御が可能になる。従って、こうした手法をカラー印刷等に取り入れることによって、カラー印刷画像の解像度を低下させることなく、質の高い中間調画像を表現できる。
本発明による印字制御方法の説明図である。 プリンタの概略ブロック図である。 インクジェットプリンタの主要部斜視図である。 ヘッドの主要部断面図である。 ヘッド駆動動作タイムチャートである。 電子写真プリンタの制御方法説明図である。 階調表現方法選択動作フローチャートである。 濃淡とドット径の組合せ例説明図である。 濃淡とドット径の組合せ制御方法説明図である。 薄め制御による濃淡とドット径の組合せ説明図である。 薄め制御による濃淡とドット径の組合せ制御方法説明図である。 ヘッドの構成例説明図である。
符号の説明
1,1* 画素に相当する領域
D1,D2,D3 ドット

Claims (7)

  1. 画像データを構成する各画素の濃度を複数の印刷ドットにより多階調で表現して印刷するプリンタ装置であって、
    複数のそれぞれ印刷面積が異なる印刷ドットを第1の色の印字材で形成可能であり、かつ複数のそれぞれ印刷面積が異なる印刷ドットを前記第1の色に対して同系統の淡い色である第2の色の印字材で形成可能な印字部と、
    前記印字部を制御して、前記印字部により形成される前記第1の色の印刷ドットと前記第2の色の印刷ドットとを複数組み合わせることで各画素の濃度を多階調で表現して印刷させる印刷制御部とを備え、
    前記印刷制御部は、一部の階調を表現するとき、前記第1の色の印刷ドットと前記第2の色の印刷ドットとを異なる印刷面積で形成させるとともに、濃淡の異なる色でかつ異なる印刷面積の両印刷ドットの一部を重ねて形成して上下左右の印刷ドットの一部を重ねることを特徴とするプリンタ装置。
  2. 請求項1記載のプリンタ装置において、
    前記印字部は、前記第1の色に対して同系統の淡い色の印字材により前記第2の色の印刷ドットを形成することを特徴とするプリンタ装置。
  3. 請求項1記載のプリンタ装置において、
    前記印字部は、前記印字部で形成した前記第1の色の印刷ドット上に半透明の白色印字材を重ねて前記第2の色の印刷ドットを形成することを特徴とするプリンタ装置。
  4. 請求項3記載のプリンタ装置において、
    前記半透明の白色印字材が重ねられた最も印刷面積の大きい印刷ドットの濃度より、前記半透明の白色印字材が重ねられず、かつ最も印刷面積の小さい印刷ドットの濃度の方が高いことを特徴とするプリンタ装置。
  5. 請求項3記載のプリンタ装置において、
    前記半透明の白色印字材は、他の色の印字材の上に重ねられることを特徴とするプリンタ装置。
  6. 請求項1記載のプリンタ装置において、
    前記印字部で形成可能な前記第1の色の印刷ドットと、前記第2の色の印刷ドットとは、色の濃淡が相異することを特徴とするプリンタ装置。
  7. 請求項1記載のプリンタ装置において、
    前記印字部は、電子写真プリンタに用いられるトナーにより印刷ドットを形成することを特徴とするプリンタ装置。
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