JP4719162B2 - 4,4−ジ置換シクロヘキサンプロパン酸の立体選択的合成 - Google Patents

4,4−ジ置換シクロヘキサンプロパン酸の立体選択的合成 Download PDF

Info

Publication number
JP4719162B2
JP4719162B2 JP2006553651A JP2006553651A JP4719162B2 JP 4719162 B2 JP4719162 B2 JP 4719162B2 JP 2006553651 A JP2006553651 A JP 2006553651A JP 2006553651 A JP2006553651 A JP 2006553651A JP 4719162 B2 JP4719162 B2 JP 4719162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
sulfide
acid
cis
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006553651A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007523141A (ja
Inventor
ブランズ,カレル・マリー・ジヨージフ
ブルーワー,サラ・エリザベス
デイビス,アントニー・ジヨン
デユーリング,ウルフ・エイチ
ハモンド,デボラ・カミール
リーバーマン,デイビツド・ロス
スコツト,ジエレミー・ピーター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck and Co Inc
Original Assignee
Merck and Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck and Co Inc filed Critical Merck and Co Inc
Publication of JP2007523141A publication Critical patent/JP2007523141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4719162B2 publication Critical patent/JP4719162B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C57/00Unsaturated compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C57/52Unsaturated compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms containing halogen
    • C07C57/62Unsaturated compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms containing halogen containing six-membered aromatic rings and other rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C315/00Preparation of sulfones; Preparation of sulfoxides
    • C07C315/02Preparation of sulfones; Preparation of sulfoxides by formation of sulfone or sulfoxide groups by oxidation of sulfides, or by formation of sulfone groups by oxidation of sulfoxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C319/00Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
    • C07C319/14Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of sulfides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C319/00Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
    • C07C319/14Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of sulfides
    • C07C319/16Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of sulfides by addition of hydrogen sulfide or its salts to unsaturated compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/58Preparation of carboxylic acid halides
    • C07C51/60Preparation of carboxylic acid halides by conversion of carboxylic acids or their anhydrides or esters, lactones, salts into halides with the same carboxylic acid part
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C59/00Compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms and containing any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, groups, groups, or groups
    • C07C59/40Unsaturated compounds
    • C07C59/42Unsaturated compounds containing hydroxy or O-metal groups
    • C07C59/56Unsaturated compounds containing hydroxy or O-metal groups containing halogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B2200/00Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
    • C07B2200/09Geometrical isomers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
    • C07C2601/14The ring being saturated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
    • C07C2601/16Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring the ring being unsaturated

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

本発明は合成有機化学の分野であり、特に有用な治療特性をもち、治療特性をもつ別の化合物の合成における中間体である特定類の4,4−ジ置換シクロヘキサンプロパン酸の新規合成経路に関する。
WO03/018453に開示されているように、特定類のシクロヘキサン誘導体はγ−セクレターゼによるアミロイド前駆体蛋白質(APP)からβ−アミロイドペプチドへのプロセシングの阻害剤としての活性をもつことが分かっている。β−アミロイドの分泌はアルツハイマー病の発症と進行に主要な役割を果たすと考えられているので、前記シクロヘキサン誘導体はアルツハイマー病の治療及び/又は予防に有用である。
上記類のシクロヘキサン誘導体としては、シクロヘキサンプロパン酸と、シクロヘキシル環の4位の炭素原子がアリール又はヘテロアリール基及びアリールスルホニル又はヘテロアリールスルホニル基に結合したその誘導体である塩、エステル及びアミドが挙げられる。前記シクロヘキサンプロパン酸はプロパン酸基とアリール又はヘテロアリールスルホニル基がシクロヘキサン環に対してシス又はトランスに配置された2種類の立体異性体形態で存在する。シス異性体のみが必要な生物活性をもつ。WO03/018453及びUS2003/0114496に開示されている合成経路は適当な4,4−ジ置換シクロヘキサノンをイリドと縮合し、得られたオレフィンを還元するものである。所望シス異性体の単離には、大規模化できない分離法や、工場規模の製造が不経済になる高価な不斉還元剤とエネルギー集約的低温条件を使用する必要がある。
従って、大規模化することができる上記シクロヘキサンプロパン酸の効率的な立体選択的合成が必要とされている。
本発明によると、式I:
Figure 0004719162
(式中、RはH又はアルカリ金属を表し、Arは4−クロロフェニルを表し、Arは2,5−ジフルオロフェニルを表す)の化合物の製造方法であって、
(a)式(2)のシス−スルフィドと式(3)のトランス−スルフィド:
Figure 0004719162
の混合物に4−クロロベンゼンチオールを加え、前記スルフィド混合物が部分的に可溶性である酸性媒体中で撹拌し、式(2)のシス−スルフィドを優先的に結晶化させる段階と;
(b)式(2)のシス−スルフィドを回収する段階と;
(c)式(2)のシス−スルフィドを対応するスルホンに酸化する段階と;場合により
(d)段階(c)の生成物をアルカリで中和する段階を含む方法が提供される。
Rの適切な例としてはH、Na、K及びLiが挙げられるが、RはH又はNaが好ましい。
上記方法の主要な段階はスルフィド基とプロパン酸基が必要なシス配置に配置された式(2)のスルフィドの単離である。その後、WO03/018453に記載されているようにスルフィド基を慣用手段により必要なスルホンに酸化し、(必要に応じて)プロパン酸基を適当なアルカリで中和することによりナトリウム塩等の対応するアルカリ金属塩、又は適当なエステルもしくはアミド誘導体に変換することができる。
式(2)のシス−スルフィドは多様な溶媒に対する溶解度がそのトランス異性体(3)よりも有意に低いため、2種の異性体の混合物から優先的に結晶化できることが意外にも判明した。更に、異性体は式(4):
Figure 0004719162
のオレフィンを介して酸性条件下で相互変換すると考えられる。従って、上記方法の段階(a)によると、スルフィド(2)及び(3)の混合物を酸性媒体中で過剰のARSH(即ち4−クロロベンゼンチオール)の存在下に撹拌すると、(3)から(2)へのほぼ定量的な変換が得られ、後者が高純度状態で結晶化する。
酸性媒体の種類と容量は当初のスルフィド混合物を相当程度まで溶解できるように選択しなければならず、そうしないと、異性体の相互変換は実用不能に遅くなる(又は行われなくなる)。一般に、酸性媒体に対するスルフィド混合物の溶解度が増すにつれて相互変換速度は増すが、結晶物の収率が低下し、溶液中に有意量の生成物が残留する場合がある。初期溶解度が約0.1〜1.0%w/vであれば適切な折衷が得られるが、必要に応じてこの範囲外の値を使用することもできる。
系に過剰の4−クロロベンゼンチオールを加えると、オレフィン(4)の平衡濃度が低下し、従って、スルフィド(2)の収率が増加する。少なくとも所定溶媒中では、過剰の4−クロロベンゼンチオールが存在すると、スルフィド(2)及び(3)の溶解度及び/又はスルフィド(2)及び(3)の溶解度差も増加する。過剰の4−クロロベンゼンチオールの量は重要ではないが、約2〜3モル当量が一般に使用される。
1態様では、酸性媒体は溶媒と酸を含む。原則として、トランス−スルフィド(3)の溶解度のほうが高い任意溶媒を使用することができる。例としては、n−ヘプタン、メチルシクロヘキサン、トリフルオロエタノール、ヘキサフルオロベンゼン、トリフルオロトルエン、ヘキサフルオロプロパン−2−オール、アセトニトリル及びその混合物が挙げられる。他の溶媒も簡単な実験により確認できる。特に好ましい溶媒としては、ヘキサフルオロプロパン−2−オールと別の過フッ素化溶媒(例えばペルフルオロヘキサン又は過フッ素化2−ブチルテトラヒドロフラン(FC−75))の混合物、例えばヘキサフルオロプロパン−2−オールとFC−75の1:1v/v混合物が挙げられる。
酸は一般にスルホン酸や過フッ素化カルボン酸等の強有機酸である。好ましい酸としては、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、樟脳スルホン酸及び炭素原子の1個以上が場合により過フッ素化されていてもよいC1−4アルキルスルホン酸が挙げられる。特に好ましい酸としては、トリフルオロ酢酸(TFA)、トリフルオロメタンスルホン酸(トリフリック酸)及びメタンスルホン酸(MSA)が挙げられる。酸の含有量は一般にトリフリック酸の場合には(スルフィド混合物を基にして)約10モル%であり、一般にMSAの場合には約25モル%である。必要に応じてもっと多量に使用することもできるが、特に有利ではない。
第2の態様では、酸性媒体は主に酸自体から構成され、必要に応じてスルフィドの溶解度を適当なレベルに調整するように水で希釈する。本態様で使用するのに好ましい酸はMSAであり、例えば約5〜約15%v/vの水分、好ましくは約9〜約11%v/vの水分を含有する。
スルフィド(2)及び(3)の混合物を好ましくは酸性媒体中で少なくとも1時間、より好ましくは少なくとも10時間(例えば一晩)撹拌する。前記撹拌は周囲温度又は高温で実施することができる。ヘキサフルオロプロパン−2−オールと別の過フッ素化溶媒の混合物を酸性媒体として使用する場合には、周囲温度で一晩撹拌すると適切である。水性MSA溶媒を酸性媒体として使用する場合には、約35〜45℃で一晩撹拌すると適切である。
(必要に応じて)冷却後に式(2)のシス−スルフィドを例えば濾過により回収する。必要に応じて濾液を回収して再使用してもよい。これは酸性媒体が1種以上の高価なフッ素化溶媒を含む場合に重要であると思われる。濾過の代用として、酸性媒体に対して不混和性の溶媒で抽出することによりシス−スルフィド(2)を回収してもよい。例えば、酸性媒体が水性MSAである場合には、酢酸エチル又は酢酸イソプロピルで抽出してもよく抽出液を次に蒸発乾涸させることによりスルフィドを単離することができる。シス−スルフィドを回収する前に、混合物をスルフィドの貧溶媒で希釈し、結晶化を更に助長してもよい。例えば、含水率5〜15%v/vのMSAを酸性媒体として使用する場合には、シス−スルフィドの回収前にほぼ等容量の水で媒体を希釈すると有利である。こうして得られた材料は一般に90%を上回る純度である。必要に応じて、(例えばアセトニトリル又は別の溶媒系から)再結晶により更に精製すると、トランス異性体(3)を実質的に含まないシス−スルフィド(2)が得られる。
本発明の方法の段階(c)、即ちシス−スルフィド(2)を対応するスルホンに酸化する段階はスルフィドからスルホンへの変換に慣用的に使用されている酸化剤の任意のもの(例えば過酸化水素、ペルオキシ酢酸又はm−クロロペルオキシ安息香酸)により実施することができる(例えば、Trost and Fleming,Comprehensive Organic Synthesis,1993,Vol 7,766参照)。好ましい方法は過酸化水素約3当量をスルフィドの酢酸溶液に加えた後に約55〜60℃で約5時間加熱し、周囲温度まで冷却し、水で希釈してスルホン生成物を沈殿させる。
本発明の方法の任意段階(d)、即ちカルボン酸基の中和は公表手順(例えばUS2003/0114496)に従って実施することができる。適切な方法は2M水酸化ナトリウム水溶液を酸のプロパン−2−オール溶液に加えた後に溶媒を蒸留する。
本発明の方法の段階(a)で使用されるシス−スルフィドとトランス−スルフィドの混合物は適当な任意手段により生成することができる。本発明の1態様では、前記混合物は4−クロロベンゼンチオールを式(4):
Figure 0004719162
(式中、Arは2,5−ジフルオロフェニルを表す)のオレフィンと反応させることにより生成される。前記反応はシス−スルフィドとトランス−スルフィドの混合物がin situ生成されるように、後に本発明の方法の段階(a)で使用される酸性媒体中で実施すると有利である。
本発明の別の態様では、前記混合物は4−クロロベンゼンチオールを式(5):
Figure 0004719162
(式中、Arは2,5−ジフルオロフェニルを表す)のカルビノールと反応させることにより生成され、前記反応はルイス酸の存在下で実施され、スルフィド混合物は本発明の方法の段階(a)を実施する前に単離される。原則として、公知ルイス酸の任意のものを使用することができる(例えば “Lewis Acids in Organic Synthesis”,ed.Yamamoto,pub.Wiley,2000に開示されているもの)。好ましい例としてはスカンジウムトリフラート、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル、二塩化エチルアルミニウム、ヨウ化亜鉛、三塩化アルミニウム、四塩化錫、塩化インジウム(II)、塩化インジウム(III)、四塩化チタン、二塩化メチルアルミニウム及び亜鉛トリフラートが挙げられ、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテルが特に好ましい。反応はジクロロメタンやアセトニトリル等の非プロトン性溶媒中で低温(例えば約−10〜−15℃)で実施することができる。
当業者に自明の通り、式(5)により表されるカルビノールはシス及びトランス異性体として存在する。構造式(5)は純化合物又は任意割合の混合物として前記異性体の両者を含む。どちらの異性体も本発明では同等に有用であり、カルビノール(5)は一般にシス異性体とトランス異性体の約1:1混合物として生成及び使用される。
本発明の好ましい1態様では、シス−スルフィドとトランス−スルフィドの前記混合物は後に本発明の方法の段階(a)で使用される酸性媒体中で4−クロロベンゼンチオールを式(5)のカルビノール混合物と反応させることにより生成される。
本発明による典型的手順では、4−クロロベンゼンチオールを適当な反応容器に仕込み、約40℃まで加熱した場合にチオールの大部分を溶解するために十分な量のメタンスルホン酸(例えばチオール1モル当たり酸約2.4リットル)を加える。次に、約30〜40℃の温度を維持するように冷却しながら撹拌下に(酸に対して約8%〜約12%v/vの)水をゆっくりと加える。その後、カルビノール(5)及び/又はオレフィン(4)(チオールに対して約0.8〜0.9当量)を混合物に加える。この結果、カルビノールが迅速に消費され、オレフィン(4)及びシス−スルフィド(2)とそのトランス異性体を含む混合物が形成される。上記反応混合物をエージングさせると、所望シス異性体が選択的に蓄積し、水で希釈し、濾過し、洗浄すると、純シス−スルフィド(2)>90%を含有する粗生成物が高収率で得られる。エージング段階前に少量の純シス−スルフィド(2)をシードとして加えることにより再現性が助長される。このプロトコールを使用すると、粗生成物を1回再結晶させるだけで純度>99%の生成物を定常的に獲得可能である。シード材料の量は重要ではなく、カルビノール(5)及び/又はオレフィン(4)に対して約1重量%で十分である。エージングは少なくとも1時間、好ましくは少なくとも3時間、最も好ましくは少なくとも10時間(例えば一晩)実施する。エージングは周囲温度で実施することもできるが、例えば約35℃〜約45℃の中高温で撹拌により実施することが好ましい。
エージング期間後に混合物を周囲温度まで冷却し、例えば水で希釈し、濾過し、粗固体生成物を更に水で希釈することにより粗生成物を単離する。あるいは、希釈水性混合物を非水混和性有機溶媒(例えば酢酸エチル又は酢酸イソプロピル)で抽出した後、前記溶媒を蒸発乾涸しても、同一粗生成物が得られる。アセトニトリル等の適当な溶媒から再結晶させることにより粗シス−スルフィド(2)を更に精製することが好ましい。
本発明の別の態様では、式(5)のカルビノール混合物は、
(a)カルボン酸(6a)をマグネシウム塩(6b):
Figure 0004719162
に変換し;
(b)(6b)をAr−M’と反応させ;
(c)得られた生成物を酸で処理することにより製造され、
前記式中、M’はLi、MgX又はCeXを表し;XはCl、Br又はIを表し;Arは2,5−ジフルオロフェニルを表す。
XはClを表すことが好ましい。M’はLiを表すことが好ましい。
Ar−M’と反応させる前に、例えばRMgX(式中、RはC1−6アルキル、好ましくはメチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピル等のC1−4アルキル(特にイソプロピル)を表し、XはCl、Br又はI、好ましくはClを表す)1当量で処理することによりカルボン酸(6a)をマグネシウム塩(6b)に変換する。この方法はエーテル溶媒(好ましくはTHF)中で低温、例えば−60℃未満で窒素又は他の不活性ガス下に実施することができる。あるいは、例えばTHF中でトリエチルアミン等の塩基の存在下に(6a)を固体MgXで処理してもよい。
試薬Ar−M’は慣用手段により製造することができる。例えば、−60℃未満で窒素下にTHF中、Ar−HをN,N,N,N−テトラメチルエチレンジアミン1当量の存在下に僅かに過剰のn−ブチルリチウムで処理すると、本方法で使用するのに適したAr−Liの溶液が得られる(Ongら,J.Med.Chem.1981,24,74及びBridgesら,J.Org.Chem.1990,55,773参照)。同様に、−10℃未満で窒素下にTHF中、Ar−BrをRMgX(式中、R及びXは上記と同義であり、好ましい例についても上記の通りである)1当量で処理しても本方法で使用するのに適したAr−MgXの溶液が得られる(Abarbriら,Tetrahedron Lett.1999,40,7449参照)。Ar−MgXのTHF溶液を約−10〜0℃のTHF中のCeXのスラリーに加えると、本方法で使用するのに適したAr−CeXの溶液が得られる。
(6b)とAr−M’の反応は一般に約−60〜−20℃(M’=Liの場合)又は約−30〜−20℃(M’=MgXの場合)又は約0℃(M’=CeXの場合)でTHF中で実施される。慣用ワークアップ(例えば低温で酢酸によりクエンチし、周囲温度まで加温し、希塩酸で希釈し、トルエンで抽出)により、式(5)の粗カルビノール混合物が得られ、(例えばトルエンとヘプタンの混合物からの)再結晶により更に精製してもよい。
化合物(6a)は文献公知である(Adkinsら,J.Am.Chem.Soc.,1938,60,1467;及びAdkinsら,J.Am.Chem.Soc.,1940,62,2422)。この化合物は約70℃で酢酸イソプロピル中、Rh/Al上で3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸又は3−(4−ヒドロキシフェニル)プロペン酸を水素化した後、得られたシクロヘキサノールを酢酸イソプロピル中、RuClと酢酸の存在下にNaOClで酸化することにより簡便に製造される。本発明の方法の上記及び他の全段階の詳細は下記実施例に記載する。
式(2)、式(4)及び式(5)の化合物はそれ自体新規であり、夫々本発明の別の側面を構成する。式(4)の化合物は式(5)の化合物を水性メタンスルホン酸及びAr−SHと混合する時にin situ形成される。しかし、所望により、ジクロロメタン等の非プロトン性溶媒中、Ar−SHの不在下にカルビノール(5)を酸(例えばトリフルオロ酢酸)で処理することにより純形態で単離することができる。
本明細書に開示する新規方法の生成物はγセクレターゼによるAPPのプロセシングの阻害剤としての活性をもつため、β−アミロイドの過剰分泌及び/又は沈着を伴う疾患、特にアルツハイマー病の治療又は予防に有用である。
本発明の方法により形成された生成物は前記生成物又はその医薬的に許容可能な塩の1種以上と医薬的に許容可能なキャリヤーを含有する医薬組成物を製造するために使用することができる。好ましくはこれらの組成物は経口、非経口、鼻腔内、舌下もしくは直腸投与用、又は吸入もしくは吸気による投与用として、タブレット、ピル、カプセル、散剤、顆粒剤、滅菌非経口溶液もしくは懸濁液、定量噴霧式エアゾールもしくは液体スプレー、滴剤、アンプル、経皮パッチ、自己注射器又は座剤等の単位用量形態である。タブレット等の固体組成物を製造するには、主活性成分を例えばWO01/70677に記載されているような当業者に公知の慣用錠剤化成分等の医薬キャリヤーと混合し、単位用量形態に成形する。典型的な単位用量形態は活性成分1〜100mg、例えば1、2、5、10、25、50又は100mgを含有する。組成物のタブレット又はピルは例えばWO01/70677に記載されているように、長時間作用の利点を付与する剤形を提供するようにコーティング又は他の方法で混合することができる。
組成物を経口又は注射投与するように配合することができる液体形態としては、WO01/70677に記載されているように、水溶液、適当なフレーバー入りシロップ、水性又は油性懸濁液、及び食用油によるフレーバー入りエマルションが挙げられる。
アルツハイマー病を治療又は予防するためには、活性成分の適切な用量レベルは約0.01〜250mg/kg/日、好ましくは約0.05〜100mg/kg/日、特に約0.1〜50mg/kg体重/日である。化合物は1日1〜4回のレジメンで投与することができる。しかし、場合によっては、これらの範囲外の用量を使用することもできる。
γ−セクレターゼに対する関連化合物の活性レベルを測定するためのアッセイはWO01/70677とBiochemistry,2000,39(30),8698−8704に記載されている。J.Neuroscience Methods,2000,102,61−68も参照されたい。
3−(4−オキソ−シクロヘキシル)プロパン酸
3−(4−ヒドロキシフェニル)プロペン酸(3.33Kg)、5%Rh/Al触媒(248g)及び酢酸イソプロピル(IPAc)(30L)の混合物を70℃で12時間水素化(200psi)した後、冷却し、濾過した。
得られた3−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン酸溶液にRuCl(42g)と酢酸(5.6Kg)を加えた。5℃まで冷却後、温度を5℃に維持しながらNaOCl水溶液(10−13%,26Kg)をゆっくりと撹拌下に加えた。5℃で更に3時間撹拌後、3N HCl(20L)とIPAc(15L)を加え、層分離し、水層をIPAc(2x20L)で抽出した。有機層を合わせて2M NaHSO水溶液(10L)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、活性炭で処理し、濾過した。得られた溶液を濃縮し、溶媒をヘプタン:IPAc 2:1(20L)に交換した。この溶液にシーディングし、溶媒を9:1ヘプタン:IPAcに交換すると生成物が白色固体として得られ、これを集め、ヘプタンで洗浄し、窒素下に乾燥した。
シス及びトランス−3−[4−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシシクロヘキシル]プロパン酸(方法1)
N,N,N,N−テトラメチルエチレンジアミン(8.8ml,57.8mmol)をTHF(70mL)で希釈し、N(3x)でパージした後、−70℃まで冷却した。次に、温度を−60℃未満に維持しながらn−ブチルリチウム(25.2mL,57.8mmol)を滴下した。10分間−65℃でエージング後、温度を−60℃未満に維持しながら1,4−ジフルオロベンゼン(6g,5.4mL,52.6mmol)を滴下し、得られた溶液を−60℃で90分間エージングさせた。
別の容器で、THF(80mL)中の3−(4−オキソ−シクロヘキシル)プロパン酸(5.38g,31.6mmol)をN(3x)でパージした後、−65℃まで冷却した。温度を−60℃未満に維持しながら塩化イソプロピルマグネシウム(THF中2M)(15.5mL,31.0mmol)を30分間かけて滴下した。得られた溶液を−10℃まで加温した後、温度を−60℃未満に維持しながら、上記のように調製したアリールリチウム溶液へゆっくりと加えた。添加が完了したら、温度を−20℃までゆっくりと上昇させた。酢酸(6mL,104mmol)を0℃未満で滴下することにより粘稠スラリーをクエンチし、周囲温度まで上昇させた。2M HCl(140mL)を反応混合物に加えた後、トルエン(140mL)を加えた。層分離し、有機層をHO(1x100mL)で洗浄した。
減圧蒸発乾涸すると、粗生成物〜13gが得られた。これを80℃でトルエン(45mL)に再溶解した後、45℃まで放冷し、シーディングすると、この時点でシードベッドが形成された。45℃でヘプタン(45mL)を30分間滴下した後、スラリーを周囲温度まで放冷した。19時間後に、スラリーを濾過し、2:1ヘプタン:トルエン(15ml)に続きヘプタン(15ml)で洗浄し、50℃で減圧乾燥した。
方法2
1−ブロモ−2,5−ジフルオロベンゼン(157.3g,0.815mol)をTHF(500mL)で希釈し、N(3x)でパージした後、−30℃まで冷却した。次に、温度を−10℃未満に維持しながら塩化イソプロピルマグネシウム(THF中2.0M)(400mL,0.80mol)を滴下した。得られた2,5−ジフルオロフェニルマグネシウムグリニャールの不透明溶液を1.0時間−10℃でエージングさせた。
別の容器で、THF(1000mL)中の3−(4−オキソ−シクロヘキシル)−プロピオン酸(85.1g,0.50mol)をN(3x)でパージした後、−58℃まで冷却した。温度を−55℃未満に維持しながら塩化イソプロピルマグネシウム(THF中2.0M)(240mL,0.48mol)を滴下した。得られた溶液を0.5時間−55〜−50℃でエージングさせた後、15分間かけて−30℃まで加温し、この温度に更に0.5時間維持した。温度が−30〜−20℃に維持されるように、−30℃まで冷却したジフルオロフェニルマグネシウムグリニャール溶液にこの溶液をゆっくりと加えた。得られた粘稠スラリーを0.75時間−10℃未満でエージングさせた。混合物を5℃未満で酢酸(86mL,1.50mol)によりクエンチし、10℃まで加温した後、1M HCl(750mL)とトルエン(750mL)で処理し、25℃で10分間エージングさせた後、層分離した。有機層をHO(1x1250mL)で洗浄した後、1M NaOH(1250mL)で抽出した。NaOH層にトルエン(1500mL)を加えて撹拌した後、22℃で2M HCl(700mL)を加え、混合物を5分間撹拌した。トルエン層をHO(2x1000mL)で洗浄した後、濾過し、減圧濃縮乾涸した。粗生成物を方法1に記載したように精製した。
シス−及びトランス−3−[4−(4−クロロフェニル)チオ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]プロパン酸
ジクロロメタン(46ml)中の4−クロロベンゼンチオール(15.67g,108mmol)を窒素下に−15℃まで冷却し、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル(14.3g,101mmol)で処理した。温度を−9〜−15℃に維持しながら、実施例2からのカルビノール混合物(22g,77mmol)のジクロロメタン(245ml)溶液をゆっくりと加えた。更に2時間撹拌後、溶媒を蒸発させ、アセトニトリルに交換し、これも蒸発させた。残渣をアセトニトリル(30ml)でスラリー化し、水(100ml)を加えた。得られた固体を濾過し、水洗し、40℃で減圧乾燥し、ヘプタンから再結晶させた。HPLC分析した処、シス異性体とトランス異性体の1:1混合物であった
シス−3−[4−(4−クロロフェニル)チオ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]プロパン酸
実施例2からの生成物(100mg)と4−クロロチオフェノール(70mg)をヘキサフルオロプロパン−2−オール(0.5ml)とFC−75(0.5ml)の混合物に加えた後、トリフリック酸(8μl)を加えた。得られたスラリーを周囲温度で一晩撹拌した後、濾過した。固体生成物をHPLC分析した処、シス異性体98.5%とトランス異性体1.5%の混合物が得られた。
シス−3−[4−(4−クロロフェニル)チオ−4−(2,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]プロパン酸
30〜40℃の温度を維持するように冷却しながら、4−クロロチオフェノール(65.0g,0.449mol)とメタンスルホン酸(1.07L)の混合物に窒素下で撹拌下に水(118ml)をゆっくりと加えた。実施例2からのカルビノール(106.8g,0.374mol)を一度に加え、10分後に精製シス−スルフィド1gをシードとして加えた。混合物を一晩36〜42℃で撹拌し、冷却し、22〜39℃の温度を維持するように引き続き冷却しながら、水(1.07L)をゆっくりと加えて希釈した。更に30分間エージング後に白色固体を濾取し、水洗し、40℃で減圧乾燥した。粗生成物をアセトニトリル(生成物100g当たり約300ml)でスラリー化し、完全に溶解するまで加熱還流した後、放冷した。得られた結晶物を集め、更にアセトニトリルで洗浄し、40℃で減圧乾燥した。最終純度をアッセイした処、98.7重量%であった。
シス−3−[4−(4−クロロフェニル)スルホニル−4−(2,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]プロパン酸
酢酸(50ml)中の実施例5からの生成物(5.0g,12.17mmol)に50℃で過酸化水素(27.5重量%,4.07ml,36.5mmol)を滴下し、混合物を55〜60℃に4.75時間に維持した。周囲温度まで冷却後、水(100ml)を滴下し、得られたスラリーを更に1時間撹拌した。生成物を濾取し、水洗し、40℃で減圧乾燥した。
シス−3−[4−(4−クロロフェニル)スルホニル−4−(2,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]プロパン酸,ナトリウム塩
45℃のイソプロパノール(2L)中の実施例6からの生成物(100g,0.226mol)を2M水酸化ナトリウム水溶液(112ml)で処理した。得られた溶液を大気圧で蒸留し、蒸留液1Lを除去した。新たにイソプロパノール(1L)を加え、蒸留を繰返した。更に新たにイソプロパノール(1L)を加え、再び蒸留を繰返した後、混合物を周囲温度まで放冷し、更に1時間エージングさせた。生成物を濾取し、イソプロパノールで洗浄し、40℃で減圧乾燥した。
[4−(2,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキス−3−エニル]プロパン酸
実施例2の生成物(2.5g,8.79mmol)のジクロロメタン(40ml)溶液にトリフルオロ酢酸(6.8ml,87.9mmol)を加えた。得られた混合物を周囲温度で一晩撹拌した後、水(50ml)とIPAc(150ml)に分配した。層分離した。有機層を水(50ml)とブライン(50ml)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、蒸発させた。残渣をIPAcから結晶させ、40℃で減圧乾燥した。

Claims (15)

  1. 式(1):
    Figure 0004719162
    (式中、RはH又はアルカリ金属を表し、Arは4−クロロフェニルを表し、Arは2,5−ジフルオロフェニルを表す)の化合物の製造方法であって、
    (a)式(2)のシス−スルフィドと式(3)のトランス−スルフィド:
    Figure 0004719162
    の混合物に4−クロロベンゼンチオールを加え、前記スルフィド混合物が部分的に可溶性である酸性媒体中で撹拌し、式(2)のシス−スルフィドを優先的に結晶化させる段階と;
    (b)式(2)のシス−スルフィドを回収する段階と;
    (c)式(2)のシス−スルフィドを対応するスルホンに酸化する段階と;場合により
    (d)段階(c)の生成物をアルカリで中和する段階を含む前記方法。
  2. 前記酸性媒体がトリフルオロ酢酸及び炭素原子の1個以上が場合により過フッ素化されていてもよいC1−4アルキルスルホン酸から選択される酸を含む請求項1に記載の方法。
  3. 酸がトリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸又はメタンスルホン酸である請求項2に記載の方法。
  4. 前記酸性媒体が更にn−ヘプタン、メチルシクロヘキサン、トリフルオロエタノール、ヘキサフルオロベンゼン、トリフルオロトルエン、ヘキサフルオロプロパン−2−オール、アセトニトリル及びその混合物から選択される溶媒を含む請求項2に記載の方法。
  5. 酸性媒体が15容量%の水分を含有するメタンスルホン酸である請求項1に記載の方法。
  6. 式(2)のシス−スルフィドと式(3)のトランス−スルフィドの混合物が4−クロロベンゼンチオールを式(4):
    Figure 0004719162
    (式中、Arは2,5−ジフルオロフェニルを表す)のオレフィンと反応させることにより生成され、
    前記反応が前記方法の段階(a)で使用される酸性媒体中で実施される請求項1に記載の方法。
  7. 式(2)のシス−スルフィドと式(3)のトランス−スルフィドの混合物が4−クロロベンゼンチオールを式(5):
    Figure 0004719162
    (式中、Arは2,5−ジフルオロフェニルを表す)のカルビノールと反応させることにより生成され、
    前記反応がルイス酸の存在下で実施され、スルフィド混合物が前記方法の段階(a)を実施する前に単離される請求項1に記載の方法。
  8. 式(2)のシス−スルフィドと式(3)のトランス−スルフィドの混合物が4−クロロベンゼンチオールを式(5):
    Figure 0004719162
    (式中、Arは2,5−ジフルオロフェニルを表す)のカルビノールと反応させることにより生成され、
    前記反応が前記方法の段階(a)で使用される酸性媒体中で実施される請求項1に記載の方法。
  9. 酸性媒体が酸とヘキサフルオロプロパン−2−オールに加え、ペルフルオロヘキサン及び過フッ素化2−ブチルテトラヒドロフランから選択される共溶媒を含む請求項6又は8に記載の方法。
  10. 酸がトリフルオロメタンスルホン酸である請求項9に記載の方法。
  11. 酸性媒体が15容量%の水分を含有するメタンスルホン酸である請求項6又は8に記載の方法。
  12. 式(5)のカルビノールが、
    (a)カルボン酸(6a)をマグネシウム塩(6b):
    Figure 0004719162
    に変換し;
    (b)(6b)をAr−M’と反応させ;
    (c)得られた生成物を酸で処理することにより製造され、
    前記式中、M’はLi、MgX又はCeXを表し;
    XはCl、Br又はIを表し;
    Arは2,5−ジフルオロフェニルを表す請求項7又は8に記載の方法。
  13. 式(5):
    Figure 0004719162
    (式中、Arは2,5−ジフルオロフェニルである)の化合物。
  14. 式(4):
    Figure 0004719162
    (式中、Arは2,5−ジフルオロフェニルである)の化合物。
  15. 式(2):
    Figure 0004719162
    (式中、Arは4−クロロフェニルであり、Arは2,5−ジフルオロフェニルである)の化合物。
JP2006553651A 2004-02-20 2005-02-16 4,4−ジ置換シクロヘキサンプロパン酸の立体選択的合成 Expired - Fee Related JP4719162B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US54634304P 2004-02-20 2004-02-20
US60/546,343 2004-02-20
PCT/GB2005/000544 WO2005080309A1 (en) 2004-02-20 2005-02-16 Stereoselective synthesis of a 4,4-disubstituted cyclohexanepropanoic acid

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007523141A JP2007523141A (ja) 2007-08-16
JP4719162B2 true JP4719162B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=34886259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006553651A Expired - Fee Related JP4719162B2 (ja) 2004-02-20 2005-02-16 4,4−ジ置換シクロヘキサンプロパン酸の立体選択的合成

Country Status (17)

Country Link
US (1) US7411088B2 (ja)
EP (1) EP1718593B1 (ja)
JP (1) JP4719162B2 (ja)
CN (1) CN100443458C (ja)
AR (1) AR047666A1 (ja)
AT (1) ATE368024T1 (ja)
AU (1) AU2005214131B2 (ja)
CA (1) CA2556348C (ja)
CY (1) CY1108519T1 (ja)
DE (1) DE602005001766T2 (ja)
DK (1) DK1718593T3 (ja)
ES (1) ES2290887T3 (ja)
PL (1) PL1718593T3 (ja)
PT (1) PT1718593E (ja)
SI (1) SI1718593T1 (ja)
TW (1) TWI352075B (ja)
WO (1) WO2005080309A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0120347D0 (en) * 2001-08-21 2001-10-17 Merck Sharp & Dohme Therapeutic agents
CN111393253B (zh) * 2019-01-02 2022-11-29 江苏广域化学有限公司 一种含有反式取代环己基的化合物的合成方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004013090A1 (en) * 2002-08-02 2004-02-12 Merck Sharp & Dohme Limited Synthesis of cyclohexanone derivatives
JP2004531517A (ja) * 2001-04-05 2004-10-14 メルク シャープ エンド ドーム リミテッド γ−セクレターゼの作用を調節するスルホン
JP2004533428A (ja) * 2001-04-05 2004-11-04 メルク シャープ エンド ドーム リミテッド γ−セクレターゼの作用を調節するスルホン
JP2005501120A (ja) * 2001-08-21 2005-01-13 メルク シャープ エンド ドーム リミテッド 新規のシクロヘキシルスルホン

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3601197A (en) * 1970-04-29 1971-08-24 Exxon Production Research Co Treatment of formations with aryl sulfonic acid
US4612254A (en) * 1985-03-07 1986-09-16 Occidental Chemical Corporation Aromatic carboxylic acid and metal-modified phenolic resins and methods of preparation
US6214331B1 (en) * 1995-06-06 2001-04-10 C. R. Bard, Inc. Process for the preparation of aqueous dispersions of particles of water-soluble polymers and the particles obtained
GB0120347D0 (en) * 2001-08-21 2001-10-17 Merck Sharp & Dohme Therapeutic agents
GB0223039D0 (en) * 2002-10-04 2002-11-13 Merck Sharp & Dohme Therapeutic compounds
GB0318447D0 (en) * 2003-08-05 2003-09-10 Merck Sharp & Dohme Therapeutic agents

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004531517A (ja) * 2001-04-05 2004-10-14 メルク シャープ エンド ドーム リミテッド γ−セクレターゼの作用を調節するスルホン
JP2004533428A (ja) * 2001-04-05 2004-11-04 メルク シャープ エンド ドーム リミテッド γ−セクレターゼの作用を調節するスルホン
JP2005501120A (ja) * 2001-08-21 2005-01-13 メルク シャープ エンド ドーム リミテッド 新規のシクロヘキシルスルホン
WO2004013090A1 (en) * 2002-08-02 2004-02-12 Merck Sharp & Dohme Limited Synthesis of cyclohexanone derivatives

Also Published As

Publication number Publication date
PT1718593E (pt) 2007-10-17
TWI352075B (en) 2011-11-11
EP1718593B1 (en) 2007-07-25
CN100443458C (zh) 2008-12-17
WO2005080309A8 (en) 2005-11-03
ES2290887T3 (es) 2008-02-16
CN1918106A (zh) 2007-02-21
AU2005214131B2 (en) 2010-12-16
PL1718593T3 (pl) 2007-12-31
CA2556348A1 (en) 2005-09-01
AR047666A1 (es) 2006-02-01
DK1718593T3 (da) 2007-10-22
ATE368024T1 (de) 2007-08-15
JP2007523141A (ja) 2007-08-16
US7411088B2 (en) 2008-08-12
TW200602309A (en) 2006-01-16
US20070225520A1 (en) 2007-09-27
WO2005080309A1 (en) 2005-09-01
AU2005214131A1 (en) 2005-09-01
EP1718593A1 (en) 2006-11-08
CA2556348C (en) 2013-01-08
CY1108519T1 (el) 2012-05-23
SI1718593T1 (sl) 2007-12-31
DE602005001766T2 (de) 2008-04-30
DE602005001766D1 (de) 2007-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1999058513A1 (fr) Nouveaux intermediaires et procedes de preparation de derives d'acide octanoique optiquement actif
CA2623350C (en) Process for the stereoselective preparation of (-)-halofenate and intermediates thereof
JP4719162B2 (ja) 4,4−ジ置換シクロヘキサンプロパン酸の立体選択的合成
WO2005037777A1 (ja) ビカルタミドの製造方法及びその中間体の精製方法
US5659088A (en) Process for the preparation of 4-fluorothiophenol
WO2003051852A1 (fr) Produit intermediaire et procede permettant de produire un compose a activite optique a partir de ce produit intermediaire
EP0926136B1 (en) Process for producing and method of crystallizing 2-azabicyclo(2.2.1)hept-5-en-3-one
EP0959069B1 (en) A process for the preparation of 13-CIS-retinoic acid
EP0915867B1 (fr) Derives du thienylcyclohexane pour la synthese de thienylcyclohexyles
US20040044249A1 (en) Novel process for preparing and isolating rac-bicalutamide and its intermediates
JP4380325B2 (ja) 光学活性カルボン酸の製造方法
JP2005097158A (ja) 含フッ素有機化合物の製造方法
FI106795B (fi) Menetelmä ketoni-enantiomeerin valmistamiseksi, välituotteet ja sertraliinin valmistaminen
JPH05262697A (ja) ジアステレオマー的に純粋な中間体および(r)または(s)−ケトプロフエンの製造におけるそれらの使用
JPH0940621A (ja) 光学活性インダニルメチルアミン誘導体及びその製造法
JP3974379B2 (ja) 2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸の製造方法、およびその中間体とその製造方法
KR930004511B1 (ko) α-할로알카노익산 라세미 혼합물의 광학 분할방법
EP2325178A1 (en) Process for production of optically active compound
JP2000086568A (ja) 光学活性ビシクロヘプテノン類の製造方法
JPH11189580A (ja) 臭化ベンジル誘導体の製造法
WO2006082228A1 (fr) Procede de synthese de derives de la cysteine, notamment du thiocarbaester, utiles en tant que produits intermediaires dans la synthese de medicaments
JPS6216940B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110322

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees