JP4718228B2 - 力率改善回路 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源に用いられる力率改善回路に関する。
従来、力率を改善しつつ、入力電圧を昇圧して出力する力率改善型のスイッチング電源の例として、特許文献1に、交流入力電圧の実効値が低い場合にもスイッチング素子をオン状態に維持することにより、大きな出力電力を得ることができるスイッチング電源装置が記載されている。
特開2002−359977号公報
図5に示す、従来におけるスイッチング電源2は、後述するように、トランスT1の補助巻線Ncから抵抗R4を介して、力率改善回路12の入力端Bに、スイッチング素子であるMOS−FET(Metal Oxide Semiconductor−Field Effect Transistor)Q1がオフ期間にトランスT1の1次巻線Npに流れる電流がゼロになったことを示すz/c(zero/current)信号を出力し、力率改善回路12はMOS−FETQ1のオフ状態を検出し、MOS−FETQ1のゲートに駆動信号(オントリガ)を出力することにより、MOS−FETQ1をオンの状態に移行させている。
ところで、上述したような従来のスイッチング電源2内の力率改善回路12においては、上述したオントリガを生成するために、低い電圧(例えば、0.5V)をしきい値としてz/c信号を検出することが一般的である。このため、補助巻線Ncの短絡時に、ノイズ等により、オントリガが生成されてMOS−FETQ1がオン・オフを繰り返し、電源電圧を出力する動作が停止せず、補助巻線Ncに短絡電流が流れ続け、補助巻線Ncの破損を招くという問題があった。
上述したような補助巻線の短絡の保護のため、従来、以下のような回路の追加が行われていた。すなわち、補助巻線電圧を整流して直流にし、巻線短絡時に該直流電圧が低下したことを検出して、力率改善回路の電源の動作を停止させる保護回路の追加が行われていた。例えば、該保護回路は、抵抗、大容量のコンデンサおよびダイオードから構成される。
しかしながら、上述した保護回路においては、以下のような問題がある。すなわち、スイッチング電源2の起動時は、補助巻線電圧は必ず低い状態にあるので、上述した保護回路がこの状況を検知し、スイッチング電源2の動作が起動しなくなるという問題があった。また、これを回避するために、スイッチング電源2が起動状態にあることを認識し、スイッチング電源2が起動状態にあると認識した場合に、上述した保護回路の動作を停止させる回路が別途必要となり、回路全体が複雑化するという問題があった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、スイッチング電源において、複雑な構成をとることなく、補助巻線が短絡しても該補助巻線の破損を防ぐことができる力率改善回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明では、以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、交流電圧を整流して供給する整流手段と、1次巻線および2次巻線を有し、前記1次巻線の一端が前記整流手段と接続されたトランスと、前記トランスの1次巻線の他端と接続されたスイッチング素子とに接続され、前記スイッチング素子によって、前記整流手段の出力電圧を前記交流電圧の周期に比して速い周期にて繰り返しオン・オフ制御を行う力率改善回路であって、入力電圧を検出する入力電圧検出手段と、前記スイッチング素子に流れる電流を検出するスイッチング素子電流検出手段と、前記2次巻線に接続され、前記スイッチング素子のオフ期間に前記1次巻線に流れる電流がゼロになったことを検出するゼロ電流検出手段と、前記入力電圧検出手段および前記スイッチング素子電流検出手段ならびに前記ゼロ電流検出手段の検出結果に基づいて、前記2次巻線の短絡を検出し、前記スイッチング素子をオフの状態に固定する2次巻線短絡保護手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、入力電圧検出手段およびスイッチング素子電流検出手段ならびにゼロ電流検出手段の検出結果に基づいて、2次巻線の短絡を検出し、スイッチング素子をオフの状態に固定する2次巻線短絡保護手段を設けることにより、2次巻線の短絡により破損を回避する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の力率改善回路であって、前記2次巻線短絡保護手段が、前記スイッチング素子に流れる電流が所定の電流値を超えた場合、前記スイッチング素子のスイッチング周波数毎に過電流検出信号を出力する過電流検出手段と、前記2次巻線に接続され、前記2次巻線の電圧を検出し、2次巻線電圧検出信号を出力する2次巻線電圧検出手段と、前記過電流検出手段の出力端が計数を行うセット入力端に接続され、前記2次巻線電圧検出手段の出力端が計数を停止するリセット入力端に接続され、前記過電流検出信号を所定数だけ計数した場合に、前記スイッチング電源の動作を停止させる出力停止信号を出力する計数手段と、前記出力停止信号を入力すると前記スイッチング素子の制御電極への出力電圧を地絡する地絡手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、2次巻線から供給され、交流電圧の周期に比して、頻繁にオン・オフを繰り返すスイッチング素子のオン状態を示す2次巻線電圧検出信号を計数手段のリセット入力端に接続することにより、2次巻線が正常な場合には、突発的にスイッチング素子に所定以上の電流が流れても、計数手段に頻繁にリセットがかかることによりスイッチング素子の出力は停止しない。一方、2次巻線が短絡した場合、電磁的に結合している1次巻線にも大電流が流れ、これにより、スイッチング素子に所定以上の電流が流れる。また、このとき、2次巻線電圧検出信号の振幅が低下して、計数手段のリセット入力端に十分な入力電圧が入らなくなり、計数手段にリセットがかからなくなる。そのため、計数が進行して、所定値だけ計数されると、出力停止信号が出力されて、スイッチング素子の出力は停止する。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の力率改善回路であって、前記2次巻線電圧検出手段が、前記2次巻線電圧検出信号に所定の時間遅延を施すフィルタを備えることを特徴とする。
この発明によれば、2次巻線電圧検出信号に含まれるノイズの影響を軽減する。
請求項1に係る発明によれば、構成を複雑化させることなく、2次巻線の短絡による破損を回避することができる効果がある。また、請求項2に係る発明によれば、突発的な大電流等による計数手段の誤動作をなくし、電源出力の停止等の誤動作を減らすことができる効果がある。また、請求項3に係る発明によれば、2次巻線の短絡を確実に認識することができる効果がある。
図1に示すように、本発明の一実施形態におけるスイッチング電源1は、ダイオードブリッジDB1(整流手段)と、トランスT1と、MOS−FETQ1と、ダイオードD1と、コンデンサC1、C13と、抵抗R1〜9と、力率改善回路11とから構成される。本実施形態においては、スイッチング電源1は、入力端ACinputにおいてコンセントから交流100〜200Vを入力し、出力端outputにおいて直流380Vを出力する。
尚、本実施形態におけるスイッチング電源1は、図5に示す、従来におけるスイッチング電源2に比して、力率改善回路12が、補助巻線Ncの短絡を検知して、補助巻線Ncの破損を防ぐ補助巻線短絡保護回路114(2次巻線短絡保護手段)を内部に追加した構成の力率改善回路11に置き換えられているところが異なる。
ダイオードブリッジDB1は整流回路をなし、コンセントから入力した交流電力を整流する。トランスT1は、チョークとも呼ばれ、磁気コアに巻き回され、且つ、相互に電磁結合された1次巻線Np、補助巻線(2次巻線または制御巻線)Ncを有する。ここで、1次巻線Npの“p”は“primary”の頭の文字から、補助巻線Ncの“c”は、“control”の頭の文字からとられている。MOS−FETQ1は、第1および第2の主端子としてドレインとソースおよび制御電極としてゲートを有する。尚、MOS−FETQ1は、ゲートにハイレベルの信号が入力されるとドレインとソースとが電気的に導通する。
入力端ACInputの内の一方の端は、ダイオードブリッジDB1の一方の交流入力端に接続される。入力端ACInputの内の他方の端はダイオードブリッジDB1の他方の交流入力端に接続される。ダイオードブリッジDB1の正の直流出力端が抵抗R1の一方の端に接続される。抵抗R1の他方の端はコンデンサC1の一方の端、トランスT1の1次巻線Npの負極側および抵抗R2の一方の端に接続される。
トランスT1の1次巻線Npの正極側がMOS−FETQ1のドレインおよびダイオードD1のアノードに接続される。ダイオードD1のカソードが電解コンデンサからなるコンデンサC13の正極側および出力端Outputの内の正電圧端+Vならびに抵抗R8の一方の端に接続される。
ダイオードブリッジDB1の負の直流出力端がコンデンサC1の他方の端、抵抗R6、R7の一方の端、コンデンサC13の負極側およびグランド電位に接続される
抵抗R2の他方の端は、抵抗R3の一方の端および力率改善回路11の入力端Aに接続される。抵抗R3の他方の端はグランド電位に接地される。尚、抵抗R2およびR3は入力側分圧抵抗をなす。
トランスT1の補助巻線Ncの負極側はグランド電位に接地される。トランスT1の補助巻線Ncの正極側は抵抗R4の一方の端に接続される。抵抗R4の他方の端は力率改善回路11の入力端Bに接続される。MOS−FETQ1のソースは抵抗R7の他方の端および力率改善回路11の入力端Cに接続される。尚、抵抗R7はMOS−FETQ1のスイッチング電流IQ1を検出するための電流検出用の抵抗である。
抵抗R8の他方の端は、抵抗R9の一方の端および力率改善回路11の入力端Dに接続される。抵抗R9の他方の端はグランド電位に接地される。尚、抵抗R8およびR9は出力側分圧抵抗をなす。
MOS−FETQ1のゲートは抵抗R5の一方の端および抵抗R6の他方の端に接続される。抵抗R5の他方の端は力率改善回路11の出力端Eに接続される。
力率改善回路11は、ドライバ111と、コンパレータ112(スイッチング素子電流検出手段)と、マルチプライヤ113(入力電圧検出手段)と、補助巻線短絡保護回路114とから構成され、入力端A〜Dにて入力した諸信号に基づいてMOS−FETQ1をオン・オフするための電圧VGSを生成して出力端Eから出力し、スイッチング電源1の制御回路として動作する。また、力率改善回路11は、スイッチング電源1において、後述するように、内蔵している補助巻線短絡保護回路114によって、トランスT1の補助巻線Ncの短絡を検知してMOS−FETQ1をオフ状態に固定し、補助巻線Ncを破損から保護する。
マルチプライヤ113の一方の入力端は力率改善回路11の入力端Aに接続され、マルチプライヤ113の他方の入力端は力率改善回路11の入力端Dに接続される。コンパレータ112の一方の入力端はマルチプライヤ113の出力端に接続され、コンパレータ112の他方の入力端は力率改善回路11の入力端Cに接続され、コンパレータ112の出力端はドライバ111の一方の入力端に接続される。ドライバ111の他方の入力端は力率改善回路11の入力端Bに接続され、ドライバ111の出力端は力率改善回路11の出力端Eに接続される。
マルチプライヤ113は二つの入力端において入力した二つの電圧を乗算して出力端から出力する。ドライバ111は、例えば、トランジスタを用いたスイッチング回路から構成され、トランスT1から抵抗R4を介して入力した電圧またはコンパレータ112から入力した電圧に基づいて、スイッチング電源1に入力される交流電流の周波数より高い周波数(スイッチング周波数)にて、MOS−FETQ1をオン・オフさせる。尚、ドライバ111は、上述したように、MOS−FETQ1のゲートをオン・オフさせることができればどんなものでもよい。
補助巻線短絡保護回路114の入力端aaは力率改善回路11の入力端Aおよびマルチプライヤ113の一方の入力端に接続される。補助巻線短絡保護回路114の入力端bbは力率改善回路11の入力端Bおよびドライバ111の他方の入力端に接続される。補助巻線短絡保護回路114の入力端ccは力率改善回路11の入力端Cおよびコンパレータ112の他方の入力端に接続される。補助巻線短絡保護回路114の出力端eeは力率改善回路11の出力端Eおよびドライバ111の出力端に接続される。
図3に示すように、補助巻線短絡保護回路114は、過電流検出回路411(過電流検出手段)と、入力電圧検出回路412(過電流検出手段)と、2次巻線電圧検出回路413(2次巻線電圧検出手段)と、ワンショット・マルチバイブレータ(単安定マルチバイブレータ、以下、OSMVという)414(過電流検出手段)と、RSフリップフロップ(Reset-Set Flip-Flop)415(過電流検出手段)と、フィルタ回路416(フィルタ)と、ラッチカウンタ417(計数手段)と、ゲート出力停止回路418(地絡手段)と、アンド(And)ゲートAd411と、ノット(Not)ゲートNt412と、抵抗R411、413と、コンデンサC411とから構成される。
電流検出回路411はMOS−FETQ1に過電流が流れていることを検出する。入力電圧検出回路412はスイッチング電源1に入力される交流電圧を検出する。2次巻線電圧検出回路413は前述したz/c信号を検出する。フィルタ回路416は比較的長い時間遅延特性を有し、ノイズによるz/c信号の誤検出を抑制する。ゲート出力停止回路418はドライバとして動作し、ロジック回路の出力電圧によって、MOS−FETQ1を十分にオフできるようになっている。
補助巻線短絡保護回路114の入力端ccは電流検出回路411の入力端Ip11に接続される。電流検出回路411の出力端Op11はOSMV414の入力端Bに接続される。OSMV414の入力端AN、CextおよびコンデンサC411の一方の端はグランド電位に接続される。OSMV414の入力端RextはコンデンサC411の他方の端および抵抗R411の一方の端に接続される。OSMV414の入力端RESETNおよび抵抗R411の他方の端は電源電圧Vccに接続される。OSMV414の出力端QはアンドゲートAd411の一方の入力端に接続される。以下、入力される信号の論理が負論理である入力端名に“N”を付す。よって、上述した入力端AN、RESETNに入力される信号の論理は負論理となる。
補助巻線短絡保護回路114の入力端aaは入力電圧検出回路412の入力端Ip12に接続される。入力電圧検出回路412の出力端Op12はRSフリップフロップ415の入力端Ip15bおよびノットゲートNt412の入力端に接続される。ノットゲートNt412の出力端はアンドゲートAd411の他方の入力端に接続される。アンドゲートAd411の出力端はRSフリップフロップ415の入力端Ip15aに接続される。RSフリップフロップ415の出力端Op15はラッチカウンタ417の入力端Ip17aに接続される。
補助巻線短絡保護回路114の入力端bbは2次巻線電圧検出回路413の入力端Ip13に接続される。2次巻線電圧検出回路413の出力端Op13はフィルタ回路416の入力端Ip16に接続される。フィルタ回路416の出力端Op16はラッチカウンタ417の入力端Ip17bに接続される。
ラッチカウンタ417の出力端Op17は抵抗R413の一方の端に接続される。抵抗R413の他方の端はゲート出力停止回路418の入力端Ip18に接続される。ゲート出力停止回路418の出力端Op18は補助巻線短絡保護回路114の出力端eeに接続される。
過電流検出回路411は、コンパレータCp411と、抵抗R401〜403とから構成される。抵抗R401の一方の端、抵抗R403の一方の端およびコンパレータCp411の電源入力端は電源電圧Vccに接続される。抵抗R402の一方の端およびコンパレータCp411のグランド入力端はグランド電位に接続される。入力端Ip11はコンパレータCp411の正の入力端に接続される。抵抗R401の他方の端および抵抗R402の他方の端はコンパレータCp411の負の入力端に接続される。出力端Op11はコンパレータCp411の出力端および抵抗R403の他方の端に接続される。
入力電圧検出回路412は、コンパレータCp412と、ノットゲートNt411と、MOS−FETQ412と、抵抗R404〜407とから構成される。抵抗R404の一方の端、抵抗R407の一方の端およびコンパレータCp412の電源入力端は電源電圧Vccに接続される。抵抗R405の一方の端、MOS−FETQ412のソースおよびコンパレータCp412のグランド入力端はグランド電位に接続される。入力端Ip12はコンパレータCp412の負の入力端に接続される。抵抗R404の他方の端、抵抗R405の他方の端および抵抗R406の一方の端はコンパレータCp412の正の入力端に接続される。抵抗R406の他方の端はMOS−FETQ412のドレインに接続される。出力端Op12はコンパレータCp412の出力端、抵抗R407の他方の端およびノットゲートNt411の入力端に接続される。ノットゲートNt411の出力端はMOS−FETQ412のゲートに接続される。
2次巻線電圧検出回路413は、コンパレータCp413と、抵抗R408〜410とから構成される。抵抗R408の一方の端、抵抗R410の一方の端およびコンパレータCp413の電源入力端は電源電圧Vccに接続される。抵抗R409の一方の端およびコンパレータCp413のグランド入力端はグランド電位に接続される。入力端Ip13はコンパレータCp413の負の入力端に接続される。抵抗R408の他方の端および抵抗R409の他方の端はコンパレータCp413の正の入力端に接続される。出力端Op13はコンパレータCp413の出力端および抵抗R410の他方の端に接続される。
RSフリップフロップ415は、ノア(Nor)ゲートNor411、412と、ノットゲートNt413とから構成される。入力端Ip15aはノアゲートNor411の一方の入力端に接続される。入力端Ip15bはノアゲートNor412の一方の入力端に接続される。ノアゲートNor412の出力端はノアゲートNor411の他方の入力端に接続される。ノアゲートNor411の出力端はノアゲートNor412の他方の入力端およびノットゲートNt413の入力端に接続される。出力端Op15はノットゲートNt413の出力端に接続される。
フィルタ回路416は、OSMV419と、ノアゲートNor413と、ノットゲートNt414と、抵抗R412と、コンデンサC412とから構成される。入力端Ip16はOSMV419の入力端ANおよびノアゲートNor413の一方の入力端に接続される。OSMV419の入力端CextおよびコンデンサC412の一方の端はグランド電位に接続される。OSMV419の入力端RextはコンデンサC412の他方の端および抵抗R412の一方の端に接続される。OSMV419の入力端RESETN、Dおよび抵抗R412の他方の端は電源電圧Vccに接続される。OSMV419の出力端QはノアゲートNor413の他方の入力端に接続される。ノアゲートNor413の出力端はノットゲートNt414の入力端に接続される。出力端Op16はノットゲートNt414の出力端に接続される。
ラッチカウンタ417は、カウンタ(以下、COUという)419〜422から構成される。COU419の入力端Dおよび入力端PrNは電源電圧Vccに接続される。COU420〜422の入力端PrNは電源電圧Vccに接続される。入力端Ip17aはCOU419〜422の入力端CLKに共通に接続される。入力端Ip17bはCOU419〜422の入力端RNに共通に接続される。COU419の出力端QはCOU420の入力端Dに接続される。COU420の出力端QはCOU421の入力端Dに接続される。COU421の出力端QはCOU422の入力端Dに接続される。出力端Op17はCOU422の出力端Qに接続される。
ゲート出力停止回路418は、NPNトランジスタから構成されるトランジスタQ418と、PNPトランジスタから構成されるトランジスタQ419と、抵抗R414とから構成される。入力端Ip18はトランジスタQ418のベースに接続される。トランジスタQ418のエミッタおよびトランジスタQ419のコレクタはグランド電位に接続される。トランジスタQ418のコレクタは抵抗R414の一方の端に接続され、抵抗R414の他方の端はトランジスタQ419のベースに接続される。出力端Op18はトランジスタQ419のエミッタに接続される。
次に、スイッチング電源1の動作を説明する。
先ず、MOS−FETQ1が力率改善回路11によってオンしているとすると、入力端ACinputから入力された交流電流がダイオードブリッジDB1によって整流され、整流された直流電流が、抵抗R1、トランスT1の一次巻線Np、MOS−FETQ1および抵抗R7を通じて流れ、一次巻線Npに電磁エネルギが蓄積される。
次に、MOS−FETQ1が力率改善回路11によってオフし、一次巻線Npに蓄積された電磁エネルギが放出されて、ダイオードD1およびコンデンサC13に電流が流れ、コンデンサC13が昇圧充電される。これにより、入力端ACinputから入力された交流電圧より高い値の直流出力電圧がコンデンサC13の両端から、出力端outputにおいて出力される。
そして、一次巻線Npに流れる電流(インダクタ電流)が徐々に減少してゼロまで戻る制御が行われる。このように、MOS−FETQ1のスイッチング周期毎にインダクタ電流をゼロに戻す制御を行うスイッチング電源を、電流臨界型のスイッチング電源という。
次に、力率改善回路11の動作の概略を説明する。
先ず、ここで、MOS−FETQ1がオンしているとする。入力端Aにおいて、ダイオードブリッジDB1から出力された直流電圧を抵抗R2およびR3によって分圧した電圧である電圧MULTが入力され、入力端Dにおいて、出力端outputにおける直流電圧を抵抗R8およびR9によって分圧した電圧である電圧MOが入力され、該電圧をマルチプライヤ113によって乗算して、交流入力電流の基準信号を生成する。そして、該基準信号の電圧と抵抗R7の検出電圧とをコンパレータ112によって比較する。このとき、抵抗R7の検出電圧が基準電圧より大きいと、コンパレータ112はドライバ111を介して、MOS−FETQ1をオフにする。
以上のように、MOS−FETQ1がオンからオフの状態になると、抵抗R7に以下のような電圧が発生する。すなわち、MOS−FETQ1のVDSとグランド電位との差の電圧が発生する。それに伴い、一次巻線Npにも同様の電圧が発生し、巻線比に比例して、補助巻線Ncにも電圧が発生し、抵抗R4を介して、力率改善回路11の入力端Bにおいて、z/c信号として観測される。以上の動作により、補助巻線Ncによって、力率改善回路11において、MOS−FETQ1のオフ期間に1次巻線Npに流れる電流がゼロになったことを検知することができる。以上のことより、ドライバ111がz/c信号を検知するとMOS−FETQ1をオンするように構成することにより、力率改善回路11によってMOS−FETQ1のオン・オフ制御が行われることになる。
次に、力率改善回路11の動作の詳細を説明する。
先ず、力率改善回路11がMOS−FETQ1のオン・オフ制御を一定周期にて行う場合について説明する。力率改善回路11ではなく、コンデンサインプット型電源のとき、入力端ACinputにおいて、図2(a)に示すような電圧が印加されるとする。そのとき、入力端ACinputにおいて流れる電流は、図2(b)に示すように、急峻に変化するパルス状の電流となる。
ここで、電力は電圧と電流の積であるから、時間的に見て、図2(a)に示す電圧と図2(b)に示す電流との積である電力がゼロとなる領域が広くなり、電力を効率的に取り出すことが難しくなる。これを、「力率が悪化する」という。また、電流の波形が急峻に変化するため、電気的なノイズを発生して、他の機器の動作に悪影響を与えてしまう。
そのため、MOS−FETQ1に、図2(c)に示すようなスイッチング電流IQ1を流し、スイッチング電流IQ1のピーク値によって形成される包絡線Evr1、つまり、入力端ACinputにおいて流れる電流が、入力端ACinputにおいて印加される電圧と同じ波形を有するようにする。
具体的に、MOS−FETQ1に図2(c)に示すようなスイッチング電流IQ1を流すためには、以下のような動作を行う。すなわち、スイッチング電流IQ1が右上がりの傾斜を有する領域においては、MOS−FETQ1がオンして、スイッチング電流IQ1が増加している状況であり、スイッチング電流IQ1が右下がりがりの傾斜を有する領域においては、MOS−FETQ1がオフして、スイッチング電流IQ1が減少している状況である。そのため、MOS−FETQ1をオンする時間長さを調整することによって、スイッチング電流IQ1のピーク値を調整することができ、これにより、スイッチング電流IQ1を、図2(c)に示すような波形にすることができる。
ここで、MOS−FETQ1をオンするための信号(オントリガ)は補助巻線Ncによって検出され、入力端Bにおいて入力されるz/c信号に基づいて生成される。一方、MOS−FETQ1をオフするための信号(オフトリガ)は、入力端Aにおいて入力される電圧MULT、入力端Dにおいて入力される電圧MOおよびMOS−FETQ1に流れるスイッチング電流IQ1に比例する電圧CSに基づいて生成される。これらのオントリガ、オフトリガは、出力端Eから電圧VGSとして出力される。
以上の動作によって、力率改善回路11は、力率を向上させつつ、MOS−FETQ1をオン・オフし、且つ、周りの電気機器に対する影響を軽減する。これらのことより、MOS−FETQ1のオン・オフ制御を行う回路を、「力率改善回路(Power Factor Correction Circuit)」という。
次に、補助巻線短絡保護回路114の動作の概略を説明する。
過電流検出回路411において、入力端Ip11から入力された電圧CSは、コンパレータCp411において、電源電圧Vccを抵抗R401およびR402によって分圧された電圧(CS信号検出用しきい値)と比較される。電圧CSの方が高電圧になった場合、OSMV414の入力端Bの電位がローレベルからハイレベルになり、その時点から抵抗R411およびコンデンサC411によって決まる時定数の時間長を有するパルスがOSMV414の出力端Qから出力される。以上のように、過電流検出回路411およびOSMV414は、MOS−FETQ1に過電流が流れることによる電圧CSの上昇に伴い、通常ローレベルであり予め定められた時間幅だけハイレベルを呈するパルスを出力する。後述するように、これ以後のステージにて、このパルスを検出して回路動作を停止させることもできるので、過電流検出回路411およびOSMV414は過電流保護(以下、OCP(:Over Current Protection)という)回路を構成することになる。
また、入力電圧検出回路412における動作について説明する。先ず、入力端Ip12から入力された電圧MULTが、電源電圧Vccを抵抗R404およびR405とR406とによって構成される合成抵抗により分圧された電圧(入力電圧検出用しきい値)より高いとする。このとき、Cp412の出力電圧はローレベルであり、出力端Op12に接続されたノットゲートNt411の出力電圧がハイレベルになり、MOS−FETQ412がオンし、抵抗R405と抵抗R406とが並列接続される。
次に、電圧MULTは、上述した入力電圧検出用しきい値と比較される。電圧MULTの方が低電圧になった場合、出力端Op12における電位がローレベルからハイレベルになり、該電位がRSフロップフロップ415の入力端Ip15bに出力される。
尚、ノットゲートNt411の出力電圧がハイレベルからローレベルになり、MOS−FETQ412がオフし、抵抗R405の一端から抵抗R406の一端が電気的に切り離される。これにより、入力電圧検出用しきい値が、Vccを抵抗R404およびR405とR406の並列回路によって分圧された電圧から、Vccを抵抗R404およびR405によって分圧された電圧に変更され、電圧MULTが入力電圧検出用しきい値より高くなって、MOS−FETQ412がオンになるまでこの状態が維持される。以上の動作により、電圧MULTに対する電圧の比較動作は、履歴現象(ヒステリシス)を持った特性にて行われることになる。
OSMV414の出力端Qから出力された電圧は、アンドゲートAd411を介してRSフリップフロップ415の入力端Ip15aに出力される。尚、アンドゲートAd411はノットゲートNt412を介して、入力電圧検出回路412の出力端Op12から出力される。
ここで、出力端Op12の電位がハイレベルである場合、ノットゲートNt412の出力電位がローレベルとなり、アンドゲートAd411の一方の入力端にローレベルが入力されることになる。これにより、アンドゲートAd411の他方の入力端に入力される信号の電位に関わらず、ローレベルの出力信号をRSフリップフロップ415の入力端Ip15aに出力する。以下、これを「アンドゲートAd411の出力信号がローレベルに固定される」という。つまり、電圧MULTが予め定められた値よりも低い場合、アンドゲートAd411の出力信号がローレベルに固定されることになる。
一方、出力端Op12の電位がローレベルである場合、ノットゲートNt412の出力電位がハイレベルとなり、アンドゲートAd411の一方の入力端にハイレベルが入力されることになる。これにより、アンドゲートAd411は、他方の入力端に入力される信号に対して、バッファとして動作し、入力信号を論理反転せずに出力することになる。以下、これを、「アンドゲートAd411が入力信号に対してバッファとして開かれる」という。つまり、電圧MULTが予め定められた値よりも高い場合、OSMV414の出力端Qの出力信号が、アンドゲートAd411を介して、RSフリップフロップ415に出力されることになる。
RSフリップフロップ415は、前述したOCP回路、または、入力電圧検出回路412からの出力信号を入力し、出力端Op15における信号をセットまたはリセットする。具体的に、入力端Ip15aはセット信号入力端であり、ハイレベルの信号を入力すると出力端Op15における出力信号はハイレベルとなる(セット)。また、入力端Ip15bはリセット信号入力端であり、ハイレベルの信号を入力すると出力端Op15における出力信号はローレベルとなる(リセット)。RSフリップフロップ415の出力端Op15における出力信号(過電流検出信号)はラッチカウンタ417の入力端Ip17aに入力され、後述するように、ラッチカウンタ417のセット信号となる。
ラッチカウンタ417は入力端Ip17aから入力した信号をCOU419〜422の入力端CLKに出力し、各COUにおいて、入力端CLKに入力された信号に同期して、入力端Dの信号レベルを有する信号を出力端Qから出力する。本実施形態におけるラッチカウンタ417内において、COU419にて設定した入力端Dの信号レベル(ハイレベル)を、入力端CLKと同期して、COU419、420、421、422の順に、それぞれの出力端Qから順次出力する。
ラッチカウンタ417の出力端Op17において、トランジスタQ418のベースーエミッタ間電圧(約0.7V)を超えるハイレベルの電圧(出力停止信号)が出力されると、ゲート出力停止回路418は、以下のような動作によって、出力端Op18をグランド電位と電気的に導通させる。すなわち、抵抗R413に、出力端Op17における出力電圧から0.7Vを引いた電圧を抵抗R413の抵抗値によって除算した値の電流が流れ、該電流をベース電流としてトランジスタQ418がオンし、トランジスタQ418および抵抗R414を介して、トランジスタQ419のベースがグラント電位に接地され、トランジスタQ419のベース電流が流れることによって、トランジスタQ419がオンする。よって、出力端Op18はグランド電位と電気的に導通される。
一方、ラッチカウンタ417の出力端Op17において、トランジスタQ418のベースーエミッタ間電圧(約0.7V)以下のローレベルの電圧が出力されても、抵抗R413には、ラッチカウンタ417の出力端Op17からトランジスタQ418への向きの電流が流れず、トランジスタQ418はオンせず、また、トランジスタQ419もオンしないため、出力端Op18はグランド電位と電気的に導通されない。
以上により、次のことがいえる。すなわち、ラッチカウンタ417の入力端Ip17aに、通常はローレベルであり、予め定められた時間だけハイレベルである信号(クロックパルス)を4回入力することにより、COU422の出力端Qの出力信号がハイレベルとなり、ゲート出力停止回路418が出力端Op18をグランド電位と電気的に導通させる。換言すると、ラッチカウンタ417は、カウント数が4になると、ゲート出力停止回路418の出力端Op18をグランド電位と電気的に導通させる。
一方、2次巻線電圧検出回路413において、入力端Ip13から入力されたz/c信号は、コンパレータCp413において電源電圧Vccを抵抗R408およびR409によって分圧された電圧(補助巻線短絡検出用しきい値)と比較される。z/c信号の方が低電圧になった場合、出力端Op13における電位がハイレベルからローレベルになり、該電位(2次巻線電圧検出信号)がフィルタ回路416の入力端Ip16に出力される。
フィルタ回路416において、OSMV419の入力端ANの電位がローレベルからハイレベルになり、その時点から抵抗R412およびコンデンサC412によって決まる時定数の時間長を有するパルスがOSMV419の出力端Qから出力される。以上のように、OSMV419は、補助巻線Ncの短絡等によるz/c信号の電圧の低下に伴い、通常ローレベルであり予め定められた時間幅だけハイレベルを呈するパルスを出力する。
また、入力端Ip16における信号と、該信号によってOSMV419によって予め定められた時間幅を有するパルスとがノアゲートNor413に入力されるため、ノアゲートNor413は入力端Ip16における信号より該時間差だけ遅れたパルスを出力する。該パルスは、ノットゲートNt414を介して、出力端Op16から、ラッチカウンタ417の入力端Ip17bに出力される。尚、上述した時間幅は、後述するようにz/c信号において発生するノイズの時間長等に応じて決定するのが好ましい。
ラッチカウンタ417において、フィルタ回路416から入力端Ip17bにおいて入力されたパルスが、COU419〜422の入力端RNに出力される。該パルスがハイレベルであるとき、COU419〜422の出力端Qの電位がローレベルになる。よって、入力端Ip17bに入力されるローレベルの信号は、ラッチカウンタ417のリセット信号となる。
次に、補助巻線短絡発生前後における、補助巻線短絡保護回路114の動作の詳細を、図4を参照して説明する。
先ず、補助巻線Ncの短絡が発生していない場合の補助巻線短絡保護回路114の動作について説明する。前述したように、図1に示すスイッチング電源1の交流入力端ACinputにおける電流波形が図4(a)に示すような電圧波形に近づけるために、図4(c)に示す、出力端Op18における電圧VGSのように、入力される交流電圧の一周期に比して十分高い周波数(スイッチング周波数)にて、MOS−FETQ1のオン・オフ制御を行う。
そして、図1に示すドライバ111による、MOS−FETQ1のオン・オフ制御に伴って、図4(b)に示すように、入力端Ip13においてz/c信号が観測される。尚、z/c信号は前述したように、MOS−FETQ1がオフしたときにハイレベルとなるので、図4(b)に示す出力端Op18における電圧VGS(MOS−FETQ1をオンするときにハイレベルにする)とは、逆の論理が反転している。
そして、図4(b)に示すように、一定周期にて振幅の変化を繰り返している入力端Ip13におけるz/c信号に対しては、2次巻線電圧検出回路413はインバータとして機能し、出力端Op13から入力端Ip16へ論理を反転して出力する。そして、入力端Ip17bにおいて、フィルタ回路416により、図4(d)に示すように、入力端Ip16における信号より予め定められた時間差だけ遅れ、且つ、論理が反転したパルスが発生する。尚、図4(b)、(d)においては、該時間差が殆ど表現できないくらい小さい場合のタイミングチャートを示している。
また、スイッチング電源1の使用中に、何らかの原因によって、MOS−FETQ1に突発的に大きな電流が流れた場合、前述したように、OCP回路による過電流検出機能(以下、OCP機能という)が動作し、図4(e)に示すように、入力端Ip15aにおいて、単発のパルスが観測される。尚、図4(a)および図4(e)に示されるように、入力端Ip12における電圧MULTが入力電圧検出しきい値より高い領域において該パルスが発生しているため、アンドゲートAd411が入力信号に対してバッファとして開かれており、入力端Ip15aにおいてのみならず、図4(f)に示すように、ラッチカウンタ417の入力端Ip17aにおいても、単発のパルスが観測される。また、ラッチカウンタ417の入力端Ip17aにおいて、単発のパルスが観測されることにより、図4(g)に示すように、ラッチカウンタ417のカウント数が1カウントとなる。
このとき、ラッチカウンタ417のリセット信号として、入力端Ip17bにおいて、図4(d)に示すような、ハイレベルの部分が頻繁に出現する波形の信号が入力される。そのため、ラッチカウンタ417は頻繁にリセットをかけられ、カウント数がゼロの状態となり、実質、カウント動作が行われなくなる。そのため、前述したような単発のパルスによっては、ラッチカウンタ417のカウント動作は進行せず、カウント数が4カウントになることはない。以上のように、突発的な過電流によって出力される、OCP機能による単発のパルスによってゲート出力停止回路418は動作しない。
次に、補助巻線Ncの短絡が発生した場合の補助巻線短絡保護回路114の動作の概要について説明する。
前述したように、補助巻線Ncが短絡した場合、理想的には補助巻線Ncには電圧が現れないが、現実には、ノイズの影響等により、図4(b)に示すように、例えば、正常な時のz/c信号に比して、振幅が小さくなっているz/c信号が観測される。従来における力率改善回路12または本実施形態における力率改善回路11内のドライバ111においては、図4(b)に示すMOS−FETQ1オントリガ用しきい値が比較的低い電圧値であるため、ドライバ111は振幅が小さくなっているz/c信号も検知してしまい、オントリガが生成されてMOS−FETQ1がオン・オフを繰り返し、電源電圧を出力する動作が停止せず、補助巻線Ncに短絡電流が流れ続け、補助巻線Ncの破損を招いてしまう。
そのため、本実施形態においては、以下のようにして、補助巻線Ncの短絡時において、補助巻線Ncの破損を回避する。すなわち、力率改善回路11内に補助巻線短絡保護回路114を設けて、補助巻線Ncの短絡を検出してMOS−FETQ1のオフ制御を行い、スイッチン電源2の電圧供給動作を停止させることにより、補助巻線Ncの破損を回避する。
次に、補助巻線Ncの短絡が発生した場合の補助巻線短絡保護回路114の動作の詳細について説明する。ここで、時刻t0において補助巻線Ncの短絡が発生したとする。
時刻t0〜t2において、z/c信号は、図4(b)に示すように、小さい振幅のパルスPaと中くらいの振幅のパルスPbとからなる。ここで、2次巻線電圧検出回路413の補助巻線短絡検出用しきい値が前述したMOS−FETQ1オントリガ用しきい値より高く設定されており、パルスPaについては、補助巻線短絡検出用しきい値を越えることがないので、2次巻線電圧検出回路413は等価的にパルスPaを受け付けなくなり、フィルタ回路416を介して接続されるラッチカウンタ417にパルスPaが出力されない。
また、パルスPbについては、補助巻線短絡検出用しきい値を越えるので、2次巻線電圧検出回路413はパルスPaを受け付ける。そのため、z/c信号フィルタ出回路416を介挿しないと、パルスPbはラッチカウンタ417に出力されるが、実際には、2次巻線電圧検出回路413とラッチカウンタ417との間にフィルタ回路416が介挿されており、パルスPbはフィルタ回路416内において、図4(b)に示すように、フィルタ回路416により予め定められた遅延時間だけ遅延するため、パルスPbについても、補助巻線短絡検出用しきい値を越えることがなくなり、ラッチカウンタ417にパルスPbが出力されない。以上のことより、補助巻線Ncの短絡発生後である時刻t0以降においては、図4(d)に示すように、入力端Ip17bの信号レベルはハイレベルに固定されることになる。これにより、ラッチカウンタ417はリセット信号が入力されず、リセット動作が行われなくなる。
また、補助巻線Ncの短絡発生時には、補助巻線Ncと電磁結合しているトランスT1の一次巻線Npも等価的に短絡された状態となり、MOS−FETQ1に、トランスT1が磁気飽和したときのように、急峻な傾きの電流が流れるため、図4(e)に示すように、時刻t1〜t11において、入力端Ip15aにて、前述したように、OCP機能が動作し、頻繁にパルスが発生する。
そして、入力端Ip15aにおいて発生したパルスによって、ラッチカウンタ417は以下のようにカウント動作を行う。すなわち、時刻t0〜t2においては、図4(a)に示すように、入力端Ip12において、電圧MULTが入力電圧検出用しきい値より高いため、RSフリップフロップ415において、入力端Ip15bにローレベルの信号が入力されるので、時刻t1において、入力端Ip15aに入力されるパルスによってRSフリップフロップ415がセットされ、出力端Op15の出力信号がハイレベルとなり、図4(g)に示すように、ラッチカウンタ417のカウント動作が進行し、カウント数が1カウントになる。
尚、RSフリップフロップ415がセットされているために、上述したパルスがローレベルになっても出力端Op15の出力信号はハイレベルを維持する。
そして、時刻t2において、電圧MULTが入力電圧検出用しきい値より低くなるため、RSフリップフロップ415において、入力端Ip15bにハイレベルの信号が入力されるので、RSフリップフロップ415がリセットされ、出力端Op15の出力信号がローレベルとなる。そのため、入力端Ip17aにおける信号は図4(f)に示したような波形になる。
そして、時刻t3〜t5、t6〜t8、t9〜t11においても、RSフリップフロップ415における上述した動作によって、図4(e)(f)に示すように、入力端Ip15における多数のパルスを、入力端Ip12における電圧MULTが入力電圧検出用しきい値より高くなる領域について括る動作が行われる。つまり、入力端Ip15における多数のパルスを、電圧MULTの一周期毎に括る動作が行われることになる。
以上のように、入力端Ip17aにおける信号、つまり、ラッチカウンタ417のセット信号によって、図4(g)に示すようにラッチカウンタ417のカウント動作が進行し、カウント数が4となる時刻t10において、ゲート出力停止回路418の出力端Op18はグランド電位と導通され、MOS−FETQ1がオフ制御され(ゲート出力停止)、スイッチング電源1の出力が停止する。尚、時刻t11において、RSフリップフロップ415の入力端Ip15bにハイレベルの信号が出力され、RSフリップフロップ415はリセットされ、入力端Ip17aにおける波形はローレベルになる。
上記実施形態によれば、力率改善回路11を、従来のスイッチング電源2に使用される力率改善回路12内に、補助巻線Ncの短絡を検知し、スイッチング電源1の動作を停止させる補助巻線短絡保護回路114を設けた構成とし、且つ、補助巻線短絡保護回路114を、従来の力率改善回路において使用している信号である、CS信号、電圧MULT、z/c信号を用いて所望の機能が得られるように構成することにより、構成を複雑化させることなく、補助巻線Ncの短絡による、補助巻線Ncの電流を停止させる。したがって、構成を複雑化させることなく、補助巻線Ncの短絡による、補助巻線Ncの破損を回避することができる。
また、上記実施形態によれば、ラッチカウンタ417のリセット信号として、入力される交流電圧の周波数より高い周波数のスイッチング周波数で頻繁にハイレベルを呈するz/c信号を用いるため、補助巻線Ncの短絡といった非常事態によってz/c信号が異常になる場合を除いては、z/c信号によってラッチカウンタ417に頻繁にリセットをかけ、交流電圧の周期毎にリセットをかけるのに対し、交流電圧の周期毎にセットをかけることによって、ラッチカウンタ417のカウンタ動作を行われ難くする。そのため、スイッチング電源1が正常に動作している場合に、突発的な大電流等によるラッチカウンタ417の誤カウント動作をなくし、電源出力の停止等の誤動作を減らすことができる。
尚、本実施形態においては、補助巻線短絡保護回路114の出力電圧を、抵抗R5を介してMOS−FETQ1のゲートに供給したが、補助巻線短絡保護回路114の出力電圧を、ドライバ111および抵抗R5を介してMOS−FETQ1のゲートに供給してもよい。
また、本実施形態においては、過電流検出回路411、2次巻線電圧検出回路413にて、電源電圧Vccを抵抗R401〜R402、R408〜R409によって分圧して、CS信号検出用しきい値、補助巻線短絡検出用しきい値を生成しているが、定電圧源によって該電圧を生成してもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更も含まれる。
本発明の一実施形態におけるスイッチング電源1の構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるスイッチング電源1内の電圧、電流波形を示す図である。 同実施形態における力率改善回路11内の補助巻線短絡保護回路114の構成を示すブロック図である。 同実施形態における補助巻線短絡保護回路114の動作の詳細を示す波形図である。 従来におけるスイッチング電源2の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、2・・・スイッチング電源、11、12・・・力率改善回路、111・・・ドライバ、112・・・コンパレータ(スイッチング素子電流検出手段)、113・・・マルチプライヤ(入力電圧検出手段)、114・・・補助巻線短絡保護回路(2次巻線短絡保護手段)、411・・・過電流検出回路(過電流検出手段)、412・・・入力電圧検出回路(過電流検出手段)、413・・・2次巻線電圧検出回路(2次巻線電圧検出手段)、414・・・ワンショット・マルチバイブレータ(OSMV:単安定マルチバイブレータ)(過電流検出手段)、419・・・ワンショット・マルチバイブレータ、415・・・RSフリップフロップ(Reset-Set Flip-Flop)(過電流検出手段)、416・・・フィルタ回路(フィルタ)、417・・・ラッチカウンタ(計数手段)、418・・・ゲート出力停止回路(地絡手段)、419〜422・・・カウンタ(COU)

Claims (3)

  1. 交流電圧を整流して供給する整流手段と、1次巻線および2次巻線を有し、前記1次巻線の一端が前記整流手段と接続されたトランスと、前記トランスの1次巻線の他端と接続されたスイッチング素子とに接続され、前記スイッチング素子によって、前記整流手段の出力電圧を前記交流電圧の周期に比して速い周期にて繰り返しオン・オフ制御を行う力率改善回路であって、
    入力電圧を検出する入力電圧検出手段と、
    前記スイッチング素子に流れる電流を検出するスイッチング素子電流検出手段と、
    前記2次巻線に接続され、前記スイッチング素子のオフ期間に前記1次巻線に流れる電流がゼロになったことを検出するゼロ電流検出手段と、
    前記入力電圧検出手段および前記スイッチング素子電流検出手段ならびに前記ゼロ電流検出手段の検出結果に基づいて、前記2次巻線の短絡を検出し、前記スイッチング素子をオフの状態に固定する2次巻線短絡保護手段と、
    を備えたことを特徴とする力率改善回路。
  2. 前記2次巻線短絡保護手段が、
    前記スイッチング素子に流れる電流が所定の電流値を超えた場合、前記スイッチング素子のスイッチング周波数毎に過電流検出信号を出力する過電流検出手段と、
    前記2次巻線に接続され、前記2次巻線の電圧を検出し、2次巻線電圧検出信号を出力する2次巻線電圧検出手段と、
    前記過電流検出手段の出力端が計数を行うセット入力端に接続され、前記2次巻線電圧検出手段の出力端が計数を停止するリセット入力端に接続され、前記過電流検出信号を所定数だけ計数した場合に、前記スイッチング電源の動作を停止させる出力停止信号を出力する計数手段と、
    前記出力停止信号を入力すると前記スイッチング素子の制御電極への出力電圧を地絡する地絡手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の力率改善回路。
  3. 前記2次巻線電圧検出手段が、前記2次巻線電圧検出信号に所定の時間遅延を施すフィルタを備えることを特徴とする請求項2に記載の力率改善回路。

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