JP4717959B1 - 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面層を有する帯電部材において、該表面層が、化合物(1)、化合物(2)、化合物(3)、化合物(4)、化合物(5)、化合物(6)で示される構造をもつシルセスキオキサンから選ばれる少なくとも1つと、SiO0.5R1(OR2)(OR3)で示される第1のユニット、SiO1.0R4(OR5)で示される第2のユニット及びSiO1.5R6で示される第3のユニットを有するポリシロキサンとで構成されており、該シルセスキオキサンが該ポリシロキサンの中に含有されている表面層である帯電部材。
【選択図】なし
Description
該ポリシロキサンは、SiO0.5R1(OR2)(OR3)で示される第1のユニット、SiO1.0R4(OR5)で示される第2のユニットおよびSiO1.5R6で示される第3のユニットを有し、
該シルセスキオキサンは、下記の化合物(1)〜(6)で示される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物であることを特徴とする:
ポリシロキサンは、SiO0.5R1(OR2)(OR3)で示される第1のユニット、SiO1.0R4(OR5)で示される第2のユニットおよびSiO1.5R6で示される第3のユニットを有する。
(II)化合物(1)〜化合物(6)で示されるシルセスキオキサンを、工程(I)により得られた加水分解性縮合物に加える混合工程、
(III)カチオン重合可能な基を開裂させることにより、工程(II)により得られた混合物を架橋し硬化させる架橋工程。
式(8)に示す化合物において、置換アルキル基としてフッ化アルキル基などが挙げられ、無置換のアルキル基としてメチル、エチル、プロピル、ヘキシル、デシルなどが挙げられる。その中でも、R11及びR12で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基が好ましい。また、前記式(8)中のアリール基Ar11としては、フェニル基が好ましい。前記式(8)中のaが2の場合、2個のR11は同一であってもよく、異なっていてもよい。また、前記式(8)中のbが2又は3の場合、2個又は3個のR12は同一であってもよく、異なっていてもよい。以下に前記式(8)で表されるアリール基を有する加水分解性シラン化合物の具体例を示す。
(8−2):フェニルトリエトキシシラン
(8−3):フェニルトリプロポキシシラン
前記アリール基を有する加水分解性シラン化合物は、1種のみを用いてもよいし、2種以上用いてもよい。
(9−2):グリシドキシプロピルトリエトキシシラン
(9−3):エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン
(9−4):エポキシシクロヘキシルエチルトリエトキシシラン
前記カチオン重合可能な基を有する加水分解性シラン化合物は、1種のみを用いてもよいし、2種以上用いてもよい。
(10−2):CF3−(CF2)−(CH2)2−Si−(OR)3
(10−3):CF3−(CF2)3−(CH2)2−Si−(OR)3
(10−4):CF3−(CF2)5−(CH2)2−Si−(OR)3
(10−5):CF3−(CF2)7−(CH2)2−Si−(OR)3
(10−6):CF3−(CF2)9−(CH2)2−Si−(OR)3
前記(10−1)〜(10−6)の中でも、(10−4)〜(10−6)が好ましい。前記フッ化アルキル基を有する加水分解性シラン化合物は、1種のみを用いてもよいし、2種以上用いてもよい。
(式中、R41は、置換若しくは無置換のアルキル基を示す。R42は、飽和若しくは不飽和の1価の炭化水素基を示す。hは、0〜3の整数であり、kは、1〜4の整数であり、h+k=4である。)
前記式(11)中のR41としては、炭素数1〜21の無置換のアルキル基が好ましい。前記式(11)中のhは1〜3の整数であることが好ましく、特には1であることがより好ましい。また、前記式(11)中のkは1〜3の整数であることが好ましく、特には3であることがより好ましい。前記式(11)中のR42の飽和又は不飽和の1価の炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基又はアリール基などが挙げられる。これらの中でも、炭素数1〜3の無置換のアルキル基若しくは分岐アルキル基が好ましく、さらにはメチル基、エチル基又はn−プロピル基がより好ましい。前記式(11)中のhが2又は3の場合、2個又は3個のR41は同一であってもよく、異なっていてもよい。また、前記式(11)中のkが2、3又は4の場合、2個、3個又は4個のR42は同一であってもよく、異なっていてもよい。前記式(11)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物は、1種のみ用いてもよいし、2種以上用いてもよい。以下に、前記式(11)で示される構造を有する加水分解性シラン化合物の具体例を示す。
(11−2):メチルトリエトキシシラン
(11−3):メチルトリプロポキシシラン
(11−4):エチルトリメトキシシラン
(11−5):エチルトリエトキシシラン
(11−6):エチルトリプロポキシシラン
(11−7):プロピルトリメトキシシラン
(11−8):プロピルトリエトキシシラン
(11−9):プロピルトリプロポキシシラン
(11−10):ヘキシルトリメトキシシラン
(11−11):ヘキシルトリエトキシシラン
(11−12):デシルトリメトキシシラン
(11−13):デシルトリエトキシシラン
(11−14):デシルトリプロポキシシラン
<シルセスキオキサン>
本発明に係る表面層は、上記したポリシロキサンと共に特定の化学構造を有するシルセスキオキサンを含む。具体的には、下記化合物(1)〜(6)からなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物を含む。
帯電部材の支持体としては鉄、銅、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケルなどの金属製(合金製)の支持体を用い得る。
導電性の弾性層を構成する材料として、従来の帯電部材の弾性層(導電性弾性層)に用 いられているゴムや熱可塑性エラストマーなどの弾性体を1種又は2種以上用いること ができる。ゴムの具体例を以下に挙げる。ウレタンゴム、シリコーンゴム、ブタジエン ゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プ ロピレンゴム、ポリノルボルネンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム、アクリ ロニトリルゴム、エピクロルヒドリンゴム又はアルキルエーテルゴムなど。
・アルキル基の含有量 :2質量%以上30質量%以下
・オキシアルキレン基の含有量 :5質量%以上50質量%以下
・シロキサン部分の含有量 :30質量%以上60質量%以下
前記アリール基、アルキル基、オキシアルキレン基の含有量総計は、20〜40質量 %とすることが好ましく、25〜35質量%とすることがより好ましい。アリール基を 有する加水分解性シラン化合物を全加水分解性シラン化合物に対して10〜50mol 部の範囲になるように配合することがより好ましい。
・アルキル基の含有量 :2質量%以上30質量%以下
・オキシアルキレン基の含有量 :5質量%以上50質量%以下
・フッ化アルキル基の含有量 :2質量%以上30質量%以下
・シロキサン部分の含有量 :30質量%以上70質量%以下
前記アリール基、アルキル基、オキシアルキレン基、フッ化アルキル基及びシロキサ ン部分の含有量総計は、ポリシロキサンの全質量に対して、10〜60質量%とするこ とが好ましく20〜50質量%とすることがより好ましい。また、カチオン重合可能な 基を有する加水分解性シラン化合物とフッ化アルキル基を含有する加水分解性シラン化 合物とのモル比は10:1〜1:10の範囲になるように配合することがより好ましい 。
紫外線積算光量[mJ/cm2]=紫外線強度[mW/cm2]×照射時間[s]
紫外線の積算光量の調節は、照射時間や、ランプ出力や、ランプと被照射体との距離などで行うことが可能である。また、照射時間内で積算光量に勾配をつけてもよい。低圧水銀ランプを用いる場合、紫外線の積算光量は、ウシオ電機(株)製の紫外線積算光量計「UIT−150−A」(商品名)や「UVD−S254」(商品名)を用いて測定することができる。エキシマUVランプを用いる場合、紫外線の積算光量は、ウシオ電機(株)製の紫外線積算光量計「UIT−150−A」(商品名)や「VUV−S172」(商品名)を用いて測定することができる。
(帯電部材の作製)
下記表1に示した原材料を6リットル加圧ニーダー「TD6−15MDX」(商品名、株式会社トーシン製)にて、充填率70vol%、ブレード回転数30rpmで16分混合して、A練りゴム組成物を得た。
実施例1のシルセスキオキサンNo.1を下記表4に示すシルセスキオキサンNo.2〜5に変更した以外は実施例1と同様の方法で帯電ローラ2〜5を作製した。
実施例1のシルセスキオキサンNo.1を下記合成例1により作製したシルセスキオキサンNo.6に変更した以外は実施例1と同様の方法で帯電ローラ6を作製した。
撹拌機、滴下ロート、温度計を備えた反応容器に、溶媒として2−プロパノール(以下、IPAという)120mlと、塩基性触媒として5%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(以下、TMAH水溶液という)9.40gを加えた。滴下ロートにIPA45mlと、下記式(14)に示す出発物質1を0.150mol(31.56g)入れ、反応溶液を撹拌しながら、室温で30分かけて滴下した。滴下終了後、加熱することなく2時間撹拌した。2時間撹拌後、溶媒を減圧下で除去した後、反応容器にトルエン250mlを加え、内容物を溶解した。当該内容物のトルエン溶液を飽和食塩水で中性になるまで水洗した後、無水硫酸マグネシウムで脱水した。無水硫酸マグネシウムをろ別し、濃縮してシルセスキオキサンNo.6を得た。
実施例6の合成例1で用いた出発物質1を各々下記式(15)〜(16)で示される出発物質2および出発物質3に変更した以外は実施例6と同様の方法でシルセスキオキサンNo.7〜8を合成した。これらのシルセスキオキサンを用いて実施例6と同様にして帯電ローラ7および8を作製した。なお、出発物質2の添加量は28.55g、出発物質3の添加量は、29.47gとした。
実施例1のシルセスキオキサンNo.1を下記表5に示すシルセスキオキサンNo.9〜12に変更した以外は実施例1と同様の方法で帯電ローラ9〜12を作製した。
実施例6の合成例1で用いた出発物質1を下記式(17)で示される出発物質4に変更した以外は実施例6と同様の方法でシルセスキオキサンNo.13を合成した。このシルセスキオキサンを用いて実施例6と同様にして帯電ローラ13を作製した。なお、出発物質4の添加量は20.43gとした。
実施例1のシルセスキオキサンNo.1を、実施例8にてシルセスキオキサンNo.8を合成したときに同時に得られたシルセスキオキサンNo.14に変更した以外は実施例1と同様の方法で帯電ローラ14を作製した。
実施例1のシルセスキオキサンNo.1を、実施例13にてシルセスキオキサンNo.13を合成したときに同時に得られたシルセスキオキサンNo.15に変更した以外は実施例1と同様の方法で帯電ローラ15を作製した。
実施例1のシルセスキオキサンNo.1を、実施例8においてシルセスキオキサンNo.8を合成した時に同時に得られたシルセスキオキサンNo.16に変更した以外は実施例1と同様の方法で帯電ローラ16を作製した。
実施例1のシルセスキオキサンNo.1をMEKで10質量%に希釈した溶液を、前記加水分解性シラン化合物の添加量の合計0.320molに対するシルセスキオキサンNo.1が0.5mol部になるように13.98g添加した。それ以外は実施例1と同様の方法で帯電ローラ17を作製した。
実施例1のシルセスキオキサンNo.1をMEKで10質量%に希釈した溶液を、前記加水分解性シラン化合物の添加量の合計0.320molに対するシルセスキオキサンNo.1が60.0mol部になるように1677.34g添加した。それ以外は実施例1と同様の方法で帯電ローラ18を作製した。
(Si原子数=8、分子量=873.616)
R201〜R208のすべてが下記構造式(18)で示される基である。
(Si原子数=8、分子量=1883.456)
R201〜R208のすべてが下記式(19)で示される基である。
(Si原子数=8、分子量=913.566)
R201〜R207が下記式(20)で示される基である。
(Si原子数=8、分子量尾御=1113.796)
R201〜R207の全てが下記式(22)で示される基である。
(Si原子数=8、分子量=1257.936)
R101〜R106の全てが下記式(24)で示される基である。
(Si原子数=6、分子量=847.692)
R201〜R208の全てが下記式(25)で示される基である。
(Si原子数=6、分子量=727.272)
R101〜R106の全てが下記式(26)で示される基である。
(Si原子数=6、分子量=775.140)
R101〜R106の全てが下記式(27)で示される基である。
(Si原子数=10、分子量=1653.060)
R301〜R310の全てが下記式(28)で示される基である。
(Si原子数=10、分子量=1572.420)
R301〜R310の全てが下記式(29)で示される基である。
(Si原子数=12、分子量=1983.672)
R401〜R412の全てが下記式(30)で示される基である。
(Si原子数=12、分子量=1886.904)
R401〜R412の全てが下記式(31)で示される基である。
(Si原子数=14、分子量=939.736)
R501〜R514の全てがメチル基である。
(Si原子数=14、分子量=1808.660)
R501〜R514の全てがフェニル基である。
(Si原子数=16、分子量=1073.984)
R601〜R616の全てがメチル基である。
(Si原子数=16、分子量=2067.040)
R601〜R616の全てがフェニル基である。
下記表7に示す原料を混合した後、室温で攪拌し、次いで24時間加熱還流(100℃)を行うことによって、加水分解性シラン化合物の縮合物含有溶液C1を得た。その後、縮合物C1を160℃1時間で熱硬化することにより表面層を形成した以外は実施例1と同様にして帯電ローラC1を得て、物性を測定した。
シリカフィラー(商品名:アドマファイン アドマテックス社製 平均粒子径=1.0μm 比表面積=3.6m2/g)を比較例1で用いた縮合物含有溶液C1に対して0.5質量部添加したこと以外は、実施例1と同様にして、帯電ローラC2を得て、物性を測定した。
前記実施例及び比較例の帯電ローラの物性を、以下に示す方法で測定した。
帯電ローラの表面層の弾性率は、表面皮膜物性試験機(商品名:「フィッシャースコープH100V」、フィッシャーインストルメンツ社製)を用いて測定した。圧子を測定対象の表面から1μm/7secの速度で進入させたときの値を弾性率とした。なお、弾性率測定用のサンプルには、アルミシート上に前記表面層用塗布液を、硬化後の膜厚が10μm以上になるように塗布し、前記実施例又は比較例における帯電ローラと同条件でUV硬化又は熱硬化させたものを使用した。結果を表8に示す。
帯電ローラの表面層の層厚は、帯電ローラの表面層付近を基層から採取したものをサンプル片として、表面層の断面側から白金蒸着を施したのち、走査型電子顕微鏡(商品名:「S−4800」、(株)日立ハイテクノロジーズ)に組み込んで観察・計測を行った。得られた結果は表8に示した。
帯電ローラの表面層の十点平均粗さ(Rzjis)はJIS B 0601:2001に準拠して測定した。得られた結果は表8に示した。
10〜1000倍の光学顕微鏡下、光学顕微鏡に設置した3次元粗微動マイクロマニピュレーター((株)ナリシゲ製)を用い、帯電ローラの表面層から1mg程度の試料を採取した。採取した試料を、熱重量測定−質量分析(TG−MS(Thermogravimetry - Mass Spectrometry)法;(TG装置にMS装置を直結))により、加熱時に発生する気体の質量数ごとの濃度変化を、重量変化と同時に、温度の関数として追跡した。測定条件を表9に示す。
10〜1000倍の光学顕微鏡下、光学顕微鏡に設置した3次元電動マイクロマニピュレーター(Three-axis motorized micromanipulator)(商品名:EMM−3NV;(株)ナリシゲ(NARISHIGE)製)を用い、帯電ローラの表面層から300mg程度の試料を採取した。採取した試料を、固体29Si CP/MAS 核磁気共鳴スペクトル(日本電子社製 以下、固体29Si−NMRという)により測定した。その結果、下記表11に示すピークが確認された。
前記実施例に係る帯電ローラ1〜18および比較例に係る帯電ローラC1およびC2を用いて下記の評価を行った。まず、各帯電ローラと電子写真感光体とを、これらを一体に支持するプロセスカートリッジ(商品名:「EP−85(ブラック)」、キヤノン(株)製)に組み込んだ。次いで、当該プロセスカートリッジを、A4紙縦出力用のレーザービームプリンター(商品名:「LBP−5500」、キヤノン(株)製)に装着した。このレーザービームプリンターの現像方式は反転現像方式であり、転写材の出力スピードは47mm/sであり、画像解像度は600dpiである。
各帯電ローラの表面層の耐摩耗性の指標として、初期の表面層の層厚(nm)に対する、6000枚出力後の表面層の層厚(nm)の比率を保持率として算出した。保持率が小さくなるほど摩耗しているものとした。表面層の層厚は上述の方法により測定して比較した。
帯電部材の表面層の摩耗に起因して帯電ムラが生じた場合に、電子写真画像に現れるスジの有無を観察した。観察に使用した画像として、A4紙に、電子写真感光体の回転方向と垂直方向に幅1ドット、間隔2ドットの横線を描く画像(ハーフトーン画像)を用いた。この画像の1枚目(初期)から6000枚目までの毎1000枚出力時に得られた出力画像を目視することによって行った。
1:縦スジが全く出ていない
2:縦スジがごく少量発生した
3:縦スジが大量に発生した
上記した表面層の耐摩耗性の評価および画像評価の結果を下記表13に示す。
102 導電性弾性層
103 表面層
Claims (5)
- 支持体と、導電性の弾性層と、表面層とをこの順に有する帯電部材であって、該表面層は、ポリシロキサンとシルセスキオキサンとを含み、
該ポリシロキサンは、SiO0.5R1(OR2)(OR3)で示される第1のユニット、SiO1.0R4(OR5)で示される第2のユニットおよびSiO1.5R6で示される第3のユニットを有し、
該シルセスキオキサンは、下記の化合物(1)〜(6)で示される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物であることを特徴とする帯電部材:
- 前記化合物(1)〜(6)において、R101〜R616は各々独立に炭素数が1〜20の無置換のアルキル基および式(7)で示される基から選ばれる何れかであり、R101〜R616から選ばれるいずれかの置換基が式(7)である場合において、式(7)中のXおよびYは炭素数1〜3のアルキル基であり、Zは炭素数1〜3のアルキル基またはシクロアルケニル変性アルキル基であり、mは1である請求項1に記載の帯電部材。
- 前記シルセスキオキサンが化合物(2)で示されるシルセスキオキサンであり、R201〜R208が炭素数が1〜20の分岐アルキル基、及び式(7)で示される基から選ばれる何れかであって、かつ、R201〜R208の全てが同じ基である請求項2に記載の帯電部材。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の帯電部材と該帯電部材と接触配置されている電子写真感光体とを有することを特徴とする電子写真装置。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の帯電部材と、電子写真感光体1、現像手段5、転写手段6及びクリーニング手段7から選ばれる少なくとも1つの部材とを一体に保持し電子写真装置の本体に着脱自在に構成されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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