JP4716967B2 - フィルタ回路 - Google Patents
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Description
図1はこの発明の実施の形態1によるフィルタ回路の構成図である。図2は図1における周波数と伝達特性の関係を示す図である。
図1に示す構成は、高調波成分を含む電圧を供給する電源1と、この電源1に接続された負荷2と、上記電源1と負荷2を接続する配線に存在する配線インダクタンス3と、上記電源1と負荷2との間に接続されたフィルタ回路4とで構成されている。この発明の実施の形態1によるフィルタ回路4は、負荷2と配線インダクタンス3の間の配線に電源1と並列に、第1のリアクトル41と第1のコンデンサ42と抵抗43とからなる第1の直列回路を接続し、更に抵抗43に並列に第2のリアクトル44と第2のコンデンサ45とからなる第2の直列回路を接続し、更に第1のリアクトル41と第1のコンデンサ42の直列回路に第3のコンデンサ46を並列接続して構成されている。
そして、負荷2側への伝達を低減させたい周波数にあわせて共振周波数を選定するが、このとき、第1のリアクトル41と第1のコンデンサ42の共振周波数と、第2のリアクトル44と第2のコンデンサ45の共振周波数とが同じになるように、各々の要素の値を選定する。また、上記共振周波数よりも高い周波数帯域においては、電源1から負荷2への伝達特性が低減するように、配線インピーダンス3と第3のコンデンサ46と抵抗43とでLCフィルタを構成し、第3のコンデンサ46のインピーダンス値が第1のリアクトル41と第1のコンデンサ42からなる直列回路のインピーダンス値よりも小さくなるようにする。
また上記反共振周波数f2のピーク抑制のために抵抗43を適用するため、別途抵抗を設ける必要が無く、フィルタの小型化が図れるという効果がある。
図3はこの発明の実施の形態2によるフィルタ回路の構成図である。図3において、フィルタ回路4以外の構成は実施の形態1の図1と同等であるので符号の説明は省略する。この実施の形態2におけるフィルタ回路4は、リアクトル41、第1のコンデンサ42、抵抗43からなる直列回路が電源1に並列に接続され、更に抵抗43と並列に第2のコンデンサ45が接続され、更にリアクトル41と第1のコンデンサ42の直列回路に第3のコンデンサとしてのコンデンサ46が並列に接続されて構成されている。
また上記反共振周波数f2のピーク抑制のために抵抗43を適用するため、別途抵抗を設ける必要が無く、フィルタの小型化が図れるという効果がある。
図4はこの発明の実施の形態3によるフィルタ回路の構成図である。この実施の形態3では、交流架線駆動電車等の用途に用いられる、電力変換装置で発生する電圧の高調波成分を、変圧器を介して交流架線やレールに出力させないようにするために、電力変換装置と変圧器との間に電力変換装置に並列に挿入されるフィルタ回路について示している。
また上記反共振周波数f2のピーク抑制のために抵抗43を適用するため、別途抵抗を設ける必要が無く、フィルタの小型化が図れるという効果がある。
図5はこの発明の実施の形態4によるフィルタ回路の構成図である。この実施の形態4では、実施の形態3と同様に、交流架線駆動電車等の用途に用いられる、電力変換装置で発生する電圧の高調波成分を、変圧器を介して交流架線やレールに出力させないようにするために、電力変換装置と変圧器との間に電力変換装置に並列に挿入されるフィルタ回路について示している。
実施の形態4のフィルタ回路4は、実施の形態2で説明したフィルタ回路、すなわち、リアクトル41と第1のコンデンサ42と抵抗43とからなる直列回路の抵抗43に並列に第2のコンデンサ45を接続し、更にリアクトル41と第1のコンデンサ42の直列回路に並列に第3のコンデンサ46を接続して構成したもので、実施の形態2で説明したフィルタ回路の効果により、この実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
上記した実施の形態1〜4では、配線インダクタンス3、21はフィルタ回路4を適用する主回路の配線に存在するインダクタンスを利用する場合について説明したが、実施の形態5の発明は、配線インダクタンス3、21と直列に外付けのリアクトル(図示せず)を用いてフィルタ回路4の構成要素としてもよい。配線インダクタンス3、21を利用する場合はフィルタ回路4を適用する主回路の構成によって制約を受けるが、外付けのリアクトルであればインダクタンスを自由に選定できるので、他の構成要素の選択がより自由となる。すなわち、外付けのリアクトルにより所望のインダクタンスを得ることができるので、高調波吸収度合に見合った的確な設計ができる。また、配線を長くする必要がなく、主回路の艤装方法の制約を受けることが少なくなる。
3:配線インダクタンス 4:フィルタ回路
15:交流架線 18:変圧器
19:電力変換装置 21:配線インダクタンス
41:第1のリアクトル 42:第1のコンデンサ
43:抵抗 44:第2のリアクトル
45:第2のコンデンサ 46:第3のコンデンサ
Claims (6)
- 高調波成分を含む電圧を供給する電源と負荷との間に接続されて、上記高調波成分が上記負荷側に伝達することを防止するフィルタ回路であって、
第1のリアクトルと第1のコンデンサと抵抗を直列にかつ上記電源に並列に接続した第1の直列回路と、
第2のリアクトルと第2のコンデンサを直列にかつ上記抵抗に並列に接続した第2の直列回路と、
上記第1のリアクトル及び上記第1のコンデンサからなる直列回路に並列に接続した第3のコンデンサとを備え、
上記第1のリアクトルと上記第1のコンデンサの共振周波数と上記第2のリアクトルと上記第2のコンデンサの共振周波数を同じにし、
上記第1のリアクトルと上記第1のコンデンサの共振周波数よりも高い周波数帯域では、上記第1のリアクトル及び上記第1のコンデンサからなる直列回路のインピーダンス値よりも上記第3のコンデンサのインピーダンス値が小さいことを特徴とするフィルタ回路。 - 高調波成分を含む電圧を供給する電源と負荷との間に接続されて、上記高調波成分が上記負荷側に伝達することを防止するフィルタ回路であって、
リアクトルと第1のコンデンサと抵抗を直列にかつ上記電源に並列に接続した第1の直列回路と、
上記抵抗に並列に接続した第2のコンデンサと、
上記リアクトル及び上記第1のコンデンサからなる直列回路に並列に接続した第3のコンデンサとを備え、
上記リアクトルと上記第1のコンデンサの共振周波数では、上記抵抗と上記第2のコンデンサの並列回路のインピーダンス値が上記抵抗のインピーダンス値よりも小さく、
上記リアクトルと上記第1のコンデンサの共振周波数よりも高い周波数帯域では、上記リアクトル及び上記第1のコンデンサからなる直列回路のインピーダンス値よりも上記第3のコンデンサのインピーダンス値が小さいことを特徴とするフィルタ回路。 - 交流架線からの電力を変圧器を介して電力変換装置に供給する回路の上記変圧器と上記電力変換装置との間に設置されて、上記電力変換装置で発生する電圧の高調波成分が上記変圧器側に伝達することを防止するフィルタ回路であって、
第1のリアクトルと第1のコンデンサと抵抗を直列にかつ上記電力変換装置に並列に接続した第1の直列回路と、
第2のリアクトルと第2のコンデンサを直列にかつ上記抵抗に並列に接続した第2の直列回路と、
上記第1のリアクトル及び上記第1のコンデンサからなる直列回路に並列に接続した第3のコンデンサとを備え、
上記第1のリアクトルと上記第1のコンデンサの共振周波数と上記第2のリアクトルと上記第2のコンデンサの共振周波数を同じにし、
上記第1のリアクトルと上記第1のコンデンサの共振周波数よりも高い周波数帯域では、上記第1のリアクトル及び上記第1のコンデンサからなる直列回路のインピーダンス値よりも上記第3のコンデンサのインピーダンス値が小さいことを特徴とするフィルタ回路。 - 交流架線からの電力を変圧器を介して電力変換装置に供給する回路の上記変圧器と上記電力変換装置との間に設置されて、上記電力変換装置で発生する電圧の高調波成分が上記変圧器側に伝達することを防止するフィルタ回路であって、
リアクトルと第1のコンデンサと抵抗を直列にかつ上記電力変換装置に並列に接続した第1の直列回路と、
上記抵抗に並列に接続した第2のコンデンサと、
上記リアクトル及び上記第1のコンデンサからなる直列回路に並列に接続した第3のコンデンサとを備え、
上記リアクトルと上記第1のコンデンサの共振周波数では、上記抵抗と上記第2のコンデンサの並列回路のインピーダンス値が上記抵抗のインピーダンス値よりも小さく、
上記リアクトルと上記第1のコンデンサの共振周波数よりも高い周波数帯域では、上記リアクトル及び上記第1のコンデンサからなる直列回路のインピーダンス値よりも上記第3のコンデンサのインピーダンス値が小さいことを特徴とするフィルタ回路。 - 上記電源と上記第1の直列回路の間に直列に外付けリアクトルを接続したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィルタ回路。
- 上記電力変換装置と上記第1の直列回路の間に直列に外付けリアクトルを接続したことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のフィルタ回路。
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