JP4716151B2 - 鋼板鋼帯製品の販売生産納入システムおよび販売生産納入方法 - Google Patents

鋼板鋼帯製品の販売生産納入システムおよび販売生産納入方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼板鋼帯製品の販売生産納入システムおよび販売生産納入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に知られている素材供給の形態として、▲1▼例えば自動車用鋼板のように、数年ピッチで行われるモデルチェンジまでの間は売れ行きによる変動はあるものの、基本的に繰り返し受注があるものと、▲2▼例えば建築物の部材・部品のように、特定の用途に限定使用され、量も納期も繰り返し受注がないものとに大別される。前者の受注態様による素材・部材・部品は所謂「リピート品」と称され、後者の受注態様による素材・部材・部品は所謂「スポット品」と称される。
【0003】
ここで、スポット品は、当該物件の仕様設計と工程スケジュールとによって受注量と納期が一律に決まるのに対し、リピート品は、当該部品の仕様こそ定まってはいるものの、その使用量と納入時期は、当該部品を使用する製品の月々の生産計画により決まり、その受注および生産が毎月繰り返されることになる。
【0004】
従来、リピート品の生産については、例えば特許2847276号公報「コイル状製品の納期管理システム」にも記載されているように、本社に同種仕様部品毎の注文を集約し、その同種仕様部品毎に適正在庫日数または適正在庫量を定め、顧客の使用予定に照らして旬毎に適正在庫に対する不足量を求め、納期旬と注文量を設定する方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、本社に同種仕様部品毎の注文を集約し、同種仕様部品毎に適正在庫日数または適正在庫量を定め、顧客の使用予定に照らして旬毎に適正在庫に対する不足量を求め、納期旬と注文量を設定する従来の方法では、以下に(a)〜(d)として列挙するような問題があった。
【0006】
(a)顧客の注文通りの生産を行おうとすると、生産能力上、一時的な過不足が発生する場合がある。
【0007】
そこで、適正製品在庫を保有し、生産の過不足を在庫で吸収して製造ラインの操業平準化を狙うことを一般的に行っている。そのために、本社に一旦注文を集約し、生産能力と注文量との引き当てを行い、製品在庫を勘案して納期旬を決めるという業務ステップを発生させていた。このために、最短で旬単位の注文のプールが必要となり、約10日間のぺーパーリードタイム(事務処理待ち期間:すなわち、仮注文投入から生産開始(出鋼)までに要する時間)を要していた。
【0008】
(b)適正在庫に対する不足量を旬単位に算出し、注文量として設定する方式では、製造ロットと注文量との整合が取れず、余剰品を発生させたり、製造チャンス待ちリードタイムを発生させたりする、という不都合が生じていた。
【0009】
(c)顧客側の使用予定と実績のばらつきや、製造のばらつきは、市況の変化による出荷性向の強弱、操業・品質の安定度や製品検査基準の変化など、数ヶ月単位で変動する要因により、同種使用部品単位毎に変化している。したがって、適正在庫設定に関して、既定の固定値とした場合には、次第に実態と乖離してくるという問題があった。
【0010】
(d)納期の設定を旬ピッチでまとめて行うことから、顧客使用予定の変動も旬単位の反映となり、顧客の使用予定の変動に伴う製品コイルの確保については、営業・商社と工場とで重複して管理しており、効率の悪い業務実態となっていた。
【0011】
よって本発明の主たる目的は上述の点に鑑み、鋼材単位毎に製造ロットに整合したオーダ量と、適正製造開始時期とを設定することにより、顧客の引き取りと連動した、短リードタイム生産かつ低在庫を可能ならしめる、鋼板鋼帯製品の販売生産納入システムおよび販売生産納入方法を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、需要家の引き取り予定情報および製品在庫情報を工場の端末装置へ直接入力し、その工場で当該納期を算出し、製品在庫を学習制御方式で適正化するようにした、鋼板鋼帯製品の販売生産納入システムおよび販売生産納入方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る販売生産納入システムは、記憶装置と、情報処理装置とを備え、鋼板鋼帯製品の製造に関して、適正な在庫を保持するように製造指示を実行する鋼板鋼帯製品の販売生産納入システムであって、前記記憶装置は、製造した鋼板鋼帯製品が入庫される毎に、製造した鋼板鋼帯製品が入庫された日付を示す入庫実績日と、製造した鋼板鋼帯製品の入庫されている量を示す製品在庫量を記憶し、需要家からの入力に基づく鋼板鋼帯製品の引取予定量を記憶し、入庫された鋼板鋼帯製品が需要家に引取される毎に、引取された日付を示す引取日を記憶し、かつ、予め設定された納入完了基準日と前記入庫実績日との差異を示す製造リードタイム変動実績、および予め設定された納期日と前記引取日との差異を示す引取変動実績をそれぞれ、鋼板鋼帯製品の同種仕様部品・納入ルート毎に記憶する構成を備え、前記情報処理装置は、前記製造リードタイム変動実績および前記引取変動実績を用いて、製造ばらつきと引取ばらつきとを計算し、当該ばらつきの大きさの程度に応じて適正在庫日数を予め設定した基準に基づいて補正し、鋼板鋼帯製品の製造オーダ毎に、補正された前記適正在庫日数、前記製品在庫量、および前記引取予定量に基づいて欠品発生予測日を算出し、該欠品発生予測日を起点とした製造開始指示基準日を算出し、指示を行う当日の製造開始指示期間に適合する製造開始指示基準日を持つ製造オーダを抽出し、当該製造オーダに係る鋼板鋼帯製品の製造開始を発信する構成を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る販売生産納入システムにおいて、前記情報処理装置は、所定の基準日における想定製品在庫量を前記適正在庫日数に基づいて算出し、前記想定製品在庫量が所定の量よりも少ない場合にアラーム発信することを特徴とする。
【0015】
請求項3に係る発明は、請求項1に係る販売生産納入システムにおいて、前記製造ばらつきは、前記予め設定された納入完了基準日と前記入庫実績日との差異の平均値に、前記予め設定された納入完了基準日と前記入庫実績日との差異の標準偏差を加えた値により求まることを特徴とする。
【0016】
請求項4に係る発明は、請求項1に係る販売生産納入システムにおいて、前記引取ばらつきは、前記予め設定された納期日と前記引取日との差異の平均値に、前記予め設定された納期日と前記引取日との差異の標準偏差を加えた値により求まることを特徴とする。
【0017】
請求項5に係る方法は、記憶装置と、情報処理装置とを備え、鋼板鋼帯製品の製造に関して、適正な在庫を保持するように製造指示を実行する鋼板鋼帯製品の販売生産納入システムにおける方法であって、前記記憶装置は、製造した鋼板鋼帯製品が入庫される毎に、製造した鋼板鋼帯製品が入庫された日付を示す入庫実績日と、製造した鋼板鋼帯製品の入庫されている量を示す製品在庫量を記憶するステップと、需要家からの入力に基づく鋼板鋼帯製品の引取予定量を記憶するステップと、入庫された鋼板鋼帯製品が需要家に引取される毎に、引取された日付を示す引取日を記憶するステップと、かつ、予め設定された納入完了基準日と前記入庫実績日との差異を示す製造リードタイム変動実績、および予め設定された納期日と前記引取日との差異を示す引取変動実績をそれぞれ、鋼板鋼帯製品の同種仕様部品・納入ルート毎に記憶するステップと、を実行し、前記情報処理装置は、前記製造リードタイム変動実績および前記引取変動実績を用いて、製造ばらつきと引取ばらつきとを計算し、当該ばらつきの大きさの程度に応じて適正在庫日数を予め設定した基準に基づいて補正するステップと、鋼板鋼帯製品の製造オーダ毎に、補正された前記適正在庫日数、前記製品在庫量、および前記引取予定量に基づいて欠品発生予測日を算出し、該欠品発生予測日を起点とした製造開始指示基準日を算出するステップと、指示を行う当日の製造開始指示期間に適合する製造開始指示基準日を持つ製造オーダを抽出し、当該製造オーダに係る鋼板鋼帯製品の製造開始を発信するステップと、を実行することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳述する。
【0021】
図1は、本発明を適用した鋼板鋼帯製品の販売生産納入システムと、この販売生産納入システムに関連する顧客および商社との関係を示した全体構成図である。本図において、2は、需要家である顧客の全体を示す。ここで、110は顧客の発注部、120は内示部である。これら発注部110,内示部120は、一般的な発注機能および内示機能を実行するので詳細な説明は省略する。
【0022】
4は商社全体を示し、工場側に対して販売オーダを出力する販売オーダ投入部210と、工場側に対して引取予定情報を出力する引取予定投入部220と、工場側から発せられるアラーム受信部230を有する。なお、工場側から発せられるアラームに関しては、後に詳述する。
【0023】
6は、本実施の形態に係る販売生産納入システム10を有する工場の全体構成を示す。ここで、310は商社からの販売オーダを受け付ける受注承認部、350は販売オーダ情報を販売生産納入システム10に供給するオーダ仕様付加部、360は販売生産納入システム10に在庫情報を供給する在庫情報編集部、370は販売生産納入システム10に生産引取実績情報を供給する生産引取実績収集部である。さらに、販売生産納入システム10には、生産計画部510,操業命令部610,デリバリー管理部710,出荷部810が含まれている。
【0024】
図2は、図1に示した販売生産納入システム10の詳細な内部構成図である。本図において、410はグルーピング処理部であり、図1に関連して既に述べた販売オーダ情報,引取予定情報,在庫情報,生産引取実績情報を入力して、後に詳述(図5参照)するグルーピング処理を実行する。この、グルーピング処理部410は、図示しない演算処理部および各種メモリを有し、特定のメモリに予め記憶されている処理手順に従って、上記演算処理部が処理動作を実行する。
【0025】
411は、販売オーダ・データベース(以下、DBと略記)記憶部であり、図3の(A)に例示するような情報を記憶する。
【0026】
412は、引取予定DB記憶部であり、図3の(B)に例示するような情報を記憶する。
【0027】
413は、在庫DB記憶部であり、図3の(C)に例示するような情報を記憶する。
【0028】
414は、生産引取実績DB記憶部であり、図4の(A)に例示するような情報を記憶する。
【0029】
426は、製造オーダDB記憶部であり、図4の(B)に例示するような情報を記憶する。
【0030】
427は、診断情報DB記憶部であり、図4の(C)に例示するような情報を記憶する。
【0031】
428は、在庫日数設定基準記憶部であり、後に詳述する在庫日数設定処理部423による処理結果を記憶する。
【0032】
421は製造オーダ量決定処理部、422は基準日算出処理部、423は上記在庫日数設定処理部、424はデリバリー診断処理部、425は在庫日数診断処理部、431は製造ロット集約処理部、432は能力検証処理部、433は製造開始選択処理部、440はアラーム発信処理部であり、いずれの処理部もそれぞれ図示しない演算処理部および各種メモリを有し、特定のメモリに予め記憶されている処理手順に従って、それぞれの演算処理部が処理動作を実行する。なお、上述した各処理部および既述のグルーピング処理部410での処理を、単一の中央演算処理装置により実行させるよう構成することも可能である。
【0033】
次に、図2に示した各処理部の動作を順次説明していく。
【0034】
図5は、グルーピング処理部410の動作を説明するために、グルーピングキーを例示したものである。上記グルーピングキーとは、鋼材の種類(販売・製造)・輸送ルートを代表させる文言である。グルーピング処理部410では、▲1▼販売オーダ情報、▲2▼引取予定情報、▲3▼在庫情報、▲4▼生産引取実績情報を鋼材の種類・輸送ルートを代表させる共通のメッシュでグルーピングするため、上記グルーピングキーを定め、キー情報を付加する。
【0035】
ここで、上記の▲1▼販売オーダ情報は、販売オーダ情報を新規に発生させる際に発番するものであって、マスターテーブル(図示せず)に保存しておく。また、▲2▼引取予定情報は、引取予定情報を作成する際にマスターテーブルを検索するもので、キー情報のメッシュで作成する。そして、販売オーダ情報→製造オーダ情報→在庫現品情報→▲3▼在庫情報の順にキー情報を渡し、キーに合せてグルーピングを行う。さらに、▲4▼生産引取実績情報により、上記製造オーダ情報・在庫現品情報で保有しているキー情報に合わせてグルーピングを行う。
【0036】
次に、図6および図7を参照して、図2に示した在庫日数設定処理部423による学習制御動作を説明する。ここで図6の(A)は、上記学習制御に際して用いる入力パラメータとして、生産引取実績DB記憶部414(図2参照)における格納情報を例示したものである。
【0037】
図6の(B)は、本実施の形態で用いる「在庫日数」の定義を説明した図である。すなわち、製品在庫日数を製造ばらつきに対する安全在庫部分と、引取のばらつきに対する安全在庫部分と分離し、グルーピングキー(鋼材コード)単位に製造ばらつきに対する安全在庫部分と、引取のばらつきに対する安全在庫部分とを設定する。また、基準日設定に際しては、納入納期から順に在庫日数を溯り、各基準日を設定する。
【0038】
在庫日数設定処理部423における学習制御方式では、製品入庫および引き取りの都度、生産引取実績DBに製造リードタイム変動実績(=納入準備完了基準日-入庫実績日)・引取変動実績(=納入納期日-引取日)値を累積する。そして、実績値が新たに10件発生する都度、新しい順に50件の実績情報をもとに、製造ばらつき・引取ばらつきを計算する(後に図7を参照して、その計算方法を説明する)。得られた計算値を、それぞれ大中小に分類する(閾値は基準で設定する)。
【0039】
そして、製造ばらつき・引取ばらつきの大中小判定に基づき、在庫日数設定基準を補正する。具体的には、大のとき:在庫日数を一定ピッチで増やす。中のとき:従来のままの値とする。小のとき:在庫日数を一定ピッチで減らす。
【0040】
図7は、本実施の形態による在庫日数設定の考え方を、更に詳しく示した説明図である。在庫日数の変更(すなわち、学習制御)としては、(1)納入納期〜納入準備完了基準日と、(2)納入準備完了基準日〜入庫基準日の2つに分けて考えるのが好適である。
【0041】
(1)納入納期〜納入準備完了基準日について:
引取ばらつき<在庫日数更新判定減側(引取)のとき → “設定値+x日” とする。
【0042】
在庫日数更新判定減側(引取)≦引取ばらつき≦在庫日数更新判定増側(引取)のとき → “設定値” とする。
【0043】
引取ばらつき>在庫日数更新判定増側(引取)のとき → “設定値−x日” とする。
【0044】
(2)納入準備完了基準日〜入庫基準日について:
製造ばらつき<在庫日数更新判定減側(製造)のとき → “設定値+y日” とする。
【0045】
在庫日数更新判定減側(製造)≦製造ばらつき≦在庫日数更新判定増側(製造)のとき → “設定値” とする。
【0046】
製造ばらつき>在庫日数更新判定増側(製造)のとき → “設定値−y日” とする。
【0047】
なお、それぞれのパラメータは、グルーピングキー(鋼材コード)で一律設定する。
【0048】
このようにして得られた納入納期〜出荷命令限界日の在庫日数設定イメージを示したのが、図7である。
【0049】
次に、上記学習制御で用いる引取ばらつき,製造ばらつきの計算方法を説明する。
【0050】
本実施の形態では、入庫・引取実績がそれぞれ10件発生するごとに、直近の50件の入庫・引取実績を対象に計算する。このとき、引取ばらつきについては、引取ばらつき=(納入納期−引取実績)の平均+(納入納期−引取実績)の標準偏差
とする。但し、遅れは計算の対象外とする。
【0051】
また、製造ばらつきについては、
製造ばらつき=(納入準備完了基準日−入庫実績)の平均+(納入準備完了基準日−入庫実績)の標準偏差
とする。但し、先行は計算の対象外とする。
【0052】
次に、再び図2を参照して、生産引取実績DB記憶部414での記憶処理(ステップS1と呼ぶ),在庫日数設定処理部423での演算処理(ステップS2と呼ぶ),在庫日数設定基準記憶部428での記憶処理(ステップS3と呼ぶ)について説明する。
【0053】
ステップS1においては、製品入庫および引き取りの都度、生産引取実績DB記憶部414に製造リードタイム変動実績(=納入準備完了基準日−入庫実績日)・引取変動実績(=納入納期日−引取日)値を累積記憶する。
【0054】
ステップS2においては、在庫日数設定処理部423により、実績値が新たに10件発生する都度、新しい順に50件の実績情報をもとに、製造ばらつき・引取ばらつきを既述の如く計算する。そして、計算値をそれぞれ大中小に分類する(閾値は基準で予め設定しておく)。
【0055】
ステップS3においては、製造ばらつき・引取ばらつきの上記大中小判定に基づき在庫日数設定基準を補正し、在庫日数設定基準記憶部428に記憶する。すなわち、判定が大のときには在庫日数を一定ピッチで増やし、判定が中のときには従来のままの値とし、判定が小のときには在庫日数を一定ピッチで減らす。
【0056】
図8は、図2に示した製造オーダ量決定処理部421の動作説明図である。本図の上方に示した表の横軸は、グルーピングキー単位にみた引取のリピート性を表している。同表の縦軸は、引き取りの規模を表している。
【0057】
ここでの製造オーダ量決定方針は、次の通りである。
1)リピート性があり、引取規模が大きい(月間引取量が、スラブ設計上限以上)場合には、“単重達成度最大化”を方針とする(すなわち、生産の効率性向上を狙う)。
2)リピート性があり、引取規模が中程度(月間引取量が、スラブ設計上限未満・スラブ設計下限以上)の場合には、“製品単重最大化”を方針とする(すなわち、在庫増を抑止しつつ、生産・輸送の次善の効率性を追求する)。
3)リピート性が低いか、引取規模が小さい(月間引取量が、スラブ設計下限未満)場合には、“余剰発生量最小化”を方針とする。
【0058】
また、単重達成度指標についてみると、スラブ単重と製品単重とは図8の下方に例示した通り必ずしも同調しておらず、スラブ優先と製品優先のどちらの方策が有利であるかはケースバイケースのため、各鋼材グループ毎に当該評価式を用いてどちらが有利かを評価する。
【0059】
図9は、製造オーダ量を決定するための処理手順を示したフローチャートである。
【0060】
まず、ステップS10では、規格・寸法・通過工程の仕様に準じて、販売オーダ仕様付加部350(図1参照)で、スラブ上限ねらいのケース・製品単重上限ねらいのケースの製造オーダ量候補を算出する。
【0061】
ステップS11では、その算出データを販売オーダDB記憶部411(図2参照)に保存する。
【0062】
ステップS12では、販売オーダDB記憶部411からそのデータを抽出する。
【0063】
上記のステップS10〜ステップS12と並行して、ステップS13では、引取予定DB記憶部412(図2参照)から引取予定データを読み出す。
【0064】
ステップS14では、引取予定DB記憶部412からの引取予定データに基づき、グルーピングキー(鋼材コード)単位のリピート性・引取規模を算出する。
【0065】
ステップS15では、上記リピート性・引取規模に基づき、製造オーダ設定方針を決め、単重達成度評価式などに基づき、製造オーダ量を決定する。
【0066】
ステップS16では、その製造オーダ量を製造オーダ量決定処理部421から出力する。
【0067】
図10は、基準日算出処理部422(図2参照)における基準日算出のための考え方を示した説明図である。本図では、出鋼〜納入の間を、それぞれの特徴に応じた期間に分類してある。そして、在庫日数設定基準をこの特徴により、以下の3群に分類して作成する。
(第1群)製造のばらつき・・・通過工程毎に所要日数を設定する。
(第2群)輸送のばらつき・・・輸送便と受渡場所により、輸送の変動が特徴づけられる。
(第3群)顧客の引取ばらつき・・・需要家・受渡場所により、引取の変動が特徴づけられる。
【0068】
図11は、基準日算出処理部422(図2参照)における処理手順を示したフローチャートである。
【0069】
ステップS20では、販売オーダDB記憶部411から読み出した販売オーダ仕様を製造オーダ量決定処理部421を介して入力する。
【0070】
ステップS21では、在庫日数設定基準記憶部428から在庫日数設定基準を入力する。
【0071】
ステップS22では、販売オーダ仕様をもとに在庫日数設定基準から各基準日間の在庫日数を引当てて、在庫日数を設定する。
【0072】
ステップS23では、在庫DB記憶部413から読み出した在庫データを製造オーダ量決定処理部421を介して入力する。
【0073】
ステップS24では、引取予定DB記憶部412から読み出した引取予定データを製造オーダ量決定処理部421を介して入力する。
【0074】
ステップS25では、グルーピングキー(鋼材コード)単位毎に在庫と引取予定から欠品予測日を算出し、これを納入納期日とする。
【0075】
ステップS26では、納入納期日から順に在庫日数を溯り、基準日をつける。
【0076】
ステップS27では、算出した基準日を製造オーダDB記憶部426に保存する。
【0077】
このようにして保存した基準日は、製造ロット集約処理部431(図2参照)での製造対象期間指定に用いる他、デリバリー管理部710(図1)での遅れ先行評価に用いることができる。
【0078】
図12は、図2に示した製造ロット集約処理部431における、製造ロットのまとめ方を示した説明図である。本図に示した例では、各製造工程・輸送ルートにおいて処理条件規制が強いものにつき、同一処理条件のものをまとめて処理している。それぞれの入力パラメータと、各入力パラメータに対応する製造オーダ情報は、以下の通りである。
【0079】
入力パラメータ [製造オーダ情報]
出鋼 [成分系が稀少なものは、出鋼ピッチにあわせたロットまとめを行う。たとえば、月1回のチャンスしかない鋼種は、1ヶ月先の出鋼基準日のものまで対象にする。]
めっき [めっき種類が稀少なものは、めっき処理ピッチに合わせたロットまとめを行う。たとえば、月1回のチャンスしかないめっき種類は、1ヶ月先のめっき基準日のものまで対象にする。]
輸送 [輸送ルート別にみて対象量が少ない場合、輸送設備のキャパシティから決まる輸送ロットにあわせたピッチでロットまとめを行う。たとえば、月1回のチャンスしかない輸送ルートは、1ヶ月先の納入準備完了基準日のものまで対象にする。]
【0080】
図13は、図2に示した能力検証処理部432および製造開始選択処理部433による製造開始指示の手順を示した説明図である。本実施の形態では、当日出鋼要求を行うあるいは、当日素材に引き当てるべき製造オーダを抽出することを製造開始指示と呼ぶ。上記の製造開始指示を得るために必要な入力パラメータは、製造オーダ情報・設備操業スケジュールである。
【0081】
図13において、ロットまとめなしの場合には、製造オーダが持つ出鋼基準日または、素材引当基準日に沿って、計画対象期間の能力枠を満たす範囲で当日製造開始指示を行う。また、ロットまとめありの場合には、製造オーダが持つ出鋼基準日または、素材引当基準日に沿って、ロットまとめ期間に該当するものにつき、計画対象期間の能力枠を満たす範囲で当日製造開始指示を行う。
【0082】
なお、操業スケジュール指示処理部434(図2参照)では、当日計画対象となる製造オーダを仮決めし、各製造工程の負荷を評価する。各製造工程の能力は、操業スケジュールから求める。さらに、各製造工程の能力と負荷を対比し、能力枠を満たす範囲の製造オーダ枠を設定する。かくして、能力枠を満たす範囲の製造オーダ枠に基づき、製造開始指示を行う。
【0083】
図14は、図2に示した在庫日数診断処理部425の動作説明図である。在庫日数診断を行うのに必要な入力データは、在庫日数設定基準記憶部428から読み出す。そして、グルーピングキー(鋼材コード)単位毎に、在庫日数設定処理部423で設定した補正値を検索し、増側に補正しているものを抽出する。在庫日数診断処理部425の出力データとして、診断情報DB記憶部427に在庫日数補正値を書き込む。
【0084】
その結果、補正値の大きい順・規模の大きい順に診断情報DB記憶部427を検索することにより、問題の抽出を行うことができる。
【0085】
図15および図16は、デリバリー診断処理部424(図2参照)における、デリバリー診断の考え方・動作を示した説明図である。本実施の形態におけるデリバリー診断に必要な入力データは、製造オーダDB記憶部426から読み込む。そして、グルーピングキー(鋼材コード)単位に、製品在庫・製品在庫+仕掛在庫・製造オーダ未出荷残総量を算出し、それぞれが、引取予定と対比して適正在庫日数管理範囲内にあるか否かを判定する。その判定結果(出力データ)は、診断情報DB記憶部427に書き込む。
【0086】
ここで、図15は、製品在庫量が不足している場合の診断方法であって、例えば図17の(A)に示すような診断結果が得られる。また、図16は、製品+仕掛在庫が不足または未出荷残が不足している場合の診断方法であって、例えば図17の(B)に示すような診断結果が得られる。そして、これらの診断結果に基づき、問題の抽出を行うことができる。
【0087】
図18は、図2に示したアラーム発信処理部440の動作説明図である。
【0088】
アラーム発生のための処理に必要な入力データは、診断情報DB記憶部427から読み込む。そして、グルーピングキー(鋼材コード)単位の適正在庫日数判定の結果、製品在庫が引取予定量の2週分を割り込んでいる場合には、営業・商社に対してアラーム情報を発信する。
【0089】
図18に示した“ケース1”において、当初予定に対して引取量がオーバーで推移し、見かけ製品在庫が少なくても、引取量と在庫量の合計が予定の2週先までカバーできている場合は、アラームなしとする。他方、カバーできていない場合、アラーム発信を行う。
【0090】
図18に示した“ケース2”においては、逆に、引取量がショートしている場合、見かけ製品在庫が多くても、引取量と在庫量の合計が予定の2週先までカバーできていない場合には、アラーム発信を行う。他方、カバーできている場合は、アラームなしとする。
【0091】
次に、デリバリー診断と在庫日数診断との関係について述べる。
【0092】
デリバリー診断は、在庫と引取予定を対比して、適正範囲にあるか否かを判定し、デリバリーのトラブル発生を未然に防止するためのものである。これに対して、在庫日数診断は、適正リードタイムでものが作れるように、特にリードタイムの大きいもの、また、ばらつきの大きいものを抽出する。換言すると、製造上の問題・顧客の引取ばらつきの問題を明確化させるためのものである。
【0093】
また、デリバリー診断におけるアラームの発生は、日々、引取予定と在庫の対比を行う時点においてなされる。他方、在庫日数診断におけるアラームの発生は、引取実績・入庫実績が各グルーピングキー(鋼材コード)単位毎に数えて例えば10件溜まる都度、在庫日数を設定する時点においてなされる。
【0094】
(まとめ)
上述した本実施の形態では、「発明が解決しようとする課題」の欄で述べた4つの問題(a)〜(d)について、以下の如く、格別なる解決策を提供するものである。
【0095】
(a)ぺーパーリードタイムの短縮について。
【0096】
企業間ネットワークを通じて収集し、毎日最新状態に更新した鋼板・鋼帯製品の在庫および需要家の引き取り予定に関する情報を工場へ直結し、製造オーダ抽出を工場で行い、
製造オーダ毎に仕掛在庫・製品在庫と需要家の引き取り予定から欠品発生予測日を算出し、この欠品発生予測日を起点として、適正在庫日数設定基準に基づき、納入準備完了基準日・製造完了基準日・各製造プロセス処理基準日・製造開始指示基準日を算出して、
当日の製造開始指示期間に適合する製造開始指示基準日を持つ製造オーダを抽出し、製造開始を指示することを可能にしたことにより、
日々最新の情報を用いて、注文量と生産能力の整合をとりつつ製造開始判断を行うことが可能になるので、本社に約10日分の注文をプールする必要がなくなり、ペーパーリードタイムを短縮することができる。
【0097】
(b)製造ロットと注文量の整合について。
【0098】
引き取り予定・実績から算出する引き取り規模・リピート性の有無を基に、製造・流通コストが最小となる一回あたりの製造オーダ量決定と、
製造プロセスのロットに合わせ製造完了基準日を満足する範囲で製造オーダを集約して製造開始指示を行う製造ロット集約と、
納入準備完了基準日の許容範囲を設定し、
同一輸送ルートを持つ製品をサービスセンター等流通拠点へ当該許容範囲内で集約して輸送することにより納入準備完了基準日との関係で製品輸送ロットを最適化することとを可能にしたことにより、
製造ロットと注文量の整合をとることが可能となるので、余剰の発生や、製造チャンス待ちの発生を低減することができる。
【0099】
(c)適正在庫日数の設定について。
【0100】
製造開始から製造完了に至るまでのリードタイムの変動の実績、および、納入期限日と実納入日の乖離の実績をそれぞれ同種仕様部品・納入ルート単位毎に記憶し、
実績情報を用いて、同種仕様部品・納入ルート毎に目標と実績の乖離を統計的に評価し、
i)実績をもとに、学習制御方式により適正在庫日数を日々更新・設定する:
ii)適正在庫日数設定基準の内容を診断し、特に目標と実績の乖離が大きいものについては、アラームを発信する:
ことにより、
在庫日数設定値と実態の乖離を拡大させることなく、異常なものについて調査改善を促すことにより、在庫日数を良好な状態に保つことができる。
【0101】
(d)顧客の使用変動予定変動に対する対処、および、営業・商社と工場の重複管理について。
【0102】
製造オーダ抽出を工場で行い、適正在庫割れ・引き取り予定の月別段差・引き取りり予定と実績の乖離など、納入に支障をきたす変化を捉え、関係各部署にアラーム発信を行うことにより、
営業・商社は、顧客の使用予定の変化を迅速に工場に伝えさえすれば、工場を起点として発信されるデリバリー診断情報を活用できるようになり、製品進捗管理業務の重複を排除することができる。すなわち、工場側のデリバリー診断機能充実による重複業務の排除が可能となる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明によれば、鋼材単位毎に製造ロットに整合したオーダ量と、適正製造開始時期とを設定することにより、顧客の引き取りと連動した、短リードタイム生産かつ低在庫を可能にすることができる。
【0104】
さらに、本発明によれば、需要家の引き取り予定情報および製品在庫情報を工場の端末装置へ直接入力し、その工場で当該納期を算出し、製品在庫を学習制御方式で適正化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した鋼板鋼帯製品の販売生産納入システムと、この販売生産納入システムに関連する顧客および商社との関係を示した全体構成図である。
【図2】図1に示した販売生産納入システム10の詳細な内部構成図である。
【図3】各データベース(DB)記憶部に格納されるデータの具体例を示した説明図である。
【図4】各データベース(DB)記憶部に格納されるデータの具体例を示した説明図である。
【図5】グルーピング処理部410の動作を説明するために、グルーピングキーを例示した説明図である。
【図6】在庫日数設定処理部423による学習制御動作の説明図である。
【図7】在庫日数設定処理部423による学習制御動作の説明図である。
【図8】製造オーダ量決定処理部421の動作説明図である。
【図9】製造オーダ量を決定するための処理手順を示したフローチャートである。
【図10】基準日算出処理部422における基準日算出のための考え方を示した説明図である。
【図11】基準日算出処理部422における処理手順を示したフローチャートである。
【図12】製造ロット集約処理部431における、製造ロットのまとめ方を示した説明図である。
【図13】能力検証処理部432および製造開始選択処理部433による製造開始指示の手順を示した説明図である。
【図14】在庫日数診断処理部425の動作説明図である。
【図15】デリバリー診断処理部424におけるデリバリー診断(製品在庫量が不足している場合の診断)の考え方・動作を示した説明図である。
【図16】デリバリー診断処理部424におけるデリバリー診断(製品+仕掛在庫が不足または未出荷残が不足している場合の診断)の考え方・動作を示した説明図である。
【図17】デリバリー診断結果の一例を示した説明図である。
【図18】図18は、図2に示したアラーム発信処理部440の動作説明図である。
【符号の説明】
2 顧客
4 商社
6 本実施の形態に係る販売生産納入システム10を有する工場
310 受注承認部
350 オーダ仕様付加部
360 在庫情報編集部
370 生産引取実績収集部
410 グルーピング処理部
411 販売オーダDB(データベース)記憶部
412 引取予定DB記憶部
413 在庫DB記憶部
414 生産引取実績DB記憶部
426 製造オーダDB記憶部
427 診断情報DB記憶部
428 在庫日数設定基準記憶部
421 製造オーダ量決定処理部
422 基準日算出処理部
423 在庫日数設定処理部
424 デリバリー診断処理部
425 在庫日数診断処理部
431 製造ロット集約処理部
432 能力検証処理部
433 製造開始選択処理部
440 アラーム発信処理部

Claims (5)

  1. 記憶装置と、情報処理装置とを備え、鋼板鋼帯製品の製造に関して、適正な在庫を保持するように製造指示を実行する鋼板鋼帯製品の販売生産納入システムであって、
    前記記憶装置は、
    製造した鋼板鋼帯製品が入庫される毎に、製造した鋼板鋼帯製品が入庫された日付を示す入庫実績日と、製造した鋼板鋼帯製品の入庫されている量を示す製品在庫量を記憶し、
    需要家からの入力に基づく鋼板鋼帯製品の引取予定量を記憶し、
    入庫された鋼板鋼帯製品が需要家に引取される毎に、引取された日付を示す引取日を記憶し、かつ、
    予め設定された納入完了基準日前記入庫実績日との差異を示す製造リードタイム変動実績、および予め設定された納期日前記引取日との差異を示す引取変動実績をそれぞれ、鋼板鋼帯製品の同種仕様部品・納入ルート毎に記憶する
    構成を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記製造リードタイム変動実績および前記引取変動実績を用いて、製造ばらつきと引取ばらつきとを計算し、当該ばらつきの大きさの程度に応じて正在庫日数を予め設定した基準に基づいて補し、
    鋼板鋼帯製品の製造オーダ毎に、補正された前記適正在庫日数、前記製品在庫、および前記引取予定に基づいて欠品発生予測日を算出し、該欠品発生予測日を起点とした製造開始指示基準日を算出し、
    指示を行う当日の製造開始指示期間に適合する製造開始指示基準日を持つ製造オーダを抽出し、当該製造オーダに係る鋼板鋼帯製品の製造開始を発信する
    構成を備える
    ことを特徴とする鋼板鋼帯製品の販売生産納入システム。
  2. 前記情報処理装置は、所定の基準日における想定製品在庫量を前記適正在庫日数に基づいて算出し、前記想定製品在庫量が所定の量よりも少ない場合にアラーム発信することを特徴とする請求項1に記載の鋼板鋼帯製品の販売生産納入システム。
  3. 前記製造ばらつきは、前記予め設定された納入完了基準日と前記入庫実績日との差異の平均値に、前記予め設定された納入完了基準日と前記入庫実績日との差異の標準偏差を加えた値により求まることを特徴とする請求項1に記載の鋼板鋼帯製品の販売生産納入システム。
  4. 前記引取ばらつきは、前記予め設定された納期日と前記引取日との差異の平均値に、前記予め設定された納期日と前記引取日との差異の標準偏差を加えた値により求まることを特徴とする請求項1に記載の鋼板鋼帯製品の販売生産納入システム。
  5. 記憶装置と、情報処理装置とを備え、鋼板鋼帯製品の製造に関して、適正な在庫を保持するように製造指示を実行する鋼板鋼帯製品の販売生産納入システムにおける方法であって、
    前記記憶装置は、
    製造した鋼板鋼帯製品が入庫される毎に、製造した鋼板鋼帯製品が入庫された日付を示す入庫実績日と、製造した鋼板鋼帯製品の入庫されている量を示す製品在庫量を記憶するステップと、
    需要家からの入力に基づく鋼板鋼帯製品の引取予定量を記憶するステップと、
    入庫された鋼板鋼帯製品が需要家に引取される毎に、引取された日付を示す引取日を記憶するステップと、かつ、
    予め設定された納入完了基準日前記入庫実績日との差異を示す製造リードタイム変動実績、および予め設定された納期日前記引取日との差異を示す引取変動実績をそれぞれ、鋼板鋼帯製品の同種仕様部品・納入ルート毎に記憶するステップと、
    を実行し、
    前記情報処理装置は、
    前記製造リードタイム変動実績および前記引取変動実績を用いて、製造ばらつきと引取ばらつきとを計算し、当該ばらつきの大きさの程度に応じて正在庫日数を予め設定した基準に基づいて補するステップと、
    鋼板鋼帯製品の製造オーダ毎に、補正された前記適正在庫日数、前記製品在庫、および前記引取予定に基づいて欠品発生予測日を算出し、該欠品発生予測日を起点とした製造開始指示基準日を算出するステップと、
    指示を行う当日の製造開始指示期間に適合する製造開始指示基準日を持つ製造オーダを抽出し、当該製造オーダに係る鋼板鋼帯製品の製造開始を発信するステップと、
    を実行する
    ことを特徴とする方法。
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