JP4716081B2 - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂基板を用いる液晶表示装置の製造方法に関するものである。
近年、液晶表示装置は、使用機器の小型化の影響を受けて、薄型化、軽量化、堅牢化に対する要求を受けている。しかしながら、液晶表示装置に使われる薄膜デバイスは、高温、真空という環境で作製されるために、製造に使われる基板に制限がある。例えば、薄膜トランジスタを用いた液晶表示装置では、1000℃の温度に耐える石英基板、500℃の温度に耐えるガラス基板が使われている。これらの基板の薄型化も検討されているが、石英基板、ガラス基板を用いる限り、基板の剛性が低下することを考慮して基板サイズを縮小せざるを得ず、それによって生産性が低下する。また、基板が薄くなれば堅牢さも急激に低下するため、実用上の問題点となる。
このように、製造基板に要求されている性能と実際に使用する際に求められている性能とが異なる。また、薄型、軽量、堅牢化が可能なプラスチック基板上に直接、薄膜デバイスを作製しようという試みもある。この場合、アクティブ素子を用いないパッシブ方式の液晶表示装置は、モノクロ型で量産化されているが、薄膜トランジスタや薄膜ダイオードを使用するアクティブ方式の液晶表示装置は、基板の耐熱温度の点から困難さが高い。
そこで、耐熱温度の高い製造基板上に形成した薄膜デバイスを実使用基板に転写する技術が検討されている。転写する方法としては、剥離層を設けてデバイス作製後に剥離層から剥離する方法(例えば、特許文献1参照。)や、エッチングによりガラス基板を除去してしまう方法(例えば、特許文献2参照。)などが検討されている。これらの方法を使用することによって、プラスチック基板上に薄膜デバイスを形成することが可能となる。
しかしながら、膨張係数の高い通常のプラスチック基板に薄膜デバイス層を形成すると、主に無機層で形成されている薄膜デバイス層とプラスチック基板の膨張係数が違うため、形成後に加熱すると、反るという問題がある。また、反った状態でさらに温度を上げると、薄膜層にクラックが入って破壊することもある。そのため、薄膜デバイス層をプラスチック基板上に形成するためには、熱膨張係数の低いプラスチック基板を使用しなければならない。
熱膨張係数の低いプラスチック基板で、工業的に生産されているものでは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのように延伸され複屈折を持っている基板、ガラスフィラーやガラスクロスなどを含んだ基板、ポリイミドのように着色している基板もしくは不透明な基板などがある。ガラスフィラーやガラスクロスなどを含んでいると、基板成形時に応力がかかりやすく複屈折を持ちやすい。着色している基板もしくは不透明な基板は、反射型の一方の基板としては使用できる可能性があるが透過型での使用は難しい。複屈折を持っている基板は、以下のような問題点がある。
まず、図17および図18に透過型液晶表示装置の光透過の概略図を示す。図17および図18は、ノーマリーホワイトモードの液晶表示装置においてTN液晶に電圧をかけ黒表示をしようとしているものである。
図17は、複屈折を持たない基板を使用した場合の光透過概略図である。図17に示すように、バックライト(図示せず)から出た光Lは、自然光で、偏光はしていない。その光Lは、第1偏光板560で直線偏光に変化し、そのまま複屈折がないアクティブ基板510、液晶層520、複屈折がない対向基板530を透過し、第2偏光板570まで到達し、第2偏光板570の偏光軸は第1偏光板560の偏光軸に垂直であるため、第2偏光板570により完全に遮断され透過されない。
また、図18は、複屈折を持つ基板を使用した場合の光透過概略図である。図18に示すように、バックライト(図示せず)から出た光Lは、自然光で、偏光はしていない。その光Lが、第1偏光板660で直線偏光に変わるが、アクティブ基板610が複屈折を持っていると、アクティブ基板610において直線偏光が楕円偏光に変化する。そのため、第2偏光板670の偏光軸が第1偏光板660の偏光軸に垂直であっても、光Lは、アクティブ基板610、液晶層620、対向基板630を透過し、さらに第2偏光板670を透過する。この結果、光Lは液晶表示装置を透過することになる。
また、延伸により複屈折を有する基板(例えば図18に示したアクティブ基板)は、場所によって複屈折率が異なるため、パネル内で光の透過する量が異なり、均一な表示を行うことが困難となる。そのため、黒表示を行うことができず、またパネル内で明るさのバラツキも起こるため、液晶表示装置として正常な表示ができない。
特開平10−125930号公報 特開2003−68995号公報
解決しようとする問題点は、延伸により複屈折を持つ基板は、場所によって複屈折率が異なるため、パネル内で光の透過する量が異なり、均一な表示を行うことが困難となる点である。そのため、黒表示を行うことができず、またパネル内で明るさのバラツキも起こるため、液晶表示装置として正常な表示ができない点である。
本発明の液晶表示装置の製造方法は、薄膜デバイス層を有するアクティブ基板を形成す
る工程と、対向基板を形成する工程と、アクティブ基板と対向基板との間に液晶を封入す
る工程とを備え、アクティブ基板を形成する工程は、第1基板上に偏光膜を含む薄膜デバ
イス層を形成した後に薄膜デバイス層上に第1接着層を介してもしくは被覆層と第1接着
層とを介して第2基板を接着する工程と、化学処理および機械的研磨処理および紫外線照
射処理の少なくとも一つの処理を含む工程により第1基板を完全または部分的に分離また
は除去する工程と、薄膜デバイス層の第1基板が形成されていた側または部分的に残した
第1基板を、第2接着層を介して複屈折を有するプラスチック基板からなる第3基板に接
着する工程と、第2基板を分離または除去する工程とを含み、対向基板を形成する工程は複屈折を有するプラスチック基板からなる支持基板に偏光膜を形成する工程を含み、アクティブ基板と対向基板との間に液晶を封入する工程は、アクティブ基板と対向基板とを液晶側にアクティブ基板および対向基板の偏光膜が配置されるように張り合わせる工程と、アクティブ基板と対向基板との間に液晶を注入する工程とを含むものである。
本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、アクティブ基板および対向基板の液晶側に偏光膜を形成するため、アクティブ基板および対向基板に複屈折を有する基板を用いることができる。よって、安価な2軸延伸プラスチック基板を使用することができ、コストが安くなるという利点がある。
安価な2軸延伸プラスチック基板を使用するという目的を、対向する1対の基板の少なくとも一方に液晶駆動用電極が形成され、基板間の間隔を保って形成された空間に液晶が封止された液晶表示装置の製造方法において、一対の基板の少なくとも一方の基板の液晶側に偏光膜を形成し、一対の基板の少なくとも一方の基板に複屈折を有する基板を用いることで、正常表示を実現した。
次に、具体的に本発明の液晶表示装置およびその製造方法に係る実施の形態例を、図1の模式断面図によって説明する。
図1に示すように、対向する1対の基板、すなわち、アクティブ基板11と対向基板12とを対向して設けて、その少なくとも一方に液晶駆動用電極(図示せず)を形成し、その基板間に設けたスペーサー(図示せず)により基板間の間隔を保って形成された空間に液晶層13を封止した液晶表示装置1である。上記一対の基板のうち、少なくとも一方の基板には樹脂基板を用いている。図面の構成では一例として、アクティブ基板11に複屈折を有する樹脂基板を用いる。また、図示はしないが、上記対向基板12に樹脂基板を用いることもできる。さらに、上記一対の基板の少なくとも一方の上記液晶側に偏光膜を備える。図面では、アクティブ基板11の液晶側に第1偏光膜14を設け、対向基板12の液晶側に第2偏光膜15を設け、第1偏光膜14の偏光軸と第2偏光膜15の偏光軸とが垂直方向になるように、上記第1偏光膜14と上記第2偏光膜15とを配置する。
上記液晶表示装置の光透過の概略を図2によって説明する。図2に示すように、バックライト(図示せず)から出た光は、自然光で、偏光はしていない。その光は、まずアクティブ基板11に入射するが、もともと偏光されてない光なので、複屈折を有するアクティブ基板11に侵入しても変化はない。次に第1偏光膜14により直線偏光に偏光され、そのまま第2偏光膜15に到達するが、第2偏光膜15の偏光軸は第1偏光膜14の偏光軸に対して垂直な方向となっているため、光を通過させない。そのため、黒表示が可能となる。
次に、液晶層13に電圧をかけない場合は、バックライト(図示せず)から出た光は、まずアクティブ基板11に入射するが、もともと偏光されてない光なので、複屈折を有するアクティブ基板11に侵入しても変化はない。次に第1偏光膜14により直線偏光に偏光される。液晶層13を通過する際に偏光軸が回転するため、第2偏光膜15を通過することができる。次に、対向基板12を通過する際に、楕円偏光になるが、明るさは変化しないため問題とはならない。
また、上記第1偏光膜14、第2偏光膜15は、自然光を直線偏光に変換できれば、どのようなものでもよい。一例としては、リオトロピック液晶を塗布した後に、硬化させることで作製することができる。これにより、複屈折を有する基板をアクティブ基板11や対向基板12に使用しても、正常な表示を行うことができる液晶表示装置となる。
上記液晶表示装置およびその製造方法では、アクティブ基板11の液晶側に第1偏光膜14を設け、対向基板12の液晶側に第2偏光膜15を設け、第1偏光膜14の偏光軸と第2偏光膜15の偏光軸とが垂直方向になるように、上記第1偏光膜14と上記第2偏光膜15とを配置するため、アクティブ基板11および対向基板12に複屈折を有する基板を用いることができるので、安価な2軸延伸プラスチック基板を使用することができ、コストが安くなるという利点がある。
本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第1実施例を、図3〜図9によって説明する。本実施例では、プラスチック基板に透過型液晶用のアクティブ基板を作製した。
まず、薄膜デバイス層の形成方法を図3によって説明する。図3に示すように、第1基板101上に、後に行うフッ酸によるエッチング時における第1基板101の保護層102を形成する。上記第1基板101には、例えば厚さ0.4mm〜1.1mm程度、例えば0.7mm厚のガラス基板を用いる。このガラス基板のかわりに石英基板を用いてもよい。上記保護層102は、フッ酸に耐えられる材料を用いて形成するもので、例えばモリブデン(Mo)層を用い、例えば500nmの厚さに形成した。今回、モリブデン層の膜厚を500nmとしたが、フッ酸に耐えられるならば、厚さを適宜変更しても問題ない。このモリブデンの保護層102は、例えばスパッタリング法によって成膜することができる。その後、絶縁層103を形成する。この絶縁層103は、例えば酸化珪素(SiO2)膜を500nmの厚さに成膜して形成する。この絶縁層103は、例えばプラズマCVD法によって成膜することができる。
次に、一般的な低温ポリシリコン技術、例えば「2003 FPDテクノロジー大全」(電子ジャーナル2003年3月25日発行、p.166−183およびp.198−201)、「'99最新液晶プロセス技術」(プレスジャーナル1998年発行、p.53−59)、「フラットパネル・ディスプレイ1999」(日経BP社、1998年発行、p.132−139)等に記載されているような低温ポリシリコンボトムゲート型薄膜トランジスタ(以下薄膜トランジスタをTFTと記す)プロセスでTFTを含む薄膜デバイス層を形成した。薄膜デバイス層の形成方法の一例を以下に説明する。
まず、第1基板101上に保護層102を介して形成された絶縁層103上にゲート電極104を形成するための導電膜を形成した。この導電膜には例えば厚さが100nmのモリブデン(Mo)膜を用いた。モリブデン膜の形成方法としては例えばスパッタリング法を用いた。そして上記導電膜をゲート電極104に形成した。このゲート電極104は、一般的なフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によりパターニングして形成した。次いで、ゲート電極104上を被覆するようにゲート絶縁膜105を形成した。ゲート絶縁膜105は、例えばプラズマCVD法によって、酸化珪素(SiO2)層、または酸化珪素(SiO2)層と窒化珪素(SiNx)層との積層体で形成した。さらに連続的に非晶質シリコン層(厚さ30nm〜100nm)を形成した。
この非晶質シリコン層に波長308nmのXeClエキシマレーザパルスを照射し熔融再結晶化し結晶シリコン層(ポリシリコン層)を作製した。このポリシリコン層を用いて、チャネル形成領域となるポリシリコン層106を形成し、その両側にn-型ドープ領域からなるポリシリコン層107、n+型ドープ領域からなるポリシリコン層108を形成した。このように、アクティブ領域は高いオン電流と低いオフ電流を両立するためのLDD(Lightly Doped Drain)構造とした。またポリシリコン層106上にはn-型のリンイオン打込み時にチャネルを保護するためのストッパー層109を形成した。このストッパー層109は、例えば酸化珪素(SiO2)層で形成した。
さらに、プラズマCVD法によって、酸化珪素(SiO2)層、または酸化珪素(SiO2)層と窒化珪素(SiNx)層との積層体からなるパッシベーション膜110を形成した。このパッシベーション膜110上に、各ポリシリコン層108に接続するソース電極111およびドレイン電極112を形成した。各ソース電極111およびドレイン電極112は例えばアルミニウム、アルミニウム合金、高融点金属等の導電性材料で形成した。
各ソース電極111およびドレイン電極112形成した後、カラーフィルター113を形成した。カラーフィルター113は、カラーレジストを全面に塗布した後、リソグラフィー技術でパターニングを行って形成した。カラーフィルター113には、ソース電極111と後に形成する液晶駆動用電極が接続されるようにコンタクトホール113Cを形成した。このカラーフィルターの形成工程を3回行って、RGBの3色(赤、緑、青)を形成した。次に、平坦化を行うために保護膜114を形成した。保護膜114は例えばポリメチルメタクリル酸樹脂系の樹脂により形成した。また保護膜114には、ソース電極111と液晶駆動用電極とが接続されるようにコンタクトホール114Cを形成した。
その後、ソース電極111に接続する画素電極115を形成した。この画素電極115は、例えば、透明電極で形成される。透明電極としては、例えばインジウムスズオキサイド(ITO)により形成され、その形成方法としてはスパッタリング法が用いられる。
次に、上記画素電極115表面に第1偏光膜116を形成した。上記第1偏光膜116は、透過光の減衰が小さく、自然光を直線偏光に変換する機能があれば、どのような偏光膜であってもよい。今回は、一例として、リオトロピック液晶を主体とする液晶材料を塗布し硬化させることによって、上記第1偏光膜116を作製した。これは、水溶液の状態にてリオトロピック液晶となる液晶材料であり、水溶液状態で液晶分子の配向を一方向にそろえたまま硬化させることにより、偏光機能を持つことができるものである。液晶分子を配向させる方法としては、応力によるもの、直線偏光光を照射するもの、下地をラビングするものなどがあるが、今回はワイヤーバーを移動させることにより応力をかけながら塗布し、液晶を配向させた。その他に、ドクターブレードなどで塗布してもよい。塗布後に、液晶を硬化させるために加熱を行った。
以上の工程により、第1基板101上に第1偏光膜116を備えたアクティブマトリックス基板が作製できた。また、今回は、ボトムゲート型ポリシリコンTFTを作製したが、トップゲート型ポリシリコンTFTやアモルファスTFTでも同じように実施できる。
次に、第1基板101上の薄膜デバイス層121をプラスチック基板上に移載する工程を説明する。
図4(1)に示すように、第1基板101上に保護層102、絶縁層103、薄膜デバイス層121を形成したものをホットプレート122で80℃〜140℃に加熱しながら、第1接着剤123を厚さ1mm程度に塗布し、第2基板124を上に載せ、加圧しながら、室温まで冷却した。第2基板124には、例えば厚さ1mmのモリブデン基板を用いた。または、第2基板124にガラス基板を用いてもよい。または、第2基板124上に第1接着剤123を塗布して、その上に保護層102から薄膜デバイス層121が形成された第1基板101の薄膜デバイス層121側を載せてもよい。上記第1接着剤123には、例えばホットメルト接着剤を用いた。
次に、図4(2)に示すように、第2基板124を貼り付けた第1基板101をフッ酸(HF)125に浸漬して、第1基板101のエッチングを行った。このエッチングは、保護層102であるモリブデン層がフッ酸125にエッチングされないため、このエッチングは保護層102で自動的に停止する。ここで用いたフッ酸125は、一例として、重量濃度が50%のもので、このエッチング時間は3.5時間とした。フッ酸125の濃度とエッチング時間は、第1基板101のガラスを完全にエッチングすることができるならば、変更しても問題はない。
上記フッ化水素酸125によるエッチングの結果、図5(3)に示すように、第1基板101〔前記図4(2)参照〕が完全にエッチングされ、保護層102が露出される。
次に、混酸〔例えば、リン酸(H3PO4)72wt%と硝酸(HNO3)3wt%と酢酸(CH3COOH)10wt%〕により、保護層102〔前記図5(3)参照〕であるモリブデン層(厚さ:500nm)をエッチングした。これは、透過型の液晶パネルを作製するために、不透明なモリブデン層があると問題となるためである。上記混酸で500nmの厚さのモリブデン層をエッチングするのに必要な時間は約1分である。このエッチングの結果、図5(4)に示すように、この混酸は第1絶縁層103である酸化珪素をエッチングしないため、第1絶縁層103で自動的にエッチングが停止する。
次に、図5(5)に示すように、上記エッチング後に、薄膜デバイス層121の裏面側、すなわち絶縁層103表面に、第2接着層126を、例えばスピンコート法により形成した。第2接着層126には例えば紫外線硬化型接着剤を用いた。
続けて、上記第2接着層126に第3基板127を貼り付けた。第3基板127には、複屈折を有するプラスチック基板を用いることができ、例えばポリエチレンナフタレート基板を用いることができる。このポリエチレンナフタレート基板は、2軸延伸させて形成されているため、複屈折を有しており、線膨張係数は13ppmである。上記第3基板127の厚さは、10μm〜500μmが望ましく、今回は第3基板127の厚さは200μmのものを用いた。その後、紫外線を照射して第2接着層126を硬化させた。なお、上記第2接着層126を上記第3基板127側に塗布して、絶縁層103を貼り合わせてもよい。上記第3基板127には、ポリエチレンナフタレート基板の他に、2軸延伸処理をしたポリエチレンテレフタレート基板を用いることができ、また、繊維を含有する基板を用いることもできる。この繊維としては、ガラス繊維、芳香族ポリアミド系繊維、アラミド系繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリベンゾール繊維、炭素繊維をあげることができ、好ましくはガラス繊維を用いる。またこれらの繊維は、平織り、ななこ織り、朱子織り、綾織り等の種々の織り方で織られた布として用いることができ、好ましくは平織りを用いる。
次に、上記基板をアルコール(図示せず)中に浸漬し、ホットメルト接着剤からなる第1接着層123〔前記図4(1)参照〕を溶かして第2基板124〔前記図4(1)参照〕を外した。その結果、図6(6)に示すように、第3基板127上に第2接着層126、絶縁層103を介して第1偏光膜〔前記図3参照〕を含む薄膜デバイス層121が載った薄膜デバイス(アクティブ基板)100を得た。
次に、対向基板の製造例を、図7の概略構成断面図によって説明する。
図7に示すように、対向基板130としては、支持基板131にプラスチック基板を用意し、さらに上記支持基板131側の全面に透明電極132、第2偏光膜133を順に形成したものである。上記支持基板131には、例えば上記第3基板127と同様なプラスチック基板を用いることができ、例えばポリエチレンナフタレート基板を用いた。この支持基板131には、ポリエチレンナフタレート基板の他に、例えばポリエチレンテレフタレート基板も用いることができ、また、その他の2軸延伸させて形成されているために複屈折を有しているプラスチック基板を用いることもできる。上記透明電極132には、例えばITO(インジウムスズオキサイド)を用いた。このITO膜は、例えばスパッタ法により成膜した。また、上記第2偏光膜133は、透過光の減衰が小さく、自然光を直線偏光に変換する機能があれば、どのような偏光膜であってもよく、例えば上記第1偏光膜116と同様なものを用いることができる。
次に、図8に示すように、上記対向基板130とアクティブ基板100とに図示はしないが配向膜(例えばポリイミド膜)を塗布してラビング処理を行う配向処理を行った。ラビング方向は、アクティブ基板100と対向基板130とで互いに垂直になるように行った。今回は、ノーマリーホワイトモードとしたが、ノーマリーブラックモードにするには、2つの偏光膜(第1、第2偏光膜116、133)の偏光軸を垂直になるように変更を行えばよい。
次に、図9に示すように、アクティブ基板100にはシール剤(図示せず)を塗布し、対向基板130には多数のスペーサー140を散布した。
そして、アクティブ基板100と対向基板130とを張り合わせた後、例えば1kg/cm2で加圧しながら紫外線を照射してシール剤を硬化させた。次に、レーザー加工によりパネルの大きさに切断した後、注入口(図示せず)から液晶150を注入して、注入口をモールド樹脂で覆い、モールド樹脂を硬化させ、液晶表示パネル1を作製した。今回は液晶にはTN液晶を用いた。
上記工程により作製した液晶表示装置は、第1基板101上に第1偏光膜116を含む薄膜デバイス層121を形成するため、第3基板127に複屈折を有する基板を用いることができるので、第3基板127に安価な2軸延伸プラスチック基板を使用することができ、コストが安くなるという利点がある。また、基板の線膨張係数が低いため、温度を上げてもクラック等は発生しない。また、第3基板127、対向基板130の支持基板131に複屈折を有するプラスチック基板を使用しているが、第1、第2偏光膜116、133がプラスチック基板の内側(液晶層150側)にあるため、通常と同じ表示ができる。
本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第2実施例を、図10〜図11の断面図によって説明する。第2実施例では、プラスチック基板上に反射型液晶用のアクティブ基板を作製した。
まず、薄膜デバイス層の形成方法を図10によって説明する。図10に示すように、第1基板201上にアモルファスシリコン層202を形成する。上記第1基板201には、例えば厚さ0.4mm〜1.1mm程度、例えば0.7mm厚のガラス基板を用いる。このガラス基板のかわりに石英基板を用いてもよい。また上記アモルファスシリコン層202の膜厚は、例えば50nmとした。この膜厚は10nm〜500nmであるならば問題はない。アモルファスシリコン層202の成膜方法は、プラズマCVD法を用いた。プラズマCVD法では、アモルファスシリコン層202中に、水素を多く含むように、また製造途中で薄膜デバイス層が剥がれない限りの低温が望ましい。今回は150℃にて成膜を行った。また、低圧CVD法、大気圧プラズマCVD法、ECR法、スパッタ法によりアモルファスシリコン層202を成膜しても問題はない。
次いで、上記アモルファスシリコン層202上に保護絶縁層203を成膜する。この保護絶縁層203は、例えば100nmの厚さに形成した。この保護絶縁層203は、例えばプラズマCVD法によって成膜することができる。
その後、一般的な低温ポリシリコン技術、例えば「2003 FPDテクノロジー大全」(電子ジャーナル2003年3月25日発行、p.166−183およびp.198−201)、「'99最新液晶プロセス技術」(プレスジャーナル1998年発行、p.53−59)、「フラットパネル・ディスプレイ1999」(日経BP社、1998年発行、p.132−139)等に記載されているような低温ポリシリコンボトムゲート型薄膜トランジスタ(以下薄膜トランジスタをTFTと記す)プロセスでTFTを含む薄膜デバイス層を形成した。薄膜デバイス層の形成方法の一例を以下に説明する。
まず、第1基板201上にアモルファスシリコン層202を介して形成された保護絶縁層203上にゲート電極204を形成するための導電膜を形成した。この導電膜には例えば厚さが100nmのモリブデン(Mo)膜を用いた。モリブデン膜の形成方法としては例えばスパッタリング法を用いた。そして上記導電膜をゲート電極204に形成した。このゲート電極204は、一般的なフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によりパターニングして形成した。次いで、ゲート電極204上を被覆するようにゲート絶縁膜205を形成した。ゲート絶縁膜205は、例えばプラズマCVD法によって、酸化珪素(SiO2)層、または酸化珪素(SiO2)層と窒化珪素(SiNx)層との積層体で形成した。さらに連続的に非晶質シリコン層(厚さ30nm〜100nm)を形成した。
この非晶質シリコン層に波長308nmのXeClエキシマレーザパルスを照射し熔融再結晶化し結晶シリコン層(ポリシリコン層)を作製した。このポリシリコン層を用いて、チャネル形成領域となるポリシリコン層206を形成し、その両側にn-型ドープ領域からなるポリシリコン層207、n+型ドープ領域からなるポリシリコン層208を形成した。このように、アクティブ領域は高いオン電流と低いオフ電流を両立するためのLDD(Lightly Doped Drain)構造とした。またポリシリコン層206上にはn-型のリンイオン打込み時にチャネルを保護するためのストッパー層209を形成した。このストッパー層209は、例えば酸化珪素(SiO2)層で形成した。
さらに、プラズマCVD法によって、酸化珪素(SiO2)層、または酸化珪素(SiO2)層と窒化珪素(SiNx)層との積層体からなるパッシベーション膜210を形成した。このパッシベーション膜210上に、各ポリシリコン層208に接続するソース電極211およびドレイン電極212を形成した。各ソース電極211およびドレイン電極212は例えばアルミニウム、アルミニウム合金、高融点金属等の導電性材料で形成した。
各ソース電極211およびドレイン電極212形成した後、カラーフィルター213を形成した。カラーフィルター213は、カラーレジストを全面に塗布した後、リソグラフィー技術でパターニングを行って形成した。カラーフィルター213には、ソース電極211と後に形成する液晶駆動用電極が接続されるようにコンタクトホール213Cを形成した。このカラーフィルターの形成工程を3回行って、RGBの3色(赤、緑、青)を形成した。次に、平坦化を行うために保護膜214を形成した。保護膜214は例えばポリメチルメタクリル酸樹脂系の樹脂により形成した。また保護膜214には、ソース電極211と液晶駆動用電極とが接続されるようにコンタクトホール214Cを形成した。
その後、ソース電極211に接続する画素電極215を形成した。この画素電極215は、例えば、透明電極で形成される。透明電極としては、例えばインジウムスズオキサイド(ITO)により形成され、その形成方法としてはスパッタリング法が用いられる。
次に、上記画素電極215表面に第1偏光膜216を形成した。上記第1偏光膜216は、透過光の減衰が小さく、自然光を直線偏光に変換する機能があれば、どのような偏光膜であってもよい。今回は、一例として、リオトロピック液晶を主体とする液晶材料を塗布し硬化させることによって、上記第1偏光膜216を作製した。これは、水溶液の状態にてリオトロピック液晶となる液晶材料であり、水溶液状態で液晶分子の配向を一方向にそろえたまま硬化させることにより、偏光機能を持つことができるものである。液晶分子を配向させる方法としては、応力によるもの、直線偏光光を照射するもの、下地をラビングするものなどがあるが、今回はワイヤーバーを移動させることにより応力をかけながら塗布し、液晶を配向させた。その他に、ドクターブレードなどで塗布してもよい。塗布後に、液晶を硬化させるために加熱を行った。
以上の工程により、第1基板201上に第1偏光膜216を備えたアクティブマトリックス基板が作製できた。また、今回は、ボトムゲート型ポリシリコンTFTを作製したが、トップゲート型ポリシリコンTFTやアモルファスTFTでも同じように実施できる。
次に、第1基板201上の薄膜デバイス層をプラスチック基板上に移載する工程を説明する。
図11(1)に示すように、第1基板201上にアモルファスシリコン層202、保護絶縁層203を介して形成されている薄膜デバイス層221に、第1接着剤222を介して第2基板223を貼り付ける。この第2基板223には、例えば厚さ1mmのモリブデン基板を用いた。または、第2基板223にガラス基板を用いてもよい。または、第2基板223上に第1接着剤222を形成して、その上にアモルファスシリコン層202から薄膜デバイス層221までが形成された第1基板201の薄膜デバイス層221側を載せてもよい。上記第1接着剤222には、例えばホットメルト接着剤を用いた。
次に、ガラス基板からなる第1基板201側からキセノン塩素(XeCl)エキシマレーザー光を照射した。ガラスは上記エキシマレーザー光を透過させるため、レーザー光は、アモルファスシリコン層202で吸収される。アモルファスシリコン層202に紫外線が吸収されると水素が発生し、アモルファスシリコン層202を境として薄膜デバイス層221と第1基板201との分離が起きる。この技術の詳細は、特開平10−125930号公報に開示されている。その結果、図10(2)に示すように、保護絶縁層203が露出された。
次に、図11(3)に示すように、保護絶縁層203に第2接着層224を形成した。この第2接着層224は、例えば紫外線硬化接着剤を塗布により形成される。塗布方法は、スプレーコーティング、ディップコーティングもしくはスピンコーティングを用いることができる。
続けて、上記第2接着層224に第3基板225を貼り付けた。第3基板225には、複屈折を有するプラスチック基板を用いることができ、例えばポリエチレンナフタレート基板を用いることができる。このポリエチレンナフタレート基板は、2軸延伸させて形成されているため、複屈折を有しており、線膨張係数は13ppmである。上記第3基板225の厚さは、10μm〜500μmが望ましく、今回は第3基板225の厚さは200μmのものを用いた。その後、紫外線を照射して第2接着層224を硬化させた。なお、上記第2接着層224を上記第3基板225側に塗布して、保護絶縁層203を貼り合わせてもよい。上記第3基板225には、ポリエチレンナフタレート基板の他に、2軸延伸処理をしたポリエチレンテレフタレート基板を用いることができ、また、繊維を含有する基板を用いることもできる。この繊維としては、第1実施例で説明したのと同様なものを用いることができる。
次に、上記基板をアルコール(図示せず)中に浸漬し、ホットメルト接着剤からなる第1接着層223〔前記図11(1)参照〕を溶かして第2基板223〔前記図11(1)参照〕を外した。その結果、第3基板225上に第2接着層224、保護絶縁層203を介して第1偏光膜〔前記図3参照〕を含む薄膜デバイス層221が載った薄膜デバイス(アクティブ基板)を得た。
その後の液晶表示装置に組み立てる工程は、第1実施例で説明したのと同様である。
上記工程により作製した液晶表示装置は、第1基板201上に第1偏光膜216を含む薄膜デバイス層221を形成するため、第3基板225に複屈折を有する基板を用いることができるので、第3基板225に安価な2軸延伸プラスチック基板を使用することができ、コストが安くなるという利点がある。また、基板の線膨張係数が低いため、温度を上げてもクラック等は発生しない。また、液晶表示装置に組み立てる工程は、第1実施例で説明したのと同様であるので、第3基板225、対向基板の支持基板に複屈折を有するプラスチック基板を使用しても、第1、第2偏光膜がプラスチック基板の内側(液晶層側)となるため、通常と同じ表示ができる。
次に、本発明の液晶表示装置およびその液晶表示装置の製造方法に係る第3実施例を、図12〜図16の製造工程図によって説明する。この第3実施例では、反射型の液晶表示装置用のアクティブ基板を作製する。
まず、薄膜デバイス層の形成方法を図12によって説明する。図12に示すように、第1基板301として、例えば厚さ0.4〜1.1mm程度、例えば0.7nm厚のガラス基板を用いる。このガラス基板のかわりに石英基板を用いてもよい。
その後は、一般的な低温ポリシリコン技術、例えば「2003 FPDテクノロジー大全」(電子ジャーナル2003年3月25日発行、p.166−183およびp.198−201)、「'99最新液晶プロセス技術」(プレスジャーナル1998年発行、p.53−59)、「フラットパネル・ディスプレイ1999」(日経BP社、1998年発行、p.132−139)等に記載されているような低温ポリシリコンボトムゲート型薄膜トランジスタ(以下薄膜トランジスタをTFTと記す)プロセスでTFTを含む薄膜デバイス層を形成した。薄膜デバイス層の形成方法の一例を以下に説明する。
まず、第1基板301上にゲート電極302を形成するための導電膜を形成した。この導電膜には例えば厚さが100nmのモリブデン(Mo)膜を用いた。モリブデン膜の形成方法としては例えばスパッタリング法を用いた。そして上記導電膜を加工してゲート電極302を形成した。このゲート電極302は、一般的なフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によりパターニングして形成した。次いで、ゲート電極302上を被覆するようにゲート絶縁膜303を形成した。ゲート絶縁膜303は、例えばプラズマCVD法によって、酸化珪素(SiO2)層、または酸化珪素(SiO2)層と窒化珪素(SiNx)層との積層体で形成した。さらに連続的に非晶質シリコン層(厚さ30nm〜100nm)を形成した。
この非晶質シリコン層に波長308nmのXeClエキシマレーザパルスを照射し熔融再結晶化し結晶シリコン層(ポリシリコン層)を作製した。このポリシリコン層を用いて、チャネル形成領域となるポリシリコン層304を形成し、その両側にn-型ドープ領域からなるポリシリコン層305、n+型ドープ領域からなるポリシリコン層306を形成した。このように、アクティブ領域は高いオン電流と低いオフ電流を両立するためのLDD(Lightly Doped Drain)構造とした。またポリシリコン層304上にはn-型のリンイオン打込み時にチャネルを保護するためのストッパー層307を形成した。このストッパー層307は、例えば酸化珪素(SiO2)層で形成した。
さらに、プラズマCVD法によって、酸化珪素(SiO2)層、または酸化珪素(SiO2)層と窒化珪素(SiNx)層との積層体からなるパッシベーション膜308を形成した。このパッシベーション膜308上に、各ポリシリコン層306に接続するソース電極309およびドレイン電極310を形成した。各ソース電極309およびドレイン電極310は例えばアルミニウムで形成した。
上記各ソース電極309およびドレイン電極310を形成した後、素子を保護するためと平坦化を行うためにポリメチルメタクリル酸樹脂系の樹脂により保護膜311を形成した。保護膜311は、この次に形成する反射層312に凹凸がつくように、凹凸をつけ、またソース電極309と画素電極314が接続されるようにコンタクトホール311Cを形成した。その後、反射層312を形成した。この反射層312は、例えば、スパッタリングによって銀(Ag)を堆積することで形成した。
その後、カラーフィルター313を形成した。カラーフィルター313は、カラーレジストを全面に塗布した後、リソグラフィー技術でパターニングを行って形成した。このカラーフィルターの形成工程を3回行って、RGBの3色(赤、緑、青)を形成した。次いで、カラーフィルター313に、ソース電極309と後に形成する液晶駆動用電極が接続されるようにコンタクトホール313Cを形成した。
次に、ソース電極309に反射層312を介して接続する画素電極314を形成した。この画素電極314は、例えば、透明電極で形成される。透明電極としては、例えばインジウムスズオキサイド(ITO)により形成され、その形成方法としてはスパッタリング法が用いられる。
以上の工程により、ガラス上に透過型のアクティブマトリックス基板が作製できた。また、今回は、ボトムゲート型ポリシリコンTFTを作製したが、トップゲート型ポリシリコンTFTやアモルファスTFTでも同じように実施できる。
次に、第1基板301上の薄膜デバイス層321をプラスチック基板上に移載する工程を説明する。
図13(1)に示すように、第1基板301上に薄膜デバイス層321を形成したものをホットプレート322で80℃〜140℃に加熱しながら、第1接着剤323を厚さ1mm程度に塗布し、第2基板324を上に載せ、加圧しながら、室温まで冷却した。第2基板324には、例えば厚さ1mmのモリブデン基板を用いた。または、第2基板324にガラス基板を用いてもよい。または、第2基板124上に第1接着剤123を塗布して、その上に第1基板301の薄膜デバイス層321が形成された側を載せてもよい。上記第1接着剤323には、例えばホットメルト接着剤を用いた。
次に、図13(2)に示すように、第2基板324を貼り付けた第1基板301をフッ酸(フッ化水素酸)溶液325に浸漬して、第1基板301の一部をエッチングした。このエッチングでは、一例として、重量濃度が15%〜25%のフッ酸溶液を用い、エアーブローによるバブリングによりフッ酸溶液を攪拌しながら室温で約3時間行った。フッ酸溶液325の濃度とエッチング時間は、第1基板301のガラスが所定の厚さだけ残る状態であるならば、変更しても問題はない。
上記フッ酸溶液325によるエッチングの結果、図14(3)に示すように、第1基板301が所望の厚さだけ残される。例えば、第1基板301は30μm程度の厚さだけ残す。上記第1基板301の部分除去工程は上記説明したように化学的なエッチングにより行うこともできるが、化学的機械研磨、化学研磨、機械研磨等により行うこともできる。
次に、図14(4)に示すように、上記エッチング後に、薄膜デバイス層321の裏面側、すなわち第1基板301表面に、第2接着層326を形成した。上記第2接着層326は、例えば紫外線硬化接着剤を用いて形成される。紫外線硬化接着剤は、スピンコートにより塗布した。続けて、上記第2接着層326に第3基板327を貼り付けた。第3基板327には、複屈折を有するプラスチック基板を用いることができ、例えばポリエチレンナフタレート基板を用いることができる。このポリエチレンナフタレート基板は、2軸延伸させて形成されているため、複屈折を有しており、線膨張係数は13ppmである。上記第3基板327の厚さは、10μm〜500μmが望ましく、今回は第3基板327の厚さは200μmのものを用いた。上記第3基板327には、ポリエチレンナフタレート基板の他に、2軸延伸処理をしたポリエチレンテレフタレート基板を用いることができ、また、繊維を含有する基板を用いることもできる。この繊維としては、第1実施例で説明したのと同様なものを用いることができる。
そして紫外線を照射して上記第2接着層326を硬化させ、第1基板301と第3基板327とを接着した。ここでは、第1基板301側に第2接着層326を塗布したが、プラスチック基板の第3基板327に第2接着層326を塗布形成した後、第1基板301に第2接着層326を介して第3基板327を貼り合わせてよい。
次に、図14(5)に示すように、上記基板をアルコール(図示せず)中に浸漬し、ホットメルト接着剤からなる第1接着層323〔前記図14(4)参照〕を溶かして第2基板324〔前記図14(4)参照〕を外した。その結果、第3基板327上に第2接着層326、第1基板301を介して薄膜デバイス層321が載った薄膜デバイス(アクティブ基板300)を得た。
次に、対向基板の製造例を、図15の概略構成断面図によって説明する。
図15に示すように、対向基板330としては、支持基板331にプラスチック基板を用意し、さらに上記支持基板331側の全面に透明電極332、偏光膜333、位相差膜334を順に形成したものである。上記支持基板331には、例えば上記第3基板327と同様なプラスチック基板を用いることができ、例えばポリエチレンナフタレート基板を用いた。この支持基板331には、ポリエチレンナフタレート基板の他に、例えばポリエチレンテレフタレート基板も用いることができ、また、その他の2軸延伸させて形成されているために複屈折を有しているプラスチック基板を用いることもできる。上記透明電極332には、例えばITO(インジウムスズオキサイド)を用いた。このITO膜は、例えばスパッタ法により成膜した。また、上記偏光膜333は、透過光の減衰が小さく、自然光を直線偏光に変換する機能があれば、どのような偏光膜であってもよく、前記第1実施例で説明した第1偏光膜116と同様なものを用いることができる。上記位相差膜334は、偏光膜333上にネマチック相を示す紫外線硬化性の液晶モノマーを塗布し、紫外線を照射することで硬化させ、液晶ポリマーとさせることにより形成した。また、上記位相差膜334の位相差はλ/4(λは波長)とした。
次に、図16に示すように、上記対向基板330とアクティブ基板300とに図示はしないが配向膜(例えばポリイミド膜)を塗布してラビング処理を行う配向処理を行った。対向基板330のラビング方向は対向の偏光333の偏光軸と同じ方向とし、アクティブ基板300のラビング方向は、セル構成がアンチパラレルとなるようにした。
その後の工程は、前記第1実施例と同様である。
上記工程により作製した液晶表示装置は、反射型のアクティブ基板300であり、対向基板330に偏光膜333を形成するため、第3基板327および支持基板331に複屈折を有する基板を用いることができるので、第3基板327および支持基板331に安価な2軸延伸プラスチック基板を使用することができ、コストが安くなるという利点がある。また、基板の線膨張係数が低いため、温度を上げてもクラック等は発生しない。また、第3基板327および支持基板331に複屈折率を有するプラスチック基板を使用しているが、偏光膜333がプラスチック基板の内側(液晶層側)にあるため、通常と同じ表示ができる。
次に、本発明の液晶表示装置およびその液晶表示装置の製造方法に係る第4実施例を説明する。
第4実施例の液晶表示装置は、アクティブ基板として、ガラス基板上に、一般的な低温ポリシリコン技術、例えば「2003 FPDテクノロジー大全」(電子ジャーナル2003年3月25日発行、p.166−183およびp.198−201)、「'99最新液晶プロセス技術」(プレスジャーナル1998年発行、p.53−59)、「フラットパネル・ディスプレイ1999」(日経BP社、1998年発行、p.132−139)等に記載されているような低温ポリシリコンボトムゲート型薄膜トランジスタ(以下薄膜トランジスタをTFTと記す)プロセスでTFTを含む薄膜デバイス層を形成した。この薄膜デバイス層を形成する工程は、前記第1実施例と同様である。その後、前記第1実施例ではフッ酸によるエッチングで第1基板(ガラス基板)を薄くし、その後のプロセスで薄膜デバイス層をプラスチック基板の第3基板に移載したが、第4実施例では、第1基板をフッ酸でエッチングせずにアクティブ基板として使用した。また、対向基板として第1実施例で使用したポリエチレンナフタレート基板を用いた。その他の工程は、前記第1実施例と同様である。
上記工程により作製した液晶表示装置は、薄膜デバイス層を形成する工程が前記第1実施例と同様であるため、アクティブ基板に複屈折を有する基板を用いることができるので、アクティブ基板に安価な2軸延伸プラスチック基板を使用することができ、コストが安くなるという利点がある。また、基板の線膨張係数が低いため、温度を上げてもクラック等は発生しない。また、アクティブ基板および対向基板に複屈折を有するプラスチック基板を使用しているが、前記第1実施例と同様であるため、第1、第2偏光膜がプラスチック基板の内側(液晶層側)に形成されるため、通常と同じ表示ができる。
本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法は、プラスチック基板を用いた液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に適用するのに好適である。
液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る実施の形態を示した模式断面図である。 本発明の液晶表示装置に係る光透過の概略を示した説明図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第1実施例を示した概略構成断面図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第1実施例を示した概略構成断面図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第1実施例を示した概略構成断面図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第1実施例を示した概略構成断面図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第1実施例を示した概略構成断面図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第1実施例を示した概略斜視図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第1実施例を示した概略構成断面図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第2実施例を示した断面図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第2実施例を示した断面図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第3実施例を示した断面図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第3実施例を示した断面図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第3実施例を示した断面図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第3実施例を示した断面図である。 本発明の液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法に係る第3実施例を示した概略斜視図である。 従来の液晶表示装置の光透過の概略を示した説明図である。 従来の液晶表示装置の光透過の概略を示した説明図である。
符号の説明
1…液晶表示装置、11…アクティブ基板、12…対向基板、13…液晶層、14…第1偏光膜、15…第2偏光膜

Claims (3)

  1. 薄膜デバイス層を有するアクティブ基板を形成する工程と、対向基板を形成する工程と、前記アクティブ基板と前記対向基板との間に液晶を封入する工程とを備え、
    前記アクティブ基板を形成する工程は、
    第1基板上に偏光膜を含む薄膜デバイス層を形成した後に前記薄膜デバイス層上に第1 接着層を介してもしくは被覆層と第1接着層とを介して第2基板を接着する工程と、
    化学処理および機械的研磨処理および紫外線照射処理の少なくとも一つの処理を含む工
    程により前記第1基板を完全または部分的に分離または除去する工程と、
    前記薄膜デバイス層の第1基板が形成されていた側または部分的に残した第1基板を、
    第2接着層を介して複屈折を有するプラスチック基板からなる第3基板に接着する工程と、
    前記第2基板を分離または除去する工程とを含み、
    前記対向基板を形成する工程は
    複屈折を有するプラスチック基板からなる支持基板に偏光膜を形成する工程を含み、
    前記アクティブ基板と前記対向基板との間に液晶を封入する工程は、
    前記アクティブ基板と前記対向基板とを、前記液晶側に前記アクティブ基板および前記対向基板の前記偏光膜が配置されるように張り合わせる工程と、
    前記アクティブ基板と前記対向基板との間に液晶を注入する工程とを含む
    液晶表示装置の製造方法。
  2. 前記偏光膜は前記リオトロピック液晶を塗布した後に硬化させることによって形成される、請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 前記第1基板としてガラス基板または石英基板を用いる、請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
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