JP3926116B2 - 半導体装置の製造方法、液晶表示装置の製造方法、及びel表示装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法、液晶表示装置の製造方法、及びel表示装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法、液晶表示装置の製造方法、及びEL表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置(LCD)、エレクトロ・ルミネッセンス(EL)表示装置、プラズマディスプレイ等の表示装置は、カラー表示が出来、かつ表示部の薄型化、軽量化が可能である。
【0003】
これらの表示装置の中でも、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)を画素のスイッチング素子として用いたアクティブマトリクス型のディスプレイは、高画質、高品位、低消費電力のディスプレイとして期待されている。
【0004】
従ってこれらは、事務機器やコンピュータなどの表示装置、あるいは軽量、低消費電力であることを生かした携帯情報機器の表示装置としての要求が高い。
【0005】
現在、アクティブマトリクス型のディスプレイ用のTFTとしては、活性層として多結晶シリコン(poly−Si)や非晶質シリコン(a−Si)を用いたものが用いられている。これらのTFTは、プロセス温度が約300℃以上と高いため、ガラス基板等の上に形成される。
【0006】
しかしながら、ガラス基板は軽量化には向かず、また耐衝撃性も弱い為、携帯用情報機器の表示装置に好適であるとは言えない。そこで、TFTのプロセス温度を低温にしてプラスティック基板に形成することや、TFTを一旦ガラス基板上に形成し、その後にプラスティック基板に転写することなどが考えられている。
【0007】
従来の、TFTをガラス基板上に形成し、その後にプラスティック基板に転写する方法について、図22を用いて説明する。
【0008】
図22(a)に示すように、まず、素子形成基板2201上に、TFT2202を形成する。
【0009】
次に、図22(b)のように、素子形成基板2201のTFT2202が形成された側の面を、後に剥がす仮の接着剤(仮着剤)2203を用いて、中間支持基板2204に接着する。仮着剤2203は紫外線硬化樹脂などを用い、これらの基板と接触させた後に、紫外線照射装置などを用いて、仮着剤2203を硬化、接着させる。
【0010】
次に、図22(c)のように、素子形成基板2201を、中間支持基板2204と接着しない側の面から、研磨装置等を用いて所望の厚さまで研磨し、薄膜化する。
【0011】
次に、図22(d)のように、素子形成基板2201の研磨した側の面と、プラスティック基板2205とを、紫外線硬化樹脂等の接着剤2206を用いて接着する。
【0012】
最後に、図22(e)のように、仮着剤2203を剥離液中に浸ける等して中間支持基板2204を剥離する。
【0013】
しかしながら、この従来の転写方法には、いくつかの問題がある。
【0014】
まず第1に、図22(b)で示した、素子形成基板2201と中間支持基板2204とを接着する際、仮着剤2203は硬化していない状態である。従って、素子形成基板2201と中間支持基板2204との間に均一な間隔を空けることが困難であり、これらの両基板が図23(a)に示すような平行ではない状態で接着されることがあった。
【0015】
そして、これらの両基板が平行ではないと、中間支持基板2204と接着しない側の面から素子形成基板2201を研磨して、薄膜化する際に、図23(b)に示すように、素子形成基板2201の薄い領域と厚い領域が出来てしまう。素子形成基板2201の厚さが均一になるよう薄膜化するには、少しずつ研磨しては素子形成基板2201の厚さを測定するという工程を繰り返す必要があり、製造時間が長くなるという問題があった。
【0016】
第2に、素子形成基板2201と中間支持基板2204とを剥離する際は、仮着剤2203を、剥離液中で膨潤させる等して行うが、このとき剥離液は、両基板の周囲からのみ浸透する。従って、中間支持基板2204が完全に剥離するには、長い時間が必要であり、製造時間が長くなるという問題があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、プラスティック等の軽量な基板にTFT等の半導体素子を形成する際には、まずガラス等の基板に半導体素子を形成してからプラスティック基板に転写する方法等が考えられていた。しかし従来の方法では、プロセス時間が長いという問題があった。
【0018】
そこで本発明では、上記の問題を考慮して、製造時間を短縮し、効率的な半導体素子の転写方法を有する、半導体装置の製造方法、液晶表示装置の製造方法、及びEL表示装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、素子形成基板上に半導体素子を形成する工程と、素子形成基板の半導体素子が形成された側の面と、開口部を有する中間支持基板とを接着する工程と、素子形成基板を半導体素子が形成されない側の面から薄膜化する薄膜化工程と、薄膜化工程の後に素子形成基板を第1の基板に接着する接着工程と、接着工程の後に開口部から剥離液を導入して、中間支持基板を素子形成基板から剥離する工程と、を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
【0020】
また本発明は、素子形成基板の半導体素子が形成される面の、半導体素子が形成される領域の外側に所定深さの溝を設ける工程と、前記素子形成基板の前記領域に半導体素子を形成する工程と、素子形成基板の面に中間支持基板を接着する工程と、素子形成基板を面とは反対の面から薄膜化し、素子形成基板を溝により複数の部分基板に分離する分離工程と、分離された部分基板の1つを第1の基板に接着する接着工程と、接着工程の後に中間支持基板を部分基板から剥離する工程と、を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
【0021】
また本発明は、素子形成基板上に半導体素子を形成する工程と、素子形成基板の半導体素子が形成された側の面と、半導体素子が形成された領域に対応する領域の外側に溝を有する中間支持基板とを溝の外側で仮着剤を介して接着する工程と、素子形成基板を半導体素子が形成されない側の面から薄膜化する薄膜化工程と、薄膜化工程の後に素子形成基板を第1の基板に接着する接着工程と、接着工程の後に中間支持基板を素子形成基板から剥離する工程と、を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
【0022】
本発明においては、半導体素子は、poly−Siもしくはa−Siを用いた薄膜トランジスタを含んでも良い。
【0023】
また本発明においては、第1の基板が、樹脂基板であっても良い。
【0024】
また本発明においては、素子形成基板を薄膜化する際に、素子形成基板を研磨することにより薄膜化しても良い。
【0025】
また本発明は、素子形成基板上に半導体素子を形成する工程と、素子形成基板の半導体素子が形成された側の面と、開口部を有する中間支持基板とを接着する工程と、素子形成基板を半導体素子が形成されない側の面から薄膜化する薄膜化工程と、薄膜化工程の後に素子形成基板を第1の基板に接着する接着工程と、接着工程の後に開口部から剥離液を導入して、中間支持基板を素子形成基板から剥離する工程と、第2の基板に対向電極を形成する工程と、第1の基板の素子形成基板が接着された側の面と、第2の基板の対向電極が形成された側の面とを対向させて、それらの間に液晶を注入して封止する工程と、を具備することを特徴とする液晶表示装置の製造方法を提供する。
【0026】
また本発明は、素子形成基板の半導体素子が形成される面の、半導体素子が形成される領域の外側に所定深さの溝を設ける工程と、前記素子形成基板の前記領域に半導体素子を形成する工程と、素子形成基板の面に中間支持基板を接着する工程と、素子形成基板を面とは反対の面から薄膜化し、素子形成基板を溝により複数の部分基板に分離する分離工程と、分離された部分基板の1つを第1の基板に接着する接着工程と、接着工程の後に中間支持基板を部分基板から剥離する工程と、第2の基板に対向電極を形成する工程と、第1の基板の部分基板が接着された側の面と、第2の基板の対向電極が形成された側の面とを対向させて、それらの間に液晶を注入して封止する工程と、を具備することを特徴とする液晶表示装置の製造方法を提供する。
【0027】
また本発明は、素子形成基板上に半導体素子を形成する工程と、素子形成基板の半導体素子が形成された側の面と、半導体素子が形成された領域に対応する領域の外側に溝を有する中間支持基板とを溝の外側で仮着剤を介して接着する工程と、素子形成基板を半導体素子が形成されない側の面から薄膜化する薄膜化工程と、薄膜化工程の後に素子形成基板を第1の基板に接着する接着工程と、接着工程の後に中間支持基板を素子形成基板から剥離する工程と、第2の基板に対向電極を形成する工程と、第1の基板の素子形成基板が接着された側の面と、第2の基板の対向電極が形成された側の面とを対向させて、それらの間に液晶を注入して封止する工程と、を具備することを特徴とする液晶表示装置の製造方法を提供する。
【0028】
また本発明は、素子形成基板上に半導体素子を形成する工程と、素子形成基板の半導体素子が形成された側の面と、開口部を有する中間支持基板とを接着する工程と、素子形成基板を半導体素子が形成されない側の面から薄膜化する薄膜化工程と、薄膜化工程の後に素子形成基板を第1の基板に接着する接着工程と、接着工程の後に開口部から剥離液を導入して、中間支持基板を素子形成基板から剥離する工程と、第2の基板に透明電極層を形成する工程と、透明電極層上に発光層を形成する工程と、発光層上に電極層を形成する工程と、第1の基板の素子形成基板が接着された側の面と、第2の基板の電極層が形成された側の面とを対向させる工程と、を具備することを特徴とするEL表示装置の製造方法を提供する。
【0029】
また本発明は、素子形成基板の半導体素子が形成される面の、半導体素子が形成される領域の外側に所定深さの溝を設ける工程と、前記素子形成基板の前記領域に半導体素子を形成する工程と、素子形成基板の面に中間支持基板を接着する工程と、素子形成基板を面とは反対の面から薄膜化し、素子形成基板を溝により複数の部分基板に分離する分離工程と、分離された部分基板の1つを第1の基板に接着する接着工程と、接着工程の後に中間支持基板を部分基板から剥離する工程と、第2の基板に透明電極層を形成する工程と、透明電極層上に発光層を形成する工程と、発光層上に電極層を形成する工程と、第1の基板の部分基板が接着された側の面と、第2の基板の電極層が形成された側の面とを対向させる工程と、を具備することを特徴とするEL表示装置の製造方法を提供する。
【0030】
また本発明は、素子形成基板上に半導体素子を形成する工程と、素子形成基板の半導体素子が形成された側の面と、半導体素子が形成された領域に対応する領域の外側に溝を有する中間支持基板とを溝の外側で仮着剤を介して接着する工程と、素子形成基板を半導体素子が形成されない側の面から薄膜化する薄膜化工程と、薄膜化工程の後に素子形成基板を第1の基板に接着する接着工程と、接着工程の後に中間支持基板を素子形成基板から剥離する工程と、第2の基板に透明電極層を形成する工程と、透明電極層上に発光層を形成する工程と、発光層上に電極層を形成する工程と、第1の基板の素子形成基板が接着された側の面と、第2の基板の電極層が形成された側の面とを対向させる工程と、を具備することを特徴とするEL表示装置の製造方法を提供する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しつつ詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0032】
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態はpoly−SiのTFTのアレイを素子形成基板上に形成し、中間支持基板に接着した後、素子形成基板を薄膜化してから、これを第1の基板に接着し、中間支持基板を剥離する。そして、対向基板(第2の基板)と対向させ、両基板間に液晶を注入し、封止して液晶表示装置とするものである。
【0033】
本実施形態の液晶表示装置の断面図を図1に示し、これを用いて本実施形態の液晶表示装置の構成を説明する。
【0034】
本実施形態の液晶表示装置は、図1に示すように、第1の基板101上に、接着剤109、薄膜化した素子形成基板110、絶縁膜111が積層され、その上に半導体素子等が形成される。絶縁膜111上の半導体素子等は画素領域と周辺駆動回路領域とに分けられ、構成が異なる。
【0035】
画素領域には、画素毎に例えばn型のTFT102とこれに接続する画素電極103及び補助容量120が設けられる。この補助容量120は、TFT102の活性層112に接続した下部電極118、ゲート絶縁膜113、上部電極119よりなる。各画素全体には保護膜117が設けられて、液晶層104を介して対向電極121を形成した第2の基板106が設けられる。第2の基板106の、TFT102形成領域に対応する領域には、ブラックマトリクス105が設けられている。
【0036】
周辺駆動回路領域には、n型TFT107とp型TFT108とが一対になったCMOS回路が設けられる。
【0037】
TFT102、n型TFT107、p型TFT108の構成を説明する。これらは夫々、絶縁膜111の上にパターニングされた活性層112が設けられ、その上に全面にゲート絶縁膜113が設けられる。ゲート絶縁膜113上にはパターニングされたゲート電極114が設けられ、その上に全面に第1の層間絶縁膜115が設けられる。活性層112に対応する領域に、第1の層間絶縁膜115とゲート絶縁膜113をパターニングしてコンタクトホールが開口され、このコンタクトホールを介して活性層112と接続するソース・ドレイン電極116が設けられる。TFT102のソース・ドレイン電極116の一方は、第1の層間絶縁膜115上の画素電極103と接続される。
【0038】
次に、図2から図9を用いて、本実施形態の液晶表示装置のTFT102、画素電極103及び補助容量120を素子形成基板に形成する方法を説明する。この説明では、1つのTFTを取り出して説明するが、実際は全面に所定の配置で形成すれば良い。
【0039】
まず、図2に示すように、約0.7mmの厚さの石英、ガラス、シリコン等を用いた素子形成基板110上に、スパッタ法、プラズマCVD法等により約100nmの膜厚の絶縁膜111を全面に形成する。この絶縁膜111上にはMoW、MoTa、Ta、W等を全面に約100nmの厚さでスパッタ法等により形成し、所定の形状にフォトリソグラフィ法等でパターニングすることにより下部電極118を形成する。
【0040】
次に、図3に示すように、1×1022個/cm程度のHを含むa−Si膜112を、プラズマCVD法、もしくはLPCVD法等を用いて、下部電極118を形成した絶縁膜111上に、全面に約50〜80nmの厚さとなるように形成する。そして、このa−Si膜112に対して約450〜550℃の温度で約1〜5時間、熱アニールを施し、膜中水素量が約1×1020個/cm以下となるようにa−Si膜112中の脱水素を行う。なお、予めa−Si膜112を形成する際の膜中水素量を約1×1020個/cm以下とすることにより、脱水素工程を省略することも出来る。
【0041】
次に、このa−Si膜112を、エキシマレーザーアニール等によりpoly−Si化(結晶化)する。poly−Si化の工程を省略する為に、成膜する際に、直接poly−Si膜をSiH、SiF及びHを用いたプラズマCVD法等により形成しても良い。このpoly−Si膜112を所定の形状にパターニングし、活性層112とする。パターニングの際、活性層112と下部電極118とが、重なりを持つように行う。
【0042】
次に、図4に示すように、APCVD法やPECVD法、ECR−PECVD法等により、活性層112及び下部電極118を形成した絶縁膜111上に、ゲート絶縁膜113をシリコン酸化膜、シリコン窒化膜等を用いて全面に約70〜100nmの厚さとなるように形成する。
【0043】
次に、図5に示すように、ゲート絶縁膜113上に、MoやAl、Ta、W、Cu、及びその合金や積層膜等を全面にスパッタ法等により形成、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることにより、ゲート電極114及び上部電極119を形成する。この膜厚としては、約200〜400nmとすれば良い。
【0044】
このゲート電極114をマスクとして、活性層112のソース・ドレイン領域に、不純物として例えば、n型TFTであれば燐を1×1022個/cm程度、p型TFTであればホウ素を1×1022個/cm程度、イオン注入法やイオンドーピング法により導入する。
【0045】
次に、図6に示すように、ゲート電極114及び上部電極119を形成したゲート絶縁膜113上に、APCVD法やPECVD法、ECR−PECVD法等によりシリコン酸化膜やシリコン窒化膜、もしくはこれらの積層膜を全面に形成し、第1の層間絶縁膜115とする。膜厚は約400nmとすれば良い。
【0046】
次に、先に活性層112のソース・ドレイン領域に注入した不純物を活性化、低抵抗化するために、エキシマレーザーアニールや、約450〜550℃の熱アニールを行う。
【0047】
次に、図7に示すように、第1の層間絶縁膜115上にITOを全面に約100〜200nmの厚さとなるようスパッタ法等により形成し、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることにより、画素電極103とする。
【0048】
次に、図8に示すように、画素電極103を形成した第1の層間絶縁膜115上に、レジスト(図示せず)を塗布し、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングする。そして、第1の層間絶縁膜115及びゲート絶縁膜113のエッチングを行うことにより、活性層112のソース・ドレイン領域に、コンタクトホールを開口する。
【0049】
次に、図9に示すように、コンタクトホールを開口した第1の層間絶縁膜115上に、全面にMo、Al、W、Cu及びそれらの合金、もしくは積層膜、または燐等をドープしたシリコン膜を用いて約300〜600nmの厚さとなるようにスパッタ法等により形成し、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングすることにより、ソース・ドレイン電極116を形成する。ソース・ドレイン電極116は、コンタクトホールを介して活性層112と接続する。
【0050】
ソース・ドレイン電極116を形成した第1の層間絶縁膜115上には、 APCVD法やPECVD法、ECR−PECVD法等によりシリコン酸化膜やシリコン窒化膜、もしくはこれらの積層膜を全面に形成し、保護膜117とする。膜厚は約400nmとすれば良い。
【0051】
なお、TFT102を形成する際、補助容量120を有さない構成としても良い。
【0052】
また、n型TFT107、p型TFT108を形成する際は、補助容量と画素電極103を形成せずに同様に形成すればよい。さらに、n型TFT107を作成したい箇所ではホウ素のドーピングを行う前に、p型TFT108を作成したい箇所では燐のドーピングを行う前にそれぞれレジストによってマスクを作成し、イオンを打ち込まれないような措置を施す。
【0053】
また、これらのTFTは、リーク電流を低くする為にLDD構造としても良いし、コプラナ型TFTではなく、スタガ型TFTであっても良い。
【0054】
次に、図10から図13を用いて、素子形成基板に形成した図2から図9で説明した素子を中間支持基板に転写した後、素子形成基板を薄膜化してから、これを第1の基板に接着し、中間支持基板を剥離する方法を説明する。この説明では、画素領域及び周辺駆動回路領域に形成したこれらの素子を半導体素子1001と称し、詳細を省略する。
【0055】
まず、図10に示すように、素子形成基板110の半導体素子1001が設けられた側の面に、光硬化型の樹脂であるADELL社製のK82等を用いた仮着剤1002を塗布、もしくはスピンコートし、中間支持基板1003と対向させる。そして紫外線を照射する等して硬化させ、両基板を接着する。なお、仮着剤1002は仮の接着剤であり、両基板は後に剥離させる。
【0056】
なお、図2から図9では説明を省略したが、素子形成基板110の、半導体素子1001を形成した側の面の、半導体素子1001を形成した領域の外側には、溝を設けておく。
【0057】
また、中間支持基板1003の、半導体素子1001を形成した領域に対応する領域には、開口部1004を設ける。この開口部1004の形状は、図10の矢印方向から見た平面図である図14のように、ストライプ形状としても良い。
【0058】
開口部1004は、後述する剥離工程の際に、剥離液と仮着剤1002との接触面積を増大する為に設けるものである。従って、開口部1004の形状は、剥離液を導入しやすい形状であればよく、ストライプ形状だけでなく、格子形状などでも良い。また、開口部1004の面積も、中間支持基板1003を素子形成基板110に十分接着させることが出来、剥離液が開口部1004から十分に導入され仮着剤1002と十分接触出来る程度とすれば良い。本実施形態では、各ストライプの幅を約2mm、各ストライプ間の間隔を約2mmとする。しかし、これは仮着剤等の性質により決定すれば良く、少なくとも1つの開口部1004を設けるものとする。
【0059】
次に、図11に示すように、素子形成基板110を、中間支持基板1003と接着しない側の面から、研磨装置を用いた研磨により薄膜化する。その際、素子形成基板110に溝が形成されていることから、薄膜化が溝の深さ程度まで進むと、素子形成基板(部分基板)110から端部(部分基板)1005が自然に取れる。このように、素子形成基板110に溝を設けることにより、素子形成基板110を薄膜化する際に、所望の厚さに達したかどうかの判断が容易になる。従って、この素子形成基板110に形成する溝の深さは、素子形成基板110を薄膜化する際の、所望する厚さ程度とすることが好ましく、約50μm以下とすることが好ましい。特に好ましい厚さは約5μm以下である。また、この溝を半導体素子1001の形成領域の周囲の一端だけでなく複数の端に設けることにより、端部1005が同時に取れるか否かで、薄膜化が基板全体で均一に行われているかどうかの判断をすることも出来る。従って、素子形成基板110の薄膜化を、効率的に行うことが可能となる。薄膜化は、端部1005が外れた時点で終了しても良いし、端部1005が外れるのを確認してからさらに薄膜化を進めても良い。
【0060】
次に、図12に示すように、薄膜化した素子形成基板110を、接着剤109を用いて第1の基板101に接着する。接着剤109としては、紫外線硬化樹脂、エポキシ系接着剤等を用いればよい。
【0061】
次に、図13に示すように、これらの基板を接着したものを水やエタノール、もしくはこれらの混合液等の剥離液中に浸すことにより、仮着剤1002を溶解する、もしくは膨潤させて、中間支持基板1003を、第1の基板101及びその上の半導体素子1001から剥離する。その際、仮着剤1002を膨潤、もしくは溶解させる為の剥離液は第1の基板101と中間支持基板1003との間からだけでなく、中間支持基板1003の開口部1004からも入る。その為、仮着剤1002と剥離液との接触面積が大きくなる。従って、従来よりも中間支持基板1003を剥離する時間が短くなり、好ましいといえる。剥離液としては、第1の基板101にダメージを与えず、仮着剤1002を溶解させるものであれば良い。また、開口部1004の数、形状などは、仮着剤1002と剥離液との接触面積が増加するようなものであれば良い。
【0062】
また、図15(a)に示すように、中間支持基板1003の、半導体素子1001に接する側の面の、半導体素子1001の形成領域に対応する領域の外側に、溝を設けても良い。中間支持基板1003と、半導体素子1001を形成した素子形成基板110とを接着する際、仮着剤1002は毛細管現象により浸入する為、溝を形成することにより、仮着剤1002は溝より先まで浸入しない。従って、仮着剤1002により接着される領域が狭くなる。図15(b)に示すように、素子形成基板110を薄膜化し、これを第1の基板101と接着した後に、仮着剤1002を溶かし、中間支持基板1003を剥離する際は、仮着剤1002により接着されている面積が小さいことから、仮着剤1002を溶かす時間が短くなる為、作成時間を短縮することができる。
【0063】
さらに、図16(a)に示すように、薄膜化した素子形成基板110と第1の基板101とを接着剤109で接着する際に、接着剤109がはみ出すことにより中間支持基板1003と第1の基板101とが接着されてしまう可能性があり、これは好ましくない。従って、図16(b)のように、素子形成基板110と第1の基板101の大きさを等しくする、又は図16(c)のように、素子形成基板110と中間支持基板1003との大きさを等しくすると、中間支持基板1003と第1の基板101とが接着されてしまうことがない為、好ましい。素子形成基板110と中間支持基板1003と第1の基板101の全てを同じ大きさとしても良い。
【0064】
次に、図1を用いて、本実施形態の液晶表示装置のセル化の工程を説明する。
【0065】
図1に示すように、第2の基板106上に、Crを全面にスパッタ法等で形成し、パターニングすることにより、光起因のリーク電流やTFT102の劣化を防ぐ遮光層である、ブラックマトリクス105を設ける。ブラックマトリクス105を形成した第2の基板106上には、ITOを全面にスパッタ法等で形成し、対向電極121を設ける。
【0066】
次に、第2の基板106のブラックマトリクス105と対向電極121とを形成した側の面と、第1の基板101のTFT102、画素電極103及び補助容量120の形成された画素領域とを対向させ、液晶104を注入して封止し、周辺駆動回路領域の配線を行い、本実施形態の液晶表示装置を完成する。
【0067】
本実施形態では、素子形成基板の、半導体素子を形成した側の面に溝を設ける。この溝を形成することにより、素子形成基板を薄膜化する際に、この溝を挟んだ両側が分離することから、素子形成基板の厚さがこの溝の深さ程度になったことがわかる。従って、この溝を、素子形成基板が所望の厚さに達したかどうかのマーカーとして用いることが出来ることから、厚さの制御が容易になり、薄膜化の工程を効率良く、短時間で行うことが可能となる。また、この溝を、素子形成基板の周囲の、一端のみでなく複数の端に設けることにより、薄膜化が均一に行われているかどうかの判断も容易となる。複数の溝を形成し、これらの深さを一定とした場合、薄膜化が不均一であるときは、素子形成基板の一端の溝の両側は分離し、他端の溝の両側が分離しないことになり、薄膜化の均一性の判断の基準とすることができる。従って、この場合には、素子形成基板の薄膜化の均一性の制御が容易になることから、均一な薄膜化工程を効率良く、短時間で行うことが可能となる。
【0068】
素子形成基板の厚さは、後の薄膜化工程の時間を短縮する為に、約1.1mm以下であることが好ましく、さらに約0.5mm以下であることが好ましい。
【0069】
また、本実施形態においては、中間支持基板に開口部を設ける。中間支持基板に開口部を設けることにより、中間支持基板を剥離する際、剥離液の浸入が促進され、中間支持基板の剥離工程の時間が短縮される。つまり、仮着剤を膨潤、もしくは溶解させる剥離液は第1の基板と中間支持基板との間からだけでなく、中間支持基板の開口部からも入るために、仮着剤と剥離液との接触面積が大きくなり、短い時間で中間支持基板を剥離できるのである。
【0070】
なお、中間支持基板に開口部を設けず、中間支持基板の半導体素子に接する側の面の、半導体素子の形成領域に対応する領域の外側に、溝を設けても良い。中間支持基板と、半導体素子を形成した素子形成基板とを接着する際、仮着剤は外側から毛細管現象により浸入する為、溝を形成することにより、仮着剤は溝より内側まで浸入しない。従って、仮着剤により接着される領域が狭くなる。剥離液により仮着剤を溶かし、中間支持基板を剥離する際は、仮着剤を溶かす時間が短くなる為、作成時間を短縮することができる。
【0071】
液晶表示装置の軽量化を図る際には、基板も軽量にする必要があるが、軽量である基板は高温に耐えられないものが多い。しかしながら、本実施形態では、素子形成基板にTFTを形成し、これを第1の基板に転写することから、第1の基板を軽量であるが高温に耐えられない樹脂基板とすることもできるのである。本実施形態では、ポリイミド、ナイロン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、メタクリル樹脂、PET、PES等の樹脂基板を第1の基板として用いることも可能である。
【0072】
また、本実施形態では、上述したようにTFTは形成された後に転写工程を行う。従って、製造工程においてプロセス温度の制限が無い為、高いプロセス温度を必要とするpoly−Siやa−Siを活性層として用いるTFTを使用することが出来る。poly−Siを活性層としたTFTを用いる場合は、画素領域のTFTのみでなく、周辺駆動回路領域のTFTも同一の工程で形成することができるため好ましい。
【0073】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、poly−SiのTFTのアレイを素子形成基板上に形成し、中間支持基板に接着した後、素子形成基板を薄膜化してから、これを第1の基板に接着し、中間支持基板を剥離する点は、第1の実施形態と同様であるが、液晶表示装置ではなく、EL表示装置を形成する点が第1の実施形態とは異なる。本実施形態の説明は、第1の実施形態と異なる点を中心に行い、第1の実施形態と同様な点については、説明を省略する。
【0074】
本実施形態のEL表示装置の断面図を図17に示し、これを用いて本実施形態のEL表示装置の構成を説明する。
【0075】
本実施形態のEL表示装置は、図17に示すように、画素領域と周辺駆動回路領域とに分かれる点は第1の実施形態と同様であり、夫々の領域に形成される半導体素子も第1の実施形態と同様である。第1の実施形態とは、画素領域の第1の層間絶縁膜115より上の構成が異なる。画素領域の第1の層間絶縁膜115より上の構成を説明する。
【0076】
第1の層間絶縁膜115とゲート絶縁膜113には、活性層112に対応する領域にコンタクトホールが設けられる。そして、このコンタクトホールを介して活性層112と接続する、ソースドレイン電極116が設けられる。この上には、全面に第2の層間絶縁膜1701が設けられる。
【0077】
第2の層間絶縁膜1701の、ソース・ドレイン電極116の一方に対応する領域にコンタクトホールが設けられる。そして、第2の層間絶縁膜1701の上に、このコンタクトホールを介してソース・ドレイン電極116の一方と接続する、接続電極1702が設けられる。
【0078】
第2の層間絶縁膜1701の上には、接続電極1702と接続する保護電極層1703、及び保護電極層1703上の電極層1704が画素毎に設けられ、電極層1704上には発光層1705、透明電極層1706、透明基板(第2の基板)1707が積層される。
【0079】
次に、本実施形態のEL表示装置の、TFT102を素子形成基板に形成する方法を、図17を用いて説明する。n型TFT107及びp型TFT108は、第1の実施形態と同様に形成すればよい。
【0080】
まず、素子形成基板110上に絶縁膜111を形成する工程から、第1の層間絶縁膜115を形成し、活性層112の不純物を活性化、低抵抗化する工程までは、第1の実施形態と同様に行えば良い。
【0081】
次に、第1の層間絶縁膜115上に、レジスト(図示せず)を塗布、パターニングする。そして、第1の層間絶縁膜115及びゲート絶縁膜113のエッチングを行うことにより、活性層112のソース・ドレイン領域に、コンタクトホールを開口する。
【0082】
次に、コンタクトホールを開口した第1の層間絶縁膜115上に、全面にMo、Al、W、Cu及びそれらの合金、もしくは積層膜、または燐等をドープしたシリコン膜を用いて約300〜600nmの厚さとなるように形成し、パターニングすることにより、ソース・ドレイン電極116を形成する。ソース・ドレイン電極116は、コンタクトホールを介して活性層112と接続する。
【0083】
次に、平坦化の役割も兼ねる第2の層間絶縁膜1701を、シリコン酸化膜等を用いて、約200〜400nmの膜厚となるよう、スピンオングラス法等で全面に形成する。そして、第2の層間絶縁膜1701上に全面にレジスト(図示せず)を塗布し、パターニングしてからエッチングを行い、第2の層間絶縁膜1701の、ソース・ドレイン電極116の一方に対応する領域に、コンタクトホールを開口する。
【0084】
次に、このコンタクトホールを介し、ソース・ドレイン電極116の一方に接続するような接続電極1702を、第2の層間絶縁膜1701上に形成する。
【0085】
この接続電極1702は、後述するEL形成基板との接続に用い、このEL形成基板の発光層が熱に弱いことから、接続温度の低い無電解メッキを用いたNiや、電界メッキまたは無電解メッキを用いたCu等を用いることが好ましい。また、この接続電極1702の大きさは、画素ピッチよりも小さいことが必要であり、1画素の大きさが、約150μm×約100μmであるとすると、それより小さいことが必要である。この接続電極1702の大きさは、約1μm〜50μmであれば、隣の画素の接続電極1702とのショートがなく、また、あわせ精度を緩くすることも出来、好ましい。
【0086】
このようにして半導体素子を素子形成基板に形成した後に、中間支持基板に接着し、素子形成基板を薄膜化してから、これを第1の基板に接着し、中間支持基板を剥離する工程は、第1の実施形態と同様に行えば良く、説明は省略する。
【0087】
次に、図18から図21を用いて、発光層を電極層で挟んだEL素子を設けたEL形成基板を形成する方法を説明する。
【0088】
まず、図18に示すように、絶縁性の可視光を透過する物質からなる透明基板1707上に、ITOなどの可視光を透過する導電体からなる透明電極層1706を、約50〜200nm、好ましくは約100nmの膜厚となるように形成する。この透明電極層1706をITOで形成する際は、約230℃の熱工程を行う。
【0089】
次に、透明電極層1706を形成した透明基板1707を真空装置中に入れ、図19に示すように、透明電極層1706の上に発光層1705を全面に形成する。発光層1705は、p−クオーターフェニル誘導体等からなる単層としても良いが、トリアゾール誘導体等からなる正孔注入層、発光層、8−ヒドロキシキノリン等からなる電子注入層の3層構造とすると、発光効率が高くなるため好ましい。発光層を1層とする場合は膜厚を約5nm〜5μmとすることが好ましい。また、正孔注入層、発光層、電子注入層の3層構造とする場合は、夫々の膜厚を約5nm〜5μmとすることが好ましく、約10nm〜1μmとすることがより好ましい。
【0090】
なお、発光層1705形成以降のプロセスは、真空中で行うことが好ましい。また、真空プロセスでの発光層1705形成の前に、透明電極層1706の形成された透明基板1707に、真空中で、オゾンと紫外線によってクリーニング処理を行っても良い。発光層1705は、酸やアルカリ、熱等に弱い為、発光層1705形成以降のプロセスは、穏やかな条件で行われることが必要である。
【0091】
次に、図20に示すように、電極層1704を、MgAg、LiF/Al、LiAl、Ag等を用いて、約100nmの膜厚となるよう蒸着する。この時、マスク2001を用いて、電極層1704を画素分離する。
【0092】
次に、図21に示すように、この画素分離のマスク2001を用いたまま、電極層1704の上に、電極層1704を保護するための保護電極層1703を、Al、Au等を用いて、約100nmの膜厚となるよう蒸着し、EL形成基板を完成する。
【0093】
次に、図17を用いて、本実施形態のEL表示装置のセル化の工程を説明する。
【0094】
図17に示すように、EL形成基板のEL素子を形成した側の面と、第1の基板101のTFT102、画素電極103及び補助容量120の形成された画素領域とを対向させて、貼り合せる。その際、EL形成基板を保持した真空中に、半導体素子を形成した第1の基板101を入れ、接続電極1702を、第1の基板101をのせたヒーターで暖め、保護電極層1703と接続し、封止する。ここで、接合部1708は真空としても良いし、窒素を封入しても良い。また、接着剤などにより満たしても良い。その後、周辺駆動回路領域の配線を行い、本実施形態のEL表示装置を完成する。
【0095】
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に半導体素子を転写工程によって第1の基板に転写するため、半導体素子の形成工程のプロセス温度が、第1の基板の耐熱温度及び発光層の耐熱温度よりも高くても良い。
【0096】
従って、高いプロセス温度を必要とするpoly−Siやa−Siを活性層として用いるTFT用いることが出来、また第1の基板を、軽量な樹脂基板とすることもできる。軽量な基板は、高温に耐えられないものが多い為、本実施形態のような、良好な転写プロセスが得られることは好ましい。また、poly−Siを活性層としたTFTを用いる場合は、画素領域のTFTのみでなく、周辺駆動回路領域のTFTも同一の工程で形成することができるため好ましい。
【0097】
さらに、本実施形態では、熱に弱い発光層1705の形成は、熱工程の必要な透明電極層1706の形成の後に行い、熱工程の必要なTFT102の形成も、EL形成基板の形成とは別に行う。また、EL形成基板の保護電極層1703と、半導体素子を形成した第1の基板101の接続電極1702との接続は、比較的低い温度で可能である。従って、本実施形態では、熱に弱い発光層1705を、劣化させずに形成することが出来、好ましい。特に、発光層1705として、熱に弱い、(化1)から(化6)に示すような有機材料等を用いても、形成段階で劣化させることなく、好ましいEL表示装置を得ることが出来る。
【0098】
【化1】
Figure 0003926116
【化2】
Figure 0003926116
【化3】
Figure 0003926116
【化4】
Figure 0003926116
【化5】
Figure 0003926116
【化6】
Figure 0003926116
【0099】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、製造時間を短縮し、効率的な半導体素子の転写方法を有する、半導体装置の製造方法、液晶表示装置の製造方法、及びEL表示装置の製造方法を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図6】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図7】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図8】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図9】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図10】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図11】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図12】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図13】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図14】 本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す平面図である。
【図15】 (a)、(b)とも、本発明の第1の実施形態の変形例に係る液晶表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図16】 (a)、(b)、(c)とも、本発明の第1の実施形態の他の変形例に係る液晶表示装置の製造方法を説明する断面図である。
【図17】 本発明の第2の実施形態に係るEL表示装置の断面図である。
【図18】 本発明の第2の実施形態に係るEL表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図19】 本発明の第2の実施形態に係るEL表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図20】 本発明の第2の実施形態に係るEL表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図21】 本発明の第2の実施形態に係るEL表示装置の製造方法の1工程を示す断面図である。
【図22】 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)とも、従来の半導体装置の転写方法の1工程を示す断面図である。
【図23】 (a)、(b)とも、従来の半導体装置の転写方法の1工程を示す断面図である。
【符号の説明】
101…第1の基板
102、2202…TFT
103…画素電極
104…液晶層
105…ブラックマトリクス
106…第2の基板
107…n型TFT
108…p型TFT
109、2206…接着剤
110、2201…素子形成基板
111…絶縁膜
112…活性層
113…ゲート絶縁膜
114…ゲート電極
115…第1の層間絶縁膜
116…ソース・ドレイン電極
117…保護膜
118…下部電極
119…上部電極
120…補助容量
121…対向電極
1001…半導体素子
1002、2203…仮着剤
1003、2204…中間支持基板
1004…開口部
1005…端部
1701…第2の層間絶縁膜
1702…接続電極
1703…保護電極層
1704…電極層
1705…発光層
1706…透明電極層
1707…透明基板
1708…接合部
2001…マスク
2205…プラスティック基板

Claims (12)

  1. 素子形成基板上に半導体素子を形成する工程と、前記素子形成基板の前記半導体素子が形成された側の面と、開口部を有する中間支持基板とを接着する工程と、前記素子形成基板を前記半導体素子が形成されない側の面から薄膜化する薄膜化工程と、前記薄膜化工程の後に前記素子形成基板を第1の基板に接着する接着工程と、前記接着工程の後に前記開口部から剥離液を導入して、前記中間支持基板を前記素子形成基板から剥離する工程と、を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 素子形成基板の半導体素子が形成される面の、前記半導体素子が形成される領域の外側に所定深さの溝を設ける工程と、前記素子形成基板の前記領域に半導体素子を形成する工程と、前記素子形成基板の前記面に中間支持基板を接着する工程と、前記素子形成基板を前記面とは反対の面から薄膜化し、前記素子形成基板を前記溝により複数の部分基板に分離する分離工程と、分離された前記部分基板の1つを第1の基板に接着する接着工程と、前記接着工程の後に前記中間支持基板を前記部分基板から剥離する工程と、を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 素子形成基板上に半導体素子を形成する工程と、前記素子形成基板の前記半導体素子が形成された側の面と、前記半導体素子が形成された領域に対応する領域の外側に溝を有する中間支持基板とを前記溝の外側で仮着剤を介して接着する工程と、前記素子形成基板を前記半導体素子が形成されない側の面から薄膜化する薄膜化工程と、前記薄膜化工程の後に前記素子形成基板を第1の基板に接着する接着工程と、前記接着工程の後に前記中間支持基板を前記素子形成基板から剥離する工程と、を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体素子が、poly−Siもしくはa−Siを用いた薄膜トランジスタを含む事を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1の基板が、樹脂基板であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記素子形成基板を薄膜化する際に、前記素子形成基板を研磨することにより薄膜化することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 素子形成基板上に半導体素子を形成する工程と、前記素子形成基板の前記半導体素子が形成された側の面と、開口部を有する中間支持基板とを接着する工程と、前記素子形成基板を前記半導体素子が形成されない側の面から薄膜化する薄膜化工程と、前記薄膜化工程の後に前記素子形成基板を第1の基板に接着する接着工程と、前記接着工程の後に前記開口部から剥離液を導入して、前記中間支持基板を前記素子形成基板から剥離する工程と、第2の基板に対向電極を形成する工程と、前記第1の基板の前記素子形成基板が接着された側の面と、前記第2の基板の前記対向電極が形成された側の面とを対向させて、それらの間に液晶を注入して封止する工程と、を具備することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  8. 素子形成基板の半導体素子が形成される面の、前記半導体素子が形成される領域の外側に所定深さの溝を設ける工程と、前記素子形成基板の前記領域に半導体素子を形成する工程と、前記素子形成基板の前記面に中間支持基板を接着する工程と、前記素子形成基板を前記面とは反対の面から薄膜化し、前記素子形成基板を前記溝により複数の部分基板に分離する分離工程と、分離された前記部分基板の1つを第1の基板に接着する接着工程と、前記接着工程の後に前記中間支持基板を前記部分基板から剥離する工程と、第2の基板に対向電極を形成する工程と、前記第1の基板の前記部分基板が接着された側の面と、前記第2の基板の前記対向電極が形成された側の面とを対向させて、それらの間に液晶を注入して封止する工程と、を具備することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  9. 素子形成基板上に半導体素子を形成する工程と、前記素子形成基板の前記半導体素子が形成された側の面と、前記半導体素子が形成された領域に対応する領域の外側に溝を有する中間支持基板とを前記溝の外側で仮着剤を介して接着する工程と、前記素子形成基板を前記半導体素子が形成されない側の面から薄膜化する薄膜化工程と、前記薄膜化工程の後に前記素子形成基板を第1の基板に接着する接着工程と、前記接着工程の後に前記中間支持基板を前記素子形成基板から剥離する工程と、第2の基板に対向電極を形成する工程と、前記第1の基板の前記素子形成基板が接着された側の面と、前記第2の基板の前記対向電極が形成された側の面とを対向させて、それらの間に液晶を注入して封止する工程と、を具備することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  10. 素子形成基板上に半導体素子を形成する工程と、前記素子形成基板の前記半導体素子が形成された側の面と、開口部を有する中間支持基板とを接着する工程と、前記素子形成基板を前記半導体素子が形成されない側の面から薄膜化する薄膜化工程と、前記薄膜化工程の後に前記素子形成基板を第1の基板に接着する接着工程と、前記接着工程の後に前記開口部から剥離液を導入して、前記中間支持基板を前記素子形成基板から剥離する工程と、第2の基板に透明電極層を形成する工程と、前記透明電極層上に発光層を形成する工程と、前記発光層上に電極層を形成する工程と、前記第1の基板の前記素子形成基板が接着された側の面と、前記第2の基板の前記電極層が形成された側の面とを対向させる工程と、を具備することを特徴とするEL表示装置の製造方法。
  11. 素子形成基板の半導体素子が形成される面の、前記半導体素子が形成される領域の外側に所定深さの溝を設ける工程と、前記素子形成基板の前記領域に半導体素子を形成する工程と、前記素子形成基板の前記面に中間支持基板を接着する工程と、前記素子形成基板を前記面とは反対の面から薄膜化し、前記素子形成基板を前記溝により複数の部分基板に分離する分離工程と、分離された前記部分基板の1つを第1の基板に接着する接着工程と、前記接着工程の後に前記中間支持基板を前記部分基板から剥離する工程と、第2の基板に透明電極層を形成する工程と、前記透明電極層上に発光層を形成する工程と、前記発光層上に電極層を形成する工程と、前記第1の基板の前記部分基板が接着された側の面と、前記第2の基板の前記電極層が形成された側の面とを対向させる工程と、を具備することを特徴とするEL表示装置の製造方法。
  12. 素子形成基板上に半導体素子を形成する工程と、前記素子形成基板の前記半導体素子が形成された側の面と、前記半導体素子が形成された領域に対応する領域の外側に溝を有する中間支持基板とを前記溝の外側で仮着剤を介して接着する工程と、前記素子形成基板を前記半導体素子が形成されない側の面から薄膜化する薄膜化工程と、前記薄膜化工程の後に前記素子形成基板を第1の基板に接着する接着工程と、前記接着工程の後に前記中間支持基板を前記素子形成基板から剥離する工程と、第2の基板に透明電極層を形成する工程と、前記透明電極層上に発光層を形成する工程と、前記発光層上に電極層を形成する工程と、前記第1の基板の前記素子形成基板が接着された側の面と、前記第2の基板の前記電極層が形成された側の面とを対向させる工程と、を具備することを特徴とするEL表示装置の製造方法。
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