JP4715683B2 - 工作機械及び工作機械の異物挟み込み判定方法 - Google Patents

工作機械及び工作機械の異物挟み込み判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワークの切削加工に用いられる工作機械、および工作機械の異物挟み込み判定方法に関するものである。
現在、ワークに対して切削加工を施すための切削工具が装着された工具ホルダを保持孔に脱着可能(交換可能)に保持する工作機械がある。
このような工作機械では、予め用意された多種類の切削工具の中から必要な切削工具を選択して、その選択した切削工具を主軸部材の保持孔に装着してワークの加工が行われる。この時、加工精度を良好に維持するため、若しくは加工精度を向上させるために、切削工具が装着された工具ホルダを保持孔に正確に装着することが要求される。そのためには、工具ホルダを保持孔に対して装着するときに、工具ホルダと保持孔との接触面に異物を挟み込まないことが大変重要である。
ところが、上記工作機械は、ワークの加工に伴って発生した切削屑や切粉等の異物が工具ホルダ等に付着し、工具ホルダを保持孔に装着したときに、工具ホルダと保持孔との接触面にこの異物を挟み込むことがある。このような状態で工作機械を稼働すると、工具ホルダ、及び主軸部材の回転軸が本来の正しい回転軸から外れることとなる。工具ホルダ、及び主軸部材の回転軸が正しい回転軸から外れたままワークに加工を施してしまうと、ワークの仕上がり寸法の精度が低下することとなる。
そこで、工具ホルダと保持孔との接触面における異物の挟み込みを検出する機能を備えた工作機械が提案されている。例えば、特許文献1で開示された工作機械では、リニアスケールを設置して、工具ホルダの引き込み位置を当該リニアスケールにより測定するものである。すなわち、工具ホルダと保持孔との接触面に異物を挟み込んだ場合には、工具ホルダの引き込みが規定の位置に達しないことを利用して、接触面に異物を挟み込んだことを検出するものである。
また、特許文献2で開示された工作機械では、ギャップセンサを設置して、工具ホルダ、及び保持孔が回転するときの回転軸の振れ量を当該ギャップセンサにより測定するものである。すなわち、工具ホルダと保持孔との接触面に異物を挟み込んだ場合には、工具ホルダ、及び主軸部材の回転軸が振れることを利用して、接触面に異物を挟み込んだことを検出するものである。
特開平5−309548号公報 特開2000−5907号公報
ところが、特許文献1で開示された工作機械では、リニアスケールは、駆動モータやコイルバネ等の周辺装置や周辺部材の稼働による発熱に伴う工具ホルダ、保持孔、プルスタッド等の熱膨張を検出してしまい、工具ホルダと保持孔との接触面に異物を挟み込んでいないにも関わらず、異物を挟み込んだと誤判定することがある。
また、特許文献2で開示された工作機械では、ワークの加工に伴って発生する切削屑や切粉等によってギャップセンサが覆われてしまい、ギャップセンサの回転軸の振れ量を検出する精度が低下することがある。
そこで、図6に示すように、エアーによって工具ホルダと保持孔との接触面における異物の挟み込みを検出することも考えられる。図6に示す工作機械は、工具ホルダ10を保持する保持孔21を有し電動機などの駆動装置によって回転する主軸部材220と、主軸部材220との間にベアリング40を有し主軸部材20を回転可能に支持する主軸ハウジング30と、異物の異物挟み込み検出を行うエアー供給装置70、制御装置80、圧力センサ90とを備える。
また、主軸部材220及び主軸ハウジング30は、エアー供給装置70からエアー供給路71を介して排出されるエアーを工具ホルダ10と主軸部材220との接触面に供給するためのエアー供給路23、31を備える。さらに、エアー供給路23、31の周辺における主軸部材220と主軸ハウジング30との間には、エアー漏れを防止するためのOリング32を備える。
工具ホルダ10は、図示しない引張装置(油圧シリンダ、ドローバなど)などによって主軸部材220方向(紙面左方向)に引っ張られ、数百キログラム重以上の引張圧力が加えられている。したがって、工具ホルダ10と主軸部材220との間に異物を挟み込んでない場合、工具ホルダ10は、工具ホルダ10のテーパ部11と主軸部材220の壁面21a、工具ホルダ10の突出部12と主軸部材220の側面22が密着した状態で保持孔21に保持される。
一方、工具ホルダ10と主軸部材220との間に異物を挟み込んでいる場合、工具ホルダ10のテーパ部11と主軸部材220の壁面21a、工具ホルダ10の突出部12と主軸部材220の側面22との間に隙間が生じる。このように、隙間が生じた場合、エアー供給装置70から排出されたエアーが隙間から漏れ、エアー供給路23、31、71内におけるエアー圧力が変化することとなる。
そして、異物の挟み込みを判定する場合、このようにエアーが漏れてエアー圧力が変化するか否かによって異物の挟み込みを判定する。すなわち、エアー供給装置70は、制御装置80からの指示に基づいてエアーを排出し、圧力センサ90は、エアー供給路71内のエアー圧力を検出する。制御装置80は、圧力センサ90によって検出されたエアー圧力値(圧力信号)によって工具ホルダ10と主軸部材220との間における異物の挟み込みを判定する。
しかしながら、図6に示す工作機械においては、主軸ハウジング30は、主軸部材220を回転可能に支持しているため、Oリング32や主軸部材220と主軸ハウジング30との接触面が削れたりする。したがって、主軸部材220と主軸ハウジング30との間には隙間が生じ、主軸部材220と主軸ハウジング30との間からエアーが漏れる可能性がある。このように主軸部材220と主軸ハウジング30との間からエアーが漏れた場合、圧力センサ90によって検出されるエアー圧力値が変化(低下)して、工具ホルダ10と主軸部材220との間に異物を挟み込んでいると誤判定してしまう可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、工具ホルダと主軸部材との間における異物の挟み込み判定の誤判定を防止することができる工作機械及び工作機械の異物挟み込み判定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の工作機械は、切削工具が装着された工具ホルダを着脱可能に密着した状態で保持孔に保持し、主軸ハウジングに回転可能に支持された主軸部材を回転駆動手段によって回転させることによって被加工物を加工する作機械であって、エアーを排出するエアー供給手段と、主軸ハウジングに設けられエアー供給手段から排出されるエアーを主軸部材側に通す第1のエアー供給路と、主軸部材に設けられ第1のエアー供給路から排出されるエアーを保持孔に通す第2のエアー供給路と、第2のエアー供給路に設けられエアーの通過に伴って音波を発生する音波発生源と、音波発生源が発生する音波によって、主軸部材と工具ホルダとの接触面における異物の挟み込みを判定する判定手段とを備えることを特徴とするものである。
このようにすることによって、主軸部材と工具ホルダとの接触面に異物の挟み込んでいた場合は、音波発生源は音波を発生するため、主軸部材と主軸ハウジングとの間などでエアーが漏れた場合であっても誤判定することなく、工具ホルダと主軸部材との間における異物の挟み込み判定を行うことができる。
また、音波発生源は、請求項2及び請求項3に示すように、主軸部材と別体としてもよいし、もしくは、主軸部材に一体に形成してもよい。
また、請求項4に示すように、エアー供給装置は、排出するエアーのエアー流量が音波発生源の作動領域に複数回なるように変化させるようにしてもよい。このようにすることによって、音波発生源の作動領域、すなわち音波発生源が音波を発生するためのエアー流量の範囲が狭い場合であっても、音波の発生回数を増加させることができ、異物の挟み込み判定の精度を向上させることができる。
また、上記目的を達成するために請求項5に記載の工作機械の異物挟み込み判定方法は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の工作機械の異物挟み込み判定方法であって、エアー供給手段にてエアーを工具ホルダと主軸部材との接触面に排出する工程と、判定手段にて、音波発生源が音波を発生したか否かによって主軸部材と工具ホルダとの接触面における異物の挟み込みを判定する工程とを備えることを特徴とするものである。
このようにすることによって、主軸部材と工具ホルダとの接触面に異物の挟み込んでいた場合は、音波発生源は音波を発生するため、主軸部材と主軸ハウジングとの間などでエアーが漏れた場合であっても誤判定することなく、工具ホルダと主軸部材との間における異物の挟み込み判定を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、各図において同一、もしくは、均等である部分には同一の参照番号を付してその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態における工作機械の概略構成を示す部分的断面図である。図2は、本発明の実施の形態における笛の分解図、側面図、及び平面図である。図3は、本発明の実施の形態における工作機械の挟み込み判定を示すグラフである。
本実施の形態における工作機械は、ワーク(被加工物)に対して切削加工を施すための切削工具が装着された工具ホルダ10を主軸部材20(保持孔21)に脱着可能(交換可能)に保持し、この主軸部材20を回転させることによって、切削工具が装着された工具ホルダ10を回転させてワークに対して切削加工を施すものである。
工作機械は、金属からなり切削工具を保持する工具ホルダ10、この工具ホルダ10を保持する金属からなる主軸部材20、主軸部材20を回転可能に支持する金属からなる主軸ハウジング30などを備える。また、工作機械は、図示はしないが主軸部材20を回転させるためのモータ等の駆動機構、工具ホルダ10を主軸部材20方向(紙面左方向)に引っ張り主軸部材20に密着させるための引張装置(油圧シリンダ、ドローバなど)なども備えるものである。
工具ホルダ10は、先端部に切削工具(図示省略)を保持すると共に、他端部にプルスタッド(図示省略)などを備える。また、工具ホルダ10は、プルスタッドが形成される側であり、後ほど説明する主軸部材20の保持孔21に挿入される部位がテーパ部11となっている、そのテーパ部11の端部(切削工具側)にテーパ部11から外方向に突出する突出部12が形成される。
なお、本実施の形態においては、工具ホルダ10における主軸部材20の保持孔21に挿入される部位がテーパ部11となっている例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
主軸部材20は、筒形状をなすものであり、その筒形状の外周部の一部にロータ(図示省略)が形成され、このロータの外周部に離間してステータ(図示省略)が形成される。そして、主軸部材20は、ステータが発生する回転磁界によって回転する。なお、主軸部材20を回転させるための機構としては、上述のものに限定されるものではない。
また、主軸部材20の先端には、工具ホルダ10を脱着可能(交換可能)に保持する保持孔21が形成されている。この保持孔21は、工具ホルダ10の外形に対応した形状をなすものであり、本実施の形態においては、テーパ状の壁面21a(内周面)を有するテーパ孔をなすものである。
さらに、主軸部材20は、内部に上述の引張装置(油圧シリンダ、ドローバなど)なども備える。工具ホルダ10は、プルスタッドが引張装置によって引っ張られ、数百キログラム重以上の引張圧力が加えられている。この引張圧力は、工具ホルダ10を保持孔21に引っ張り込むように作用する。そして、主軸部材20の壁面21aと工具ホルダ10のテーパ部11、主軸部材20の側面22と工具ホルダ10の突出部12とが密着した状態で、工具ホルダ10が保持孔21に保持されている(いわゆる、2面拘束型)。
また、主軸部材20は、後ほど説明する工具ホルダ10と主軸部材20との間における異物の挟み込み判定のためのエアー供給装置70から排出されたエアーを工具ホルダ10との接触面、すなわち保持孔21まで供給するための貫通孔であるエアー供給路23が穿設されている。さらに、主軸部材20のエアー供給路23には、工具ホルダ10と主軸部材20との間における異物の挟み込み判定のための音波発生源である笛50が設けられている。この笛50は、エアーが通過してエアー流量が所定値(笛50の作動領域)に達すると音波を発生するものである。また、笛50は、主軸部材20のエアー供給路23の開口端部などに笛50の外形に対応する凹部を設け、その凹部に圧入するなどによって取り付けることが出来る。
ここで、図2を用いて、笛50に関して説明する。笛50は、パイプ51とプレート52からなるものである。図2(a)は、パイプ51の側面透視図である。図2(b)は、プレート52の側面透視図である。図2(c)は、パイプ51とプレート52とを組み付けた笛50の側面透視図である。図2(d)は、パイプ51とプレート52とを組み付けた笛50の平面図である。
パイプ51は、図2(a)に示すように、中心部にパイプ貫通穴51aを備える。また、プレート52は、図2(b)に示すように、中心部にパイプ貫通穴51aよりも十分小さい細穴であるプレート貫通穴52aを備える。そして、図2(c)及び(d)に示すように、パイプ51の表裏からパイプ貫通穴51aにプレート52を圧入する。
主軸部材20の外周には、ベアリング40によって主軸部材20を回転可能に支持する主軸ハウジング30を備える。この主軸ハウジング30は、工具ホルダ10と主軸部材20との間における異物の挟み込み判定のためのエアー供給装置70から排出されたエアー供給路23まで供給するための貫通穴であるエアー供給路31が穿設されている。また、エアー供給路23、31の周辺における主軸部材20と主軸ハウジング30との間には、エアー漏れを防止するためのOリング32を備える。なお、エアー供給装置70から排出されたエアーは、エアー供給路71を介してエアー供給路31に供給されるものである。
音波検出装置60は、所定の周波数帯域の音波を検出するものである。本実施の形態においては、音波検出装置60は、笛50が発生した音波を検出する。そして、音波検出装置60は、笛50が発生した音波を検出すると、その検出信号(音波信号)を制御装置80に出力する。
エアー供給装置70は、コンプレッサなどを備え、制御装置80からの指示(指示信号)に基づいて、圧縮エアーをエアー供給路71,31,23を介して、工具ホルダ10と保持孔21との接触面に排出する。また、制御装置80は、CPU、ROM、RAMなどを備え、ROMに記憶されたプログラムに従って所定の演算処理を実行することによって、エアー供給装置70を駆動したり、音波検出装置60からの検出結果(音波信号)を用いて異物の挟み込み判定などを実行したりする。
ここで、異物の挟み込み判定方法について説明する。異物の挟み込みを判定は、笛50が鳴ったか否か、すなわち、笛50が音波を発生したか否かによって判定する。
まず、制御装置80は、エアー供給装置70に対して圧縮エアーをエアー供給路71,31,23に排出することを示す指示信号を出力する。エアー供給装置70は、この指示信号に応じて圧縮エアーをエアー供給路71,31,23に排出し、工具ホルダ10と保持孔21との接触面に供給する。そして、制御装置80は、音波検出装置60からの音波信号に基づいて、異物の挟み込みを判定する。なお、図3に示すように、笛50の作動領域が狭い場合は、エアー供給装置70から排出されるエアー流量を笛50の作動領域を跨いで(エアー流量が音波発生源の作動領域に複数回なるように)変化させて、例えば、エアー供給(ON)、エアー停止(OFF)など繰り返し行うこと好ましい。このようにすることによって、笛50の作動領域が狭い場合であっても、笛50が音波を発生する回数が増加するので、異物の挟み込み判定の精度を向上させることができる。
工具ホルダ10と主軸部材20との間に異物を挟み込んでない場合、工具ホルダ10は、工具ホルダ10のテーパ部11と主軸部材20の壁面21a、工具ホルダ10の突出部12と主軸部材20の側面22が密着した状態で保持孔21に保持される。したがって、図3の一点鎖線に示すように、エアー供給装置70から排出されたエアーは、ほとんど笛50を通過しない。よって、笛50は鳴らない(音波を発生しない)。
一方、工具ホルダ10と主軸部材20との間に異物を挟み込んでいる場合、工具ホルダ10のテーパ部11と主軸部材20の壁面21a、工具ホルダ10の突出部12と主軸部材20の側面22との間に隙間が生じる。このように隙間が生じた場合、図3の実線に示すように、エアー供給装置70から排出されたエアーは、笛50を通過して隙間から漏れて所定の流量に達する。そして、笛50は、エアー流量が笛50の作動領域に達すると鳴る(音波を発生する)。なお、このとき、工具ホルダ10のテーパ部11と主軸部材20の壁面21a、工具ホルダ10の突出部12と主軸部材20の側面22との間に隙間以外の部位からエアーがもれていても、エアーが笛50を通過すれば異物の挟み込みの判定を行うことが可能である。
そして、音波検出装置60は、笛50が発生した音波を検出すると、その検出信号(音波信号)を制御装置80に出力する。制御装置80は、音波検出装置60から音波信号が出力されないと工具ホルダ10と主軸部材20との間に異物を挟み込んでいないと判定し、音波検出装置60から音波信号が出力されると工具ホルダ10と主軸部材20との間に異物を挟み込んでいると判定する。
このように、エアー供給路23に笛50を備え、その笛50が発生する音波によって異物の挟み込みを判定することによって、主軸部材20と主軸ハウジング30との間などからエアーが漏れた場合であっても誤判定することなく、工具ホルダ10と主軸部材20との間における異物の挟み込み判定を行うことができる。
また、上述の実施の形態においては、音波発生源である笛50は、主軸部材20と別体である例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、音波発生源である笛は、工具ホルダと主軸部材との間に生じた隙間からエアーが漏れる際の音波と、それ以外の隙間からエアーが漏れる際の音波とを差別化できるものであれば特に限定されるものではなく、本発明の目的は達成できるものである。
例えば、図4に示すように、変形例1として、笛100を主軸部材200に作り込んでもよい。図4は、本発明の変形例1における断面図である。この図4は、上述の実施の形態における図1の笛50付近の拡大図に相当する図面である。笛100は、図4に示すように、エアー供給路23の周囲に部分的に設けた略矩形状の空間部である。なお、笛100の形成方法は特に限定されるものではなく、放電加工などによって形成することができる。このようにすることによっても、工具ホルダ10と主軸部材200との間に生じた隙間からエアーが漏れる際の音波と、それ以外の隙間からエアーが漏れる際の音波とを差別化できる。
また、図5に示すように、変形例2として、主軸部材210に作り込む笛110を波形状にしてもよい。図5は、本発明の変形例2における断面図である。この図5は、上述の実施の形態における図1の笛50付近の拡大図に相当する図面である。笛110は、図5に示すように、エアー供給路23の周囲に部分的に設けた略波形状の空間部である。なお、笛110の形成方法は特に限定されるものではなく、放電加工などによって形成することができる。このようにすることによっても、工具ホルダ10と主軸部材210との間に生じた隙間からエアーが漏れる際の音波と、それ以外の隙間からエアーが漏れる際の音波とを差別化できる。
本発明の実施の形態における工作機械の概略構成を示す部分的断面図である。 本発明の実施の形態における笛の分解図、側面図、及び平面図である。 本発明の実施の形態における工作機械の挟み込み判定を示すグラフである。 本発明の変形例1における断面図である。 本発明の変形例2における断面図である。 従来技術における工作機械の概略構成を示す部分的断面図である。
符号の説明
10 工具ホルダ、11 テーパ部、12 突出部、20,200,210 主軸部材、21 保持孔、21a 壁面、22 側面、23 エアー供給路、30 主軸ハウジング、31 エアー供給路、32 Oリング、40 ベアリング、50,100,110 笛、51 パイプ、51a パイプ貫通穴、52 プレート、52a プレート貫通穴、60 音波検出装置、70 エアー供給装置、80 制御装置、71、71a、71b エアー供給路、80 圧力センサ、

Claims (5)

  1. 切削工具が装着された工具ホルダを着脱可能に密着した状態で保持孔に保持し、主軸ハウジングに回転可能に支持された主軸部材を回転駆動手段によって回転させることによって被加工物を加工する作機械であって、
    エアーを排出するエアー供給手段と、
    前記主軸ハウジングに設けられ、前記エアー供給手段から排出されるエアーを前記主軸部材側に通す第1のエアー供給路と、
    前記主軸部材に設けられ、前記第1のエアー供給路から排出されるエアーを前記保持孔に通す第2のエアー供給路と、
    第2のエアー供給路に設けられ、前記エアーの通過に伴って音波を発生する音波発生源と、
    前記音波発生源が発生する音波によって、前記主軸部材と前記工具ホルダとの接触面における異物の挟み込みを判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする工作機械。
  2. 前記音波発生源は、前記主軸部材と別体であることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記音波発生源は、前記主軸部材に一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  4. 前記エアー供給装置は、排出するエアーのエアー流量が前記音波発生源の作動領域に複数回なるように変化させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の工作機械。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の工作機械の異物挟み込み判定方法であって、
    前記エアー供給手段にてエアーを前記工具ホルダと前記主軸部材との接触面に排出する工程と、
    前記判定手段にて、前記音波発生源が音波を発生したか否かによって、前記主軸部材と前記工具ホルダとの接触面における異物の挟み込みを判定する工程と、
    を備えることを特徴とする工作機械の異物挟み込み判定方法。
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