JP4715436B2 - 冷却システム及びそれを用いた自動販売機 - Google Patents

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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Description

本発明は、複数の収納室を冷却する冷却サイクルの圧縮機の能力を制御することにより、過負荷時の能力を確保しつつ軽負荷時の特定の収納室の冷えすぎを防止できる冷却システム及びそれを用いた自動販売機に関するものである。
近年、環境保護が叫ばれる中、自動販売機業界においてもトップランナー制の導入などに伴い機器の省エネルギー化が進んでいる。
自動販売機の消費電力量の中で、圧縮機の消費電力量は約25%であり、この消費電力量を削減することにより、ある程度の省エネが可能である。
自動販売機の圧縮機の省エネ化技術としては、別々の収納室を冷却する蒸発器を直列に繋ぐことにより、蒸発温度を高くでき、冷媒循環量を多くし、圧縮機効率を高くする技術が提案されており(例えば特許文献1)、さらに直列に繋がれた下流側の蒸発器に単独で冷媒を流す時に他の蒸発器で冷却する収納室が十分冷却されているようにすることにより、各収納室の温度を一定範囲に保つ技術が提案されている(例えば特許文献2)。
以下、図面を参照しながら上記従来の自動販売機を説明する。
図3は従来の自動販売機のシステムを示す図である。図4は従来の自動販売機の起動時の動作を示すタイミングチャートである。図5は従来の自動販売機の安定運転時に直列配管の上流側の蒸発器が冷却する収納室の負荷が急激に増加した時の動作を示すタイミングチャートである。図3に示すように、例えばR407Cなどのフロンガスを作動冷媒とする冷却サイクル1は、圧縮機2、凝縮器3、凝縮器3出口に並列に接続された第1の切替弁4及び第1のキャピラリーチューブ5及び第1の蒸発器6、第2の切替弁7及び第2のキャピラリーチューブ8及び第2の蒸発器9、第3の切替弁10及び第3のキャピラリーチューブ11及び第3の蒸発器12、第2の蒸発器9の出口と第1の蒸発器6の入口を繋ぐ第1の直列配管13、第3の蒸発器12の出口と第1の蒸発器6の入口を繋ぐ第2の直列配管14を環状に接続して構成されており、自動販売機本体15内に収納されている。
自動販売機本体15は、断熱箱体により形成され、第1の蒸発器6を用いて冷却する第1の収納室16と第2の蒸発器9を用いて冷却する第2の収納室17と第3の蒸発器12を用いて冷却する第3の収納室18を備えており、それぞれの収納室16、17、18は、販売する商品(図示せず)を収納し、室内温度を検出する第1のサーミスタ19及び第2のサーミスタ20及び第3のサーミスタ21を備えていると共に、第1、第2、第3のサーミスタ19、20、21にはそれぞれ、高温側の設定温度T1H、T2H、T3H及び、低温側の設定温度T1L、T2L、T3Lが設定されており、この温度によって制御手段22が第1の切替弁4、第2の切替弁7、第3の切替弁10を開閉制御する。
以上のように構成された自動販売機について、以下その動作を説明する。
各サーミスタ19、20、21の検出する温度のいずれかがT1H、T2H、T3Hよりも高い時、圧縮機2が運転する。
圧縮機2で圧縮、吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器3で冷却、液化され低温高圧の液冷媒となる。凝縮器3で液化された冷媒は、各切替弁4、7、10の開閉に伴い第1のキャピラリーチューブ5または第2のキャピラリーチューブ8または第3のキャピラリーチューブ11で減圧され低温低圧の気液二層冷媒となる。
そして第1の蒸発器6または第2の蒸発器9または第3の蒸発器12へと流れ、温度差により蒸発し、蒸発気化熱により第1の収納室16または第2の収納室17または第3の収納室18を冷却する。
この時、第2の蒸発器9及び第3の蒸発器12の出口側には第1の直列配管13及び第2に直列配管14が接続されており、第1の蒸発器6の入口側と接続しており、第2の蒸発器9または第3の蒸発器第12で蒸発しきれなかった液冷媒が圧縮機2に戻り圧縮機2の信頼性を低下させる恐れが無いため、第2のキャピラリーチューブ8及び第3のキャピラリーチューブ11の減圧量を小さくし、蒸発温度を高くでき、冷媒循環量を増加させ、冷却サイクルの効率を高くすることができる。
また、制御手段22は、各切替弁4、7、10を、冷媒が第2のキャピラリーチューブ8または第3のキャピラリーチューブ11へと流れるように切り替えながら、第1、第2、第3の収納室16、17、18を冷却するが、安定運転時で第1のサーミスタ19の検出する温度がT1Lより高く、且つ第2、第3のサーミスタ20、21の検出する温度がT2L、T3Lより低い時、または各収納室16、17、18の温度がT1H、T2H、T3Hよりも高い起動時で、第2、第3のサーミスタ20、21の検出する温度T2、T3両方が第1のサーミスタ19の検出する温度T1よりある値(例えば5K)以上低い時のみ第1のキャピラリーチューブ5へと冷媒を流すように各切替弁4、7、10を制御する。
これにより、第1の収納室16を冷却する時は常に第2、第3の収納室17、18は十分冷却されており、第1の収納室が冷却されるのは3つの収納室16、17、18の中で最後となり、通常の起動時及び安定運転時に第1の収納室16が冷えすぎることはない。
特開2004−162986号公報 特開2004−327437号公報
しかしながら、上記従来の構成では、外気温度の高い高負荷の起動時に合わせて第2のキャピラリーチューブ8及び第3のキャピラリーチューブ11の減圧量を設定すると、高負荷の起動時には能力不足が無く効率的な運転ができるが、例えば、外気温度の低い軽負荷の安定運転時に、第2の収納室17または第3の収納室18に暖かい商品が入れられて温度が急激に高くなった場合は(図5の点A)、第1の収納室16が冷えているにもかかわらず、第2のサーミスタ20または第3のサーミスタ21の検出する温度がT2HまたはT3Hよりも高くなるため、第2の切替弁7または第3の切替弁10が開き、第1の蒸発器6まで液冷媒が流れる恐れがある。
これにより、第1の収納室16の温度に関係なく冷却運転が継続され、第1の収納室16が冷えすぎとなり(図5の点B−C間)、商品温度が必要以上に低くなったり、商品が凍結してしまう恐れがあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、第1の収納室の無駄な冷却をしない効率の高い冷却システム及びそれを用いた自動販売機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷却システムは、回転数により能力を変化できる圧縮機と、凝縮器と、前記凝縮器出口に並列接続された第1の減圧手段及び第1の蒸発器と、第2の減圧手段及び第2の蒸発器と、第3の減圧手段及び第3の蒸発器と、前記第2の蒸発器の冷媒出口配管と前記第1の蒸発器の冷媒入口配管を繋ぐ第1の直列配管と、前記第3の蒸発器の冷媒出口配管と前記第1の蒸発器の冷媒入口配管を繋ぐ第2の直列配管と、前記凝縮器の下流側に設け、前記第1の減圧手段と前記第2の減圧手段と前記第3の減圧手段に選択的に冷媒を流す第1の切替弁と第2の切替弁と第3の切替弁とからなり、前記圧縮機により内部に冷媒を循環させる冷却サイクルと、前記第1の蒸発器を用いて冷却する第1の収納室と、前記第2の蒸発器を用いて冷却する第2の収納室と、前記第3の蒸発器を用いて冷却する第3の収納室と、前記第1の収納室の温度を検出する第1のサーミスタと、前記第2の収納室の温度を検出する第2のサーミスタと、前記第3の収納室の温度を検出する第3のサーミスタと、前記第1のサーミスタ及び前記第2のサーミスタ及び前記第3のサーミスタの検出した温度により前記第1の切替弁及び前記第2の切替弁及び前記第3の切替弁を制御する制御手段とを設け、安定運転時、外気温度が高負荷となる所定温度以上で前記第1の蒸発器に液冷媒が流れ、低負荷となる所定温度以下で前記第1の蒸発器にガス冷媒が流れるように前記第2の減圧手段及び前記第3の減圧手段の減圧量を設定し、さらに前記圧縮機は、前記第1のサーミスタ、前記第2のサーミスタ、前記第3のサーミスタのいずれかが所定温度以上で運転を開始するとともに、前記第1のサーミスタの検出温度により回転数による能力を変化するもので、前記圧縮機運転時で前記第1のサーミスタの検出温度が第2の所定温度より高く、且つ前記第2、第3のサーミスタの検出温度が第2の所定温度より低い時、または、前記圧縮機起動時で前記第2、第3のサーミスタの検出温度がともに前記第1のサーミスタの検出温度より所定の温度差以上低い時のみ前記第1のキャピラリーチューブへと冷媒を流すように前記第1、第2、第3の切替弁を制御する構成としたものである。
これによって、外気温度が高い高負荷時には第1の蒸発器まで液冷媒を流し、高負荷能力を確保することができるとともに、外気温度が低い軽負荷時には、第1の蒸発器にはガス冷媒が流れ、第1の収納室までは冷却せず、軽負荷時の第1の収納室の冷えすぎを防ぐことができる。
さらに、第1の収納室が十分冷却されている状態で第2の収納室または第3の収納室の温度が急激に高くなった時にも、第2の切替弁または第3の切替弁が開き、第2の収納室または第3の収納室を冷却している時は、第1のサーミスタの検出する温度が低いため、圧縮機の能力を低下させ、冷媒循環量が低下し、液冷媒は第2の蒸発器または第3の蒸発器で蒸発してしまい、第1の蒸発器にはガス冷媒が流れ、冷媒の冷却能力がないため第1の収納室は冷却されず、第1の収納室の冷えすぎを防ぐことができる。
また、本発明の冷却システムは、第1の収納室内に能力可変の第1の庫内ファンを設け、第1の直列配管または第2の直列配管を冷媒が流れる時の第1の庫内ファンの風量を、第1の直列配管または第2の直列配管を冷媒が流れない時の風量に比べて低くする構成としたものである。
これによって、第2の収納室または第3の収納室を冷却している時の第1の収納室の冷却能力を小さくでき、第1の収納室の冷えすぎを防ぐとともに、無駄なファンの運転を防ぐことができる。
また、本発明の冷却システムは、第2のサーミスタの検出する温度または第3のサーミスタの検出する温度のどちらかが第1のサーミスタの検出する温度よりもある値以上高い時に、第1の庫内ファンの風量を低くする構成としたものである。
これによって、第1の収納室が十分冷却されている状態で第2の収納室または第3の収納室に温度の高い商品が入れられた時にも、第1の庫内ファンの風量が低下することにより、第1の収納室の冷却能力を小さくでき、第1の収納室の冷えすぎを防ぐことができるとともに、無駄なファンの運転を防ぐことができる。
また、本発明の自動販売機は、請求項1から4のいずれか一項に記載の冷却システムを用いた構成としたものである。
これによって、商品の入れ替えにより急激に収納室の負荷が変動しやすい自動販売機において、高負荷時の能力を確保できるとともに、軽負荷時の第1の収納室の冷えすぎを防ぐことができる。
本発明の冷却システム及びそれを用いた自動販売機は、軽負荷時、第2の収納室または第3の収納室を冷却している時は第1の蒸発器にガス冷媒が流れる構成とし、さらに第1のサーミスタの検出する温度が低い時は圧縮機の能力を低下させることにより、第1の収納室を無駄に冷却することは無く、効率を高くすることができる。
請求項1に記載の発明は、回転数により能力を変化できる圧縮機と、凝縮器と、前記凝縮器出口に並列接続された第1の減圧手段及び第1の蒸発器と、第2の減圧手段及び第2の蒸発器と、第3の減圧手段及び第3の蒸発器と、前記第2の蒸発器の冷媒出口配管と前記第1の蒸発器の冷媒入口配管を繋ぐ第1の直列配管と、前記第3の蒸発器の冷媒出口配管と前記第1の蒸発器の冷媒入口配管を繋ぐ第2の直列配管と、前記凝縮器の下流側に設け、前記第1の減圧手段と前記第2の減圧手段と前記第3の減圧手段に選択的に冷媒を流す第1の切替弁と第2の切替弁と第3の切替弁とからなり、前記圧縮機により内部に冷媒を循環させる冷却サイクルと、前記第1の蒸発器を用いて冷却する第1の収納室と、前記第2の蒸発器を用いて冷却する第2の収納室と、前記第3の蒸発器を用いて冷却する第3
の収納室と、前記第1の収納室の温度を検出する第1のサーミスタと、前記第2の収納室の温度を検出する第2のサーミスタと、前記第3の収納室の温度を検出する第3のサーミスタと、前記第1のサーミスタ及び前記第2のサーミスタ及び前記第3のサーミスタの検出した温度により前記第1の切替弁及び前記第2の切替弁及び前記第3の切替弁を制御する制御手段とを設け、安定運転時、外気温度が高負荷となる所定温度以上で前記第1の蒸発器に液冷媒が流れ、低負荷となる所定温度以下で前記第1の蒸発器にガス冷媒が流れるように前記第2の減圧手段及び前記第3の減圧手段の減圧量を設定し、さらに前記圧縮機は、前記第1のサーミスタ、前記第2のサーミスタ、前記第3のサーミスタのいずれかが所定温度以上で運転を開始するとともに、前記第1のサーミスタの検出温度により回転数による能力を変化するもので、前記圧縮機運転時で前記第1のサーミスタの検出温度が第2の所定温度より高く、且つ前記第2、第3のサーミスタの検出温度が第2の所定温度より低い時、または、前記圧縮機起動時で前記第2、第3のサーミスタの検出温度がともに前記第1のサーミスタの検出温度より所定の温度差以上低い時のみ前記第1のキャピラリーチューブへと冷媒を流すように前記第1、第2、第3の切替弁を制御することにより、外気温度が高い高負荷時には第1の蒸発器まで液冷媒を流し、高負荷能力を確保することができるとともに、外気温度が低い軽負荷時には、第1の蒸発器にはガス冷媒が流れ、第1の収納室までは冷却せず、第1の収納室の冷えすぎを防ぐことができ、第1の収納室を無駄に冷却することが無く、効率の高い冷却システムとすることができるとともに、第1の収納室が十分冷却されている状態で第2の収納室または第3の収納室の温度が急激に高くなった時にも、第2の切替弁または第3の切替弁が開き、第2の収納室または第3の収納室を冷却している時は、第1のサーミスタの検出する温度が低いため、圧縮機の能力を低下させ、冷媒循環量が低下し、液冷媒は第2の蒸発器または第3の蒸発器で蒸発してしまい、第1の蒸発器にはガス冷媒が流れ、冷媒の冷却能力がないため第1の収納室は冷却されず、第1の収納室の冷えすぎを防ぐことができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、第1の収納室内に能力可変
の第1の庫内ファンを設け、第1の直列配管または第2の直列配管を冷媒が流れる時の第1の庫内ファンの風量を、第1の直列配管または第2の直列配管を冷媒が流れない時の風量に比べて低くすることにより、第2の収納室または第3の収納室を冷却している時には第1の庫内ファンの風量を低下することにより、第1の収納室の冷却能力を小さくでき、第1の収納室の冷えすぎを防ぐとともに、無駄なファンの運転を防ぐことができ、効率の高い冷却システムとすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、第2のサーミスタの検出する温度または第3のサーミスタの検出する温度のどちらかが第1のサーミスタの検出する温度よりもある値以上高い時に、第1の庫内ファンの風量を低くすることにより、第1の収納室が十分冷却されている状態で第2の収納室または第3の収納室に温度の高い商品が入れられた時にも、第1の庫内ファンの風量が低下することにより、第1の収納室の冷却能力を小さくでき、第1の収納室の冷えすぎを防ぐことができるとともに、無駄なファンの運転を防ぐことができ、効率の高い冷却システムとすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の冷却システムを用いた自動動販売機としたことにより、商品の入れ替えにより急激に収納室の負荷が変動しやすい自動販売機において、高負荷時の能力を確保できるとともに、軽負荷時の第1の収納室の冷えすぎを防ぐことができ、高負荷能力を確保することができるとともに、第1の収納室を無駄に冷却することが無く、効率の高い自動販売機とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による自動販売機のシステムを示す図である。図2は同実施の形態の自動販売機の安定運転時に直列配管の上流側の蒸発器が冷却する収納室の負荷が急激に増加した時の動作を示すタイミングチャートである。
図1において、例えばR407Cなどのフロンガスを作動冷媒とする冷却サイクル23は、例えばモーターの回転数変化により能力を変化できる圧縮機24、凝縮器3、凝縮器3出口に並列に接続された第1の切替弁4及び第1のキャピラリーチューブ5及び第1の蒸発器6、第2の切替弁7及び第2のキャピラリーチューブ25及び第2の蒸発器9、第3の切替弁10及び第3のキャピラリーチューブ26及び第3の蒸発器12、第2の蒸発器9の出口と第1の蒸発器6の入口を繋ぐ第1の直列配管13、第3の蒸発器12の出口と第1の蒸発器5の入口を繋ぐ第2の直列配管14を環状に接続して構成されており、自動販売機本体15内に収納されている。
また、第2のキャピラリーチューブ25及び第3のキャピラリーチューブ26は、安定運転時、外気温度が例えば12℃以上の高負荷の時は、蒸発温度が高くなり、冷媒循環量が多いため、第2の蒸発器9または第3の蒸発器12で液冷媒が蒸発しきらず、第1の蒸発器6には液冷媒が流れ、12℃未満の軽負荷の時は、蒸発温度が低くなり、冷媒循環量が少ないため、第2の蒸発器9または第3の蒸発器12で液冷媒が蒸発し、第1の蒸発器6にはガス冷媒が流れるような減圧量となっている。
自動販売機本体15は、断熱箱体により形成され、第1の蒸発器6を用いて冷却する第1の収納室16と第2の蒸発器9を用いて冷却する第2の収納室17と第3の蒸発器12を用いて冷却する第3の収納室18を備えており、それぞれの収納室16、17、18は、販売する商品(図示せず)を収納し、室内温度を検出する第1のサーミスタ19及び第2のサーミスタ20及び第3のサーミスタ21と、それぞれの収納室16、17、18内を冷却する例えば回転数変化により高速、中速、低速の3段階に能力可変の第1の庫内ファン27、第2の庫内ファン28、第3の庫内ファン29を備えていると共に、第1、第2、第3のサーミスタ19、20、21にはそれぞれ、高温側の設定温度T1H、T2H、T3H及び、低温側の設定温度T1L、T2L、T3Lが設定されており、この温度によって制御手段30が第1の切替弁4、第2の切替弁7、第3の切替弁10及び圧縮機24の能力及び第1の庫内ファン27の能力を制御する。
以上のように構成された自動販売機について、以下その動作、作用を説明する。
各サーミスタ19、20、21の検出する温度のいずれかがT1H、T2H、T3Hよりも高い時、圧縮機24が運転する。
圧縮機24で圧縮、吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器3で冷却、液化され低温高圧の液冷媒となる。凝縮器3で液化された冷媒は、各切替弁4、7、10の開閉に伴い第1のキャピラリーチューブ5または第2のキャピラリーチューブ25または第3のキャピラリーチューブ26で減圧され低温低圧の気液二層冷媒となる。
そして第1の蒸発器6または第2の蒸発器9または第3の蒸発器12へと流れ、温度差により蒸発し、蒸発気化熱により第1の収納室16または第2の収納室17または第3の収納室18を冷却する。
この時、制御手段30は、各切替弁4、7、10を、冷媒が第2のキャピラリーチューブ25または第3のキャピラリーチューブ26へと流れるように切り替えながら、第1、第2、第3の収納室16、17、18を冷却し、安定運転時で第1のサーミスタ19の検出する温度がT1Lより高く、且つ第2、第3のサーミスタ20、21の検出する温度がT2L、T3Lより低い時、または各収納室16、17、18の温度がT1H、T2H、T3Hよりも高い起動時で第2、第3のサーミスタ20、21の検出する温度T2、T3両方ともが第1のサーミスタ19の検出する温度T1よりある値(例えば5K)以上低い時のみ第1のキャピラリーチューブ5へと冷媒を流すように各切替弁4、7、10を制御する。
これにより、第1の収納室16を冷却する時は常に第2、第3の収納室17、18は十分冷却されており、第1の収納室が冷却されるのは3つの収納室16、17、18の中で最後となり、通常の起動時及び安定運転時に第1の収納室16が冷えすぎることはない。
また、制御手段30は、第1のサーミスタ19の検出する温度が高い(例えばT1H+1K以上)時には圧縮機22の能力を増加させ、第1のサーミスタ19の検出する温度が低い(例えばT1H−1K以下)時には圧縮機24の能力を減少させる。
これにより、第1の収納室16が十分冷却されている状態で第2の収納室17または第3の収納室18に暖かい商品が入れられて温度が急激に高くなった時にも(図2の点D)、第2の切替弁7または第3の切替弁10が開き第2の収納室17または第3の収納室18を冷却中は、第1のサーミスタ19の検出する温度が低いため、圧縮機24の能力を低下させ、第1の蒸発器6にはガス冷媒のみが流れ、第1の収納室16を無駄に冷却することが無く、第1の収納室16の冷えすぎを防ぐことができ、効率の高い冷却システムとすることができる。
また、制御手段30は、第2の切替弁7または第3の切替弁10が開の時の第1の庫内ファン27の風量を、第1の切替弁が開の時の第1の庫内ファン27の風量に比べて低く(例えば前者を高速、後者を中速)する。
これにより、第1の収納室16が十分冷却されている状態で第2の収納室17または第3の収納室18に暖かい商品が入れられて温度が急激に高くなった時にも、第1の収納室16を主として冷却していない、第2の切替弁7または第3の切替弁10が開の時に第1の庫内ファン27の風量が低いので第1の収納室16の冷却量が減少し、第1の収納室16を無駄に冷却することが無く、第1の収納室16の冷えすぎを防ぐことができ、効率の高い冷却システムとすることができる。
また、制御手段30は、第2のサーミスタ20の検出する温度または第3のサーミスタ21の検出する温度のどちらかが第1のサーミスタ19の検出する温度よりもある値(例えば5K)以上高い時に、第1の庫内ファン27の風量を低く(低速)する。
これにより、第1の収納室16が十分冷却されている状態で第2の収納室17または第3の収納室18に暖かい商品が入れられて温度が急激に高くなった時にも、第1の庫内ファン27の風量が低いので第1の収納室16の冷却量が減少し、第1の収納室16を無駄に冷却することが無く、第1の収納室16の冷えすぎを防ぐことができ、効率の高い冷却システムとすることができる。
なお、本実施の形態において、冷媒の流れを切り替えるのは切替弁4、7、10としたが、例えば回転式の四方弁などで3つの流路を切り替えても同様の効果が得られる。
また、本実施の形態において、収納室の数は3としたが、収納室の数は複数個であればいくつでも同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる自動販売機は、制御手段で冷媒を流す蒸発器を制御することにより、効率よく各蒸発器により冷却を行うことができるので、蒸発器を複数個持った冷却システムなら、あらゆる機器に適用できる。
本発明の実施の形態1による自動販売機のシステムを示す図 同実施の形態の自動販売機の安定運転時に直列配管の上流側の蒸発器が冷却する収納室の負荷が急激に増加した時の動作を示すタイミングチャート 従来の自動販売機のシステムを示す図 従来の自動販売機の起動時の動作を示すタイミングチャート 従来の自動販売機の安定運転時に直列配管の上流側の蒸発器が冷却する収納室の負荷が急激に増加した時の動作を示すタイミングチャート
符号の説明
3 凝縮器
4 第1の切替弁
5 第1のキャピラリーチューブ
6 第1の蒸発器
7 第2の切替弁
9 第2の蒸発器
10 第3の切替弁
12 第3の蒸発器
13 第1の直列配管
14 第2の直列配管
16 第1の収納室
17 第2の収納室
18 第3の収納室
19 第1のサーミスタ
20 第2のサーミスタ
21 第3のサーミスタ
23 冷却サイクル
24 圧縮機
25 第2のキャピラリーチューブ
26 第3のキャピラリーチューブ
27 第1の庫内ファン
30 制御手段

Claims (4)

  1. 回転数により能力を変化できる圧縮機と、凝縮器と、前記凝縮器出口に並列接続された第1の減圧手段及び第1の蒸発器と、第2の減圧手段及び第2の蒸発器と、第3の減圧手段及び第3の蒸発器と、前記第2の蒸発器の冷媒出口配管と前記第1の蒸発器の冷媒入口配管を繋ぐ第1の直列配管と、前記第3の蒸発器の冷媒出口配管と前記第1の蒸発器の冷媒入口配管を繋ぐ第2の直列配管と、前記凝縮器の下流側に設け、前記第1の減圧手段と前記第2の減圧手段と前記第3の減圧手段に選択的に冷媒を流す第1の切替弁と第2の切替弁と第3の切替弁とからなり、前記圧縮機により内部に冷媒を循環させる冷却サイクルと、前記第1の蒸発器を用いて冷却する第1の収納室と、前記第2の蒸発器を用いて冷却する第2の収納室と、前記第3の蒸発器を用いて冷却する第3の収納室と、前記第1の収納室の温度を検出する第1のサーミスタと、前記第2の収納室の温度を検出する第2のサーミスタと、前記第3の収納室の温度を検出する第3のサーミスタと、前記第1のサーミスタ及び前記第2のサーミスタ及び前記第3のサーミスタの検出した温度により前記第1の切替弁及び前記第2の切替弁及び前記第3の切替弁を制御する制御手段とを設け、安定運転時、外気温度が高負荷となる所定温度以上で前記第1の蒸発器に液冷媒が流れ、低負荷となる所定温度以下で前記第1の蒸発器にガス冷媒が流れるように前記第2の減圧手段及び前記第3の減圧手段の減圧量を設定し、さらに前記圧縮機は、前記第1のサーミスタ、前記第2のサーミスタ、前記第3のサーミスタのいずれかが所定温度以上で運転を開始するとともに、前記第1のサーミスタの検出温度により回転数による能力を変化するもので、前記圧縮機運転時で前記第1のサーミスタの検出温度が第2の所定温度より高く、且つ前記第2、第3のサーミスタの検出温度が第2の所定温度より低い時、または、前記圧縮機起動時で前記第2、第3のサーミスタの検出温度がともに前記第1のサーミスタの検出温度より所定の温度差以上低い時のみ前記第1のキャピラリーチューブへと冷媒を流すように前記第1、第2、第3の切替弁を制御する冷却システム。
  2. 第1の収納室内に能力可変の第1の庫内ファンを設け、第1の直列配管または第2の直列配管を冷媒が流れる時の前記第1の庫内ファンの風量を、前記第1の直列配管または前記第2の直列配管を冷媒が流れない時の風量に比べて低くする請求項1に記載の冷却システム。
  3. 第2のサーミスタの検出する温度または第3のサーミスタの検出する温度のどちらかが第1のサーミスタの検出する温度よりもある値以上高い時に、第1の庫内ファンの風量を低くする請求項1または2に記載の冷却システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の冷却システムを用いた自動販売機。
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