JP4713009B2 - 分岐装置及び保安器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、双方向CATVシステムに使用する分岐装置,保安器に関し、特に流合雑音を削減する機能を有する分岐装置,保安器に関する。
【0002】
【従来の技術】
双方向CATVシステムでは、各加入者宅に設置されている電子機器等で発生する様々な雑音電波、或いは無線波などがCATVシステムに侵入し、上り回線の幹線で累積してCATVセンターで大きな雑音となり、システムに悪影響を及ぼす流合雑音が問題となっている。これは、CATV信号である下り信号周波数は、通常70MHz〜770MHzが使用されているのに対し、上り信号周波数はその場合10MHz〜55MHzが通常使用され、上記加入者宅で発生する雑音もまた10MHz〜30MHzであり、上り信号周波数帯と重なるため、これが上り信号に混入し、CATVセンターに流れ込むことによる。
【0003】
そのため、加入者宅にてテレビ受像機等を接続する受信専用の端末端子(以下テレビ用端子と称する)と、双方向通信を可能とする通信用端子を分けるために設けられる分配器,分岐装置、或いは加入者宅にCATV信号線を引き込む際に介在させる保安器等にテレビ端子から上り雑音が幹線へ侵入するのを阻止するハイパスフィルタ等の遮断手段を設けて全体の上り雑音を削減する工夫が成されている。そのような従来の機器に特開平11−98486号公報に示される分岐装置や、特開平10−242787号公報に示される保安器の技術が知られている。
また、分岐装置や保安器の出力側に接続された同軸ケーブルの外部導体に誘起した雑音を除去することを目的にトランスを装着した構成のものもあった。
【0004】
特開平11−98486号公報に開示されている分岐装置は図11に示すように、入力端子21から入力したCATV幹線からの信号を分岐回路22により分岐して、その出力端子22bをハイパスフィルタ25を介在させてテレビ端子23に接続し、分岐端子22cを通信端子24として、ハイパスフィルタ25により、テレビ端子23からの上り雑音の侵入を阻止するようにしている。
【0005】
また特開平10−242787号公報に開示されている保安器は図12に示すように、入力端子31と基準電位点との間に避雷回路39を設け、入力端子31と分岐回路34の入力端子34aの間に第1ハイパスフィルタ33を介在させ、分岐回路34の出力端子34bとテレビ端子35を接続してある。また、入力端子31と通信端子37の間にローパスフィルタ36を介在させ、分岐回路34の分岐端子34cに第2ハイパスフィルタ38を介して通信端子37に接続した構成が示され、テレビ端子35に侵入する雑音が上り伝送路に侵入するを阻止する構成が示されている。
【0006】
また、トランスを用いた分岐装置は図13に示すような回路構成であり、入力端子41から入力したCATV幹線からの信号を分岐回路42により分岐して、その出力端子42bをハイパスフィルタ45を介してテレビ端子43に接続し、分岐端子42cをトランス46を介して通信端子44に接続している。こうして、ハイパスフィルタ25によりテレビ端子43からの上り雑音の侵入を阻止すると共に、トランス46により通信端子に接続された同軸ケーブルの外部導体に誘起した雑音を除去するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特開平11−98486号公報の構成は、通信端子24が分岐器22の分岐出力に接続されているため、上り信号の減衰量が大きくなり好ましいものではなかったし、特開平10−242787号公報の構成の場合、上り信号帯域での雑音減衰量である阻止帯域減衰量を変更して大きくしようとすると、第1,第2の2つのハイパスフィルタ33,38の双方の阻止帯域減衰量を大きくする必要があり、双方のフィルタの段数を増加させなければならずコスト高であったし、大型化してしまう。
また、トランスを介在させたものは、同軸ケーブルの外部導体に誘起した雑音を削減できるが、トランス自体の損失のためにトランスを使用しない場合に比べて上り信号帯域だけでなく全帯域で1〜2dBの損失増加が発生していた。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、上り信号の損失が小さく、また上り帯域の雑音減衰量を変更するに際して少ない部品交換で済み、コスト高にならない分岐装置或いは保安器を提供することを課題とする。
【0009】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、信号の入力部、出力部、分岐出力部を有する分岐回路と、下り信号を入力する入力端子と、下り信号を出力するテレビ端子としての第1出力端子及び通信端子としての第2出力端子とを有し、前記入力端子から入力される下り信号を前記入力部に入力し、前記出力部から出力される信号を前記第1の出力端子に出力し、前記分岐出力部から出力される信号を前記第2出力端子に出力する分岐装置であって、前記出力部を下り信号を通過させると共に下り信号より低い周波数である上り雑音の侵入を阻止するための第1ハイパスフィルタを介して前記第1出力端子に接続すると共に、前記分岐出力部を前記下り信号を通過させる第2ハイパスフィルタを介して前記第2出力端子に接続し、更に前記出力部と前記第2出力端子とを、前記下り信号の通過を阻止して下り信号より周波数の低い上り信号を通過させるローパスフィルタを介して連結して成ることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、信号の入力部、出力部、分岐出力部を有する分岐回路と、下り信号を入力する入力端子と、下り信号を出力するテレビ端子としての第1出力端子及び通信端子としての第2出力端子とを有し、前記入力端子から入力される下り信号を前記入力部に入力し、前記出力部から出力される信号を前記第1の出力端子に出力し、前記分岐出力部から出力される信号を前記第2出力端子に出力すると共に、前記入力端子に避雷手段を設け、前記入力端子から入力される下り信号を前記第1及び第2出力端子から出力する保安器であって、前記分岐回路の出力部を下り信号を通過させると共に下り信号より低い周波数である上り雑音の侵入を阻止するための第1ハイパスフィルタを介して前記第1出力端子に接続すると共に、前記分岐出力部を前記下り信号を通過させる第2ハイパスフィルタを介して前記第2出力端子に接続し、更に前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子とを、前記下り信号の通過を阻止して下り信号より周波数の低い上り信号を通過させるローパスフィルタを介して連結して成ることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、信号の入力部、出力部、分岐出力部を有する分岐回路と、下り信号を入力する入力端子と、下り信号を出力するテレビ端子としての第1出力端子及び通信端子としての第2出力端子とを有し、前記入力端子から入力される下り信号を前記入力部に入力し、前記出力部から出力される信号を前記第1の出力端子に出力し、前記分岐出力から出力される信号を前記第2出力端子に出力する分岐装置であって、前記分岐回路の前記出力部を下り信号を通過させると共に下り信号より低い周波数である上り雑音の侵入を阻止するための第1ハイパスフィルタを介して前記第1出力端子に接続すると共に、前記分岐出力部を前記下り信号を通過させる第2ハイパスフィルタを介して前記第2出力端子に接続し、更に前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子とを、前記下り信号の通過を阻止して下り信号より周波数の低い上り信号を通過させる第1ローパスフィルタ、トランス、前記下り信号の通過を阻止して下り信号より周波数の低い上り信号を通過させる第2ローパスフィルタの順に直列接続した回路を介して連結してなることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、信号の入力部、出力部、分岐出力部を有する分岐回路と、下り信号を入力する入力端子と、下り信号を出力するテレビ端子としての第1出力端子及び通信端子としての第2出力端子とを有し、前記入力端子から入力される下り信号を前記入力部に入力し、前記出力部から出力される信号を前記第1の出力端子に出力し、前記分岐出力部から出力される信号を前記第2出力端子に出力すると共に、前記入力端子に避雷手段を設けた保安器であって、前記分岐回路の前記出力部を下り信号を通過させると共に下り信号より低い周波数である上り雑音の侵入を阻止するための第1ハイパスフィルタを介して前記第1出力端子に接続すると共に、前記分岐出力部を前記下り信号を通過させる前記第2ハイパスフィルタを介して前記第2出力端子に接続し、更に前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子とを前記下り信号の通過を阻止して下り信号より周波数の低い上り信号を通過させる第1ローパスフィルタ、トランス、前記下り信号の通過を阻止して下り信号より周波数の低い上り信号を通過させる第2ローパスフィルタの順に直列接続した回路を介して連結してなることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1の分岐装置において、上り信号を減衰させる信号減衰器を、前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子の間であって、前記ローパスフィルタに対して直列且つ前記第2ハイパスフィルタに並列に設けたことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項2の発明において、上り信号を減衰させる信号減衰器を、前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子の間であって、前記ローパスフィルタに対して直列且つ前記第2ハイパスフィルタに並列に設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明は、請求項3の発明において、上り信号を減衰させる信号減衰器を、前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子の間であって、前記第1ローパスフィルタ、前記トランス、前記第2ローパスフィルタに対して直列且つ前記第2ハイパスフィルタに対して並列に設けたことを特徴とし、請求項8の発明は、請求項4の発明において、上り信号を減衰させる信号減衰器を、前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子の間であって、前記第1ローパスフィルタ、前記トランス、前記第2ローパスフィルタに対して直列且つ前記第2ハイパスフィルタに対して並列に設けたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る分岐装置の一例を示す回路ブロック図であり、テレビ信号を始めとする下り信号を入力し、通信信号等の上り信号を出力する1個の入力端子1と、下り信号を出力してテレビ受像機やビデオ等の受信機器を接続する第1出力端子であるテレビ端子2、及び情報機器或いは通信機器等を接続して双方向通信が可能な第2出力端子である通信端子3の2個の出力端子を有している。
【0016】
入力端子1とテレビ端子2とは分岐回路4及び第1ハイパスフィルタ5を介して接続され、分岐回路4は、その入力部4aを入力端子1に、出力部4bを第1ハイパスフィルタ5の一方に接続し、他方をテレビ端子2に接続している。そして、分岐回路4の分岐出力部4cを第2ハイパスフィルタ6を介して通信端子3に接続すると共に、分岐回路4の出力部4bをローパスフィルタ7を介して通信端子に接続している。
【0017】
図2は、図1の回路の各部位間の通過損失および阻止特性の説明図であり、(a)はA−B間即ち第1ハイパスフィルタの特性、(b)はC−D間即ち第2ハイパスフィルタの特性、(c)はE−F間即ちローパスフィルタの特性、(d)は入力端子−テレビ端子間の特性、(e)は入力端子−通信端子間の特性を示している。
【0018】
図示するように、第1ハイパスフィルタ5は、70MH以上である下り信号を良好に通過させると共に55MH以下の上り雑音を減衰させ、テレビ端子2からの雑音の侵入を阻止する。また、通信端子3から入来する上り信号はローパスフィルタ7を減衰することなく通過し、損失は分岐回路4の挿入損失だけであるので、損失が少なく雑音に強い信号をセンターへ伝送できる。
そして、第1ハイパスフィルタ5は分岐回路4とテレビ端子2の間に設けられ、第2ハイパスフィルタ6よりもテレビ端子側にあるので、上り雑音の阻止帯域減衰量は第1ハイパスフィルタ5の阻止量のみで決定されることになり、阻止量を変更したい場合はこの第1ハイパスフィルタ5のみ変更すれば良く、変更素子数が少なくて済む。また、分岐出力に設けられた第2ハイパスフィルタ6は優れた阻止特性が要求されないので安価なものとすることができる。
【0019】
図3は図1の回路ブロック図を更に具体化した分岐装置の回路図の1例であり、その損失特性を図4に示す。図4において、Q1は結合量、Q2は挿入損失を示し、この損失特性から、テレビ端子の上り信号帯域の減衰量は大きく、通信端子の上り信号帯域の減衰量は小さいことが分かる。従って、テレビ端子から侵入する雑音は削除されるし、上り信号は少ない損失でセンターへ伝送できる。
【0020】
図5は、本発明に係る保安器の1例を示す回路ブロック図であり、基本回路は上記図1と同様であり、同一構成要素には同一の符号を付してある。相違点は入力端子1に入来する異常電圧が加入者宅に設置された端末機器へ流れ込むのを阻止する公知の避雷回路9を入力端子1に設けられている点である。
保安器をこのように構成すれば、保安器を設置するだけで、上り信号にテレビ端子からの雑音が侵入することがなくなり、別途上り雑音阻止手段を設ける必要がなくなる。また、テレビ端子と通信端子を有するので、分配器等を別途設ける必要もない。
【0021】
更に、上記分岐装置と同様に、通信端子から入来する上り信号は損失が少なく雑音に強い信号を伝送できるし、上り雑音の阻止帯域減衰量は第1ハイパスフィルタの阻止量のみで決定されるので、阻止量を変更したい場合はこの第1ハイパスフィルタのみ変更すればよい。また、分岐出力に設けられた第2ハイパスフィルタは優れた阻止特性が要求されないので安価なものとすることができる。
尚、保安器の場合、テレビ端子2、及び通信端子3の外部導体にはコンデンサを介在させて、入力側の外部導体と直流及び低周波信号に対して絶縁しても良く、そうすることでCATV線路の異常電圧が端末に、或いは端末側で発生した異常電圧がCATV線路に伝わらなくなり、保安性を強化できる。
【0022】
図6は本発明の分岐装置の他の実施形態を示し、図1の分岐装置との相違点を説明すると、ローパスフィルタ7を第1及び第2の2個のローパスフィルタ7a,7bの2個とし、その間にトランス10を介在させた3素子の直列回路に置き換えている。ここで、トランス10は例えば図7に示すよう構成され、(a)は一次巻線と二次巻線をコアに巻き比1:1で巻回したもの、(b)は巻き比m:n(m,nは整数)で巻回したトランスを対称配置して従属接続したものを示している。また、この分岐装置の入力端子−信号端子間の損失特性の一例を図8のAに示している。また、Bは図13に示す従来のトランスを有する分岐装置の損失特性を示している。
【0023】
図示するように、全周波数帯域に渡り従来のトランスを設けた回路より損失が少なく、且つ55MHz以下の上り帯域の損失が約2dBと極めて小さくなっていることがわかる。そのため通信端子からの上り信号を高いレベルでセンターに送信できるので、雑音に強い信号を送信できる。それでいて、トランスを設けることで信号端子に接続した同軸ケーブルの外部導体に誘起した雑音を除去できる。
【0024】
尚、図6に示す分岐装置の回路も図5に示すように入力端子に避雷回路を設けることで保安器の回路を形成することができ、そのような保安器を構成すれば別途雑音除去手段を設けることなく流合雑音を削減できるし、テレビ端子と通信端子を有するので分配器等を別途設ける必要がない。
【0025】
図9、図10は本発明の分岐装置の更に他の実施形態を示し、図9では図1に示す分岐装置のローパスフィルタ7の通信端子側に通信端子3からの上り信号を所定量減衰させる上り信号減衰器11を設けた構成となっている。また、図10では図6に示す分岐装置の第2ローパスフィルタ7bの通信端子側に通信端子からの上り信号を所定量減衰させる上り信号減衰器11を設けた構成となっている。
従来の分岐装置に代えて上り信号減衰量の小さい本分岐装置を接続した場合、CATV幹線に設けられた増幅器が入力オーバーの状態になることがある。そのような場合、図9、図10に示すように、信号減衰器を設けて上り信号を所定量減衰させることで、良好な状態で信号を増幅してCATVセンターへ伝送させることができる。また、信号を減衰させることは、通信端子から侵入する上り信号帯域の雑音も減衰させることをでもあり、流合雑音の更なる削減に貢献できる。
【0026】
そして、図9、図10に示す分岐装置の回路も図5に示すように入力端子に避雷回路を設けることで保安器の回路を形成することができ、そのような保安器を構成すれば別途雑音除去手段を設けることなく流合雑音を削減できるし、テレビ端子と通信端子を有するので分配器等を別途設ける必要がない。更に良好な状態で上り信号をCATVセンターに伝送できる。
尚、図9の場合ローパスフィルタ7と信号減衰器11は逆の配置であっても良い。また、図10においては信号減衰器11は、第1ローパスフィルタ7aの分岐回路4側から第2ローパスフィルタの通信端子3側の何れの位置に配置しても良い。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明に係る分岐装置によれば、テレビ端子から侵入する上り雑音は第1ハイパスフィルタにより阻止されるので、流合雑音を減少させることができる。そして、上り雑音阻止量は第1ハイパスフィルタの特性により決定されるので、阻止量を大きくしたい場合はこの第1ハイパスフィルタのみ変更すればよいし、分岐出力に設けられた第2ハイパスフィルタは優れた阻止特性が要求されないので簡易な回路構成で良く、変更素子は少なくて済むし安価なものとすることができる。
また、通信端子から入来する上り信号は、ローパスフィルタを減衰することなく通過するので、損失は分岐回路の挿入損失だけであり、損失が少なく雑音に強い信号を伝送できる。
【0028】
請求項2の発明に係る保安器によれば、上り信号にテレビ端子からの雑音が侵入することがなくなり、別途上り雑音阻止手段を設ける必要がなくなる。また、テレビ端子と通信端子を有するので、分配器等を別途設ける必要もない。
更に、上記分岐装置と同様に、通信端子から入来する上り信号は損失が少なく雑音に強い信号を伝送できるし、上り雑音の阻止帯域減衰量は第1ハイパスフィルタの阻止量のみで決定されるので、阻止量を変更したい場合はこの第1ハイパスフィルタのみ変更すればよく、分岐出力に設けられた第2ハイパスフィルタは優れた阻止特性が要求されないので簡易な回路構成で良く、変更素子は少なくて済むし安価なものとすることができる。
また、通信端子から入来する上り信号は、ローパスフィルタを減衰することなく通過するので、損失は分岐回路の挿入損失だけであり、損失が少なく雑音に強い信号を伝送できる。
【0029】
請求項3の発明によれば、請求項1の効果に加えて信号端子に接続される同軸ケーブルの外部導体に誘起する雑音も削減でき、それでいて上り信号の損失が少なくて済む。また、請求項4の発明によれば、請求項2の効果に加えて、信号端子に接続される同軸ケーブルの外部導体に誘起する雑音も削減でき、それでいて上り信号の損失が少なくて済む。
【0030】
また、請求項5乃至8の発明によれば、更に信号減衰器を上り信号伝送路の途中に介在させることで、従来の分岐装置或いは保安器を本発明の分岐装置或いは保安器に置き換えても、上り信号の減衰量が小さくなることによるCATV幹線に設けられた増幅器の入力オーバーを防ぐことができるし、雑音も減衰するので更に流合雑音を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分岐装置の実施の形態の1例を示す回路ブロック図である。
【図2】(a)〜(e)は図1の分岐装置の各部位の周波数特性の説明図である。
【図3】図1を具体化した分岐装置の回路図である。
【図4】図3の回路の周波数特性を示す図である。
【図5】本発明に係る保安器の実施の形態の1例を示す回路ブロック図である。
【図6】本発明に係る分岐装置の他の例を示す回路ブロック図である。
【図7】図6のトランスの一例を示している。
【図8】図6の結合損失特性図である。
【図9】本発明に係る分岐装置の他の例を示す回路ブロック図である。
【図10】本発明に係る分岐装置の他の例を示す回路ブロック図である。
【図11】従来の分岐装置の1例を示す回路ブロック図である。
【図12】従来の保安器の1例を示す回路ブロック図である。
【図13】従来の分岐装置の他の例を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1・・入力端子、2・・テレビ端子(第1出力端子)、3・・通信端子(第2出力端子)、4・・分岐回路、5・・第1ハイパスフィルタ、6・・第2ハイパスフィルタ、7・・ローパスフィルタ、7a・・第1ローパスフィルタ、7b・・第2ローパスフィルタ、9・・避雷回路、10・・トランス、11・・信号減衰器

Claims (8)

  1. 信号の入力部、出力部、分岐出力部を有する分岐回路と、下り信号を入力する入力端子と、下り信号を出力するテレビ端子としての第1出力端子及び通信端子としての第2出力端子とを有し、前記入力端子から入力される下り信号を前記入力部に入力し、前記出力部から出力される信号を前記第1の出力端子に出力し、前記分岐出力部から出力される信号を前記第2出力端子に出力する分岐装置であって、
    前記出力部を下り信号を通過させると共に下り信号より低い周波数である上り雑音の侵入を阻止するための第1ハイパスフィルタを介して前記第1出力端子に接続すると共に、前記分岐出力部を前記下り信号を通過させる第2ハイパスフィルタを介して前記第2出力端子に接続し、更に前記出力部と前記第2出力端子とを、前記下り信号の通過を阻止して下り信号より周波数の低い上り信号を通過させるローパスフィルタを介して連結して成ることを特徴とする分岐装置。
  2. 信号の入力部、出力部、分岐出力部を有する分岐回路と、下り信号を入力する入力端子と、下り信号を出力するテレビ端子としての第1出力端子及び通信端子としての第2出力端子とを有し、前記入力端子から入力される下り信号を前記入力部に入力し、前記出力部から出力される信号を前記第1の出力端子に出力し、前記分岐出力部から出力される信号を前記第2出力端子に出力すると共に、前記入力端子に避雷手段を設け、前記入力端子から入力される下り信号を前記第1及び第2出力端子から出力する保安器であって、
    前記分岐回路の出力部を下り信号を通過させると共に下り信号より低い周波数である上り雑音の侵入を阻止するための第1ハイパスフィルタを介して前記第1出力端子に接続すると共に、前記分岐出力部を前記下り信号を通過させる第2ハイパスフィルタを介して前記第2出力端子に接続し、更に前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子とを、前記下り信号の通過を阻止して下り信号より周波数の低い上り信号を通過させるローパスフィルタを介して連結して成ることを特徴とする保安器。
  3. 信号の入力部、出力部、分岐出力部を有する分岐回路と、下り信号を入力する入力端子と、下り信号を出力するテレビ端子としての第1出力端子及び通信端子としての第2出力端子とを有し、前記入力端子から入力される下り信号を前記入力部に入力し、前記出力部から出力される信号を前記第1の出力端子に出力し、前記分岐出力部から出力される信号を前記第2出力端子に出力する分岐装置であって、
    前記分岐回路の前記出力部を下り信号を通過させると共に下り信号より低い周波数である上り雑音の侵入を阻止するための第1ハイパスフィルタを介して前記第1出力端子に接続すると共に、前記分岐出力部を前記下り信号を通過させる第2ハイパスフィルタを介して前記第2出力端子に接続し、更に前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子とを、前記下り信号の通過を阻止して下り信号より周波数の低い上り信号を通過させる第1ローパスフィルタ、トランス、前記下り信号の通過を阻止して下り信号より周波数の低い上り信号を通過させる第2ローパスフィルタの順に直列接続した回路を介して連結してなることを特徴とする分岐装置。
  4. 信号の入力部、出力部、分岐出力部を有する分岐回路と、下り信号を入力する入力端子と、下り信号を出力するテレビ端子としての第1出力端子及び通信端子としての第2出力端子とを有し、前記入力端子から入力される下り信号を前記入力部に入力し、前記出力部から出力される信号を前記第1の出力端子に出力し、前記分岐出力部から出力される信号を前記第2出力端子に出力すると共に、前記入力端子に避雷手段を設けた保安器であって、
    前記分岐回路の前記出力部を下り信号を通過させると共に下り信号より低い周波数である上り雑音の侵入を阻止するための第1ハイパスフィルタを介して前記第1出力端子に接続すると共に、前記分岐出力部を前記下り信号を通過させる前記第2ハイパスフィルタを介して前記第2出力端子に接続し、更に前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子とを前記下り信号の通過を阻止して下り信号より周波数の低い上り信号を通過させる第1ローパスフィルタ、トランス、前記下り信号の通過を阻止して下り信号より周波数の低い上り信号を通過させる第2ローパスフィルタの順に直列接続した回路を介して連結してなることを特徴とする保安器。
  5. 上り信号を減衰させる信号減衰器を、前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子の間であって、前記ローパスフィルタに対して直列且つ前記第2ハイパスフィルタに並列に設けた請求項1記載の分岐装置。
  6. 上り信号を減衰させる信号減衰器を、前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子の間であって、前記ローパスフィルタに対して直列且つ前記第2ハイパスフィルタに並列に設けた請求項2記載の保安器。
  7. 上り信号を減衰させる信号減衰器を、前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子の間であって、前記第1ローパスフィルタ、前記トランス、前記第2ローパスフィルタに対して直列且つ前記第2ハイパスフィルタに対して並列に設けた請求項3記載の分岐装置。
  8. 上り信号を減衰させる信号減衰器を、前記分岐回路の出力部と前記第2出力端子の間であって、前記第1ローパスフィルタ、前記トランス、前記第2ローパスフィルタに対して直列且つ前記第2ハイパスフィルタに対して並列に設けた請求項4記載の保安器。
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