JPH10242787A - 双方向分岐型保安器 - Google Patents
双方向分岐型保安器Info
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- JPH10242787A JPH10242787A JP9061931A JP6193197A JPH10242787A JP H10242787 A JPH10242787 A JP H10242787A JP 9061931 A JP9061931 A JP 9061931A JP 6193197 A JP6193197 A JP 6193197A JP H10242787 A JPH10242787 A JP H10242787A
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- JP
- Japan
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- terminal
- signal
- supplied
- protector
- loss
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 CATV電話用上り信号のレベルの損失を小
さくする。 【解決手段】 端子60と基準電位点との間に避雷回路62
を設け、端子60からの下り信号がハイパスフィルタ66を
介して分岐器68に供給される。分岐68の出力側に生じた
下り信号は端子72に供給される。分岐器68の分岐側に生
じた下り信号は、ハイパスフィルタ74を介して端子78に
供給される。端子78からの上り信号は、この上り信号が
通過帯域に含まれるローパスフィルタ80を介して端子60
に供給される。ハイパスフィルタ66、74の通過帯域は、
上記上り信号の周波数帯域外である。
さくする。 【解決手段】 端子60と基準電位点との間に避雷回路62
を設け、端子60からの下り信号がハイパスフィルタ66を
介して分岐器68に供給される。分岐68の出力側に生じた
下り信号は端子72に供給される。分岐器68の分岐側に生
じた下り信号は、ハイパスフィルタ74を介して端子78に
供給される。端子78からの上り信号は、この上り信号が
通過帯域に含まれるローパスフィルタ80を介して端子60
に供給される。ハイパスフィルタ66、74の通過帯域は、
上記上り信号の周波数帯域外である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共同受信施設にお
いて、各家庭へのケーブルの引き込み口に設けられる保
安器に関し、特に双方向共同受信施設において使用する
ものである。
いて、各家庭へのケーブルの引き込み口に設けられる保
安器に関し、特に双方向共同受信施設において使用する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、共同受信施設、特に都市に布設さ
れている共同受信施設では、新通信サービスとして、い
わゆるCATV電話サービスが行われようとしている。
これは、共同受信施設のエリア内において各加入者間で
の通話サービスを行ったり、複数の共同受信施設にそれ
ぞれ加入している加入者間での通話サービスを行った
り、共同受信施設の加入者から共同受信施設を介して公
衆電話回線の交換機に接続し、共同受信施設のエリア外
と通話サービスを行ったりするものである。
れている共同受信施設では、新通信サービスとして、い
わゆるCATV電話サービスが行われようとしている。
これは、共同受信施設のエリア内において各加入者間で
の通話サービスを行ったり、複数の共同受信施設にそれ
ぞれ加入している加入者間での通話サービスを行った
り、共同受信施設の加入者から共同受信施設を介して公
衆電話回線の交換機に接続し、共同受信施設のエリア外
と通話サービスを行ったりするものである。
【0003】このCATV電話サービスを行う共同受信
施設の一例が図6に示されている。共同受信施設のセン
ター装置2は、ヘッドエンド4を含んでいる。VHFや
UHFの地上波信号が地上波用のアンテナ6によって受
信され、ヘッドエンド4に供給される。衛星放送信号や
衛星通信信号が、これらの受信用アンテナ8によって受
信され、ヘッドエンド4に供給される。地上波信号、衛
星放送信号、衛星通信信号(以下、これらの信号を下り
信号と称する。)は、ヘッドエンド4から共同受信施設
のエリア内に布設された伝送路、例えば同軸ケーブル1
0に供給される。同軸ケーブル10中には、多数の双方
向増幅器12が設けられ、これら増幅器12から取り出
された下り信号は、複数の双方向のタップオフ14を介
して各加入者の家庭に供給される。家庭への取り込み口
に保安器16が設けられている。この保安器16から下
り信号は、ホームターミナル18を介してテレビジョン
受信機20に供給される。
施設の一例が図6に示されている。共同受信施設のセン
ター装置2は、ヘッドエンド4を含んでいる。VHFや
UHFの地上波信号が地上波用のアンテナ6によって受
信され、ヘッドエンド4に供給される。衛星放送信号や
衛星通信信号が、これらの受信用アンテナ8によって受
信され、ヘッドエンド4に供給される。地上波信号、衛
星放送信号、衛星通信信号(以下、これらの信号を下り
信号と称する。)は、ヘッドエンド4から共同受信施設
のエリア内に布設された伝送路、例えば同軸ケーブル1
0に供給される。同軸ケーブル10中には、多数の双方
向増幅器12が設けられ、これら増幅器12から取り出
された下り信号は、複数の双方向のタップオフ14を介
して各加入者の家庭に供給される。家庭への取り込み口
に保安器16が設けられている。この保安器16から下
り信号は、ホームターミナル18を介してテレビジョン
受信機20に供給される。
【0004】各家庭には、電話器22が設けられ、この
電話器からの信号(以下、上り信号と称する。)は、C
ATV電話端末装置24から、上記下り信号とは逆の流
れによってヘッドエンド4に供給される。そして、同一
の共同受信施設の加入者との通話の場合には、ヘッドエ
ンド4から下り信号として再び同軸ケーブル10に伝送
される。他の共同受信施設の加入者への通話或いは公衆
回線の加入者への通話の場合、電話回線を共同受信施設
の伝送路にアクセスさせるためのCATV伝送装置2
6、交換機28、接続装置30を介して上り信号が公衆
回線の交換機32に供給される。また、他の共同受信施
設の加入者からの通話等は、ヘッドエンド4から下り信
号として伝送線路に供給される。
電話器からの信号(以下、上り信号と称する。)は、C
ATV電話端末装置24から、上記下り信号とは逆の流
れによってヘッドエンド4に供給される。そして、同一
の共同受信施設の加入者との通話の場合には、ヘッドエ
ンド4から下り信号として再び同軸ケーブル10に伝送
される。他の共同受信施設の加入者への通話或いは公衆
回線の加入者への通話の場合、電話回線を共同受信施設
の伝送路にアクセスさせるためのCATV伝送装置2
6、交換機28、接続装置30を介して上り信号が公衆
回線の交換機32に供給される。また、他の共同受信施
設の加入者からの通話等は、ヘッドエンド4から下り信
号として伝送線路に供給される。
【0005】保安器16の一例が、図7に符号16aに
よって、示されている。この保安器16aは、タップオ
フ14に接続される端子34を有している。この端子3
4と基準電位点との間(対地間)に避雷回路36が接続
されている。さらに、端子34は、電流カット用のコン
デンサ38を介して1分岐器40の入力側に接続されて
いる。この1分岐器40の出力側は、電流カット用のコ
ンデンサ42を介して端子44に接続されている。この
端子44は、ホームターミナル18に接続される。1分
岐器40の分岐側は、端子46に接続されている。この
端子46は、CATV電話端末装置24に接続されてい
る。48、50は、バイパス用コンデンサである。
よって、示されている。この保安器16aは、タップオ
フ14に接続される端子34を有している。この端子3
4と基準電位点との間(対地間)に避雷回路36が接続
されている。さらに、端子34は、電流カット用のコン
デンサ38を介して1分岐器40の入力側に接続されて
いる。この1分岐器40の出力側は、電流カット用のコ
ンデンサ42を介して端子44に接続されている。この
端子44は、ホームターミナル18に接続される。1分
岐器40の分岐側は、端子46に接続されている。この
端子46は、CATV電話端末装置24に接続されてい
る。48、50は、バイパス用コンデンサである。
【0006】保安器16の他の例が、図8に符号16b
によって示されている。この保安器16bでは、1分岐
器40に代えて、2分配器52が使用されている。他の
部分は、保安器16aと同様に構成されている。同等部
分には、同一符号を付して、説明を省略する。なお、符
号43は、電流カット用コンデンサ42と同様な電流カ
ット用コンデンサである。
によって示されている。この保安器16bでは、1分岐
器40に代えて、2分配器52が使用されている。他の
部分は、保安器16aと同様に構成されている。同等部
分には、同一符号を付して、説明を省略する。なお、符
号43は、電流カット用コンデンサ42と同様な電流カ
ット用コンデンサである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8に示された保安器
16bでは、2分配器52を使用しているので、端子4
4、46には、地上波信号、衛星放送信号、衛星通信信
号、CATV電話の下り信号をそれぞれ2分配された信
号が供給される。従って、端子44に供給されている地
上波信号、衛星放送信号、衛星通信信号の信号レベル
は、端子34に供給されている地上波信号、衛星放送信
号、衛星通信信号の信号レベルよりも約4dB損失した
ものとなる。端子44に供給される地上波信号、衛星放
送信号、衛星通信信号の信号レベルの損失を小さくする
ために、図7に示されている1分岐器40を使用した保
安器16aを用いる。この場合、図9、図10に示すよ
うに端子44における損失は、端子46における損失よ
りも約6dB小さくできる。しかし、逆に端子46にC
ATV電話用の上り信号をCATV電話端末装置から2
4から供給した場合、端子34に生じるCATV電話用
の上り信号にも8乃至10dBの損失が生じる。CAT
V電話用の上り信号では、流合雑音の影響を軽減するた
めに、端末34から出力される信号レベルの損失を小さ
くする必要がある。しかるに、この保安器16bでは、
端末34におけるCATV電話用の上り信号のレベルの
損失を小さくすることができないという問題点があっ
た。
16bでは、2分配器52を使用しているので、端子4
4、46には、地上波信号、衛星放送信号、衛星通信信
号、CATV電話の下り信号をそれぞれ2分配された信
号が供給される。従って、端子44に供給されている地
上波信号、衛星放送信号、衛星通信信号の信号レベル
は、端子34に供給されている地上波信号、衛星放送信
号、衛星通信信号の信号レベルよりも約4dB損失した
ものとなる。端子44に供給される地上波信号、衛星放
送信号、衛星通信信号の信号レベルの損失を小さくする
ために、図7に示されている1分岐器40を使用した保
安器16aを用いる。この場合、図9、図10に示すよ
うに端子44における損失は、端子46における損失よ
りも約6dB小さくできる。しかし、逆に端子46にC
ATV電話用の上り信号をCATV電話端末装置から2
4から供給した場合、端子34に生じるCATV電話用
の上り信号にも8乃至10dBの損失が生じる。CAT
V電話用の上り信号では、流合雑音の影響を軽減するた
めに、端末34から出力される信号レベルの損失を小さ
くする必要がある。しかるに、この保安器16bでは、
端末34におけるCATV電話用の上り信号のレベルの
損失を小さくすることができないという問題点があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、請求項1記載の発明は、第1乃至第3の端子
と、第1の端子と基準電位点との間に設けられた避雷手
段と、第1の端子に接続され、第1の端子から下り信号
が供給される入力側と、第2の端子に接続され、前記入
力側に供給された下り信号を第2の端子に供給する分岐
側と、第3の端子に接続され、前記入力側に供給された
下り信号を第3の端子に供給する出力側とを有している
分岐手段と、第1の端子と第2の端子との間に設けら
れ、第2の端子から第1の端子へ上り信号のバイパス路
を形成するバイパス手段とを、具備している。
ために、請求項1記載の発明は、第1乃至第3の端子
と、第1の端子と基準電位点との間に設けられた避雷手
段と、第1の端子に接続され、第1の端子から下り信号
が供給される入力側と、第2の端子に接続され、前記入
力側に供給された下り信号を第2の端子に供給する分岐
側と、第3の端子に接続され、前記入力側に供給された
下り信号を第3の端子に供給する出力側とを有している
分岐手段と、第1の端子と第2の端子との間に設けら
れ、第2の端子から第1の端子へ上り信号のバイパス路
を形成するバイパス手段とを、具備している。
【0009】請求項1記載の発明によれば、第1の入力
端子と基準電位点との間(対地間)に避雷手段が設けら
れているので、落雷があっても、落雷による高電圧を避
雷手段によって基準電位点(大地)に流すことができ
る。従って、落雷による高電圧が、第2及び第3の端子
側に流れることはない。さらに、第1の端子に供給され
た下り信号、例えばCATV電話用の下り信号と、地上
波等の下り信号とは、分岐手段によって第2及び第3の
端子に供給される。このとき、第3の端子が分岐手段の
出力側に供給されているので、第3の端子に生じる地上
波等の下り信号の信号レベルの損失を小さくできる。さ
らに、バイパス手段が設けられているので、第2の端子
に供給された上り信号、例えばCATV電話用上り信号
は、分岐手段をバイパスされ、バイパス手段を介して第
1の端子に供給される。従って、第1の端子には、分岐
出力による損失を殆ど受けていない、例えばCATV電
話用上り信号を出力する。
端子と基準電位点との間(対地間)に避雷手段が設けら
れているので、落雷があっても、落雷による高電圧を避
雷手段によって基準電位点(大地)に流すことができ
る。従って、落雷による高電圧が、第2及び第3の端子
側に流れることはない。さらに、第1の端子に供給され
た下り信号、例えばCATV電話用の下り信号と、地上
波等の下り信号とは、分岐手段によって第2及び第3の
端子に供給される。このとき、第3の端子が分岐手段の
出力側に供給されているので、第3の端子に生じる地上
波等の下り信号の信号レベルの損失を小さくできる。さ
らに、バイパス手段が設けられているので、第2の端子
に供給された上り信号、例えばCATV電話用上り信号
は、分岐手段をバイパスされ、バイパス手段を介して第
1の端子に供給される。従って、第1の端子には、分岐
出力による損失を殆ど受けていない、例えばCATV電
話用上り信号を出力する。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
双方向分岐型保安器において、前記バイパス手段が、前
記上り信号の周波数帯を通過帯域とするフィルタ手段で
されている。
双方向分岐型保安器において、前記バイパス手段が、前
記上り信号の周波数帯を通過帯域とするフィルタ手段で
されている。
【0011】請求項2記載の発明によれば、上り信号、
例えばCATV電話用上り信号が通過するフィルタ手段
が用いられているので、不要な周波数帯の信号が上り信
号として伝送されることはない。
例えばCATV電話用上り信号が通過するフィルタ手段
が用いられているので、不要な周波数帯の信号が上り信
号として伝送されることはない。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
双方分岐型保安器において、前記第1の入力端子から第
3の端子までの前記下り信号の経路中に、前記上り信号
の阻止手段が設けられている。
双方分岐型保安器において、前記第1の入力端子から第
3の端子までの前記下り信号の経路中に、前記上り信号
の阻止手段が設けられている。
【0013】請求項3記載の発明によれば、第2の端子
から第1の端子に供給された上り信号が、再び第2の端
子側に戻ることが阻止され、発振等が生じることを防止
できる。
から第1の端子に供給された上り信号が、再び第2の端
子側に戻ることが阻止され、発振等が生じることを防止
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による保安器の1実施の形
態を、図1を参照しながら説明する。この保安器は、端
子60を有している。この端子60と基準電位点との間
(対地間)に、避雷回路62、例えばアレスターが設け
られている。また、端子60は、電流阻止用コンデンサ
64、ハイパスフィルタ66の直列回路を介して1分岐
器68の入力側に接続されている。
態を、図1を参照しながら説明する。この保安器は、端
子60を有している。この端子60と基準電位点との間
(対地間)に、避雷回路62、例えばアレスターが設け
られている。また、端子60は、電流阻止用コンデンサ
64、ハイパスフィルタ66の直列回路を介して1分岐
器68の入力側に接続されている。
【0015】1分岐器68の出力側は、電流阻止用コン
デンサ70を介して端子72に接続されている。また、
1分岐68の分岐側は、ハイパスフィルタ74、電流阻
止用コンデンサ76の直列回路を介して端子78に接続
されている。
デンサ70を介して端子72に接続されている。また、
1分岐68の分岐側は、ハイパスフィルタ74、電流阻
止用コンデンサ76の直列回路を介して端子78に接続
されている。
【0016】端子60は、例えば図6に示した共同受信
施設の伝送線路の端部に接続される。従って、端子60
には、ヘッドエンド4から地上波信号等が供給される上
に、CATV伝送装置26からのCATV電話用下り信
号もヘッドエンド4を介して供給される。CATV電話
用下り信号は、例えばミッドバンドまたはスーパーバン
ドの周波数帯の信号である。
施設の伝送線路の端部に接続される。従って、端子60
には、ヘッドエンド4から地上波信号等が供給される上
に、CATV伝送装置26からのCATV電話用下り信
号もヘッドエンド4を介して供給される。CATV電話
用下り信号は、例えばミッドバンドまたはスーパーバン
ドの周波数帯の信号である。
【0017】端子72は、共同受信施設の加入者の家庭
のホームターミナル(例えば図6のホームターミナル1
8)に接続される。端子78は、共同受信施設の加入者
の家庭のCATV電話端末装置(例えば図6のCATV
電話端末装置24)に接続される。
のホームターミナル(例えば図6のホームターミナル1
8)に接続される。端子78は、共同受信施設の加入者
の家庭のCATV電話端末装置(例えば図6のCATV
電話端末装置24)に接続される。
【0018】従って、端子60に供給されたCATV電
話用下り信号や、地上波信号等の下り信号は、電流阻止
コンデンサ64、ハイパスフィルタ66を介して1分岐
器68に供給され、1分岐器68の出力側から電流阻止
用コンデンサ70を介して端子72に供給され、1分岐
器68の分岐側からハイパスフィルタ74、電流阻止用
コンデンサ76を介して端子78に供給される。このと
き、端子72が1分岐器68の出力側に、端子78が同
分岐側にそれぞれ接続されているので、端子72での下
り信号レベル損失を、端子78での信号レベルの損失よ
りも小さくできる。
話用下り信号や、地上波信号等の下り信号は、電流阻止
コンデンサ64、ハイパスフィルタ66を介して1分岐
器68に供給され、1分岐器68の出力側から電流阻止
用コンデンサ70を介して端子72に供給され、1分岐
器68の分岐側からハイパスフィルタ74、電流阻止用
コンデンサ76を介して端子78に供給される。このと
き、端子72が1分岐器68の出力側に、端子78が同
分岐側にそれぞれ接続されているので、端子72での下
り信号レベル損失を、端子78での信号レベルの損失よ
りも小さくできる。
【0019】なお、地上波信号等、CATV電話用下り
信号は、タップオフ14等を介して本保安器に供給され
ているので、端子72、78におけるこれら信号のレベ
ルは、双方向増幅器12の出力レベルと比較して、損失
を受けている。しかし、双方向増幅器12の利得を適切
に調整することによって、実用上問題のない値に、各端
子72、78の下り信号レベルはなっている。
信号は、タップオフ14等を介して本保安器に供給され
ているので、端子72、78におけるこれら信号のレベ
ルは、双方向増幅器12の出力レベルと比較して、損失
を受けている。しかし、双方向増幅器12の利得を適切
に調整することによって、実用上問題のない値に、各端
子72、78の下り信号レベルはなっている。
【0020】ハイパスフィルタ74と電流阻止用コンデ
ンサ76との接続点と、ハイパスフィルタ66と電流阻
止用コンデンサ64との接続点との間には、ローパスフ
ィルタ80が設けられている。従って、端子78にCA
TV電話端末装置からのCATV用上り信号が、通過す
ると損失が大きくなる1分岐器68をバイパスして、ロ
ーパスフィルタ80を介して端子60に供給される。端
子60からCATV電話用上り信号は、保安器内での損
失を小さくし、タップオフ14を介して双方向増幅器1
2に供給される。
ンサ76との接続点と、ハイパスフィルタ66と電流阻
止用コンデンサ64との接続点との間には、ローパスフ
ィルタ80が設けられている。従って、端子78にCA
TV電話端末装置からのCATV用上り信号が、通過す
ると損失が大きくなる1分岐器68をバイパスして、ロ
ーパスフィルタ80を介して端子60に供給される。端
子60からCATV電話用上り信号は、保安器内での損
失を小さくし、タップオフ14を介して双方向増幅器1
2に供給される。
【0021】CATV電話端末装置から端子78に供給
されるCATV電話の上り信号には、共同受信施設にお
ける使用周波数帯の低い周波数帯、例えば55MHz以
下の周波数帯における特定の帯域の周波数帯が使用され
ている。ローパスフィルタ80の通過帯域は、上記上り
信号の使用周波数帯を含む帯域に設定されている。この
実施例では、遮断周波数が約50MHzに設定されてい
る。
されるCATV電話の上り信号には、共同受信施設にお
ける使用周波数帯の低い周波数帯、例えば55MHz以
下の周波数帯における特定の帯域の周波数帯が使用され
ている。ローパスフィルタ80の通過帯域は、上記上り
信号の使用周波数帯を含む帯域に設定されている。この
実施例では、遮断周波数が約50MHzに設定されてい
る。
【0022】また、ハイパスフィルタ66、74は、上
記CATV電話用の上り信号よりも高い周波数帯域を通
過帯域とするように、その遮断周波数が設定されてい
る。
記CATV電話用の上り信号よりも高い周波数帯域を通
過帯域とするように、その遮断周波数が設定されてい
る。
【0023】従って、端子78にCATV電話端末装置
から供給されたCATV電話用上り信号は、ローパスフ
ィルタ80を介してのみ、端子60に供給される。この
とき、ハイパスフィルタ74に送出したCATV電話用
上り信号は、このハイパスフィルタ74に阻止され、1
分岐器68側に供給されることはない。
から供給されたCATV電話用上り信号は、ローパスフ
ィルタ80を介してのみ、端子60に供給される。この
とき、ハイパスフィルタ74に送出したCATV電話用
上り信号は、このハイパスフィルタ74に阻止され、1
分岐器68側に供給されることはない。
【0024】また、ローパスフィルタ80の出力側に生
じたCATV電話用上り信号は、電流阻止用コンデンサ
64を介して端子60に供給される。しかし、ハイパス
フィルタ66によって阻止されるので、1分岐器68側
には供給されない。
じたCATV電話用上り信号は、電流阻止用コンデンサ
64を介して端子60に供給される。しかし、ハイパス
フィルタ66によって阻止されるので、1分岐器68側
には供給されない。
【0025】図2は、本保安器の端子60と端子72と
の間における周波数対損失特性を示したもので、約70
MHz付近以上の周波数帯の信号では、損失が約2dB
となるが、それよりも低い周波数では約18dB以上の
損失となる。図3は、この周波数対損失特性の100M
Hz以下を拡大したものであり、CATV電話用上り信
号の周波数帯である50MHzでは、約18dB以上の
損失があり、地上波信号等の周波数帯である70MHz
では、約2dBの損失となる。従って、地上波信号等は
僅かな損失を受けるだけで、端子72に供給され、また
CATV電話用の上り信号は、大きな損失を受けて端子
72に供給され、端子72には殆ど供給されていない。
の間における周波数対損失特性を示したもので、約70
MHz付近以上の周波数帯の信号では、損失が約2dB
となるが、それよりも低い周波数では約18dB以上の
損失となる。図3は、この周波数対損失特性の100M
Hz以下を拡大したものであり、CATV電話用上り信
号の周波数帯である50MHzでは、約18dB以上の
損失があり、地上波信号等の周波数帯である70MHz
では、約2dBの損失となる。従って、地上波信号等は
僅かな損失を受けるだけで、端子72に供給され、また
CATV電話用の上り信号は、大きな損失を受けて端子
72に供給され、端子72には殆ど供給されていない。
【0026】図4は、本保安器の端子60と端子78と
の間における周波数対損失特性を示したもので、約70
MHzよりも高い周波数では、約8dBの損失がある。
しかし、55MHzよりも低い周波数では、殆ど損失が
ない。図5は、この周波数対損失特性の100MHz以
下を拡大したものであり、70MHzでは、約8dBの
損失があり、50MHzでは、約0.8dBの損失しか
ない。そして、周波数が50MHzよりも低くなるにつ
れて、損失も小さくなっている。従って、端子78から
端子60へ伝送されるCATV電話用上り信号も、端子
60において同様な損失しか受けず、損失の小さい信号
レベルで、共同受信施設の伝送線路に伝送できる。
の間における周波数対損失特性を示したもので、約70
MHzよりも高い周波数では、約8dBの損失がある。
しかし、55MHzよりも低い周波数では、殆ど損失が
ない。図5は、この周波数対損失特性の100MHz以
下を拡大したものであり、70MHzでは、約8dBの
損失があり、50MHzでは、約0.8dBの損失しか
ない。そして、周波数が50MHzよりも低くなるにつ
れて、損失も小さくなっている。従って、端子78から
端子60へ伝送されるCATV電話用上り信号も、端子
60において同様な損失しか受けず、損失の小さい信号
レベルで、共同受信施設の伝送線路に伝送できる。
【0027】上記の実施の形態では、ローパスフィルタ
80を用いたが、これに代えて、CATV電話用上り信
号の周波数帯を通過帯域とするバンドパスフィルタを使
用することもできる。また、ハイパスフィルタ66、7
4を使用したが、これらを除去することもできる。さら
に、これらハイパスフィルタに代えて、CATV電話用
上り信号を通過阻止帯域とする帯域除去フィルタを使用
することもできる。
80を用いたが、これに代えて、CATV電話用上り信
号の周波数帯を通過帯域とするバンドパスフィルタを使
用することもできる。また、ハイパスフィルタ66、7
4を使用したが、これらを除去することもできる。さら
に、これらハイパスフィルタに代えて、CATV電話用
上り信号を通過阻止帯域とする帯域除去フィルタを使用
することもできる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、避雷手段が設けられているので、保安器として使
用することができる上に、分岐手段を用いているので、
出力側での地上波等の下り信号の信号レベルの損失を小
さくできる。さらに、バイパス手段が設けられているの
で、第2の端子に供給された上り信号、例えばCATV
電話用上り信号が、分岐手段をバイパスされて第1の端
子に供給されるので、第1の端子には、損失を殆ど受け
ていない、例えばCATV電話用上り信号が生じる。従
って、合流雑音の影響等を考慮する必要のあるCATV
電話用上り信号を伝送する場合に、最適である。
れば、避雷手段が設けられているので、保安器として使
用することができる上に、分岐手段を用いているので、
出力側での地上波等の下り信号の信号レベルの損失を小
さくできる。さらに、バイパス手段が設けられているの
で、第2の端子に供給された上り信号、例えばCATV
電話用上り信号が、分岐手段をバイパスされて第1の端
子に供給されるので、第1の端子には、損失を殆ど受け
ていない、例えばCATV電話用上り信号が生じる。従
って、合流雑音の影響等を考慮する必要のあるCATV
電話用上り信号を伝送する場合に、最適である。
【0029】請求項2記載の発明によれば、バイパス手
段がCATV電話用上り信号等の上り信号の周波数帯を
通過帯域とするフィルタ手段であるので、不要な信号が
上り信号として伝送されることを防止できる。
段がCATV電話用上り信号等の上り信号の周波数帯を
通過帯域とするフィルタ手段であるので、不要な信号が
上り信号として伝送されることを防止できる。
【0030】請求項3記載の発明によれば、第1の端子
から第2の端子までの信号経路中に、CATV電話用の
上り信号のような上り信号を遮断する遮断手段を設けて
いるので、第2の端子から第1の端子に供給された上り
信号、例えばCATV電話用の上り信号が、第2の端子
側に戻ることが阻止され、発振等が生じることを防止で
きる。
から第2の端子までの信号経路中に、CATV電話用の
上り信号のような上り信号を遮断する遮断手段を設けて
いるので、第2の端子から第1の端子に供給された上り
信号、例えばCATV電話用の上り信号が、第2の端子
側に戻ることが阻止され、発振等が生じることを防止で
きる。
【図1】本発明による双方向分岐型保安器の1実施の形
態のブロック図である。
態のブロック図である。
【図2】同実施の形態における端子60と端子72との
間での周波数対損失特性図である。
間での周波数対損失特性図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【図4】同実施の形態における端子60と端子78との
間での周波数対損失特性図である。
間での周波数対損失特性図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】双方向協働受信施設の一例のブロック図であ
る。
る。
【図7】従来の保安器の1例のブロック図である。
【図8】従来の保安器の他の例のブロック図である。
【図9】図7の保安器の端子34と端子44との間での
周波数対損失特性図である。
周波数対損失特性図である。
【図10】図7の保安器の端子34と端子46との間で
の周波数対損失特性図である。
の周波数対損失特性図である。
60 (第1の)端子 66 74 ハイパスフィルタ(阻止手段) 68 分岐器(分岐手段) 72 (第3の)端子 78 (第2の端子) 80 ローパスフィルタ(バイパス手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 第1乃至第3の端子と、 第1の端子と基準電位点との間に設けられた避雷手段
と、 第1の端子に接続され、第1の端子から下り信号が供給
される入力側と、第2の端子に接続され、前記入力側に
供給された下り信号を第2の端子に供給する分岐側と、
第3の端子に接続され、前記入力側に供給された下り信
号を第3の端子に供給する出力側とを有している分岐手
段と、 第1の端子と第2の端子との間に設けられ、第2の端子
から第1の端子へ上り信号のバイパス路を形成するバイ
パス手段とを、具備する双方向分岐型保安器。 - 【請求項2】 請求項1記載の双方向分岐型保安器にお
いて、前記バイパス手段が、前記上り信号の周波数帯を
通過帯域とするフィルタ手段であることを特徴とする双
方向分岐型保安器。 - 【請求項3】 請求項1記載の双方分岐型保安器におい
て、前記第1の入力端子から第3の端子までの前記下り
信号の経路中に、前記上り信号の阻止手段を設けたこと
を特徴とする双方向分岐型保安器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9061931A JPH10242787A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 双方向分岐型保安器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9061931A JPH10242787A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 双方向分岐型保安器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10242787A true JPH10242787A (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=13185419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9061931A Pending JPH10242787A (ja) | 1997-02-27 | 1997-02-27 | 双方向分岐型保安器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10242787A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002125217A (ja) * | 2000-08-10 | 2002-04-26 | Maspro Denkoh Corp | 分岐装置及び保安器 |
-
1997
- 1997-02-27 JP JP9061931A patent/JPH10242787A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002125217A (ja) * | 2000-08-10 | 2002-04-26 | Maspro Denkoh Corp | 分岐装置及び保安器 |
JP4713009B2 (ja) * | 2000-08-10 | 2011-06-29 | マスプロ電工株式会社 | 分岐装置及び保安器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011030 |