JP4712489B2 - ミュート回路 - Google Patents

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Description

本発明は、低周波増幅器等の電子回路において、電源投入時の異音等、不要な音声の発生を抑制するミュート回路に関し、特に、電子回路の定常動作中でのミュート動作に関する。
音声出力装置等に用いられる低周波増幅器は、電源の投入時に発生する異音を抑制するためにミュート機能を備えている。一方、音声出力装置等の電源が定常状態にある通常動作時においても、低周波増幅器への不要な入力信号を遮断する目的で、ミュート機能が利用される。例えば、この通常動作でのミュート機能は、ラジオにおいてプリセットされたラジオ局をボタン操作で切り換える際に利用され、プリセットボタンの操作に連動してミュート機能を働かせることで、選局時の音声の切り替わりがスムーズとなる。
図4は、従来のミュート回路の構成を示す回路図である。このミュート回路は、ミュート動作の対象となる低周波増幅器等の目的回路と共通の駆動電源としてVccを供給される。充電回路2は、Vccの供給を受けて、コンデンサCmを充電する電流を生成し出力する。Vccの供給が開始されると、それまで放電状態にあったコンデンサCmが充電回路2により充電され、トランジスタQ8のベース電圧Vin1が上昇する。
トランジスタQ8はトランジスタQ9と共に差動対を構成し、両トランジスタのエミッタは共通の定電流源Iに接続される。トランジスタQ9のベースには定電圧源が接続され、ベース電圧Vin2は基準電圧Vrefに保たれる。npn型トランジスタQ8,Q9からなる差動対は、Vin1がVin2より低い場合には、Q8がオフ、Q9がオンとなり、Q9のエミッタ−コレクタ間に電流Iが流れる。一方、Vin1がVin2より高い場合には、Q8がオン、Q9がオフとなり、Q9のエミッタ−コレクタ間には基本的に電流が流れない。
Q9とVccとの間にはトランジスタQ7,Q5からなるカレントミラー回路が接続され、Q5には、Q7を介してQ9のエミッタ−コレクタ間電流に応じたミラー電流が流れる。このQ5に流れる電流が目的回路のミュート動作を制御するミュート制御信号として端子OUTから出力される。
図5、図6は、上記ミュート回路の動作を説明するタイミング図であり、図5はVcc立ち上げ時のミュート動作、図6は通常動作途中でのミュート動作を説明するものである。また、図5(a)、図6(a)はトランジスタQ8のベース電圧Vin1の時間変化を示しており、当該電圧Vin1はコンデンサCmの充電電圧に応じて変化する。図5(b)、図6(b)は、出力端子OUTから出力されるミュート制御信号の時間変化を示している。図5において、時刻tにてVccが立ち上げられると、コンデンサCmの充電が開始され、コンデンサCmがフルに充電され充電電圧が飽和レベルに到達する時刻tまで、Vin1は漸次、上昇する。上述の差動対の動作により、時刻tからのVin1がVrefより低い期間においては、Q9に電流Iが流れ、ミュート制御信号として端子OUTから電流Iが出力される。このミュート制御信号に対応して、低周波増幅器等の目的回路はミュート動作をオン状態とする。一方、コンデンサCmの充電が進み、Vin1がVrefの近傍の値となると、差動対を構成する両トランジスタQ8,Q9相互の電流バランスが急速に反転する(時刻t)。時刻t以降、Vin1がVrefを越えている通常動作状態では、ミュート制御信号として端子OUTから出力される電流は基本的に0となる。このミュート制御信号に対応して、目的回路はミュート動作をオフ状態とする。
通常動作状態でのミュート動作は、コンデンサCmを放電可能なスイッチSWにより実現される。スイッチSWは、ミュートオフ状態では、オフ状態に保たれ、コンデンサCmはVrefより大きな充電電圧に維持される。一方、ミュートオン状態とする場合には、スイッチSWをオンしてコンデンサCmを放電させ、その後、スイッチSWをオフ状態に復帰させる。これにより、上述したVccの供給開始時と同様の動作が行われる。図6に、この通常動作状態でのミュート動作を示している。Vccが定常状態に保たれた通常動作状態にある時刻tから時刻tまでの期間において、スイッチSWをオン状態とする。時刻tにてスイッチSWをオンすると、コンデンサCmは速やかに放電し、その電圧はほぼ接地電位まで低下する。時刻tにおいてスイッチSWをオフ状態へ復帰させると、Vcc立ち上げ時における時刻tからtまでと同様にVin1が上昇する(時刻t〜t)。ミュート制御信号として端子OUTから出力される電流は、時刻tから、Vin1がVrefを越える時刻t近傍まで、電流値Iとなり、この間、目的回路のミュート動作をオン状態とすることができる。
従来のミュート回路は、通常動作状態において、ミュート動作をオン状態とするためにスイッチSWをオンすると、コンデンサCmがほとんど放電される。これにより、ミュート動作をオフ状態とするためにスイッチSWをオフに切り換えた時点でのコンデンサCmの電圧が、駆動電源Vccの供給開始時における初期放電電圧に近い状態となり、この状態からコンデンサCmの充電が開始される。つまり、充電開始時の電圧と差動対の状態が反転する基準電圧Vrefとの差が比較的大きいことにより、VrefまでコンデンサCmが充電されるのに比較的時間を要することとなる。ここで、スイッチSWのオフ操作からミュート動作がオフ状態に切り替わるまでの遅延時間(オフ時リカバリタイム)の必要量や許容量は、通常動作状態でのミュート動作の使用目的によって異なり得る。そのため、使用目的によっては、従来のミュート回路ではオフ時リカバリタイムが不要に長くなる場合があるという問題があった。
本発明に係るミュート回路は、目的回路への駆動電源の供給停止とミュートスイッチの放電動作とのそれぞれによって放電し、かつ前記駆動電源の供給開始又は前記ミュートスイッチの前記放電動作の終了によって充電が開始されるコンデンサを利用し、当該コンデンサの充電電圧に基づいて、前記目的回路のミュート動作のオン/オフを制御するミュート制御信号を生成する回路であって、所定の基準電圧を供給する基準電圧源と、一対のトランジスタからなり、前記基準電圧源に接続された基準電圧端子と前記コンデンサに接続された制御電圧端子とを差動信号入力端子とする差動対を含み、前記制御電圧端子に印加される前記充電電圧に応じて前記両トランジスタのオン/オフ状態を切り換え動作状態が変わる差動回路と、前記駆動電源に基づき電流を生成して前記コンデンサを充電し、前記充電電圧を前記駆動電源の供給開始前における初期放電電圧又は前記ミュートスイッチの放電動作時におけるスイッチ動作放電電圧から満充電電圧へ向けて変化させて、前記差動回路の動作状態をミュートオンに対応する状態からミュートオフに対応する状態へ変化させる充電回路と、前記差動回路の動作状態に基づいて前記ミュート制御信号を生成する制御信号生成回路と、前記スイッチ動作放電電圧を前記初期放電電圧と前記基準電圧との間の所定の電圧にクランプするクランプ回路と、を有する。
他の本発明に係るミュート回路においては、前記クランプ回路が、前記一対のトランジスタのうち前記ミュートオン時にオン状態となる差動トランジスタに流れる電流に応じたバイアス電流を生じるバイアス回路を含み、前記バイアス回路が、前記バイアス電流に基づいて前記制御電圧端子に前記スイッチ動作放電電圧を生起する。
また他の本発明に係るミュート回路においては、前記バイアス回路が、前記差動トランジスタに流れる電流のミラー電流を生成し前記バイアス電流とするカレントミラー回路を有する。
別の本発明に係るミュート回路においては、前記バイアス回路が、前記バイアス電流の経路に挿入され、当該バイアス電流に基づいて前記スイッチ動作放電電圧の目標値に応じたオフセット電圧を発生するオフセット電圧発生回路と、一方端子を前記制御電圧端子に接続され、他方端子に前記オフセット電圧を印加されるダイオードと、を有し、前記ダイオードが、前記一方端子に前記初期放電電圧を印加され、前記他方端子に前記オフセット電圧を印加された状態で順方向バイアスとなる。
また別の本発明に係るミュート回路においては、前記オフセット電圧発生回路が、前記スイッチ動作放電電圧の前記目標値に応じた電圧を供給するクランプ基準電源と、エミッタが前記ダイオードの前記他方端子に接続され、エミッタ−コレクタ間が前記バイアス電流の経路となり、ベースに供給される前記クランプ基準電源によりオン状態とされるクランプトランジスタと、を有する。
さらに別の本発明に係るミュート回路は、前記クランプトランジスタが、エミッタ−ベース間のダイオード接合の向きが前記エミッタを基準として前記ダイオードの向きと同じであるものである。
本発明によれば、通常動作状態でのミュート動作をオン状態とする際には、ミュートスイッチを操作してコンデンサを放電する。この放電により、コンデンサの充電電圧は、満充電電圧から初期放電電圧の側へ変化するが、クランプ回路がコンデンサの端子間に、基準電圧と初期放電電圧との間の値に設定されるスイッチ動作放電電圧を印加するので、コンデンサは、その充電電圧がスイッチ動作放電電圧となる状態で放電を停止する。ミュート動作をオフ状態とする際には、この状態から充電が開始されるので、速やかに充電電圧が基準電圧を越え、差動回路の動作状態が反転してミュート制御信号がミュートオフに対応した状態へ遷移する。よって、オフ時リカバリタイムの短縮が可能となる。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るミュート回路の概略の構成を示す回路図である。このミュート回路は、例えば、半導体集積回路(IC)として構成され、例えば、低周波増幅器のミュート動作を制御する目的で、それら低周波増幅器を用いる各種の音声出力装置等の本体装置の一部として当該本体装置の回路に組み込まれる。
ICのパッケージに設けられた外部接続端子であるVcc端子には、ミュート動作の制御対象(目的回路)となる低周波増幅器等と共通の駆動電源として電圧Vccが供給される。また、外部接続端子であるVm端子には、コンデンサCm及び抵抗R4それぞれの一方端子が接続される。コンデンサCmの他方端子は接地される。また抵抗R4の他方端子は、スイッチSWを介して接地可能に構成される。
コンデンサCmは、トランジスタQ3を含んで構成される充電回路により充電される。一方、本体装置の主電源のオフ等により駆動電源Vccの供給が停止すると、当該充電回路も停止し、コンデンサCmはリーク電流等により放電し、端子Vmの電圧は初期放電電圧に向けて低下する。例えば、初期放電電圧は接地電位又はそれに近い値となる。また、コンデンサCmは、スイッチSWをオンすることによっても放電される。具体的には、スイッチSWがオン状態とされると、コンデンサCmの端子Vm側が抵抗R4を介して接地される。
また、コンデンサCmの一方端子が接続される端子Vmの電圧は、ダイオードD1を含んで構成されるクランプ回路によって、所定電圧以下に下がらないようにクランプされる。
トランジスタQ8,Q9からなる差動対は、Q8,Q9それぞれのベース間に差動入力信号を印加される。ここで、基準電圧端子であるQ9のベース電圧は、基準電圧源Vref2から印加される所定の基準電圧に固定されるので、当該差動対を含む差動回路の動作は、制御電圧端子であるQ8のベースに印加される電圧の変化に応じて切り替わる。Q8のベースに印加される電圧は、上述のように、コンデンサCmの充電状態やクランプ回路による制御に応じて定まるが、差動回路の動作は、基本的に、コンデンサCmの充電電圧が基準電圧Vref2より高いか低いかに応じて切り替わる。本ミュート回路は、このコンデンサCmの充電状態に応じた差動回路の動作状態の切り替わりに基づいてミュート制御信号を生成し、出力端子OUTから目的回路へ出力し、目的回路はこのミュート制御信号に基づいてミュート動作のオン/オフを行う。
以下、本ミュート回路の構成及び動作を詳細に説明する。まず、充電回路を説明する。充電回路は、Vcc及び接地電位の間に直列に接続される抵抗R1,R2と、これらR1,R2の接続点に一方端子を接続され、R1,R2により抵抗分割された電圧を平滑化してリップルを除去するコンデンサCrとを有する。コンデンサCrにより平滑化された電圧は、抵抗R3を介してnpn型トランジスタQ1のベースに印加される。トランジスタQ1のエミッタは定電圧源Vrにより所定の正電圧を印加され、コレクタはダイオード接続されたトランジスタQ2を介して電源Vccに接続される。Q1はベースに正電圧を印加されてオンし、エミッタ−コレクタ間に電流を流す。そして、Q1のコレクタ電流は、Q2と共にカレントミラー回路を構成するQ3にミラー電流I6を発生させ、これがコンデンサCmの充電電流として端子Vmへ供給される。
差動回路は、npn型トランジスタQ8,Q9からなる差動対と、トランジスタQ8,Q9それぞれのエミッタに共通に接続された定電流源Iとを含んで構成される。上述のようにQ8のベース電圧Vin1は、コンデンサCmの充電電圧に応じて変化し、一方、Q9のベース電圧Vin2はVref2に設定される。差動対は、Vin1がVin2より低い場合には、Q8がオフ、Q9がオンとなり、Q9のエミッタ−コレクタ間に電流Iが流れる。一方、Vin1がVin2より高い場合には、Q8がオン、Q9がオフとなり、定電流源による電流IはQ8のエミッタ−コレクタ間に流れ、Q9のエミッタ−コレクタ間には基本的に電流が流れない。Q9とVccとの間にはダイオード接続されたトランジスタQ7が挿入され、このQ7にはQ9のコレクタと基本的に電流が流れる。
クランプ回路は、Q7とQ6とからなるカレントミラー回路を含んで構成される。このカレントミラー回路は、Q9に流れる電流に相当するミラー電流であるバイアス電流I2をQ6に生じる。Q6のコレクタには、オフセット電圧発生回路とダイオードD1とが接続される。オフセット電圧発生回路は、トランジスタQ4と定電圧源であるクランプ基準電源Vref1とを備える。Q6のコレクタにはQ4のエミッタが接続され、Q4のコレクタは接地され、またベースは定電圧源であるVref1から所定の正電圧を印加される。Q4はベースに電圧Vref1を印加されてオンし、電流I4を流す。このオン状態でのエミッタ電圧はVref1に応じた電圧に設定される。ダイオードD1はアノードをQ6のコネクタ(Q4のエミッタ)に、またカソードをQ8のベース(又は端子Vm)にそれぞれ接続される。
ダイオードD1は、カソード電圧が低下すると、順方向にバイアスされ、Q6のコレクタ電流の一部である電流I3を流す。この順方向バイアス状態では、カソード電圧はアノード電圧に応じた電圧が設定される。すなわち、Vccが立ち上がっている通常動作状態では、ダイオードD1のカソードが接続された端子Vmの電圧はオフセット基準電圧Vref1に応じた電圧を下回らないようにクランプされる。
本ミュート回路では、端子Vmの電圧に下限を設定するために、ダイオードD1をそのカソードが当該端子Vmに接続されるように配置している。そして、これに対応して、Q4は、Q6のコレクタから見たエミッタ−ベース間のダイオード接続の向きがダイオードD1と同じ向きとなるpnp型トランジスタとしている。ここで、トランジスタのエミッタ−ベース間の接合電位差をVbeと表すと、オン状態でのQ4のエミッタの電圧はVref1+Vbeとなる。ダイオードD1の接合電位差も基本的にVbeとして扱うことができ、その向きを考慮すると、ダイオードD1のカソードの電圧はVref1となる。すなわち、この構成では、端子Vmのクランプ電圧を、Vbeの影響を排して基本的にオフセット基準電圧Vref1とすることができるので、クランプ電圧が温度変化の影響を受けにくくなりミュート制御の精度向上が可能となる。
トランジスタQ5は、Q7と共にカレントミラー回路を構成する。このQ5,Q7からなるカレントミラー回路は、上記差動回路の動作状態に基づいてミュート制御信号を生成する制御信号生成回路を構成し、Q9に流れる電流に相当するミラー電流I5をミュート制御信号として出力端子OUTから目的回路へ出力する。
図2は、駆動電源Vccの立ち上げ時の本ミュート回路の動作を説明するタイミング図である。図2(a)はトランジスタQ8のベース電圧Vin1の時間変化を示しており、当該電圧Vin1はコンデンサCmの充電電圧に応じて変化する。図2(b)は、出力端子OUTから出力されるミュート制御信号の時間変化を示している。
図2を用いて、駆動電源Vccの立ち上げ時のミュート動作について説明する。時刻tにおいて、Vccが立ち上げられると、コンデンサCmの充電が開始される。この充電開始時におけるコンデンサCmの電圧は基本的に0Vである初期放電電圧であり、コンデンサCmの充電電圧は、当該初期放電電圧から、コンデンサCmがフルに充電された飽和レベル(満充電電圧)に到達する時刻tまで、Vin1は漸次、上昇する。上述の差動対の動作により、時刻tからのVin1がVref2より低い期間においては、Q9に電流Iが流れ、ミュート制御信号として端子OUTから出力される電流I5は電流Iに応じた値となる。このミュート制御信号に対応して、低周波増幅器等の目的回路はミュート動作をオン状態とする。一方、コンデンサCmの充電が進み、Vin1がVref2の近傍の値となると、差動対を構成する両トランジスタQ8,Q9相互の電流バランスが急速に反転する(時刻t)。時刻t以降、Vin1がVref2を越えている通常動作状態では、ミュート制御信号として端子OUTから出力される電流I5は基本的に0となる。このミュート制御信号に対応して、目的回路はミュート動作をオフ状態とする。
次に通常動作状態でのミュート動作を説明する。この通常動作状態の途中でのミュート動作は、スイッチSWにより実現される。スイッチSWは、ミュートオフ状態では、オフ状態に保たれ、Vin1をVref2より高い電圧に保つ。この状態では、Q9はオフ状態であり、Q5から出力端子OUTへ出力される電流I5は基本的に0となる。この状態からミュートオン状態とするには、スイッチSWをオンしてコンデンサCmを放電させ、Vin1をVref2より低い電圧とする。これにより、Q9がオン状態となり、Q5から出力端子OUTへ出力される電流I5がIとなる。一方、ミュートオン状態からミュートオフ状態とするには、スイッチSWをオフ状態に復帰させる。これにより、コンデンサCmが充電回路からの電流I6で充電され、Vin1がVref2より高い電圧へ回復し、端子OUTの出力電流が0となる。
図3は、この通常動作状態での本ミュート回路の動作を説明するタイミング図である。図3は図2と同様、図3(a)がトランジスタQ8のベース電圧Vin1の時間変化を示し、図3(b)が、出力端子OUTから出力されるミュート制御信号の時間変化を示している。Vccが定常状態に保たれた通常動作状態にある時刻tから時刻tまでの期間において、スイッチSWをオン状態とする。スイッチSWをオンすると、コンデンサCmの充電電圧が低下する。この充電電圧がVref2を下回った時点で、差動対Q8,Q9の状態が反転し、Q8がオフし、Q9がオンする。Q9がオンすると、上述のクランプ回路が動作する。すなわち、Q4に電流が流れ、ダイオードD1のアノード電圧をVref1+Vbeに設定し、順方向にバイアスされるダイオードD1はそのカソード電圧がVref1より下がらないように機能する。これにより、スイッチSWをオンしても、コンデンサCmの充電電圧はVref1までしか下がらない。なお、スイッチSWのオン時に差動対の状態が反転しミュートオンが実現されるように、Vref1はVref2より低い電圧に設定されている。時刻tにおいてスイッチSWをオフ状態へ復帰させると、電流I6による再充電によりVin1がVref1から上昇し始める(時刻t)。再充電の開始時の充電電圧が、図6を用いて説明した従来のミュート回路と異なり、初期放電電圧(0V)より高いVref1であることにより、Vref2を越えるまでの時間が従来より短縮される。ちなみに、図3(a)には、比較のため図6(a)に示した充電電圧の変化を点線で示している。本ミュート回路では、ミュート制御信号として端子OUTから出力される電流は、図3(b)に示すように、時刻tからVin1がVref2を越える時刻t'近傍まで、電流値Iとなる。すなわちオフ時リカバリタイムは期間t〜t'であり、従来の期間t〜tより短くなる。また、従来のミュート回路ではオフ時リカバリタイムは一定であったが、本ミュート回路ではスイッチSWをオンしたときのクランプ電圧Vref1を変えることにより、目的回路に応じたオフ時リカバリタイムを設定することが可能である。
本発明の実施形態に係るミュート回路の概略の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るミュート回路の駆動電源Vcc立ち上げ時のミュート動作を説明するタイミング図である。 本発明の実施形態に係るミュート回路の通常動作状態でのミュート動作を説明するタイミング図である。 従来のミュート回路の構成を示す回路図である。 従来のミュート回路の駆動電源Vcc立ち上げ時のミュート動作を説明するタイミング図である。 従来のミュート回路の通常動作状態でのミュート動作を説明するタイミング図である。
符号の説明
Cm,Cr コンデンサ、SW スイッチ、Q1〜Q9 トランジスタ、R1〜R4 抵抗、Vref1 オフセット基準電源、Vref2 基準電圧源。

Claims (6)

  1. 目的回路への駆動電源の供給停止とミュートスイッチの放電動作とのそれぞれによって放電し、かつ前記駆動電源の供給開始又は前記ミュートスイッチの前記放電動作の終了によって充電が開始されるコンデンサを利用し、当該コンデンサの充電電圧に基づいて、前記目的回路のミュート動作のオン/オフを制御するミュート制御信号を生成するミュート回路において、
    所定の基準電圧を供給する基準電圧源と、
    一対のトランジスタからなり、前記基準電圧源に接続された基準電圧端子と前記コンデンサに接続された制御電圧端子とを差動信号入力端子とする差動対を含み、前記制御電圧端子に印加される前記充電電圧に応じて前記両トランジスタのオン/オフ状態を切り換え動作状態が変わる差動回路と、
    前記駆動電源に基づき電流を生成して前記コンデンサを充電し、前記駆動電源の供給開始時にはその供給開始前における初期放電電圧から、前記ミュートスイッチの放電動作時にはその動作後におけるスイッチ動作放電電圧から、それぞれ前記充電電圧を満充電電圧へ向けて変化させて、前記差動回路の動作状態をミュートオンに対応する状態からミュートオフに対応する状態へ変化させる充電回路と、
    前記差動回路の動作状態に基づいて前記ミュート制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    前記スイッチ動作放電電圧を前記初期放電電圧と前記基準電圧との間の所定の電圧にクランプするクランプ回路と、
    を有し、
    前記ミュートスイッチの前記放電動作の終了から前記充電電圧が前記基準電圧に達するまでの期間は、前記駆動電源の前記供給開始から前記充電電圧が前記基準電圧に達するまでの期間より短くなるように構成されていること、
    を特徴とするミュート回路。
  2. 目的回路への駆動電源の供給停止とミュートスイッチの放電動作とのそれぞれによって放電し、かつ前記駆動電源の供給開始又は前記ミュートスイッチの前記放電動作の終了によって充電が開始されるコンデンサを利用し、当該コンデンサの充電電圧に基づいて、前記目的回路のミュート動作のオン/オフを制御するミュート制御信号を生成するミュート回路において、
    所定の基準電圧を供給する基準電圧源と、
    一対のトランジスタからなり、前記基準電圧源に接続された基準電圧端子と前記コンデンサに接続された制御電圧端子とを差動信号入力端子とする差動対を含み、前記制御電圧端子に印加される前記充電電圧に応じて前記両トランジスタのオン/オフ状態を切り換え動作状態が変わる差動回路と、
    前記駆動電源に基づき電流を生成して前記コンデンサを充電し、前記充電電圧を前記駆動電源の供給開始前における初期放電電圧又は前記ミュートスイッチの放電動作時におけるスイッチ動作放電電圧から満充電電圧へ向けて変化させて、前記差動回路の動作状態をミュートオンに対応する状態からミュートオフに対応する状態へ変化させる充電回路と、
    前記差動回路の動作状態に基づいて前記ミュート制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    前記スイッチ動作放電電圧を前記初期放電電圧と前記基準電圧との間の所定の電圧にクランプするクランプ回路と、
    を有し、
    前記クランプ回路は、前記一対のトランジスタのうち前記ミュートオン時にオン状態となる差動トランジスタに流れる電流に応じたバイアス電流を生じるバイアス回路を含み、
    前記バイアス回路は、前記バイアス電流に基づいて前記制御電圧端子に前記スイッチ動作放電電圧を生起すること、
    を特徴とするミュート回路。
  3. 請求項2に記載のミュート回路において、
    前記バイアス回路は、前記差動トランジスタに流れる電流のミラー電流を生成し前記バイアス電流とするカレントミラー回路を有すること、を特徴とするミュート回路。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のミュート回路において、
    前記バイアス回路は、
    前記バイアス電流の経路に挿入され、当該バイアス電流に基づいて前記スイッチ動作放電電圧の目標値に応じたオフセット電圧を発生するオフセット電圧発生回路と、
    一方端子を前記制御電圧端子に接続され、他方端子に前記オフセット電圧を印加されるダイオードと、
    を有し、
    前記ダイオードは、前記一方端子に前記初期放電電圧を印加され、前記他方端子に前記オフセット電圧を印加された状態で順方向バイアスとなること、
    を有することを特徴とするミュート回路。
  5. 請求項4に記載のミュート回路において、
    前記オフセット電圧発生回路は、
    前記スイッチ動作放電電圧の前記目標値に応じた電圧を供給するクランプ基準電源と、
    エミッタが前記ダイオードの前記他方端子に接続され、エミッタ−コレクタ間が前記バイアス電流の経路となり、ベースに供給される前記クランプ基準電源によりオン状態とされるクランプトランジスタと、
    を有することを特徴とするミュート回路。
  6. 請求項5に記載のミュート回路において、
    前記クランプトランジスタは、エミッタ−ベース間のダイオード接合の向きが前記エミッタを基準として前記ダイオードの向きと同じであること、
    を特徴とするミュート回路。
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