JP4711795B2 - リング型ネットワーク帯域増減速方法およびノード装置 - Google Patents

リング型ネットワーク帯域増減速方法およびノード装置 Download PDF

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Description

本発明は、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)/SONET(Synchronous Optical Network)等の物理レイヤ(レイヤ1)上でRPR(Resilient Packet Ring)等のデータリンクレイヤ(レイヤ2)のリングアプリケーションが動作する環境におけるリング型ネットワーク帯域増減速方法およびADM(Add Drop Multiplexer)装置等のノード装置に関する。
図1はSDH/SONET上でRPRが動作するリング型ネットワークの構成例を示す図であり、ADM装置としての各ノード装置1A〜1Dは隣接ノード装置との間に双方向のパスを生成することで、全ノード装置間に双方向で同一帯域のパスが構成され、そのパス上にRPRリングが存在する。
図2はRPR機能を示す図であり、各ノード装置間を結ぶパスは複数のSDH/SONET帯域が束ねられてVCG(Virtual Concatenation Group)を構成することで一つの帯域とみなされ、このみなされた帯域がRPR帯域(Ethernet伝送路の上限値、Ethernetは登録商標)として動作する。また、各ノード装置のRPR処理部は、挿入可能帯域を超えないよう(各ノードが挿入するフレームのトラフィック(帯域)の合計値が帯域の閾値を超えないよう)、L2SW(Layer-2 Switch)からRPRリングへの流入量を入り口で調整するとともに、隣接するノード装置からの通過フレームとL2SWからの挿入フレームの量を監視し、帯域を超えている場合は流れの上位装置に対して流入量を調整するための制御信号を送出する。
また、RPRとは別に、SDH/SONET帯域を増減速する(帯域を増加、減少させる)要素技術として、LCAS(Link Capacity Adjustment Scheme)機能がある。図3はLCAS機能を示す図であり、ノード装置1Aとノード装置1Bの間で伝送路2aが現在利用されているものとすると、ノード装置1Aとノード装置1Bの間でオーバヘッドバイトであるH4バイト(H4 byte)と呼ばれる情報によるコントロールフレームを用いて伝送路2bをVCGのメンバーに設定し、設定後の正常性を監視することで帯域を増加することができる。帯域の減少についても同様に行うことができる。
ここで、VCGのメンバーとは、VCGの帯域を増加、減少させる単位である。
一方、特許文献1には、LCASを用いた障害時のプロテクション方式およびこれを用いるリング装置が開示されている。また、特許文献2には、SONET/SDHレベルのリング切り替えとRPRレベルのリング切り替えをそれぞれ独立に行うことができる伝送装置が開示されている。特許文献3には、MAC(Media Access Control)アドレスの追加/フレームのカプセル化が行われていることを示す識別用のフラグ等を不要とするRPRネットワークシステムが開示されている。
特開2002−359627号公報 特開2004−236205号公報 特開2004−242194号公報
ところで、この種のADMシステム等のリング型ネットワークでは、昨今のEthernetサービスの普及・拡大に伴いユーザの要求に従いフレキシブルに容量を変更する機会が増加してきており、使用中のトラフィックへの影響が少ない物理帯域の増加/削減が要望されているが、上述した従来の方式では次のような問題点が指摘されていた。
(1)従来のADMシステム等においてRPR機能を利用する場合は、その動作の複雑さから帯域の増減速をサービスに影響なく行うことが困難であるため、サービス当初より事前に利用するであろう帯域を余分に確保し、配下のL2SWなどで流入量を調整することで対応を行っていた。しかしながら、この手法では、本来、利用していない帯域を有効利用するためのRPR機能を十分に生かすことができなかった。
(2)ADMシステム等におけるRPR機能は事前に指定されたSDH等の帯域上で動作するため、運用当初に指定した帯域を増やしたい場合、いったんパスを削除してから再度設定することが必要であった。例えば、運用当初150Mbpsの帯域であったものを300Mbpsに増やしたい場合、いったん150Mbpsの帯域の登録情報を抹消した後、300Mbpsの設定を行うというような方式であった。このため、サービスの一時的な停止を伴い、エンドユーザのサービスに影響を与えるものであった。
(3)LCAS機能を使用して区間毎に帯域を増減する場合、システム全体に一時的ながら影響を与えてしまう問題があった。すなわち、RPR機能は、指定されたSDH等の帯域を上限として、各インタフェースより優先度を付与され保証された量の信号を挿入するが、帯域全体のトラフィック使用量が少ない時は、保証量を超えてトラフィックを挿入することを許可している。また、RPR機能では指定されたSDH等の帯域ならびに挿入されたパケット量を常時監視し、挿入トラフィック量を調整する機能を具備する。従って、LCAS機能を使用してある区間の帯域だけを増加させた場合、その区間においてのみトラフィック量が増大することがあり、この場合、挿入されたトラフィックが他の区間にさしかかると、流入コントロールのバランスが一時的に崩れ、伝送情報の廃棄ならびにトラフィック量調整のための制御が自動的に行われ、他のインタフェースから挿入されるトラフィックを一時的ながら妨げることになり、システム全体に影響を与えることになる。なお、複数のSDH等の帯域を束ねてRPR帯域を用意する場合、RPRはあるSDH等の帯域を指定してフレームを送出するといったことができないため、増減したSDH等の帯域にフレームを送出し、結果、ロスフレームが生じることになる。
(4)RPR機能はADM等により物理的に接続された区間にSDH等の帯域を設定し論理的なリングを構成することで、リング一体となってトラフィック量を調整する機能であるが、SDH等の要素技術として存在する無瞬断にてパスの増減速を行うためのLCAS機能と連動させて動作させることは困難であった。これは、LCAS機能がノード間のSDH等の帯域を設定するに閉じた技術(セクション間で帯域の変更を実施することを目的として規格化された技術)であり、MACレイヤ(レイヤ2相当)を使用してリング一体で動作するRPR機能とは異なるレイヤ(レイヤ1相当)で動作するためである。より具体的には、LCAS機能はSDH等のH4バイト(物理レイヤ)を使用して帯域増減制御を行うが、Ethernet(MACレイヤ)との制御を伝達する手法が存在せず、リング一括で帯域を変更させる手段がなかった。また、リング一括で帯域を変更できるようにしたとしても、始点装置=終点装置となり、これを認知する手段がない。
このように、従来のADMシステム等のリング型ネットワークにおいてRPR機能を具備するシステムでは、サービス断なしでデータの帯域を増減速させることが困難であり、帯域の有効利用を犠牲にするか、回線断を伴った変更を行うか、もしくはサービスへの一時的な影響を無視するかのいずれかを選択せざるを得ず、運用者の作業内容も複雑なものであった。
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、LCAS等の物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能およびRPR等のデータリンクレイヤのリングアプリケーション機能の両機能を連動させるための制御情報を各々の制御情報に搭載・相関させることで、リング内で正常性を確認しながら帯域の増減速作業を実施でき、トラフィックの著しい変化に柔軟に対応して効率的な伝送を可能とするとともに、変更作業の効率化ならびに管理の容易化を達成することのできるリング型ネットワーク帯域増減速方法およびノード装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の好適な一実施態様にあっては、物理レイヤ上でデータリンクレイヤのリングアプリケーションが動作するリング型ネットワークにおける物理帯域の制御方法であって、物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置のパス状態確認を行う工程と、全ノード装置のパス状態確認が正常に行えた場合に、物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置にパス帯域増減指示を行う工程と、パス帯域増減指示が正常に伝達された場合に、物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置にパス帯域増減完了確認を行う工程と、全ノード装置のパス帯域増減が正常に行えた場合に、データリンクレイヤのリングアプリケーション機能に帯域変更を認識させる工程とを備えるようにしている。
本発明のリング型ネットワーク帯域増減速方法およびノード装置にあっては、LCAS等の物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能およびRPR等のデータリンクレイヤのリングアプリケーション機能の両機能を連動させるための制御情報を各々の制御情報に搭載・相関させることで、リング内で正常性を確認しながら帯域の増減速作業を実施でき、トラフィックの著しい変化に柔軟に対応して効率的な伝送を可能とするとともに、変更作業の効率化ならびに管理の容易化を達成することができる。
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
図4は本発明の動作イメージ図であり、帯域の変更は隣接するノード装置1A、1Bの間でそれぞれのLCAS処理部8によりLCAS機能を用いて行われる。この時点では変更された帯域情報はRPR機能側に到達していないため、RPR制御に影響を及ぼすことはない。そして、リングを構成する各区間の正常性をLCAS処理部8により確認した後、RPR処理部12に制御情報により帯域の変更を伝えることで、変更された帯域でのRPR機能による動作を行わせる。
図5は本発明の一実施形態にかかるノード装置の構成例を示す図である。図5において、ノード装置1は、隣接するノード装置と光ファイバ等の伝送路2を介して接続され、STM(Synchronous Transport Module)に関する処理を行うSTM処理部4およびVCAT(Virtual Concatenation)に関する処理を行うVCATパス処理部5を含むSDH信号処理部3と、SDH上の信号とEthernet上の信号を相互接続するクロスコネクト部6と、外部のEthernetインタフェースとの間で入出力されるEthernet信号の処理を行うEthernet信号処理部7とを備えている。また、ノード装置1は、LCAS制御情報送受信部9、LCAS制御情報解析部10およびLCAS制御部11を含むLCAS処理部8と、RPR制御情報送受信部13、RPR制御情報解析部14およびRPR制御部15を含むRPR処理部12と、外部のネットワークマネジメントシステム17からの指示に従って監視制御を行う監視制御部16とを備えている。
本発明の実現手法としては下記の2つの手法があり、LCAS処理部8およびRPR処理部12の機能に若干の違いがある。
(手法1)LCAS制御をトリガに増減速を行う手法(LCAS制御により増減速を行い、その後にRPR制御情報に情報伝達を行なってRPR機能を動作させる手法)
(手法2)RPR制御をトリガに増減速を行う手法(RPR制御からLCAS制御情報に情報伝達を行ってパスを増減速させ、その後にRPR機能を動作させる手法)
<手法1におけるノード装置1の仕組み>
(1)LCAS制御情報送受信部9は下記機能を具備する。
・他のノード装置から受信しVCATパス処理部5から転送されてきたH4バイト情報を受信し、LCAS制御情報解析部10へ転送する機能
・LCAS制御部11からの指令に従い、VCATパス処理部5へH4バイト情報を転送する機能
(2)LCAS制御情報解析部10は下記機能を具備する。
・LCAS制御情報送受信部9から受信したH4バイト情報内のLCAS制御情報から、以下の解析を行う機能
a.自装置が終端点か中継かの判定
b.VCAT機能の変更速度認識
c.制御内容(パス状態チェック(IDLE)、パス追加/削除(ADD/DELETE))の判定
・解析した結果をLCAS制御部11へ転送する機能
(3)LCAS制御部11は下記機能を具備する。
・受信した解析結果に基づき、以下の指令を送信する機能
a.クロスコネクト部6へのパス設定制御
b.VCATパス処理部5へのパス設定制御
c.LCAS制御情報送受信部9へのH4バイト情報送信指令
d.LCAS制御情報送受信部9へのLCAS制御信号送信指令
e.RPR制御部15への帯域増減許可指令
・ネットワークマネジメントシステム17からの制御に従い、以下の処理を行う機能
a.始点・終点の解析
b.変更する速度の解析
c.解析した結果によるLCAS制御情報の送信指令
・LCAS制御情報を他のノード装置に送信するにあたって、正常性の確認を行なうため、始点の装置IDもしくは生存可能なホップ数をカウンタ(ノード数カウンタ、生存カウンタ)に付与する機能(なお、全ノード装置間の正常性を確認・制御する手段として、各ノード装置間毎にOPSと正常性の確認を行ない、全区間の正否判断をOPSに一任する方法もある)
(4)RPR制御情報送受信部13は下記機能を具備する。
・インタフェースならびにクロスコネクト部6よりEthernet信号処理部7に流入するパケット量をRPR制御情報解析部14に通知する機能
・他のノード装置のRPR制御情報送受信部13から受信したRPRコントロールフレームのコントロールタイプ(Control Type)から、「RPRトポロジ情報」「OAM(Operations, Administration, and Maintenance)情報」「Fairness情報」「RPR使用帯域情報」の識別を行い、RPR制御情報解析部14に転送する機能
(5)RPR制御情報解析部14は下記機能を具備する
・RPR制御情報送受信部13から転送されたコントロールタイプ情報ならびにEthernet信号処理部7に流入するパケット量から以下の解析を行う機能
a.RPR帯域≦インタフェースならびにクロスコネクト部6よりEthernet信号処理部7に流入するパケット量であること
b.RPRトポロジ情報より、リング内における故障によるRPR状態変更発生有無
c.OAM情報により、特定部位における故障発生有無
d.Fairness情報によるRPRリング内における利用可能帯域認識
e.RPR使用帯域情報によるEthernetフレーム送信可能なVCATパス認識
(6)RPR制御部15は下記機能を具備する
・受信した解析結果に基づき、以下の指令を送信する機能
a.RPR制御情報送受信部13へのEthernet信号流入フレーム量制御指令
b.RPR制御情報送受信部13へのRPRコントロールフレーム送信指令
c.Ethernet信号処理部7へのEthernet信号透過フレーム量制御機能
d.RPR制御情報送受信部13へのEthernetフレーム信号流入量調整制御
e.RPR制御情報送受信部13への指定VCATパスへの送信許可
・RPR制御において、指定LCAS帯域(増減量する帯域)にデータ送出を停止(指定帯域におけるRPR停止)/開始する機能
<手法2におけるノード装置1の仕組み>
(1)LCAS制御情報送受信部9は下記機能を具備する。
・他のノード装置から受信しVCATパス処理部5から転送されてきたH4バイト情報を受信し、LCAS制御情報解析部10へ転送する機能
・LCAS制御部11からの指令に従い、VCATパス処理部5へH4バイト情報を転送する機能
(2)LCAS制御情報解析部10は下記機能を具備する。
・LCAS制御情報送受信部9から受信したH4バイト情報内のLCAS制御情報から、以下の解析を行う機能
a.自装置が終端点か中継かの判定
b.VCAT機能の変更速度認識
c.制御内容(パス状態チェック(IDLE)、パス追加/削除(ADD/DELETE))の判定
・解析した結果をLCAS制御部11へ転送する機能
(3)LCAS制御部11は下記機能を具備する。
・受信した解析結果に基づき、以下の指令を送信する機能
a.クロスコネクト部6へのパス設定制御
b.VCATパス処理部5へのパス設定制御
c.LCAS制御情報送受信部9へのH4バイト情報送信指令
d.LCAS制御情報送受信部9へのLCAS制御信号送信指令
e.RPR制御部15への帯域増減許可指令
・ネットワークマネジメントシステム17からの制御に従い、以下の処理を行う機能
a.始点・終点の解析
b.変更する速度の解析
c.解析した結果によるLCAS制御情報の送信指令
・RPR制御部15からの制御に従い、以下の処理を行う機能
・始点・終端点の解析
・変更する速度の解析
・解析した結果によるLCAS制御情報の送信指令
・LCAS制御情報を他のノード装置に送信するにあたって、正常性の確認を行なうため、始点の装置IDもしくは生存可能なホップ数をカウンタ(ノード数カウンタ、生存カウンタ)に付与する機能(なお、全ノード装置間の正常性を確認・制御する手段として、各ノード装置間毎にOPSと正常性の確認を行ない、全区間の正否判断をOPSに一任する方法もある)
(4)RPR制御情報送受信部13は下記機能を具備する。
・インタフェースならびにクロスコネクト部6よりEthernet信号処理部7に流入するパケット量をRPR制御情報解析部14に通知する機能
・他のノード装置のRPR制御情報送受信部13から受信したRPRコントロールフレームのコントロールタイプから、「RPRトポロジ情報」「OAM情報」「Fairness情報」「RPR使用帯域情報」の識別を行い、RPR制御情報解析部14に転送する機能
(5)RPR制御情報解析部14は下記機能を具備する
・RPR制御情報送受信部13から転送されたコントロールタイプ情報ならびにEthernet信号処理部7に流入するパケット量から以下の解析を行う機能
a.RPR帯域≦インタフェースならびにクロスコネクト部6よりEthernet信号処理部7に流入するパケット量であること
b.RPRトポロジ情報より、リング内における故障によるRPR状態変更発生有無
c.OAM情報により、特定部位における故障発生有無
d.Fairness情報によるRPRリング内における利用可能帯域認識
e.RPR使用帯域情報によるEthernetフレーム送信可能なVCATパス認識
(6)RPR制御部15は下記機能を具備する
・ネットワークマネジメントシステム17からの制御に従い、以下の処理を行う機能
a.RPR制御情報送受信部13へのEthernet信号流入フレーム量制御指令
b.RPR制御情報送受信部13へのRPRコントロールフレーム送信指令
c.Ethernet信号処理部7へのEthernet信号透過フレーム量制御機能
d.RPR制御情報送受信部13へのEthernetフレーム信号流入量調整制御
e.RPR制御情報送受信部13への指定VCATパスへの送信許可
f.LCAS制御部11へのRPR帯域増減量通知
・RPR制御において、指定LCAS帯域(増減量する帯域)にデータ送出を停止(指定帯域におけるRPR停止)/開始する機能
<データフォーマット>
図6はLCAS制御に用いるH4バイト情報のフォーマット例を示す図である。H4バイト情報には、定義済バイトの他にリザーブ(reserve)バイトが設けられており、本発明におけるLCAS識別情報は、このリザーブバイトを使用して転送する。
図7はRPR制御に用いるRPRコントロールフレームのフォーマット例を示す図であり、RPRヘッダ、Control Type、Control Version、ControlData Unit、FCSを含んでいる。ここで、Control TypeはRPRのトポロジ情報、OAM情報、Fairness情報のうちいずれに関するコントロールフレームなのかを定義するのに使用され、本発明ではこの制御情報を利用して情報を転送する。
<手法1を利用したシステム構成における処理シーケンス>
図8に示すノード装置の配置を前提に、図9および図10に沿って処理を説明する。
(1)運用者はネットワークマネジメントシステム17を操作し、例えばノード装置1Aに対してLCAS機能を用い、パス速度変更(増減)の制御を実施する(ステップS101)。制御情報には、リング全体の変更を一操作で行う場合と、速度変更を行うリング全体のパスの始点・終端点を選択する場合とがある。どちらの場合も、変更を行うパスの速度情報を入力する。
制御情報の例
・リング一括の変更
・速度変更:VC4−2V(300MB相当)⇒VC4−5V(750MB相当)
(2)ネットワークマネジメントシステム17からの制御を受信したノード装置1Aは、監視制御部16を介してLCAS制御部11が受け取り、LCAS制御部11にて制御内容を解析する(ステップS102)。また、クロスコネクト部6およびVCATパス処理部5へパスの状態確認(空きパスチャネル、故障有無など)を行う。
(3)ノード装置1Aは解析の結果、H4バイトにパス確認情報を挿入し、伝送路2側に送信する(ステップS103)。パス確認情報には、速度変更するパスの始点(2点を指定する場合は始点・終端点)情報と、変更する速度の情報を入れる。
パス確認情報の例
・始点:ノード装置1A(ノード数カウンタ=1)
・速度変更:VC4−2V⇒VC4−5V
(4)ノード装置1Aからパス確認情報を含んだH4バイトを受信したノード装置1Bは、LCAS制御情報解析部10にてパス確認情報を抽出し、内容の解析を行う(ステップS104)。解析結果をLCAS制御部11へ送信する。
解析結果の例
(ア)パス状態の確認指示である
(イ)自分は始点ノードではない(ノード数カウンタ+1=2)
(ウ)速度をVC4−2V⇒VC4−5Vに変更する
(5)ノード装置1BのLCAS制御部11では、解析結果に従い、下記命令を実施する(ステップS105)。
・LCAS制御情報送受信部9に対して、ノード装置1Cへのパス確認情報中継
・クロスコネクト部6およびVCATパス処理部5へのパスの状態確認(空きパスチャネル、故障有無など)
(6)ノード装置1BのLCAS制御情報送受信部9では、ノード装置1Cに対してパス確認情報の転送を行う(ステップS106)。
(7)転送されたノード装置1Cは、(4)〜(6)のシーケンスと同様の処理を行い、ノード装置1Dに転送する(ステップS107)。
(8)ノード装置1DのLCAS制御部11では、解析結果に従い、下記指令を行う(ステップS108)。
・クロスコネクト部6およびVCATパス処理部5へのパスの状態確認(空きパスチャネル、故障有無など)
(9)ノード装置1DのLCAS制御部11は、確認したパス状態の結果の送信指示をLCAS制御情報送受信部9に対して行う(ステップS109)。
(10)ノード装置1DのLCAS制御情報送受信部9は、パス状態の確認結果をH4バイトに挿入しノード装置1Aに転送する(ステップS110)。
(11)ノード装置1DからH4バイトを受信したノード装置1Aは、LCAS制御情報解析部10にてパス確認情報を抽出し、内容の解析を行い、解析結果をLCAS制御情報送受信部9へ送信する(ステップS111)。
解析結果の例
(ア)パス状態の確認指示である
(イ)自分は始点ノードである(ノード数カウンタ=4のまま)
(ウ)速度をVC4−2V⇒VC4−5Vに変更する
(12)ノード装置1AのLCAS制御情報解析部10において、始点ノードと認識され、かつ自己を含む全ノードにおいてパス状態確認が正常判定された場合、LCAS制御情報送受信部9に対し、下記指令を行う(ステップS112)。
・始点ID=1 生存カウンタ=3(3ノードを中継するリング)
・速度変更:VC4−2V⇒VC4−5Vに変更
(13)ノード装置1AからH4バイトを受信したノード装置1Bは、LCAS制御情報解析部10にてパス情報を抽出し、内容の解析を行う。解析結果をLCAS制御部11へ送信する(ステップS113)。
解析結果の例
・パスの設定指示である
・自分は始点ではない(生存カウンタ=3−1=2)
・速度をVC4−2V⇒VC4−5Vに変更する
(14)ノード装置1BのLCAS制御部11では、解析結果に従い、下記命令を行う(ステップS114)。
・LCAS制御情報送受信部9に対してノード装置1Cへのパス設定情報中継
・クロスコネクト部6およびVCATパス処理部5へのパス設定指示
(15)ノード装置1BのLCAS制御情報送受信部9では、ノード装置1Cに対してパス設定情報の転送を行う(ステップS115)。
(16)ノード装置1Bからパス設定情報を受信したノード装置1Cは、(13)〜(15)と同様の動作を行い、ノード装置1Dに情報を転送する(ステップS116)。
(17)ノード装置1Cからパス設定情報を受信したノード装置1Dは、(13)〜(15)と同様の動作を行い、ノード装置1Aに情報を転送する(ステップS117)。
(18)ノード装置1DからH4バイトを受信したノード装置1Aは、LCAS制御情報解析部10にてパス情報を抽出し、内容の解析を行う(ステップS118)。解析結果をLCAS制御部11へ送信する。
解析結果の例
・パスの設定指示である
・自分は始点である(ID=1かつ生存カウンタ=0)=終点Nodeである
・上記結果より、全ての区間でパス設定が完了している
・パス設定完了をH4バイトにて送信
(19)ノード装置1AのLCAS制御部11では、解析結果に従い、下記命令を行う(ステップS119)。
・RPR制御部15に対して、パス帯域変更完了通知
・LCAS制御情報送受信部9に対してH4バイトを使用しノード装置1Bに対して完了通知
(20)ノード装置1AのLCAS制御情報送受信部9では、H4バイトを利用し、ノード装置1Bに対して完了通知を実施する(ステップS120)。
(21)ノード装置1AからLCAS制御信号を受信したノード装置1Bは、LCAS制御情報解析部10にて、パス設定完了通知を抽出し、内容の解析を行う(ステップS121)。
解析結果の例
・自分は始点装置ではない
・パス設定完了をH4バイトにて送信
(22)ノード装置1BのLCAS制御部11では、解析結果に従い、下記命令を行う
(ステップS122)。
・RPR制御部15に対して、パス帯域変更完了通知
・LCAS制御情報送受信部9に対してノード装置1Cに対して完了通知
(23)ノード装置1BのLCAS制御情報送受信部9では、H4バイトを利用し、ノード装置1Cに対して完了通知を実施する(ステップS123)。
(24)ノード装置1BからLCAS制御信号を受信したノード装置1Cは(21)〜(23)と同様にノード装置1Dに情報を転送する(ステップS124)。
(25)ノード装置1CからLCAS制御信号を受信したノード装置1Dは(21)〜(23)と同様にノード装置1Aに情報を転送する(ステップS125)。
(26)ノード装置1DからLCAS制御信号を受信したノード装置1Aは、LCAS制御情報解析部10にて、パス設定完了通知を抽出し、内容の解析を行う(ステップS126)。
解析結果の例
・自分は始点装置
・LCAS制御は全て完了
(27)各ノード装置において、(22)でLCAS制御部11よりRPR制御部15に送出したパス帯域変更完了通知により、LCAS帯域をRPR制御部15にて認識する(ステップS127)。その後はRPR機能により以下のように動作する(ステップS128)。
(28)LCAS帯域は、RPR制御部15から帯域に余剰があると認識され、Ethernet信号処理部7に対し、Ethernet信号の変更が許可される。
(29)RPR制御情報送受信部13では、Ethernet信号処理部7より下記情報を抽出し、RPR制御情報解析部14に送出する。
・RPRコントロールフレーム(「RPRトポロジ情報」、「OAM制御情報」、「Fairness制御情報」)
(30)RPR制御情報送受信部13からRPR制御情報解析部14に転送された情報より、以下の解析を行う。
・RPR状態は正常か
・設定されたパス帯域以上のEthernetデータが流入しているか
(帯域以上の流入があった場合は、隣接ノードへ流量制御を実施)
(31)RPR制御部15では、解析結果に基づき、以下の制御を実施する。
・余剰のフレームを送出する上位ノード装置に、送出量を抑える制御フレームの送出
・RPR状態が正常ではない場合、切替を実施するための制御フレームの実施
・RPR状態が異常から復帰している場合、切戻しを実施するための制御フレームの送出
(32)送出されたRPR制御フレームをRPR制御情報送受信部13が受信すると、その内容に基づき、RPR制御情報解析部14による解析、RPR制御部15によるRPR制御を行い、リング内に流入するEthernetフレーム量を調整する。
(33)ネットワークマネジメントシステム17への完了通知は、(27)のLCAS完了通知が正常にRPR制御情報送受信部13に渡された時点で実施され、その後の動作はRPR機能が自動的に実施する。
<手法2を利用したシステム構成における処理シーケンス>
図8に示すノード装置の配置を前提に、図11および図12に沿って処理を説明する。
(1)運用者はネットワークマネジメントシステム17を操作し、例えばノード装置1Aに対してRPR機能を用い、RPR帯域変更(増減)の制御を実施する(ステップS201)。制御は、RPRおよびLCAS制御の始点となる装置を選択するが、始点となる装置は、システム内(リング内)のどれを指定してもよい。LCASにて変更される帯域は、RPR帯域にて指定される容量により、自動的に算出されることも、手動で指定することも可能とする。
例: 現在 変更後
RPR増量 200Mbyte →500MBbyte
パス容量 VC4−2V(300M)→VC4−4V(600M)
なお、本手法で増量を行った際、変更後のRPR帯域量≦LCASパス帯域であった場合は、LCASは動作しない。
例: 現在 変更後
RPR増量 200Mbyte →300MB
パス容量 VC4−2V(300M)→変更なし(動作しない)
(2)ネットワークマネジメントシステム17からの制御を受信したノード装置1Aは、監視制御部16を介してRPR制御部15が受け取り、RPR制御部15にて制御内容を解析する(ステップS202)。また、クロスコネクト部6およびVCATパス処理部5へパスの状態確認(空きパスチャネル、故障有無など)を行う。
(3)ノード装置1Aが解析の結果、RPR帯域≦現在のパス帯域であり、パス増量要(LCAS制御要)と判断した場合、LCAS制御部11に必要LCASパス帯域情報を送出する(手動でLCAS帯域増とした場合は、この処理は割愛される)(ステップS203)。
(4)LCAS制御部11は解析の結果、H4バイトにパス確認情報を挿入し、伝送路2側に送信する(ステップS204)。パス確認情報には、速度変更するパスの始点(2点を指定する場合は始点・終端点)情報と、変更する速度の情報を入れる。
パス確認情報の例
・始点:ノード装置1A(ノード数カウンタ=1)
・速度変更:VC4−2V⇒VC4−5V
(5)ノード装置1Aからパス確認情報を含んだH4バイトを受信したノード装置1Bは、LCAS制御情報解析部10にてパス確認情報を抽出し、内容の解析を行う(ステップS205)。解析結果をLCAS制御部11へ送信する。
解析結果の例
(ア)パス状態の確認指示である
(イ)自分は始点ノードではない(ノード数カウンタ+1=2)
(ウ)速度をVC4−2V⇒VC4−5Vに変更する
(6)ノード装置1BのLCAS制御部11では、解析結果に従い、下記命令を実施する(ステップS206)。
・LCAS制御情報送受信部9に対して、ノード装置1Cへのパス確認情報中継
・クロスコネクト部6およびVCATパス処理部5へのパスの状態確認(空きパスチャネル、故障有無など)
(7)ノード装置1BのLCAS制御情報送受信部9では、ノード装置1Cに対してパス確認情報の転送を行う(ステップS207)。
(8)転送されたノード装置1Cは、(5)〜(7)のシーケンスと同様の処理を行い、ノード装置1Dに転送する(ステップS208)。
(9)ノード装置1DのLCAS制御部11では、解析結果に従い、下記指令を行う(ステップS209)。
・クロスコネクト部6およびVCATパス処理部5へのパスの状態確認(空きパスチャネル、故障有無など)
(10)ノード装置1DのLCAS制御部11は、確認したパス状態の結果の送信指示をLCAS制御情報送受信部9に対して行う(ステップS210)。
(11)ノード装置1DのLCAS制御情報送受信部9は、パス状態の確認結果をH4バイトに挿入しノード装置1Aに転送する(ステップS211)。
(12)ノード装置1DからH4バイトを受信したノード装置1Aは、LCAS制御情報解析部10にてパス確認情報を抽出し、内容の解析を行い、解析結果をLCAS制御情報送受信部9へ送信する(ステップS212)。
解析結果の例
(ア)パス状態の確認指示である
(イ)自分は始点ノードである(ノード数カウンタ=4)
(ウ)速度をVC4−2V⇒VC4−5Vに変更する
(13)ノード装置1AのLCAS制御情報解析部10において、始点ノードと認識され、かつ自己を含む全ノードにおいてパス状態確認が正常判定された場合、LCAS制御情報送受信部9に対し、下記指令を行う(ステップS213)。
・始点ID=1 生存カウンタ=3(3ノードを中継するリング)
・速度変更:VC4−2V⇒VC4−5Vに変更
(14)ノード装置1AからH4バイトを受信したノード装置1Bは、LCAS制御情報解析部10にてパス情報を抽出し、内容の解析を行う(ステップS214)。解析結果をLCAS制御部11へ送信する。
解析結果の例
・パスの設定指示である
・自分は始点ではない(生存カウンタ1=2)
・速度をVC4−2V⇒VC4−5Vに変更する
(15)ノード装置1BのLCAS制御部11では、解析結果に従い、下記命令を行う(ステップS215)。
・LCAS制御情報送受信部9に対してノード装置1Cへのパス設定情報中継
・クロスコネクト部6およびVCATパス処理部5へのパス設定指示
(16)ノード装置1BのLCAS制御情報送受信部9では、ノード装置1Cに対してパス設定情報の転送を行う(ステップS216)。
(17)ノード装置1Bからパス設定情報を受信したノード装置1Cは、(14)〜(16)と同様の動作を行い、ノード装置1Dに情報を転送する(ステップS217)。
(18)ノード装置1Cからパス設定情報を受信したノード装置1Dは、(14)〜(16)と同様の動作を行い、ノード装置1Aに情報を転送する(ステップS218)。
(19)ノード装置1Dから、H4バイトを受信したノード装置1Aは、LCAS制御情報解析部10にてパス情報を抽出し、内容の解析を行う。解析結果をLCAS制御部11へ送信する(ステップS219)。
解析結果の例
・パスの設定指示である
・自分は始点である(ID=1かつ生存カウンタ=0)=終点Nodeである
・上記結果より、全ての区間でパス設定が完了している
・パス設定完了をH4バイトにて送信
(20)ノード装置1AのLCAS制御部11では、解析結果に従い、下記命令を行う(ステップS220)。
・RPR制御部15に対して、パス帯域変更完了通知
・LCAS制御情報送受信部9に対してH4バイトを使用しノード装置1Bに対して完了通知
(21)ノード装置1AのLCAS制御情報送受信部9では、H4バイトを利用し、ノード装置1Bに対して完了通知を実施する(ステップS221)。
(22)ノード装置1AからLCAS制御信号を受信したノード装置1BはLCAS制御情報解析部10にて、パス設定完了通知を抽出し、内容の解析を行う(ステップS222)。
解析結果の例
・自分は始点装置ではない
・パス設定完了をH4バイトにて送信
(23)ノード装置1BのLCAS制御部11では、解析結果に従い、下記命令を行う(ステップS223)。
・RPR制御部15に対して、パス帯域変更完了通知
・LCAS制御情報送受信部9に対してノード装置1Cに対して完了通知
(24)ノード装置1BのLCAS制御情報送受信部9では、H4バイトを利用し、ノード装置1Cに対して完了通知を実施する(ステップS224)。
(25)ノード装置1BからLCAS制御信号を受信したノード装置1Cは(22)〜(24)と同様にノード装置1Dに情報を転送する(ステップS225)。
(26)ノード装置1CからLCAS制御信号を受信したノード装置1Dは(22)〜(24)と同様にノード装置1Aに情報を転送する(ステップS226)。
(27)ノード装置1DからLCAS制御信号を受信したノード装置1AはLCAS制御情報解析部10にて、パス設定完了通知を抽出し、内容の解析を行う(ステップS227)。
解析結果の例
・自分は始点装置
・LCAS制御は全て完了
(28)各ノード装置において、(23)でLCAS制御部11よりRPR制御部15に送出したパス帯域変更完了通知により、LCAS帯域をRPR制御部15にて認識する(ステップS228)。その後はRPR機能により以下のように動作する(ステップS229)。
(29)各ノード装置のRPR制御部15では帯域に余剰があると認識され、RPR制御情報送受信部13に対し、Ethernet信号の変更を許可する。
(30)RPR制御情報送受信部13では、Ethernet信号処理部7より下記情報を抽出し、RPR制御情報解析部14に送出する。
・RPRコントロールフレーム(「RPRトポロジ情報」、「OAM制御情報」、「Fairness制御情報」)
(31)RPR制御情報送受信部13からRPR制御情報解析部14に転送された情報より、以下の解析を行う。
・増量可能なEthernetフレーム量の算出
・RPR状態の正常性
・Ethernet信号処理部7におけるフレーム量
(帯域以上の流入があった場合は、隣接ノードへ流量制御を実施)
(32)RPR制御部15では、解析結果に基づき、以下の制御を実施する。
・余剰のフレームを送出する上位ノード装置に、送出量を抑える制御フレームの送出
・RPR状態が正常ではない場合、切替を実施するための制御フレームの実施
・RPR状態が異常から復帰している場合、切戻しを実施するための制御フレームの送出
(33)送出されたRPR制御フレームを受信したノード装置1Bおよびノード装置1D(つまりは隣接ノード装置)のRPR制御情報送受信部13では、その内容に基づき、RPR制御情報解析部14における解析、またその結果を持ってRPR制御部15によるRPR制御を行い、隣接ノード装置に対しリング内に流入するEthernetフレーム量を調整するための制御フレームを送出する。
(34)ノード装置1Bもしくはノード装置1Dから送出されたRPR制御フレームを受信したノード装置1C(つまりは隣接ノード装置)のRPR制御情報送受信部13では、その内容に基づき、RPR制御情報解析部14における解析、またその結果を持ってRPR制御部15によるRPR制御を行い、隣接ノード装置に対しリング内に流入するEthernetフレーム量を調整するための制御フレームを送出する。
(35)RPR制御が安定するまで(ある一定値に終息するまで)この動作は継続する(これはRPRの動作仕様)。
(36)ネットワークマネジメントシステム17への完了通知は、(28)のLCAS完了通知が正常にRPR制御情報送受信部13に渡された時点で実施され、その後の動作はRPR機能が継続的に動作する。
以上説明したように、本発明にあっては、LCAS等の物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能およびRPR等のデータリンクレイヤのリングアプリケーション機能の両機能を連動させるための制御情報を各々の制御情報に搭載・相関させることで、リング内で正常性を確認しながら帯域の増減速作業を実施でき、トラフィックの著しい変化に柔軟に対応して効率的な伝送を可能とするとともに、変更作業の効率化ならびに管理の容易化を達成することができる。
すなわち、RPRシステムで従来技術では不可能であったLCAS技術を併用し、サービス中におけるRPR増減速を行うことが可能となる。また、LCASとRPRを連動させることで、ADM(SONET)におけるRPRシステムでサービス断を伴わない帯域の増減が可能となる。更に、LCAS機能をリング内で自動化させること、ならびに、RPR機能の仕組み(帯域が変更されると常に自動的に動作する)を利用し、オペレーションの運用性向上が見込める。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
本発明の他の形態につき以下に付記する。
(付記1) 物理レイヤ上でデータリンクレイヤのリングアプリケーションが動作するリング型ネットワークにおける物理帯域の制御方法であって、
物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置のパス状態確認を行う工程と、
全ノード装置のパス状態確認が正常に行えた場合に、物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置にパス帯域増減指示を行う工程と、
パス帯域増減指示が正常に伝達された場合に、物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置にパス帯域増減完了確認を行う工程と、
全ノード装置のパス帯域増減が正常に行えた場合に、データリンクレイヤのリングアプリケーション機能に帯域変更を認識させる工程とを備えたことを特徴とするリング型ネットワーク帯域増減速方法。
(付記2) 上位のネットワークマネジメントシステムからの、物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能に基づくパス帯域増減の指示に従い、上記パス状態確認を行うことを特徴とする付記1に記載のリング型ネットワーク帯域増減速方法。
(付記3) 上位のネットワークマネジメントシステムからの、データリンクレイヤのリングアプリケーション機能に基づくパス帯域増減の指示に従い、上記パス状態確認を行うことを特徴とする付記1に記載のリング型ネットワーク帯域増減速方法。
(付記4) 上記リングアプリケーションに帯域変更が正常に認識された時点で上記ネットワークマネジメントシステムにパス帯域増減の完了を通知することを特徴とする付記2または3のいずれか一項に記載のリング型ネットワーク帯域増減速方法。
(付記5) 上記物理レイヤの帯域は、SDH帯域もしくはSONET帯域であることを特徴とする付記1に記載のリング型ネットワーク帯域増減速方法。
(付記6) 上記物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能はLCAS機能であり、制御情報はH4バイトを用いて伝達されることを特徴とする付記1に記載のリング型ネットワーク帯域増減速方法。
(付記7) 上記データリンクレイヤのリングアプリケーション機能は、RPR機能であることを特徴とする付記1に記載のリング型ネットワーク帯域増減速方法。
(付記8) 物理レイヤ上でデータリンクレイヤのリングアプリケーションが動作するリング型ネットワークに用いられるノード装置であって、
物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置のパス状態確認を行う手段と、
全ノード装置のパス状態確認が正常に行えた場合に、物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置にパス帯域増減指示を行う手段と、
パス帯域増減指示が正常に伝達された場合に、物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置にパス帯域増減完了確認を行う手段と、
全ノード装置のパス帯域増減が正常に行えた場合に、データリンクレイヤのリングアプリケーションに帯域変更を認識させる手段とを備えたことを特徴とするノード装置。
SDH/SONET上でRPRが動作するリング型ネットワークの構成例を示す図である。 RPR機能を示す図である。 LCAS機能を示す図である。 本発明の動作イメージ図である。 本発明の一実施形態にかかるノード装置の構成例を示す図である。 LCAS制御に用いるH4バイト情報のフォーマット例を示す図である。 RPR制御に用いるRPRコントロールフレームのフォーマット例を示す図である。 ノード装置の配置例を示す図である。 手法1に基づく処理例を示す図(その1)である。 手法1に基づく処理例を示す図(その2)である。 手法2に基づく処理例を示す図(その1)である。 手法2に基づく処理例を示す図(その2)である。
符号の説明
1、1A〜1D ノード装置
2 伝送路
3 SDH信号処理部
4 STM処理部
5 VCATパス処理部
6 クロスコネクト部
7 Ethernet信号処理部
8 LCAS処理部
9 LCAS制御情報送受信部
10 LCAS制御情報解析部
11 LCAS制御部
12 RPR処理部
13 RPR制御情報送受信部
14 RPR制御情報解析部
15 RPR制御部
16 監視制御部
17 ネットワークマネジメントシステム

Claims (5)

  1. 物理レイヤ上でデータリンクレイヤのリングアプリケーションが動作するリング型ネットワークにおける物理帯域の制御方法であって、
    物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置のパス状態確認を行う工程と、
    全ノード装置のパス状態確認が正常に行えた場合に、物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置にパス帯域増減指示を行う工程と、
    パス帯域増減指示が正常に伝達された場合に、物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置にパス帯域増減完了確認を行う工程と、
    全ノード装置のパス帯域増減が正常に行えた場合に、データリンクレイヤのリングアプリケーション機能に帯域変更を認識させる工程とを備えたことを特徴とするリング型ネットワーク帯域増減速方法。
  2. 上位のネットワークマネジメントシステムからパス帯域変更の要求を物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能に基づいて受信した場合に、上記パス状態確認を行うことを特徴とする請求項1に記載のリング型ネットワーク帯域増減速方法。
  3. 上位のネットワークマネジメントシステムからパス帯域変更の要求をデータリンクレイヤのリングアプリケーション機能に基づいて受信した場合に、上記パス状態確認を行うことを特徴とする請求項1に記載のリング型ネットワーク帯域増減速方法。
  4. 上記パス帯域増減が正常に行えた場合に、上記ネットワークマネジメントシステムにパス帯域変更の完了通知を行うことを特徴とする請求項2または3のいずれか一項に記載のリング型ネットワーク帯域増減速方法。
  5. 物理レイヤ上でデータリンクレイヤのリングアプリケーションが動作するリング型ネットワークに用いられるノード装置であって、
    物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置のパス状態確認を行う手段と、
    全ノード装置のパス状態確認が正常に行えた場合に、物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置にパス帯域増減指示を行う手段と、
    パス帯域増減指示が正常に伝達された場合に、物理レイヤ上のノード装置間のパス帯域増減機能の制御情報を用いて全ノード装置にパス帯域増減完了確認を行う手段と、
    全ノード装置のパス帯域増減が正常に行えた場合に、データリンクレイヤのリングアプリケーション機能に帯域変更を認識させる手段とを備えたことを特徴とするノード装置。
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