JP2004153623A - 伝送装置、管理装置及びネットワークシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多重化により伝送路の複数の帯域を使用して複数のチャネルを設定し、データの伝送を行う際、前記チャネルのパスを設定し、前記チャネルのパスに基づいてデータを多重化して伝送し、前記伝送路中の空き帯域を検出し、この空き帯域をチャネルの要求数に応じて適切に配分し、この配分結果に基づいてチャネル数変更用のパス設定要求を出力する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、同期ディジタルハイアラーキ(SDH: Synchronous Digital Hierarchy)やSONET(Synchronous Optical Network)等において、動的に帯域を自動調整する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在SONET/SDHは、インターネットの急速な普及により、それを支える伝送技術として非常に多く使用されている。
【0003】
SONET/SDHの特徴は以下の3点に集約できる
・ 世界統一された全同期インターフェースである
・ 各種情報の柔軟な多重化が可能であり、従来の64kbit/sをベースとする音声情報から155.52 Mbit/sやそれ以上の情報を多重化できる。
・ 保守運用性に富み、多重化された情報のエンド・エンドのオンライン監視が行える。
【0004】
このようにSONET/SDHは情報通信インフラの基盤となる通信技術であった。しかしながら近年のインターネットに代表されるパケット通信技術の普及により、帯域を確定的に伝送するSONET/SDHでは、空いているときでも空き情報を固定的に送信しなければならないといった問題が指摘されるようになってきている。
【0005】
そこでSONET/SDHを改良する工夫として以下の技術が提案されている。
【0006】
バーチャルコンカチ(VC: Virtual Concatenation)
LCAS(Link Capacity Adjustment Scheme)
SONET/SDHでは従来、51.84Mbit/s, 155.52Mbit/s,622.08Mbit/s, 2.48832Gbit/s,...という粒度の帯域のみ扱うことが可能であった。VCはその粒度を柔軟に使用するために標準化された技術で、例えば51.84Mbit/s(STS−1)を基準にそのn倍を指定し、通信が行える仕組みである。基準値は155.52Mbit/s(STS−3)でも良い。中継装置は既存のSTS−1などを扱える機器を用意しておけばよい。LCASは、先のVCの動的帯域変更を無瞬断で行う技術である。
【0007】
前述したようにSONET/SDHをベースとした通信方式は、インターネットを収容するためにより柔軟な仕組みを提供しつつある。しかしながらVC,LCASといった高機能が提供されるにしたがい、その運用も複雑になる。例えば、先のVC, LCASを用い、帯域の増加を行おうとすれば、まずNMS(Network Management System)から、発信元、着信先および中継装置に対して帯域増加の指示を行う。その帯域増加指示も、増加するSONET/SDHのチャネルを、網運用者が手動で指定しなければならない。
【0008】
さらにその発信元−着信先の対が多くなればなるほど、その運用・管理は複雑になると考えられる。またSONET/SDHネットワークは同期ベースのネットワークであるため、ネットワーク資源を使用するにはチャネルを拠点間に張ることが前提である。
【0009】
従って、従来技術の問題点をまとめると、
a)帯域を変更するための情報の管理や、帯域増加指示に係るSDH/SONETチャネルの指定等、網運用者によるネットワーク管理が複雑化する。
【0010】
b)SONET/SDHでは、インターネット等のように帯域を柔軟に変更して、ネットワーク資源を高効率に使用することが困難である。
等が挙げられる。
【0011】
また、本発明に関する公知技術としては、以下の例がある。
【0012】
複数のタイムスロットから成る時分割多重の伝送路を複数個収納して交換制御を行う通信装置が伝送路により相互に接続され、各通信装置に対して共通に設けられて各通信装置の帯域管理を行う管理プロセッサを備えたネットワークシステムにおいて、管理プロセッサがタイムスロットの使用状況に応じて適切な経路を割り当ててクロスコネクト機能による遅延を防止するネットワーク帯域管理方式(特許文献1参照)。
【0013】
通信パケットを転送するノード及び、該ノードのルーティング情報と使用帯域情報とユーザ毎の最大帯域情報とを管理するサーバを含む通信システムにおいて、サーバがユーザ端末から帯域設定要求を受けた場合に、この要求値が該ユーザの最大帯域以下で且つ空き領域が存在する場合に該ユーザ端末と通信相手までにある各ノードに対して帯域を確保する動的通信帯域設定方法(特許文献2参照)。
【0014】
【特許文献1】
特開2000−269916号公報
【0015】
【特許文献2】
特開2000−307599号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、伝送装置間の通信に使用する帯域を空き帯域に応じて自動的に配分することで、ネットワークの管理の複雑化を防止しつつ、ネットワーク資源の利用効率を向上させることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の伝送装置、管理装置、伝送方法及びネットワークシステムは、多重化により伝送路の複数の帯域を使用して複数のチャネルを設定し、データの伝送を行う際、
前記チャネルのパスを設定し、
前記チャネルのパスに基づいてデータを多重化して伝送し、
前記伝送路中の空き帯域を検出し、この空き帯域をチャネルの要求数に応じて適切に配分し、この配分結果に基づいてチャネル数変更用のパス設定要求を出力する。
【0018】
これにより、網運用者はある2地点間のデフォルトのチャネルパスの設定のみを行い、発信元の伝送装置と着信先の伝送装置との間の帯域(チャネル)を空き帯域に応じて自動的に増減できるようにしている。
【0019】
例えば、発信元−着信先装置間に約600Mbit/s(STS−1×6本)のパスを設定する場合、網運用者はNMS経由でデフォルトのチャネル番号のみ設定する。つまりSTS−1分のチャネルを設定する。あとは装置が自動的にパスの帯域を約600Mbit/sまで増加させることを行う。網運用者にとっては、設定すべきパラメタが各装置で使用するチャネルと、その帯域のみで良い。帯域もSTS−1をもし基準帯域にするならば、そのn倍という形での保持のみでよい。
【0020】
また、本発明では、例えば発信元の送信装置(同期多重化装置)が複数台で、着信先の送信装置が1台あった場合、その間の帯域(チャネル数)を発信元の送信装置台数で等分し、かつそれを自動に計算すると言ったことが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
【0022】
《実施形態1》
まず、本発明の実施形態1を図1から図20に基づいて説明する。図1は本発明に係るネットワークシステムの説明図であり、図2は伝送装置及び管理装置等から構成されるネットワークの説明図であり、図3は伝送装置の説明図であり、図4は管理装置の説明図である。
【0023】
〈基本ネットワーク構成〉
本実施形態のネットワークは、所謂SONET/SDHであり、図2に示すように、伝送装置1やこれを管理する管理装置(NMS:Network Management System)2等から構成されている。
【0024】
各伝送装置(同期多重化装置)1は、多重化により伝送路Lの複数の帯域を使用し、複数のチャネルを設定してデータの伝送を行う。
【0025】
なお、本実施形態のネットワークにおいて、前記伝送装置1は、先ずNMS2からのチャネルパス設定要求に基づき、デフォルトのチャネルパスを設定する。そして伝送装置1は、自身の空き帯域(チャネル)を検出し、この空き帯域をデフォルトのチャネルパス数に応じて配分し、チャネル数を増減する。これにより、ネットワーク資源(帯域)を有効に利用して通信を行えるようにしている。なお、デフォルトチャネルとは、増減の基礎となるチャネルパスであり、発着間の伝送路設定の初期にNMS2からのパス設定要求に基づいて設置されたチャネルを意味する。
【0026】
本実施形態において、デフォルトのチャネル及び増減するチャネルは、STS−1でも良いし、そのn倍のチャネルでも良い。更にVCの技術を使用すれば、チャネル数をSTS−1の整数倍とすることができる。そして本実施形態では、伝送装置1が、チャネルを増減する際にLCAS技術を用い、無瞬断で切り替えを行っている。
【0027】
また、本実施形態ではGMPLSシグナリングプロトコルを用いている。このGMPLSは現在IETFでその仕様が検討されているシグナリング方式である。MPLSはそのラベルとしてshimヘッダと呼ばれる固定長のヘッダをIPパケットの上位に付け、MPLS網内ではそのラベルのみを見て転送する技術である。従って、本実施形態では、NMS2から発信元の伝送装置1と着信先の伝送装置1にパス設定要求が出力されると、このシグナリングプロトコルによって各伝送装置1が自律的にチャネルを設定する。
【0028】
本発明によるネットワークシステムは、図1に示すように、チャネルパス管理部(チャネルルーティング・資源管理部)11や、チャネルパス設定部12、多重化部(同期多重化部)13、帯域調整部(動的帯域調整部)14を有している。
【0029】
このチャネルパス管理部11は、発信元の伝送装置から着信先の伝送装置へのチャネルのパス設定要求を網運用者(保守者)の指示に基づいて受け付け、このパス設定要求を満たすチャネルパスのルーティングを行う。また、チャネルパス管理部11は、帯域管理データベースを有し、管理対象のネットワークに属する各伝送装置間(エンド−エンド間)における帯域(リソースの割り当て状態)を管理し、各エンド−エンド間における帯域の使用状態を記憶している。
【0030】
チャネルパス設定部12は、チャネルパス管理部11のルーティング結果に基づくチャネル設定指示に従って、対応するエンド−エンド間に要求帯域に応じたチャネルのパスを設定する。
【0031】
多重化部13は、チャネルを多重化し、発着間のチャネル上を流れるデータをルーティング結果に応じたルートで発信側から着信側まで伝送する。
【0032】
そして、帯域調整部14は、或る伝送装置における(リソース;例えばチャネル)の空き状態を検出し、この空き帯域をその伝送装置が伝送路を形成している他の伝送装置1との関係等に応じて適切に配分し、この配分結果に基づいてチャネル数変更用のパス設定要求を出力する。
【0033】
このチャネルパス設定部12は、チャネルパスが設定された一連の伝送装置1のうち、発信元の伝送装置1に備えられたものであり、多重化部13は、この一連の伝送装置1により実現されるものであり、帯域調整部14は、この一連の伝送装置1のうち、着信先の伝送装置1に備えられたものが機能している。
【0034】
即ち、チャネルパスの設定によって各伝送装置が実行する機能が異なり、チャネルパスを限定するならば一部の要素を有していれば良いが、本例では図3に示すように各伝送装置が、チャネルパス設定部12、多重化部13、帯域調整部14を備えている。
【0035】
また、NMS2は、図4に示すように、チャネルパス管理部11や、チャネル許可部21、チャネル設定指示部22を有している。
【0036】
このチャネル許可部21は、伝送装置1からチャネル数変更用のパス設定要求を受信した場合に、帯域の空き状況と各伝送装置の該パス設定要求とに基づき、該帯域の空き(空きチャネル数)を上限としてチャネルの割り当てを許可する。
【0037】
チャネル設定指示部22は、チャネル許可部21で許可したチャネルの割当に基づいて前記各伝送装置にチャネル設定指示を出力する。
【0038】
この伝送装置1及びNMS2を構成する各部は、SONET/SDHの伝送装置に搭載される専用の電子回路(ハードウェア)で構成しても良いし、専用又は汎用のコンピュータでソフトウェアを運用することで実現しても良い。
【0039】
〈伝送方法〉
本実施形態における伝送方法について図5〜図20を用いて説明する。
【0040】
#1.デフォルトパス設定
図5において先ず、ネットワークの保守者がNMS2に発―着間のデフォルトチャネルパスの設定を入力する。例えば伝送装置1d,1eをそれぞれ発信元とし、伝送装置1aを着信先としてデフォルトチャネルパスを夫々設定する場合について説明する。NMS2から発信元装置1d,1eにデフォルトチャネルの設定要求を送信する(S11)。本例で設定するデフォルトチャネルパスの帯域は、最小単位であるSTS−1とする。
【0041】
前記パス設定要求を受信した発信元装置1d,1eは、このパス設定要求を満たすようにGMPLSシグナリングプロトコルを用いて着信先装置1aにチャネルパス設定要求を送信する(S12)。
【0042】
着信先装置1aは、このパスを設定すると発信元装置1d,1eにパス設定完了を通知し(S13)、この発信元装置1d,1eがNMS2にパス設定の完了を通知する(S14)。
【0043】
#2.帯域計算
本例では、図6,図7に示すように、伝送装置1aに12本のSTS−1を接続可能となっている。また、本例では1台の着信先の伝送装置(着信先装置)1aに対し、中継する伝送装置(中継装置)1b,1cを介して発信元の伝送装置(発信元装置)1d,1eが2台接続されている。そして、伝送装置1a−1d、伝送装置1a−1e間にそれぞれデフォルトチャネルパスが設定され、空きチャネルが10本ある場合について示す。
【0044】
着信先装置1aは、帯域調整部14が帯域管理テーブル(図7(a))を参照して空き帯域を検出する。即ちSTS−1×10本分の空きを検出する。そして帯域調整部14は、この空きチャネル数(10本)をデフォルトのチャネル数(チャネルの要求数、この例では2本)で割り、発信元装置毎の増分(5本)を求める。従って着信先装置1aの帯域調整部14は、伝送装置1a−1d、伝送装置1a−1e間のチャネルパス設定をSTS−1×1本からSTS−1×6本へ変更するように、帯域変更要求を出力する。帯域変更要求は、発信元装置の識別情報と、増加すべきSTS−1のチャネル数とを含んでいる。
【0045】
#3.帯域交渉
着信先装置1aは、上記のように帯域を増加させるため、以下に示す方法で各装置1d,1b,1c及び1e,1b,1cとの帯域交渉を行う。
【0046】
着信先装置1aは上記帯域変更要求をNMS2へ送信する(S15)。
【0047】
本例では、着信先装置1aからNMS2へ、チャネル5本分の帯域増加を求める帯域変更要求を出す。NMS2は、経路計算や所要チャネル数計算を行い、チャネル許可部21により、発信元装置1dと着信先装置1aとの間の空きチャネルを検索し、この要求された分の空きチャネルを確保できるか否かを判定する。NMS2は、この判定の結果、例えば3チャネル分の空きがあれば、この3チャネル分の設定を許可し、チャネル設定指示部22が、発信元装置1d,にチャネル設定指示を行う(S16)。
【0048】
発信元装置1dは、GMPLSシグナリングプロトコルを用いて着信先装置1aにチャネルパス設定要求を送信する(S17)。
【0049】
このパス設定要求を受信すると着信先装置1aは、設定要求に応じたチャネルパス設定を行い、完了すると発信元装置1dにGMPLSチャネル設定完了を通知する(S18)。このステップ(S17,S18)を2チャネル分繰り返して都合3チャネル分の設定を行う。
【0050】
そして、発信元装置1dは、増加設定したチャネルパスのうちの一つを特定し、それに対応するPOH(パスオーバヘッド)中のH4バイトにADDコマンドを記載して着信先装置1aに送信することで、そのチャネルパスをLCASにより無瞬断で増加させる機能を起動させる(S19)。これに対し、着信先装置1aは追加対象のチャネルの追加処理を行い、完了すると同じくH4バイトによりMember Status応答(追加の完了通知)を行う(S20)。
【0051】
そして発信元装置1dが、追加されたチャネルを用いた通信の開始を通知し(S21)、着信先装置1aがRS−Ack応答を返す(S22)。LCASの仕組みとしては1チャネルずつ増加を行うので、本例ではチャネル増設シーケンス(S19〜S22)を増加するチャネル数分(3回)繰り返す。
【0052】
その後、発信元装置1dがNMS2にパス設定の完了を通知する(S23)。
【0053】
これに応じてNMS2は、着信先装置1aに帯域変更の完了を通知する(S24)。この伝送装置1a−1d間の設定の後、伝送装置1a−1e間についても同様の動作を繰り返す。
【0054】
着信先装置1aは、チャネルの設定が完了すると、帯域管理テーブルの使用フラグと使用者を更新する。なお、図7(b)は、伝送装置1a−1d間及び伝送装置1a−1e間の帯域増加を完了した状態の帯域管理テーブルを示している。
【0055】
このように本実施形態の伝送装置1は、LCASを用いて無瞬断でチャネルを増加することができる。
【0056】
なお、ここで使用するH4バイトは、図8に示すようにSTM−1フレームに多重されて伝送されるSTS−1フレームのPOHに含まれている。このH4バイトは図9に示すフォーマットとなっており、このコントロールコードの値を指定して所望の機能を実行させる。図10は、このコントロールコードの値であり、例えば帯域を増加する場合、ADD(0001)を指定する。
【0057】
一方、新規に伝送装置1を追加する場合には、NMS2は、新規に追加される伝送装置を発信元とした場合に、この伝送装置と着信先の伝送装置に相当する伝送装置との間のルート計算を行い、且つルート計算結果で得られるルート上にデフォルトチャネルパスを設定できるか否かを、管理しているチャネルの空き状態より判断する。ここで、NMS2は、着信先の伝送装置に空きチャネルがない場合には、既存の発信元の伝送装置と当該着信先の伝送装置との間で既に設定されているデフォルトチャネルパス以外のチャネルを解放させて再度割当を行う。本例では、図5に示す発信元装置が2台の状態から図11に示すように発信元装置1xが追加される場合について説明する。図12は、この場合のシーケンスを示している。
【0058】
先ずNMS2が、新規伝送装置追加指示を既存の発信元装置(例えば発信元装置1d)に送信する(S31)。この指示には、解放対象のチャネルを示す情報(チャネル番号)、新規伝送装置のデフォルトチャネルパスを設定するための情報を含んでいる。
【0059】
発信元装置1dは、追加指示を受信すると着信先装置1aにGMPLSに基づくチャネル解放要求を送信する(S32)。なお、このとき送信する通知は、図13に示すように、解放要求なのか、設定要求なのか等、どのようなオーダかを示すメッセージIDを含む通知フォーマットによって行っている。ここでは、メッセージIDとして“解放”が設定され、要求帯域値には新規伝送装置1xのデフォルトチャネルパスの帯域値が設定される。着信先装置1aは解放要求を受け取ると、発信元装置1dに既に割り当てられているデフォルトチャネルパス以外のチャネルパスを要求帯域分だけ解放し、完了すると解放完了メッセージを発信先装置1dに送信する(S33)。
【0060】
すると、発信元装置1dは、追加指示に含まれていた情報を用いて新規伝送装置のデフォルトのチャネルパスの設定要求を着信先装置1aに送信する(S34)。このチャネルの設定が完了したら着信先装置1aは、発信元装置1dに設定完了を通知する(S35)。
【0061】
これを受けて発信元装置1dは、NMS2に新規伝送装置1xのデフォルトチャネルパスの追加が完了したことを通知する(S36)。
【0062】
その後、着信先装置1dは、各発信元装置1d,1e及び1xのデフォルトチャネルパス以外のチャネルを空きチャネルとして、上記したような空きチャネルの分配処理を行うことができる。
【0063】
なお、図12に示した例では、発信元装置1dに新規同期多重化装置追加指示が与えられているが、これに代えて、発信元装置1eに追加指示が与えられるようにしても良い。また、新規伝送装置の要求帯域が2以上のSTS−1である場合には、各発信元装置1d,1eに追加指示が与えられるようにしても良い。
【0064】
また、図12に示した例では、既存の発信元装置1dが新規の伝送装置1xのデフォルトチャネルパスを設定している。これに代えて、NMS2は、発信元装置1dに新規伝送装置1xの要求帯域分のチャネルを解放するためのパス解放指示を出し、発信元装置1dからパス解放完了通知を受け取ると、新規伝送装置1xにデフォルトチャネルパスのパス設定指示を出し、新規伝送装置1xが着信先装置1dとの間で両者間のデフォルトチャネルパスを設定するようにしても良い。
【0065】
このように本実施形態では、網運用者がNMS2に対し、ある2地点間(発−着信間;エンド−エンド間)のデフォルトのチャネルパスの設定指示を入力すれば、その後の当該2地点間における帯域(チャネル)の増減は発信元−着信先装置間で自動的に行われる。これによって網運用者の管理負担が軽減される(即ちネットワークの管理の複雑化が防止される)と共に、ネットワーク資源を有効に利用することができる。
【0066】
〈変形例1〉
本例では、図14,図15に示すように、2台の着信先装置1a,1fに対し、中継装置1b,1cを介して発信元装置1d(STS−1を12本使用可能)が1台接続され、STS−1一本分のデフォルトチャネルパスが伝送装置1d−1a間及び伝送装置1d−1f間に夫々設定され、伝送装置1aで使用可能な空きチャネル(STS−1)が10本ある場合について示す。
【0067】
この場合、発信元装置1dは、帯域調整部14が発信元装置1d内の帯域管理テーブルを参照して空き帯域を検出する。この時点での管理テーブルの内容は、図15に示す内容になっている。従ってSTS−1×10本分の空きが検出される。そして発信元装置1dの帯域調整部14は、この空きチャネル数(10本)をデフォルトのチャネル数(2本)で割り、発信元装置毎の増分(5本)を求める。従って発信元装置1dの帯域調整部14は、チャネルパス設定をSTS−1×1本からSTS−1×6本へ変更するように、チャネル数変更用の帯域変更要求をNMS2へ向けて出力する。
【0068】
その後、図4のS16〜S24と同様の処理が伝送装置1d−1a間、伝送装置1d−1f間で行われ、これらの発着間の帯域が増加される。
【0069】
このように、本発明では、伝送装置間の通信を一対多で行う場合には、単数側の伝送装置が複数側の伝送装置の数に応じてチャネルの割当を決定することができる。
【0070】
〈変形例2〉
上述の実施形態では、空き帯域を各伝送装置に等分に割り当てていたが、上記実施形態は、重み付け定数を用い、伝送装置毎に帯域を割り当てる割合を変更するように変形することができる。
【0071】
本例では、図5,図6に示すように、1台の着信先の伝送装置(着信先装置)1aに対し、中継する伝送装置(中継装置)1b,1cを介して発信元装置1d,1eが2台接続され、各発信元装置1d,1eにデフォルトチャネルパスがSTS−1一本分ずつ設定され、着信先装置1aの空きチャネルが10本ある場合について示す。また、発信元装置1dの重み付け定数が0.8、伝送装置1eの重み付け定数が1.2となっている。着信先装置1aは、上記重み付け定数を予め保持しているものと仮定する。
【0072】
この場合、着信先装置1aは、帯域調整部14が帯域管理テーブル(図6)を参照して空き帯域を検出する。即ちSTS−1×10本分の空きを検出する。そして帯域調整部14は、次式によって着信先装置毎の増分を求める。
【0073】
α(n)×M/n
但し、n:制御対象となる伝送装置の数(デフォルトのチャネル数)
M:該制御対象に割り当て可能な総チャネル数
α(n):重み付け定数
従って着信先装置1aの帯域調整部14は、図16に示すように発信元装置1dとの間のチャネルを4本、発信元装置1eとの間のチャネルを6本、増加させるように帯域変更要求をNMS2に対して出力する。
【0074】
なお、重み付け定数は、予め各伝送装置が記録しておいても良いし、パス設定時に複数側の伝送装置から単数側の伝送装置に送信しても良いし、NMS側から指定しても良い。
【0075】
このように本例によれば、複数側の伝送装置(この例では発信元)に対して空き帯域(チャネル)を割り当てる割合を、チャネルの重要度やアクセス数などによって任意に設定できる。
【0076】
〈変形例3〉
本例は、発信元装置と着信先装置との間に割り当てる最小チャネル数を規定する様に実施形態を変形している。
【0077】
図17は本例のネットワーク構成を示す図であり、図18は本例の帯域管理テーブルを示している。
【0078】
本例では発信元装置1d,1eの2台が着信先装置1aに接続されており、図18(a)に示すように、実施形態で説明した手順により各発信元装置1d,1eにチャネルを6本ずつ割り当てている場合について説明する。
【0079】
また、発信元装置1dと着信先装置1aとの間に割り当てられる最小チャネル数が5に設定されている。
【0080】
ここで、新規に発信元装置1xを追加すると、帯域調整部14は、デフォルトのチャネルを1つ増加し、残りの9チャネルを配分するように制御することになる。
【0081】
この場合、前述の実施形態のように最小チャネル数を考慮しないと、発信元装置の台数に応じて3等分し、4本ずつ配分される。
【0082】
本例では、発信元装置1dと着信先装置1aとの間の最小チャネル数が5であるので、残りの7本を発信元装置1dと発信元装置1xとで等分する。なお、この残りのチャネルを発信元装置の台数で割り切れない場合には、余ったチャネルを空きチャネルとする。また、各伝送装置に優先順位を設定し、この優先順位の順番に余ったチャネルを割り当てても良い。本例では図18(b)に示すように、発信元装置1dと発信元装置1xとにチャネルを3本ずつ割り当てて、空きチャネルを1本としている。
【0083】
なお、最小チャネル数は、予め各伝送装置が記録しておいても良いし、パス設定時に複数側の伝送装置から単数側の伝送装置に送信しても良いし、NMS側から指定しても良い。
【0084】
なお、図17に示した例では、新規の伝送装置1xが追加された場合における着信先装置1dのデフォルトチャネル以外のチャネルの再分配において、発信元装置1dの最小チャネル数が保証される場合について説明した。但し、上記した保証は、或る着信先装置において、複数の発信元装置毎のデフォルトチャネルパスの設定が終了した後における空きチャネルの分配においても行うことができる。例えば、着信先装置1dで管理される12本のSTS−1チャネルについて、発信元装置1dと着信先装置1aとの間,及び発信元装置1eと着信先装置1aとの間でSTS−1チャネル1本分のデフォルトチャネルパスが設定されている場合において、10本分の空きチャネルを各発信元装置1d及び1eに分配するときに、発信元装置1dの最小チャネル数が例えば“8”に設定されている場合には、7本のSTS−1チャネルが発信元装置1dと着信先装置1aとの間に追加され、3本のSTS−1チャネルが発信元装置1eと着信先装置1aとの間に設定されるように空きチャネルが分配される。
【0085】
これにより空き状況に応じて使用する帯域を変更し、効率良く通信を行う構成としながら、所定のエンド−エンド間について必要な帯域を保証することができる。
【0086】
〈変形例4〉
本例は、発信元装置と着信先装置との間に割り当てる最大チャネル数を規定する様に実施形態を変形している。
【0087】
本例は、図19,図6に示すように、1台の着信先の伝送装置(着信先装置)1aに対し、中継する伝送装置(中継装置)1b,1cを介して発信元装置1d,1eが2台接続され、STS−1チャネル1本分のデフォルトチャネルパスが伝送装置1d−1a間、及び伝送装置1e−1a間に夫々設定され、伝送装置1aでの空きチャネルが10本ある場合について示す。また、発信元装置1dと着信先装置1aとの間の最大チャネル数が3に規定されている。
【0088】
この場合、着信先装置1aの帯域調整部14が、帯域管理テーブル(図6)を参照して空き帯域の検出、即ちSTS−1×10本分の空きチャネルを検出する。そして帯域調整部14は、この空きチャネル10本を等分して着信先装置毎の増分を求める。
【0089】
このとき発信元装置1dと着信先装置1aとの間のチャネル数は、最大3に規定されているので、デフォルトのチャネル数を引いた2が増分の上限となる。
【0090】
帯域調整部14は、前記空きチャネル数を等分した増分が、増分の上限を超えているので、前記発信元装置1dと着信先装置1aとの間の増分を2とし、他方の増分を8とし、帯域変更要求をNMS2に出力する。
【0091】
なお、このとき前記最大チャネル数が7であれば、前記空きチャネル数を等分した増分(5)を超えないので、各増分が5となる。
【0092】
なお、最大チャネル数は、予め各伝送装置が記録しても良いし、パス設定時に複数側の伝送装置から単数側の伝送装置に送信しても良いし、NMS側から指定しても良い。
【0093】
このように本例によれば、割り当てられる帯域(チャネル)の上限を規定でき、必要以上に帯域が割り当てられることを無くし、適切に帯域(チャネル)の割り当てが行えるようにしている。
【0094】
なお、本変形例の最大チャネル数と上記変形例4の最小チャネル数とを同時に指定し、割り当てられるチャネル数の範囲を規定するようにしても良い。
【0095】
〈変形例5〉
本例では、リアルタイムなトラフィックを測定し、その測定量に応じて割り当てるチャネル数を決定する様に実施形態を変形している。
【0096】
図20は、本例の伝送装置を示すブロック図である。本例の伝送装置1は、図1の伝送装置と比べてチャネル毎のトラフィックを測定する測定部31を備えた点が異なっている。
【0097】
本例の伝送装置1では、例えば図16に示すように、帯域調整部14によって空き帯域が配分された場合、各チャネルのトラフィックを測定部31で測定する。
【0098】
この測定の結果、割り当てたチャネルが使用されていなかった場合には、帯域調整部14が、この結果に基づき、使用されていないチャネルの解放要求を出力する。
【0099】
また、前記測定の結果、一部のチャネルにトラフィックが集中している場合には、この結果に基づいて帯域調整部14がこのチャネルに対応する発着間のチャネル数を増やすための帯域変更要求を出力する。
【0100】
例えば発信元装置1dから着信先装置1aまでのトラフィックが少なく、発信元装置1eから着信先装置1aまでのトラフィックが多い場合には、着信元装置1aがこれを検出して該装置1d−1a間のチャネルを減らして該装置1e−1a間のチャネルを増加させるパス設定要求を出力する。
【0101】
このように本例によれば、実情に即して帯域を変更でき、更なる効率化を図れる。
【0102】
なお、測定部31によるトラフィックの測定は、例えば伝送データを観測し、一定以上ヌルデータが続いた場合にチャネルが使用されていないと判定する。また、実データを伝送していない場合には、特定のコードを送信するようにし、このコードが所定時間以上にわたって検出された場合にチャネルが使用されていないと判定する。逆に一定以上ヌルデータが検出されない場合にはトラフィックが集中していると判定する。また、実データを伝送していない場合に、特定のコードを送信するようにし、このコードが所定時間以上にわたって検出されない場合にトラフィックが集中していると判定する。
【0103】
なお、上記したチャネルの割当変更に代えて、エンド−エンド間のトラフィックの比較を行わなくても、或るエンド−エンド間におけるトラフィックが「多い」と判定される所定の条件を満たす場合に、他のエンド−エンド間に割り当てられているチャネルが当該エンド−エンド間に割り当てられるような制御を行うこともできる。
【0104】
《実施形態2》
次に本発明の実施形態2について説明する。前述の実施形態1ではGMPLSを用いてチャネルパスの設定を行ったが、本実施形態ではこれに代えてNMSがチャネルパスの設定を指示する点が異なっている。なお、その他の構成は略同じであるので、同一の要素に同符号を付して再度の説明を省略している。
【0105】
〈伝送方法〉
本実施形態における伝送方法について図21を用いて説明する。
【0106】
#1.NMSからのデフォルトパス設定
先ず、ネットワークの保守者がNMS2に発着信装置間のデフォルトチャネルパスの設定を入力する。例えば伝送装置1d,1eをそれぞれ発信元とし、伝送装置1aを着信先としてデフォルトチャネルパスを夫々設定する場合について説明する。NMS2は、チャネルパス管理部11で、このパス設定要求を満たすチャネルのルーティングを行い、チャネル設定指示部22が、チャネルパス管理部11のルーティング結果に基づき、各伝送装置1a,1b,1c,1d及び1a,1b,1c,1eに対してデフォルトチャネルパスの設定指示を出力する(S41)。
【0107】
NMS2から本例で設定するパスの帯域は、最小単位であるSTS−1とする。
【0108】
NMS2は、該パスの設定が行われると、チャネルパス管理部11が帯域の使用状況を帯域管理テーブルに記憶する。
【0109】
帯域管理テーブルは、入力ポート(帯域)毎に管理され、使用フラグや、デフォルトチャネルフラグ、使用者フラグ等からなる。パスが設定された場合(帯域が使用された場合)には使用フラグがセットされる(即ち、使用状態で1、未使用状態で0とされる)。かつそれがデフォルトチャネルの場合は、デフォルトチャネルフラグがセットされる。さらにそのチャネルの使用者の欄に発信元の伝送装置のIDを記録する。
【0110】
#2.帯域計算
本例では、図6,図7(a)に示すように、1台の着信先の伝送装置(着信先装置)1aに対し、中継する伝送装置(中継装置)1b,1cを介して発信元の伝送装置(発信元装置)1d,1eが2台接続され、空きチャネルが10本ある場合について示す。
【0111】
この場合、着信先装置1aは、帯域調整部14が帯域管理テーブルを参照して空き帯域の検出、即ちSTS−1×10本分の空きチャネルを検出する。そして帯域調整部14は、この空きチャネル数をデフォルトのチャネル数で割り、発信元装置毎の増分(5本)を求める。
【0112】
#3.帯域交渉
着信先装置1aの帯域調整部14は、STS−1×1本からSTS−1×6本へ変更するように、即ちチャネル5本分の帯域増加を求める帯域変更要求をNMS2へ送信する(S42)。
【0113】
NMS2は、経路計算及び所要チャネル数計算を行い、チャネル許可部21により発信元装置1dから着信先装置1a間の空きチャネルを検索し、この要求された分の空きチャネルを確保出来るか否かを判定する。NMS2は、この判定の結果、例えば3チャネル分の空きがあれば、この3チャネル分の設定を許可し、チャネル設定指示部22が各伝送装置1、即ち発信元装置1d、中継装置1c,1b、着信先装置1aにチャネル設定指示を行う(S43)。
【0114】
そして、発信元装置1dは、増加設定したチャネルパスのうちの一つを特定し、それに対応するPOH(パスオーバヘッド)中のH4バイトにADDコマンドを記載して着信先装置1aに送信することで、そのチャネルパスをLCASにより無瞬断で増加させる機能を起動させる(S44)。これに対し、着信先装置1aは追加対象のチャネルの追加処理を行い、完了すると同じくH4バイトによりMember Status応答(追加の完了通知)を行う(S45)。
【0115】
そして発信元装置1dが、追加されたチャネルを用いた通信の開始を通知し(S46)、着信先装置1aがRS−Ack応答を返す(S47)。LCASの仕組みとしては1チャネルずつ増加を行うので、本例ではチャネル増設シーケンス(S44〜S47)を増加するチャネル数分(3回)繰り返す。
【0116】
この最後のRS−Ack応答が発信元装置1dに返ると、該発信元装置1dは、NMS2へ完了通知を送信する(S48)。また、発信元装置1e−着信先装置1a間についても同様の動作を繰り返す。
【0117】
また、NMS2のチャネル管理部24は、この完了通知に応じて帯域管理テーブルの使用フラグと使用者を図7(b)の如く更新する。
【0118】
このように本実施形態の伝送装置1は、LCASを用いて無瞬断でチャネルの切り替えを行っている。
【0119】
一方、新規に伝送装置1を追加する場合には、NMS2は、新規に追加される伝送装置を発信元とした場合に、この伝送装置と着信先の伝送装置に相当する伝送装置との間のルート計算を行い、且つルート計算結果で得られるルート上にデフォルトチャネルパスを設定できるか否かを、管理しているチャネルの空き状態より判断する。ここで、NMS2は、着信先の伝送装置に空きチャネルがない場合には、既存の発信元の伝送装置と当該着信先の伝送装置との間で既に設定されているデフォルトチャネルパス以外のチャネルを解放させて再度割当を行う。本例では、図5に示す発信元装置が2台の状態から図11に示すように発信元装置1xが追加される場合について説明する。図22は、この場合のシーケンスを示している。
【0120】
先ずNMS2が、新規のチャネルパス設定要求を各伝送装置1に送信する(S51)。
【0121】
着信先装置1aは、空きチャネルが無い場合、NMS2にチャネルを解放するようにチャネルパス設定要求を送信する(S52)。
【0122】
NMS2は帯域管理テーブルを参照し、デフォルトチャネルパスではないチャネルを1つ決定し、このチャネルの解放指示を各伝送装置1に送信する(S53)。
【0123】
着信先装置1aは、この解放した帯域を使用して新規にデフォルトのチャネルパスを設定し、この設定が完了したらNMS2へ完了通知を送信する(S54)。
【0124】
そして、デフォルトのチャネルパスが設定されたのちは、前述と同様に各伝送装置1の帯域調整部14によって空き帯域が配分される。
【0125】
このように本実施形態では、網運用者がNMS2に対し、ある2地点間(発−着信間;エンド−エンド間)のデフォルトのチャネルパスの設定指示を入力すれば、その後の当該2地点間における帯域(チャネル)の増減は発信元−着信先装置間で自動的に行われる。これによって網運用者の管理負担が軽減される(即ちネットワークの管理の複雑化が防止される)と共に、ネットワーク資源を有効に利用される。
【0126】
なお、本実施形態においても前述の実施形態1の変形例1〜変形例5と同様に変形することができる。
【0127】
《実施形態3》
次に本発明の実施形態3を図23から図28に基づいて説明する。図23は本実施形態のネットワークシステムの説明図であり、図24は伝送装置の概略図、図25は管理装置の概略構成図である。
【0128】
〈基本ネットワーク構成〉
本実施形態のネットワークシステムは、前述の実施形態2と比べ、帯域調整部を管理装置側に設けた点が異なっている。なお、前述の実施形態と同一の要素には同符号を付して再度の説明を省略する。
【0129】
本実施形態のネットワークシステムは、図23に示すように、伝送路Lを介して多重化したデータを伝送する伝送装置10や、これを管理する管理装置(NMS:Network Management System)20等から構成されている。
【0130】
本実施形態のネットワークシステムにおいては、NMS20が、デフォルトのチャネルパスを設定した後、空き帯域を検出して、この空き帯域をデフォルトのチャネルパス数に応じて配分し、チャネル数を増減するように各伝送装置10にチャネルパス設定の支持を行う。これにより、ネットワーク資源を有効に利用して通信を行えるようにしている。
【0131】
伝送装置10は、図24に示すように、チャネルパス設定部12及び多重化部13を有している。
【0132】
NMS20は、図25に示すように、チャネルパス管理部11や、チャネル設定指示部22、帯域調整部26を有している。
【0133】
このチャネルパス管理部11は、発信元の伝送装置から着信先の伝送装置へのチャネルのパス設定要求を網運用者(保守者)から受け付け、このパス設定要求を満たすチャネルパスのルーティングを行う。また、チャネルパス管理部11は、帯域管理データベースを有し、管理対象のネットワークに属する各伝送装置間(エンド−エンド間)における帯域(リソースの割り当て状態)を一元管理し、各エンド−エンド間における帯域の使用状態を記憶している。
【0134】
チャネル設定指示部22は、チャネルパス管理部11のルーティング結果に基づくチャネル設定指示に従って、対応するエンド−エンド間に要求帯域に応じたチャネルのパスを設定する。
【0135】
そして、帯域調整部26は、或る伝送装置における(リソース;例えばチャネル)の空き状態を検出し、この空き帯域をその伝送装置が伝送路を形成している他の伝送装置1との関係等に応じて適切に配分し、この配分結果に基づいてチャネル数変更用のパス設定要求を行う。
【0136】
また、伝送装置10は、NMS20によって設定されたチャネルを使用して多重化したデータを伝送する。
【0137】
上記伝送装置10及びNMS20を構成する各部は、専用の電子回路(ハードウェア)で構成しても良いし、汎用のコンピュータでソフトウェアを運用することによって実現しても良い。
【0138】
〈伝送方法〉
次に本実施形態における伝送方法について図26を用いて説明する。
【0139】
#1.NMSからのデフォルトパス設定
先ず、ネットワークの保守者がNMS20に発着信装置間のデフォルトチャネルパスの設定を入力する。NMS20は、チャネルパス管理部11で、このパス設定要求を満たすチャネルのルーティングを行い、チャネル設定指示部22が、チャネルパス管理部11のルーティング結果に基づき、各伝送装置10に対してデフォルトチャネルのパス設定要求を送信する(S61)。
【0140】
#2.帯域計算
本例では、図23,図27(a)に示すように、1台の着信先の伝送装置(着信先装置)10aに対し、中継する伝送装置(中継装置)10b,10cを介して発信元の伝送装置(発信元装置)10d,10eが2台接続され、空きチャネルが10本ある場合について示す。
【0141】
この場合、NMS20は、帯域調整部26が帯域管理テーブルを参照して空き帯域を検出する。即ちSTS−1×10本分の空きチャネルを検出する。そして帯域調整部26は、この空きチャネル数をデフォルトのチャネル数で割り、発信元装置毎の増分(5本)を求める。
【0142】
#3.帯域交渉
NMS20の帯域調整部26は、STS−1×1本からSTS−1×6本へ変更するように、チャネル5本分の帯域増加を求める帯域変更要求をチャネル許可部21に出力する。
【0143】
NMS20は経路計算、所要チャネル数計算を行い、チャネル許可部21により、発信元装置10dと着信先装置10aとの間の空きチャネルを検索し、この要求された分の空きチャネルが確保できるか否かを判定する。NMS20は、この判定の結果、例えば3チャネル分の空きがあれば、チャネルパス設定指示部25が各伝送装置10、即ち発信元装置10d,10e、中継装置10b,10c、着信先装置10aにチャネル設定指示を行う(S62)。
【0144】
発信元装置10dは、H4バイト中にADDコマンドを記載して着信先装置10aに送信することで、そのチャネルパスをLCASにより無瞬断で増加させる機能を起動させる(S63)。これに対し着信先装置1aは追加対象のチャネルの追加処理を行い、完了すると同じくH4バイトによりMember Status応答(追加の完了通知)を行う(S64)。
【0145】
そして発信元装置10dが、追加されたチャネルを用いた通信の開始を通知し(S65)、着信先装置10aがRS−Ack応答を返す(S66)。LCASの仕組みとしては1チャネルずつ増加を行うので、本例ではチャネル増設シーケンス(S63〜S66)を3回繰り返す。
【0146】
この最後のRS−Ack応答が発信元装置10dに返ると、該発信元装置10dは、NMS2へ完了通知を送信する(S67)。また、発信元装置10e−着信先装置10aについても同様の動作を繰り返す。
【0147】
これに応じてNMS20のチャネルパス管理部11は、帯域管理テーブルの使用フラグと使用者を更新する。なお、図28(b)は、伝送装置1a−1d間及び伝送装置1a−1e間の帯域増加を完了した状態の帯域管理テーブルを示している。
【0148】
このように本実施形態の伝送装置10は、LCASを用いて無瞬断でチャネルの切り替えを行っている。
【0149】
一方、新規に伝送装置10を追加する場合には、NMS2は、新規に追加される伝送装置を発信元とした場合に、この伝送装置と着信先の伝送装置に相当する伝送装置との間のルート計算を行い、且つルート計算結果で得られるルート上にデフォルトチャネルパスを設定できるか否かを、管理しているチャネルの空き状態より判断する。ここで、NMS2は、着信先の伝送装置に空きチャネルがない場合には、既存の発信元の伝送装置と当該着信先の伝送装置との間で既に設定されているデフォルトチャネルパス以外のチャネルを解放させて再度割当を行う。
【0150】
このように本実施形態では、網運用者がNMSに対し、ある2地点間(発−着信間;エンド−エンド間)のデフォルトのチャネルパスの設定指示を入力すれば、その後の当該2地点間における帯域(チャネル)の増減は発信元−着信先装置間で自動的に行われる。これによって網運用者の管理負担が軽減される(即ちネットワークの管理の複雑化が防止される)と共に、ネットワーク資源を有効に利用される。
【0151】
なお、本実施形態においても前述の実施形態1の変形例1〜変形例5と同様に変形することができる。
【0152】
《その他の実施形態》
本発明の伝送装置および管理装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0153】
例えば、以下に付記した構成であっても上述の実施形態と同様の効果が得られる。
【0154】
(付記1)
多重化により伝送路の複数の帯域を使用して複数のチャネルを設定し、データの伝送を行う伝送装置において、
前記チャネルのパスを設定するチャネルパス設定部と、
データを多重化し、前記チャネルのパスに基づいて伝送する多重化部と、
前記伝送路中の空き帯域を検出し、この空き帯域をチャネルの要求数に応じて適切に配分し、この配分結果に基づいてチャネル数変更用のパス設定要求を出力する帯域調整部と、
を備えることを特徴とした伝送装置。(1)
(付記2)
発信元の伝送装置が複数あり、着信先の伝送装置が1つの場合、
前記帯域調整部が、発信元の伝送装置の数に応じて割当チャネル数を決定することを特徴とする付記1に記載の伝送装置。(2)
(付記3)
発信元の伝送装置が1つであり、着信先の伝送装置が複数ある場合、
前記帯域調整部が、着信先の伝送装置の数に応じて割当チャネル数を決定することを特徴とする付記1に記載の伝送装置。(3)
(付記4)
制御対象となる伝送装置の数をnとし、該制御対象に割り当て可能な総チャネル数をMとし、重み付け定数をα(n)としたとき、各伝送装置に割り当てるチャネル数をα(n)×m/nとすることを特徴とする付記1に記載の伝送装置。(4)
(付記5)
前記帯域調整部が、発信元の伝送装置と着信先の伝送装置との間に割り当てる最小チャネル数を規定し、該発信元の伝送装置と着信先の伝送装置間のチャネル数が前記最小チャネル数未満とならないように、チャネルの割当を行うことを特徴とする付記1に記載の伝送装置。(5)
(付記6)
前記帯域調整部が、発信元の伝送装置と着信先の伝送装置との間に割り当てる最大チャネル数を規定し、該発信元の伝送装置と着信先の伝送装置間のチャネル数が前記最大チャネルを超えないように、チャネルの割当を行うことを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
【0155】
(付記7)
前記発信元の伝送装置と着信先の伝送装置との間のトラヒックを測定する測定部を備え、
前記帯域調整部が、その測定結果に応じて割り当てるチャネル数を決定することを特徴とする付記1に記載の伝送装置。(6)
(付記8)
チャネルパス管理部が、新規にチャネルパスを設定するパス設定要求を受け付け、このパス設定要求を満たすチャネルのルーティングを行った際に、空き帯域が無い場合、
帯域調整部が、デフォルトチャネル以外のチャネルを取り消して帯域を解放し、新規のチャネルパスを設定することを特徴とする付記1に記載の伝送装置。(7)
(付記9)
前記チャネルパス設定部が、シグナリングプロトコルを用いてチャネルパスの設定を行うことを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
【0156】
(付記10)
前記チャネルの増減をLCAS(Link Capacity AdjustmentScheme)により無瞬断で行うことを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
【0157】
(付記11)
多重化により伝送路の複数の帯域を使用して複数のチャネルを設定し、データの伝送を行う伝送装置が、
発信元の伝送装置から着信先の伝送装置へのチャネルのパス設定要求を受け付けるステップと、
このパス設定要求を満たすチャネルのルーティングを行うステップと、
前記ルーティング結果に基づいてチャネルのパスを設定するステップと、
データを多重化し、前記チャネルパスに基づいて伝送するステップと、
前記伝送路中の空き帯域を検出し、この空き帯域をチャネルの要求数に応じて適切に配分し、この配分結果に基づいてチャネルのパス設定要求を出力するステップと、
を実行することを特徴とした伝送方法。(8)
(付記12)
発信元の伝送装置が複数あり、着信先の伝送装置が1つの場合、
前記帯域を配分するステップにおいて、発信元の伝送装置の数に応じて割当チャネル数を決定することを特徴とする付記11に記載の伝送方法。
【0158】
(付記13)
発信元の伝送装置が1つであり、着信先の伝送装置が複数ある場合、
前記帯域を配分するステップにおいて、着信先の伝送装置の数に応じて割当チャネル数を決定することを特徴とする付記11に記載の伝送方法。
【0159】
(付記14)
制御対象となる伝送装置の数をnとし、該制御対象に割り当て可能な総チャネル数をMとし、重み付け定数をα(n)としたとき、各伝送装置に割り当てるチャネル数をα(n)×M/nとすることを特徴とする付記11に記載の伝送方法。
【0160】
(付記15)
前記帯域を配分するステップにおいて、発信元の伝送装置と着信先の伝送装置との間に割り当てる最小チャネル数を規定し、該発信元の伝送装置と着信先の伝送装置間のチャネル数が前記最小チャネル数未満とならないように、チャネルの割当を行うことを特徴とする付記11に記載の伝送方法。
【0161】
(付記16)
前記帯域を配分するステップにおいて、発信元の伝送装置と着信先の伝送装置との間に割り当てる最大チャネル数を規定し、該発信元の伝送装置と着信先の伝送装置間のチャネル数が前記最大チャネルを超えないように、チャネルの割当を行うことを特徴とする付記13に記載の伝送方法。
【0162】
(付記17)
前記発信元の伝送装置と着信先の伝送装置との間のトラヒックを測定するステップを更に備え、
前記帯域を配分するステップにおいて、その測定結果に応じて割り当てるチャネル数を決定することを特徴とする付記13に記載の伝送方法。
【0163】
(付記18)
前記チャネルのルーティングを行うステップにおいて、新規にチャネルパスを設定するパス設定要求を受け付け、このパス設定要求を満たすチャネルのルーティングを行った際に、空き帯域が無い場合、
帯域調整部が、デフォルトチャネル以外のチャネルを取り消して帯域を解放し、新規のチャネルパスを設定することを特徴とする付記13に記載の伝送方法。
【0164】
(付記19)
前記チャネルパスを設定するステップにおいて、シグナリングプロトコルを用いてチャネルパスの設定を行うことを特徴とする付記13に記載の伝送方法。
【0165】
(付記20)
前記チャネル設定要求に基づいてチャネルを増減させる場合、LCAS(Link Capacity Adjustment Scheme)により無瞬断で行うことを特徴とする付記13に記載の伝送方法。
【0166】
(付記21)
多重化により伝送路の複数の帯域を使用して複数のチャネルを設定し、データの伝送を行う伝送装置と、該伝送装置を管理する管理装置とを有するネットワークシステムであって、
前記管理装置が、
発信元の伝送装置から着信先の伝送装置へのチャネルのパス設定要求を受け付け、このパス設定要求を満たすチャネルのルーティングを行うチャネルパス管理部と、
前記チャネルの設定指示を伝送装置に送信するチャネル設定指示部とを備え、
前記伝送装置が、
前記チャネルの設定指示に基づいてチャネルパスを設定するチャネルパス設定部と、
データを多重化し、前記チャネルパスに基づいて伝送する多重化部と、
前記伝送路中の空き帯域を検出し、この空き帯域をチャネルの要求数に応じて適切に配分し、この配分結果に基づいてチャネル数変更用のパス設定要求を出力する帯域調整部と、
を備えることを特徴としたネットワークシステム。(9)
(付記22)
発信元の伝送装置が複数あり、着信先の伝送装置が1つの場合、
前記帯域調整部が、発信元の伝送装置の数に応じて割当チャネル数を決定することを特徴とする付記21に記載のネットワークシステム。
【0167】
(付記23)
発信元の伝送装置が1つであり、着信先の伝送装置が複数ある場合、
前記帯域調整部が、着信先の伝送装置の数に応じて割当チャネル数を決定することを特徴とする付記21に記載のネットワークシステム。
【0168】
(付記24)
制御対象となる伝送装置の数をnとし、該制御対象に割り当て可能な総チャネル数をMとし、重み付け定数をα(n)としたとき、各伝送装置に割り当てるチャネル数をα(n)×M/nとすることを特徴とする付記21に記載のネットワークシステム。
【0169】
(付記25)
前記帯域調整部が、発信元の伝送装置と着信先の伝送装置との間に割り当てる最小チャネル数を規定し、該発信元の伝送装置と着信先の伝送装置間のチャネル数が前記最小チャネル数未満とならないように、チャネルの割当を行うことを特徴とする付記21に記載のネットワークシステム。
【0170】
(付記26)
前記帯域調整部が、発信元の伝送装置と着信先の伝送装置との間に割り当てる最大チャネル数を規定し、該発信元の伝送装置と着信先の伝送装置間のチャネル数が前記最大チャネルを超えないように、チャネルの割当を行うことを特徴とする付記21に記載のネットワークシステム。
【0171】
(付記27)
前記発信元の伝送装置と着信先の伝送装置との間のトラヒックを測定する測定部を備え、
前記帯域調整部が、その測定結果に応じて割り当てるチャネル数を決定することを特徴とする付記21に記載のネットワークシステム。
【0172】
(付記28)
チャネルパス管理部が、新規にチャネルパスを設定するパス設定要求を受け付け、このパス設定要求を満たすチャネルのルーティングを行った際に、空き帯域が無い場合、
帯域調整部が、デフォルトチャネル以外のチャネルを取り消して帯域を解放し、新規のチャネルパスを設定することを特徴とする付記21に記載のネットワークシステム。
【0173】
(付記29)
前記チャネルパス設定部が、シグナリングプロトコルを用いてチャネルパスの設定を行うことを特徴とする付記21に記載のネットワークシステム。
【0174】
(付記30)
前記チャネルの増減をLCAS(Link Capacity Adjustment Scheme)により無瞬断で行うことを特徴とする付記21に記載のネットワークシステム。
【0175】
(付記31)
多重化により伝送路の複数の帯域を使用して複数のチャネルを設定し、データの伝送を行う伝送装置を有するネットワークの管理装置であって、
発信元の伝送装置から着信先の伝送装置へのチャネルのパス設定要求を受け付け、このパス設定要求を満たすチャネルのルーティングを行うチャネルパス管理部と、
前記伝送路中の空き帯域を検出し、この空き帯域をチャネルの要求数に応じて適切に配分し、この配分結果に基づいてチャネル数変更用のパス設定要求を出力する帯域調整部と、
を備えることを特徴とした管理装置。(10)
(付記32)
複数の伝送装置を含み、所定の伝送装置間に設定されるパス上をデータが伝送されるネットワークにおいてパスの帯域を調整するシステムであって、
所定の伝送装置間に、通信に最低限必要な帯域を持つデフォルトチャネルを設定するデフォルトチャネル設定部と、
或る伝送装置について、その伝送値装置が使用可能な空きチャネルを、その伝送装置に接続されている1以上のパスに割り当てることにより、この1以上のパスに対する帯域を調整する帯域調整部と、
を含む帯域調整システム。
【0176】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、伝送装置間の通信に使用する帯域を空き帯域に応じて自動的に配分することで、ネットワークの管理の複雑化を防止しつつ、ネットワーク資源の利用効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るネットワークシステムの概略図
【図2】伝送装置及び管理装置等から構成されるネットワークの説明図
【図3】伝送装置の説明図
【図4】管理装置の説明図
【図5】伝送手順の説明図
【図6】ネットワーク構成図
【図7】帯域管理テーブルの説明図
【図8】H4バイトの説明図
【図9】H4バイトのフォーマットを示す図
【図10】H4バイトのコントロールコードの値を示す図
【図11】伝送装置を追加する例を示すネットワーク構成図
【図12】チャネル解放のシーケンスを示す図
【図13】通知フォーマットの説明図
【図14】変形例2のネットワーク構成図
【図15】変形例2の管理テーブルの説明図
【図16】変形例3のネットワーク構成図
【図17】変形例4のネットワーク構成図
【図18】変形例4の管理テーブルの説明図
【図19】変形例5のネットワーク構成図
【図20】変形例5の伝送装置の概略図
【図21】実施形態2の伝送方法の説明図
【図22】実施形態2のチャネル解放のシーケンスを示す図
【図23】実施形態3のネットワークシステムの説明図
【図24】実施形態3の伝送装置の概略構成図
【図25】実施形態3の管理装置の概略構成図
【図26】実施形態3の伝送方法の説明図
【図27】帯域管理テーブルの説明図
【符号の説明】
1 伝送装置
2 管理装置
11 チャネルパス管理部
12 チャネルパス設定部
13 多重化部
14 帯域調整部
21 チャネル許可部
22 チャネル設定指示部
31 測定部
Claims (10)
- 多重化により伝送路の複数の帯域を使用して複数のチャネルを設定し、データの伝送を行う伝送装置において、
前記チャネルのパスを設定するチャネルパス設定部と、
データを多重化し、前記チャネルのパスに基づいて伝送する多重化部と、
前記伝送路中の空き帯域を検出し、この空き帯域をチャネルの要求数に応じて適切に配分し、この配分結果に基づいてチャネル数変更用のパス設定要求を出力する帯域調整部と、
を備えることを特徴とした伝送装置。 - 発信元の伝送装置が複数あり、着信先の伝送装置が1つの場合、
前記帯域調整部が、発信元の伝送装置の数に応じて割当チャネル数を決定することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。 - 発信元の伝送装置が1つであり、着信先の伝送装置が複数ある場合、
前記帯域調整部が、着信先の伝送装置の数に応じて割当チャネル数を決定することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。 - 制御対象となる伝送装置の数をnとし、該制御対象に割り当て可能な総チャネル数をMとし、重み付け定数をα(n)としたとき、各伝送装置に割り当てるチャネル数をα(n)×M/nとすることを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
- 前記帯域調整部が、発信元の伝送装置と着信先の伝送装置との間に割り当てる最小チャネル数を規定し、該発信元の伝送装置と着信先の伝送装置間のチャネル数が前記最小チャネル数未満とならないように、チャネルの割当を行うことを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
- 前記発信元の伝送装置と着信先の伝送装置との間のトラヒックを測定する測定部を備え、
前記帯域調整部が、その測定結果に応じて割り当てるチャネル数を決定することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。 - チャネルパス管理部が、新規にチャネルパスを設定するパス設定要求を受け付け、このパス設定要求を満たすチャネルのルーティングを行った際に、空き帯域が無い場合、
帯域調整部が、デフォルトチャネル以外のチャネルを取り消して帯域を解放し、新規のチャネルパスを設定することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。 - 多重化により伝送路の複数の帯域を使用して複数のチャネルを設定し、データの伝送を行う伝送装置が、
発信元の伝送装置から着信先の伝送装置へのチャネルのパス設定要求を受け付けるステップと、
このパス設定要求を満たすチャネルのルーティングを行うステップと、
前記ルーティング結果に基づいてチャネルのパスを設定するステップと、
データを多重化し、前記チャネルパスに基づいて伝送するステップと、
前記伝送路中の空き帯域を検出し、この空き帯域をチャネルの要求数に応じて適切に配分し、この配分結果に基づいてチャネルのパス設定要求を出力するステップと、
を実行することを特徴とした伝送方法。 - 多重化により伝送路の複数の帯域を使用して複数のチャネルを設定し、データの伝送を行う伝送装置と、該伝送装置を管理する管理装置とを有するネットワークシステムであって、
前記管理装置が、
発信元の伝送装置から着信先の伝送装置へのチャネルのパス設定要求を受け付け、このパス設定要求を満たすチャネルのルーティングを行うチャネルパス管理部と、
前記チャネルの設定指示を伝送装置に送信するチャネル設定指示部とを備え、
前記伝送装置が、
前記チャネルの設定指示に基づいてチャネルパスを設定するチャネルパス設定部と、
データを多重化し、前記チャネルパスに基づいて伝送する多重化部と、
前記伝送路中の空き帯域を検出し、この空き帯域をチャネルの要求数に応じて適切に配分し、この配分結果に基づいてチャネル数変更用のパス設定要求を出力する帯域調整部と、
を備えることを特徴としたネットワークシステム。 - 多重化により伝送路の複数の帯域を使用して複数のチャネルを設定し、データの伝送を行う伝送装置を有するネットワークの管理装置であって、
発信元の伝送装置から着信先の伝送装置へのチャネルのパス設定要求を受け付け、このパス設定要求を満たすチャネルのルーティングを行うチャネルパス管理部と、
前記伝送路中の空き帯域を検出し、この空き帯域をチャネルの要求数に応じて適切に配分し、この配分結果に基づいてチャネル数変更用のパス設定要求を出力する帯域調整部と、
を備えることを特徴とした管理装置。
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