JP4710697B2 - 内燃機関の制御装置およびハイブリッド車両 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置およびハイブリッド車両に関する。
ガソリンエンジンのような火花点火内燃機関においては、他の運転条件を一定とした場合、発生トルクが最大、つまり熱効率が最良となる点火時期が存在する。そのような点火時期をMBT(Minimum advance for the Best Torque)という。MBTは、機関回転数や負荷によって変化し、更には空燃比や吸気温度などによっても変化する。
その一方で、点火時期がMBTである場合には、筒内圧(燃焼圧)が最大となるクランク角は、他の運転条件によらず、ほぼ一定であることが知られている。実公平6−3192号公報には、このことを利用して、点火時期をMBTに制御する内燃機関の点火時期制御装置が開示されている。すなわち、この装置では、筒内圧センサからの信号に基づいて筒内圧最大クランク角(筒内圧最大時期)を検出し、その検出値と、MBTに対応する目標値との偏差をフィードバックして点火時期を補正することにより、筒内圧最大クランク角が目標値に一致するように制御し、もって点火時期をMBTに一致させるようにしている。
実公平6−3192号公報 特開2004−239138号公報
一般に、火花点火内燃機関においては、点火時期を進角するほど、ノッキングが生じ易くなる。上記従来の装置によれば、ノッキングが生じない運転域であれば、点火時期をMBTに制御することができる。しかしながら、実際上、高負荷域においては、ノッキングの発生により、点火時期をMBTまで進められない場合が多い。このため、高負荷域においては、MBTよりも遅れた点火時期で運転せざるを得ない場合が多く、その結果として熱効率が低下し、燃費の改善が阻まれていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、内燃機関のノックを回避しつつ、燃費性能を向上させることのできる内燃機関の制御装置およびハイブリッド車両を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
火花点火式の内燃機関に主燃料を供給する主燃料供給手段と、
燃焼促進作用を有する補助燃料を前記内燃機関に供給する補助燃料供給手段と、
前記内燃機関の筒内圧が最大となるクランク角である筒内圧最大クランク角を検出する筒内圧最大クランク角検出手段と、
前記筒内圧最大クランク角の検出値が、熱効率が最良となるように定められた筒内圧最大クランク角の目標値に比して遅れている場合には、前記補助燃料の添加割合が大きくなるように前記補助燃料の添加量を算出する補助燃料添加量算出手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記補助燃料が水素またはアルコールであることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記補助燃料添加量算出手段は、前記筒内圧最大クランク角の検出値が前記目標値に比して進んでいる場合には、前記補助燃料の添加割合が小さくなるように前記補助燃料の添加量を算出することを特徴とする。
また、第4の発明は、火花点火式の内燃機関と、他の動力源とを備え、前記他の動力源により駆動力をアシスト可能なハイブリッド車両であって、
前記内燃機関に主燃料を供給する主燃料供給手段と、
燃焼促進作用を有する補助燃料を前記内燃機関に供給する補助燃料供給手段と、
前記他の動力源に供給するためのエネルギーを蓄えるエネルギー蓄積手段と、
前記内燃機関の筒内圧が最大となるクランク角である筒内圧最大クランク角を検出する筒内圧最大クランク角検出手段と、
前記筒内圧最大クランク角の検出値と、熱効率が最良となるように定められた筒内圧最大クランク角の目標値との偏差が大きいほど、前記エネルギー蓄積手段から前記他の動力源へのエネルギー供給量を増加させることによって前記他の動力源による駆動力アシスト量を増加させるアシスト量増大手段と、
前記筒内圧最大クランク角の検出値と前記目標値との偏差に基づいて、実際の筒内圧最大クランク角が前記目標値に近づくように、前記補助燃料の添加割合を補正する補助燃料添加割合補正手段と、
を備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、筒内圧最大クランク角の検出値が、熱効率が最良となるように定められた目標値に比して遅れている場合には、燃焼促進作用を有する補助燃料の添加割合を大きくすることができる。補助燃料の添加割合が大きくなると、燃焼促進効果が増幅されるので、筒内圧最大クランク角の位置が早まり、熱効率が最良となるような目標値に近づけることができる。つまり、第1の発明によれば、点火時期を進角しなくても、熱効率最良状態(MBT状態)に移行させることができる。よって、高負荷域であっても、ノッキングが障害となることがなく、熱効率最良状態での運転が可能となるので、燃費性能を向上することができる。
第2の発明によれば、補助燃料として水素またはアルコールを使用することにより、容易かつ確実に上記効果を得ることができる。
第3の発明によれば、筒内圧最大クランク角の検出値が、熱効率が最良となるように定められた目標値に比して進んでいる場合には、補助燃料の添加割合を小さくすることにより、筒内圧最大クランク角の位置を遅くすることができる。よって、筒内圧最大クランク角が上記目標値より進んでいる場合であっても、筒内圧最大クランク角を上記目標値に近づけることで、熱効率最良状態に移行させることができる。
第4の発明によれば、筒内圧最大クランク角の検出値と、熱効率が最良となるように定められた目標値との偏差が大きいほど、他の動力源による駆動力アシスト量を増加させることができる。このため、内燃機関の熱効率低下によって機関出力が不足した場合であっても、その不足を他の動力源によって補うことができるので、走行性能の低下を回避することができる。また、第4の発明によれば、筒内圧最大クランク角が、熱効率が最良となるように定められた目標値に近づくように、補助燃料の添加割合を補正することができる。つまり、点火時期を変えることなく、熱効率最良状態へ移行させることができる。このため、内燃機関の高負荷域であっても、ノッキングが障害となることなく、熱効率最良状態を得ることができる。ハイブリッド車両では、通常、内燃機関が高負荷域でのみ運転されるので、高負荷域での熱効率向上により、ハイブリッド車両の燃費性能を更に向上させることができる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本実施形態のシステムを説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、4サイクル火花点火式の内燃機関2を備えている。図1には、内燃機関2が備える複数の気筒のうちの一つのみが示されている。内燃機関2の各気筒には、ピストン31と、吸気弁32と、排気弁33と、点火プラグ34とが設けられている。
本実施形態の内燃機関2は、ガソリンを主燃料とし、水素(H)を補助燃料として運転可能になっている。内燃機関2の各気筒の吸気ポート35には、ガソリンインジェクタ10および水素インジェクタ11がそれぞれ配置されており、ガソリンおよび水素ガスを吸気ポート35内に噴射可能になっている。なお、ガソリンインジェクタ10は、図示の構成と異なり、ガソリンを気筒内に直接に噴射可能に設置されていてもよい。また、水素インジェクタ11も、水素ガスを気筒内に直接に噴射可能に設置されていてもよい。
本実施形態のシステムは、ガソリンを貯蔵するガソリンタンク12と、圧縮水素ガスを貯蔵する水素タンク13とを備えている。ガソリンタンク12内のガソリンは、燃料ポンプ36により加圧され、レギュレータバルブ37で調圧された上で、ガソリンインジェクタ10に供給される。水素タンク13内の圧縮水素ガスは、レギュレータバルブ38で調圧された上で、水素インジェクタ11に供給される。
なお、本実施形態では、内燃機関2の主燃料としてガソリンを用いる場合について説明するが、本発明における内燃機関2の主燃料は、ガソリンに限定されるものではなく、例えば、LPガス、天然ガス、有機ハイドライド等であってもよい。
また、本実施形態では、インジェクタ11に供給するための水素ガスを気体のままで水素タンク13に貯蔵する構成としているが、水素の貯蔵方法はこれに限定されるものではない。例えば、液体水素としてタンクに貯蔵したり、水素吸蔵合金に吸蔵させた状態で貯蔵したりしてもよい。また、シクロヘキサン、デカリン等の有機ハイドライド燃料を触媒によって脱水素反応させたり、水を電気分解したりすることによって、システム内で水素を生成するようにしてもよい。
また、内燃機関2には、吸気弁32の開弁特性(開閉時期、作用角等)を可変とする吸気可変動弁機構39と、排気弁33の開弁特性を可変とする排気可変動弁機構40とが備えられている。
更に、内燃機関2には、ターボ過給機41が備えられている。ターボ過給機41の排気タービンには、内燃機関2の排気通路14が接続されており、排出ガスのエネルギーによってターボ過給機14が作動する。
ターボ過給機41の吸気圧縮機には、内燃機関2の吸気通路42が接続されている。ターボ過給機41の吸気圧縮機で圧縮されて温度上昇した吸入空気は、インタークーラ43で冷却された後、吸気マニホールド(図示せず)により各気筒の吸気ポート35に分配される。
インタークーラ43の下流の吸気通路42には、吸入空気量を調整するためのスロットル弁44が設置されている。スロットル弁44は、スロットルモータ(図示せず)により駆動される電子制御式スロットルである。また、ターボ過給機41より上流側の吸気通路42には、吸入空気量を検出するエアフロメータ45が設置されている。なお、本発明では、内燃機関2は、過給機を備えない自然吸気エンジンであってもよい。
また、内燃機関2には、筒内圧センサ46が設けられている。筒内圧センサ46によれば、気筒内に生ずる圧力(燃焼圧)を検出することができる。
本実施形態のシステムは、更に、ECU(Electronic Control Unit)30を備えている。ECU30には、上述した各種のアクチュエータおよびセンサが接続されているほか、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ23と、クランク角を検出するクランク角センサ47とが接続されている。クランク角センサ47によれば、内燃機関2のクランク軸の回転位置や回転速度(機関回転数NE)を検出することができる。ECU30は、各センサからの検出信号に基づき、各アクチュエータの作動を制御することで、内燃機関2の運転状態を制御する。
[実施の形態1の特徴]
本実施形態の内燃機関2は、ガソリンインジェクタ10から供給されるガソリンを主燃料とするとともに、必要に応じて、水素インジェクタ11から補助燃料としての水素を供給することにより、運転される。
内燃機関2は、空気過剰率λ=1(理論空燃比)あるいはλ<1(リッチ空燃比)で運転するモードのほかに、λ>1(リーン空燃比)で運転するモードに切り換え可能になっていてもよい。内燃機関2では、リーン空燃比で運転する場合、燃焼速度の速い水素を添加することにより、燃焼を促進・改善することができる。このため、希薄空燃比であっても安定して燃焼させることができるので、ガソリンのみで燃焼させる場合に比して、より希薄な空燃比でも運転することができる。
ここで、MBT(Minimum advance for the Best Torque)について説明する。図2は、内燃機関2の1サイクル中に生ずる筒内圧の波形の一例を示す図である。図2中の実線は燃焼時の筒内圧であり、破線はモータリング時の筒内圧である。図2に示すように、燃焼時には、筒内圧Pが最大となるクランク角は、通常、上死点(TDC)より後になる。以下、筒内圧Pが最大となるクランク角を「筒内圧最大クランク角」と称し、記号PmaxCAで表す。
図3は、筒内圧最大クランク角PmaxCAと点火時期SAとの関係を示す図である。同図に示すように、点火時期SAを早めるほど、筒内圧最大クランク角PmaxCAも早められ、上死点に近づく。逆に、点火時期SAを遅くするほど、筒内圧最大クランク角PmaxCAも遅くなり、上死点から離れる。
理論上の定容サイクルでは、上死点で瞬時に(つまり燃焼期間ゼロで)圧縮圧力から最高圧力になる場合が最も効率が良いが、ある程度の長さの燃焼期間を有する実際の内燃機関2では、点火時期SAを早めすぎると、筒内圧最大クランク角PmaxCAが上死点に近づきすぎて、上死点前に燃焼圧が作用する期間が長くなり、その結果、圧縮仕事が増大して出力(トルク)が低下する。逆に、点火時期SAが遅れすぎると、筒内圧最大クランク角PmaxCAが上死点から離れすぎて、実質的な膨張比が小さくなり、出力が低下する。このような理由から、内燃機関2には、一般に、出力が最高となる点火時期SA、つまり熱効率が最良となる点火時期SAが存在する。これがMBTである。
MBTは、機関回転数NEや負荷(吸入空気量)によって変化し、更には空気過剰率λ(空燃比)や吸気温度によっても変化する。一方、上述したように、熱効率が最良となるかどうかは、筒内圧最大クランク角PmaxCAの位置によって決まるため、MBT時、つまり熱効率最良時の筒内圧最大クランク角PmaxCAは、他の運転条件によらず、ほぼ一定の値をとる。この一定値、つまり熱効率が最良となる場合の筒内圧最大クランク角PmaxCAを以下「熱効率最良筒内圧最大クランク角」と称し、記号PmaxMBTCAで表す。
本実施形態の内燃機関2では、熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAは、他の運転条件によらず、15°ATDCであるものとする。つまり、内燃機関2では、筒内圧最大クランク角PmaxCAが15°ATDCのときに、熱効率が最良となるものとする。
従来の内燃機関においては、筒内圧最大クランク角PmaxCAの位置を動かすには、点火時期SAを変更しなければならなかった。このため、熱効率を最良とするためには、点火時期SAを変更することで筒内圧最大クランク角PmaxCAの位置を動かして、熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに一致させる必要があった。しかしながら、高負荷域においては、ノッキングが発生し易いので、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに一致するところまで点火時期SAを進角できない場合が多かった。このため、高負荷域では、最良熱効率よりも低い熱効率で運転せざるを得ない場合が多かった。
これに対し、水素を補助燃料とする本実施形態の内燃機関2では、水素の添加割合(添加量)を変化させることにより、筒内圧最大クランク角PmaxCAの位置を動かすことができる。図4は、筒内圧最大クランク角PmaxCAと、点火時期SAと、水素添加割合との関係を示す図である。なお、図4中の水素添加割合の値は、熱量に換算した場合の値である。
水素は、ガソリンに比して燃焼速度が速いので、燃焼を促進させる作用を有している。よって、内燃機関2では、点火時期SAを変えなくても、水素添加割合を大きくすることで、筒内圧最大クランク角PmaxCAを早める(進角する)ことができる。このため、図4に示すように、水素添加割合を大きくするほど、図3のような筒内圧最大クランク角PmaxCAのグラフを進角側にシフトさせることができる。
内燃機関2では、上記のことを利用することにより、点火時期SAを変えなくても、熱効率が最良の状態を得ることができる。例えば、現在の点火時期SAが図4中の矢印で示す位置に設定されており、筒内圧最大クランク角PmaxCAが点Aで示す値になっていたとする。点Aでは、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAである15°ATDCに対して遅れているので、熱効率は最良とはなっていない。この場合に、水素添加割合を5ポイント大きくする(15%→20%)と、筒内圧最大クランク角PmaxCAの位置を早めて(進角させて)、熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに一致させることができる。このようにして、内燃機関2では、点火時期SAを進角しなくても、水素添加割合を大きくすることで、熱効率最良状態に移行させることができる。
そこで、本実施形態では、筒内圧センサ46の信号に基づいて現在の筒内圧最大クランク角PmaxCAを検出し、その検出値と、所定の熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAとの偏差ΔPmaxCAに応じて水素添加割合を補正することにより、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに一致するように制御することとした。
具体的には、筒内圧最大クランク角PmaxCAを熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに一致させるために必要な水素添加割合の補正値KPmaxを算出することとした。この補正値KPmaxは、後述するように、基準の水素添加割合HR1に加算される値である。図5は、筒内圧最大クランク角PmaxCAと、熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAとの偏差ΔPmaxCAに応じて、補正値KPmaxを算出するためのマップである。本実施形態では、図5に示すマップがECU30に予め記憶されており、このマップを参照して補正値KPmaxを算出するものとする。
なお、図5に示すマップは、次のようにして作成することができる。まず、内燃機関2における筒内圧最大クランク角PmaxCAと、点火時期SAと、水素添加割合との関係、つまり図4に示すような関係を、実験に基づいて調査する。この調査結果によれば、水素添加割合をどれだけ変化させると、筒内圧最大クランク角PmaxCAがどれだけ移動するかを把握することができる。この把握に基づき、偏差ΔPmaxCAと、筒内圧最大クランク角PmaxCAを偏差ΔPmaxCA分だけ移動させるのに必要な水素添加割合の補正値KPmaxとの関係をマップ化すれば、図5に示すマップを得ることができる。
[実施の形態1における具体的処理]
図6は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU30が実行するルーチンのフローチャートである。なお、本ルーチンは、内燃機関2の作動サイクル毎、あるいは所定時間毎に、繰り返し実行されるものとする。図6に示すルーチンによれば、まず、現在の筒内圧最大クランク角PmaxCAが検出される(ステップ100)。具体的には、筒内圧センサ46の信号を所定クランク角毎(例えば1°CA毎)にサンプリングすることにより、クランク角毎の筒内圧Pが検出され、その筒内圧Pが1サイクル中で最大値Pmaxをとったときのクランク角が筒内圧最大クランク角PmaxCAとして取得される。
次いで、上記ステップ100で検出された筒内圧最大クランク角PmaxCAと、所定の熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAとの偏差ΔPmaxCAが算出される(ステップ102)。本実施形態では、熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAは前述したように15°ATDCであるので、ここでは次式に基づいてΔPmaxCAが算出される。
ΔPmaxCA=PmaxCA−PmaxMBTCA
=PmaxCA−15
続いて、上記ステップ102で求められた偏差ΔPmaxCAに応じた水素添加割合の補正値KPmaxを求める処理が行われる(ステップ104)。具体的には、前述した図5に示すマップに基づいて、水素添加割合の補正値KPmaxが算出される。
次いで、内燃機関2の運転条件に基づいて、基準の水素添加割合HR1[%]を求める処理が行われる(ステップ106)。ECU30には、機関回転数NE、負荷(吸入空気量)、空気過剰率λ(空燃比)等の運転条件と、その運転条件に適した水素添加割合HR1との関係を定めたマップが予め記憶されている。ここでは、そのマップを参照することにより、現在の運転条件に応じた基準の水素添加割合HR1の値が取得される。
次いで、上記ステップ106で取得された基準の水素添加割合HR1を、上記ステップ104で求められた補正値KPmaxによって補正することにより、補正後の水素添加割合HR2を求める処理が行われる(ステップ108)。具体的には、次式に基づいてHR2が算出される。
HR2=HR1+KPmax
そして、上記ステップ108で算出された補正後の水素添加割合HR2に基づいて、水素を添加する処理が実行される(ステップ110)。本実施形態では、他のルーチンの処理により、現在の運転状態に基づき、内燃機関2への要求供給熱量が算出されているものとする。本ステップ110では、その要求供給熱量と、上記水素添加割合HR2とに基づいて、水素インジェクタ11から噴射すべき水素の量が算出され、その算出値に基づいて水素インジェクタ11の開弁時間を制御することにより、水素添加が実行される。
上述した図6に示すルーチンによれば、偏差ΔPmaxCAに基づき、図5に示すマップに従って水素添加割合の補正値KPmaxが算出されるので、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに比して遅れているほど、水素添加割合が現在よりも大きくなるように補正される。その結果、水素の作用によって燃焼が更に促進されるので、筒内圧最大クランク角PmaxCAの位置を早める(進角させる)ことができる。よって、筒内圧最大クランク角PmaxCAを熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに一致させることができる。
このように、本実施形態では、点火時期SAを進角させなくても、水素添加割合を大きくすることで、筒内圧最大クランク角PmaxCAを熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに一致させることができる。このため、高負荷域であっても、ノッキングに阻害されることなく、熱効率が最良の状態、つまりMBT状態に内燃機関2を移行させることができる。よって、内燃機関2の燃費性能、特に高負荷域(高トルク域)での燃費性能を向上することができる。
また、水素は燃焼を促進・改善する作用を有しているので、水素添加割合を大きくすると、ノッキングを更に発生しにくくすることができる。本実施形態では、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに比して遅れている場合、水素添加割合が大きくする方向に補正される。このため、ノッキングが更に発生しにくくなるので、高負荷域であっても、ノッキングを確実に防止しつつ、熱効率最良状態(MBT状態)で内燃機関2を運転することができる。
また、図5に示すマップによれば、偏差ΔPmaxCAの値が負である場合には、水素添加割合の補正値KPmaxが負の値として算出される。すなわち、本実施形態では、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに比して進んでいる場合には、水素添加割合が現在よりも小さくなるように補正される。その結果、水素による燃焼促進作用が弱まるので、筒内圧最大クランク角PmaxCAの位置を遅くすることができる。よって、筒内圧最大クランク角PmaxCAを熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに一致させることができる。
つまり、本実施形態では、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAより進角していることで熱効率が低下している場合であっても、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに一致するように補正して、熱効率最良状態に移行させることができる。
なお、本発明は、内燃機関2の高負荷域(高トルク域)が多用されるハイブリッド車両に適用した場合に、特に優れた燃費性能向上効果を得ることができるが、通常の車両に適用してもよいことは言うまでもない。
また、本実施形態では、熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAの値が運転条件によらず一定(15°ATDC)であるものとしているが、熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAの値が運転条件によって多少変化することが認められる場合には、運転条件に応じて熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAの値を設定するようにしてもよい。
また、本実施形態で用いた図5に示すマップでは、偏差ΔPmaxCAに対する比例項として水素添加割合の補正値KPmaxを算出しているが、補正値KPmaxの算出方法はこれに限定されるものではなく、例えば、微分項や積分項を併用して補正値KPmaxを算出するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1においては、ガソリンインジェクタ10およびガソリンタンク12が前記第1の発明における「主燃料供給手段」に、水素インジェクタ11および水素タンク13が前記第1の発明における「補助燃料供給手段」に、熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAが前記第1の発明における「筒内圧最大クランク角の目標値」に、それぞれ相当している。また、ECU30が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第1の発明における「筒内圧最大クランク角検出手段」が、上記ステップ102〜110の処理を実行することにより前記第1および第3の発明における「補助燃料添加量算出手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図7乃至図10を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略または簡略する。
[システム構成の説明]
図7は、本発明の実施の形態2のハイブリッド車両を説明するための図である。図7に示す本実施形態のハイブリッド車両(以下、単に「車両」と称する)1は、図1に示す内燃機関システムと、3軸式の動力分配統合機構3と、モータ(電動機)4と、ジェネレータ5とを有している。
動力分配統合機構3は、遊星歯車機構で構成されている。動力分配統合機構3のプラネタリーキャリアは、内燃機関2のクランクシャフトと連結されている。動力分配統合機構3のリングギアは、モータ4と連結されているとともに、駆動系6の入力側とも連結されている。動力分配統合機構3のサンギアはジェネレータ5と連結されている。
駆動系6の出力側は、車両1のフロントドライブシャフト7に連結されている。駆動系6により伝達された動力が、フロントドライブシャフト7を介して、駆動輪8を駆動する。本実施形態の車両1は、前輪を駆動輪8とする前輪駆動車であるが、本発明の車両は、後輪9を駆動輪とする後輪駆動車でもよく、また、総輪駆動車でもよい。
動力分配統合機構3は、内燃機関2の動力を二分して、ジェネレータ5と、駆動系6(駆動輪8)とに伝達することができる。また、動力分配統合機構3は、内燃機関2の動力とモータ4の動力とを統合して、駆動系6(駆動輪8)に伝達することができる。
内燃機関2の排気通路14の途中には、排出ガスを浄化する排気浄化触媒15が配置されている。排気浄化触媒15は、例えば、三元触媒、吸蔵還元型NOx触媒、選択還元型NOx触媒などで構成される。また、それらの機能を組み合わせたものであってもよい。
モータ4およびジェネレータ5は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されている。車両1では、ジェネレータ5で発電された電力を、インバータ18および昇圧コンバータ19を介して、バッテリ20に充電することができる。また、バッテリ20に蓄えられた電気エネルギーにより、昇圧コンバータ19およびインバータ18を介して、モータ4を駆動することができる。更に、車両1では、ジェネレータ5で発電された電力を、インバータ18を介してモータ4に印加することによって、モータ4を駆動することもできる。なお、車両1では、バッテリ20に代えて、キャパシタ等の他の蓄電手段を用いてもよい。
内燃機関2の近傍には、電動エアコンコンプレッサ等の補機21が配置されている。補機21は、バッテリ20からインバータ18を介して供給される電力によって駆動される。また、車両1には、車速を検出する車速センサ22と、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ23とが設けられている。
このような車両1における、内燃機関2を含む上記のハイブリッドシステムは、ECU30により制御される。ECU30には、上述した各種のアクチュエータ、センサ、電力変換機器、バッテリ等が接続されている。
[実施の形態2の特徴]
車両1では、要求される駆動力を内燃機関2とモータ4とで賄うことができる。そして、走行状況に応じて、全体の効率が最適となるように、内燃機関2とモータ4との駆動割合が制御される。具体的には、内燃機関2は、最適燃費線上、つまり、熱効率の良い(燃料消費率の低い)、予め設定された高負荷域(高トルク域)で作動するように制御される。また、加速時などには、内燃機関2による駆動力に加え、バッテリ20に蓄えられた電気エネルギーを昇圧コンバータ19およびインバータ18を介してモータ4に供給し、モータ4の駆動割合を大きくすることで、大きな駆動力で車両1を走行させることができる。一方、熱効率の悪い低負荷域では内燃機関2を作動せず、モータ4のみで走行することができる。
本実施形態では、内燃機関2に対しては、前述した実施の形態1と同様の制御が行われる。つまり、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAからずれていることで、内燃機関2の熱効率が低下している場合には、両者の偏差ΔPmaxCAに基づいて水素添加割合を補正することにより、筒内圧最大クランク角PmaxCAを熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに一致させるように制御される。このような制御により、高負荷域であっても、ノッキングを招くことなく、内燃機関2を熱効率最良状態に移行させることができるので、燃費性能の向上が図れる。
更に、本実施形態では、筒内圧最大クランク角PmaxCAと熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAとの偏差ΔPmaxCAがある場合には、その偏差ΔPmaxCAが大きいほど、バッテリ20に蓄えられた電気エネルギーをより多くモータ4に供給することで、モータ4の駆動割合が大きくなるように制御することとした。この制御を行うことの利点について、図8を参照しつつ説明する。
図8は、内燃機関2の熱効率マップを示す図である。図8中、太い実線で示す曲線は、全負荷時(WOT)のトルクTeであり、細い実線で示す曲線は、等熱効率線(等燃料消費率線)であり、破線で示す曲線は、等出力線である。
前述したように、内燃機関2は、高負荷域の所定の最適燃費線上で作動するように制御される。今、内燃機関2の目標作動点が、図8中、最適燃費線上の点Aであったとする。このとき、ノックの発生によって点火時期SAをMBTまで進角することができずに、MBTより遅れた点火時期SAで運転されたとすると、トルクTeが低下するので、実際の作動点は、点Bとなる。点Bは、点Aに比して、熱効率が低く、機関出力も低い。このため、このような事態が生じた場合には、燃費が悪化するだけでなく、要求される走行出力(車両駆動力)が得られないことになるので、走行性能やドライバビリティが低下する。
一方、上記のような場合において、点Bよりも機関回転数NEを上昇させて、点Aと同じ等出力線上にある点Cに来るまで機関回転数NEを高めるように制御すれば、点Aと同じ出力が得られるので、走行性能やドライバビリティの低下を回避することはできる。しかしながら、機関回転数NEが高くなるほど、内燃機関2のフリクションロスが増大するので、熱効率が低下し易い。このため、図8に示すように、点Bから点Cに移行すると、等熱効率線を超えて、更に熱効率が低い領域での運転になってしまう。このため、燃費性能の観点からは、目標作動点である点Aでの運転が実現できなかったとしても、点Cに移行するよりは、点Bで運転した方が好ましいことになる。
そこで、本実施形態では、内燃機関2の運転状態がMBT状態(熱効率最良状態)になっておらず、目標とする機関出力が得られていない場合には、モータ4の駆動割合を大きくするように補正し、モータ4によるアシスト量を増大させることとした。これにより、機関出力の不足をモータ4の駆動力で補うことができるので、走行出力(車両駆動力)の低下を回避することができ、走行性能やドライバビリティの低下を確実に防止することができる。
また、上記の制御によれば、内燃機関2を目標作動点で運転することができなかった場合であっても、モータ4によるアシスト量の増大を期待できるので、機関回転数NEを上げてまで同じ機関出力を確保する必要はない。つまり、上記の例で言えば、目標作動点の点Aで運転できなかった場合であっても、点Cに移行する必要はなく、点Bで運転すれば済む。このため、熱効率の低下を抑制することができ、燃費の悪化を防止することができる。
また、上記のようにして、モータ4によるアシスト量を増大して走行性能を確保している間に、実施の形態1と同様の水素添加割合の補正が行われるので、内燃機関2を熱効率最良状態(目標作動点)での運転に移行させることができる。つまり、本実施形態によれば、優れた走行性能を確保しつつ、燃費性能を向上することができる
[実施の形態2における具体的処理]
図9は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU30が実行するルーチンのフローチャートである。なお、本ルーチンは、内燃機関2の作動サイクル毎、あるいは所定時間毎に、繰り返し実行されるものとする。また、図9において、図6に示すステップと同一のステップには、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図9に示すルーチンは、ステップ102と104との間にステップ112が挿入されていること以外は、前述した図6に示すルーチンと同様である。図9に示すルーチンによれば、実施の形態1と同様に、現在の筒内圧最大クランク角PmaxCAがまず検出され(ステップ100)、次いで、その筒内圧最大クランク角PmaxCAと、熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAとの偏差ΔPmaxCAが算出される(ステップ102)。
続くステップ112においては、まず、上記ステップ102で求められた偏差ΔPmaxCAに応じた、モータ4の駆動割合の補正値EPmaxが求められる。図10は、この補正値EPmaxを求めるためのマップである。図10に示すマップによれば、偏差ΔPmaxCAが大きいほど、モータ4の駆動割合の補正値EPmaxが大きく算出される。偏差ΔPmaxCAが大きいと、熱効率最良状態からのずれが大きいことになるので、それだけ機関出力が低下する。図10に示すマップによれば、このことに対処するべく、機関出力の低下幅に応じて、モータ4によるアシスト量を増大させることができる。
また、図10に示すマップによれば、偏差ΔPmaxCAが正である場合、つまり筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAより遅れている場合には、偏差ΔPmaxCAが負である場合、つまり筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAより進んでいる場合に比して、補正値EPmaxが大きく算出される。これは、偏差ΔPmaxCAの絶対値が同じであっても、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAより遅れている場合の方が、進んでいる場合に比して、機関出力の低下が大きいことに対応するものである。
車両1においては、他のルーチンの処理により、アクセル開度と車速とに基づいて要求走行出力が算出され、その要求走行出力に基づいて、モータ4の基準の駆動割合(駆動力負担割合)が算出されている。ステップ112では、その基準のモータ駆動割合に、上記のようにして求められたモータ駆動割合の補正値EPmaxを加算することによって、補正後のモータ駆動割合が算出される。そして、その補正後のモータ駆動割合を実現するべく、バッテリ20からモータ4への電気エネルギー供給量が増大され、モータ4による駆動力アシスト量がアップされる。
以上説明したステップ112の処理によれば、内燃機関2の運転状態が熱効率最良状態になっていないことにより、機関出力(トルク)が低下している場合には、その不足を補うように、モータ4によるアシスト量を適切に増大させることができる。このため、車両1の走行性能やドライバビリティの低下を確実に防止することができる。また、機関回転数NEを上げることでトルクの低下を補うような制御をしないで済むので、内燃機関2の熱効率の悪化を抑制することができ、良好な燃費性能を確保することができる。
図9に示すルーチンによれば、上記ステップ112の処理に続いて、図6に示すルーチンと同様に、ステップ104から110の処理が行われる。つまり、偏差ΔPmaxCAに応じて水素添加割合が補正され、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに一致するように制御される。これにより、ノッキングを生ずることなく、内燃機関2を熱効率最良状態に移行させることができる。
このように、本実施形態では、ノックの発生などによって、内燃機関2の運転状態を熱効率最良状態にすることができない事態が生じた場合、モータ4によるアシスト量を増大させることで走行性能の低下を防止するとともに、内燃機関2への水素添加割合を補正することで内燃機関2を熱効率最良状態に移行させることができる。このため、走行性能を損なうことなく、燃費性能を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態2では、内燃機関2以外の動力源として電動機(モータ4)を備えたハイブリッド車両を例に説明したが、本発明におけるハイブリッド車両は、電気式ハイブリッドに限定されるものではなく、例えば蓄圧式ハイブリッドなどの機械式ハイブリッドであってもよい。
また、上述した実施の形態2においては、モータ4が前記第4の発明における「他の動力源」に、ガソリンインジェクタ10およびガソリンタンク12が前記第4の発明における「主燃料供給手段」に、水素インジェクタ11および水素タンク13が前記第4の発明における「補助燃料供給手段」に、熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAが前記第4の発明における「筒内圧最大クランク角の目標値」に、バッテリ20が前記第4の発明における「エネルギー蓄積手段」に、それぞれ相当している。また、ECU30が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第4の発明における「筒内圧最大クランク角検出手段」が、上記ステップ102および112の処理を実行することにより前記第4の発明における「アシスト量増大手段」が、上記ステップ104〜110の処理を実行することにより前記第4の発明における「補助燃料添加割合補正手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態3.
次に、図11乃至図14を参照して、本発明の実施の形態3について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略または簡略する。
[システム構成の説明]
図11は、本実施の形態3のシステム構成を説明するための図である。図11に示すシステムは、アルコールを補助燃料として用いる内燃機関2を備えるものである。アルコールとしては、エタノール、メタノールなどを用いることができる。
図11に示すシステムは、図1にシステムにおける水素インジェクタ11および水素タンク13に代えて、吸気ポート35内にアルコールを噴射するアルコールインジェクタ48と、アルコールインジェクタ48に供給するためのアルコールを貯蔵するアルコールタンク49とを備えている。アルコールタンク49内のアルコールは、燃料ポンプ50により加圧され、レギュレータバルブ51で調圧された上で、アルコールインジェクタ48に供給される。
また、図11に示すシステムの内燃機関2には、ノックを検出するノックセンサ52が取り付けられている。図11に示すシステムの構成は、上記の点以外は図1にシステムと同様であるので、これ以上の説明は省略する。
[実施の形態3の特徴]
含酸素燃料であるアルコールは、ノックを抑制する作用や、燃焼を促進する作用を有している。このため、図12に示すように、アルコール添加割合を多くするほど、筒内圧最大クランク角PmaxCAを早める(進角する)ことができる。本実施の形態3では、水素に代えてアルコールを補助燃料として用いることにより、実施の形態1と同様の効果が得られる。
[実施の形態3における具体的処理]
図13は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU30が実行するルーチンのフローチャートである。なお、本ルーチンは、内燃機関2の作動サイクル毎、あるいは所定時間毎に、繰り返し実行されるものとする。また、図13において、図6に示すステップと同一のステップには、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図13に示すルーチンによれば、まず、ノックセンサ52からの信号に基づいて、内燃機関2にノックが発生しているか否かが判別される(ステップ114)。本実施形態では、ノックの発生によって点火時期SAをMBTまで進角することができていない場合を対象として、制御を行うこととしている。このため、ノックが発生していないと判別された場合には、そのまま今回の処理サイクルが終了される。
一方、上記ステップ114でノックの発生が認められた場合には、次に、実施の形態1と同様にして、筒内圧センサ46の信号に基づいて、現在の筒内圧最大クランク角PmaxCAが検出される(ステップ100)。続いて、実施の形態1と同様にして、検出された筒内圧最大クランク角PmaxCAと、所定の熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAとの偏差ΔPmaxCAが算出される(ステップ102)。
次いで、上記ステップ102で求められた偏差ΔPmaxCAに応じて、アルコール添加割合の補正値CPmaxを求める処理が行われる(ステップ116)。具体的には、図14に示すマップに基づいて、アルコール添加割合の補正値CPmaxが算出される。図14に示すマップによれば、偏差ΔPmaxCAが正の方向に大きいほど、補正値CPmaxが大きく算出される。
また、図14に示すマップによれば、偏差ΔPmaxCAが負である場合には、補正値CPmaxはゼロとされる。ノックが発生するような状況下では、偏差ΔPmaxCAが負の値になること、つまり、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAより進んだ状態になっていることは、通常はないと言える。このため、本実施形態では、偏差ΔPmaxCAが負である場合には、補正値CPmaxをゼロとし、アルコール添加割合の補正を行わないこととしている。
上記ステップ116の処理に続いて、内燃機関2の運転条件に基づき、基準のアルコール添加割合CR1[%]を求める処理が行われる(ステップ118)。ECU30には、機関回転数NE、負荷(吸入空気量)、空気過剰率λ(空燃比)等の運転条件と、その運転条件に適したアルコール添加割合CR1との関係を定めたマップが予め記憶されている。ここでは、そのマップを参照することにより、現在の運転条件に応じた基準のアルコール添加割合CR1の値が取得される。
次いで、上記ステップ118で取得された基準のアルコール添加割合CR1を、上記ステップ116で求められた補正値CPmaxによって補正することにより、補正後のアルコール添加割合CR2を求める処理が行われる(ステップ120)。具体的には、次式に基づいてCR2が算出される。
CR2=CR1+CPmax
そして、上記ステップ120で算出された補正後のアルコール添加割合CR2に基づいて、アルコールを添加する処理が実行される(ステップ122)。本実施形態では、他のルーチンの処理により、現在の運転状態に基づき、内燃機関2への要求供給熱量が算出されているものとする。本ステップ122では、その要求供給熱量と、上記アルコール添加割合CR2とに基づいて、アルコールインジェクタ48から噴射すべきアルコールの量が算出され、その算出値に基づいてアルコールインジェクタ48の開弁時間を制御することにより、アルコール添加が実行される。
上述した図13に示すルーチンによれば、偏差ΔPmaxCAに基づき、図14に示すマップに従ってアルコール添加割合の補正値CPmaxが算出されるので、筒内圧最大クランク角PmaxCAが熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに比して遅れているほど、アルコール添加割合が現在よりも大きくなるように補正される。その結果、アルコールによるノック抑制効果が増幅され、ノッキングを回避することができる。また、アルコールによる燃焼促進効果が増幅されるので、筒内圧最大クランク角PmaxCAの位置を早める(進角させる)ことができ、筒内圧最大クランク角PmaxCAを熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAに一致させることができる。このようにして、高負荷域であっても、ノッキングに阻害されることなしに、熱効率が最良の状態、つまりMBT状態で内燃機関2を運転することができる。よって、内燃機関2の燃費性能、特に高負荷域(高トルク域)での燃費性能を向上することができる。
なお、上述した実施の形態3においては、ガソリンインジェクタ10およびガソリンタンク12が前記第1の発明における「主燃料供給手段」に、アルコールインジェクタ48およびアルコールタンク49が前記第1の発明における「補助燃料供給手段」に、熱効率最良筒内圧最大クランク角PmaxMBTCAが前記第1の発明における「筒内圧最大クランク角の目標値」に、それぞれ相当している。また、ECU30が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第1の発明における「筒内圧最大クランク角検出手段」が、上記ステップ102および116〜122の処理を実行することにより前記第1の発明における「補助燃料添加量算出手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 内燃機関の1サイクル中に生ずる筒内圧の波形の一例を示す図である。 筒内圧最大クランク角PmaxCAと点火時期SAとの関係を示す図である。 筒内圧最大クランク角PmaxCAと、点火時期SAと、水素添加割合との関係を示す図である。 偏差ΔPmaxCAと、水素添加割合の補正値KPmaxとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2のハイブリッド車両を説明するための図である。 内燃機関の熱効率マップを示す図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 偏差ΔPmaxCAと、モータ駆動割合の補正値EPmaxとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態3のシステム構成を説明するための図である。 筒内圧最大クランク角PmaxCAと、点火時期SAと、アルコール添加割合との関係を示す図である。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。 偏差ΔPmaxCAと、アルコール添加割合の補正値CPmaxとの関係を示す図である。
符号の説明
1 ハイブリッド車両
2 内燃機関
3 動力分配統合機構
4 モータ
5 ジェネレータ
6 駆動系
7 フロントドライブシャフト
8 駆動輪
10 ガソリンインジェクタ
11 水素インジェクタ
14 排気通路
15 排気浄化触媒
18 インバータ
19 昇圧コンバータ
20 バッテリ
22 車速センサ
23 アクセル開度センサ
30 ECU(Electronic Control Unit)
31 ピストン
32 吸気弁
33 排気弁
41 ターボ過給機
42 吸気通路
44 スロットル弁
45 エアフロメータ
46 筒内圧センサ
47 クランク角センサ
48 アルコールインジェクタ
49 アルコールタンク
52 ノックセンサ

Claims (4)

  1. 火花点火式の内燃機関に主燃料を供給する主燃料供給手段と、
    燃焼促進作用を有する補助燃料を前記内燃機関に供給する補助燃料供給手段と、
    前記内燃機関の筒内圧が最大となるクランク角である筒内圧最大クランク角を検出する筒内圧最大クランク角検出手段と、
    前記筒内圧最大クランク角の検出値が、点火時期がMBTであるときの筒内圧最大クランク角に相当する目標値に比して遅れている場合には、前記補助燃料の添加割合が大きくなるように前記補助燃料の添加量を算出する補助燃料添加量算出手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記補助燃料が水素またはアルコールであることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記補助燃料添加量算出手段は、前記筒内圧最大クランク角の検出値が前記目標値に比して進んでいる場合には、前記補助燃料の添加割合が小さくなるように前記補助燃料の添加量を算出することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 火花点火式の内燃機関と、他の動力源とを備え、前記他の動力源により駆動力をアシスト可能なハイブリッド車両であって、
    前記内燃機関に主燃料を供給する主燃料供給手段と、
    燃焼促進作用を有する補助燃料を前記内燃機関に供給する補助燃料供給手段と、
    前記他の動力源に供給するためのエネルギーを蓄えるエネルギー蓄積手段と、
    前記内燃機関の筒内圧が最大となるクランク角である筒内圧最大クランク角を検出する筒内圧最大クランク角検出手段と、
    前記筒内圧最大クランク角の検出値と、点火時期がMBTであるときの筒内圧最大クランク角に相当する目標値との偏差が大きいほど、前記エネルギー蓄積手段から前記他の動力源へのエネルギー供給量を増加させることによって前記他の動力源による駆動力アシスト量を増加させるアシスト量増大手段と、
    前記筒内圧最大クランク角の検出値と前記目標値との偏差に基づいて、実際の筒内圧最大クランク角が前記目標値に近づくように、前記補助燃料の添加割合を補正する補助燃料添加割合補正手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両。
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