JP4709093B2 - 分岐コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、車載用の分岐コネクタに関し、特に、自動車内に配索される通信線路の分岐部における反射などによる波形歪みを小さくするものである。
近年、自動車の機能増加に伴い、自動車に搭載される電子制御ユニット(以下、ECU:Electronic Control Unitという)が高性能化しており、その数も増加する傾向にある。つまり、複数のECUが通信線路によって接続されて車載LANを構成するようになっている。多くの自動車に採用されているCAN(Controller Area Network)などの車載LANはバストポロジーのネットワークであるので、各ECUはCANバスに分岐接続する支線である通信線を介して車載LANに接続される。
また、CANの通信線はCAN_HとCAN_Lの一対があり、これら一対の通信線を螺旋状に編み込むことによりツイストペアケーブルと呼ばれる通信線路を形成する。そして、これら一対の通信線(CAN_H,CAN_H)は、その間の電位差によって信号を伝送する差動伝送の平衡通信線路である。
ところで、ECUの数の増加に対応するために、CANバスを構成する通信線路の一点において複数の通信線路からなる支線をスター状に接続するように構成された車載LANを構成することもある。ところが、前記通信線路を一点において複数に分岐接続することによりインピーダンス不整合による電気信号の反射が発生するので、支線の長さに制約が生じるという問題が発生することがある。
特許文献1にはスター接続されたデータ通信システムの構成が示されている。このデータ通信システムでは、スター接続された各通信線の分岐点近傍にフェライトコアからなる減衰手段を設けると共に、分岐点に負荷インピーダンスを設けることにより、各支線側から見て分岐部において近似的に支線のインピーダンスをもって終端されているようにすることが記載されている。つまり、分岐接続部におけるインピーダンスの不整合によって生じる反射波の発生を抑えることが記載されている。
特表平7−500463号公報
ところが、特に1点から複数に分岐するように構成された通信線路では、分岐点におけるインピーダンスが、各支線のインピーダンスの並列合成抵抗となるので、前記支線側から分岐点を見たインピーダンスを、支線のインピーダンスに正確に合わせることは極めて困難であった。また、フェライトコアを用いて、少なくとも高周波の帯域においては支線側から見た分岐点のインピーダンスを支線の通信線路のインピーダンスに合わせるようとすると、フェライトコアの大きさが大きくならざるを得ず、分岐コネクタが大型化してしまうという問題が発生する。
さらに、分岐点におけるインピーダンスの整合をとるには、各支線に挿入する減衰手段によるインピーダンスを大きくする必要が生じるので、これによって、CANバスを介して通信する信号そのものが減衰するという問題が発生する。
前記問題に対しては、分岐点においてインピーダンスの整合をとるのではなく、分岐点において発生する反射波による高周波ノイズを減衰させるための必要最低限の電気的特性を有するノイズフィルタ回路を設けることが考えらえる。しかしながら、このようなノイズフィルタ回路を設けると、高密度化する分岐コネクタ内においてフィルタ回路を構成する各素子を分岐部近傍に配置することが困難になる。
前記抵抗およびコイルとして、表面実装に対応可能なチップ型の素子を用いて小型化を図ることも考えられるが、1対の信号線のそれぞれにノイズフィルタ回路を構成するために複数の素子(例えば抵抗とコイル)の両方を接続して多数の通信線路の分岐点を形成するためには、各素子を実装するために大きな面積が必要となり、分岐コネクタが大型化する問題がある。
本発明は前記課題に鑑みてなされたもので、差動伝送の平衡通信線路等からなる複数の通信線を備えた伝送線の分岐点において、容易に小型化を達成できる簡単な構成でありながら、分岐点における反射によって支線を構成する通信線内で生じる高周波ノイズを早期に減衰させることができる分岐コネクタを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、第1の発明として、
複数の通信線の先端に端末プラグが設けられた伝送線を、互いに対向する第1方向と第2方向からそれぞれ接続する分岐コネクタであって、
前記第1方向から嵌合する前記伝送線の端末プラグを介して該伝送線の各通信線とそれぞれ接続する第1接続端部と、前記第2方向から嵌合する前記伝送線の端末プラグを介して該伝送線の各通信線とそれぞれ接続する第2接続端部とを、両端部に備えた複数の端子と、
前記複数の端子の中心部に固定する基板と、
前記各端子に一端を接続すると共に他端を前記基板上の分岐接続パターンに接続してフィルタ回路を構成する抵抗とコイルと、
を備えていることを特徴とする分岐コネクタを提供している。
前記第1の発明の構成によれば、第1方向と第2方向からそれぞれ端末プラグが分岐コネクタに対面状態で嵌合される伝送線は、その直線上に対向する通信線同士が、分岐コネクタ内の1つの端子の両端の第1接続端部と第2接続端部に接続されて導通状態となる。
かつ、前記各端子は抵抗およびコイルの並列接続からなるフィルタ回路を介して基板の分岐接続パターンに接続されるため、前記端子、分岐接続パターンおよびフィルタ回路を介して各通信線が接続されることとなる。即ち、各端子に接続された全ての通信線は抵抗およびコイルによって形成されたフィルタ回路を介して分岐接続パターンに接続されているため、一本の通信線から入力する信号が他の通信線に送り出される。とりわけ、同じ端子に接続される2本の通信線の間では一本の端子によってほぼ直接的に接続されているのでインピーダンス不整合による反射を起こりにくくすることができる。
また、前記分岐コネクタの分岐点を構成する分岐接続パターンの部分においてはインピーダンス不整合による信号の反射が起こるが、この反射によって生じる高周波ノイズを反射する度に抵抗およびコイルからなるフィルタ回路によって減衰させることができる。信号の山(または谷)はフィルタ回路を1回通るだけであるのに対し、反射波の山(または谷)は反射する度にフィルタ回路を通って減衰するので、信号に対する反射波の減衰量を大きくすることができる。フィルタ回路は信号帯域以外の信号成分を減衰させるように設計するが、反射によるリンギングの周波数帯域以外は、減衰量を可能な限り小さくすることが好ましい。このように、フィルタ回路を1回通過することにより得られる反射波の減衰量は小さく設定しても、前記抵抗およびコイルからなるフィルタ回路が取り付けられた通信線において生じるリンギングを効率的に減衰させることができる。さらに、一本の端子に接続された2本の通信線に対して1回路のフィルタ回路が形成されているので、抵抗およびコイルの数を削減することができそれだけ製造コストを削減することができる。
また、本発明の分岐コネクタでは、接続する伝送線の各端末プラグを第1方向と、対向する第2方向から嵌合する構成とし、第1方向と第2方向からそれぞれ嵌合する伝送線の対向する通信線を直線状の1本の端子で接続しているため、各通信線にそれぞれ端子を接続する場合と比較して、端子の数を半減させることができる。このように、部品点数を減少することで製造工数の低減も図ることができ、製造コストを削減することができる。また、端子の数が半減することにより、分岐コネクタの幅を約半分にすることができ、コンパクト化を実現できると共に、分岐コネクタによる遅延を必要最小限に抑えることができる。つまり、分岐コネクタ接続される各通信線の長さを長くすることが可能である。
また、第2の発明として、
複数の通信線の先端に端末プラグが設けられた伝送線を、互いに対向する第1方向と第2方向からそれぞれ接続する分岐コネクタであって、
前記第1方向から嵌合する前記伝送線の端末プラグを介して該伝送線の複数の通信線と接続する複数の分岐接続端子を有するジョイントバスバーと、
前記第2の方向から嵌合する前記伝送線の端末プラグを介して該伝送線の各通信線と夫々接続する複数の端子と、
前記複数の端子の基端部を固定する基板と、
前記各端子に一端に接続すると共に他端を前記基板上の分岐接続パターンに接続してフィルタ回路を構成する抵抗とコイルを備え、
前記基板上に前記ジョイントバスバーを固定すると共に該ジョイントバスバーを前記分岐接続パターンに接続していることを特徴とする分岐コネクタを提供している。
前記第2の発明の構成によれば、第1方向からジョイントバスバーに接続される通信線を介して受信する信号は、該ジョイントバスバーに分岐接続される他の通信線に分岐して送り出される。また、ジョイントバスバーは基板の分岐接続パターンに接続されているため、第1方向からの通信線の信号は、前記分岐接続パターンと接続した前記抵抗およびコイルの並列接続からなるフィルタ回路を介して他の通信線に送り出される。
他方、前記第2方向から1つの端子に接続される通信線は前記フィルタ回路を介して分岐接続パターンに接続され、該分岐接続パターンは前記ジョイントバスバーに接続されていると共に他のフィルタ回路を介して他の通信線に接続されている。よって、第2方向から受信する信号も、フィルタ回路、分岐接続パターン、ジョイントバスバーを介して全ての通信線に送り出される。
この第2の発明の分岐コネクタにおいても、前記ジョイントバスバーおよび分岐接続パターンの部分でインピーダンス不整合が生じ、これに伴って信号の反射が生じるが、この反射による信号の歪みは抵抗およびコイルの並列接続からなるフィルタ回路によって減衰し、リンギングなどの高周波ノイズの発生を抑制することができる。つまり、フィルタ回路を設けた通信線の長さを長くすることが可能である。
また、前記第1の発明の分岐コネクタと同様に、端末プラグを対面方向の第1の方向と第2の方向から嵌合し、2本の通信線を対面させて接続しているため、分岐コネクタの幅を約半分にすることができ、コンパクト化を実現できると共に、分岐コネクタによる遅延を必要最小限に抑えることができる。
更に、第3の発明として、
複数の通信線の先端に端末プラグが設けられた伝送線を、互いに対向する第1方向と第2方向からそれぞれ接続する分岐コネクタであって、
前記第1方向から嵌合する前記伝送線の端末プラグを介して該伝送線の各通信線とそれぞれ接続する複数の第1の端子と、
前記第2方向から嵌合する前記伝送線の端末プラグを介して該伝送線の各通信線とそれぞれ接続する複数の第2の端子と、
前記第1の端子と第2の端子の基端部にそれぞれ一端を接続してフィルタ回路を構成する抵抗とコイルと、
前記抵抗とコイルの他端を対面配置で両側にそれぞれ接続している分岐接続導体と、
前記複数の端子の基端部、前記抵抗、前記コイルおよび前記分岐接続導体をモールドしている樹脂製保持材と
を備えていることを特徴とする分岐コネクタを提供している。
この第3の発明の分岐コネクタにおいても、全ての通信線が抵抗とコイルからなるフィルタ回路を介して分岐接続導体と接続されているため、1つの通信線を介して受信する信号は、前記フィルタ回路を介して分岐接続導体で分岐すると共に、それぞれ個別のフィルタ回路を介して各通信線に送り出される。また、前記分岐接続導体の両側にフィルタ回路を構成する抵抗およびコイルを配置しているので、効率的な接続形態とすることができる。また、端子の基端部、抵抗、コイルおよび分岐接続導体を樹脂性保持材によってモールドしているので、外力によって各接続部分に応力がかかることを防止できる。
また、前記第1、第2の発明の分岐コネクタと同様に、第3の発明の分岐コネクタにおいても、前記分岐接続導体には複数の通信線が分岐接続されるので、インピーダンス不整合が生じ、これに伴って信号の反射が生じるが、この反射による信号の歪みは抵抗およびコイルの並列接続からなるフィルタ回路によって減衰し、リンギングなどの高周波ノイズの発生を抑制することができる。つまり、フィルタ回路を設けた通信線の長さを長くすることが可能である。
加えて、端末プラグを対面する第1方向と第2方向から嵌合する構成としているため、2本の通信線を対面状に接続でき、分岐コネクタの幅を約半分にすることができ、コンパクト化を実現できると共に、分岐コネクタによる遅延を必要最小限に抑えることができる。
前記第1、第2、第3の発明の分岐コネクタに対面して接続する伝送線は、差動伝送の平衡通信路を構成する一対の第1通信線と第2通信線を備えたペア電線からなり、
第1方向および第2方向から夫々複数の前記ペア電線からなる伝送線の端末プラグが嵌合される構成とし、特に、ペア電線はツイストペア電線またはシールドツイストペア電線としていること好ましい。
前記ペア電線からなる伝送線のうち、一方の第1通信線は前記フィルタ回路を構成する抵抗およびコイルに接続し、他方の第2通信線を前記ジョイントバスバーの分岐接続部の接続する構成としていることが好ましい。
前記構成とすると、1つの通信線路を構成する一対の通信線のうち、第2通信線を介して送られた信号は、ジョイントバスバーにおいて直接的に分岐接続された別の通信線に送り出される。このとき、第2通信線において、分岐点におけるインピーダンス不整合による反射が発生するが、差動伝送の平衡通信線路を構成する一対の通信線は互いに影響を与え合うことによりノイズの混入を防止するものであるから、差動伝送の平衡通信線路を構成する前記第1通信線に設けた抵抗とコイルによる高周波ノイズの減衰手段によって第2通信線における高周波ノイズを減衰させることが可能である。
また、抵抗やコイルなどの部品点数を半減させることができるので、それだけ、製造コストを削減することができ、小型化にも寄与する。さらに、各素子(抵抗、コイル)の数が少なくなればなるほど分岐コネクタ内の狭い空間に余裕を持って各素子を配置することができる。なお、各素子の電気的特性の大きさはフィルタ回路を一対の通信線の両方に設ける場合に最適な大きさの2倍とすることが好ましい。
前記第1〜第3の発明の分岐コネクタは、具体的には、前記第1方向から前記伝送線の端末プラグが嵌合されるオスハウンジグと、前記第2方向から前記伝送線の端末プラグが嵌合される第2ハウジングとを備え、前記第2ハウジングに前記端子、該端子に接続したフィルタ回路を構成する抵抗とコイル、該抵抗とコイルと接続する基板、ジョイントバスバーあるいは分岐接続導体を収容固定している。
前述したように、本発明によれば、分岐コネクタの小型化を達成することができ、部品点数を削減できる。さらに、分岐コネクタ内の空間の有効活用を行うことにより、各部品を効率よく配置することができる。また、分岐接続された通信線内で生じる高周波ノイズを減衰させて波形歪みを低減することができるので、本発明の分岐コネクタに接続する各通信線の長さを長くすることができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は、本発明の第一実施形態にかかる分岐コネクタ1の構成を示す図であり、図1は前記分岐コネクタ1の分解斜視図、図2は分岐コネクタ1の要部構成を背面(本明細書では分岐コネクタ1の受容口を正面とする)から見た図、図3は分岐コネクタ1をその側面から見た図である。
第1実施形態の分岐コネクタ1は、差動伝送の平衡通信線路2を構成するツイストペア電線からなる一対の第1通信線2A,第2通信線2Bの端部に1つの端末プラグ2Cを備えた伝送線W(W1、W2、W3…)を、第1方向X1と、対向方向の第2方向X2とから対面的に嵌合するものである。
分岐コネクタ1は、互いに雌雄嵌合して結合される第1コネクタハウジング8A(以下、第1ハウジング8Aと略称する)と第2コネクタハウジング8B(以下、第2ハウジング8Bと略称する)を備え、これら第1ハウジング8Aおよび第2ハウジング8Bにそれぞれ複数の伝送線Wの端末プラグ2cを挿入嵌合する受容口8aを設けている。これら受容口8aの底面には端末プラグ2c毎に仕切るガイドリブ8dを設けている。
前記第2ハウジング8B内には、基板4を収容固定している。該基板4は、図2および図3に示すように、上下一対の分岐配線パターン4aを左右方向に延在して設けてると共に、これら上下の分岐配線パターン4aの間に上下2段で且つ左右方向に一定ピッチをあけた貫通孔4bを設けている。
前記上下2段の貫通孔4bには、長尺なピン形状とした複数の端子3(3A、3B)を貫通させ、端子3の中央部3cを基板4に固定して並設している。
前記各端子3の両端は第1接続端部3aと第2接続端部3bとし、第1接続端部3aは第1ハウジング8A、第2接続端部3bが第2ハウジング8Bの各受容口8aの奥側閉鎖壁8bに設けた端子孔8cを通して受容口8aに突出させている。
各端子3の第1接続端部3aは第1ハウジング8Aに嵌合する伝送線W1、W3…の端末プラグ2Cに挿入され、前記伝送線W1、W2の図1中に上段の第1通信線2Aと端子3Aが接続され、下段の第2通信線2Bと端子3Bが接続される。
端子3の他端の第2接続端部3bは第2ハウジング8Bに嵌合する伝送線W2…の端末プラグ2Cに挿入され、前記伝送線W2の図中上段の1通信線2Aと端子3Aが接続され、下段の第2通信線2Bと端子3Bとが接続される。
即ち、上段の1本の端子3Aの両端に対面嵌合する伝送線W1とW2の第1通信線2A、2Aが接続され、下段の1本の端子3Bの両端に伝送線W1とW2の第2通信線2B、2Bが接続される。
本実施形態では、各第1・第2ハウジング8A、8Bにそれぞれ4個の端末プラグ2cを並列に嵌合する構成とし、合計8個の伝送線W1〜W8を分岐接続する構成としている。
図2に示すように、基板4の各貫通孔4bの周囲には半田に半田付け用のパット4cを設け、各端子3を貫通孔4bに挿入し、パット4cで端子3の中央部3cを半田付けしている。
前記各パット4cにフィルタ回路Fを構成する抵抗5とコイル6の一端5a、6aを並列に接続すると共に、これら抵抗5とコイル6の他端5b、6bを前記分岐接続パターン4aに並列に半田接続している。即ち、フィルタ回路を構成する一対の抵抗5とコイル6は、半田付けによって基板4に表面実装されるチップ形状の素子としている。
このように、抵抗5とコイル6をチップ型素子としているため、小型化でき基板4の表面積を小さくできる。なお、フィルタ回路を構成する抵抗5とコイル6の形状をチップ形状に限定されず、挿入型実装を行う素子を用いてもよい。
前記のように、各端子3を基板4上の半田パット4cを介して抵抗5とコイル6の一端に並列接続し、こられ抵抗5とコイル6の他端側を1つの分岐接続パターン4aに接続していることで、各端子3(3A、3B…)はそれぞれ抵抗5とコイル6の並列接続回路からなるフィルタ回路Fを介して分岐接続パターン4aを中心とするスター状に接続される。
前記分岐コネクタ1を用いてツイストペア電線からなる伝送線W(W1,W2,W3…)を分岐接続する際、まず、第1ハウジング8Aと第2ハウジング8Bとを予め嵌合した結合状態で、両側に開口する受容口8a、8aにそれぞれ複数の伝送線Wの端末プラグ2Cを挿入する。なお、第1ハウジング8Aに伝送線W1,W3〜の端末プラグ2Cを嵌合する一方、第2ハウジング8Bに伝送線W2〜の端末プラグ2Cを嵌合しておき、この状態で第1、第2ハウジングを嵌合してもよい。
このように、分岐コネクタ1の第1方向X1と、対向する第2方向X2とに夫々伝送線Wの端末プラグ2Cを嵌合すると、対向する伝送線W1とW2の第1通信線2A同士が上段の端子3Aの両端の第1接続端部3aと第2接続端部3bに接続されて導通される。また、第2通信線2B同士が下段の端子3Bの両端の第1接続端部3aと第2接続端部3bに接続されて導通される。
かつ、対向する上段の第1通信線2A同士は端子3Aを介して接続されると共に、並設する伝送線の上段の第1通信線2Aは、全て各端子3A−基板4の半田パット4c、フィルタ回路Fを構成する抵抗5とコイル6−上段の分岐接続パターン4aと接続されているために、分岐コネクタ1に嵌合する全ての伝送線Wの第1通信線2Aはフィルタ回路Fを介して上段の分岐接続パターン4aにスター状に接続される。
同様に、並設する伝送線の下段の第2通信線2Bは、全て各端子3B−基板4の半田パット4c、フィルタ回路Fを構成する抵抗5とコイル6−下段の分岐接続パターン4aと接続されているために、分岐コネクタ1に嵌合する全ての伝送線Wの第2通信線2Bはフィルタ回路Fを介して下段の分岐接続パターン4aにスター状に接続される。
このように、分岐コネクタ1の対向する受容口8a、8aに対向する方向から端末プラグ2Cを挿入して嵌合することで、各端末プラグ2Cを接続される各伝送線Wの第1通信線、第2通信線をそれぞれスター状に分岐接続することができる。
本実施形態では第1ハウジング8Aと第2ハウジング8Bに嵌合する端末プラグを各4個として8本の伝送線Wを接続しているが、分岐コネクタ1に接続する伝送線Wは任意に増減できる。
前記構成の分岐コネクタ1では、各端子3は抵抗5およびコイル6の並列接続からなるフィルタ回路Fを介して基板4の分岐接続パターン4aに接続されるため、伝送線Wの第1通信線2Aが全て接続されることとなる。即ち、各端子3Aに接続された全ての第1通信線2A、第2通信線2Bはそれぞれフィルタ回路Fを介して上段の分岐接続パターン4a、下段の分岐接続パターン4aに接続されているため、一本の伝送線Wの第1通信線2Aから入力する信号を他の伝送線Wの第1通信線2Aに送り出される。とりわけ、1本の端子3に接続される2本の通信線の間では一本の端子によってほぼ直接的に接続されているのでインピーダンス不整合による反射を起こりにくくすることができる。
かつ、各ハウジングの並列に嵌合する伝送線Wの通信線間の分岐は、抵抗およびコイルからなるフィルタ回路Fを介して分岐接続パターン4aによって分岐接続される。この分岐接続パターン4aによる分岐部分においてはインピーダンス不整合が発生し、これにより反射が生じて高周波ノイズが発生する可能性がある。しかしながら、この高周波ノイズは前記フィルタ回路Fを通る度に減衰するので、波形歪みを低減することができ、リンギングの発生を抑制することができる。
また、抵抗5とコイル6は分岐コネクタ1の幅方向に並べて基板4上に配置しているが、本発明の分岐コネクタ1が対面する2つの方向X1,X2から端末コネクタを嵌合可能として端子3の数を半分にしているので、抵抗5とコイル6の取り付けが容易となる程度に端子3の幅方向の間隔wを広く形成したとしても、分岐コネクタ1を小型化することができる。
図4乃至図6は、本発明の第二実施形態にかかる分岐コネクタ10の構成を示す。
図4乃至図6において、図1乃至図3と同じ符号を付した部材は、同一または同等の部材であるから、その詳細な説明を省略する。
図4乃至図6において、11A,11Bは上下2段のジョイントバスバーである。上段のジョイントバスバー11Aは第1の方向X1から嵌合する端末プラグ2Cを介して上段の複数の第1通信線2Aにそれぞれ接続する複数の分岐接続部11aを備えている。下段のジョイントバスバー11Bは下段の複数の第2通信線2Bに夫々接続する複数の分岐接続部11aを備えたジョイントバスバーである。
12A,12Bは第2の方向X2から嵌合する端末プラグ2Cを介して上段の第1通信線2A,下段の第2通信線2Bにそれぞれ接続する上下に配置する複数の端子である。
13は前記上下2段の端子12A,12Bの基端部12aに固定する基板である。
前記ジョイントバスバー11A,11Bは前記分岐接続部11aを連結する連結部11bと、この連結部11bに連接された分岐接続部11cとを有する。
前記端子12A,12Bは第一実施形態の端子3A、3Bと同様なピン状の端子であり、分岐接続する伝送線Wに合わせた本数としている。これらの端子3A、3Bは第2ハウジング8Bの孔8cにそれぞれ差し込んで並設している。
前記基板13は前記端子12の間隔に合わせて孔13aを開設していると共に、孔13aの背面側の周囲に前記抵抗5およびコイル6の一端5a,6aを半田付けするためのパット13bを形成している。さらに、基板13に分岐接続パターン13cを設け、前記複数の抵抗5…および複数のコイル6…の他端5b,6bを半田付けしている。この分岐接続パターン13cの端部には前記ジョイントバスバー11A,11Bの分岐接続部11c,11cを半田付け固定するためのランド13dを形成している。
本実施形態のように構成することにより、第1方向X1から第1ハウジング8Aに嵌合する伝送線W1,W2の第1通信線2Aは上段のジョイントバスバー11Aに、第2通信線2Bは下段のジョイントバスバー11Bに接続し、これらジョイントバスバー11A,11Bは基板13の分岐接続パターン13cと接続する。よって、上下の分岐接続パターン13cの部分において複数の第1通信線2A…,第2通信線2B…をそれぞれ分岐接続している。
一方、第2方向X2から第1ハウジング8Bに嵌合する伝送線W2の第1通信線2Aは上段の端子12A、第2通信線2Bが下段の端子12Bと接続し、これら端子12A、12Bはそれぞれ抵抗5およびコイル6の並列接続によるフィルタ回路Fを介して上下の分岐接続パターン13cにそれぞれ接続している。かつ、上下の分岐接続パターン13cを夫々ランド部13dで前記ジョイントバスバー11A、11Bと接続している。
前記第2方向X2から嵌合する端末プラグ2Cを介して接続する第1通信線2A,第2通信線2Bと上下の分岐接続パターン13cの間にはフィルタ回路Fが形成されているため、インピーダンス不整合によって生じるリンギングなどの高周波ノイズを効果的に減衰することができる。つまり、第2の方向X2から嵌合する端末プラグ2Cに接続する通信線の長さを長くすることができる。また、前記フィルタ回路Fは各第1通信線2A,第2通信線2Bにそれぞれ1回路ずつ設けているので動作を安定させることができる。
図7乃至図9は、本発明の第三実施形態にかかる分岐コネクタ20の構成を示す。
図7乃至図9において、図1乃至図6と同一部材は同一符号を付して説明を省略する。
図7乃至図9において、21A,21Bは第1方向X1から嵌合する端末プラグ2Cを介して複数の第1通信線2A…,第2通信線2B…にそれぞれ接続する複数の端子である。22A,22Bは第2方向X2から嵌合する端末プラグ2Cを介して第1通信線2A,第2通信線2Bにそれぞれ接続する複数の端子である。
23A,23Bは分岐接続導体であり、前記端子21A,21B,22A,22Bの基端部21a,22aに一端5a,6aが半田付けされた前記抵抗5とコイル6の他端5b,6bが前記分岐接続導体23A、23Bに半田付けされる。
24A,24Bは前記端子21A,21B,22A,22Bの基端部21a,22a、前記抵抗5、前記コイル6および前記分岐接続導体23をモールドしている樹脂製保持材である。
なお、以下の説明において、端子21A,21B、端子22A,22B、分岐接続導体23A,23Bを区別する必要がない場合にはそれぞれ、端子21、端子22、分岐接続導体23、樹脂製保持材24という。
前記端子21,22は平面視形状でT形状とし、基端部21a,22aには表面積を広くした半田付け面21b,22bを形成している。この半田付け面21b、22bの形成によって、前記フィルタ回路Fを構成する抵抗5およびコイル6の一端5a,6aを横方向に並べた状態で半田付け接続しやすくしている。
前記分岐接続導体23は長方形状のバスバーであって、全ての抵抗5とコイル6の他端5b,6bを半田付け接続できる長さと幅を有する。この分接続導体23はその幅方向の両側に抵抗5とコイル6を半田付け接続するように構成することにより、幅方向両側の抵抗5とコイル6の半田付け面を互いに共有し合うことが可能となり、分岐コネクタ20のコンパクト化に貢献している。
また、前記樹脂製保持剤24は端子21、端子22の他端21a,22aと、抵抗5と、コイル6と、分岐接続導体23とを樹脂モールドしているため、外力によってこれらの部材21〜24の接続部に応力が生じることを防止でき、分岐コネクタ20の堅牢性を確保することができると共に、フィルタ回路Fの電気的な特性を安定させることができる。
上述のように本実施形態の分岐コネクタ20では各通信線2A,2B毎にフィルタ回路Fを形成しているにもかかわらず、互いに対向する第1方向X1と第2方向X2から端末プラグ2Cを接続できるように構成し、これによって分岐コネクタ20の幅方向の大きさを約半分にすることができる。また、各素子(抵抗5、コイル6)の配置を効率的に行って可能な限り半田付け面を共有させることにより、分岐コネクタ20のさらなるコンパクト化を達成している。さらに、分岐コネクタ20が小型化すればするほど、分岐コネクタ20内における信号の遅延を短くすることができる。
図10は本発明の第4実施形態にかかる分岐コネクタ30の構成を示す分解斜視図である。
本実施形態の分岐コネクタ30は図1に示す分岐コネクタ1の変形例であり、前記端末プラグ2Cに接続された差動伝送の平衡通信線路2を構成する一対の通信線2A,2Bのうち、一方の第1通信線2Aと他方の第2通信線2Bの分岐接続部の構成を変えて、不平衡な回路構成とする点において分岐コネクタ1と異なっている。
即ち、本実施形態の分岐コネクタ30では一方の第1通信線2Aを前記抵抗5およびコイル6に接続し、他方の第2通信線2Bを第2通信線2B用のジョイントバスバー31に接続している。
前記ジョイントバスバー31は第1の方向X1から嵌合する端末プラグ2Cを介して第2通信線2Bに接続される第1の端部31aと、第2の方向X2から嵌合する端末プラグ2Cを介して第2通信線2Bに接続される第2の端部31bを両端に形成した棒状の複数の端子を並べた状態で、その中心部を一体的に連結する連結部31cを設けた形状である。
その他の構成は前記他の実施形態と同一部材は同一符号を付して説明を省略する。
なお、本実施形態の分岐コネクタ30はフィルタ回路Fを第1通信線2Aにのみ形成して、不平衡にしているので、1つのフィルタ回路Fを用いて2本の第1、第2通信線2A,2Bにおける高周波ノイズを減衰させることができるようにするために、抵抗5とコイル6の電気的な特性は1本の通信線2Aにおける高周波ノイズを減衰させるのに最適な値の2倍とすることが好ましい。
本実施形態のように構成された分岐コネクタ30はフィルタ回路Fを第1通信線2Aにのみ設けているので、図1に示す分岐コネクタ1に比べて抵抗5およびコイル6の数を半減することができ、それだけ分岐コネクタ30の製造コストを削減することができる。
図11は本発明の第5実施形態にかかる分岐コネクタ40の構成を示す分解斜視図である。本実施形態の分岐コネクタ50は図4に示す分岐コネクタ10の変形例であり、前記端末プラグ2Cに接続された差動伝送の平衡通信線路2を構成する一対の通信線2A,2Bのうち、一方の第1通信線2Aと他方の第2通信線2Bの分岐接続部の構成を変えて、不平衡な回路構成とする点において分岐コネクタ10と異なっている。
即ち、本実施形態の分岐コネクタ40では一方の第1通信線2Aを前記抵抗5およびコイル6に接続し、他方の第2通信線2Bを前記ジョイントバスバー31に接続している。その他の構成は前記他の実施形態と同一部材は同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の分岐コネクタ40はフィルタ回路Fを第1通信線2Aにのみ形成して不平衡にし、1つのフィルタ回路Fを用いて2本の第1、第2通信線2A,2Bにおける高周波ノイズを減衰させることができるようにするために、抵抗5とコイル6の電気的な特性は1本の通信線2Aにおける高周波ノイズを減衰させるのに最適な値の2倍とすることが好ましい。
本実施形態のように構成された分岐コネクタ40はフィルタ回路Fを第1通信線2Aにのみ設けているので、図4に示す分岐コネクタ10に比べて抵抗5およびコイル6の数を半減することができ、それだけ分岐コネクタ40の製造コストを削減することができる。
図12は本発明の第6実施形態の分岐コネクタ50の構成を示す分解斜視図である。
本実施形態の分岐コネクタ50は図7に示す分岐コネクタ20の変形例である。
前記端末プラグ2Cに接続された差動伝送の平衡通信線路2を構成する一対の第1、第2通信線2A,2Bのうち、一方の第1通信線2Aと他方の第2通信線2Bの分岐接続部の構成を変えて、不平衡な回路構成とする点において分岐コネクタ20と異なっている。すなわち、本実施形態の分岐コネクタ50では一方の第1通信線2Aを前記抵抗5およびコイル6に接続し、他方の第2通信線2Bを前記ジョイントバスバー31に接続している。
他の構成は前記他の実施形態と同一部材は同一符号を付して説明を省略する。
なお、本実施形態の分岐コネクタ50はフィルタ回路Fを第1通信線2Aにのみ形成して不平衡にし、1つのフィルタ回路Fを用いて2本の通信線2A,2Bにおける高周波ノイズを減衰させることができるようにするために、抵抗5とコイル6の電気的な特性は1本の通信線2Aにおける高周波ノイズを減衰させるのに最適な値の2倍とすることが好ましい。
本実施形態のように構成された分岐コネクタ50はフィルタ回路Fを第1通信線2Aにのみ設けているので、図1に示す分岐コネクタ20に比べて抵抗5およびコイル6の数を半減することができ、それだけ分岐コネクタ50の製造コストを削減することができる。
第1実施形態の分岐コネクタを示す分解斜視図である。 前記分岐コネクタの要部を背面から見た図である。 前記分岐コネクタの縦断面図である。 第2実施形態の分岐コネクタを示す分解斜視図である。 前記分岐コネクタの要部を背面から見た図である。 前記分岐コネクタの縦断面図である。 第3実施形態の分岐コネクタを示す分解斜視図である。 前記分岐コネクタの要部を背面から見た図である。 前記分岐コネクタの縦断面図である。 第4実施形態の分岐コネクタを示す分解斜視図である。 第5実施形態の分岐コネクタを示す分解斜視図である。 第6実施形態の分岐コネクタを示す分解斜視図である。
符号の説明
1,10,20,30,40,50 分岐コネクタ
2A 第1通信線
2B 第2通信線
2C 端末プラグ
3(3A,3B) 端子
3a 第1接続端部
3b 第2接続端部
4,13 基板
4a,13c 分岐接続パターン
5 抵抗
6 コイル
11 ジョイントバスバー
11a 分岐接続端子部
11c 分岐接続部
23 樹脂製保持材
31 第2通信線用のジョイントバスバー
X1 第1方向
X2 第2方向
W(W1、W2,W3 …) 伝送線(ツイストペア電線)

Claims (6)

  1. 複数の通信線の先端に端末プラグが設けられた伝送線を、互いに対向する第1方向と第2方向からそれぞれ接続する分岐コネクタであって、
    前記第1方向から嵌合する前記伝送線の端末プラグを介して該伝送線の各通信線とそれぞれ接続する第1接続端部と、前記第2方向から嵌合する前記伝送線の端末プラグを介して該伝送線の各通信線とそれぞれ接続する第2接続端部とを、両端部に備えた複数の端子と、
    前記複数の端子の中心部に固定する基板と、
    前記各端子に一端を接続すると共に他端を前記基板上の分岐接続パターンに接続してフィルタ回路を構成する抵抗とコイルと、
    を備えていることを特徴とする分岐コネクタ。
  2. 複数の通信線の先端に端末プラグが設けられた伝送線を、互いに対向する第1方向と第2方向からそれぞれ接続する分岐コネクタであって、
    前記第1方向から嵌合する前記伝送線の端末プラグを介して該伝送線の複数の通信線と接続する複数の分岐接続端子部を有するジョイントバスバーと、
    前記第2の方向から嵌合する前記伝送線の端末プラグを介して該伝送線の各通信線と夫々接続する複数の端子と、
    前記複数の端子の基端部を固定する基板と、
    前記各端子に一端を接続すると共に他端を前記基板上の分岐接続パターンに接続してフィルタ回路を構成する抵抗とコイルを備え、
    前記基板上の分岐接続パターンに上記ジョイントバスバーを接続していることを特徴とする分岐コネクタ。
  3. 複数の通信線の先端に端末プラグが設けられた伝送線を、互いに対向する第1方向と第2方向からそれぞれ接続する分岐コネクタであって、
    前記第1方向から嵌合する前記伝送線の端末プラグを介して該伝送線の各通信線とそれぞれ接続する複数の第1の端子と、
    前記第2方向から嵌合する前記伝送線の端末プラグを介して該伝送線の各通信線とそれぞれ接続する複数の第2の端子と、
    前記第1の端子と第2の端子の基端部にそれぞれ一端を接続しているフィルタ回路を構成する抵抗とコイルと、
    前記抵抗とコイルの他端を対面配置で両側にそれぞれ接続している分岐接続導体と、
    前記複数の端子の基端部、前記抵抗、前記コイルおよび前記分岐接続導体をモールドしている樹脂製保持材と
    を備えていることを特徴とする分岐コネクタ。
  4. 前記伝送線は、差動伝送の平衡通信線路を構成する一対の第1通信線と第2通信線を備えたツイストペア電線やシールドツイストペア電線を含むペア電線からなり、
    第1方向および第2方向から夫々複数の前記伝送線の端末プラグが嵌合される構成としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の分岐コネクタ。
  5. 前記ペア電線からなる伝送線のうち、一方の第1通信線は前記フィルタ回路を構成する抵抗およびコイルに接続し、他方の第2通信線をジョイントバスバーの分岐接続部に接続している請求項4に記載の分岐コネクタ。
  6. 前記第1方向から前記伝送線の端末プラグが嵌合される第1ハウンジグと、前記第2方向から前記伝送線の端末プラグが嵌合される第2ハウジングとを備え、前記第2ハウジングに前記端子、該端子に接続したフィルタ回路を構成する抵抗とコイル、該抵抗とコイルと接続する基板、ジョイントバスバーあるいは分岐接続導体を収容固定している請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の分岐コネクタ。
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