JP2008071514A - コネクタ - Google Patents
コネクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008071514A JP2008071514A JP2006246621A JP2006246621A JP2008071514A JP 2008071514 A JP2008071514 A JP 2008071514A JP 2006246621 A JP2006246621 A JP 2006246621A JP 2006246621 A JP2006246621 A JP 2006246621A JP 2008071514 A JP2008071514 A JP 2008071514A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pair
- press contact
- electric wire
- connector
- contact terminals
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
- Multi-Conductor Connections (AREA)
Abstract
【課題】通信ネットワークを介して接続されるECU等の端末器の近傍に配置する少ない部品点数で、伝送波形の歪みを十分に改善し、製造コストの増大を抑えることができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタハウジング内に、差動伝送線路を構成するツイストペア電線の第1通信線、第2通信線にそれぞれ圧接接続される一対の圧接端子と、前記一対の圧接端子の間に配置して、これら圧接端子と導通させている抵抗器、コンデンサ等からなる電子部品とを備えている。
【選択図】図2
【解決手段】コネクタハウジング内に、差動伝送線路を構成するツイストペア電線の第1通信線、第2通信線にそれぞれ圧接接続される一対の圧接端子と、前記一対の圧接端子の間に配置して、これら圧接端子と導通させている抵抗器、コンデンサ等からなる電子部品とを備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は、コネクタに関し、特に、車載LAN等の通信ネットワークの端末機器と電線との接続部に発生する伝送波形歪みを緩和するものである。
車載ネットワーク等の通信ネットワークにおいて、1つの通信機器から別の通信機器へ信号を伝送する際に、電気的または磁気的ノイズによって伝送波形に歪みが発生して通信が正常に行われないという問題がある。この波形歪みは主としてインピーダンスの不整合に起因する信号の反射によっても発生し、通信線とECU等の終端機器との接続部ではインピーダンス不整合が発生することは避けられなかった。
前記終端側での波形歪みを改善するための種々の技術が提案されている。
例えば、通信線と接続させるECUの基板回路上に抵抗およびコイルを実装してフィルタ回路を形成する技術、通信線と接続されるコネクタの分岐部に抵抗体とコイルを有する基板を収容している技術が提案されている。
例えば、通信線と接続させるECUの基板回路上に抵抗およびコイルを実装してフィルタ回路を形成する技術、通信線と接続されるコネクタの分岐部に抵抗体とコイルを有する基板を収容している技術が提案されている。
特表平7−500463号公報(特許文献1)には、図6に示すように、スター接続された分岐路の分岐点間、つまり、CANバスを構成する一対の通信線(CAN_HとCAN_L)1、2の分岐点間に、負荷インピーダンス3を設けることにより、各通信線側から見て分岐部において近似的に通信線の特性インピーダンスをもって終端されていることが記載されている。つまり、分岐部を通信線の終端とすることにより、分岐部におけるインピーダンスの不整合によって生じる反射波の発生を抑えることが記載されている。
電気的特性を最適なものとした抵抗とコイルを基板上に並設し、前記分岐路を基板上に形成すると共に抵抗とコイルの並列接続回路からなるフィルタ回路を形成すると、波形歪み改善特性を十分に行うことが可能となる。
しかしながら、分岐部に前記抵抗とコイルの並列接続回路からなるフィルタ回路を設けた基板をコネクタに収容すると、コネクタが大型化すると共に、基板などの部品点数が増加し、分岐コネクタの製造コストを安価にできなくなる問題が生じる。
また、通信線が接続されるECU内の基板の回路に抵抗とコイルとを実装した場合にも、通信ネットワークで接続するECUの基板毎にフィルタ回路の有無を選択する必要があり、製造コストや管理コストが増大する問題がある。
しかしながら、分岐部に前記抵抗とコイルの並列接続回路からなるフィルタ回路を設けた基板をコネクタに収容すると、コネクタが大型化すると共に、基板などの部品点数が増加し、分岐コネクタの製造コストを安価にできなくなる問題が生じる。
また、通信線が接続されるECU内の基板の回路に抵抗とコイルとを実装した場合にも、通信ネットワークで接続するECUの基板毎にフィルタ回路の有無を選択する必要があり、製造コストや管理コストが増大する問題がある。
さらに、通信線としてツイストペア電線やシールドツイストペア電線等の一対の通信線(CAN−HとCAN−L)を用いてECU等の端末器と接続した場合において、該接続部において電位差を減少して反射波の発生を抑える簡単且つ効果的な技術は提案されていない。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、通信ネットワークを構成するペア電線とECU等の端末器の回路との接続部で発生する反射波の発生を抑制し、伝送波形の歪みを十分に改善できる、簡単な構成のコネクタを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、コネクタハウジング内に、
異なる電線にそれぞれ圧接接続される一対の圧接端子と、
前記一対の圧接端子の間に配置して、これら圧接端子と導通させている電子部品と、
を備えていることを特徴とするコネクタを提供している
異なる電線にそれぞれ圧接接続される一対の圧接端子と、
前記一対の圧接端子の間に配置して、これら圧接端子と導通させている電子部品と、
を備えていることを特徴とするコネクタを提供している
本発明のコネクタでは、コネクタハウジング内に電子部品を実装したプリント基板を収容して電線を接続しているのではなく、圧接端子間に電子部品を介在させて、電線を圧接端子に圧接することで、ペア電線等の異なる電線間を接続している。
このように、異なる電線間に電子部品を介在させているため、電子部品を基板に実装する煩雑な工程が不要となると共に、抵抗を実装した基板が不要となり部品点数を削減することができる。よって、コネクタを小型化できると共に低コスト化を図ることができる。また、電子部品を実装した基板を用いないため、電子部品を基板に実装する場合に発生する高温化による電子部品への悪影響もない。
さらに、電線とコネクタとの接続は、電線を圧接端子に圧接接続させるだけであるため、任意の箇所に簡単に配置でき、該電線端末と接続するECU等端末器の近傍に配置することができる。
このように、異なる電線間に電子部品を介在させているため、電子部品を基板に実装する煩雑な工程が不要となると共に、抵抗を実装した基板が不要となり部品点数を削減することができる。よって、コネクタを小型化できると共に低コスト化を図ることができる。また、電子部品を実装した基板を用いないため、電子部品を基板に実装する場合に発生する高温化による電子部品への悪影響もない。
さらに、電線とコネクタとの接続は、電線を圧接端子に圧接接続させるだけであるため、任意の箇所に簡単に配置でき、該電線端末と接続するECU等端末器の近傍に配置することができる。
前記各圧接端子は連結部の両端に圧接スロットを設けた端子部を突設した形状とされ、間隔をあけて配置される前記圧接端子の間に、抵抗器、コンデンサ、ダイオードから選択される前記電子部品が配置され、該電子部品の両端に接続されたリード線の両側が前記圧接端子の連結部に半田付け又は溶接で接続されているのが好ましい。
前記電子部品として抵抗器やコンデンサを用いてフィルタ回路を形成する場合、該抵抗器の抵抗値を、使用する通信回路のバスのインピーダンス(Z0)の6%〜50%、好ましくは10%〜22%とすることが好ましい。
前記6%以上であれば、抵抗器をフィルタ回路として機能させて、通信回路の分岐部における信号の反射を減衰させることができる。一方、50%を越えると受信側の電圧低下を招き通信エラーとなる。
前記6%以上であれば、抵抗器をフィルタ回路として機能させて、通信回路の分岐部における信号の反射を減衰させることができる。一方、50%を越えると受信側の電圧低下を招き通信エラーとなる。
前記電線は差動伝送線路を構成するツイストペア電線あるいはシールドツイストペア電線等の通信回路用のペア電線からなり、該ペア電線の第1通信線と第2通信線とに前記一対の圧接端子がそれぞれ圧接接続され、
前記一対の圧接端子の間に、抵抗器とコンデンサを介設しフィルタ回路を形成しているのが好ましい。
前記構成によれば、例えば、一対の通信線(CAN−HとCAN−L)をECU等の端末器と接続した場合において、CAN−HとCAN−Lの電位差を前記抵抗器とコンデンサからなるフィルタ回路で減少して、反射波の発生を抑えることができる。
前記一対の圧接端子の間に、抵抗器とコンデンサを介設しフィルタ回路を形成しているのが好ましい。
前記構成によれば、例えば、一対の通信線(CAN−HとCAN−L)をECU等の端末器と接続した場合において、CAN−HとCAN−Lの電位差を前記抵抗器とコンデンサからなるフィルタ回路で減少して、反射波の発生を抑えることができる。
前記電線は通信回路の幹線から分岐して電子制御ユニットに接続される支線であり、該支線の電子制御ユニットと接続される終端側に取り付けられるのが好ましい。
前記構成とすると、電線の端に本発明の抵抗器を備えるコネクタを接続することで通信線を終端させ、通信線の端のインピーダンスの不整合によって生じる反射波の発生を抑えることができる。また、電子制御ユニットと電子制御ユニットに接続される支線との間で生じる信号の反射を減衰させることができる。従って、本発明のコネクタは終端抵抗の機能を果たすと共に、インピーダンスの不整合によって生じる反射波の発生を防止する機能を果たすため、通信回路用のペア電線の伝送波形の歪みを十分に改善することができる。
前記構成とすると、電線の端に本発明の抵抗器を備えるコネクタを接続することで通信線を終端させ、通信線の端のインピーダンスの不整合によって生じる反射波の発生を抑えることができる。また、電子制御ユニットと電子制御ユニットに接続される支線との間で生じる信号の反射を減衰させることができる。従って、本発明のコネクタは終端抵抗の機能を果たすと共に、インピーダンスの不整合によって生じる反射波の発生を防止する機能を果たすため、通信回路用のペア電線の伝送波形の歪みを十分に改善することができる。
また、通信回路あるいは電子制御ユニットの配置条件によって、フィルタ回路の有無を選択する必要があるが、フィルタ回路を必要とする箇所にだけ該機能を付加することができる。そのため、電子制御ユニットにカスタム品を生じさせることなく、フィルタ回路の機能を通信回路に付加することができる。
前述したように、本発明によれば、一対の圧接端子をそれぞれ異なる電線に圧接接続すると共に圧接端子間に電子部品を介在させて、異なる電線間に電子部品を介在させているため、電子部品を基板に実装する煩雑な工程が不要となると共に、抵抗を実装した基板が不要となり部品点数を削減することができる。よって、コネクタを小型化できると共に低コスト化を図ることができる。
また、本発明のコネクタは電子部品として抵抗やコンデンサを用い、通信回路の電子制御ユニットと接続される終端側に前記コネクタを取り付けると、終端抵抗の機能を果たすと共に、インピーダンスの不整合によって生じる反射波の発生を防止する機能を果たすため、通信回路用のペア電線の伝送波形の歪みを十分に改善することができる。
さらに、通信回路あるいは電子制御ユニットの配置条件によって、フィルタ回路の有無を選択する必要があるが、フィルタ回路を必要とする箇所にだけ該機能を付加することができる。そのため、電子制御ユニットにカスタム品を生じさせることなく、フィルタ回路の機能を通信回路に付加することができる。
さらに、通信回路あるいは電子制御ユニットの配置条件によって、フィルタ回路の有無を選択する必要があるが、フィルタ回路を必要とする箇所にだけ該機能を付加することができる。そのため、電子制御ユニットにカスタム品を生じさせることなく、フィルタ回路の機能を通信回路に付加することができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は、本発明の実施形態を示し、コネクタ10は、CAN通信(差動伝送方式)を行う車載LAN100において、通信回路の幹線101から分岐して電子制御ユニット20に接続される支線102の終端側(電子制御ユニット20から約10cm離れた位置)に取り付けているものである。
図1乃至図5は、本発明の実施形態を示し、コネクタ10は、CAN通信(差動伝送方式)を行う車載LAN100において、通信回路の幹線101から分岐して電子制御ユニット20に接続される支線102の終端側(電子制御ユニット20から約10cm離れた位置)に取り付けているものである。
前記コネクタ10は、コネクタハウジング11と、コネクタハウジング11に収容する一対の圧接端子12A、12Bと、該圧接端子12A、12B間に介設している抵抗器13とコンデンサ14とを備えており、X方向にペア電線30を貫通させている。
前記ペア電線30は差動伝送線路を構成するツイストペア電線からなり、該ペア電線30の第1通信線(CAN_H)31と第2通信線(CAN_L)32とに一対の圧接端子12A、12Bをそれぞれ圧接接続している。
前記コネクタハウジング11は、図2に示すように、アッパーケース15とロアケース16とを備え、ロアケース16にペア電線30を圧接接続している圧接端子12A、12Bおよび抵抗器13A、13Bとコンデンサ14とを収容し、アッパーケース15を被せてロック結合している。
図3に示すように、ロアケース16の上面中央に収容部16aを設け、該収容部16aのX方向の両側に圧接端子12A、12Bを配置する端子設置部16bを設けている。
収容部16aのY方向両側には収容部16aよりも一段高さを高くした電線設置部16cを設け、該電線設置部16cに断面半円状の凹部16dを設けている。
また、ロアケース16のY方向の両側壁には後述するアッパーケース15の被係止部とロック結合する係止部16eを設けている。
収容部16aのY方向両側には収容部16aよりも一段高さを高くした電線設置部16cを設け、該電線設置部16cに断面半円状の凹部16dを設けている。
また、ロアケース16のY方向の両側壁には後述するアッパーケース15の被係止部とロック結合する係止部16eを設けている。
アッパーケース15は、図2に示すように、上壁の所要箇所に矩形状の貫通孔15aを設け、アッパーケース15とロアケース16に収容した圧接端子12の端子部12bの先端を貫通孔15aに挿入し、端子部12bの両端を貫通孔15aの内面に当接させて圧接スロット12cの開きを防止している。
上壁の下面にはロアケース16の凹部16dと対向する位置に半円状に切り欠いた凹部15bを設け、アッパーケース15とロアケース16を組み付けると、ロアケース16の凹部16dとアッパーケース15の凹部15bが上下に対向し、ペア電線30を挿通できる挿通孔を形成している。
アッパーケース15のY方向の両側壁にはロアケース16の係止部16eとロック結合する矩形枠状の被係止部15cを設けている。
上壁の下面にはロアケース16の凹部16dと対向する位置に半円状に切り欠いた凹部15bを設け、アッパーケース15とロアケース16を組み付けると、ロアケース16の凹部16dとアッパーケース15の凹部15bが上下に対向し、ペア電線30を挿通できる挿通孔を形成している。
アッパーケース15のY方向の両側壁にはロアケース16の係止部16eとロック結合する矩形枠状の被係止部15cを設けている。
前記一対の圧接端子12A、12Bは、図4に示すように、平板状の連結部12aの両端から一対の端子部12bを突設した形状とし、該端子部12bには音叉状の圧接スロット12cを上端から切り欠いて設けている。該圧接スロット12cに第1通信線31と第2通信線32を圧接接続している。
前記一対の圧接端子12A、12B間には、2個の抵抗器13A(200Ω)、13B(200Ω)とコンデンサ14(50pF)を介設している。
詳細には、図3及び図4に示すように、抵抗器13Aの一方の電極に接続されたリード線17aを一方の圧接端子12Aの連結部12aに半田付けで接続する一方、抵抗器13Aの他方の電極はコンデンサ14の一方の電極とリード線17bを介して接続している。また、コンデンサ14の他方の電極は抵抗器13Bの一方の電極とリード線17cを介して接続しており、抵抗器13Bの他方の電極に接続されたリード線17dを他方の圧接端子12Bの連結部12aに半田付けで接続している。
即ち、一対の圧接端子12Aと12B間に直列接続した抵抗器13A、コンデンサ14、抵抗器13Bを介設して、フィルタ回路を形成している。
また、抵抗器13Aとコンデンサ14、コンデンサ14と抵抗器13Bをそれぞれ接続しているリード線17b、17cは絶縁樹脂材で被覆し、これらリード線17b、17cを圧接端子12の連結部12a上でU字状に折り返して、抵抗器13A、コンデンサ14、抵抗器13Bの順でX方向に並列配置している。
なお、本実施形態では、リード線17b、17cを圧接端子12に半田付けしているが、溶接により接続してもよい。
詳細には、図3及び図4に示すように、抵抗器13Aの一方の電極に接続されたリード線17aを一方の圧接端子12Aの連結部12aに半田付けで接続する一方、抵抗器13Aの他方の電極はコンデンサ14の一方の電極とリード線17bを介して接続している。また、コンデンサ14の他方の電極は抵抗器13Bの一方の電極とリード線17cを介して接続しており、抵抗器13Bの他方の電極に接続されたリード線17dを他方の圧接端子12Bの連結部12aに半田付けで接続している。
即ち、一対の圧接端子12Aと12B間に直列接続した抵抗器13A、コンデンサ14、抵抗器13Bを介設して、フィルタ回路を形成している。
また、抵抗器13Aとコンデンサ14、コンデンサ14と抵抗器13Bをそれぞれ接続しているリード線17b、17cは絶縁樹脂材で被覆し、これらリード線17b、17cを圧接端子12の連結部12a上でU字状に折り返して、抵抗器13A、コンデンサ14、抵抗器13Bの順でX方向に並列配置している。
なお、本実施形態では、リード線17b、17cを圧接端子12に半田付けしているが、溶接により接続してもよい。
次に、本実施形態のコネクタ10の製造方法および該コネクタ10のツイストペア電線への取付方法について説明する。
まず、一対の圧接端子12A、12Bの連結部12aに直列接続した抵抗器13A、コンデンサ14、抵抗器13Bの両端のリード線17a、17dをそれぞれ半田付けで接続する。
次いで、前記圧接端子12A、12Bおよび抵抗器13A、13B、コンデンサ14をロアケース16に収容する。
最後に、圧接端子12A、12Bを第1通信線31、第2通信線32にそれぞれ圧接接続し、ロアケース16にアッパーケース15を被せてロック結合する。
まず、一対の圧接端子12A、12Bの連結部12aに直列接続した抵抗器13A、コンデンサ14、抵抗器13Bの両端のリード線17a、17dをそれぞれ半田付けで接続する。
次いで、前記圧接端子12A、12Bおよび抵抗器13A、13B、コンデンサ14をロアケース16に収容する。
最後に、圧接端子12A、12Bを第1通信線31、第2通信線32にそれぞれ圧接接続し、ロアケース16にアッパーケース15を被せてロック結合する。
前記構成によれば、電線に取り付けたコネクタ内の電子部品が終端抵抗の機能を果たすと共に、インピーダンスの不整合によって生じる反射波の発生を防止する機能を果たすため、通信回路用のペア電線の伝送波形の歪みを十分に改善することができる。
また、通信回路あるいは電子制御ユニットの配置条件によって、フィルタ回路の有無を選択する必要があるが、本実施形態のコネクタは電線に直接圧接接続して取り付けているため、フィルタ回路を必要とする箇所にだけ該機能を付加することができる。そのため、電子制御ユニットにカスタム品を生じさせることなく、フィルタ回路の機能を通信回路に付加することができる。
また、通信回路あるいは電子制御ユニットの配置条件によって、フィルタ回路の有無を選択する必要があるが、本実施形態のコネクタは電線に直接圧接接続して取り付けているため、フィルタ回路を必要とする箇所にだけ該機能を付加することができる。そのため、電子制御ユニットにカスタム品を生じさせることなく、フィルタ回路の機能を通信回路に付加することができる。
さらに、一対の圧接端子12A、12Bをそれぞれ第1通信線(CAN_H)31と第2通信線(CAN_L)32に圧接接続すると共に,圧接端子12A、12B間に抵抗13とコンデンサ14を介在させているため、第1、第2通信線31、32を接続する電子部品を実装した基板が不要となり、部品点数を削減することができる。よって、コネクタ10を小型化できると共に低コスト化を図ることができる。
特に、一対の圧接端子12A、12Bをそれぞれ連結部を介して2個の圧接スロットを設けた端子部を設けているため各電線との電気接続信頼性を高めることができると共に、連結部に抵抗13、コンデンサ14と接続したリード線を簡単に溶接することができ、組付性能を高めることができる。
なお、コネクタ10に接続するペア電線はツイストペア電線に限らず、シールドツイストペア電線等であってもよい。
特に、一対の圧接端子12A、12Bをそれぞれ連結部を介して2個の圧接スロットを設けた端子部を設けているため各電線との電気接続信頼性を高めることができると共に、連結部に抵抗13、コンデンサ14と接続したリード線を簡単に溶接することができ、組付性能を高めることができる。
なお、コネクタ10に接続するペア電線はツイストペア電線に限らず、シールドツイストペア電線等であってもよい。
なお、本発明は前記実施形態に限定されず、前記第1、第2通信線31、32と圧接接続する一対の圧接端子12A、12Bの間に1つの抵抗器を介在させて、該抵抗器の両側に接続したリード線を圧接端子12A、12Bに溶接してもよい。さらに、1つの抵抗器と1つのコンデンサあるいはコイルを両側の圧接端子12A、12Bに並列接続してもよい。
10 コネクタ
11 コネクタハウジング
12A、12B 圧接端子
12a 連結部
12b 端子部
12c 圧接スロット
13A、13B 抵抗器
14 コンデンサ
17 リード線
20 電子制御ユニット
31 ツイストペア電線の第1通信線
32 ツイストペア電線の第2通信線
100 車載LAN
101 幹線
102 支線
11 コネクタハウジング
12A、12B 圧接端子
12a 連結部
12b 端子部
12c 圧接スロット
13A、13B 抵抗器
14 コンデンサ
17 リード線
20 電子制御ユニット
31 ツイストペア電線の第1通信線
32 ツイストペア電線の第2通信線
100 車載LAN
101 幹線
102 支線
Claims (4)
- コネクタハウジング内に、
異なる電線にそれぞれ圧接接続される一対の圧接端子と、
前記一対の圧接端子の間に配置して、これら圧接端子と導通させている電子部品と、
を備えていることを特徴とするコネクタ。 - 前記各圧接端子は連結部の両端に圧接スロットを設けた端子部を突設した形状とされ、間隔をあけて配置される前記圧接端子の間に、抵抗器、コンデンサ、ダイオードから選択される前記電子部品が配置され、該電子部品の両端に接続されたリード線の両側が前記圧接端子の連結部に半田付け又は溶接で接続されている請求項1に記載のコネクタ。
- 前記電線は差動伝送線路を構成するツイストペア電線あるいはシールドツイストペア電線等の通信回路用のペア電線からなり、該ペア電線の第1通信線と第2通信線とに前記一対の圧接端子がそれぞれ圧接接続され、
前記一対の圧接端子の間に、抵抗器とコンデンサを介設しフィルタ回路を形成している請求項1または請求項2に記載のコネクタ。 - 前記電線は通信回路の幹線から分岐して電子制御ユニットに接続される支線であり、該支線の電子制御ユニットと接続される終端側に取り付けられる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006246621A JP2008071514A (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006246621A JP2008071514A (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008071514A true JP2008071514A (ja) | 2008-03-27 |
Family
ID=39292942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006246621A Withdrawn JP2008071514A (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008071514A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020003596A1 (ja) * | 2018-06-27 | 2020-01-02 | ウチヤ・サーモスタット株式会社 | 電子機器 |
-
2006
- 2006-09-12 JP JP2006246621A patent/JP2008071514A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020003596A1 (ja) * | 2018-06-27 | 2020-01-02 | ウチヤ・サーモスタット株式会社 | 電子機器 |
CN112292744A (zh) * | 2018-06-27 | 2021-01-29 | 打矢恒温器株式会社 | 电子设备 |
JPWO2020003596A1 (ja) * | 2018-06-27 | 2021-07-15 | ウチヤ・サーモスタット株式会社 | 電子機器 |
US11532442B2 (en) | 2018-06-27 | 2022-12-20 | Uchiya Thermostat Co., Ltd. | Electronic device with case having sheath-piercing tapered sections |
JP7311163B2 (ja) | 2018-06-27 | 2023-07-19 | ウチヤ・サーモスタット株式会社 | 電子機器 |
CN112292744B (zh) * | 2018-06-27 | 2024-03-19 | 打矢恒温器株式会社 | 电子设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10777936B2 (en) | Electrical device having a ground termination component with strain relief | |
US8475206B2 (en) | Coaxial connector and method for assembling the same | |
US10170862B2 (en) | Electrical device having a ground bus terminated to a cable drain wire | |
JP5772900B2 (ja) | 同軸型電気コネクタ | |
JP2008147030A (ja) | 分岐コネクタ | |
JP2011159470A (ja) | 雄コネクタ、雌コネクタ及びコネクタ | |
JP2008131327A (ja) | 通信線の分岐接続構造 | |
JP3457239B2 (ja) | 電気接続箱における回路形成方法および回路の接続構造 | |
JP3116728U (ja) | シールド電気コネクタ | |
JP5094604B2 (ja) | インナーターミナル | |
JP2007027120A (ja) | 電気コネクタ | |
JP4709093B2 (ja) | 分岐コネクタ | |
WO2011086857A1 (ja) | 電気コネクタ及び電気コネクタ組立体 | |
JP5338261B2 (ja) | 電気コネクタ | |
JP6065968B2 (ja) | 同軸型電気コネクタ | |
JP2010113925A (ja) | 伝送波形ノイズ緩和部材 | |
JP2008066157A (ja) | 分岐コネクタ | |
JP2008098118A (ja) | 分岐コネクタ | |
JP2008071514A (ja) | コネクタ | |
WO2023021981A1 (ja) | 電気コネクタ | |
US20140322984A1 (en) | Printed circuit board having improved characteristic impedance | |
JP2008108671A (ja) | 分岐コネクタ | |
JP2003264043A (ja) | 電子素子内蔵コネクタ端子及びコネクタ端子への電子素子内蔵方法 | |
JPH09199228A (ja) | グランド強化型電気コネクタ | |
JP5156538B2 (ja) | シールドコネクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20091201 |