JP2014002852A - 差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気特性の悪化を抑えた差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造を提供する。
【解決手段】差動ペア伝送ケーブル30をコネクタ10に接続する接続構造であって、コネクタ10は、導電性材料からなる第1のシェル12及び該第1のシェル12に係止された導電性材料からなる第2のシェル13とで構成される外部シェル11と、第1のシェル12に収容される絶縁性材料からなるハウジング14と、ハウジング14に収納される端子15と、を有し、シールド導体39及び絶縁外皮40が剥かれた信号線33,36が露出した信号線露出部分と、絶縁体31,35が剥かれて信号用導体31,34が露出した信号用導体露出部分とが、外部シェル11で覆われるように、差動ペア伝送ケーブル30をコネクタ10に接続する。
【選択図】図15

Description

本発明は、差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造に関するものである。
従来、1〜2本のドレイン線と2本の信号線をシールド導体及び絶縁外皮で被覆した差動ペア伝送ケーブルと、コネクタとの接続において、差動ペア信号線は、コネクタの差動信号端子と接続し、ドレイン線は、コネクタのドレイン端子またはシールドシェルと接続される。
従来の差動ペア伝送ケーブルとコネクタとの接続構造においては、信号線がコネクタの信号端子へ、ドレイン線がコネクタのドレイン端子やシールドシェルへ接続されるのが一般的であった。図20は、差動ペア伝送ケーブル30の信号線がコネクタ100の信号端子へ、ドレイン線37,38がコネクタ100のドレイン端子101へ接続される例を示している。
しかし、従来の接続構造では、ケーブル断面形状とコネクタ断面形状に大きな違いが生じ、電気特性が悪化する。すなわち、図20に示したように、差動ペア伝送ケーブルからコネクタへと差動信号ラインが移行する際に、各部の寸法が大きく変化している。これにより、図16(b)のグラフに示すように、コネクタとケーブルの接続部分で大きく電気特性が乱れることとなり、高速通信を実現する上で悪影響を及ぼす。
特開2006−19215号公報 特開2006−260836号公報
上記従来の差動ペア伝送ケーブルとコネクタとの接続構造においては、以下の問題点がある。
(1)コネクタの信号端子が箱端子でないため、振動や衝撃による瞬断が起こる。
(2)車両へ組み付ける際に、引き回しや引っ張りなどにより、ケーブルとコネクタの端子やシールドシェルとの接続部分が破損する。
(3)ドレイン端子の分だけコネクタの部品点数が増え、コネクタの大型化とコストアップになる。
(4)作動ペア伝送ケーブルとコネクタの信号端子を接続する部分において、コネクタ内部にて物理形状(寸法や材料等)が大幅に変化し、特性インピーダンスが大きく崩れ、電気特性が悪化する。
そこで、本発明は、電気特性の悪化を抑えた差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための請求項1記載の発明は、信号用導体(31,34)を絶縁体(32,35)で被覆した一対の信号線(33,36)及び少なくとも1本のドレイン線(37,38)がシールド導体(39)と絶縁外皮(40)とで覆われた構成を有する差動ペア伝送ケーブル(30)をコネクタ(10,20)に接続する接続構造であって、前記コネクタ(10,20)は、導電性材料からなる第1のシェル(12,22)及び該第1のシェル(12,22)に係止された導電性材料からなる第2のシェル(13,23)とで構成される外部シェル(11,21)と、前記第1のシェル(12,22)に収容される絶縁性材料からなるハウジング(14,24)と、前記ハウジング(14,24)に収納される端子(15,25)と、を有し、前記シールド導体(39)及び前記絶縁外皮(40)が剥かれた信号線(31,34)が露出した信号線露出部分と、前記絶縁体(31,35)が剥かれて信号用導体(31,34)が露出した信号用導体露出部分とが、前記外部シェル(11,21)で覆われるように、前記差動ペア伝送ケーブル(30)を前記コネクタ(11,21)に接続することを特徴とする。
上述した課題を解決するための請求項2記載の発明は、請求項1記載の差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造において、前記第1のシェル(12,22)に、前記ドレイン線(37,38)を接続するための接続部(12b、22b)が一体形成されていることを特徴とする。
上述した課題を解決するための請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造において、前記コネクタ(10)の外部シェル(11)を他のコネクタ(20)の外部シェル(21)に嵌合するための嵌合部(13B)が、前記コネクタ(10)の外部シェル(11)から延長して形成されていることを特徴とする。
なお、上述の課題を解決するための手段の説明におけるかっこ書きの参照符号は、以下の、発明を実施するための形態の説明における構成要素の参照符号に対応しているが、これらは、特許請求の範囲の解釈を限定するものではない。
請求項1記載の発明によれば、差動ペア伝送ケーブルをコネクタに接続する接続構造であって、コネクタは、導電性材料からなる第1のシェル及び該第1のシェルに係止された導電性材料からなる第2のシェルとで構成される外部シェルと、第1のシェルに収容される絶縁性材料からなるハウジングと、ハウジングに収納される端子と、を有し、シールド導体及び絶縁外皮が剥かれた信号線が露出した信号線露出部分と、絶縁体が剥かれて信号用導体が露出した信号用導体露出部分とが、外部シェルで覆われるように、差動ペア伝送ケーブルをコネクタに接続するので、特性インピーダンスの変動が軽減され、電気特性の悪化が抑えられる。
請求項2記載の発明によれば、第1のシェルに、ドレイン線を接続するための接続部が一体形成されているので、ドレイン線を信号線からほとんど離れることなくコネクタの外部シェルに接続することができる。
請求項3記載の発明によれば、コネクタの外部シェルを他のコネクタの外部シェルに嵌合するための嵌合部が、コネクタの外部シェルから延長して形成されているので、コネクタ(10)の外部シェル(11)を他のコネクタ(20)の外部シェル(21)に嵌合するための嵌合部(13B)が、前記コネクタ(10)の外部シェル(11)から延長して形成されているので、2つのコネクタの結合強度を高めると同時に、2つのコネクタの外部シェル同士を電気的に接続することができる。
差動ペアケーブルの断面図である。(第1の実施形態) 本発明の差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造に用いられるレセプタクルコネクタの構成例を示す斜視図である。(第1の実施形態) 本発明の差動ペア伝送ケーブルとレセプタクルコネクタの接続構造の分解斜視図である。(第1の実施形態) 本発明の差動ペア伝送ケーブルとレセプタクルコネクタの接続構造の組付け行程を説明する斜視図である。(第1の実施形態) 本発明の差動ペア伝送ケーブルとレセプタクルコネクタの接続構造の組付け行程を説明する斜視図である。(第1の実施形態) 本発明の差動ペア伝送ケーブルとレセプタクルコネクタの接続構造の組付け行程を説明する斜視図である。(第1の実施形態) 本発明の差動ペア伝送ケーブルとレセプタクルコネクタの接続構造の組付け行程を説明する斜視図である。(第1の実施形態) 本発明の差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造に用いられるプラグコネクタの構成例を示す斜視図である。(第2の実施形態) 本発明の差動ペア伝送ケーブルとプラグコネクタの接続構造の分解斜視図である。(第2の実施形態) 本発明の差動ペア伝送ケーブルとプラグコネクタの接続構造の組付け行程を説明する斜視図である。(第2の実施形態) 本発明の差動ペア伝送ケーブルとプラグコネクタの接続構造の組付け行程を説明する斜視図である。(第2の実施形態) 本発明の差動ペア伝送ケーブルとプラグコネクタの接続構造の組付け行程を説明する斜視図である。(第2の実施形態) 本発明の差動ペア伝送ケーブルとプラグコネクタの接続構造の組付け行程を説明する斜視図である。(第2の実施形態) レセプタクルコネクタ及びプラグコネクタの嵌合状態を説明する斜視図である。 図14におけるレセプタクルコネクタ及びプラグコネクタコネクタの嵌合時における差動ペア伝送ケーブルと各コネクタの接続状態を透視的に説明する斜視図である。 (a)は本発明の差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造によるTDR波形図、(b)は従来例の差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造によるTDR波形図である。 本発明の差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造が用いられたプラグコネクタと嵌合される基板実装式レセプタクルコネクタの構成例を示す斜視図である。(第3の実施形態) 図17の基板実装式レセプタクルコネクタの分解斜視図である。(第3の実施形態) 図17における基板実装式レセプタクルコネクタとプラグコネクタの結合時における差動ペア伝送ケーブルと各コネクタの接続状態を透視的に説明する斜視図である。(第3の実施形態) 従来の差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続状態とを透視的に説明する斜視図である。(従来技術)
本発明は、要約すれば、差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続部分におけるインピーダンス・コントロールを行うと共に、自動車用ワイヤハーネス(W/H)に求められる配索時の引っ張り強度も向上させることができるものである。
(第1の実施形態)
以下に本発明の第1の実施形態について説明する。図1〜図7は、本発明に係る差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造の第1の実施形態を示し、図1は差動ペア伝送ケーブルの断面図、図2はレセプタクルコネクタの斜視図、図3は差動ペア伝送ケーブルとレセプタクルコネクタの接続構造の分解斜視図、図4〜図7は、本発明の差動ペア伝送ケーブルとレセプタクルコネクタの接続構造の組付け行程を説明する斜視図である。
図1に示すように、差動ペア伝送ケーブル30は、断面円形状の信号用導体31を絶縁体32で被覆した信号線33と、断面円形状の信号用導体34を絶縁体35で被覆した信号線36と、ドレイン線37,38と、を有し、ドレイン線37、信号線33、信号線36、ドレイン線38が順に横方向に並べられて、編組体や金属箔等からなるシールド導体39と絶縁外皮40とで覆われた構成となっている。信号線33と信号36は、互いに逆方向の信号を伝送し、それにより、放射ノイズを低減させると共に、外部ノイズに対する耐性を向上させている。
図2及び図3に示すように、レセプタクルコネクタ10は、外部シェル11、ハウジング14及び雄端子17を含んで構成される。外部シェル11は、導電性材料(例えば、金属)からなり、第1のシェルとしての下側シールドシェル12と、この下側シールドシェル12に係止される第2のシェルとしての上側シールドシェル13とを含む。ハウジング14は、絶縁性樹脂からなり、下側ハウジング15と、上側ハウジング16とを含む。雄端子17は、ハウジング14に収納されて下側シールドシェル12から絶縁されて、その一部がハウジング14から露出している。下側シールドシェル12は、その一方の端部(差動ぺア伝送ケーブル30が接続される側の端部)付近に板金プレス等で一体形成された接続部としての圧接刃12b,12bと、前記一方の端部から延設されたケーブル保持部12Aと、露出した雄端子17側に延設された嵌合部12Bを有する。嵌合部12Bには、係合穴12B1が形成されている。上側シールドシェル13は、レセプタクルコネクタ10に接続される差動ペア伝送ケーブル側に延設されたケーブル保持部13Aと、露出した雄端子15側に延設された、嵌合部12Bと同形状の嵌合部13Bを有する。嵌合部13Bには、係合穴13B1が形成されている。
次に、図4〜図7を参照しながら、レセプタクルコネクタの組立てとレセプタクルコネクタへの差動ペア伝送ケーブルの接続とについて説明する。
まず、差動ペア伝送ケーブル30の端部の絶縁外皮40とシールド導体39を適宜な長さで剥ぎ取り、信号線33,36とドレイン線37,38を露出させる。次に、信号線33,36の端部の絶縁体32,35を適宜な長さで剥ぎ取り、信号用導体31,34に露出させる。
次に、図4に示すように、剥離処理済みの差動ペア伝送ケーブル30において露出させた信号用導体31,34を、それぞれ、レセプタクルコネクタ10の雄端子17に、半田、溶着、超音波等を用いて接合部50で接合させる。接合部50は、平らなSL(ストリップライン)形状となっている。次に、下側シールドシェル12上に下側ハウジング15を配置する。
次に、図5に示すように、差動ペア伝送ケーブル30を下側シールドシェル12のケーブル保持部12Aの上を通過させながら、雄端子17を下側ハウジング15の端子溝内に配置する。次に、ドレイン線37,38を、それぞれ、下側シールドシェル12上に設けられた圧接刃12b,12bに圧入する。このとき、接合時の露出された信号線33,36と圧入時の露出されたドレイン線37,38が共に、下側シールドシェル12上に載置される位置関係となるようにする。
次に、図6に示すように、下側ハウジング15の上に上側ハウジング16を配置し、下側ハウジング15の端子溝に配置された雄端子17を下側ハウジング15及び上側ハウジング16間で挟持する。
次に、図7に示すように、上側シールドシェル13を下側シールドシェル12の上に被せ、上側シールドシェル13の係止穴13aに下側シールドシェル12の係止用突起12aを嵌合して係止させる。次に、上側シールドシェル13のケーブル保持部13Aを差動ペア伝送ケーブル30の上に配置し、ケーブル保持部13Aの上からレセプタクルコネクタ10のケーブル保持部12Aを加締める。以上の作業により、レセプタクルコネクタ10及び差動ペア伝送ケーブル30の接続が完了する。
接続完了時、絶縁外皮40及びシールド導体39と絶縁体32,35が剥離された信号線33,36及びドレイン線37,38は、レセプタクルコネクタ10の下側シールドシェル12と上側シールドシェル13で構成される外部シェル11の内部に収容されるため、差動ペア伝送ケーブル30における上記剥離部分は、外部シェル11でシールドされることになる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図8〜図13は、本発明に係る差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造の第2の実施形態を示し、図8はプラグコネクタの斜視図、図9は差動ペア伝送ケーブルとプラグコネクタの接続構造の分解斜視図、図10〜図13は、差動ペア伝送ケーブルとプラグコネクタの接続構造の組付け行程を説明する斜視図である。
図8及び図9に示すように、プラグコネクタ20は、外部シェル21、ハウジング24及び雌端子27を含んで構成される。外部シェル21は、導電性材料(例えば、金属)からなり、第1のシェルとしての下側シールドシェル22と、この下側シールドシェル22に係止される第2のシェルとしての上側シールドシェル23とを含む。ハウジング24は、絶縁性樹脂からなり、下側ハウジング25と、上側ハウジング26とを含む。雌端子27は、レセプタクルコネクタ10の雄端子17が嵌合される孔27aを有する筒状の箱形端子である。下側シールドシェル22は、係合突起22aと、その一方の端部(差動ぺア伝送ケーブル30が接続される側の端部)付近に板金プレス等で一体形成された接続部としての圧接刃22b,22bと、前記一方の端部から延設されたケーブル保持部22Aと、係合突起22Bとを有する。上側シールドシェル23は、プラグコネクタ20に接続される差動ペア伝送ケーブル側に延設されたケーブル保持部23Aを有する。また、上側シールドシェル23は、係合突起23Bを有する。
次に、図10〜図13を参照しながら、プラグコネクタの組立てとプラグコネクタへの差動ペア伝送ケーブルの接続とについて説明する。
まず、差動ペア伝送ケーブル30の端部の絶縁外皮40とシールド導体39を適宜な長さで剥ぎ取り、信号線33,36とドレイン線37,38を露出させる。次に、信号線33,36の端部の絶縁体32,35を適宜な長さで剥ぎ取り、信号用導体31,34に露出させる。
次に、図10に示すように、剥離処理済みの差動ペア伝送ケーブル30において露出させた信号用導体31,34を、それぞれ、プラグコネクタ20の雌端子27に、半田、溶着、超音波等を用いて接合部60で接合させる。接合部60は、平らなSL(ストリップライン)形状となっている。次に、下側シールドシェル22上に下側ハウジング25を配置する。
次に、図11に示すように、差動ペア伝送ケーブル30を下側シールドシェル22のケーブル保持部22Aの上を通過させながら、雌端子27を下側ハウジング15の端子溝内に配置する。次に、ドレイン線37,38を、それぞれ、下側シールドシェル22上に設けられた圧接刃22b,22bに圧入する。このとき、接合時の露出された信号線33,36と圧入時の露出されたドレイン線37,38が共に、下側シールドシェル22上に載置される位置関係となるようにする。
次に、図12に示すように、下側ハウジング25の上に上側ハウジング26を配置し、下側ハウジング25の端子溝に配置された雌端子27を下側ハウジング25及び上側ハウジング26間で挟持する。
次に、図13に示すように、上側シールドシェル23を下側シールドシェル22の上に被せ、上側シールドシェル23の係止穴23aに下側シールドシェル22の係止用突起22aを嵌合して係止させる。次に、上側シールドシェル23のケーブル保持部23Aを差動ペア伝送ケーブル30の上に配置し、ケーブル保持部23Aの上からプラグコネクタ20のケーブル保持部22Aを加締める。以上の作業により、プラグコネクタ20及び差動ペア伝送ケーブル30の接続が完了する。
接続完了時、絶縁外皮40及びシールド導体39と絶縁体32,35が剥離された信号線33,36及びドレイン線37,38は、プラグコネクタ20の下側シールドシェル22と上側シールドシェル23で構成される外部シェル21の内部に収容されるため、差動ペア伝送ケーブル30における上記剥離部分は、外部シェル21でシールドされることになる。
次に、図14及び図15に示すように、上述のようにして差動ペア伝送ケーブル30がそれぞれ接続された、レセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20との接続は、レセプタクルコネクタ10の雄端子17をプラグコネクタ20の雌端子27の孔27aに挿入すると共に、レセプタクルコネクタ10における外部シェル11の嵌合部12B及び13Bをプラグコネクタ20の外部シェル21に嵌合させることにより行われる。嵌合部12B及び13Bを外部シェル21に嵌合させると、外部シェル21の係合突起22B及び23Bが、嵌合部12B及び13Bの係合穴12B1及び13B1に係合され、レセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20との連結が保持される。
それにより、2つのコネクタの連結強度を高めると同時に、2つのコネクタの外部シェル同士を電気的に接続することができる。なお、分かり易くするために、図15では、各コネクタの上側シールドシェル13,23を省略した状態を示している。
このように、レセプタクルコネクタ10に接続された差動ペア伝送ケーブル30のドレイン線37,38は、順に、圧接刃12b、下側シールドシェル12、上側シールドシェル13、嵌合部13B、プラグコネクタ20の上側シールドシェル23、下側シールドシェル22及び圧接刃22bを介して、プラグコネクタ20に接続された差動ペア伝送ケーブル30のドレイン線37,38に接続される。
また、差動ペア伝送ケーブル30のドレイン線37,38は、信号線33,36からほとんど離れることなくコネクタの下側シールドシェル11,21へと接続される。このドレイン線33,36が接続される下側シールドシェル11,21と、下側シールドシェル11,21に被せられる上側シールドシェル13、23は、絶縁外皮40とシールド導体39が剥かれて電気特性が狂った差動ペア伝送ケーブル30の電気特性を補正すべく、絶縁外皮40とシールド導体39が剥かれた部分の周囲を取り囲むように配置される。したがって、シールド導体39及び絶縁外皮40が剥かれた信号線31,34が露出した信号線露出部分と、絶縁体31,35が剥かれて信号用導体31,34が露出した信号用導体露出部分とが、外部シェル11,21で覆われるように、差動ペア伝送ケーブル30がレセプタクルコネクタ10及びプラグコネクタ20に接続される。これにより、差動信号ペアケーブル30は、シールド導体39を剥かれていないことと同意となる。
さらに、差動ペア伝送ケーブル30と雄端子17及び雌端子27が接続される部分では、電気特性の面で形状的に優れる半田や溶着や超音波等を用いた平面的な接続がなされる(平面的な形状が形成されるのであれば、接続方法は問わない)。ここで、上記接続部分では、信号用導体の一般的な形状である円柱形から、コネクタ端子の平らなSL(ストリップライン)形状へと形状が変化する。この形状変化も、当然電気特性の変化を意味し、SL形状で最適とするために下側シールドシェル12,21の一部を信号端子の際まで張り出すように近づけた。これにより、ケーブルから端子への形状による電気特性の変化を最小限に抑えることが可能となった。
また、ドレイン線37,38と外部シェル11,21の接続方法は、シールドシェルではあまり用いられたことのない圧接刃12b,22bを採用した。これにより、ワイヤハーネスの取り回しにおけるコネクタの信号端子へかかる引っ張り負荷をドレイン線の圧接刃接続による保持力で補完した。以上により、電気特性の悪化を抑えつつ引っ張り強度を向上させた、コネクタ端子17,27と信号線33,36の半田、溶着、超音波接合等による接合接続と、ドレイン線37,38と外部シェル11,21の圧接刃12b,22bによる圧入接続とによる全く新しいハイブリッド接続型の高速差動伝送用コネクタを実現した。
図16は、差動ペア伝送ケーブル30とレセプタクルコネクタ10の接続体を被測定物として、差動ペア伝送ケーブル30をタイム・ドメイン・リフレクトメータ(TDR)に接続して差動インピーダンスを測定した場合の、(a)本発明の差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造(図3)によるTDR波形図と、(b)従来例の差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造(図8)によるTDR波形図を示す。
図16(b)の従来例では、差動インピーダンスが75〜128Ω(変動幅53Ω)であり、図16(a)の本発明では、特性インピーダンスが102〜116Ω(変動幅14Ω)であり、従来例よりも特性インピーダンスの変動幅が少なかった。このように、本発明の接続構造では、従来の接続構造より高速通信において優れた電気特性を実現することが可能になった。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本発明の第3の実施形態では、基板に実装されるコネクタでも、ドレイン線をコネクタの外部シェルと連結し、且つ信号端子横に配置するドレイン端子の役目も担い、さらに、基板の信号グランドと実装時に接続させる構造を採ることで、ケーブルの断面構造を基板まで安定的に引き継ぐことが可能となる。
図17は、基板に実装された基板実装型レセプタクルコネクタの斜視図、図18は、基板実装型レセプタクルコネクタの分解斜視図、図19は、基板実装型レセプタクルコネクタとプラグコネクタの接続状態を示す図である。
図17及び図18に示すように、基板実装型レセプタクルコネクタ70は、外部シェル71、ハウジング74及び雄端子77を含んで構成される。外部シェル71は、導電性材料(例えば、金属)からなり、下側シールドシェル72と、この下側シールドシェル12に係止される上側シールドシェル73とを含む。ハウジング74は、絶縁性樹脂からなり、下側ハウジング75と、上側ハウジング76とを含む。雄端子77は、ハウジング74に収納されて下側シールドシェル72から絶縁され、その両端がハウジング74から露出している。雄端子77は、一方の端部側に雌端子と接続される雄端子部77Aと、基板80の配線パターンに接合される基板接合端子部77Bとを有する。下側シールドシェル72は、その一方の端部から延設され基板80のランドに接合される基板接合部72Aと、他方の端部から延設された嵌合部72Bを有する。嵌合部72Bには、係合穴72B1が形成されている。上側シールドシェル73は、一方の端部の下側に形成された開口部73Aと、他方の端部から延設された嵌合部73Bと、両側面下部に延設された基板接合部73Cとを有する。嵌合部73Bには、係合穴73B1が形成されている。
次に、基板実装型レセプタクルコネクタ70の組立てと、基板実装型レセプタクルコネクタ70の基板への実装について説明する。
まず、下側シールドシェル72上に下側ハウジング75を配置する。次に、雄端子77を下側ハウジング75の端子溝内に配置する。次に、下側ハウジング75の上に上側ハウジング76を配置し、下側ハウジング75の端子溝に配置された雄端子77を下側ハウジング75及び上側ハウジング76間で挟持する。
次に、上側シールドシェル73を上側ハウジング76の上から被せ、開口部73A側の底部を下側シールドシェル72の基板接合部72Aに接触させるように、下側シールドシェル72に係合させ、基板実装型レセプタクルコネクタ70の組立てを完了する。
次に、組み立て完了した基板実装型レセプタクルコネクタ70を基板80上に載置し、基板接合部72A及び73Cを基板80のランド(アースパターン)80Aに半田付けすると共に、雄端子77の基板接合端子部77Bを基板80の信号伝送用パターン80Bに半田付けする。以上の作業により、基板実装型レセプタクルコネクタ70の基板80への実装が完了する。
次に、図19に示すように、上述のようにして基板80へ実装された基板実装型レセプタクルコネクタ70とプラグコネクタ20との接続は、基板実装型レセプタクルコネクタ70の雄端子77をプラグコネクタ20の雌端子27の孔27aに挿入すると共に、基板実装型レセプタクルコネクタ70における外部シェル71の嵌合部72B及び73Bをプラグコネクタ20の外部シェル21に嵌合させることにより行われる。嵌合部72B及び73Bを外部シェル21に嵌合させると、外部シェル21の係合突起22B及び23Bが、嵌合部72B及び73Bの係合穴72B1及び73B1に係合され、基板実装型レセプタクルコネクタ70とプラグコネクタ20との連結が保持される。なお、分かり易くするために、図19では、各コネクタの上側シールドシェル23,73を省略した状態を示している。
第3の実施形態によれば、基板80の差動インピーダンス設計寸法と、コネクタ側の基板接合用端子部77Bの寸法が一致しており、基板実装型レセプタクルコネクタ70と基板70は、最小限の反射でコネクタ内で繋がる。言い換えると、コンタクトの形状が、信号伝送用パターン80B→基板80の基板接合用端子部77Bへと変化する際に、インピーダンスを制御して反射を最小限に抑えている。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
(1)シールド導体が剥かれた信号線に対して、コネクタの外部シェルがシールド導体の代わりの役目を行うため、差動ペア伝送ケーブルはシールド導体を剥かれていないことと同じ環境をコネクタ内で作り出しているので、特性インピーダンスの変動が軽減される。
(2)コネクタの信号端子の電気特性制御は、ドレイン端子を用いずに、外部シェルにて囲う形状を用いているので、ケーブルの断面と同じように全周をシールドで覆われた形状となり、電気特性の制御や維持が容易に行える。
(3)プラグコネクタの信号端子として箱型端子を用いているので、自動車などの振動や衝撃が多い環境における接続性を高い信頼性で確保できる。
(4)差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続において、コネクタの端子への信号線の接合接続と、シールドシェルの圧接刃へのドレイン線の圧入接続というハイブリッドな複数の接続方法を組み合わせて用いることで、電気特性の最適化と引っ張り保持力の向上を両立させることが可能である。
以上の通り、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
10 レセプタクルコネクタ(コネクタ)
11 外部シェル
12 下側シールドシェル(第1のシェル)
12b 圧接刃(接続部)
13 上側シールドシェル(第2のシェル)
14 ハウジング
15 下側ハウジング
16 上側ハウジング
17 雄端子(端子)
20 プラグコネクタ(コネクタ)
21 外部シェル
22 下側シールドシェル(第1のシェル)
22b 圧接刃(接続部)
23 上側シールドシェル(第2のシェル)
24 ハウジング
25 下側ハウジング
26 上側ハウジング
27 雌端子(端子)
30 差動ペア伝送ケーブル
31 信号用導体
32 絶縁体
33 信号線
34 信号用導体
35 絶縁体
36 信号線
37 ドレイン線
38 ドレイン線
39 シールド導体
40 絶縁外皮
50 接合部
60 接合部

Claims (3)

  1. 信号用導体を絶縁体で被覆した一対の信号線及び少なくとも1本のドレイン線がシールド導体と絶縁外皮とで覆われた構成を有する差動ペア伝送ケーブルをコネクタに接続する接続構造であって、
    前記コネクタは、導電性材料からなる第1のシェル及び該第1のシェルに係止された導電性材料からなる第2のシェルとで構成される外部シェルと、前記第1のシェルに収容される絶縁性材料からなるハウジングと、前記ハウジングに収納される端子と、を有し、
    前記シールド導体及び前記絶縁外皮が剥かれた信号線が露出した信号線露出部分と、前記絶縁体が剥かれて信号用導体が露出した信号用導体露出部分とが、前記外部シェルで覆われるように、前記差動ペア伝送ケーブルを前記コネクタに接続することを特徴とする差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造。
  2. 請求項1記載の差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造において、
    前記第1のシェルに、前記ドレイン線を接続するための接続部が一体形成されていることを特徴とする差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造。
  3. 請求項1または2記載の差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造において、
    前記コネクタの外部シェルを他のコネクタの外部シェルに嵌合するための嵌合部が、前記コネクタの外部シェルから延長して形成されていることを特徴とする差動ペア伝送ケーブルとコネクタの接続構造。
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