JP4707449B2 - 酸化インジウム粉末 - Google Patents

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Description

本発明は、ITO(; Indium Tin Oxide)膜を形成する際のスパッタリングターゲット原料として用いる酸化インジウム粉末に関する。
ITO膜は、高い導電性と可視光透過性を併せ持つため、太陽電池や液晶表示デバイス、タッチパネル、窓ガラス用結露防止発熱膜など、様々な透明導電膜用途に広く用いられている。
このようなITO膜を製造する方法として、スパッタリング、真空蒸着、ゾル・ゲル法、クラスタービーム蒸着、PLDなどの方法が挙げられるが、中でもスパッタリング法は、大面積基板上に低抵抗な膜を比較的低温で作製できるため工業的に広く用いられている。
このようにスパッタリング法によってITO膜を製造する際、スパッタリングターゲットとして用いられるのがITO焼結体である。このITO焼結体は、酸化インジウム粉末と酸化スズ粉末との混合粉末(プレミックス粉末)を加圧成型後、焼結して製造するのが一般的である。
ITO焼結体において、原料である酸化インジウム粉末の物性が、ITO焼結体及びITO膜の性能に大きく影響するため、従来から酸化インジウム粉末及びその製造に関する様々な提案が為されてきた。
例えば、特許文献1には、一次粒径が1μm以下、BET表面積が15m2/g以上、粒度分布から求めた比表面積が2m2/g以上の条件を全て満足することを特徴とする酸化インジウム及び/又は酸化インジウム・酸化錫粉末が開示されている。
特許文献2には、X線回折による(222)面回折強度/(400)面回折強度比が5以上であり、平均粒径が0.1μm〜100μm、粉末形状が板状である酸化インジウム粉末が開示されている。
特許文献3には、BET表面積が、15m2/g以上、30m2/g以下、BET径と結晶子径の比が2以下、粒度分布測定より求めた一次粒子の平均粒子径が0.1μm以下である酸化インジウム粉末が開示されている。
特許文献4には、BET比表面積が15m2/g以上30m2/g以下、BET径と結晶子径の比が2以下であって、粒度分布測定により求めた一次粒子の平均粒子径が0.1μm以下、又は電子顕微鏡観察により求めた一次粒子の平均粒子径が0.03μm以上0.1μm以下である酸化インジウム粉末が開示されている。
特許文献5には、平均の長さが0.03μm〜0.3μmである針状水酸化インジウム(酸化インジウムの原料)が開示されている。
特許文献6には、(1)初期かさ密度が、0.3g/cm3〜1.0g/cm3、(2)タップかさ密度が、0.7g/cm3〜1.5g/cm3、(3)(タップかさ密度−初期かさ密度)×100/タップかさ密度で示される圧縮度が14〜80という物性のうち、(1)〜(3)の少なくとも1つを満たす酸化インジウム粉末が開示されている。
特公平7−29770号公報 特許3254697号公報 特許3289335号公報 特許3324164号公報 特開平2002−316818号公報 特開平2003−2749号公報
ところで、ITO焼結体にピンホールがあると、スパッタリングした際にノジュールが発生し易くなり、スパッタリングに使用できる寿命が短くなることが分ってきた。
そこで本発明は、ピンホールの発生を抑えることにより、ノジュールの発生が少なくスパッタリングにおいて長く使用可能なITO焼結体を製造できる酸化インジウム粉末を提供せんとするものである。
本発明者が、前記課題に鑑みて様々な試験を行ったところ、対数微分空隙容積分布に所定の特徴を備えた酸化インジウム粉末を用いればピンホールの少ないITO焼結体を製造できることを見出し、かかる知見に基づいて本発明を想到するに至ったものである。
すなわち、本発明は、好ましい酸化インジウム粉末として、水銀圧入ポロシメータにより測定される対数微分空隙容積分布において、空隙容積最高度数径が0.2μm〜0.6μmに存在し、且つ空隙容積径1μmの空隙容積度数(B)及び空隙容積径2μmの空隙容積度数(C)のそれぞれに対する前記空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/B)及び(A/C)がいずれも1.5〜3.5の範囲内にあることを特徴とする酸化インジウム粉末を提案する。
本発明の酸化インジウム粉末を用いることにより、ピンホールが少ないITO焼結体を製造することができ、その結果、ノジュールの発生が少なく、スパッタリングにおいて長く使用可能なITO焼結体を製造することができる。この原因はおそらく、ITOターゲット製造に適した、いわゆる工業的に量産され汎用される酸化スズ粉末を構成する粒子粒度に対し、酸化インジウム粉末中の粒子空隙がうまく適合するため、両者の均一な混合性が得られ、その結果、焼結後のピンホールを効率良く抑制できるものと考えられる。
なお、酸化インジウム粉末は、酸化インジウム粉末を構成する粉粒の個々の粒子が完全に分離した単分散粉ではなく、複数個の粒子(一次粒子)が凝集してなる二次粒子が集合した状態になっており、水銀圧入ポロシメータにより測定される空隙分布は、一次粒子及び二次粒子間によって形成される空隙であると推定される。この際「一次粒子」は、TEM写真観察(倍率:30万倍)した時に、最も小さな輪郭を構成する粒子を意味し、単結晶及び多結晶を含むものである。
本発明において、対数微分空隙容積分布に関する全ての値(空隙容積径、空隙容積度数、対数微分空隙容積分布等)は、水銀圧入ポロシメータの測定値或いは該測定値から算出される値である。水銀圧入ポロシメータは、水銀の表面張力が大きいことを利用して、試料(測定対象)となる酸化インジウム粉末中に圧力を加えて水銀を侵入させ、その時の圧力と圧入された水銀量から空隙容積径及び対数微分空隙容積分布を測定する装置である。
したがって、本発明が対象とする空隙は、オープンポア(外と連通している空隙)だけで、クローズドポア(独立した空隙)は対象に含まれない。
また、本発明において「空隙容積径」は、空隙を円柱近似した際の底面の直径を意味し、次の式により算出される。
dr=−4σcosθ/p (σ:表面張力、θ:接触角、p:圧力)
この式において、水銀の表面張力は既知であり、接触角は装置毎で固有の値を示すため、圧入した水銀の圧力から空隙容積径を算出することができる。
なお、実際には、島津製作所社製オートポア9200(最小測定可能孔径34Å)で実測することができる。
「空隙容積度数」とは、空隙容積径に対応したオープンポアの総容積を表す度数を意味し、空隙容量径(の対数)の変化量(dlogD)に対応した空隙容量の変化量(dv)を用いて表される値(dv/dlogD)であり、単位質量あたりの容積(例えばcc/g)の単位を有するものである。
「空隙容積最高度数径」とは、水銀圧入ポロシメータにより測定される対数微分空隙容積分布(チャート)において、最も空隙容積度数の高い空隙容積径、言い換えれば、最も度数の高いピークにおける最も空隙容積度数の高い空隙容積径である。
また、本発明において「X〜Y」と表した場合、特に断わらない限り、X以上Y以下の範囲を意味する。
以下、実施形態の例に基いて本発明を説明するが、本発明が下記実施形態に限定されるものではない。
(空隙容積最高度数径)
本実施形態に係る酸化インジウム粉末は、その空隙容積最高度数径が0.2μm〜0.6μm、特に0.3μm〜0.5μmの範囲にあるのが好ましい。
(ピークの特徴)
本実施形態に係る酸化インジウム粉末は、空隙容積径1μmの空隙容積度数(B)に対する空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/B)及び空隙容積径2μmの空隙容積度数(C)に対する前記空隙容積度数(A)の比(A/C)のいずれも1.5〜3.5、好ましくは1.5〜2.7の範囲にある。
中でも、空隙容積径1μmの空隙容積度数(B)に対する空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/B)、空隙容積径2μmの空隙容積度数(C)に対する前記空隙容積度数(A)の比(A/C)、及び、空隙容積径3μmの空隙容積度数(D)に対する前記空隙容積度数(A)の比(A/D)の平均値、すなわち(A/B+A/C+A/D)/3が2.0〜3.0の範囲にあるのが好ましく、より好ましくは1.8〜3.0である。
なお、空隙容積度数の絶対値は、測定装置毎に大きな誤差が生じる可能性があるが、上記の如く空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)に対する相対値で規定することにより、測定装置に左右されずに本実施形態に係る酸化インジウム粉末の対数微分空隙容積分布の特徴を特定することができる。
さらに言えば、空隙容積径1μmの空隙容積度数(B)に対する空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/B)は1.8〜2.8、特に2.0〜2.7の範囲にあるのが好ましい。
空隙容積径2μmの空隙容積度数(C)に対する空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/C)は1.8〜2.3の範囲にあるのが好ましい。
空隙容積径3μmの空隙容積度数(D)に対する空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/D)は1.0〜3.5、特に1.3〜2.5の範囲にあるのが好ましい。
また、空隙容積径0.1μmの空隙容積度数(E)及び空隙容積径0.05μmの空隙容積度数(F)は小さくことが好ましく、空隙容積径0.1μmの空隙容積度数(E)に対する空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/E)は15〜1000、特に20〜100の範囲にあるのが好ましく、空隙容積径0.05μmの空隙容積度数(F)に対する空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/F)は15〜1000、特に20〜300の範囲にあるのが好ましい。
(粒度分布)
本実施形態の酸化インジウム粉末の粒度範囲は、粒度分布測定装置(マイクロトラック粒度分布測定装置MT3300(日機装(株))で測定すると、Dminが0.2μm以上であるのが好ましく、また、Dmaxが80μm以下であるのが好ましい。
(酸化インジウムの製造方法)
本実施形態に係る酸化インジウム粉末の製造方法は特に限定されるものではないが、好ましくは次に説明する方法によって製造することができる。
硝酸インジウム溶液にアンモニア水溶液を加え、この混合液(反応液)の液温が60℃〜85℃を保持するように制御管理すると共に、混合液(反応液)のpHが7〜8、特に7.4〜7.6に達するまで30分〜120分かけてアンモニア水溶液を加えてpHが7〜8に到達した後、反応が十分進行するように30分程度攪拌しながら反応させるようにする。
この際用いる硝酸インジウム溶液は、例えば、純水中にインジウムショットを投入し、適量の硝酸を添加してオイルバス内で溶解させ(例えば110℃〜150℃にて9時間〜20時間程度浸漬)、溶解完了後、純水で稀釈して所定のインジウムイオン濃度に調製してなる硝酸インジウム溶液を用いることができる。
上記の如く硝酸インジウム溶液にアンモニア水溶液を加えて反応させると、水酸化インジウムが析出して反応液はスラリー状となるから、固液分離して固体分(ケーキ)を回収し、これを洗浄及び乾燥(90℃〜260℃)し、乾燥後は必要に応じて軽く解砕するのが好ましい。
次に、得られた水酸化インジウムを、大気中700℃〜800℃にて100分間〜180分間焼成(第1焼成)する。これは、700℃〜800℃の雰囲気中に水酸化インジウムを100分間〜180分間保持することを意味する。例えば700℃で180分間或いは800℃で100分間保持するようにすればよい。ここで、炉内を700℃〜800℃に設定するとは、炉内の雰囲気の温度を当該温度に設定する意味である。この際、そのような高温雰囲気にいきなり被焼成物を投入するのではなく、当該温度域まで徐々に加熱するのが好ましい。例えば被焼成物を焼成炉に投入する時点での初温を20℃〜60℃に設定し、当該初温から昇温速度4.5℃/min〜5.5℃/minで700℃〜800℃まで昇温するようにし、その後700℃〜800℃を所定時間保持するようにするのが好ましい。
焼成炉としては、連続炉、バッチ炉のいずれも用いることができる。
第1焼成後は、品温が20℃〜100℃に到達するまで徐冷した後、ハンマーミルなどを用いてDmaxが12μm以下になり、粉砕された粉末のかさ比重(以下「AD」ともいう)が0.2g/cm3〜0.5g/cm3の範囲となるように粉砕するのが好ましい。
上記の如く粉砕した後、大気中1070℃〜1300℃にて140分間〜210分間焼成する(第2焼成)。これは、1070℃〜1300℃の雰囲気中に水酸化インジウム粉末を140分間〜210分間保持することを意味する。なお、炉内を1070℃〜1300℃に設定するとは、炉内の雰囲気の温度を当該温度に設定する意味である。この際、そのような高温雰囲気にいきなり被焼成物を投入するのではなく、当該温度域まで徐々に加熱するのが好ましい。例えば被焼成物を焼成炉に投入する時点での初温を20℃〜60℃に設定し、当該初温から昇温速度4.5℃/min〜5.5℃/minで1070℃〜1300℃まで昇温するようにし、その後1070℃〜1300℃を所定時間保持するようにするのが好ましい。
用いる焼成炉は、連続炉、バッチ炉のいずれでもよい。例えばトンネル炉内を被焼成物が移動する形式の連続炉を用いる場合、例えばトンネル炉を移送長さ方向に複数のブロックに分け、ブロック毎に設定温度を変え、入り口から段階的に加熱温度を高め、所定のブロックの温度を1070℃〜1300℃の温度域とし、その後のブロックを冷却用とするように各ブロックの温度を設定すればよい。
第2焼成後は、所定温度まで冷却するのが好ましい。例えば、酸化インジウムの品温が20℃〜150℃に到達するまで徐冷するのが好ましく、中でも、品温が20℃〜50℃に到達するまで徐冷するのがより好ましい。
冷却後、必要に応じてダマ状の酸化インジウムをほぐす程度に解砕してもよいし、分級によってダマを取り除くようにしてもよい。
(用途)
本実施形態に係る酸化インジウム粉末は、酸化スズ粉末と混合して焼成して得られるITO膜(Indium Tin Oxide膜)を形成する際のスパッタリングターゲット原料として好適に用いることができ、ピンホールを生じないITO焼結体を製造することができる。
特に、所定の酸化スズ粉末、例えばTEM写真観察(倍率:30万倍)した時に観察される一次粒子の平均粒子経が1μm以下、好ましくは0.01μm〜0.2μmで、BET測定による比表面積が1m2/g〜20m2/g、好ましくは2m2/g〜5m2/gである酸化スズ粉末と混合してITO焼結体を製造すれば、酸化スズ粉末とより一層均一に混合処理することができ、ピンホールを発生しないITO焼結体をより一層歩留まり良く製造することができる。
ITO焼結体の製造方法としては、例えば、酸化インジウム粉末に酸化スズ粉末を例えば5wt%〜20wt%加え、ボールミルや振動ミル等によって混合してITO粉末とし、所望の形に成型した後、適宜条件で焼結することによりITO焼結体を製造することができる。
また、酸化インジウム粉末、酸化スズ粉末及びイオン交換水をボールミル混合し、さらに分散剤及びバインダーを加えて混合してスラリー状にし、これを構造成形型に注入して減圧下排水して成形体とし、乾燥及び脱脂処理を行った後、焼結するようにしてITO焼結体を製造することもできる。
但し、これらの製造方法に限定されるものではない。
ITO粉末の成型手段としては、金形プレス、鋳込み成型、冷間静水圧プレス(CIP)、スリップキャスト成型等の成形方法を採用することができる。
また、焼結は、例えば1450℃〜1650℃の温度で焼結すればよいが、この温度に限定されるものではない。焼結時間は数時間〜数十時間が一般的であるが、この時間に限定されるものではない。焼結雰囲気は特に限定されず、大気中、酸素中、不活性ガス中等で行うことができる。
以下、本発明の実施例について説明する。但し、本発明が下記実施例に限定されるものではない。
なお、実施例・比較例で得た各サンプルは次の方法で評価を行なった。
<AD測定>
粉砕した粉末の見掛け密度(AD)は、JIS K−5101に準拠して蔵持科学器械製作所製カサ比重測定器を使用して測定した。その際、いずれの粉末も粉砕してから3時間以内に測定を開始した。
<TEM径測定>
酸化スズのTEMは、無作為に粒子200個を抽出し、それぞれTEM写真観察(倍率:30万倍)にてTEM径を測定し、その平均値を求めた。
<ITO焼結成形体の反りの測定方法>
実施例及び比較例で得たITO焼結成形体を平坦なガラス板上に置き、成形体とガラス板との間に生じた隙間の最大幅を隙間ゲージにて測定し、5枚の平均値を算出した。
<対数微分空隙容積分布測定試験>
対数微分空隙容積分布の測定は、水銀圧入ポロシメータ(島津製,オートポア9200:最小測定可能孔径34Å)を用いて行った。
測定の諸条件は上記水銀圧入ポロシメータの通常の使用方法に従ったが、測定開始前の水銀圧入ポロシメータのステム部分(測定セルの毛細管部分)に封入された水銀量を100%とした時に測定後のステム部分の水銀量が20%〜90%の範囲となるように、測定に用いる酸化インジウムの量を調整した。この範囲外となった場合は、再測定を行った。
<ピンホール評価>
実施例及び比較例で得たITO焼結成形体について、任意に選んだ10視野について実体顕微鏡(倍率100倍)で観察し、50μm以上の径を有するピンホールの有無を評価した。
(実施例1)
インジウムイオン濃度3.4mol/Lの硝酸インジウム溶液をオイルバスにて70℃〜80℃に制御すると共に、攪拌しながら28%アンモニア水を55分間かけて添加してpH7.5に調整し、その後、30分間攪拌を続けて水酸化インジウムを析出させスラリーを得た。
得られたスラリーをフィルタープレスにて固液分離して固体分(ケーキ)を回収し、これを純温水にて十分洗浄した後、140℃の雰囲気にて22時間乾燥させた。乾燥後、SiC焼成容器(内容量300mm×300mm×200mm)に入れて初温40℃から昇温速度5.0℃/minで750℃まで昇温し、750℃を150分間保持するようにして第1焼成を実施した。
得られた粉末をSiC焼成容器に入れたまま40℃まで冷却した後、目開き1mmφのハンマーミル(粉体供給量7.4kg/min、回転数5800rpm)を用いて粉砕した。粉砕して得られた粉末の見掛け密度(AD)は0.29g/cm3であった。
次に、粉砕した粉末を、SiC焼成容器(内容量300mm×300mm×200mm)に入れ、初温40℃から昇温速度4.5℃/minで1175℃まで昇温した後、1175℃を180分間保持するようにして第2焼成を実施し、得られた粉末をSiC焼成容器に入れたまま品温40℃まで冷却して酸化インジウム粉末を得た。
得られた酸化インジウム粉末について上記要領で対数微分空隙容積分布を測定した。対数微分空隙容積分布を図1に、空隙容積最高度数径、A〜Fの空隙容積度数を表1に示す。
また、上記の如く得られた酸化インジウム粉末と酸化スズ粉末(平均TEM径0.08μm、BET比表面積2.6m2/g)とを質量割合で90:10となるように混合し、ZrO2ボールを用いた乾式ボールミルにて21時間分散処理を行った。そして、分散処理後の混合粉末にポリビニルアルコール(バインダー)を添加して攪拌擂潰機にて混合し、200kgf/cm2の圧力でプレス機で成形した後、この成形体を目開き3mmφのハンマーミルを用いて粉砕し、得られた粉体を1000kgf/cm2の圧力でプレス成形を行って300mm×300mm×7mmの直方体状の成形体(プレミックス成形体)を得た。そして、この成形体を80℃で15時間乾燥させた後、大気圧程度の酸素雰囲気下において1550℃で8時間焼成した。このようなITO焼結成形体を5枚得た。
こうして得られたITO焼結成形体について観察すると、すべてのITO焼結成形体において50μmφ以上のピンホールは0であり、割れ不良率は0%であり、上記要領で反りを測定するとITO焼結成形体5枚の平均値で0.3mmであった。
(実施例2)
第1焼成後に行うハンマーミル粉砕における粉体供給量を6.6kg/minに変えた以外は、実施例1と同様に酸化インジウム粉末を得た。また、得られた酸化インジウムを用いて実施例1と同様に5枚のITO焼結成形体を得た。なお、第1焼成後に粉砕して得られた粉末の見掛け密度(AD)は0.32g/cm3であった。
対数微分空隙容積分布を図2に、空隙容積最高度数径及びA〜Fの空隙容積度数を表1に示す。
また、得られたITO焼結成形体について観察すると、すべてのITO焼結成形体において50μmφ以上のピンホールは0であり、割れ不良率は0%であり、上記要領で反りを測定するとITO焼結成形体5枚の平均値で0.2mmであった。
(実施例3)
第1焼成後に行うハンマーミル粉砕における粉体供給量を5.4kg/minに変えた以外は、実施例1と同様に酸化インジウム粉末を得た。また、得られた酸化インジウムを用いて実施例1と同様に5枚のITO焼結成形体を得た。第1焼成後に粉砕して得られた粉末の見掛け密度(AD)は0.35g/cm3であった。
対数微分空隙容積分布を図3に、空隙容積最高度数径及びA〜Fの空隙容積度数を表1に示す。
また、得られたITO焼結成形体について観察すると、すべてのITO焼結成形体において50μmφ以上のピンホールは0であり、割れ不良率は20.0%であり、上記要領で反りを測定するとITO焼結成形体5枚の平均値で0.4mmであった。
(実施例4)
第1焼成後に行うハンマーミル粉砕における粉体供給量を6.8kg/minに変え、第2焼成の温度を1080℃にした以外は、実施例1と同様に酸化インジウム粉末を得た。また、得られた酸化インジウムを用いて実施例1と同様に5枚のITO焼結成形体を得た。第1焼成後に粉砕して得られた粉末の見掛け密度(AD)は0.31g/cm3であった。
対数微分空隙容積分布を図4に、空隙容積最高度数径及びA〜Fの空隙容積度数を表1に示す。
また、得られたITO焼結成形体について観察すると、すべてのITO焼結成形体において50μmφ以上のピンホールは0であり、割れ不良率は20.0%であり、上記要領で反りを測定するとITO焼結成形体5枚の平均値で0.5mmであった。
(実施例5)
第1焼成後に行うハンマーミル粉砕における粉体供給量を6.7kg/minに変え、第2焼成の温度を1230℃にした以外は、実施例1と同様に酸化インジウム粉末を得た。また、得られた酸化インジウムを用いて実施例1と同様に5枚のITO焼結成形体を得た。第1焼成後に粉砕して得られた粉末の見掛け密度(AD)は0.32g/cm3であった。
対数微分空隙容積分布を図5に、空隙容積最高度数径及びA〜Fの空隙容積度数を表1に示す。
また、得られたITO焼結成形体について観察すると、すべてのITO焼結成形体において50μmφ以上のピンホールは0であり、割れ不良率は20.0%であり、上記要領で反りを測定するとITO焼結成形体5枚の平均値で0.4mmであった。
(比較例1)
インジウムイオン濃度3.4mol/Lの硝酸インジウム溶液をオイルバスにて70℃〜80℃に制御すると共に、攪拌しながら28%アンモニア水を55分間かけて添加してpH7.5に調整し、その後、30分間攪拌を続けて水酸化インジウムを析出させスラリーを得た。
得られたスラリーをフィルタープレスにて固液分離して固体分(ケーキ)を回収し、これを純温水にて十分洗浄した後、140℃の雰囲気にて22時間乾燥させた。乾燥後、SiC焼成容器(内容量300mm×300mm×200mm)に入れて初温40℃から昇温速度5.0℃/minで1175℃まで昇温し、1175℃を150分間保持するようにして焼成を実施した。
得られた粉末をSiC焼成容器に入れたまま40℃まで冷却した後、目開き1mmφのハンマーミル(粉体供給量6.4kg/min、回転数5800rpm)を用いて粉砕した。粉砕して得られた粉末の見掛け密度(AD)は0.39g/cm3であった。
また、得られた酸化インジウム粉末について上記要領で対数微分空隙容積分布を測定した。対数微分空隙容積分布を図6に、空隙容積最高度数径及びA〜Fの空隙容積度数を表1に示す。
上記酸化インジウムを用いて実施例1と同様にITO焼結成形体を5枚得た。
こうして得られたITO焼結成形体について観察すると、ITO焼結成形体において50μmφ以上のピンホールが数箇所見られ、割れ不良率は60.0%であり、上記要領で反りを測定するとITO焼結成形体5枚の平均値で1.3mmであった。
(比較例2)
ハンマーミル粉砕における粉体供給量を6.5kg/minに変え、焼成温度を1030℃にした以外は、比較例1と同様に酸化インジウム粉末を得た。また、得られた酸化インジウムを用いて実施例1と同様に5枚のITO焼結成形体を得た。粉砕して得られた粉末の見掛け密度(AD)は0.54g/cm3であった。
対数微分空隙容積分布を図7に、空隙容積最高度数径及びA〜Fの空隙容積度数を表1に、第1焼成後の粉末の見掛け密度(AD)、得られたITO焼結成形体の割れ不良率及び反りの結果を表2に示す。
また、得られたITO焼結成形体について観察すると、ITO焼結成形体において50μmφ以上のピンホールが数箇所見られ、割れ不良率は80.0%であり、上記要領で反りを測定するとITO焼結成形体5枚の平均値で1.8mmであった。
Figure 0004707449
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本発明の酸化インジウム粉末を用いることにより、ピンホールが少ないITO焼結体を製造することができ、結果としてノジュールの発生が少なく、スパッタリングにおいて長く使用可能なITO焼結体を製造することができることが分かった。また、本発明の酸化インジウム粉末を用いることにより、反りの少ないITO焼結体を製造できることが判明した。
なお、実施例及び比較例を比較すると、比較例1,2における粉砕後の見掛け密度(AD)は、いずれの実施例よりも大きいことから、少なくとも粉砕後の見掛け密度(AD)が酸化インジウム粉末の空隙容積分布に影響しているものと推察される。
実施例1で得られた酸化インジウム粉末の微分空隙容量度数分布を示す図である。 実施例2で得られた酸化インジウム粉末の微分空隙容量度数分布を示す図である。 実施例3で得られた酸化インジウム粉末の微分空隙容量度数分布を示す図である。 実施例4で得られた酸化インジウム粉末の微分空隙容量度数分布を示す図である。 実施例5で得られた酸化インジウム粉末の微分空隙容量度数分布を示す図である。 比較例1で得られた酸化インジウム粉末の微分空隙容量度数分布を示す図である。 比較例2で得られた酸化インジウム粉末の微分空隙容量度数分布を示す図である。

Claims (8)

  1. 水銀圧入ポロシメータにより測定される対数微分空隙容積分布において、空隙容積最高度数径が0.2μm〜0.6μmに存在し、且つ空隙容積径1μmの空隙容積度数(B)及び空隙容積径2μmの空隙容積度数(C)のそれぞれに対する前記空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/B)及び(A/C)がいずれも1.5〜3.5の範囲にあることを特徴とする酸化インジウム粉末。
  2. 空隙容積径3μmの空隙容積度数(D)に対する空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/D)も含めて、上記(A/B)、上記(A/C)及び前記(A/D)の平均値が2.0〜3.0の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の酸化インジウム粉末。
  3. 空隙容積径1μmの空隙容積度数(B)に対する空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/B)が1.8〜2.8の範囲にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の酸化インジウム粉末。
  4. 空隙容積径3μmの空隙容積度数(D)に対する空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/D)が1.0〜3.5の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の酸化インジウム粉末。
  5. 空隙容積径0.1μmの空隙容積度数(E)に対する空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/E)が15〜1000の範囲にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の酸化インジウム粉末。
  6. 空隙容積径0.05μmの空隙容積度数(F)に対する空隙容積最高度数径の空隙容積度数(A)の比(A/F)が15〜1000の範囲にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の酸化インジウム粉末。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の酸化インジウム粉末と酸化スズとを混合し加圧成形し焼成してなるITO焼結体。
  8. 請求項7に記載のITO焼結体をターゲットしてスパッタリングしてなるITO膜。


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