JP4707067B2 - 障害物判別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、障害物判別装置に関するものである。
自動車にカメラを搭載し、そのカメラで周囲の道路環境を撮影し、撮影した画像を解析することで、自車前方の障害物を検出する装置が提案されている。
障害物を検出する手段として、例えば特許文献1には、2台のカメラによるステレオ視を用いた手法が開示されている。この手法は、2台のカメラを所定間隔で同方向に向けて設置し、2つのカメラの視差から三角測量の原理で道路環境中の物体までの距離を算出することで、障害物を検出するものである。また、自車と衝突の可能性がある危険車両の判別には、例えば特許文献2の手法がある。これは、単一のカメラで取得した画像について、最初に自車の走行レーンを危険領域として設定する。次に、周囲の車両の走行履歴からこの領域に侵入する車両の先端位置を推定し、それらを危険車両として判別する。
特許第2940357号公報 特許第3656056号公報
しかしながら、従来の手法は、周囲の車両の中で自車に向かってくる車両を一律に危険車両と判別するものであり、衝突の危険性の度合い(危険度)を評価することはできない。例えば、自車前方の飛び出し車両のうち、自車と衝突せずにそのまま通り過ぎてゆく可能性が高い車両についても、危険車両として判別してしまう。また、自車との相対角度を一定に保った状態で自車に近づいてくる出会い頭車両は、画像上での動きが自車の動きによって相殺されるため、画像の同じ位置に留まり続ける。この車両は衝突の危険性が大きく、最も危険度が高いが、画像から走行履歴が取得できないため、特許文献2の手法では危険車両として判別できない可能性がある。
そこで本発明は、障害物との接触可能性の大きさを複数レベルに分別することが可能な、障害物判別装置の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、自車両(例えば、実施形態における自車両5)周辺の障害物(例えば、実施形態における相手車両30)を検出する障害物検出手段(例えば、実施形態における車両検出手段14)と、前記障害物の移動ベクトル(例えば、実施形態における移動ベクトル32)を抽出する移動ベクトル抽出手段(例えば、実施形態における移動ベクトル抽出手段16)と、前記自車両の進行によって生じる移動ベクトルの消失点(例えば、実施形態におけるFOE90)を撮像可能な撮像手段(例えば、実施形態における撮像手段12)と、前記消失点に基づいて前記自車両の進行方向を算出する自車進行方向算出手段(例えば、実施形態における自車進行方向算出手段18)と、前記障害物の移動ベクトルと前記自車両の進行方向とに基づいて、前記障害物と前記自車両との接触可能性を判別する接触可能性判別手段(例えば、実施形態における危険度判別手段22)と、を備え、前記接触可能性判別手段は、前記障害物の移動ベクトル数(例えば、実施形態におけるn_flow)が所定値(例えば、実施形態におけるn_flow_threshold)より少ない場合に、前記障害物と前記自車両との接触可能性が高レベルと判断し、前記接触可能性判別手段は、前記障害物の移動ベクトル数が前記所定値以上の場合に、前記障害物領域内における移動ベクトルの始点位置の平均値(例えば、実施形態における平均値P0(x0,y0))および終点位置の平均値(例えば、実施形態における平均値P1(x1,y1))を始点および終点とする平均移動ベクトル(例えば、実施形態における移動ベクトル32)に基づいて、前記平均移動ベクトルが前記消失点に向かっている場合に、前記障害物と前記自車両との接触可能性が中レベルと判断し、前記平均移動ベクトルが前記消失点から遠ざかっている場合に、前記障害物と前記自車両との接触可能性が低レベルと判断する、ことを特徴とする。
請求項に係る発明は、前記障害物の情報を報知する報知手段(例えば、実施形態における報知手段24)を備え、前記接触可能性判別手段は、前記障害物と前記自車両との接触可能性の大きさを複数レベルに分別し、前記報知手段は、前記障害物と前記自車両との接触可能性の前記レベルに応じて報知形態を変化させることを特徴とする。
請求項に係る発明は、前記障害物検出手段は、前記障害物が車両であるか否かを、車両側面の略下半分の輝度分布学習によって識別することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、障害物の移動ベクトルと自車両の進行方向との相対的な位置関係により、自車両の進路を通り過ぎるだけで自車両との接触可能性が低い障害物や、自車両の進路から外れて停止しているため自車両との接触可能性がほとんどない障害物を、精度良く判別することが可能になる。したがって、障害物と自車両との接触可能性の大きさを複数レベルに分別することができる。また、自車両との相対角度を一定に保持した状態で接近するため自車両との接触可能性が高い障害物を判別することが可能になる。したがって、障害物と自車両との接触可能性の大きさを複数レベルに分別することができる。
請求項に係る発明によれば、自車両の運転者に対して、障害物との接触可能性の度合いを瞬時に認識させることができる。
請求項に係る発明によれば、障害物の有無および領域を、精度良くかつ効率良く識別することができる。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る障害物判別装置のブロック図である。本実施形態に係る障害物判別装置10は、自車両周辺の画像を撮影する撮像手段12と、撮影された画像を用いて自車両周辺の相手車両(障害物)を検出する車両検出手段(障害物検出手段)14と、相手車両の移動ベクトルを抽出する移動ベクトル抽出手段16と、自車両の進行方向を算出する自車進行方向算出手段18と、相手車両の移動ベクトルと自車両の進行方向とに基づいて、相手車両の危険度(自車両との接触可能性)を判別する危険度判別手段(接触可能性判別手段)22と、相手車両の危険度を表示する報知手段24とを備えるものである。なお移動ベクトル抽出手段16、自車進行方向算出手段18、車両検出手段14および危険度判別手段22は、自車両に搭載されたコンピュータ20によって構成されている。
(撮像手段)
撮像手段12は、自車両周辺の画像を撮影するものであり、具体的には1台のCCDカメラやミリ波レーダ等で構成されている。なおステレオ視を利用するため2台のカメラで障害物判別装置を構成する場合と比較して、本実施形態では1台のカメラで障害物判別装置を構成することができるので、車両コストを低減することができる。この撮像手段12は、自車両前方の画像を撮影するため、車室内のバックミラー付近などに固定されている。撮像手段12によって撮影された画像は、車両検出手段14や移動ベクトル抽出手段16等に入力される。
(車両検出手段)
車両検出手段14は、撮影された画像を用いて相手車両を検出するものである。
本実施形態では、学習手法の一つであるアダブースト(AdaBoost)を用いて車両の特徴形状を学習し、車両の存在および車両領域を検出する。本実施においては、多くの車種に共通する特徴として、前後車輪を含む車両台車部分の複数の特徴を学習対象とする。また車体色が検知性能に影響を与える可能性があるため、これらの輪郭(形状)を抽出する。車両の検知性能は、多様かつ複数の特徴を学習することで向上すると考えられる。しかしながら、多くの特徴を学習するには多くの計算時間および計算コストを要することになる。そこで本実施形態では、台車部分全体、車両先頭部および車輪の三種類の特徴を学習対象とし、これらの学習結果を用いて車両を検出する。
AdaBoostは、統計的学習手法の一つであり、判定能力の比較的弱い識別器を複数個組み合わせて識別器を構成し、さらにそれらを階層化することで最終的に強力な強識別器を構成する、所謂ブースティングの一手法である。このAdaBoostの基本原理につき、車輪形状を学習対象とする場合を例にして説明する。学習に当たっては、学習対象とする車両側面の画像(以下、「ポジティブデータ」という。)と、車輪が写っていない画像(以下、「ネガティブデータ」という。)とを、それぞれ相当数用意する。
図2(a)は、AdaBoostの識別器の説明図である。一般的にAdaBoostにおける弱識別器は、図2(a)に示すような輝度パターンの一つである。この輝度パターンは、車輪形状の局所的な領域の平均輝度の比較であり,例えば「タイヤ部分は暗い」や「ホイール部分は明るい」などの特徴を、パターン内の平均輝度の比較により表現する。これらの局所的な輝度パターンを組み合わせると、車輪らしい輝度パターンの組となり、識別器を構成する。また、輝度パターンの形状にはHaar(ハール)特徴を用いて、幅や高さ、位置などを変更することで、任意の位置での輝度パターンの組み合わせを定義する。
以下に、輝度パターンの選出手順を説明する。
(1)40×20ピクセルのポジティブデータn個、および40×20ピクセルのネガティブデータn個を用意する。ポジティブデータは、車両側面の写っていない任意サイズの複数枚の画像からランダムに40×20ピクセルで切り出す。
(2)n個のポジティブデータについて、それぞれの重みwをすべてw=1/2nとして初期化する。以下、t=1…T繰り返し。
(3)各ポジティブデータの重みwを、数式1により正規化する。
Figure 0004707067
(4)各特徴について、しきい値設定と、数式2によりエラーeの計算を行い、エラーが最小の特徴を選択する。ただしkは正しく識別できなかった学習用画像番号を示す。
Figure 0004707067
(5)重みの更新を行う。正しく識別できた全ての学習画像jの重みを減らす。ここで、eは(2)で求めた最小のエラーである。
(6)xを40×20ピクセル程度の入力画像として、識別器を数式3とする。
Figure 0004707067
そして、H(x)が数式4を満たせば、車両側面と判断する。
Figure 0004707067
ただし、αは数式5で示される。
Figure 0004707067
H(x)がポジティブデータの99.9%以上を通過させ、かつネガティブデータの50%未満を通過させるようになるまで、(2)に戻って輝度パターンを追加する。
(7)識別器Hを作成したら、Hを通過したポジティブデータを新たな学習用ポジティブデータとする。また、ネガティブデータからランダムに40×20ピクセル程度を切り出し、Hを通過するものをn個集め、新たな学習用ネガティブデータとする。以降、全ての学習用ネガティブデータが通過しなくなるまでHを作成する。
以上の学習結果である識別器Hiを、図2(b)に示すように直列に並べて強識別器を構成する。車輪形状の判別においては、強識別器を通過した画像を車輪と判別する。
(移動ベクトル抽出手段)
図1に戻り、移動ベクトル抽出手段16は、相手車両の移動ベクトルを抽出するものである。
図3は、移動ベクトルの説明図である。一般に、動画から物体の動きを抽出する手法の一つとして、オプティカルフローが知られている。オプティカルフローは物体30の移動ベクトル32であり、時間的に連続する2つの画像V0,V1間において、同一物体の輝度変化は小さいという仮定の下で、同程度の輝度をもつ点の移動量から算出される。
いま、時刻tにおける画像上の点P(x,y)の輝度値をE(x,y,t)とする。時刻tからt+Δtまでの間に、Pが(Δx,Δy)だけ移動し、輝度値が変化しないと仮定すると、数式6が成り立つ。
Figure 0004707067
数式6の右辺をテイラー展開して、2次以降の項は微小値であるため無視すると、数式7が得られる。
Figure 0004707067
数式7の両辺をΔtで割ると、数式8が得られる。
Figure 0004707067
この数式8を、以下の数式9を用いて書き直すと、数式10が得られる。
Figure 0004707067
Figure 0004707067
この数式10を満たす(u,v)が、オプティカルフローである。
しかし、求める変数が(u,v)の2つであるのに対して、関係式が数式10の1つなので、これのみではオプティカルフローを求めることはできない。そこで、オプティカルフロー(u,v)の算出にあたり、数式10のほかに、「オプティカルフローは滑らかに変化する」という条件を付け加える。オプティカルフロー(u,v)の変化量は、次の数式11で表される。
Figure 0004707067
数式10および数式11より、次の数式12を立てる。
Figure 0004707067
この数式12を最小化する(u,v)が、求めるオプティカルフローである。この数式12は、一般的な変分法を用いて解くことができる。
図4は、輝度変化の算出方法の説明図である。数式12における輝度変化Ex,Ey,Etは、時刻tおよびt+Δtの画像について、隣接する画素の輝度を用いて、以下の数式13により算出する。ここで(i,j)は、任意の画素の座標である。
Figure 0004707067
(自車進行方向算出手段)
図1に戻り、自車進行方向算出手段18は、自車両の進行方向を算出するものである。
図5は、自車進行方向の算出方法の説明図である。本実施形態において、自車の進行方向は、自車の進行によって生じる周囲の静止物体92のオプティカルフロー93から求める。一般に、自車が前方に進行する場合、周囲の静止物体92のオプティカルフロー93は、画像の消失点(Focus of Expansion;以下「FOE」という。)90から湧き出すように発生する。そのため、このFOE90を自車進行方向として求めることができる。この他にも、自車進行方向の算出精度を高める手段として、自車両の速度や操舵角などを用いてもよい。
(危険度判別手段)
図1に戻り、危険度判別手段22は、相手車両の移動ベクトルと自車両の進行方向とに基づいて、相手車両の危険度(自車両との接触可能性)を判別するものである。そのため危険度判別手段22に対して、車両検出手段14により検出された相手車両領域の情報、移動ベクトル抽出手段16により抽出された移動ベクトル、および自車進行方向算出手段18により算出された自車進行方向が、それぞれ入力されるようになっている。
図6は、危険度の判別方法の説明図である。危険度判別手段は、相手車両領域40内に存在するオプティカルフローを、対象車両の移動ベクトルとする。具体的には、車両領域40に存在する移動ベクトルの始点位置の平均値P0(x0,y0)および終点位置の平均値P1(x1,y1)を算出する。このP0(x0,y0)およびP1(x1,y1)と、自車進行方向であるFOE(x_foe,y_foe)との相対的な位置関係により、以下のように相手車両の危険度(自車両との接触可能性)を判別する。
図7は危険度が高度の場合の説明図であり、図7(a)は平面図であり、図7(b)は斜視図である。図7(a)に示すように、相手車両30が、自車両5との相対角度θを一定に保った状態で、FOEに向かって走行している場合には、相手車両30が自車両5と衝突する可能性が高い。このとき、相手車両30の見かけ上の動きは自車両5の動きによって相殺され、図7(b)に示すように相手車両30は画像の同じ位置に留まり続ける。このため、車両領域40内には移動ベクトルがほとんど存在しない。例えば、通常では画像の単位面積あたり1本程度の移動ベクトルが存在するところ、危険度が高い場合には単位面積あたりの移動ベクトルは0.5本程度に減少する。そこで危険度判別手段は、まず車両領域40の単位面積あたりの移動ベクトル数n_flowをカウントする。次にn_flowを、あらかじめ設定したしきい値n_flow_thresholdと比較する。そしてn_flowがn_flow_thresholdより小さい場合には、危険度が高度と判別する。この場合の判別式は、数式14で示される。
Figure 0004707067
図8は危険度が中度の場合の説明図であり、図8(a)は平面図であり、図8(b)は斜視図である。図8(a)に示すように、相手車両30がFOEに向かって走行しており、かつ自車両5と相手車両30との相対角度が変化している場合には、相手車両30は自車両5の進路に向かって走行しているものの、自車両5と衝突することなく通過する可能性が高い。この場合、図8(b)に示す車両領域40内には移動ベクトル32が存在し、その移動ベクトル32はFOEに向かうことになる。そこで危険度判別手段は、車両領域40内における移動ベクトル32の平均値がFOEに向かっている場合に、危険度が中度と判別する。この場合の判別式は、数式15で示される。
Figure 0004707067
図9は危険度が低度の場合の説明図であり、図9(a)は平面図であり、図9(b)は斜視図である。図9(a)に示すように、相手車両30が自車両5の進路から外れた位置で停止している場合や、極めて低速で走行している場合などには、相手車両30と自車両5との衝突の可能性はほとんどない。この場合、図9(b)に示す車両領域40内には移動ベクトル32が存在し、その移動ベクトル32は周囲の静止物の移動ベクトルと同様にFOEから遠ざかることになる。そこで危険度判別手段は、車両領域40内における移動ベクトル32の平均値がFOEから遠ざかっている場合に、危険度が低度と判別する。この場合の判別式は、数式16で示される。
Figure 0004707067
(報知手段)
図1に戻り、報知手段24は、自車両の運転者に対して相手車両の危険度を表示するものである。そのため報知手段24には、危険度判別手段22により判別された相手車両の危険度の情報が入力される。また報知手段24には、撮像手段12により撮影された画像、および車両検出手段14により検出された相手車両領域の情報が入力される。具体的な報知手段24として、ディスプレイ装置等が、車室内のインスツルメンタル・パネル付近に配置されている。
その報知手段24は、図6に示すように、撮像手段12により撮影された画像を表示する。また、その画像内に相手車両30が存在する場合には、その車両領域40の外周に沿って多角形の枠体41を表示する。例えば、相手車両30の幅および高さを2辺とする長方形の枠体41を表示する。
また報知手段は、相手車両30の危険度に応じて報知形態を変化させる。具体的には、相手車両30の危険度に応じて、枠体41を異なる色に表示する。例えば、危険度が高度の場合は赤色に、危険度が中度の場合は黄色に、危険度が低度の場合は緑色に表示する。これにより、自車両の運転者に対して、相手車両30との接触可能性の度合いを瞬時に認識させることができる。
なお報知手段は、枠体41と同時に、相手車両30の移動ベクトル32に相当する矢印を表示してもよい。これにより、運転者が相手車両30の移動方向を瞬時に認識して、回避行動をとることができる。なお枠体41と同様に、上述した矢印を危険度に応じて異なる色や太さに表示してもよい。
また報知手段は、運転者の習熟度に応じて表示形態を選択することも可能である。例えば、運転者が初心者の場合には、道路環境の認知に時間がかかると考えられるため、自車両に接近する全ての車両を表示し、危険車両として注意を促す。一方、習熟度が高い運転者は認識時間が比較的短くなるため、初心者向けの設定では煩わしさを感じる可能性がある。このため、習熟度が高い運転者に対しては、危険度が高い車両のみを表示するように設定する。これにより、運転者の煩わしさを抑えつつ、確実に注意喚起を促すことができる。
(障害物判別方法)
次に、前記障害物判別装置を用いた障害物判別方法につき、図1、図10および図11を用いて説明する。
図10は、本実施形態に係る障害物判別方法のフローチャートである。まず撮像手段12により、自車両周囲の画像を撮影する。次に移動ベクトル抽出手段16が、撮影された画像を用いて、周囲の物体の移動ベクトルをオプティカルフローとして算出する(S1)。次に自車進行方向算出手段18が、算出された移動ベクトルを用いてFOE(x_foe,y_foe)を求め、自車進行方向を推定する(S2)。次に車両検出手段14が、AdaBoostの手法により、画像から車両領域を検知する(S3)。
次に危険度判別手段22が、相手車両と自車両との接触可能性(危険度)を判別する(S4)。
図11は、危険度判別サブルーチンのフローチャートである。まず車両領域内の単位面積あたりの移動ベクトル数n_flowをカウントする(S5)。次に、n_flowがしきい値n_flow_thresholdより小さいか判断する(S6)。判断がYesの場合はS6aに進み、危険度を高度に分別して、報知手段への表示設定をする。
一方、S6での判断がNoの場合は、車両領域内における移動ベクトルの始点位置の平均値P0(x0,y0)を算出し(S7)、さらに終点位置の平均値P1(x1,y1)を算出する(S8)。そして、移動ベクトルの平均値がFOEに向かっているか、上述した数式15を用いて判断する(S9)。判断がYesの場合はS10に進み、危険度を中度に分別して、報知手段への表示設定をする。また判断がNoの場合はS11に進み、危険度を低度に分別して、報知手段への表示設定をする。
図10に戻り、報知手段24の表示設定として、運転者が初心者であることが入力されているか判断する(S12)。判断がYesの場合はS13に進み、危険度が高度および中度の車両について、上記のように報知手段24に警告表示する。また判断がNoの場合はS14に進み、危険度が高度の車両のみについて、報知手段24に警告表示する。
以上に詳述したように、本実施形態に係る障害物判別装置は、自車両周辺の車両を検出する車両検出手段14と、相手車両の移動ベクトルを抽出する移動ベクトル抽出手段16と、自車両の進行方向を算出する自車進行方向算出手段18と、相手車両の移動ベクトルと自車両の進行方向とに基づいて、相手車両と自車両との接触可能性を判別する危険度判別手段と、を備える構成とした。この構成によれば、相手車両の移動ベクトルと自車両の進行方向との相対的な位置関係により、自車両の進路を通り過ぎるだけで自車両との接触可能性が低い車両や、自車両の進路から外れて停止しているため自車両との接触可能性がほとんどない車両を、精度良く判別することが可能になる。したがって、相手車両と自車両との接触可能性の大きさを複数レベルに分別することができる。
また危険度判別手段は、相手車両の移動ベクトル数が所定のしきい値より少ない場合には、相手車両と自車両との接触可能性が大きいと判断する構成とした。この構成によれば、自車両との相対角度を一定に保持した状態で接近するため自車両との接触可能性が高い出会い頭車両を判別することが可能になる。したがって、相手車両と自車両との接触可能性の大きさを複数レベルに分別することができる。
そして、本実施形態に係る障害物判別装置を自車両に搭載することにより、運転者の道路状況の確認ミスによる衝突事故を減少させる効果が期待できる。
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、上記実施形態における車両検出手段は、AdaBoostの手法を用いて相手車両を検出したが、それ以外のサポートベクターマシン(Support Vector Machine;SVM)やニューラルネットワークの手法等を用いて相手車両を検出することも可能である。ただし、AdaBoostの手法を用いることにより、相手車両を精度良くかつ高速で効率良く検出することが可能である。
また、上記実施形態における報知手段としてディスプレイ装置を採用したが、それ以外の警報音出力装置等を採用することも可能である。この場合には、相手車両の危険度に応じて異なる警報音を出力するようにすればよい。
実施形態に係る障害物判別装置のブロック図である。 AdaBoostの識別器の説明図である。 移動ベクトルの説明図である。 輝度変化の算出方法の説明図である。 自車進行方向の算出方法の説明図である。 危険度の判別方法の説明図である。 危険度が高度の場合の説明図である。 危険度が中度の場合の説明図である。 危険度が低度の場合の説明図である。 実施形態に係る障害物判別方法のフローチャートである。 危険度判別サブルーチンのフローチャートである。
符号の説明
5…自車両 10…障害物判別装置 12…撮像手段 14…車両検出手段(障害物検出手段) 16…移動ベクトル抽出手段 18…自車進行方向算出手段 22…危険度判別手段(接触可能性判別手段) 24…報知手段 30…相手車両 32…移動ベクトル

Claims (3)

  1. 自車両周辺の障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記障害物の移動ベクトルを抽出する移動ベクトル抽出手段と、
    前記自車両の進行によって生じる移動ベクトルの消失点を撮像可能な撮像手段と、
    前記消失点に基づいて前記自車両の進行方向を算出する自車進行方向算出手段と、
    前記障害物の移動ベクトルと前記自車両の進行方向とに基づいて、前記障害物と前記自車両との接触可能性を判別する接触可能性判別手段と、を備え
    前記接触可能性判別手段は、前記障害物の移動ベクトル数が所定値より少ない場合に、前記障害物と前記自車両との接触可能性が高レベルと判断し、
    前記接触可能性判別手段は、前記障害物の移動ベクトル数が前記所定値以上の場合に、
    前記障害物領域内における移動ベクトルの始点位置の平均値および終点位置の平均値を始点および終点とする平均移動ベクトルに基づいて、
    前記平均移動ベクトルが前記消失点に向かっている場合に、前記障害物と前記自車両との接触可能性が中レベルと判断し、
    前記平均移動ベクトルが前記消失点から遠ざかっている場合に、前記障害物と前記自車両との接触可能性が低レベルと判断する、
    ことを特徴とする障害物判別装置。
  2. 前記障害物の情報を報知する報知手段を備え、
    前記接触可能性判別手段は、前記障害物と前記自車両との接触可能性の大きさを複数レベルに分別し、
    前記報知手段は、前記障害物と前記自車両との接触可能性の前記レベルに応じて報知形態を変化させることを特徴とする請求項1に記載の障害物判別装置。
  3. 前記障害物検出手段は、前記障害物が車両であるか否かを、車両側面の略下半分の輝度分布学習によって識別することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の障害物判別装置。
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