JP2000020686A - 車両用後側方監視装置 - Google Patents
車両用後側方監視装置Info
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- JP2000020686A JP2000020686A JP10184436A JP18443698A JP2000020686A JP 2000020686 A JP2000020686 A JP 2000020686A JP 10184436 A JP10184436 A JP 10184436A JP 18443698 A JP18443698 A JP 18443698A JP 2000020686 A JP2000020686 A JP 2000020686A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車線変更の危険性を運転者に警告することが
必要な場合には、そのときの他車両の大きさや位置にか
かわりなく、確実にその危険性を運転者に警報すること
のできる車両用後側方監視装置を提供する。 【解決手段】 危険度判定手段105で判定を行なう際
に、撮像手段101で撮像された他車両の画像の面積内
の各画素のオプティカルフローのベクトルの長さの総和
を、そのときの他車両の画像の面積で割ることにより、
他車両の画像を形成する各画素のオプティカルフローの
ベクトルの長さの平均長を算出することによって、危険
度判定手段105他車両の実際の大きさの大小つまりそ
の画像の面積の大きさには関係なく常に他車両の実際の
危険度を正しく判定することができる。
必要な場合には、そのときの他車両の大きさや位置にか
かわりなく、確実にその危険性を運転者に警報すること
のできる車両用後側方監視装置を提供する。 【解決手段】 危険度判定手段105で判定を行なう際
に、撮像手段101で撮像された他車両の画像の面積内
の各画素のオプティカルフローのベクトルの長さの総和
を、そのときの他車両の画像の面積で割ることにより、
他車両の画像を形成する各画素のオプティカルフローの
ベクトルの長さの平均長を算出することによって、危険
度判定手段105他車両の実際の大きさの大小つまりそ
の画像の面積の大きさには関係なく常に他車両の実際の
危険度を正しく判定することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に設置した小型CCDのような撮像装置によって後方及
び側方を撮像し、その撮像された画像に基づいて自車両
が走行している周囲の後方や側方から接近してくる他車
両を検知して、その他車両の接近を運転者に対して警報
等によって知らせるための車両用後側方監視装置に関す
る。
に設置した小型CCDのような撮像装置によって後方及
び側方を撮像し、その撮像された画像に基づいて自車両
が走行している周囲の後方や側方から接近してくる他車
両を検知して、その他車両の接近を運転者に対して警報
等によって知らせるための車両用後側方監視装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば高速道路などの片側2車線以上の
道路を車両が走行中に、その車両の運転者が車線変更を
行なう際に、その車両が変更しようとする隣接車線に自
車両よりも速い速度で走行中の他車両が後側方から追い
上げてきたような場合には、その他車両の存在を前記運
転者が見落したまま車線変更を行なうと、大事故につな
がる危険性が極めて高い。
道路を車両が走行中に、その車両の運転者が車線変更を
行なう際に、その車両が変更しようとする隣接車線に自
車両よりも速い速度で走行中の他車両が後側方から追い
上げてきたような場合には、その他車両の存在を前記運
転者が見落したまま車線変更を行なうと、大事故につな
がる危険性が極めて高い。
【0003】また、自車両と同じ車線を後続の他車両が
走行している場合にも、後続の他車両が自車両よりも速
い速度(互いに対地速度で比較して)で急接近してきた
ようなときには、自車両が急ブレーキを掛けるなどする
と追突される危険性があり、この意味でも近接車両を確
実に認識しておくことが必要である。
走行している場合にも、後続の他車両が自車両よりも速
い速度(互いに対地速度で比較して)で急接近してきた
ようなときには、自車両が急ブレーキを掛けるなどする
と追突される危険性があり、この意味でも近接車両を確
実に認識しておくことが必要である。
【0004】特に近年では、乗用車をはじめとして道路
上を走行する各種車両は、その走行速度も加速度も共に
強化されて、さらに高性能化が進んで来ているので、上
記の車線変更や加減速の際の車両の動きはさらに俊敏な
ものとなり、その結果、自車両の周囲を走行中の他車両
の存在を前記運転者が見落すことに起因した危険な状態
や大事故の発生の確率をさらに高めることになる。
上を走行する各種車両は、その走行速度も加速度も共に
強化されて、さらに高性能化が進んで来ているので、上
記の車線変更や加減速の際の車両の動きはさらに俊敏な
ものとなり、その結果、自車両の周囲を走行中の他車両
の存在を前記運転者が見落すことに起因した危険な状態
や大事故の発生の確率をさらに高めることになる。
【0005】また、そのような運転者による周囲の他車
両の見落しを防ぐためには、まず運転者自身が周囲に対
してさらに注意を向けることが必要であることは言うま
でもないが、しかし人間の集中力や認知力は前記のよう
な車両性能の向上に対しては追随できる限界に近付いて
来ており、またそのような限界の領域で発生する他車両
の存在の見落としなどに起因した事故も発生していた。
両の見落しを防ぐためには、まず運転者自身が周囲に対
してさらに注意を向けることが必要であることは言うま
でもないが、しかし人間の集中力や認知力は前記のよう
な車両性能の向上に対しては追随できる限界に近付いて
来ており、またそのような限界の領域で発生する他車両
の存在の見落としなどに起因した事故も発生していた。
【0006】また、特に高速走行となるに従って人間の
視覚的な認識力は急激に低下することが一般的に知られ
ており、車両のさらなる高速走行対応につれて、上記の
ような車線変更時などに発生する周囲の他車両の見落し
などの問題は、さらに深刻化することも予測される。
視覚的な認識力は急激に低下することが一般的に知られ
ており、車両のさらなる高速走行対応につれて、上記の
ような車線変更時などに発生する周囲の他車両の見落し
などの問題は、さらに深刻化することも予測される。
【0007】従って、上記のような事故や危険な状態の
発生を未然に防ぐためには、単に運転者による周囲の他
車両への注意を促すだけではなく、人間の直接的な認識
力とは別に、自車両の周囲を走行中の他車両の存在を自
動的に正確かつ確実に認識してその情報を運転者に明確
に伝達(報知)することで、上記のような危険性の問題
を解決しようとする技術が提案されている。
発生を未然に防ぐためには、単に運転者による周囲の他
車両への注意を促すだけではなく、人間の直接的な認識
力とは別に、自車両の周囲を走行中の他車両の存在を自
動的に正確かつ確実に認識してその情報を運転者に明確
に伝達(報知)することで、上記のような危険性の問題
を解決しようとする技術が提案されている。
【0008】即ち、隣接車線を走行中の他車両や後続の
他車両を認識することを可能とする従来の技術として
は、例えば特開平1−189289号公報に開示され
た、車両情報表示装置の技術がある。この特開平1−1
89289号公報に開示された技術によれば、車両の後
方及び側方をカメラによって撮影し、撮影された画像を
モニタ画面に表示させることによって、隣接車線を走行
中の他車両および後続の他車両を運転者に認識させるよ
うにすることができる。
他車両を認識することを可能とする従来の技術として
は、例えば特開平1−189289号公報に開示され
た、車両情報表示装置の技術がある。この特開平1−1
89289号公報に開示された技術によれば、車両の後
方及び側方をカメラによって撮影し、撮影された画像を
モニタ画面に表示させることによって、隣接車線を走行
中の他車両および後続の他車両を運転者に認識させるよ
うにすることができる。
【0009】しかしながら、このような技術によれば、
隣接車線を走行中の他車両や後続の他車両の存在を運転
者が認識するためには、運転者は必ずそのモニタ画面に
視線を向けてそのモニタ画面に表示されている画像をよ
く見た上で、そのモニタ画面に他車両が映し出されてい
るか否かを確認することが必要となる。
隣接車線を走行中の他車両や後続の他車両の存在を運転
者が認識するためには、運転者は必ずそのモニタ画面に
視線を向けてそのモニタ画面に表示されている画像をよ
く見た上で、そのモニタ画面に他車両が映し出されてい
るか否かを確認することが必要となる。
【0010】しかし、運転者にとってはモニタ画面内に
表示された車両を見落とすおそれがあり、またモニタ画
面を見ただけでは隣接車線を走行中の車両及び後続車両
の速度が自車の速度より速いか否かを直ちに判断するこ
とも困難であり、しかも前方に向かっての安全な運転を
継続するためには前方をよく見て運転することが必要な
ので、この本来の前方に対して視覚的な注意を向けるこ
との他に、前記のモニタ画面に表示されている画像にも
頻繁に視覚的な注意を向けることが必要となるので、注
意力を常に分散させて居なければならず、場合によって
はそのような後側方の安全確認を行なうために視線を前
方とモニタ画面との間で行き来させるということは、運
転者にとってむしろ煩雑であり、また、かえって注意力
が分散してしまうという問題もあった。
表示された車両を見落とすおそれがあり、またモニタ画
面を見ただけでは隣接車線を走行中の車両及び後続車両
の速度が自車の速度より速いか否かを直ちに判断するこ
とも困難であり、しかも前方に向かっての安全な運転を
継続するためには前方をよく見て運転することが必要な
ので、この本来の前方に対して視覚的な注意を向けるこ
との他に、前記のモニタ画面に表示されている画像にも
頻繁に視覚的な注意を向けることが必要となるので、注
意力を常に分散させて居なければならず、場合によって
はそのような後側方の安全確認を行なうために視線を前
方とモニタ画面との間で行き来させるということは、運
転者にとってむしろ煩雑であり、また、かえって注意力
が分散してしまうという問題もあった。
【0011】そこで、前記の自車両の後部に、後側方に
向けてビデオカメラを取り付けて、その自車両の走行中
に得られた撮像画像の各点が全体として収束するような
無限遠点又は消失点(一般にFOE(Focus of Expansi
on)と呼ばれる)を求めるとともに、前記撮像画像中の
他車両の画像として認識された画像の中から特徴点を抽
出し、その特徴点の時間的な移動を移動ベクトル即ちオ
プティカルフロー(以下これをオプティカルフローと呼
称)として求め、このオプティカルフローが前記FOE
から発散する方向に向かっているか、それとも前記FO
Eに収束する方向に向かっているかに応じて、隣接車線
を走行中の他車両あるいは後続の他車両の、自車に対し
て接近して来る相対速度あるいは相対距離あるいは相対
的位置関係を算出するようにした車両用後側方監視装置
や、それによる車両用後側方監視方法が種々提案されて
いる(特願平5−196189号等)。
向けてビデオカメラを取り付けて、その自車両の走行中
に得られた撮像画像の各点が全体として収束するような
無限遠点又は消失点(一般にFOE(Focus of Expansi
on)と呼ばれる)を求めるとともに、前記撮像画像中の
他車両の画像として認識された画像の中から特徴点を抽
出し、その特徴点の時間的な移動を移動ベクトル即ちオ
プティカルフロー(以下これをオプティカルフローと呼
称)として求め、このオプティカルフローが前記FOE
から発散する方向に向かっているか、それとも前記FO
Eに収束する方向に向かっているかに応じて、隣接車線
を走行中の他車両あるいは後続の他車両の、自車に対し
て接近して来る相対速度あるいは相対距離あるいは相対
的位置関係を算出するようにした車両用後側方監視装置
や、それによる車両用後側方監視方法が種々提案されて
いる(特願平5−196189号等)。
【0012】このような従来の車両用後側方監視装置に
よる後側方監視方法について、その主要点を図9に基づ
き簡潔に説明する。図9は、自車両後方に後ろ向きに取
り付けられた撮像手段である後方監視用カメラによって
得られた時間的に連続した画像、つまりそのカメラのC
CD撮像素子のような撮像素子のイメージプレーン11
00の枠内に得られた後側景の一例の概要を示す図であ
る。なお、この図9は自車両が走行している隣の車線を
走行している他車両1101が、自車両を追い越してい
く状態を一例として示している。
よる後側方監視方法について、その主要点を図9に基づ
き簡潔に説明する。図9は、自車両後方に後ろ向きに取
り付けられた撮像手段である後方監視用カメラによって
得られた時間的に連続した画像、つまりそのカメラのC
CD撮像素子のような撮像素子のイメージプレーン11
00の枠内に得られた後側景の一例の概要を示す図であ
る。なお、この図9は自車両が走行している隣の車線を
走行している他車両1101が、自車両を追い越してい
く状態を一例として示している。
【0013】先ず図9(a)において、他車両1101
の画像を、前記のイメージプレーン1100の枠内に得
られた後側景の画像の中から区別して認識する。
の画像を、前記のイメージプレーン1100の枠内に得
られた後側景の画像の中から区別して認識する。
【0014】他車両1101の画像認識の手法としては
種々の方式が利用可能であるが、例えば認識対象物であ
る他車両1101の画像とその他の道路や背景等(図示
省略)の画像との輝度差を利用して、それらの間の境界
認識、即ちいわゆるエッジを正確に検出することが従来
一般的である。このエッジの検出には、検出精度を高め
るために、前処理として微分処理によるエッジ強調や、
空間フィルタリングを用いたノイズ除去などの画像処理
手法を用いても良いことは言うまでもない。なお、画像
処理の一般的傾向として膨大な量のデータ処理が必要と
なりがちであるので、可能な限りの処理の簡略化を図る
ことが望ましい。前記の境界認識の手法としては、例え
ばFreemanの方式やSklanskyの方式や距
離分割方式など種々の多角形近似方式などを用いること
ができる。
種々の方式が利用可能であるが、例えば認識対象物であ
る他車両1101の画像とその他の道路や背景等(図示
省略)の画像との輝度差を利用して、それらの間の境界
認識、即ちいわゆるエッジを正確に検出することが従来
一般的である。このエッジの検出には、検出精度を高め
るために、前処理として微分処理によるエッジ強調や、
空間フィルタリングを用いたノイズ除去などの画像処理
手法を用いても良いことは言うまでもない。なお、画像
処理の一般的傾向として膨大な量のデータ処理が必要と
なりがちであるので、可能な限りの処理の簡略化を図る
ことが望ましい。前記の境界認識の手法としては、例え
ばFreemanの方式やSklanskyの方式や距
離分割方式など種々の多角形近似方式などを用いること
ができる。
【0015】そして、このようにして他車両1101の
画像の境界(エッジ)の認識を得た後、その境界あるい
はその境界の内部に包含される領域認識を行なうなどし
て、その中から予め定められた所定の条件に適合する特
徴点Aを抽出する。この図9では、特徴点Aとして他車
両1101の画像の境界(エッジ)のうちFOEに最も
近い位置つまり自車両からは最も遠い位置のエッジ11
02の中心点を抽出する場合についての一例を示してい
る。
画像の境界(エッジ)の認識を得た後、その境界あるい
はその境界の内部に包含される領域認識を行なうなどし
て、その中から予め定められた所定の条件に適合する特
徴点Aを抽出する。この図9では、特徴点Aとして他車
両1101の画像の境界(エッジ)のうちFOEに最も
近い位置つまり自車両からは最も遠い位置のエッジ11
02の中心点を抽出する場合についての一例を示してい
る。
【0016】そして、前記の特徴点Aが抽出された時点
のコマの次の時点のコマでは、前記の特徴点Aと対応す
る対応点を、図9(b)のFOEと特徴点Aを結ぶ直線
上で探索する。この一例では図9(b)の点A′が対応
点として検出されている。そして前記のコマで抽出され
た点Aからこの点A′を結ぶベクトルがオプティカルフ
ローとなる。この図9の一例の場では、オプティカルフ
ローがFOEから発散する方向に向かっているのである
から、隣接車線を走行中の他車両は、自車両に対して接
近して来る状態にある。そして、このようにして得られ
た他車両1101の特徴点のオプティカルフローの情報
に基づいて、その他車両1101の動き(つまり自車両
に対する相対的位置関係)が自車両にとって危険性が高
いか否かを判定する。
のコマの次の時点のコマでは、前記の特徴点Aと対応す
る対応点を、図9(b)のFOEと特徴点Aを結ぶ直線
上で探索する。この一例では図9(b)の点A′が対応
点として検出されている。そして前記のコマで抽出され
た点Aからこの点A′を結ぶベクトルがオプティカルフ
ローとなる。この図9の一例の場では、オプティカルフ
ローがFOEから発散する方向に向かっているのである
から、隣接車線を走行中の他車両は、自車両に対して接
近して来る状態にある。そして、このようにして得られ
た他車両1101の特徴点のオプティカルフローの情報
に基づいて、その他車両1101の動き(つまり自車両
に対する相対的位置関係)が自車両にとって危険性が高
いか否かを判定する。
【0017】そして危険性が高いと判定され、かつその
ときに自車両が車線変更を行なうために方向指示器を作
動させた場合には、その方向指示器の作動を入力として
検知して、そのとき車線変更を行なうことは危険性が高
いという旨の警告を、例えばアラーム音のような警報音
等で運転者に対して知らせることで、上記のような車線
変更の際などの他車との衝突や接触等の事故の発生を未
然に防ぐことを可能とすることができる、というもので
ある。なお、図8及び図9中の符号1205,120
6,1207は、いずれも道路1202上の車線を区分
するために道路1202上に塗布された白線や黄線を示
している。
ときに自車両が車線変更を行なうために方向指示器を作
動させた場合には、その方向指示器の作動を入力として
検知して、そのとき車線変更を行なうことは危険性が高
いという旨の警告を、例えばアラーム音のような警報音
等で運転者に対して知らせることで、上記のような車線
変更の際などの他車との衝突や接触等の事故の発生を未
然に防ぐことを可能とすることができる、というもので
ある。なお、図8及び図9中の符号1205,120
6,1207は、いずれも道路1202上の車線を区分
するために道路1202上に塗布された白線や黄線を示
している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記図8及び図9に示
すように、他車両1101の自車両に対する接近状態が
危険性の高い状態にあるときや、さらにそのとき自車両
が車線変更を行なうための方向指示器をその自車両の運
転者が作動させた場合には、危険性が高いという旨の警
告をアラーム音のような警報音等で運転者に対して知ら
せることができる。
すように、他車両1101の自車両に対する接近状態が
危険性の高い状態にあるときや、さらにそのとき自車両
が車線変更を行なうための方向指示器をその自車両の運
転者が作動させた場合には、危険性が高いという旨の警
告をアラーム音のような警報音等で運転者に対して知ら
せることができる。
【0019】しかしながら、自車両1103に接近して
いる他車両1101から発生するオプティカルフローの
発生領域の大きさ、つまりイメージプレーン1100上
に結像されて他車両1101として識別される画像の大
きさは、そのときの実物の他車両の大きさに依存して大
きいものとなったり、あるいは小さいものとなったりす
る。即ち、他車両1101の画像をイメージプレーン1
100の全体に結像された後側景から識別する際には、
その他車両1101の画像とそれ以外の背景との輝度変
化つまり輝度差に基づいて識別しているが、特に大型ト
ラックなど大型車両が前記の他車両1101として撮像
された場合には、その大型トラックがイメージプレーン
1100上に結像された画像は一般に乗用車よりも大き
な画像として大きな面積を占めることになる。
いる他車両1101から発生するオプティカルフローの
発生領域の大きさ、つまりイメージプレーン1100上
に結像されて他車両1101として識別される画像の大
きさは、そのときの実物の他車両の大きさに依存して大
きいものとなったり、あるいは小さいものとなったりす
る。即ち、他車両1101の画像をイメージプレーン1
100の全体に結像された後側景から識別する際には、
その他車両1101の画像とそれ以外の背景との輝度変
化つまり輝度差に基づいて識別しているが、特に大型ト
ラックなど大型車両が前記の他車両1101として撮像
された場合には、その大型トラックがイメージプレーン
1100上に結像された画像は一般に乗用車よりも大き
な画像として大きな面積を占めることになる。
【0020】また逆に、前記の他車両1101として例
えば軽自動車や自動二輪車等が撮像された場合には、そ
の軽自動車や自動二輪車等がイメージプレーン1100
上に結像された画像は一般に乗用車よりも小さな画像と
して小さな面積を占めることになる。すると、上記のよ
うな面積の大きな画像としてイメージプレーン1100
上に結像される大型トラックなど大型車両は他車両11
01として識別されやすく、また逆に面積の小さな画像
としてイメージプレーン1100上に結像される軽自動
車や自動二輪車等は他車両1101として識別されない
ままに見過ごされる確率が大きいことになる。
えば軽自動車や自動二輪車等が撮像された場合には、そ
の軽自動車や自動二輪車等がイメージプレーン1100
上に結像された画像は一般に乗用車よりも小さな画像と
して小さな面積を占めることになる。すると、上記のよ
うな面積の大きな画像としてイメージプレーン1100
上に結像される大型トラックなど大型車両は他車両11
01として識別されやすく、また逆に面積の小さな画像
としてイメージプレーン1100上に結像される軽自動
車や自動二輪車等は他車両1101として識別されない
ままに見過ごされる確率が大きいことになる。
【0021】しかも、従来の車両用後側方監視装置で
は、他車両1101として識別された画像の領域内に発
生したオプティカルフロー、つまり他車両1101とし
て識別された画像を形成している各画素にそれぞれ対応
して形成されたオプティカルフローのベクトルとしての
長さの総和を求めて、その長さが所定のしきい値を越え
た場合には、そのとき他車両1101が自車両1103
にとって危険性が高いほどの近さに急接近しているもの
と判定されるので、その危険性の旨を警告する警報を発
するようにしているが、そのようなオプティカルフロー
のベクトルの長さの総和は、その一つ一つのオプティカ
ルフローのベクトルの長さが短くても(つまり他車両1
101の自車両1103に対する相対速度つまり接近速
度が遅くて危険性が低くとも)、他車両1101の画像
の面積が大きくなると(つまり画素の総個数が多くなる
と)、最終的に演算される前記オプティカルフローのベ
クトルの長さの総和は大きなものとなって、一般的な危
険性の判定基準として予め定められたしきい値を越えて
しまうことになる。
は、他車両1101として識別された画像の領域内に発
生したオプティカルフロー、つまり他車両1101とし
て識別された画像を形成している各画素にそれぞれ対応
して形成されたオプティカルフローのベクトルとしての
長さの総和を求めて、その長さが所定のしきい値を越え
た場合には、そのとき他車両1101が自車両1103
にとって危険性が高いほどの近さに急接近しているもの
と判定されるので、その危険性の旨を警告する警報を発
するようにしているが、そのようなオプティカルフロー
のベクトルの長さの総和は、その一つ一つのオプティカ
ルフローのベクトルの長さが短くても(つまり他車両1
101の自車両1103に対する相対速度つまり接近速
度が遅くて危険性が低くとも)、他車両1101の画像
の面積が大きくなると(つまり画素の総個数が多くなる
と)、最終的に演算される前記オプティカルフローのベ
クトルの長さの総和は大きなものとなって、一般的な危
険性の判定基準として予め定められたしきい値を越えて
しまうことになる。
【0022】そしてその結果、他車両1101の接近速
度が遅くて危険性が低い状態にもかかわらず、危険な状
態であるという誤った判定が下されてしまうという問題
がある。あるいは逆に、他車両1101の接近速度が速
くて危険性が高い状態にもかかわらず、その他車両11
01の画像の面積が小さいために上記のような理由から
危険な状態ではないという誤った判定が下されてしまう
という問題がある。
度が遅くて危険性が低い状態にもかかわらず、危険な状
態であるという誤った判定が下されてしまうという問題
がある。あるいは逆に、他車両1101の接近速度が速
くて危険性が高い状態にもかかわらず、その他車両11
01の画像の面積が小さいために上記のような理由から
危険な状態ではないという誤った判定が下されてしまう
という問題がある。
【0023】また、同じ車間距離でも、自車両1103
に対する他車両1101の相対的位置関係に依存して、
前記オプティカルフローのベクトルの長さの総和は大き
く変化してしまい、正しい危険性の判定ができなくなる
という問題もある。
に対する他車両1101の相対的位置関係に依存して、
前記オプティカルフローのベクトルの長さの総和は大き
く変化してしまい、正しい危険性の判定ができなくなる
という問題もある。
【0024】即ち、上記と同様の理由で、他車両110
1の自車両1103に対する相対速度の値および車間距
離は同じでも、他車両1101の自車両1103に対す
る相対的位置関係が自車両1103の撮像手段による撮
像可能な領域の中央部から離れた位置であればあるほ
ど、他車両1101の一つ一つのオプティカルフローの
ベクトルの長さが大きくなる。また上記の相対的位置関
係のバリエーションとしては、同じ車間距離であって
も、接近車両が自車両1103と同じ車線を走行してい
るか隣接車線を走行しているかでも、そのときに自車両
の撮像画像上における接近車両の画像の位置は異なる位
置を取ることになる。
1の自車両1103に対する相対速度の値および車間距
離は同じでも、他車両1101の自車両1103に対す
る相対的位置関係が自車両1103の撮像手段による撮
像可能な領域の中央部から離れた位置であればあるほ
ど、他車両1101の一つ一つのオプティカルフローの
ベクトルの長さが大きくなる。また上記の相対的位置関
係のバリエーションとしては、同じ車間距離であって
も、接近車両が自車両1103と同じ車線を走行してい
るか隣接車線を走行しているかでも、そのときに自車両
の撮像画像上における接近車両の画像の位置は異なる位
置を取ることになる。
【0025】このため、自車両1103の撮像手段によ
る撮像可能な領域の中央部から離れた位置に撮像された
他車両1101の自車両に対する接近状態はより危険な
状態であると判定される一方、自車両1103の撮像手
段による撮像可能な領域の中央部やそれに近い位置に撮
像された他車両1101は前記の場合よりも危険性は低
いと判定されることになり、他車両1101を正確に監
視することができなくなるという問題がある。
る撮像可能な領域の中央部から離れた位置に撮像された
他車両1101の自車両に対する接近状態はより危険な
状態であると判定される一方、自車両1103の撮像手
段による撮像可能な領域の中央部やそれに近い位置に撮
像された他車両1101は前記の場合よりも危険性は低
いと判定されることになり、他車両1101を正確に監
視することができなくなるという問題がある。
【0026】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものである。本発明は、他車両がどのような
大きさの車両であっても、また自車両に対してどの相対
位置を走っていても、そのときの他車両の自車両に対す
る危険性を正確に判定することができる車両用後側方監
視装置を提供することを課題としている。
に成されたものである。本発明は、他車両がどのような
大きさの車両であっても、また自車両に対してどの相対
位置を走っていても、そのときの他車両の自車両に対す
る危険性を正確に判定することができる車両用後側方監
視装置を提供することを課題としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用後側方監
視装置は、第1に、走行中または停止中の自車両から後
側景を撮像する撮像手段101と、前記撮像手段101
によって撮像された所定時間相前後する2コマの画像か
ら該画像の輝度分布に基づいて前記他車両1101の画
像を識別し、該識別された前記他車両の画像を形成する
各画素の前記所定時間相前後する2コマでの移動の方向
および長さに対応したベクトルをオプティカルフローと
して検出するオプティカルフロー形成手段102と、前
記オプティカルフローに基づいて前記他車両の前記自車
両に対する危険度を判定する危険度判定手段105と、
前記危険度判定手段105によって危険性ありと判定さ
れた場合には該危険性を警告する旨の警報を発する警報
発生手段107とを有する車両用後側方監視装置におい
て、前記危険度判定手段105は、前記他車両の画像を
形成する各画素のオプティカルフローのベクトルの長さ
の総和を求めるとともに前記他車両の画像を形成する各
画素の総個数を求め、前記オプティカルフローのベクト
ルの長さの総和を前記各画素の総個数で割って前記他車
両の画像を形成する各画素のオプティカルフローのベク
トルの長さの平均長を算出し、該平均長を、予め定めら
れたしきい値と比較して、前記平均長が前記しきい値以
上であった場合には、前記他車両が前記自車両に対して
接近しており危険性が高いものと判定する危険度判定手
段105であることを特徴とする車両用後側方監視装置
である。
視装置は、第1に、走行中または停止中の自車両から後
側景を撮像する撮像手段101と、前記撮像手段101
によって撮像された所定時間相前後する2コマの画像か
ら該画像の輝度分布に基づいて前記他車両1101の画
像を識別し、該識別された前記他車両の画像を形成する
各画素の前記所定時間相前後する2コマでの移動の方向
および長さに対応したベクトルをオプティカルフローと
して検出するオプティカルフロー形成手段102と、前
記オプティカルフローに基づいて前記他車両の前記自車
両に対する危険度を判定する危険度判定手段105と、
前記危険度判定手段105によって危険性ありと判定さ
れた場合には該危険性を警告する旨の警報を発する警報
発生手段107とを有する車両用後側方監視装置におい
て、前記危険度判定手段105は、前記他車両の画像を
形成する各画素のオプティカルフローのベクトルの長さ
の総和を求めるとともに前記他車両の画像を形成する各
画素の総個数を求め、前記オプティカルフローのベクト
ルの長さの総和を前記各画素の総個数で割って前記他車
両の画像を形成する各画素のオプティカルフローのベク
トルの長さの平均長を算出し、該平均長を、予め定めら
れたしきい値と比較して、前記平均長が前記しきい値以
上であった場合には、前記他車両が前記自車両に対して
接近しており危険性が高いものと判定する危険度判定手
段105であることを特徴とする車両用後側方監視装置
である。
【0028】即ち、他車両の実際の大きさが大きい場合
には、それが撮像手段101で撮像された際の画像の大
きさも大きな面積となり、また他車両の実際の大きさが
小さい場合にはその逆となるが、本発明によれば、いず
れにせよ撮像手段101で撮像された他車両の画像の面
積で、その面積内の各画素のオプティカルフローのベク
トルの長さの総和を割ることにより、他車両の画像を形
成する各画素のオプティカルフローのベクトルの長さの
平均長を算出することができるので、他車両の実際の大
きさの大小つまりその画像の面積の大きさには関係なく
常に他車両の実際の走行速度を正しく判定することがで
きる。そしてその結果、大きな車両でも小さな車両でも
いずれの場合でもその車両の大きさに混乱されることな
く、自車両に対して接近して来る他車両の危険性を正し
く判定することができる。
には、それが撮像手段101で撮像された際の画像の大
きさも大きな面積となり、また他車両の実際の大きさが
小さい場合にはその逆となるが、本発明によれば、いず
れにせよ撮像手段101で撮像された他車両の画像の面
積で、その面積内の各画素のオプティカルフローのベク
トルの長さの総和を割ることにより、他車両の画像を形
成する各画素のオプティカルフローのベクトルの長さの
平均長を算出することができるので、他車両の実際の大
きさの大小つまりその画像の面積の大きさには関係なく
常に他車両の実際の走行速度を正しく判定することがで
きる。そしてその結果、大きな車両でも小さな車両でも
いずれの場合でもその車両の大きさに混乱されることな
く、自車両に対して接近して来る他車両の危険性を正し
く判定することができる。
【0029】第2に、本発明の車両用後側方監視装置
は、上記第1記載の車両用後側方監視装置において、前
記危険度判定手段105はさらに、前記他車両の画像を
形成する各画素のオプティカルフローのベクトルの長さ
を前記撮像手段101のイメージプレーン上に撮像され
た前記他車両の画像の位置が前記イメージプレーンの中
央から遠くなるに従って高い値となるように予め定めら
れた補正値で割って補正し、該補正した長さの平均長を
求め、該平均長を予め定められたしきい値と比較して、
前記平均長が前記しきい値以上であった場合には、前記
他車両が前記自車両に対して接近しており危険性が高い
ものと判定する危険度判定手段105であることを特徴
とする車両用後側方監視装置である。
は、上記第1記載の車両用後側方監視装置において、前
記危険度判定手段105はさらに、前記他車両の画像を
形成する各画素のオプティカルフローのベクトルの長さ
を前記撮像手段101のイメージプレーン上に撮像され
た前記他車両の画像の位置が前記イメージプレーンの中
央から遠くなるに従って高い値となるように予め定めら
れた補正値で割って補正し、該補正した長さの平均長を
求め、該平均長を予め定められたしきい値と比較して、
前記平均長が前記しきい値以上であった場合には、前記
他車両が前記自車両に対して接近しており危険性が高い
ものと判定する危険度判定手段105であることを特徴
とする車両用後側方監視装置である。
【0030】即ち、他車両の実際の接近速度および車間
距離(ただし、いずれも進行方向に平行な方向で計測し
た場合とする)は同一であっても、撮像された他車両の
画像の位置が撮像手段101のイメージプレーンの中央
から遠くなるに従って他車両のオプティカルフローのベ
クトルの長さは長くなり、また逆に中央に近くなるに従
って他車両のオプティカルフローのベクトルの長さは短
くなる。
距離(ただし、いずれも進行方向に平行な方向で計測し
た場合とする)は同一であっても、撮像された他車両の
画像の位置が撮像手段101のイメージプレーンの中央
から遠くなるに従って他車両のオプティカルフローのベ
クトルの長さは長くなり、また逆に中央に近くなるに従
って他車両のオプティカルフローのベクトルの長さは短
くなる。
【0031】そこで本発明によれば、前記他車両の画像
を形成する各画素のオプティカルフローのベクトルの長
さを前記撮像手段101のイメージプレーン上に撮像さ
れた前記他車両の画像の位置が前記イメージプレーンの
中央から遠くなるに従って高い値となるように予め定め
られた補正値で割って補正することで、自車両に対して
他車両がどの位置を走って居ても、そのときの他車両の
自車両に対する危険性を正確に判定することができるよ
うになる。
を形成する各画素のオプティカルフローのベクトルの長
さを前記撮像手段101のイメージプレーン上に撮像さ
れた前記他車両の画像の位置が前記イメージプレーンの
中央から遠くなるに従って高い値となるように予め定め
られた補正値で割って補正することで、自車両に対して
他車両がどの位置を走って居ても、そのときの他車両の
自車両に対する危険性を正確に判定することができるよ
うになる。
【0032】第3に、本発明の車両用後側方監視装置
は、上記第1又は第2記載の車両用後側方監視装置にお
いて、前記オプティカルフロー形成手段102はさら
に、前記後側景の画像中に該画像の無限遠点を検出する
オプティカルフロー形成手段102であり、前記危険度
判定手段105はさらに、前記他車両の画像を形成する
各画素のオプティカルフローのベクトルのそれぞれの長
さを前記オプティカルフローのベクトルの前記無限遠点
からの距離に従って高い値に予め定められた補正値で割
って補正し、該補正した長さの平均長を求め、該平均長
を予め定められたしきい値と比較して、前記平均長が前
記しきい値以上であった場合には、前記他車両が前記自
車両に対して接近しており危険性が高いものと判定する
危険度判定手段105であることを特徴とする車両用後
側方監視装置である。
は、上記第1又は第2記載の車両用後側方監視装置にお
いて、前記オプティカルフロー形成手段102はさら
に、前記後側景の画像中に該画像の無限遠点を検出する
オプティカルフロー形成手段102であり、前記危険度
判定手段105はさらに、前記他車両の画像を形成する
各画素のオプティカルフローのベクトルのそれぞれの長
さを前記オプティカルフローのベクトルの前記無限遠点
からの距離に従って高い値に予め定められた補正値で割
って補正し、該補正した長さの平均長を求め、該平均長
を予め定められたしきい値と比較して、前記平均長が前
記しきい値以上であった場合には、前記他車両が前記自
車両に対して接近しており危険性が高いものと判定する
危険度判定手段105であることを特徴とする車両用後
側方監視装置である。
【0033】即ち、他車両の実際の相対速度(の絶対
値)つまり自車両に対する接近速度および車間距離は同
じであっても、イメージプレーン上での他車両のオプテ
ィカルフローのベクトルの長さは上記の如く中央部から
離れるほど大きくなるが、これはさらに詳細には、無限
遠点を中心とする距離に比例してオプティカルフローの
ベクトルの長さは長くなっている。
値)つまり自車両に対する接近速度および車間距離は同
じであっても、イメージプレーン上での他車両のオプテ
ィカルフローのベクトルの長さは上記の如く中央部から
離れるほど大きくなるが、これはさらに詳細には、無限
遠点を中心とする距離に比例してオプティカルフローの
ベクトルの長さは長くなっている。
【0034】そこで本発明によれば、イメージプレーン
上での他車両のオプティカルフローのベクトルの長さ
を、そのオプティカルフローのベクトルの前記無限遠点
からの距離で割って補正し、その補正したそれぞれの長
さの平均長を求めることによって、そのとき他車両の画
像がイメージプレーン上でどこの位置にあろうとも、そ
の位置関係には関係なくそのときの他車両の自車両に対
する危険性を正確に判定することができるようになる。
上での他車両のオプティカルフローのベクトルの長さ
を、そのオプティカルフローのベクトルの前記無限遠点
からの距離で割って補正し、その補正したそれぞれの長
さの平均長を求めることによって、そのとき他車両の画
像がイメージプレーン上でどこの位置にあろうとも、そ
の位置関係には関係なくそのときの他車両の自車両に対
する危険性を正確に判定することができるようになる。
【0035】第4に、本発明の車両用後側方監視装置
は、上記第1記載の車両用後側方監視装置において、前
記危険度判定手段105はさらに、前記他車両の画像を
形成する各画素のオプティカルフローのベクトルの長さ
の平均長を、前記撮像手段101のイメージプレーン上
に撮像された前記他車両の画像の位置が前記イメージプ
レーンの中央から遠くなるに従って高い値となるように
予め定められた補正値で割って補正して、該補正した平
均長を、予め定められたしきい値と比較して、前記平均
長が前記しきい値以上であった場合には、前記他車両が
前記自車両に対して接近しており危険性が高いものと判
定する危険度判定手段105であることを特徴とする車
両用後側方監視装置である。
は、上記第1記載の車両用後側方監視装置において、前
記危険度判定手段105はさらに、前記他車両の画像を
形成する各画素のオプティカルフローのベクトルの長さ
の平均長を、前記撮像手段101のイメージプレーン上
に撮像された前記他車両の画像の位置が前記イメージプ
レーンの中央から遠くなるに従って高い値となるように
予め定められた補正値で割って補正して、該補正した平
均長を、予め定められたしきい値と比較して、前記平均
長が前記しきい値以上であった場合には、前記他車両が
前記自車両に対して接近しており危険性が高いものと判
定する危険度判定手段105であることを特徴とする車
両用後側方監視装置である。
【0036】即ち、上記第3記載の技術の如く各画素の
オプティカルフローのベクトルの長さを補正しても良い
が、まず先に他車両の画像を形成する各画素のオプティ
カルフローのベクトルの長さの平均長を算出してから、
その撮像された他車両の画像の位置に対応して、つまり
イメージプレーンの中央から遠くなるに従って、高い値
となるように予め定められた補正値で前記の平均長を割
って補正するようにしても良い。このようにすれば、他
車両の画像の位置に対応した補正の演算を一度だけで済
ませることができる。なお、前記の他車両の画像の位置
の検出ルールとしては、例えばそのときの他車両の画像
の中からいわゆる特徴点を一点抽出し、その特徴点の位
置をそのときの前記他車両の画像の位置として検出する
ようにしても良く、あるいはそのときの他車両の画像の
図心あるいは重心を演算して求めてその一点を用いるよ
うにしても良い。
オプティカルフローのベクトルの長さを補正しても良い
が、まず先に他車両の画像を形成する各画素のオプティ
カルフローのベクトルの長さの平均長を算出してから、
その撮像された他車両の画像の位置に対応して、つまり
イメージプレーンの中央から遠くなるに従って、高い値
となるように予め定められた補正値で前記の平均長を割
って補正するようにしても良い。このようにすれば、他
車両の画像の位置に対応した補正の演算を一度だけで済
ませることができる。なお、前記の他車両の画像の位置
の検出ルールとしては、例えばそのときの他車両の画像
の中からいわゆる特徴点を一点抽出し、その特徴点の位
置をそのときの前記他車両の画像の位置として検出する
ようにしても良く、あるいはそのときの他車両の画像の
図心あるいは重心を演算して求めてその一点を用いるよ
うにしても良い。
【0037】第5に、本発明の車両用後側方監視装置
は、上記第3又は第4記載の車両用後側方監視装置にお
いて、前記危険度判定手段105はさらに、前記各画素
のオプティカルフローのベクトルの位置および長さのう
ち少なくともいずれか一方乃至両方を、前記無限遠点を
中心とする極座標中のベクトルの位置および長さのうち
少なくともいずれか一方乃至両方として検出する危険度
判定手段105であることを特徴とする車両用後側方監
視装置である。
は、上記第3又は第4記載の車両用後側方監視装置にお
いて、前記危険度判定手段105はさらに、前記各画素
のオプティカルフローのベクトルの位置および長さのう
ち少なくともいずれか一方乃至両方を、前記無限遠点を
中心とする極座標中のベクトルの位置および長さのうち
少なくともいずれか一方乃至両方として検出する危険度
判定手段105であることを特徴とする車両用後側方監
視装置である。
【0038】即ち、本発明によれば、前記各画素のオプ
ティカルフローのベクトルの位置や長さを、イメージプ
レーン上でX−Y座標上の点におけるベクトルの位置や
長さとしてとらえるよりも、無限遠点を中心とする極座
標中のベクトルの位置および長さとしてとらえた方が、
さらにその演算処理の計算量を削減して簡素化すること
ができる。その主要な理由の一つとしては、上記のよう
に無限遠点からの他車両の距離に基づいてそのときの他
車両の自車両に対する相対的位置や相対速度を求めてい
るのであるから、その無限遠点を中心とした極座標中で
前記各画素のオプティカルフローのベクトルの位置や長
さをとらえることが好適となる。
ティカルフローのベクトルの位置や長さを、イメージプ
レーン上でX−Y座標上の点におけるベクトルの位置や
長さとしてとらえるよりも、無限遠点を中心とする極座
標中のベクトルの位置および長さとしてとらえた方が、
さらにその演算処理の計算量を削減して簡素化すること
ができる。その主要な理由の一つとしては、上記のよう
に無限遠点からの他車両の距離に基づいてそのときの他
車両の自車両に対する相対的位置や相対速度を求めてい
るのであるから、その無限遠点を中心とした極座標中で
前記各画素のオプティカルフローのベクトルの位置や長
さをとらえることが好適となる。
【0039】つまり、本発明に係る車両用後側方監視装
置においては、他車両の自車両に対する相対的位置や相
対速度を演算する際の演算処理手法として、無限遠点を
中心とする斜め方向の直線上でそのときの他車両のオプ
ティカルフローのベクトルの位置や長さを検索〜検出す
る処理がほとんどの場合を占めているが、このような一
点を中心とした斜め方向の点やベクトルの検索〜検出処
理にはその無限遠点を中心とした極座標を用いることが
好適だからである。
置においては、他車両の自車両に対する相対的位置や相
対速度を演算する際の演算処理手法として、無限遠点を
中心とする斜め方向の直線上でそのときの他車両のオプ
ティカルフローのベクトルの位置や長さを検索〜検出す
る処理がほとんどの場合を占めているが、このような一
点を中心とした斜め方向の点やベクトルの検索〜検出処
理にはその無限遠点を中心とした極座標を用いることが
好適だからである。
【0040】よって本発明によれば、無限遠点を中心と
する極座標中のベクトルの位置および長さとしてとらえ
ることで、さらにその演算処理の計算量を削減してデー
タ処理を簡素化することができ、その結果、他車両の自
車両に対する相対的位置や相対速度の算出のための演算
処理の高速化およびその演算処理回路の簡易化に寄与す
ることができる。
する極座標中のベクトルの位置および長さとしてとらえ
ることで、さらにその演算処理の計算量を削減してデー
タ処理を簡素化することができ、その結果、他車両の自
車両に対する相対的位置や相対速度の算出のための演算
処理の高速化およびその演算処理回路の簡易化に寄与す
ることができる。
【0041】第6に、上記第1乃至第5いずれかに記載
の車両用後側方監視装置において、前記危険度判定手段
105はさらに、前記しきい値として、前記イメージプ
レーン上の位置ごとに対応して予め定められたしきい値
を用いることを特徴とする車両用後側方監視装置であ
る。
の車両用後側方監視装置において、前記危険度判定手段
105はさらに、前記しきい値として、前記イメージプ
レーン上の位置ごとに対応して予め定められたしきい値
を用いることを特徴とする車両用後側方監視装置であ
る。
【0042】即ち、前記のしきい値の方を、イメージプ
レーン上における他車両の画像の位置ごとに対応して補
正した値として予め定めておくことで、他車両の画像が
イメージプレーン上でどこの位置にあろうとも、その位
置関係には関係なくそのときの他車両の自車両に対する
危険性を正確に判定することができる。そして、このよ
うにオプティカルフローではなくて、しきい値の方をイ
メージプレーン上の位置ごとに予め補正して設定してお
けば、時々刻々と変化する重いデータ量のオプティカル
フローに補正処理を施すよりも、さらに簡易で高速なデ
ータ処理が可能となるというメリットを得ることができ
る。
レーン上における他車両の画像の位置ごとに対応して補
正した値として予め定めておくことで、他車両の画像が
イメージプレーン上でどこの位置にあろうとも、その位
置関係には関係なくそのときの他車両の自車両に対する
危険性を正確に判定することができる。そして、このよ
うにオプティカルフローではなくて、しきい値の方をイ
メージプレーン上の位置ごとに予め補正して設定してお
けば、時々刻々と変化する重いデータ量のオプティカル
フローに補正処理を施すよりも、さらに簡易で高速なデ
ータ処理が可能となるというメリットを得ることができ
る。
【0043】第7に、上記第6記載の車両用後側方監視
装置において、前記危険度判定手段105はさらに、前
記しきい値として、前記イメージプレーン上の中央部か
らの距離に比例して大きな値となるように予め定められ
たしきい値を用いることを特徴とする車両用後側方監視
装置である。
装置において、前記危険度判定手段105はさらに、前
記しきい値として、前記イメージプレーン上の中央部か
らの距離に比例して大きな値となるように予め定められ
たしきい値を用いることを特徴とする車両用後側方監視
装置である。
【0044】即ち、前記のしきい値の方を、イメージプ
レーン上における他車両の画像の位置ごとに対応して補
正した値として予め定めておくことで、他車両の画像が
イメージプレーン上でどこの位置にあろうとも、その位
置関係には関係なくそのときの他車両の自車両に対する
危険性を正確に判定することができるようになるが、こ
のときさらに詳細には、前記しきい値として、前記イメ
ージプレーン上の中央部からの距離に比例して大きな値
となるように予め定められたしきい値を用いることが好
適である。あるいは、前記イメージプレーンを例えば複
数領域に分割して考えて、その各領域ごとにそれぞれし
きい値を個別に設定しても良い。
レーン上における他車両の画像の位置ごとに対応して補
正した値として予め定めておくことで、他車両の画像が
イメージプレーン上でどこの位置にあろうとも、その位
置関係には関係なくそのときの他車両の自車両に対する
危険性を正確に判定することができるようになるが、こ
のときさらに詳細には、前記しきい値として、前記イメ
ージプレーン上の中央部からの距離に比例して大きな値
となるように予め定められたしきい値を用いることが好
適である。あるいは、前記イメージプレーンを例えば複
数領域に分割して考えて、その各領域ごとにそれぞれし
きい値を個別に設定しても良い。
【0045】このように、オプティカルフローではなく
て、しきい値の方を、イメージプレーン上の位置ごとに
予め補正して設定しておけば、時々刻々と変化する重い
データ量のオプティカルフローに補正処理を施すより
も、さらに簡易で高速なデータ処理が可能となるという
メリットを得ることができる。
て、しきい値の方を、イメージプレーン上の位置ごとに
予め補正して設定しておけば、時々刻々と変化する重い
データ量のオプティカルフローに補正処理を施すより
も、さらに簡易で高速なデータ処理が可能となるという
メリットを得ることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用後側方
監視装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
監視装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0047】(実施形態1)図1は本発明に係る車両用
後側方監視装置の主要部の構成を示す図である。この車
両用後側方監視装置は、走行中または停止中の自車両か
ら後側景を撮像する撮像手段101と、前記撮像手段1
01によって撮像された所定時間相前後する2コマの画
像から該画像の輝度分布に基づいて前記他車両1101
の画像を識別し、該識別された前記他車両の画像を形成
する各画素の前記所定時間相前後する2コマでの移動の
方向および長さに対応したベクトルをオプティカルフロ
ーとして検出するオプティカルフロー形成手段102
と、前記オプティカルフローに基づいて前記他車両の前
記自車両に対する危険度を判定する危険度判定手段10
5と、前記危険度判定手段105によって危険性ありと
判定された場合にはその危険性を警告する旨の警報を発
する警報発生手段107とを有する車両用後側方監視装
置であって、さらには、前記危険度判定手段105は、
前記他車両の画像を形成する各画素のオプティカルフロ
ーのベクトルの長さの総和を求めるとともに前記他車両
の画像を形成する各画素の総個数を求め、前記オプティ
カルフローのベクトルの長さの総和を前記各画素の総個
数で割って前記他車両の画像を形成する各画素のオプテ
ィカルフローのベクトルの長さの平均長を算出し、その
平均長を予め定められたしきい値と比較して、前記平均
長が前記しきい値以上であった場合には、前記他車両が
前記自車両に対して接近しており危険性が高いものと判
定する危険度判定手段105である。
後側方監視装置の主要部の構成を示す図である。この車
両用後側方監視装置は、走行中または停止中の自車両か
ら後側景を撮像する撮像手段101と、前記撮像手段1
01によって撮像された所定時間相前後する2コマの画
像から該画像の輝度分布に基づいて前記他車両1101
の画像を識別し、該識別された前記他車両の画像を形成
する各画素の前記所定時間相前後する2コマでの移動の
方向および長さに対応したベクトルをオプティカルフロ
ーとして検出するオプティカルフロー形成手段102
と、前記オプティカルフローに基づいて前記他車両の前
記自車両に対する危険度を判定する危険度判定手段10
5と、前記危険度判定手段105によって危険性ありと
判定された場合にはその危険性を警告する旨の警報を発
する警報発生手段107とを有する車両用後側方監視装
置であって、さらには、前記危険度判定手段105は、
前記他車両の画像を形成する各画素のオプティカルフロ
ーのベクトルの長さの総和を求めるとともに前記他車両
の画像を形成する各画素の総個数を求め、前記オプティ
カルフローのベクトルの長さの総和を前記各画素の総個
数で割って前記他車両の画像を形成する各画素のオプテ
ィカルフローのベクトルの長さの平均長を算出し、その
平均長を予め定められたしきい値と比較して、前記平均
長が前記しきい値以上であった場合には、前記他車両が
前記自車両に対して接近しており危険性が高いものと判
定する危険度判定手段105である。
【0048】また、前記オプティカルフロー形成手段1
02は、前記後側景の画像中にその画像の無限遠点を検
出するオプティカルフロー形成手段102である。ま
た、前記の危険度判定手段105はさらに、前記他車両
の画像を形成する各画素のオプティカルフローのベクト
ルそれぞれの長さを前記オプティカルフローのベクトル
の前記無限遠点からの距離で割って補正し、その補正し
た長さの総和を前記画素の総個数で割った平均長を求
め、その平均長を、予め定められたしきい値と比較し
て、前記平均長が前記しきい値以上であった場合には、
前記他車両が前記自車両に対して接近しており危険性が
高いものと判定する危険度判定手段105である。
02は、前記後側景の画像中にその画像の無限遠点を検
出するオプティカルフロー形成手段102である。ま
た、前記の危険度判定手段105はさらに、前記他車両
の画像を形成する各画素のオプティカルフローのベクト
ルそれぞれの長さを前記オプティカルフローのベクトル
の前記無限遠点からの距離で割って補正し、その補正し
た長さの総和を前記画素の総個数で割った平均長を求
め、その平均長を、予め定められたしきい値と比較し
て、前記平均長が前記しきい値以上であった場合には、
前記他車両が前記自車両に対して接近しており危険性が
高いものと判定する危険度判定手段105である。
【0049】またさらには、前記危険度判定手段105
は、前記各画素のオプティカルフローのベクトルの位置
および長さを、前記無限遠点を中心とする極座標中のベ
クトルの位置および長さとしてそれぞれ検出する危険度
判定手段105である。
は、前記各画素のオプティカルフローのベクトルの位置
および長さを、前記無限遠点を中心とする極座標中のベ
クトルの位置および長さとしてそれぞれ検出する危険度
判定手段105である。
【0050】次に、上記の各手段の機能および動作につ
いて詳述する。撮像手段101は、CCD撮像素子のよ
うな撮像デバイスを用いた撮像カメラのような撮像装置
であって、例えば図8に示すように、自車両1103の
最後部に設置され、そこから撮像可能な角度θに亙って
の領域の後側景を撮像する。図3は、図8のような状態
のときに撮像手段101のイメージプレーン1100上
にレンズ系を介して結像される画像の一例を示す図であ
る。なお、図3においては、図8、図9と同様の部分に
ついては同一の符号を付して示している。
いて詳述する。撮像手段101は、CCD撮像素子のよ
うな撮像デバイスを用いた撮像カメラのような撮像装置
であって、例えば図8に示すように、自車両1103の
最後部に設置され、そこから撮像可能な角度θに亙って
の領域の後側景を撮像する。図3は、図8のような状態
のときに撮像手段101のイメージプレーン1100上
にレンズ系を介して結像される画像の一例を示す図であ
る。なお、図3においては、図8、図9と同様の部分に
ついては同一の符号を付して示している。
【0051】他車両検出部104は、まず図3のような
イメージプレーン1100上に結像された画像から、他
車両1101の画像とその他の道路や背景等(図示省
略)の画像との輝度差を利用して、それらの間の境界即
ちエッジを検出する。
イメージプレーン1100上に結像された画像から、他
車両1101の画像とその他の道路や背景等(図示省
略)の画像との輝度差を利用して、それらの間の境界即
ちエッジを検出する。
【0052】こうして図3のような結像から検出された
エッジの一例を、図4に示す。このエッジの検出には、
検出精度を高めるために、前処理として微分処理による
エッジ強調や、空間フィルタリングを用いたノイズ除去
などの画像処理手法を用いても良い。また、画像処理の
一般的傾向として、膨大な量のデータ処理が必要となり
がちなので、可能な限り処理の簡略化を図ることが望ま
しいことは言うまでもない。このような画像処理自体は
従来の手法を好適に用いることができる。
エッジの一例を、図4に示す。このエッジの検出には、
検出精度を高めるために、前処理として微分処理による
エッジ強調や、空間フィルタリングを用いたノイズ除去
などの画像処理手法を用いても良い。また、画像処理の
一般的傾向として、膨大な量のデータ処理が必要となり
がちなので、可能な限り処理の簡略化を図ることが望ま
しいことは言うまでもない。このような画像処理自体は
従来の手法を好適に用いることができる。
【0053】このようにして他車両1101の画像の境
界つまりエッジの認識を得た後、そのエッジ1101あ
るいはそのエッジに包囲された領域の認識を行なうなど
して、その領域内の特徴点Aを抽出する。即ち、図4の
他車両1101のエッジに囲まれた閉領域内の各画素を
特徴点Aとして抽出する。そして、この他車両1101
の特徴点Aを抽出することと並行あるいは前後して、F
OE検出部(図示省略)によってFOE1208を検出
する。このFOE1208の検出は、撮像手段101に
よって結像された画像を画像信号に変換した後、その画
像信号を一旦、フレームメモリに格納する。そしてこの
画像信号に基づいてFOE検出部が時間的に連続する2
コマの画像から無限遠点即ちFOE1208を検出す
る。
界つまりエッジの認識を得た後、そのエッジ1101あ
るいはそのエッジに包囲された領域の認識を行なうなど
して、その領域内の特徴点Aを抽出する。即ち、図4の
他車両1101のエッジに囲まれた閉領域内の各画素を
特徴点Aとして抽出する。そして、この他車両1101
の特徴点Aを抽出することと並行あるいは前後して、F
OE検出部(図示省略)によってFOE1208を検出
する。このFOE1208の検出は、撮像手段101に
よって結像された画像を画像信号に変換した後、その画
像信号を一旦、フレームメモリに格納する。そしてこの
画像信号に基づいてFOE検出部が時間的に連続する2
コマの画像から無限遠点即ちFOE1208を検出す
る。
【0054】なお、このときフレームメモリから読み出
された1フレーム分過去の画像信号に基づいて画像信号
からエッジを形成するために、ハイパスフィルタ(HP
F)を用いるなどして、画像信号の高周波成分のみを通
過させる。即ち換言すれば、画像信号を微分するなどし
て、図4に一例を示すようなエッジの画像(に対応する
信号)を形成すれば良い。
された1フレーム分過去の画像信号に基づいて画像信号
からエッジを形成するために、ハイパスフィルタ(HP
F)を用いるなどして、画像信号の高周波成分のみを通
過させる。即ち換言すれば、画像信号を微分するなどし
て、図4に一例を示すようなエッジの画像(に対応する
信号)を形成すれば良い。
【0055】このようにしてFOE1208および他車
両1101の画像を形成している各画素が特徴点Aとし
て抽出されると、その画像の次のコマとして前記の画像
を撮像した時点から撮像周期Δtだけ後に撮像される、
次のコマの画像中から、前記の特徴点Aに対応する対応
点A´をそれぞれ検出する。
両1101の画像を形成している各画素が特徴点Aとし
て抽出されると、その画像の次のコマとして前記の画像
を撮像した時点から撮像周期Δtだけ後に撮像される、
次のコマの画像中から、前記の特徴点Aに対応する対応
点A´をそれぞれ検出する。
【0056】このときの対応点A´の探索は、特徴点A
とFOE1208とを通る半直線1105上で探索すれ
ば良い。つまり、極座標を好適に用いて、その特徴点A
とFOE1208とを通る半直線1105の極座標上で
の角度ψを固定し、γについてを変化させて検索すれば
よいので変数が少なくて済み、その演算処理量が削減で
きることになるので好ましい。
とFOE1208とを通る半直線1105上で探索すれ
ば良い。つまり、極座標を好適に用いて、その特徴点A
とFOE1208とを通る半直線1105の極座標上で
の角度ψを固定し、γについてを変化させて検索すれば
よいので変数が少なくて済み、その演算処理量が削減で
きることになるので好ましい。
【0057】続いて、特徴点Aから対応点A´に向かう
ベクトルを取って、他車両1101の特徴点のオプティ
カルフロー500を形成する。
ベクトルを取って、他車両1101の特徴点のオプティ
カルフロー500を形成する。
【0058】こうして他車両1101の画像を形成して
いる各画素の特徴点Aを抽出し、その次の時点でのコマ
の画像において特徴点Aに対応する対応点A´を検出
し、特徴点Aから対応点A´を結ぶベクトルを取ってオ
プティカルフロー500を形成し、さらに次のコマの画
像が撮像されると、前回の対応点A´を今度は前回の特
徴点Aの代りに特徴点A´として用いて、さらにその次
の時点でのコマの画像における対応点(A´)´つまり
前回のコマの特徴点A´に対応する対応点(A´)´を
検出する。このような処理を、時々刻々と撮像タイミン
グごとに次々に画像のコマが撮像されるごとに次々と繰
り返して行くことで、その時々刻々の他車両1101の
画像のオプティカルフロー500を得ることができる。
いる各画素の特徴点Aを抽出し、その次の時点でのコマ
の画像において特徴点Aに対応する対応点A´を検出
し、特徴点Aから対応点A´を結ぶベクトルを取ってオ
プティカルフロー500を形成し、さらに次のコマの画
像が撮像されると、前回の対応点A´を今度は前回の特
徴点Aの代りに特徴点A´として用いて、さらにその次
の時点でのコマの画像における対応点(A´)´つまり
前回のコマの特徴点A´に対応する対応点(A´)´を
検出する。このような処理を、時々刻々と撮像タイミン
グごとに次々に画像のコマが撮像されるごとに次々と繰
り返して行くことで、その時々刻々の他車両1101の
画像のオプティカルフロー500を得ることができる。
【0059】なお、図4においては図示およびその説明
の簡潔化を図るために、特徴点Aを一点のみ描いている
が、これは実際には他車両1101のエッジ内の閉領域
の各画素ごとに存在しているものであることは言うまで
もない。
の簡潔化を図るために、特徴点Aを一点のみ描いている
が、これは実際には他車両1101のエッジ内の閉領域
の各画素ごとに存在しているものであることは言うまで
もない。
【0060】危険度判定手段105は、上記のようにし
て得られた他車両1101の画像のオプティカルフロー
500の長さの総和を演算する一方、そのときの他車両
1101の画像を形成している画素の総個数を算出し、
さらにそれらに基づいて、前記のオプティカルフロー5
00の長さの総和をその画素の総個数で割って一画素あ
たりのオプティカルフロー500の平均長を演算する。
この平均長の演算は、危険度判定手段105内の平均長
演算部1052が実行する。
て得られた他車両1101の画像のオプティカルフロー
500の長さの総和を演算する一方、そのときの他車両
1101の画像を形成している画素の総個数を算出し、
さらにそれらに基づいて、前記のオプティカルフロー5
00の長さの総和をその画素の総個数で割って一画素あ
たりのオプティカルフロー500の平均長を演算する。
この平均長の演算は、危険度判定手段105内の平均長
演算部1052が実行する。
【0061】そして、このようにして算出された一画素
あたりのオプティカルフロー500の平均長を、その他
車両1101の画像の位置に対応して補正部1051が
補正する。即ち、そのときの他車両1101の画像の図
心または重心あるいは最後部の一点などの位置を検出
し、その位置の図2(a)に一例を示すような無限遠点
(以下FOEと呼称)を中心とする極座標上での座標デ
ータに基づいて、特にそのFOEからの距離γに従い予
め定められた補正値で前記のオプティカルフロー500
の平均長をさらに割り算することによって、イメージプ
レーン上での図学的な長さの歪みを補正部1051が補
正する。
あたりのオプティカルフロー500の平均長を、その他
車両1101の画像の位置に対応して補正部1051が
補正する。即ち、そのときの他車両1101の画像の図
心または重心あるいは最後部の一点などの位置を検出
し、その位置の図2(a)に一例を示すような無限遠点
(以下FOEと呼称)を中心とする極座標上での座標デ
ータに基づいて、特にそのFOEからの距離γに従い予
め定められた補正値で前記のオプティカルフロー500
の平均長をさらに割り算することによって、イメージプ
レーン上での図学的な長さの歪みを補正部1051が補
正する。
【0062】つまり、図2(a)の一例に則して述べる
と、このときのオプティカルフロー500の位置の極座
標がP(γ,ψ)であった場合には、そのオプティカル
フロー500の長さLを、点PのFOEからの距離γに
従い予め定められた補正値で割ることによって、オプテ
ィカルフロー500の位置がどの位置にあろうとも常に
他車両1101の実際の接近状態に対応した補正を行な
うことができる。
と、このときのオプティカルフロー500の位置の極座
標がP(γ,ψ)であった場合には、そのオプティカル
フロー500の長さLを、点PのFOEからの距離γに
従い予め定められた補正値で割ることによって、オプテ
ィカルフロー500の位置がどの位置にあろうとも常に
他車両1101の実際の接近状態に対応した補正を行な
うことができる。
【0063】レーンマーカ検出手段103は、図3のよ
うなイメージプレーン1100上に結像された画像か
ら、レーンマーカ1205,1207の画像とその他の
道路や背景等(図示省略)の画像との輝度差を利用し
て、図4に示すようにそれらの間の境界即ちエッジを検
出し、このエッジの画像データを自車両1103が走行
している道路1203上の走行車線の区分を示すレーン
マーカ1205,1207の画像として危険度判定手段
105に送出する。
うなイメージプレーン1100上に結像された画像か
ら、レーンマーカ1205,1207の画像とその他の
道路や背景等(図示省略)の画像との輝度差を利用し
て、図4に示すようにそれらの間の境界即ちエッジを検
出し、このエッジの画像データを自車両1103が走行
している道路1203上の走行車線の区分を示すレーン
マーカ1205,1207の画像として危険度判定手段
105に送出する。
【0064】なお、図1においてはレーンマーカ検出手
段103と他車両検出部104とは別個のブロックとし
て表現してあるが、特にそれらに用いられるイメージプ
レーン1100上の画像データの取り込み〜エッジ抽出
の処理については、実際上は1つの画像処理回路内で実
行するようにしても良いことは言うまでもない。つま
り、レーンマーカ1205,1207のエッジも他車両
1101のエッジも、図4に示すように一つのイメージ
プレーン1100上に結像された画像から抽出されるの
であるから、それらのエッジを取り出す処理自体につい
ては、従来の後側方監視装置でイメージプレーン上の画
像データの取り込み〜エッジ抽出の処理に用いられてい
るものと同様に1つの画像処理回路内で実行するように
しても良い。
段103と他車両検出部104とは別個のブロックとし
て表現してあるが、特にそれらに用いられるイメージプ
レーン1100上の画像データの取り込み〜エッジ抽出
の処理については、実際上は1つの画像処理回路内で実
行するようにしても良いことは言うまでもない。つま
り、レーンマーカ1205,1207のエッジも他車両
1101のエッジも、図4に示すように一つのイメージ
プレーン1100上に結像された画像から抽出されるの
であるから、それらのエッジを取り出す処理自体につい
ては、従来の後側方監視装置でイメージプレーン上の画
像データの取り込み〜エッジ抽出の処理に用いられてい
るものと同様に1つの画像処理回路内で実行するように
しても良い。
【0065】図5は、イメージプレーン1100上にお
ける特徴点Aおよびオプティカルフロー500と道路1
202上の実物の位置PやP´との関係を模式的に示す
図である。なお、このP→Aという対応関係は、実物の
他車両の点とそれに対応する特徴点との対応関係につい
ても、また実物の道路1202上のレーンマーカの点と
それに対応する特徴点との対応関係についても同様であ
る。また、このようなレーンマーカの検出は、例えば他
車両1101の動きのみを監視する方式の監視装置の場
合などには、FOEの検出用にのみ用いるだけでも良
く、あるいはこの検出されたレーンマーカのデータにを
用いて他車両や自車両の走行状態を判定するようにして
も良いことは言うまでもない。
ける特徴点Aおよびオプティカルフロー500と道路1
202上の実物の位置PやP´との関係を模式的に示す
図である。なお、このP→Aという対応関係は、実物の
他車両の点とそれに対応する特徴点との対応関係につい
ても、また実物の道路1202上のレーンマーカの点と
それに対応する特徴点との対応関係についても同様であ
る。また、このようなレーンマーカの検出は、例えば他
車両1101の動きのみを監視する方式の監視装置の場
合などには、FOEの検出用にのみ用いるだけでも良
く、あるいはこの検出されたレーンマーカのデータにを
用いて他車両や自車両の走行状態を判定するようにして
も良いことは言うまでもない。
【0066】ここに、図5において符号502は撮像手
段101のカメラのレンズ系、またPはある時点での他
車両1101の走行位置P、P´(X,Y,Z)はその
次のコマの撮像が行なわれる時点つまり周期Δtを隔て
た後の他車両1101の相対的位置、Aは前記の点Pに
対応してイメージプレーン1100上に結像される点、
A´は前記の点P´に対応してイメージプレーン110
0上に結像される点、fはレンズ系502からイメージ
プレーン1100までの距離である。
段101のカメラのレンズ系、またPはある時点での他
車両1101の走行位置P、P´(X,Y,Z)はその
次のコマの撮像が行なわれる時点つまり周期Δtを隔て
た後の他車両1101の相対的位置、Aは前記の点Pに
対応してイメージプレーン1100上に結像される点、
A´は前記の点P´に対応してイメージプレーン110
0上に結像される点、fはレンズ系502からイメージ
プレーン1100までの距離である。
【0067】なお、説明の簡潔化を図るために、図5で
座標軸Zは他車両1101の走行方向に対して平行に取
ってあり、またイメージプレーン1100は座標軸Zに
対して垂直に交わるように配置されているものとした。
座標軸Zは他車両1101の走行方向に対して平行に取
ってあり、またイメージプレーン1100は座標軸Zに
対して垂直に交わるように配置されているものとした。
【0068】この図5に基づいて幾何学的に考察すると
下記に示すような関係式が求められる。即ち、 x=f・X/Z …(1) X´={(Δx/Δt)・Z+x・Z´}/f …(2) u=Δx/Δtとすると、 …(3) Z=(f・X´−xZ´)/u …(4) ここで、上記のZ´は隣接車線を走行中の他車両110
1と自車両1103と の相対速度であるから、これをZ´=−α …(5) とすると、上記(4)式は、 Z=(f・X´+x・α)/u …(6)
下記に示すような関係式が求められる。即ち、 x=f・X/Z …(1) X´={(Δx/Δt)・Z+x・Z´}/f …(2) u=Δx/Δtとすると、 …(3) Z=(f・X´−xZ´)/u …(4) ここで、上記のZ´は隣接車線を走行中の他車両110
1と自車両1103と の相対速度であるから、これをZ´=−α …(5) とすると、上記(4)式は、 Z=(f・X´+x・α)/u …(6)
【0069】従って、オプティカルフロー501のx方
向成分(即ちΔx/Δt=u)は、 u=(f・X´+x・α)/Z …(7)
向成分(即ちΔx/Δt=u)は、 u=(f・X´+x・α)/Z …(7)
【0070】そしてまた、オプティカルフロー501の
y方向成分(即ちΔy/Δt=v)についても上記とほ
ぼ同様に、 v=(f・Y´+y・α)/Z …(8) 以上のような計算式が得られる。
y方向成分(即ちΔy/Δt=v)についても上記とほ
ぼ同様に、 v=(f・Y´+y・α)/Z …(8) 以上のような計算式が得られる。
【0071】ところで、他車両1101は一般に、隣接
車線1204を直進しながら自車両1103に追い付い
て来る場合が殆どである。つまりその移動の方向は殆ど
Z軸に平行であって、X軸方向つまり横方向の動きにつ
いては例えば他車両1101が左車線1203へと車線
変更する場合か、あるいは特殊な事情などにより蛇行し
ている場合などが考えられるが、いずれにせよそのよう
なX軸方向つまり横方向の動きの速さは前記の本来の走
行速度つまりZ軸方向の速度の大きさよりかなり小さい
ので横方向の他車両1101のオプティカルフロー50
0のX軸方向成分については無視しても実質上構わない
場合もある。特に、例えば図2中で他車両1101が横
方向右側へと動く場合には、他車両1101は撮像手段
101の死角の領域1200に対してさらに積極的に侵
入して行くことになるが、しかしそれと同時に他車両1
101は自車両1103からさらに離れて行く方向に動
いていくことになるから、本発明に係る技術が必要な状
況とはむしろ逆に自車両1103に対して接触や衝突す
る危険性が低くなる方向に向かうことになる。
車線1204を直進しながら自車両1103に追い付い
て来る場合が殆どである。つまりその移動の方向は殆ど
Z軸に平行であって、X軸方向つまり横方向の動きにつ
いては例えば他車両1101が左車線1203へと車線
変更する場合か、あるいは特殊な事情などにより蛇行し
ている場合などが考えられるが、いずれにせよそのよう
なX軸方向つまり横方向の動きの速さは前記の本来の走
行速度つまりZ軸方向の速度の大きさよりかなり小さい
ので横方向の他車両1101のオプティカルフロー50
0のX軸方向成分については無視しても実質上構わない
場合もある。特に、例えば図2中で他車両1101が横
方向右側へと動く場合には、他車両1101は撮像手段
101の死角の領域1200に対してさらに積極的に侵
入して行くことになるが、しかしそれと同時に他車両1
101は自車両1103からさらに離れて行く方向に動
いていくことになるから、本発明に係る技術が必要な状
況とはむしろ逆に自車両1103に対して接触や衝突す
る危険性が低くなる方向に向かうことになる。
【0072】従って、このような点から、本発明に係る
技術においては他車両1101の速度ベクトルのX軸方
向成分つまり横方向の速度の初期値については推測をし
ない場合について述べたが、このX軸方向成分について
も推測するようにしても良いことは言うまでもない。ま
た、他車両1101のY軸方向の動きつまり高さ方向の
動きについても、それを考慮しなければならない必然性
は前記のX軸方向の動きの場合よりもさらに薄いことは
言うまでもない。
技術においては他車両1101の速度ベクトルのX軸方
向成分つまり横方向の速度の初期値については推測をし
ない場合について述べたが、このX軸方向成分について
も推測するようにしても良いことは言うまでもない。ま
た、他車両1101のY軸方向の動きつまり高さ方向の
動きについても、それを考慮しなければならない必然性
は前記のX軸方向の動きの場合よりもさらに薄いことは
言うまでもない。
【0073】上記のような理由から、X軸方向およびY
軸方向の他車両1101の動きについては考慮に入れな
いで省略しても構わないことになる。よって、上記の
(7)式および(8)式において、X´=0,Y´=0
をそれぞれ代入すると、 u=x・α/Z …(9) v=y・α/Z …(10) このような簡潔な関係式が得られる。
軸方向の他車両1101の動きについては考慮に入れな
いで省略しても構わないことになる。よって、上記の
(7)式および(8)式において、X´=0,Y´=0
をそれぞれ代入すると、 u=x・α/Z …(9) v=y・α/Z …(10) このような簡潔な関係式が得られる。
【0074】ここで、式(9)、(10)から、オプテ
ィカルフローのx成分uは、そのオプティカルフロー発
生点のx座標に影響を受け、また同様にy成分vは、そ
のオプティカルフロー発生点のy座標に影響を受ける。
よって、 u/x=α/Z …(9)´ v/y=α/Z …(10)´ のように、uをxで、またvをyでそれぞれ割れば、そ
の値は純粋に相対接近速度αに比例し、また車間距離に
反比例する。つまりその値が大きければ、自車両に対し
て相対接近速度が大きいかまたは車間距離が短くて接近
している状態にあるか、あるいはそれらの両方か、とい
うことであって、いずれにせよ自車両に対して前記他車
両は危険性の高い状態にあることになる。
ィカルフローのx成分uは、そのオプティカルフロー発
生点のx座標に影響を受け、また同様にy成分vは、そ
のオプティカルフロー発生点のy座標に影響を受ける。
よって、 u/x=α/Z …(9)´ v/y=α/Z …(10)´ のように、uをxで、またvをyでそれぞれ割れば、そ
の値は純粋に相対接近速度αに比例し、また車間距離に
反比例する。つまりその値が大きければ、自車両に対し
て相対接近速度が大きいかまたは車間距離が短くて接近
している状態にあるか、あるいはそれらの両方か、とい
うことであって、いずれにせよ自車両に対して前記他車
両は危険性の高い状態にあることになる。
【0075】これより、まず、他車両検出部104は、
自車両1103に対する他車両1101の相対的位置P
´の極座標のデータを求め、そのデータを危険度判定手
段105に送出する。
自車両1103に対する他車両1101の相対的位置P
´の極座標のデータを求め、そのデータを危険度判定手
段105に送出する。
【0076】さらに詳細には、既述の他車両検出部10
4によって演算された他車両1101のオプティカルフ
ローのベクトルの平均長を補正してなる値(つまりL/
γ)が、予め定められたしきい値Lth以上になった場
合、即ち他車両1101が自車両1103に対して危険
性の高い距離にまで接近している場合や、自車両110
3に対する他車両1101の相対的位置(X,Y,Z)
や(γ,ψ)が、自車両1103の周囲の予め定められ
た領域内に入っていて、しかもその相対接近速度が速い
場合や車間距離が短くて接近状態にある場合、即ち他車
両1101が自車両1103の後方乃至側方の危険性の
高い領域内に入って来て急接近している場合などには、
そのように危険性が高い状態であることを危険度判定手
段105が判定する。そしてそのデータを、警報発生手
段107に送出する。
4によって演算された他車両1101のオプティカルフ
ローのベクトルの平均長を補正してなる値(つまりL/
γ)が、予め定められたしきい値Lth以上になった場
合、即ち他車両1101が自車両1103に対して危険
性の高い距離にまで接近している場合や、自車両110
3に対する他車両1101の相対的位置(X,Y,Z)
や(γ,ψ)が、自車両1103の周囲の予め定められ
た領域内に入っていて、しかもその相対接近速度が速い
場合や車間距離が短くて接近状態にある場合、即ち他車
両1101が自車両1103の後方乃至側方の危険性の
高い領域内に入って来て急接近している場合などには、
そのように危険性が高い状態であることを危険度判定手
段105が判定する。そしてそのデータを、警報発生手
段107に送出する。
【0077】このような自車両1103にとって他車両
1101との関係で危険性が高いこと(つまり危険度)
を危険度判定手段105が判定する判定基準およびその
判定手法自体については従来の危険度判定手段105で
用いられているような一般的な危険度判定手法を用いる
ことができる。さらに詳細には、前記のしきい値Lthの
設定については一般的な危険度判定に用いられる設定手
法を好適に用いることができる。
1101との関係で危険性が高いこと(つまり危険度)
を危険度判定手段105が判定する判定基準およびその
判定手法自体については従来の危険度判定手段105で
用いられているような一般的な危険度判定手法を用いる
ことができる。さらに詳細には、前記のしきい値Lthの
設定については一般的な危険度判定に用いられる設定手
法を好適に用いることができる。
【0078】ここで、前記のオプティカルフローのベク
トルの平均長を補正してなる値つまりL/γを求める際
に必要なγの値の算出手法は、極座標ではなく直交座標
を用いる場合には、X座標の値およびZ座標の値の平方
和の平方根を取ることで算出できる。つまりイメージプ
レーン上で図学的にピタゴラスの定理に基づいて算出可
能であることは言うまでもない。
トルの平均長を補正してなる値つまりL/γを求める際
に必要なγの値の算出手法は、極座標ではなく直交座標
を用いる場合には、X座標の値およびZ座標の値の平方
和の平方根を取ることで算出できる。つまりイメージプ
レーン上で図学的にピタゴラスの定理に基づいて算出可
能であることは言うまでもない。
【0079】そして警報発生手段107は、自車両11
03に対する他車両1101の相対的位置関係または相
対速度が、上記の如く危険性の高い状態に対応するもの
として予め定められた相対的位置関係又は相対速度の範
囲内に入っていた場合には、上記のようにL/γが予め
定められたLth以上になっているので、これに基づいて
警報ブザー106にブザーを鳴動させて、その警報を発
する。
03に対する他車両1101の相対的位置関係または相
対速度が、上記の如く危険性の高い状態に対応するもの
として予め定められた相対的位置関係又は相対速度の範
囲内に入っていた場合には、上記のようにL/γが予め
定められたLth以上になっているので、これに基づいて
警報ブザー106にブザーを鳴動させて、その警報を発
する。
【0080】次に、上記のような本発明に係る車両用後
側方監視装置の主要な動作を、図6の概要フローチャー
トに基づいて述べる。まず、ある時点で撮像手段101
によって自車両1103の後側景の画像が撮像され、そ
の画像(これを第1枚目の画像とする)を画像メモリ
(図示省略)に取り込む(s1)。
側方監視装置の主要な動作を、図6の概要フローチャー
トに基づいて述べる。まず、ある時点で撮像手段101
によって自車両1103の後側景の画像が撮像され、そ
の画像(これを第1枚目の画像とする)を画像メモリ
(図示省略)に取り込む(s1)。
【0081】続いて、撮像周期Δtを経て次のコマの画
像が撮像されると、その画像(これを第2枚目の画像と
する)を取り込んで(s2)、前記の画像メモリに一旦
記憶されていた第1枚目の画像とともに、その画像中か
らレーンマーカ検出部103はレーンマーカ1205,
1207を検出し、また他車両検出部104は他車両1
101を検出する(s3)。
像が撮像されると、その画像(これを第2枚目の画像と
する)を取り込んで(s2)、前記の画像メモリに一旦
記憶されていた第1枚目の画像とともに、その画像中か
らレーンマーカ検出部103はレーンマーカ1205,
1207を検出し、また他車両検出部104は他車両1
101を検出する(s3)。
【0082】続いて前記のレーンマーカ検出部103は
上記のようにして検出されたレーンマーカ1205,1
207それぞれのエッジを特徴点として抽出する。また
その一方で他車両検出部104は他車両1101の画像
を形成している各画素をそれぞれ特徴点として抽出する
(s4)。
上記のようにして検出されたレーンマーカ1205,1
207それぞれのエッジを特徴点として抽出する。また
その一方で他車両検出部104は他車両1101の画像
を形成している各画素をそれぞれ特徴点として抽出する
(s4)。
【0083】そしてまたレーンマーカ検出部103は、
既述の如くレーンマーカ1205,1207それぞれの
エッジ(または他車両1101のエッジを用いても良
い)に基づいて、FOEを推定する(s5)。
既述の如くレーンマーカ1205,1207それぞれの
エッジ(または他車両1101のエッジを用いても良
い)に基づいて、FOEを推定する(s5)。
【0084】そしてオプティカルフロー形成手段102
は、レーンマーカ検出部103でレーンマーカ120
5,1207のオプティカルフローを形成し、また他車
両検出部104で他車両1101のオプティカルフロー
を形成する(s6)。
は、レーンマーカ検出部103でレーンマーカ120
5,1207のオプティカルフローを形成し、また他車
両検出部104で他車両1101のオプティカルフロー
を形成する(s6)。
【0085】続いて、危険度判定手段105は他車両1
101の各画素のオプティカルフローの長さをそれぞれ
補正する(s7)。
101の各画素のオプティカルフローの長さをそれぞれ
補正する(s7)。
【0086】そして平均長演算部1052は、オプティ
カルフローの総本数つまりそのときの他車両1101の
画像を形成している画素の総個数を算出する(s8)。
また補正された各オプティカルフローの長さの総合計を
演算する(s9)。そして算出されたオプティカルフロ
ーの長さの総合計の値を、そのときの他車両1101の
画像を形成している画素の総個数つまりオプティカルフ
ローの総本数で割ることにより、そのときのオプティカ
ルフローの長さの平均値、即ち平均長を得ることができ
る(s10)。
カルフローの総本数つまりそのときの他車両1101の
画像を形成している画素の総個数を算出する(s8)。
また補正された各オプティカルフローの長さの総合計を
演算する(s9)。そして算出されたオプティカルフロ
ーの長さの総合計の値を、そのときの他車両1101の
画像を形成している画素の総個数つまりオプティカルフ
ローの総本数で割ることにより、そのときのオプティカ
ルフローの長さの平均値、即ち平均長を得ることができ
る(s10)。
【0087】こうして他車両1101の画像を形成して
いる各画素のオプティカルフローの平均長(これをLm
)が算出されると、このときの平均長Lm を、予め定
められたしきい値Lthと比較して(s11)、Lth≦L
m であった場合には(s11のY)、他車両1101が
自車両1103に対して急接近しているものと判定して
その旨の警報を発する(s12)。
いる各画素のオプティカルフローの平均長(これをLm
)が算出されると、このときの平均長Lm を、予め定
められたしきい値Lthと比較して(s11)、Lth≦L
m であった場合には(s11のY)、他車両1101が
自車両1103に対して急接近しているものと判定して
その旨の警報を発する(s12)。
【0088】そして、さらにこのとき、自車両1103
の運転席のハンドル付近に配置された方向指示器(ター
ンシグナルスイッチ)がONになったならば(s13の
Y)、その入力に基づいて、運転者が車線変更をする意
思表示をしたものと見做して、そのときの自車両110
3の車線変更が後続の他車両1101との関係で危険で
ある旨を運転者に知らせる警報を発する(s14)。
の運転席のハンドル付近に配置された方向指示器(ター
ンシグナルスイッチ)がONになったならば(s13の
Y)、その入力に基づいて、運転者が車線変更をする意
思表示をしたものと見做して、そのときの自車両110
3の車線変更が後続の他車両1101との関係で危険で
ある旨を運転者に知らせる警報を発する(s14)。
【0089】そして、他車両1101が撮像手段101
の撮像可能領域1200から外れて行き、その画像がイ
メージプレーン上から消失すると(s15)、今回の他
車両1101に関する一連の監視動作が終了される。
の撮像可能領域1200から外れて行き、その画像がイ
メージプレーン上から消失すると(s15)、今回の他
車両1101に関する一連の監視動作が終了される。
【0090】このようにして自車両1103に対する他
車両1101の接近の危険性や、そのときの自車両11
03の車線変更の危険性を、他車両1101の大きさや
位置にかかわらず常に正確に判定して、その危険性を運
転者に正しく警報することができる。
車両1101の接近の危険性や、そのときの自車両11
03の車線変更の危険性を、他車両1101の大きさや
位置にかかわらず常に正確に判定して、その危険性を運
転者に正しく警報することができる。
【0091】(実施形態2)この第2の実施形態の車両
用後側方監視装置は、上記第1の実施形態の車両用後側
方監視装置において、上記平均長演算部1052は、他
車両1101のオプティカルフローの長さの平均値Lm
をまず求める。
用後側方監視装置は、上記第1の実施形態の車両用後側
方監視装置において、上記平均長演算部1052は、他
車両1101のオプティカルフローの長さの平均値Lm
をまず求める。
【0092】そして危険度判定手段1052は、前記の
平均値Lm を、そのときの他車両1101の位置のイメ
ージプレーン上の中央部からの距離に比例した値となる
ように予め定められたしきい値を用いることが特徴的な
点である。
平均値Lm を、そのときの他車両1101の位置のイメ
ージプレーン上の中央部からの距離に比例した値となる
ように予め定められたしきい値を用いることが特徴的な
点である。
【0093】即ち、その動作の概要を図7に示す概要フ
ローチャートに基づいて述べると、まず、ある時点で撮
像手段101によって自車両1103の後側景の画像が
撮像され、その画像(これを第1枚目の画像とする)を
画像メモリ(図示省略)に取り込む(s1)。
ローチャートに基づいて述べると、まず、ある時点で撮
像手段101によって自車両1103の後側景の画像が
撮像され、その画像(これを第1枚目の画像とする)を
画像メモリ(図示省略)に取り込む(s1)。
【0094】続いて、撮像周期Δtを経て次のコマの画
像が撮像されると、その画像(これを第2枚目の画像と
する)を取り込んで(s2)、前記の画像メモリに一旦
記憶されていた第1枚目の画像とともに、その画像中か
らレーンマーカ検出手段103はレーンマーカ120
5,1207を検出し、また他車両検出部104は他車
両1101を検出する(s3)。
像が撮像されると、その画像(これを第2枚目の画像と
する)を取り込んで(s2)、前記の画像メモリに一旦
記憶されていた第1枚目の画像とともに、その画像中か
らレーンマーカ検出手段103はレーンマーカ120
5,1207を検出し、また他車両検出部104は他車
両1101を検出する(s3)。
【0095】続いて前記のレーンマーカ検出手段103
は上記のようにして検出されたレーンマーカ1205,
1207それぞれのエッジを特徴点として抽出する。ま
たその一方で他車両検出部104は他車両1101の画
像を形成している各画素をそれぞれ特徴点として抽出す
る(s4)。
は上記のようにして検出されたレーンマーカ1205,
1207それぞれのエッジを特徴点として抽出する。ま
たその一方で他車両検出部104は他車両1101の画
像を形成している各画素をそれぞれ特徴点として抽出す
る(s4)。
【0096】そしてまたレーンマーカ検出手段103
は、既述の如くレーンマーカ1205,1207それぞ
れのエッジ(または他車両1101のエッジを用いても
良い)に基づいて、FOEを推定する(s5)。そして
オプティカルフロー形成手段102は、レーンマーカ検
出手段103でレーンマーカ1205,1207のオプ
ティカルフローを形成し、また他車両検出部104で他
車両1101のオプティカルフローを形成する(s
6)。
は、既述の如くレーンマーカ1205,1207それぞ
れのエッジ(または他車両1101のエッジを用いても
良い)に基づいて、FOEを推定する(s5)。そして
オプティカルフロー形成手段102は、レーンマーカ検
出手段103でレーンマーカ1205,1207のオプ
ティカルフローを形成し、また他車両検出部104で他
車両1101のオプティカルフローを形成する(s
6)。
【0097】続いて、危険度判定手段105の補正部1
051は、そのときの他車両1101の画像の、イメー
ジプレーン上における位置を検出し、その位置に対応し
て、最適なしきい値Lthを選択する(s7)。
051は、そのときの他車両1101の画像の、イメー
ジプレーン上における位置を検出し、その位置に対応し
て、最適なしきい値Lthを選択する(s7)。
【0098】つまり、さらに詳細には、図2(b)にそ
の一例を示すように、監視領域を図示の如く3つの領域
201,202,203に分けて、その各領域ごとにそ
れぞれ中心となる位置を決める。その中心の決め方とし
ては、例えばその領域ごとの図心を求めるなどすれば良
い。
の一例を示すように、監視領域を図示の如く3つの領域
201,202,203に分けて、その各領域ごとにそ
れぞれ中心となる位置を決める。その中心の決め方とし
ては、例えばその領域ごとの図心を求めるなどすれば良
い。
【0099】例えば、左端の領域201の中心(これを
M1 とする)とFOEとの間の距離(これをL1 とす
る)、中央の領域202の中心(これをM2 とする)と
FOEとの間の距離(これをL2 とする)、右端の領域
203の中心(これをM3 とする)とFOEとの間の距
離(これをL3 とする)のそれぞれに比例したしきい値
を予め設定しておく。
M1 とする)とFOEとの間の距離(これをL1 とす
る)、中央の領域202の中心(これをM2 とする)と
FOEとの間の距離(これをL2 とする)、右端の領域
203の中心(これをM3 とする)とFOEとの間の距
離(これをL3 とする)のそれぞれに比例したしきい値
を予め設定しておく。
【0100】このときの3つの領域201,202,2
03のそれぞれに対して設定されたしきい値Lthを、そ
れぞれ前記の順にLth-1,Lth-2,Lth-3とすると、他
車両1101の画像が左端の領域201に入っているこ
とが検出された場合には、しきい値LthとしてLth-1を
選択して用いる。
03のそれぞれに対して設定されたしきい値Lthを、そ
れぞれ前記の順にLth-1,Lth-2,Lth-3とすると、他
車両1101の画像が左端の領域201に入っているこ
とが検出された場合には、しきい値LthとしてLth-1を
選択して用いる。
【0101】また他車両1101の画像が中央の領域2
02に入っていることが検出された場合には、しきい値
LthとしてLth-2を選択して用いる。また他車両110
1の画像が右端の領域203に入っていることが検出さ
れた場合には、しきい値LthとしてLth-3を選択して用
いる。
02に入っていることが検出された場合には、しきい値
LthとしてLth-2を選択して用いる。また他車両110
1の画像が右端の領域203に入っていることが検出さ
れた場合には、しきい値LthとしてLth-3を選択して用
いる。
【0102】このように、しきい値の方を補正する、つ
まり他車両1101の画像の位置ごとに好適な値を選択
して用いるようにすれば、オプティカルフローの方を補
正するよりも、その補正(つまり、より正確な危険性判
定)のための演算処理をさらに簡易なものとすることが
でき、またその結果、さらなる高速処理対応を可能とす
ることができるので好ましい。続いて、平均長演算部1
052は、オプティカルフローの総本数つまりそのとき
の他車両1101の画像を形成している画素の総個数を
算出する(s8)。
まり他車両1101の画像の位置ごとに好適な値を選択
して用いるようにすれば、オプティカルフローの方を補
正するよりも、その補正(つまり、より正確な危険性判
定)のための演算処理をさらに簡易なものとすることが
でき、またその結果、さらなる高速処理対応を可能とす
ることができるので好ましい。続いて、平均長演算部1
052は、オプティカルフローの総本数つまりそのとき
の他車両1101の画像を形成している画素の総個数を
算出する(s8)。
【0103】また、補正された各オプティカルフローの
長さの総合計を演算する(s9)。そして算出されたオ
プティカルフローの長さの総合計の値を、そのときの他
車両1101の画像を形成している画素の総個数、つま
りオプティカルフローの総本数で割ることにより、その
ときのオプティカルフローの長さの平均値、即ち平均長
(これをLm とする)を得ることができる(s10)。
長さの総合計を演算する(s9)。そして算出されたオ
プティカルフローの長さの総合計の値を、そのときの他
車両1101の画像を形成している画素の総個数、つま
りオプティカルフローの総本数で割ることにより、その
ときのオプティカルフローの長さの平均値、即ち平均長
(これをLm とする)を得ることができる(s10)。
【0104】こうして他車両1101の画像を形成して
いる各画素のオプティカルフローの平均長Lm が算出さ
れると、このときの平均長Lm を、予め定められたしき
い値Lth-x(ただし図2(b)の一例ではx=1,2,
3)と比較して(s11)、Lth-x≦Lm であった場合
には(s11のY)、他車両1101が自車両1103
に対して急接近しているものと判定し、その旨の警報を
発する(s12)。
いる各画素のオプティカルフローの平均長Lm が算出さ
れると、このときの平均長Lm を、予め定められたしき
い値Lth-x(ただし図2(b)の一例ではx=1,2,
3)と比較して(s11)、Lth-x≦Lm であった場合
には(s11のY)、他車両1101が自車両1103
に対して急接近しているものと判定し、その旨の警報を
発する(s12)。
【0105】そして、さらにこのとき、自車両1103
の運転席のハンドル付近に配置された方向指示器(ター
ンシグナルスイッチ)がONになったなら(s13の
Y)、その入力に基づいて、運転者が車線変更をする意
思表示をしたものと見做して、そのときの自車両110
3の車線変更が後続の他車両1101との関係で危険で
ある旨を運転者に知らせる警報を発する(s14)。
の運転席のハンドル付近に配置された方向指示器(ター
ンシグナルスイッチ)がONになったなら(s13の
Y)、その入力に基づいて、運転者が車線変更をする意
思表示をしたものと見做して、そのときの自車両110
3の車線変更が後続の他車両1101との関係で危険で
ある旨を運転者に知らせる警報を発する(s14)。
【0106】そして、他車両1101が撮像手段101
の撮像可能領域1200から外れて行き、その画像がイ
メージプレーン上から消失すると(s15)、今回の他
車両1101に関する一連の監視動作が終了される。
の撮像可能領域1200から外れて行き、その画像がイ
メージプレーン上から消失すると(s15)、今回の他
車両1101に関する一連の監視動作が終了される。
【0107】このようにして、自車両1103に対する
他車両1101の接近の危険性や、そのときの自車両1
103の車線変更の危険性を、他車両1101の大きさ
や位置にかかわらず常に正確に判定して、その危険性を
運転者に正しく警報することができる。
他車両1101の接近の危険性や、そのときの自車両1
103の車線変更の危険性を、他車両1101の大きさ
や位置にかかわらず常に正確に判定して、その危険性を
運転者に正しく警報することができる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1に、本発明によれば、いずれにせよ撮像手段101
で撮像された他車両の画像の面積で、その面積内の各画
素のオプティカルフローのベクトルの長さの総和を割る
ことにより、他車両の画像を形成する各画素のオプティ
カルフローのベクトルの長さの平均長を算出することが
できるので、他車両の実際の大きさの大小つまりその画
像の面積の大きさには関係なく常に他車両の実際の走行
速度を正しく判定することができる。そしてその結果、
大きな車両でも小さな車両でもいずれの場合でもその車
両の大きさに混乱されることなく、自車両に対して速い
速度で接近して来る他車両の危険性を正しく判定するこ
とができる。
第1に、本発明によれば、いずれにせよ撮像手段101
で撮像された他車両の画像の面積で、その面積内の各画
素のオプティカルフローのベクトルの長さの総和を割る
ことにより、他車両の画像を形成する各画素のオプティ
カルフローのベクトルの長さの平均長を算出することが
できるので、他車両の実際の大きさの大小つまりその画
像の面積の大きさには関係なく常に他車両の実際の走行
速度を正しく判定することができる。そしてその結果、
大きな車両でも小さな車両でもいずれの場合でもその車
両の大きさに混乱されることなく、自車両に対して速い
速度で接近して来る他車両の危険性を正しく判定するこ
とができる。
【0109】また、第2に、本発明によれば、前記他車
両の画像を形成する各画素のオプティカルフローのベク
トルの長さを前記撮像手段101のイメージプレーン上
に撮像された前記他車両の画像の位置が前記イメージプ
レーンの中央から遠くなるに従って高い値となるように
予め定められた補正値で割って補正することで、自車両
に対して他車両がどの位置を走って居ても、そのときの
他車両の自車両に対する危険性を正確に判定することが
できるようになる。
両の画像を形成する各画素のオプティカルフローのベク
トルの長さを前記撮像手段101のイメージプレーン上
に撮像された前記他車両の画像の位置が前記イメージプ
レーンの中央から遠くなるに従って高い値となるように
予め定められた補正値で割って補正することで、自車両
に対して他車両がどの位置を走って居ても、そのときの
他車両の自車両に対する危険性を正確に判定することが
できるようになる。
【0110】また、第3に、本発明によれば、イメージ
プレーン上での他車両のオプティカルフローのベクトル
の長さを、そのオプティカルフローのベクトルの前記無
限遠点からの距離で割って補正し、その補正したそれぞ
れの長さの平均長を求めることによって、そのとき他車
両の画像がイメージプレーン上でどこの位置にあろうと
も、その位置関係には関係なくそのときの他車両の自車
両に対する危険性を正確に判定することができるように
なる。
プレーン上での他車両のオプティカルフローのベクトル
の長さを、そのオプティカルフローのベクトルの前記無
限遠点からの距離で割って補正し、その補正したそれぞ
れの長さの平均長を求めることによって、そのとき他車
両の画像がイメージプレーン上でどこの位置にあろうと
も、その位置関係には関係なくそのときの他車両の自車
両に対する危険性を正確に判定することができるように
なる。
【0111】また、第4に、本発明によれば、まず先に
他車両の画像を形成する各画素のオプティカルフローの
ベクトルの長さの平均長を算出してから、その撮像され
た他車両の画像の位置に対応して、つまりイメージプレ
ーンの中央から遠くなるに従って高い値となるように予
め定められた補正値で前記の平均長を割って補正するこ
とで、他車両の画像の位置に対応した補正の演算を一度
だけで済ませることができる。
他車両の画像を形成する各画素のオプティカルフローの
ベクトルの長さの平均長を算出してから、その撮像され
た他車両の画像の位置に対応して、つまりイメージプレ
ーンの中央から遠くなるに従って高い値となるように予
め定められた補正値で前記の平均長を割って補正するこ
とで、他車両の画像の位置に対応した補正の演算を一度
だけで済ませることができる。
【0112】また、第5に、本発明によれば、無限遠点
を中心とする極座標中のベクトルの位置および長さとし
てとらえることで、さらにその演算処理の計算量を削減
してデータ処理を簡素化することができ、その結果、他
車両の自車両に対する相対的位置や相対速度の算出のた
めの演算処理の高速化およびその演算処理回路の簡易化
に寄与することができる。
を中心とする極座標中のベクトルの位置および長さとし
てとらえることで、さらにその演算処理の計算量を削減
してデータ処理を簡素化することができ、その結果、他
車両の自車両に対する相対的位置や相対速度の算出のた
めの演算処理の高速化およびその演算処理回路の簡易化
に寄与することができる。
【0113】また第6に、本発明によれば、画像のオプ
ティカルフローを補正するのではなくて、しきい値の方
をイメージプレーン上における他車両の画像の位置ごと
に対応して補正した値として予め定めておくことで、他
車両の画像がイメージプレーン上でどこの位置にあろう
とも、その位置関係には関係なくそのときの他車両の自
車両に対する危険性を正確に判定することができる。そ
して、このようにオプティカルフローではなくて、しき
い値の方をイメージプレーン上の位置ごとに予め補正し
て設定しておけば、時々刻々と変化する重いデータ量の
オプティカルフローに補正処理を施すよりも、さらに簡
易で高速なデータ処理が可能となるというメリットを得
ることができる。
ティカルフローを補正するのではなくて、しきい値の方
をイメージプレーン上における他車両の画像の位置ごと
に対応して補正した値として予め定めておくことで、他
車両の画像がイメージプレーン上でどこの位置にあろう
とも、その位置関係には関係なくそのときの他車両の自
車両に対する危険性を正確に判定することができる。そ
して、このようにオプティカルフローではなくて、しき
い値の方をイメージプレーン上の位置ごとに予め補正し
て設定しておけば、時々刻々と変化する重いデータ量の
オプティカルフローに補正処理を施すよりも、さらに簡
易で高速なデータ処理が可能となるというメリットを得
ることができる。
【0114】また、第7に、本発明によれば、上記第6
記載の技術における、しきい値として、前記イメージプ
レーン上の中央部からの距離に比例して大きな値となる
ように予め定められたしきい値を用いることが好適であ
る。あるいは、前記イメージプレーンを例えば複数領域
に分割して考えて、その各領域ごとにそれぞれしきい値
を個別に設定する、つまり、しきい値の方をイメージプ
レーン上の位置ごとに予め補正して設定しておけば、時
々刻々と変化する重いデータ量のオプティカルフローに
補正処理を施すよりも、さらに簡易で高速なデータ処理
が可能となるというメリットを得ることができる。
記載の技術における、しきい値として、前記イメージプ
レーン上の中央部からの距離に比例して大きな値となる
ように予め定められたしきい値を用いることが好適であ
る。あるいは、前記イメージプレーンを例えば複数領域
に分割して考えて、その各領域ごとにそれぞれしきい値
を個別に設定する、つまり、しきい値の方をイメージプ
レーン上の位置ごとに予め補正して設定しておけば、時
々刻々と変化する重いデータ量のオプティカルフローに
補正処理を施すよりも、さらに簡易で高速なデータ処理
が可能となるというメリットを得ることができる。
【図1】本発明に係る車両用後側方監視装置の主要部の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図2】本発明に係る車両用後側方監視装置における、
極座標を用いて他車両の位置や速度を検知する技術の一
例を模式的に示す図である。
極座標を用いて他車両の位置や速度を検知する技術の一
例を模式的に示す図である。
【図3】本発明に係る車両用後側方監視装置を搭載した
自車両が、他車両とともに道路上を走行している場合の
一例を示す図である。
自車両が、他車両とともに道路上を走行している場合の
一例を示す図である。
【図4】図3のような結像から検出されたエッジの画像
および特徴点の一例を示す図である。
および特徴点の一例を示す図である。
【図5】イメージプレーン上における特徴点Aおよびオ
プティカルフローの座標の関係を模式的に示す図であ
る。
プティカルフローの座標の関係を模式的に示す図であ
る。
【図6】本発明に係る第1の実施形態の車両用後側方監
視装置の主要部の動作を示す概要フローチャートであ
る。
視装置の主要部の動作を示す概要フローチャートであ
る。
【図7】本発明に係る第2の実施形態の車両用後側方監
視装置の主要部の動作を示す概要フローチャートであ
る。
視装置の主要部の動作を示す概要フローチャートであ
る。
【図8】従来の車両用後側方監視装置を搭載した自車両
が他車両とともに道路上を走行している場合の一例を示
す図である。
が他車両とともに道路上を走行している場合の一例を示
す図である。
【図9】自車両後方に後ろ向きに取り付けられた撮像手
段である後方監視用カメラによって得られた時間的に連
続した画像、つまりそのカメラのCCD撮像素子のよう
な撮像素子のイメージプレーンの枠内に得られた後側景
およびそれから抽出される特徴点およびFOEの一例を
模式的に示す図である。
段である後方監視用カメラによって得られた時間的に連
続した画像、つまりそのカメラのCCD撮像素子のよう
な撮像素子のイメージプレーンの枠内に得られた後側景
およびそれから抽出される特徴点およびFOEの一例を
模式的に示す図である。
101 撮像手段 102 オプティカルフロー形成手段 105 危険度判定手段 107 警報発生手段
フロントページの続き (72)発明者 藤浪 一友 静岡県沼津市大岡2771 矢崎総業株式会社 内 Fターム(参考) 5B057 AA16 BA02 DA15 DC03 DC05 DC16 DC17 5C054 FC05 FC15 FC16 FF06 HA30 5C086 AA54 BA22 CA28 DA08 FA02
Claims (7)
- 【請求項1】 走行中または停止中の自車両から後側景
を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像され
た所定時間相前後する2コマの画像から該画像の輝度分
布に基づいて前記他車両の画像を識別し、該識別された
前記他車両の画像を形成する各画素の前記所定時間相前
後する2コマでの移動の方向および長さに対応したベク
トルをオプティカルフローとして検出するオプティカル
フロー形成手段と、前記オプティカルフローに基づいて
前記他車両の前記自車両に対する危険度を判定する危険
度判定手段と、前記危険度判定手段によって危険性あり
と判定された場合には該危険性を警告する旨の警報を発
する警報発生手段とを有する車両用後側方監視装置にお
いて、 前記危険度判定手段は、前記他車両の画像を形成する各
画素のオプティカルフローのベクトルの長さの総和を求
めるとともに前記他車両の画像を形成する各画素の総個
数を求め、前記オプティカルフローのベクトルの長さの
総和を前記各画素の総個数で割って前記他車両の画像を
形成する各画素のオプティカルフローのベクトルの長さ
の平均長を算出し、該平均長を、予め定められたしきい
値と比較して、前記平均長が前記しきい値以上であった
場合には、前記他車両が前記自車両に対して接近してお
り危険性が高いものと判定する危険度判定手段であるこ
とを特徴とする車両用後側方監視装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用後側方監視装置に
おいて、 前記危険度判定手段はさらに、前記他車両の画像を形成
する各画素のオプティカルフローのベクトルの長さを前
記撮像手段のイメージプレーン上に撮像された前記他車
両の画像の位置が前記イメージプレーンの中央から遠く
なるに従って高い値となるように予め定められた補正値
で割って補正し、該補正した長さの総和を前記各画素の
総個数で割った平均長を求め、該平均長を予め定められ
たしきい値と比較して、前記平均長が前記しきい値以上
であった場合には、前記他車両が前記自車両に対して接
近しており危険性が高いものと判定する危険度判定手段
であることを特徴とする車両用後側方監視装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の車両用後側方監視
装置において、 前記オプティカルフロー形成手段はさらに、前記後側景
の画像中に該画像の無限遠点を検出するオプティカルフ
ロー形成手段であり、 前記危険度判定手段はさらに、前記他車両の画像を形成
する各画素のオプティカルフローのベクトルのそれぞれ
の長さを前記オプティカルフローのベクトルの前記無限
遠点からの距離が大きくなるほど高い値となるように予
め定められた補正値で割って補正し、該補正した長さの
総和を前記各画素の総個数で割った平均長を求め、該平
均長を予め定められたしきい値と比較して、前記平均長
が前記しきい値以上であった場合には、前記他車両が前
記自車両に対して接近しており危険性が高いものと判定
する危険度判定手段であることを特徴とする車両用後側
方監視装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の車両用後側方監視装置に
おいて、 前記危険度判定手段はさらに、前記他車両の画像を形成
する各画素のオプティカルフローのベクトルの長さの総
和を前記各画素の総個数で割った平均長を、前記撮像手
段のイメージプレーン上に撮像された前記他車両の画像
の位置が前記イメージプレーンの中央から遠くなるに従
って高い値となるように予め定められた補正値で割って
補正して、該補正した平均長を、予め定められたしきい
値と比較して、前記平均長が前記しきい値以上であった
場合には、前記他車両が前記自車両に対して接近してお
り危険性が高いものと判定する危険度判定手段であるこ
とを特徴とする車両用後側方監視装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至4いずれかに記載の車両用
後側方監視装置において、 前記危険度判定手段はさらに、前記各画素のオプティカ
ルフローのベクトルの位置および長さのうち少なくとも
いずれか一方乃至両方を、前記無限遠点を中心とする極
座標中のベクトルの位置および長さのうち少なくともい
ずれか一方乃至両方として検出する危険度判定手段であ
ることを特徴とする車両用後側方監視装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5いずれかに記載の車両用
後側方監視装置において、 前記危険度判定手段はさらに、前記しきい値として、前
記イメージプレーン上の位置ごとに対応して予め定めら
れたしきい値を用いることを特徴とする車両用後側方監
視装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の車両用後側方監視装置に
おいて、 前記危険度判定手段はさらに、前記しきい値として、前
記イメージプレーン上の中央部からの距離に比例して大
きな値となるように予め定められたしきい値を用いるこ
とを特徴とする車両用後側方監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184436A JP2000020686A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 車両用後側方監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184436A JP2000020686A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 車両用後側方監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000020686A true JP2000020686A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16153130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10184436A Withdrawn JP2000020686A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 車両用後側方監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000020686A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003150941A (ja) * | 2001-11-19 | 2003-05-23 | Daihatsu Motor Co Ltd | 移動物体の認識装置及び認識方法 |
JP2003523521A (ja) * | 2000-02-18 | 2003-08-05 | フィコ ミロールス エス ア | 物体存在検出装置 |
JP2005222425A (ja) * | 2004-02-06 | 2005-08-18 | Sharp Corp | 車両周辺監視装置、車両周辺監視方法、制御プログラムおよび可読記録媒体 |
KR20180045264A (ko) * | 2016-10-25 | 2018-05-04 | 주식회사 와이즈오토모티브 | 차량과 인접 차로의 객체 간 거리 계산 장치 및 방법 |
US10311314B2 (en) | 2016-11-23 | 2019-06-04 | Ford Global Technologies, Llc | Detection of lane-splitting motorcycles |
US10509974B2 (en) | 2017-04-21 | 2019-12-17 | Ford Global Technologies, Llc | Stain and trash detection systems and methods |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP10184436A patent/JP2000020686A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7190281B2 (en) | 2004-02-06 | 2007-03-13 | Sharp Kabushiki Kaisha | Vehicle environment monitoring device, vehicle environment monitoring method, control program and computer-readable recording medium |
KR20180045264A (ko) * | 2016-10-25 | 2018-05-04 | 주식회사 와이즈오토모티브 | 차량과 인접 차로의 객체 간 거리 계산 장치 및 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |