JP4706814B2 - 管内面の応力腐食割れ形成方法及び装置 - Google Patents

管内面の応力腐食割れ形成方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管材の内面に、管軸方向に延びる応力腐食割れを容易且つ確実に形成し得るようにした管内面の応力腐食割れ形成方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
原子力プラントでは予防保全の見地から種々の機器の各部所に対して超音波探傷検査等の非破壊検査が施工されるが、その中でも種々の形状を有して多数配設される管の内面における応力腐食割れSCCの欠陥検出は難しいとされており、検査技術は確立されていないのが現状である。
【0003】
このため、試験用の管材の内面に予め応力腐食割れSCCを形成しておき、この管材を用いて超音波探傷検査等の非破壊検査を実施することによって今後の検査技術(検査精度)の向上を図ることが志向されている。従って、そのためには管材の内面に自然欠陥として応力腐食割れSCCを生じさせ、その管材を用いて応力腐食割れSCCの検査試験を行うことによって検査技術を高める必要がある。
【0004】
そして、管内面の管軸方向に延びる応力腐食割れSCCの検査技術を高めるためには、管材の内面に、管軸方向に沿って延びる応力腐食割れSCCを確実に形成できる技術を実現する必要がある。
【0005】
管材の表面に応力腐食割れSCCを生じさせる方法としては、補修溶接方法がある。この補修溶接方法は、管材の外周面に溶接を実施した後、その溶接した部分を削り落とし、更にその削り落とした部分を再度溶接する方法である。この方法によれば、溶接部が縮むことによって管材の外面に周方向の引っ張りによる残留応力が生じ、この残留応力によって応力腐食割れSCCを生じさせることができる。
【0006】
上記した補修溶接方法では、溶接部が縮むことによる引張応力によって応力腐食割れSCCを生じさせているが、同時に、溶接時の入熱により管材が変質して劣化(鋭敏化)することによっても応力腐食割れSCCが生じ易くなっている。
【0007】
しかし、上記した補修溶接方法によって発生する応力腐食割れSCCは、溶接部の直近位置に短く発生するのみであり、管軸方向に長い応力腐食割れSCCを発生させることはできない。
【0008】
又、管材に生じさせた応力腐食割れSCCを超音波探傷検査等により検査する場合には溶接部が検査の邪魔になることがあり、そのような場合には溶接部を除去する必要がある。従って、前記溶接部を溶接する作業及び溶接部の除去作業を含めて応力腐食割れSCCを有する管材の製作に多大の時間と手間を要するという問題がある。又溶接部の内部に溶接割れ等の目的以外の欠陥が生じてしまう可能性もある。
【0009】
更に、上記したような補修溶接方法は、管材の外周面に応力腐食割れSCCを生じさせる場合が一般的であり、管材の内周面に前記補修溶接方法を用いて応力腐食割れSCCを形成させることは困難である。
【0010】
一方、管材の内面に応力腐食割れSCCを生じさせる方法としては、鋭敏化させた管材をそのまま腐食環境に置く方法、或いは鋭敏化した管材の内部に押付装置を挿入して、この押付装置によって管材の内面を外方に押圧し、管材の内面に引っ張りによる残留応力を生じさせる方法が考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、鋭敏化させた管材をそのまま腐食環境に置く方法は、細かな応力腐食割れSCCがあらゆる方向に無秩序に生じることになり、管材の内面に管軸方向に長い応力腐食割れSCCを生じさせるようなことはできないという問題がある。
【0012】
又、鋭敏化した管材の内部に押付装置を挿入して管材の内面を外方に押圧する方法では、押付装置を管材の内部に挿入する構成上、管内部から管材内面を大きな押付力で押し付けることが困難であり、そのために管材内面に応力腐食割れSCCが発生するような大きな残留応力を生じさせることは難しく、従って薄肉の管材にしか適用することができないという問題がある。
【0013】
従って、従来、管材の内面に管軸方向に延びる応力腐食割れSCCを確実に形成できるようにした技術は全く存在していないのが実情であった。
【0014】
本発明は上述の実情に鑑み、管材の内面に管軸方向に延びる応力腐食割れを簡単且つ確実に形成して今後の検査技術の向上に供し得る管内面の応力腐食割れ形成方法及び装置を提供することを目的としてなしたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の管内面の応力腐食割れ形成方法は、管材の外側に嵌合した拘束リングの周方向複数箇所において、押付装置により管材の外周面を管軸方向に間隔を有した複数箇所で押付けることにより管材の内周面に管軸方向に沿う連続した周方向引張応力作用部を形成し、この状態で管材内面の周方向引張応力作用部を腐食環境に保持し、管材の内面に管軸方向に沿った応力腐食割れを生じさせることを特徴とするものである。
【0017】
本発明の管内面の応力腐食割れ形成方法は、管材を熱処理して鋭敏化させ、鋭敏化した管材の外側に嵌合した拘束リングの周方向複数箇所において、押付装置により管材の外周面を管軸方向に間隔を有した複数箇所で押付けることにより管材の内周面に管軸方向に沿う連続した周方向引張応力作用部を形成し、この状態で管材内面の周方向引張応力作用部を腐食環境に保持し、管材の内面に管軸方向に沿った応力腐食割れを生じさせることを特徴とするものである。
【0018】
本発明の管内面の応力腐食割れ形成装置は、管材の周外側に嵌合する拘束リングと、該拘束リングの周方向複数箇所において管材の外周面を軸方向に間隔を隔てた位置で押付けることにより管材の内周面に管軸方向に沿う連続した周方向引張応力作用部を形成する複数の押付装置と、からなる応力付与装置を備えたことを特徴とするものである。
【0019】
上記管内面の応力腐食割れ形成装置における押付装置は、ボルトであってもよく、又、ジャッキ装置であってもよい。
【0020】
上記手段によれば以下のように作用する。
【0021】
請求項1〜に係る発明によれば、簡単な手段で管材内面に管軸方向に沿って形成させた周方向引張応力作用部に、管軸方向に沿った応力腐食割れを確実に形成することができる。
【0022】
請求項に係る発明によれば、簡単な構成にて管材内面に管軸方向に沿った周方向引張応力作用部を容易に形成できる。
【0023】
請求項に係る発明によれば、ボルトにより管材を押し付けているので、押付装置を簡略なものにできる。
【0024】
請求項に係る発明によれば、ジャッキ装置により管材を押し付けているので、押付装置により大きな押付力で瞬時に押し付けを行える。
【0025】
以上の結果、溶接継手部分の検査技術の向上を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
【0027】
図1、図2は本発明の実施の形態における応力付与装置の一例を示している。
図1、図2の応力付与装置1は、管材2の外周面との間に余裕を有して嵌合できる拘束リング3と、該拘束リング3の周方向複数箇所において、管材2の外周面を管軸方向Dに沿って押圧できるように管軸方向Dに複数並べて配置した押付装置4とにより構成している。
【0028】
この時、前記拘束リング3は、管材2の外周を包囲できる形状を有していればよく、従って、必ずしも図1のような円形である必要はなく、楕円や多角形の形状を有していてもよい。
【0029】
又、図1、図2における押付装置4は、拘束リング3の周方向4ヶ所の略等間隔位置(十字位置)に配置しており、且つ押付装置4は、拘束リング3に対し半径方向外側から螺合して先端が管材2の外周面を押付けるボルトであって、図2の場合では管軸方向Dに所要の間隔を有して3個のボルト5a,5b,5cを配置しており、このボルト5a,5b,5cの押し付けによって管材2内面の管軸方向Dに沿う連続した周方向引張応力作用部Eが形成されるようにしている。
【0030】
尚、拘束リング3に対する押付装置4の配置は、拘束リング3の周方向に略均等な2ヶ所以上であれば配置する数は任意である。但し、押付時の応力付与装置1の安定性を考慮すると3ヶ所以上設置するのが好ましい。一方、周方向に配置される押付装置4の数をあまり多くすると、押付装置4による管材2の撓み変形が起こり難くなって管材2の内面に好適な引張応力を作用させることが困難になるので、適宜な設置数を選定する。
【0031】
又、押付装置4における管軸方向Dに設置するボルト5a,5b,5cの設置数は、2個以上であればよく、管軸方向Dに形成しようとする応力腐食割れSCCの希望長さに応じて設置数を選定すればよい。又、ボルト5a,5b,5cの相互間隔はできるだけ狭く設定する。このようにボルト5a,5b,5cの相互間隔を狭くすると、管材2の内面に引張応力が連続して生じ易くなるので好ましい。
【0032】
又、押付装置4としては、前記図1、図2におけるボルト5a,5b,5cに代えて、図3に示すようなジャッキ装置6a,6b,6cを備えるようにしてもよい。この時、ジャッキ装置6a,6b,6cには、油圧式ジャッキ、或いはモータ駆動等による機械式ジャッキ等を用いることができる。
【0033】
上記したように、押付装置4にボルト5a,5b,5cを用いると簡略な構成とすることができ、又、押付装置4にジャッキ装置6a,6b,6cを用いると、押付装置4により大きな押付力で瞬時に管材2を押し付けることができる。
【0034】
次に、上記実施の形態の応力付与装置1を用いて管材2の内面に管軸方向Dに延びる応力腐食割れSCCを形成する方法を説明する。
【0035】
まず、管材2の内面に応力腐食割れSCCを形成するには管材2の材質を選定する必要がある。このとき、管材2には、腐食環境に保持することによって応力腐食割れSCCが生じ易くなる材料のものか、又は、加熱により鋭敏化して応力腐食割れSCCが生じ易くなるものを選定する。
【0036】
腐食環境に保持することによって応力腐食割れSCCが生じ易くなる材料の管材2を用いて、管材2の内面に管軸方向Dに沿う応力腐食割れSCCを形成する場合には、図4の方法手順による。
【0037】
まず、管材2の外側に、図1、図2におけるボルト5a,5b,5cを回して外側に抜き出した(弛めた)状態の拘束リング3、又は図3におけるジャッキ装置6a,6b,6cを縮小した状態の拘束リング3を嵌合した後、ボルト5a,5b,5cをねじ込むか、又は、ジャッキ装置6a,6b,6cを伸長することによって、管材2を周方向4ヶ所から強く押し付ける。すると、管材2のボルト5a,5b,5c、又はジャッキ装置6a,6b,6cによって押し付けられた部分は、内側に膨らむように変形し、これによって、管材2の内周面には大きな引張応力が作用し、且つその引張応力が管軸方向Dに沿って連続することにより管軸方向Dに長い周方向引張応力作用部E(残留応力発生部)が形成され、この状態が保持されるようになる。
【0038】
続いて、このように応力付与装置1にて管材2の内面に形成した周方向引張応力作用部Eを腐食環境に保持させる。周方向引張応力作用部Eを腐食環境に保持させる方法としては、管材2内部に腐食作用流体を供給する方法を用いることができる。腐食作用流体としては、粒内割れを生じさせるような強い腐食性を有する腐食作用流体として例えば塩化マグネシウム(MgCl)水溶液、或いは食塩(NaCl)水溶液等を用いることができ、又、粒界割れを生じさせるような腐食性を有する腐食作用流体として例えば純水、熱水等を用いることができる。
【0039】
上記したように、応力付与装置1によって管材2内面に周方向引張応力作用部Eを形成し、且つ該周方向引張応力作用部Eを腐食環境に保持することにより、周方向引張応力作用部Eに、管軸方向Dに沿った応力腐食割れSCCが発生する。
【0040】
又、上記において、粒内割れを生じさせるような強い腐食性を有する腐食作用流体〔例えば塩化マグネシウム(MgCl)水溶液、或いは食塩(NaCl)水溶液等〕を用いる場合には、管材2の内周面全面に応力腐食割れSCCが生じてしまうことになる。従って、この場合には、図5に示すように、前記周方向引張応力作用部Eのみを残してそれ例外の部分に樹脂コーティング7を施すことによって、周方向引張応力作用部E以外の部分には応力腐食割れSCCを生じさせないようにし、周方向引張応力作用部Eのみに集中して応力腐食割れSCCを生じさせる手段を用いることが好ましい。
【0041】
又、粒界割れを生じさせるような腐食性を有する腐食作用流体〔例えば純水、熱水等〕を用いる場合には、腐食速度が遅く、従ってこの場合には周方向引張応力作用部Eに腐食作用流体が滞留する部分を形成してやると応力腐食割れSCCが生じ易くなることが判明した。従って、この場合には、図6に示すように、前記周方向引張応力作用部Eにカーボンウール等の液滞留材料8を配置することよって、周方向引張応力作用部Eに集中して応力腐食割れSCCを生じさせる手段を用いることが好ましい。
【0042】
又、加熱により鋭敏化して応力腐食割れSCCが生じ易くなる材料の管材2を用いて、管材2の内面に管軸方向Dに沿う応力腐食割れSCCを形成する場合には、図7の方法手順による。
【0043】
この管材2は、まず加熱により鋭敏化させて応力腐食割れSCCを生じ易くした後、この管材2の外側に、図1、図2におけるボルト5a,5b,5cを回して外側に抜き出した(弛めた)状態の拘束リング3、又は図3におけるジャッキ装置6a,6b,6cを縮小した状態の拘束リング3を嵌合し、その後、ボルト5a,5b,5cをねじ込むか、又は、ジャッキ装置6a,6b,6cを伸長することによって、管材2を周方向4ヶ所から強く押し付ける。すると、管材2のボルト5a,5b,5c、又はジャッキ装置6a,6b,6cによって押し付けられた部分は、内側に膨らむように変形し、これによって、管材2の内周面には大きな引張応力が作用し、且つその引張応力が管軸方向Dに沿って連続することにより管軸方向Dに長い周方向引張応力作用部E(残留応力発生部)が形成され、この状態が保持されるようになる。
【0044】
このように、加熱によって管材2が鋭敏化され、且つ応力付与装置1によって管材2の内面に管軸方向Dに沿って周方向引張応力作用部Eが形成されることにより、この周方向引張応力作用部Eに、管軸方向Dに沿った応力腐食割れSCCが発生する。
【0045】
又、図8に示すように、前記図4と図7の方法を組み合わせて、管材2の内面に管軸方向Dに沿う応力腐食割れSCCを形成することができる。
【0046】
この場合は、加熱により鋭敏化して応力腐食割れSCCが生じ易くなる材料の管材2を用い、まずこの管材2を加熱することにより鋭敏化させ、その後、この管材2の外側に、図1、図2に示したように拘束リング3を嵌合して、ボルト5a,5b,5cをねじ込むか、又は、図3のジャッキ装置6a,6b,6cを伸長することによって、管材2を周方向4ヶ所から強く押し付け、これによって、管材2の内面に管軸方向Dに沿う連続した周方向引張応力作用部E(残留応力発生部)を形成し、その後、管材2の内面の周方向引張応力作用部Eを腐食環境に保持する。
【0047】
図8の方法によれば、管材2が加熱によって鋭敏化され、且つ応力付与装置1により管材2の内面に周方向引張応力作用部Eが形成され、更に、周方向引張応力作用部Eが腐食環境に保持されることにより、管材2内面における周方向引張応力作用部Eに、管軸方向Dに沿った応力腐食割れSCCがより確実に形成されるようになる。
【0048】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、押付装置には図示例以外にも種々の方式が採用できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0049】
【発明の効果】
請求項1〜3に係る発明によれば、簡単な手段で管材内面に管軸方向に沿って形成させた周方向引張応力作用部に、管軸方向に沿った応力腐食割れを確実に形成できる効果がある。
【0050】
請求項4に係る発明によれば、簡単な構成にて管材内面に管軸方向に沿って周方向引張応力作用部を容易に形成できる効果がある。
【0051】
請求項5に係る発明では、ボルトにより管材を押し付けているので、押付装置を簡略なものにできる効果がある。
【0052】
請求項6に係る発明では、ジャッキ装置により管材を押し付けているので、押付装置により大きな押付力で瞬時に押し付けを行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における応力付与装置の形態の一例を示す平面図である。
【図2】図1のII−II方向縦断面図である。
【図3】図1、図2に備えた押付装置の他の例を示す縦断面図である。
【図4】本発明の方法の形態の一例を示すフロー図である。
【図5】周方向引張応力作用部のみに集中して応力腐食割れを生じさせる手段の一例を示す管材の縦断面図である。
【図6】周方向引張応力作用部のみに集中して応力腐食割れを生じさせる手段の他の例を示す管材の縦断面図である。
【図7】本発明の方法の形態の他の例を示すフロー図である。
【図8】本発明の方法の形態の更に他の例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 応力付与装置
2 管材
3 拘束リング
4 押付装置
5a,5b,5c ボルト
6a,6b,6c ジャッキ装置
D 管軸方向
E 周方向引張応力作用部
SCC 応力腐食割れ

Claims (5)

  1. 管材の外側に嵌合した拘束リングの周方向複数箇所において、押付装置により管材の外周面を管軸方向に間隔を有した複数箇所で押付けることにより管材の内周面に管軸方向に沿う連続した周方向引張応力作用部を形成し、この状態で管材内面の周方向引張応力作用部を腐食環境に保持し、管材の内面に管軸方向に沿った応力腐食割れを生じさせることを特徴とする管内面の応力腐食割れ形成方法。
  2. 管材を熱処理して鋭敏化させ、鋭敏化した管材の外側に嵌合した拘束リングの周方向複数箇所において、押付装置により管材の外周面を管軸方向に間隔を有した複数箇所で押付けることにより管材の内周面に管軸方向に沿う連続した周方向引張応力作用部を形成し、この状態で管材内面の周方向引張応力作用部を腐食環境に保持し、管材の内面に管軸方向に沿った応力腐食割れを生じさせることを特徴とする管内面の応力腐食割れ形成方法。
  3. 管材の周外側に嵌合する拘束リングと、該拘束リングの周方向複数箇所において管材の外周面を軸方向に間隔を隔てた位置で押付けることにより管材の内周面に管軸方向に沿う連続した周方向引張応力作用部を形成する複数の押付装置と、からなる応力付与装置を備えたことを特徴とする管内面の応力腐食割れ形成装置。
  4. 押付装置が、ボルトであることを特徴とする請求項3に記載の管内面の応力腐食割れ形成装置。
  5. 押付装置が、ジャッキ装置であることを特徴とする請求項3に記載の管内面の応力腐食割れ形成装置。
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