JP4705949B2 - 固定子の製造方法 - Google Patents
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Description
インナーロータ型モータのステータの場合、ステータの外周部に相当するヨークからロータに向かってティースが形成されており、隣接するティース間(スロット)にコイルが配置されている。
請求項3に記載した発明は、前記導線は、Cuからなる配線の周囲を覆うように、Cuと密着性のある第1被覆層が形成され、該第1被覆層の周囲を覆うように、前記導線同士の摩擦力を低減することができる第2被覆層が形成され、前記第1被覆層と前記第2被覆層との密着力を確保するための密着層が介装されていることを特徴としている。
また、スロット部内の巻線の占積率を高くすることができるとともに、第1〜第3の巻線の渡り部が上下方向に重ならないように配置することができる。したがって、固定子の高さ方向の寸法を抑制することができる効果がある。
次に、本発明の実施形態を図1〜図22に基づいて説明する。
図1はステータの平面図である。図1に示すように、ステータ1は、環状に構成されたステータコア10と、ステータコア10のティース15に巻回されたコイル20とで構成されている。ステータ1の環状の中心に形成された空間には、図示しないロータが配置され、ロータが回転可能に構成されている。なお、図1においては、コイル20はステータコア10の端面上での断面図で示している。
次に、導線を巻回して円環を有するコイル20を形成する巻線加工治具について、図4、図5に基づいて説明する。
図4は導線巻回時に用いる第一巻線加工治具の斜視図である。図4に示すように、第一巻線加工治具30は、略ボビン形状に形成され、側面32に導線9が巻回されるようになっており、円環状のコイル20を形成できるようになっている。側面32におけるコイル20の幅方向の一方側には、コイル20の厚さ方向に向かって延設部35が突出形成されている。側面32と延設部35の端面36との段差の中に導線9が巻回され、コイル20を形成するようになっている。また、第一巻線加工治具30の導線9が巻回される両側部は、表面が曲面形状になっており、この曲面部33に巻回された導線9が、コイル20の渡り部28として構成される。
次に、ステータ製造装置について図6〜図10に基づいて説明する。
図6はステータ製造装置の正面図、図7は側面図である。
図6、図7に示すように、ステータ製造装置65は、帯状のコア片11を配置して装置内にコア片11を投入可能な投入ガイド部66と、コア片11の凹部27に嵌合してコア片11とともに装置内を移動可能な搬送ピン67と、帯状のコア片11を円筒状に変形させるためにコア片11を所望の形状に案内可能な回転ドラム68と、回転ドラム68の両端に取り付けられて回転ドラム68とともに回転するとともに、搬送ピン67と嵌合可能なスプロケット69と、回転ドラム68に設けられ、搬送ピン67と接合可能に構成された支持ピン70と、回転ドラム68の周面と所定間隔隔てた位置にガイド面71が形成された搬送ガイド部72と、回転ドラム68を回転させるためのハンドル73と、を備えている。
このように回転ドラム68の直径D1がステータ1の製品内径D2より大きくなっているため、先頭のコア片11のヨーク13外周(図10のP部)に、末尾のコア片11の先端部17(図10のQ部)が干渉することなく、帯状のコア片11の全体を回転ドラム68の外周面上に巻き取ることができる。なお、回転ドラム68の直径D1がステータ1の製品内径D2より大きくなっているため、回転ドラム68の外周面上では、巻き取った帯状のコア片11の両端部が離間配置される。
図8、図9に示すように、回転ドラム68の直径D1は、可変できるように構成されており、ステータ1の製品径D2よりも大きくすることができるとともに、直径D2以下にすることもできるようになっている。具体的には、回転ドラム68の中心に取り外し可能な内径拡張治具76が取り付けられている。内径拡張治具76の周面はテーパ状に形成されており、内径拡張治具76を取り外すとともに、その外周に構成されている内径構成治具77を中心軸L側に移動させることで、回転ドラム68の直径D1を可変(縮小)できるようになっている。つまり、内径拡張治具76を内径構成治具77に嵌合させると回転ドラム68の直径D1は最大となり、このとき直径D1はステータ1の製品径D2より大きくなるように構成されている。
次に、導線9を巻回してコイル20を形成する手順を図11〜図13に基づいて説明する。
図11は巻線加工治具に導線を巻回した状態を示す斜視図であり、図12は図11のB−B線に沿う断面図である。図11に示すように、導線9を第一巻線加工治具30に巻きつけるようにしてリング状のコイル20を形成する。このとき、第一巻線加工治具30の側面32において、導線9が千鳥配列になるように巻きつける(図12参照)。同様に、導線9を第一巻線加工治具30に巻きつけてリング状のコイル20を複数形成する(本実施形態では18個)。
図14は、ステータ製造装置にコア片をセットした状態を示す説明図である。なお、図14以降のコア片の形状は簡略化した形状で表現している。図14に示すように、複数のコア片11を帯状に並べる(本実施形態では36個)。このとき、コア片11の凹部27を搬送ピン67に嵌合するようにして配置する。コア片11を全て配置した後、スロット19の側面に沿うように絶縁紙16を配置する。絶縁紙16が配置された後に、スロット19にコイル20を挿入する。このとき、導線9の両端部はコイル20から延出させて、電源端子やグランド端子に接続できるようにしておく(図15参照)。なお、このコイル20は所定間隔隔てた2つのスロット19に挿入できる大きさで形成されている。
図15はコイルのスロット部への挿入方法を示す説明図であり、図16はコイルの構成を示す説明図である。図15、図16に示すように、U相を構成するコイル20aは、リングが6個(リングU1〜U6)で構成されている。同じく、V相を構成するコイル20bはリングV1〜V6で構成され、W相を構成するコイル20cはリングW1〜W6で構成されている。そして、コイル20がそれぞれ所望のスロット19に挿入される。
まず、図16に示すように、V相を構成するコイル20bのリングV1をスロット番号2に挿入する。このとき、リングV1の他方(図15のA部)はスロット番号33には挿入しない。次に、W相を構成するコイル20cのリングW1をスロット番号4に挿入する。このとき、リングW1の他方(図15のB部)はスロット番号35には挿入しない。次に、U相を構成する20aのリングU1をスロット番号6に挿入する。このとき、リングU1の他方はスロット番号1に仮挿入する。
したがって、リング状のコイル20をスロット19内に挿入し、隣接するティース15の側壁93でコイル20を圧縮するため、スロット19内のコイル20の占積率を高くすることができ、モータの高効率化を図ることができる。また、スロット19の面積を小さくすることができるため、モータの小型化を図ることができる。
したがって、コイル20をスロット19に挿入したときに、リングU1,V1,V2の渡り部28が上下方向に重ならないように配置することができる。つまり、ステータ1の高さ方向の寸法を抑制することができる。
したがって、コイル20の断面は導線9が千鳥配列されているため、隣接するティース15の側壁93でコイル20を圧縮する際に、導線9が両側から均等に圧縮されて最密充填配置されるとともに、効率よく圧縮される。つまり、スロット19内のコイル20の占積率をより高くすることができ、モータの高効率化および小型化を図ることができる。
したがって、コイル20をスロット19に挿入する際に、コイル20の渡り部28がステータ1の外周方向に位置するようにコイル20がスロット19に挿入されるため、帯状のコア片11を円筒化してコイル20を圧縮しても導線9の配列が乱れてしまうことを防止することができる。つまり、スロット19内のコイル20の占積率をさらに高くすることができる。
例えば、本実施形態において、リング状のコイルを一つずつ形成した構成を説明したが、三相のコイルをそれぞれ一本の導線でリングを6個ずつ連続的に形成する構成にしてもよい。
Claims (3)
- 巻線加工治具により導線を円環状に巻き回して巻線を形成する工程と、
該巻線を前記巻線加工治具から取り外し、帯状に配置された複数の固定子コア片において隣接する該固定子コア片の間に形成されるスロット部に挿入する工程と、
前記帯状の固定子コア片を円筒状に変形して固定子を形成する工程と、を備えた固定子の製造方法であって、
前記巻線は、圧縮可能な導線で形成され、
前記巻線加工治具に前記導線を複数回巻回して前記巻線を形成する工程では、前記導線が断面千鳥配列になるように巻回され、
前記固定子コア片を円筒状に変形する際に、前記スロット部の側部を構成する前記固定子コア片のティース部壁面により前記巻線を圧縮して、前記スロット部に前記導線が千鳥配列で、かつ、隣接する前記導線同士が圧縮しあうように密に配され、
前記巻線を前記スロット部に挿入する工程では、
第1の巻線が挿入される2つのスロット部の間のスロット部の一つに、前記第1の巻線とは異なる相の第2の巻線を挿入するとともに、前記2つのスロット部の間の別のスロット部に、前記第2の巻線と同相の第3の巻線を挿入し、
前記第2の巻線と前記第3の巻線とは、前記固定子の外周部において、一方が前記第1の巻線の外周側に位置し、他方が前記第1の巻線の内周側に位置するように配置することを特徴とする固定子の製造方法。 - 前記巻線加工治具における前記巻線の巻回し面には、前記巻線の軸方向の少なくとも一方側から前記巻線の径方向に向かって延設部が突出形成され、
前記巻線を形成する工程の後に、
該巻線の径方向における変形規制治具を前記巻線加工治具に装着する工程と、
該巻線加工治具に巻回された前記巻線の渡り部を、前記一方側に向かって膨出変形させて膨出部を形成する工程と、
を有し、
該膨出部は、他の巻線の上方に配置される部分の高さを高く、他の巻線の下方に配置される部分の高さを低く形成し、
前記巻線を前記スロット部に挿入する工程では、前記巻線の膨出部が前記固定子の外周方向に位置するように、前記巻線を前記スロット部に挿入することを特徴とする請求項1に記載の固定子の製造方法。 - 前記導線は、銅からなる配線の周囲を覆うように、該銅と密着性のある第1被覆層が形成され、該第1被覆層の周囲を覆うように、前記導線同士の摩擦力を低減することができる第2被覆層が形成され、前記第1被覆層と前記第2被覆層との密着力を確保するための密着層が介装されていることを特徴とする請求項1または2に記載の固定子の製造方法。
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