JP4705427B2 - 洗浄ハンドル装置 - Google Patents
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Description
ボールタップ204は、その弁部が連動アーム206にて浮玉202と連結されており、洗浄タンク200内部に貯えられた洗浄水が放出されて浮玉202が下降すると弁部を開いて給水口208から給水を行い、また洗浄タンク200内部が満水状態となって浮玉202が上昇すると弁部を閉じて給水口208からの給水を停止する。
尚210はオーバーフロー管である。
ハンドル213からはL字状をなす作用レバー214が洗浄タンク200内部に延び出していて、その先端が鎖218を介して洗浄タンク210底部の排出弁216に連結されている。
この便器の洗浄装置の場合、洗浄ハンドル装置212のハンドル213を回転操作すると、作用レバー214が一体に回転して鎖218を介し排出弁216を引き上げ、開動作させる。
すると洗浄タンク200内部に貯えてある洗浄水が、排出口220から一挙に便器側に排出され、便器が洗浄される。
また便器の種類が異なると洗浄の方式も異なったものとなり、これに応じてハンドル213の回転操作量も変化し、更に寒冷地においては凍結防止のためにハンドル213の操作によって排出弁216を開いたままとし、洗浄タンク内の洗浄水を流し放しとすることが行われている。
このうち図17,図18はハンドル213が洗浄タンク200の左側面に取り付けられる場合を表しており、また図17中(A)は便器の洗浄方式が小洗浄ホールドの場合、具体的には小洗浄の場合には使用者がハンドル213を小洗浄側まで一杯に回転してそのまま保持する場合を表している。
この場合には、ハンドル213に対する正面視において使用者がハンドル213を左方向(時計方向)に90°回転させることで大洗浄が行われ((A)(ロ)参照)、また右方向(反時計方向)にこれよりも小さい角度、例えば55°回転させ且つそこに保持することで小洗浄が行われる((A)(ハ)参照)。
便器の洗浄装置の1種として、図15に示しているように排出弁216と一体に昇降する水受器222を備えた形態のものがあり、この洗浄装置では、水受器222に水を溜めた状態又は水受器222内の水を排出した状態とに切替えることによって大洗浄と小洗浄とを切り替える。
詳しくは、水受器222に水を溜めた状態とすることで、これを排出弁216に対する錘として作用させ、これにより一旦開弁した排出弁216が閉じるまでの時間を短くして洗浄水の放出の量を少なくする。
この便器の洗浄装置では、水受器222内部に水を溜めた状態とするか、又は空の状態とするかによって、小洗浄と大洗浄とを切り替えるものであり、この場合には大洗浄の場合も、小洗浄の場合もハンドル213の回転量は等しいものとなる。
また寒冷地においては水抜きを行うべく、ハンドル213を110°まで回転させた位置にこれを保持し、水を出っ放しとする。
同図に示しているように、この場合にはハンドル213を左方向に90°回転操作することで大洗浄を行うが((C)(ロ)参照)、小洗浄側即ち図中右方向には回転不能である。
この(C)の場合においても、寒冷地仕様のものでは水抜きを行う機能が備えられており、この場合にはハンドル213を使用者側に(手前に)引いた上で右方向に85°回転させてタンク側に戻し、そこにこれを保持させて水を出っ放しとする。
このようにハンドル213が洗浄タンク200の右側面に取り付けられる場合には、ハンドル213の回転方向が上記とは逆方向となる。
このようにハンドル213が洗浄タンク200の右側面に取り付けられる場合においても、上記のように小洗浄ホールドの操作パターン(図19(A))と、節水の操作パターン(図19(B))と、大洗浄のみの操作パターン(図20(C))、更にはまたそれぞれで水抜きの際の操作パターンとがあり、何れもハンドル213の回転方向は、かかるハンドル213が洗浄タンク200の左側面に取り付けられた場合、即ち図17,図18に示す場合と逆方向でその回転操作量は上記と同様となる。
しかしながらこの場合、多種類の洗浄ハンドル装置が必要となり、洗浄ハンドル装置に要するコストも高くなるとともに、在庫管理も煩雑となり、また便器及び洗浄装置の設置されている現場において洗浄ハンドル装置を取り替える際、何れの種類の洗浄ハンドル装置であるかの特定が簡単ではなく、その特定のために時間を要するとともに、交換すべき洗浄ハンドル装置を誤ってしまうと、設置現場において洗浄ハンドル装置の取替えができなくなってしまうといったトラブルの原因ともなる。
尚、下記特許文献2には湯水混合水栓においてハンドルを湯側に回転操作する際のストッパを設け、且つそのストッパの位置を調節できるようになした点が開示されているが、このものは湯水混合水栓に関するものであって本発明とは対象が異なっており、また本発明の対象とする洗浄ハンドル装置においてストッパ位置を変更するようになしたものは従来提案されていない。
この場合において、第1のストッパ部材に対する第2のストッパ部材の相対的な回転方向の組付位置を変更可能となし、その第2のストッパ部材の組付位置の変更により、ストッパの回転方向位置を調節可能となしておくことができる(請求項2)。
更にこの場合において、保持部材側で第2のストッパ部材を第1のストッパ部材の内周側又は外周側に組み付けておくことができる(請求項4)。
或いはまた、第2のストッパ部材を第1のストッパ部材に被せる状態に組み付け、その組付けによって或いは組付位置を回転方向に変更することで、ハンドルの回転量を規制するストッパの回転方向位置を調節するようになすことができる(請求項5)。
また本発明においては、ハンドルを大洗浄側にのみ回転可能とするように前記一方のストッパ部の回転方向位置を調節可能となしておくことができる。
また本発明においては、ハンドルを所定角度位置に保持可能とするように前記一方のストッパ部の回転方向位置を調節可能となしておくことができる。
図1において、10は洗浄タンクで、この洗浄タンク10に図1〜図4に示す洗浄ハンドル装置12が設けられている。
洗浄ハンドル装置12は、ハンドル14と、これから洗浄タンク10内部に延び出した、全体としてL字状をなす作用レバー16とを有している。
この作用レバー16は、外筒部材18とその内部に挿入された芯体20とを有しており、その芯体20の外筒部材18への挿入量を変えることによって、作用レバー16が全体的に伸縮可能とされている。即ち作用レバー16の全体の長さが調節可能とされている。
一方外筒部材18には、図4に示しているように径方向に貫通の係合窓24が設けられており、この係合窓24において弾性を有する止め輪26が上記複数の係合溝22の何れかに係合されることで、外筒部材18と芯体20とが軸方向に固定されるようになっている。
このスピンドル部28の先端部には、角形状をなす係合部30と略球状をなす嵌込部32が設けられており、その嵌込部32が図1に示しているようにハンドル14の嵌込孔34に弾性的に嵌め込まれ、抜止めされている。
また係合部30が、ハンドル14の中心部に形成された筒状部36の内側の対応する角形状の係合孔38に嵌入係合させられており、それら芯体20とハンドル14とが一体回転するようになっている。
また図3に示しているようにその内側には、中心部の筒状部36からハンドル14の円形の周壁部に向かって図中下向きにハの字状に開いた形態のストッパ(ハンドル側ストッパ)42-1,42-2が設けられている。
尚このハンドル14の中心部の筒状部36からはまた、リブ44が円形の周壁部に向かって延び出しており、それらリブ44によって筒状部36と周壁部とが互いに連結されている。
ここでリブ44の図中右側の端面はストッパ42-1,42-2の端面よりも図中左側に引き込んだ位置に位置している。
このスピンドルガイド48には、図1及び図3に示しているように内周側に段付部54が設けられており、この段付部54と、芯体20の段付部56との間にスプリング58が介装され、かかるスプリング58によって作用レバー16及びハンドル14が図中右向き、即ち洗浄タンク10内部に向けて付勢されている。
尚スピンドルガイド48の外周面には雄ねじ64が設けられており、この雄ねじ64への固定ナット66のねじ込みによって、保持部材46がタンク壁に取り付けられている。
このストッパ68の図5及び図6中右側端部と左側端部とには切欠70-1,70-2が設けられている。
ここでストッパ68は、図6に示しているように正面視において右側部分と左側部分とが対称形状をなしており、ストッパ68の図中右端と左端とが、図中下端から同じ角度θ1の位置に位置している。
これらストッパ72-1,72-2にも同様に切欠74-1,74-2が設けられている。
図5及び図6に示す状態において、環状部材50側の切欠70-1,70-2と、スピンドルガイド48側の切欠74-1,74-2とはそれぞれ互いに一致している。
また一方、環状部材50には対応する楔形状の噛合突起71が一対設けられている。
即ちストッパ72-1,72-2、更に切欠74-1,74-2の回転方向位置が図中右回転方向に或いは左回転方向に調節される。
図7〜図12はこれを具体的に表している。
この場合、スピンドルガイド48に対する環状部材50の組付位置を楔状の噛合凹部69の1ピッチ分だけ図中左回転方向に変更することによって、スピンドルガイド48の回転方向を右回転方向に変更し、これによってスピンドルガイド48に設けたストッパ72-1,72-2を対応する角度だけ右回りに移動させる。
このとき、スピンドルガイド48の図中右側のストッパ72-1が、環状部材50のストッパ68の右端よりも図中右回転方向に移動した状態となる。
この状態から、(ロ)に示しているようにハンドル14を図中左方向に90°まで回転させると、ハンドル14側のストッパ42-2が環状部材50側のストッパ68の図中左端に当接してそこで回転規制される。そしてこのときのハンドル14の操作によって大洗浄が行われる。
このときのハンドル14の回転角度は55°である。そのようにストッパ72-1の位置が予め定められている。
そしてこのようにハンドル14を図中右方向に55°回転させ、そこに保持させることで小洗浄、即ち小便時における便器の洗浄が行われる。
このときのハンドル14の回転角度は75°である。
切欠74-1の位置が予めそのように定められている。
尚ハンドル14のストッパ42-1を切欠74-1に嵌め込むには次のようにすればよい。
即ちハンドル14をスプリング58の付勢力に抗してタンク壁から離れる方向に引っ張り、その状態でハンドル14を図中右方向に回転させる。そしてハンドル14が丁度中立位置から右方向に75°回転したところで、ハンドル14に対する引張力を除くと、スプリング58の付勢力でハンドル14がタンク壁側に引き戻され、ストッパ42-1が切欠き74-1に嵌り込んだ状態となる。
この節水洗浄におけるハンドル14の操作パターンは、大洗浄,小洗浄何れの場合にもハンドル14を同じ回転量だけ図中左向き又は右向きに回転させる場合である。
そこで、ここでは図8に示しているようにスピンドルガイド48側のストッパ72-1,72-2を図6に示す状態、即ちスピンドルガイド48側のストッパ72-1,72-2の右端及び左端が、それぞれ環状部材50のストッパ68の図中右端及び左端と同一位置となるようにしておく。
そしてこのハンドル14の回転操作により便器の大洗浄が行われる。
尚このようにハンドル14を図中右向きに90°回転させても小洗浄が行われるのは、図15に示す水受器222に水を溜めておくことで、排出弁の閉弁までの時間が短くなることによる。
図示のようにこのときには、ハンドル14側のストッパ42-1をスピンドルガイド48及び環状部材50の図中右側の切欠き74-1及び70-1に嵌め込んで、ハンドル14の位置を図中右方向に110°回転した位置に保持しておく。
同図に示しているようにこのときには、スピンドルガイド48を図7に示す状態よりも更に噛合凹部69の1ピッチ分だけ環状部材50に対し相対的に図中右向きに回転させておく。
このとき、スピンドルガイド48のストッパ72-1は図7に示す状態よりも更に図中右方向に前進移動した状態となる。
このときのハンドル14の回転角度は左方向に丁度90°である。
即ちこの大洗浄のみの場合には、ハンドル14を小洗浄側には回転することができず、大洗浄側にのみ回転することができる。
この水抜きの操作状態では、ハンドル14の一対のストッパ42-1,42-2がスピンドルガイド48のストッパ72-1と72-2との間に入り込んだ状態となって、ハンドル14がそれらストッパ72-1,72-2の作用にて位置保持される。このときのハンドル14の回転角度は図中右方向に丁度85°回転した状態である。
ストッパ72-1の図(ハ)中上端、即ち反時計方向の端の位置が予めそのように定められている。
図7と図10,図8と図11,図9と図12の比較から明らかなように、これら図10,図11,図12では、スピンドルガイド48のストッパ72-1,72-2が上記とは逆向きに回転方向位置が調節され、またハンドル14の回転方向が図7〜図9に示すのと逆方向である点で他の点以外は基本的に図7〜図9に示すのと同様である。従ってここでは更に詳しい説明は省略する。
これにより、操作パターンの様々に異なる各種の洗浄ハンドル装置を、共通の洗浄ハンドル装置12にて構成することが可能となり、洗浄ハンドル装置に要するコストを低減することができるとともに、在庫管理を単純化でき、また設置現場において洗浄ハンドル装置を取り替える際においても、従来のように面倒な洗浄ハンドル装置の種類の特定を行わなくても良く、また洗浄ハンドル装置の種類を誤って特定してしまうことによって設置現場における洗浄ハンドル装置の交換ができなくなってしまうといった不都合も解消することができる。
この例は、スピンドルガイド48に環状部材50を一体に構成して成る保持部材46に、スピンドルガイド48のストッパ72-1,72-2を備えるのに代えて、ブロック状をなすストッパ部材76又は78を組み付けて、ハンドル14に対する回転規制を行うストッパの位置を回転方向に調節可能となした例である。
このときのハンドル14の図中左方向の回転角度は55°で、この操作状態は図10(ハ)に示したのと同じ操作状態である。
このときのハンドル14の操作状態は図7(ハ)に示したのと同様の操作状態である。
このときのハンドル14の操作状態は図12(イ)に示したのと同様の操作状態である。
このときのハンドル14の操作状態は図9の(イ)に示したのと同様の操作状態となる。
このように、本実施形態においても容易にハンドル14の回転規制を行うためのストッパの位置を回転方向に調節することができる。
この例は、上記とは別の形態をなす保持部材85に対して、これとは別体をなす、円弧状のストッパ83を有するストッパ部材86を保持部材85の端面に被せるようにして、且つ回転方向に位置調節可能に組み付け、そのストッパ部材86の回転方向の位置調節によって、ハンドル14に対する回転規制を行うストッパの位置を回転方向に位置調節可能となした例である。
この実施形態においても、容易にハンドル14の回転規制を行うためのストッパの位置を回転方向に調節することができる。
この例はハンドル14とは別体をなし、ストッパ88,90を有するブロック状に構成したストッパ部材92を、ハンドル14の差込穴94又は96に嵌め込んでハンドル14側のストッパの位置、即ちハンドル14の回転規制を行うためのストッパの位置を回転方向に位置調節するようになした例である。
この実施形態においても、容易にハンドル14の回転規制を行うためのストッパの位置を回転方向に調節することができる。
14 ハンドル
42-1,42-2,68,72-1,72-2,82,83,84,88,90 ストッパ
46,85 保持部材
48 スピンドルガイド(第1のストッパ部材)
50 環状部材(第2のストッパ部材)
76,78,86,92 ストッパ部材
94,96 差込穴
Claims (5)
- ハンドルの回転により洗浄水を供給して便器洗浄を行わせるに際し、ハンドル側に設けたハンドル側ストッパと、該ハンドルを回転可能に保持する保持部材側に設けた保持側ストッパとの回転方向の当接作用により該ハンドルの回転量を規制し洗浄水量を定めるようにした洗浄ハンドル装置において、
前記保持部材又はハンドルに備えた軸方向に起立するストッパ付きの第1のストッパ部材に対して、軸方向に起立するストッパ付きの第2のストッパ部材を回転方向の異なった位置であって予め定めてある組付位置に組み付けることにより、若しくは組付位置を予め定めてある変更位置に変更することにより、
前記ハンドル側ストッパ及び保持側ストッパの少なくとも何れか一方の回転方向位置を調節可能となしたことを特徴とする洗浄ハンドル装置。 - 請求項1において、前記第1のストッパ部材に対する前記第2のストッパ部材の相対的な回転方向の組付位置が変更可能となしてあり、該第2のストッパ部材の組付位置の変更により前記ハンドル側ストッパ及び保持側ストッパの少なくとも何れか一方の回転方向位置を調節可能となしてあることを特徴とする洗浄ハンドル装置。
- 請求項1において、前記第2のストッパ部材を独立したブロック状に構成して該第2のストッパ部材を、該第2のストッパ部材の組付側である前記保持部材又はハンドルの差込穴に差し込んで組み付けるようになしてあることを特徴とする洗浄ハンドル装置。
- ハンドルの回転により洗浄水を供給して便器洗浄を行わせるに際し、ハンドル側に設けたハンドル側ストッパと、該ハンドルを回転可能に保持する保持部材側に設けた保持側ストッパとの回転方向の当接作用により該ハンドルの回転量を規制し洗浄水量を定めるようにした洗浄ハンドル装置において、
前記保持部材に備えた第1のストッパ部材に対して第2のストッパ部材が組付位置を変更可能に組み付けてあり、該第2のストッパ部材の組付位置を変更することにより、
前記保持側ストッパの回転方向位置を調節可能となしてあり、
前記第2のストッパ部材は、前記保持部材側において前記第1のストッパ部材の内周側又は外周側に組み付けてあることを特徴とする洗浄ハンドル装置。 - ハンドルの回転により洗浄水を供給して便器洗浄を行わせるに際し、ハンドル側に設けたハンドル側ストッパと、該ハンドルを回転可能に保持する保持部材側に設けた保持側ストッパとの回転方向の当接作用により該ハンドルの回転量を規制し洗浄水量を定めるようにした洗浄ハンドル装置において、
前記保持部材又はハンドルに備えた第1のストッパ部材に対して、第2のストッパ部材を被せる状態に組み付けることにより、若しくは組付位置を変更することにより、
前記ハンドル側ストッパ及び保持側ストッパの少なくとも何れか一方の回転方向位置を調節可能となしてあることを特徴とする洗浄ハンドル装置。
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2005
- 2005-07-15 JP JP2005207653A patent/JP4705427B2/ja not_active Expired - Fee Related
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