JP4704887B2 - 増幅回路 - Google Patents

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Description

本発明は、増幅回路に関し、特に全デジタル方式のD級電力増幅回路に関する。
従来、デジタル・オーディオ技術では、PCM方式で符号化したデジタル・オーディオ・データ(以下、PCMデータという)をD/A変換回路を用いてアナログ信号に変換するのが一般的であった。また、このように生成されたアナログ信号を用いてスピーカを駆動する場合、このアナログ信号を電力増幅器(以下、パワー・アンプという)で電力増幅を行うことが一般的であった。
また、近年では、オーディオ周波数帯域で使用するD/A変換回路として、デルタ・シグマ変調(以下、ΔΣ変調という)方式によるものが広く利用されている。さらに、パワー・アンプとしては、B級出力段構成によるアナログ・アンプが一般的であるが、電力効率が求められる用途ではD級出力構成を利用したパワー・アンプ(以下、D級パワー・アンプという)を使用することが多くなってきている。
このようなD級パワー・アンプには、アナログ入力をパルス幅変調(Pulse Width Modulation:以降、PWMという)された2値データに変換する方式が多く用いられている(例えば以下に示す特許文献1参照)。ただし、ΔΣ変調方式を利用したD/A変換回路では、出力信号がパルス幅変調(PWM処理)されている場合が多い。以下、このようなPWM処理された出力信号をPWM信号という。このPWM信号をD級パワー・アンプの出力段を駆動するための信号(以下、駆動信号という)として利用することで、全デジタル方式のD級パワー・アンプを構成することも可能である(例えば以下に示す特許文献2参照)。このような全デジタル方式のD級パワー・アンプは、信号処理の途中でアナログ信号を介在させる必要が無いため、回路の簡略化が可能となる。
特開2004−312594号公報 特開2005−86611号公報
しかしながら、従来のD級パワー・アンプでは、最終的な出力信号であるアナログ信号のオーディオ周波数帯域での振幅が、ΔΣ変調された信号とD級出力段に供給される電源電圧VDDとの積で与えられるため、電源電圧VDDの変動がアナログ信号に影響してしまうという問題が存在する。
このような問題を解決するためには、電源電圧VDDの変動を抑える必要がある。そのための電源安定化回路としては、一般的にシリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとが考えられる。しかしながら、シリーズレギュレータは、供給電圧と出力電圧との差が電力損失となる。このため、電力効率が低下してしまうという問題を発生させる。また、スイッチングレギュレータは、電力効率は高いが、コイルを使用する必要がある。このため、実装体積及び重量が増大してしまうという問題が存在する。このような理由から、シリーズレギュレータやスイッチングレギュレータなどを用いることは、高い電力効率や実装体積及び重量の低下などが要求される機器、例えば携帯機器には不向きである。
なお、上述した特許文献1には、アナログ方式のD級パワー・アンプにおいて、出力信号が電源電圧VDDの変動に影響されることを防止する技術が開示されている。しかしながら、アナログ方式のD級パワー・アンプとデジタル方式のD級パワー・アンプとは回路的な構成が異なるため、特許文献1による技術をデジタル方式のD級パワー・アンプに適用することは不可能である。
また、上述した特許文献2には、出力信号を所定の参照信号と比較し、その比較結果に応じてPCMデータをフィードバック補正することで、出力信号が電源電圧VDDの変動に影響されることを防止するための技術が開示されているが。しかしながら、この技術では、ΔΣ変調回路を含む比較的大きな帰還ループを構成する必要があるため、遅延が大きく、安定した動作が実現できにくいという問題が存在する。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、出力信号が電源電圧VDDの変動に影響されることを防止すると共に、電力損失と実装体積と重量との増加を抑え且つ安定した動作が可能なデジタル方式の増幅回路を提供することを目的とする。
また、本発明による増幅回路は、所定クロックに基づいて第1データに比例したパルス幅を持つ第1信号を生成する第1パルス幅変調回路と、所定クロックに基づいて第2データに比例したパルス幅を持つ第2信号を生成する第2パルス幅変調回路と、電源電圧に比例する第1電流と第1信号のパルス幅とを乗算した第1値と、電源電圧に依存しない第2電流と第2信号のパルス幅とを乗算した第2値との差を積分した第3値を出力する誤差積分回路と、第3値が第1所定値を上回った場合若しくは第3値が第1所定値より小さい第2所定値を下回った場合、第2データを補正して第1データを生成する補正回路とを有して構成される。
電源電圧に比例する第1電流と第1信号のパルス幅とを乗算した第1値は、第1パルス幅変調回路の後段に設けられた駆動回路(出力ドライバなど)から実際に出力される出力信号の電流量を表している。また、電源電圧に依存しない第2電流と第2信号のパルス幅とを乗算した第2値は、電源電圧の電圧レベルが通常の状態にある際に第1パルス幅変調回路の後段に設けられた駆動回路(出力ドライバなど)から実際に出力される出力信号の電流量を表している。そこで、これら2つの値の差を求め、これを積分した第3値が、ある一定量を超えた若しくは下回った場合、これに基づいて第2データを補正するように構成することで、例えば第1パルス幅変調回路の後段に設けられ、電源電圧に基づいて動作する駆動回路(出力ドライバなど)の出力信号の平均電圧を一定に保つことが可能となる。この結果、出力信号が電源電圧の変動に影響されることを防止することが可能となる。また、本発明では、スイッチングレギュレータやシリーズレギュレータなどを必要としないため、電力損失や実装体積や重量などの増加を抑えることも可能である。さらに、本発明では、ΔΣ変調回路を含む比較的大きな帰還ループを構成する必要がないため、遅延を抑えることができ、これにより、安定した動作を実現することが可能となる。
本発明によれば、出力信号が電源電圧VDDの変動に影響されることを防止すると共に、電力損失と実装体積と重量との増加を抑え且つ安定した動作が可能なデジタル方式の増幅回路を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
まず、本発明による実施例1について図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施例では、逆相の関係を持つ2つのPWM信号に基づいて動作する全デジタル方式のD級増幅回路100(以下、単にアンプ100という)を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されず、単一のPWM信号に基づいて動作する全デジタル方式のD級増幅回路であってもよい。
図1は、本実施例によるアンプ100の構成を示すブロック図である。図2から図4は、アンプ100における各信号の動作波形図である。なお、図2は電源電圧VDDが通常の電圧レベルを示す際の動作波形図であり、図3は電源電圧VDDが通常の電圧レベルよりも高くなった際の動作波形図であり、図4は電源電圧VDDが通常の電圧レベルよりも低くなった際の動作波形図である。
・全体構成
まず、本実施例によるアンプ100の全体構成について説明する。図1に示すように、アンプ100は、タイミング制御回路110とオーバサンプル/ΔΣ変調回路120とパルス幅変調回路130と出力ドライバ140との他に、さらに電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator:以下、VCOという)160とVCO制御電圧発生回路170とVCO発振制御回路180とを有し、出力ドライバ140からの出力信号AMPOUTP及びAMPOUTNを用いてスピーカ150を駆動する。
この構成において、タイミング制御回路110(第2クロック生成回路)は、外部回路からシステムクロック(第3クロック)を入力し、これを所定の分周比で分周することでn*fsクロック(第2クロック)を生成する。生成されたn*fsクロックは、後述におけるパルス幅変調回路130とVCO発振制御回路180とにそれぞれ入力される。なお、n*fsクロックとは、パルス幅変調回路130が出力するPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNの1周期(以下、オーバサンプリング周期という)を規定するための信号である。このn*fsクロックは、後述するように、PWMクロックの所定周期分以上の周期を持つ。
オーバサンプル/ΔΣ変調回路120は、外部回路からPCMデータとシステムクロックとを入力する。また、オーバサンプル/ΔΣ変調回路120は、入力されたシステムクロックでPCMデータのサンプリング周波数を上げた後、これをΔΣ変調することで量子化する。これにより、PCMデータがPWMデータに変換される。これにより生成されたPWMデータは、パルス幅変調回路130に入力される。
パルス幅変調回路130は、上述したn*fsクロックとPWMデータとの他に、VCO160の発振信号をPWMクロックとして入力する。なお、PWMクロックとは、パルス幅変調回路130の動作周波数である。パルス幅変調回路130は、入力されたPWMクロックとPWMデータとn*fsクロックとに基づいて、PWMデータに比例したパルス幅(時間幅)を持つPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNを所定の周期で生成し、これを後段の出力ドライバ140へ出力する。このように、パルス幅変調回路130は、PWMクロックに基づいてPWMデータに比例した時間幅を持つPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNを生成する。
出力ドライバ140は、後段のスピーカ150などを電流駆動するための回路である。この出力ドライバ140は、パルス幅変調回路130から入力されたPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNを電流信号に変換した後、増幅することで、後段のスピーカ150を駆動するための駆動信号AMPOUTP及びAMPOUTNを生成する。
また、VCO160は、上述したように、パルス幅変調回路130の動作周波数となるPWMクロック(第1クロック)を生成するための発振手段である。VCO160は、後述するVCO制御電圧発生回路170から入力された制御電圧に基づいて発振し、これをPWMクロックとしてパルス幅変調回路130へ出力する。このように、本実施例では、n*fsクロックにより規定されるオーバサンプリング周波数と、PWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNを生成するためのPWMクロックの周波数とを独立した周波数としている。これにより、システムクロックなど、外部からのクロックに依存せずに、PWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNのパルス幅を変調することが可能となる。
VCO制御電圧発生回路170は、VCO160を目的の周波数で発振させるための制御電圧を生成する回路である。VCO制御電圧発生回路170は、出力ドライバ140の動作電力である電源電圧VDDを入力し、これに基づいて制御電圧を生成する。すなわち、VCO制御電圧発生回路170は、電源電圧VDDの電圧レベルに比例した電圧レベルを持つ制御電圧を生成する。したがって、VCO160から出力されるPWMクロックの周期は、電源電圧VDDの変動に連動して変動する。例えば、電源電圧VDDが通常の電圧レベルよりも低い場合、VCO制御電圧発生回路170は、VCO160に印加する制御電圧の電圧レベルを低減させることにより、VCO160の発振周波数を低減させる。これにより、VCO160から出力されるPWMクロックの周期が長くなる。る。一方、電源電圧VDDが通常の電圧レベルよりも高い場合、VCO制御電圧発生回路170は、VCO160に印加する制御電圧の電圧レベルを増加させることにより、VCO160の発振周波数を増加させる。これにより、VCO160から出力されるPWMクロックの周期が短くなる。
このように、VCO160とVCO制御電圧発生回路170とは、電源電圧VDDの電圧レベルに依存した周波数のPWMクロックを生成する回路(第1クロック生成回路)として機能する。
VCO発振制御回路180は、VCO160のオン/オフを制御するための回路である。VCO発振制御回路180は、上述したようにタイミング制御回路110から出力されたn*fsクロックを入力すると共に、VCO160から出力されたPWMクロックも入力する。VCO発振制御回路180は、n*fsクロックが入力されると、VCO160に発振を許可するための発振許可信号OSCENを出力すると共に、図示しないカウンタを用いてPWMクロックをカウントする。その後、PWMクロックのカウント値が所定数に達すると、VCO発振制御回路180は、カウンタ値をリセットすると共に、発振許可信号OSCENの出力を停止する。なお、VCO160は、オン/オフを制御するための制御端子を有し、発振許可信号OSCENが入力されている期間のみ、発振するように構成されている。このように、VCO発振制御回路180は、n*fsクロックが立ち上がった後、PWMクロックの所定周期分(本実施例では、後述するように4.5周期分)以上が経過した際、次のn*fsクロックの立ち上がりまでVCO160を停止させる。
・PWM信号の平均電圧
次に、本実施例において、パルス幅変調回路130から出力されるPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧を説明する。なお、正相側のPWM信号PWMOUTPと負相側のPWM信号PWMOUTNとは、上述したように逆相の関係にあるため、ここでは正相側のPWM信号PWMOUTPについてのみ説明する。
PWMクロックの周期をtCとし、PWMデータをDpwmとすると、PWM信号PWMOUTPのパルス幅tWPは、以下の式1により求めることができる。
Figure 0004704887
したがって、オーバサンプリング周期をtCSとし、電源電圧VDDの電圧レベルをVDDとすると、PWM信号PWMOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧Voは、以下の式2により求めることができる。
Figure 0004704887
ここで、本実施例では、tC=k1/VDD(k1は定数)となるように、VCO制御電圧発生回路170の特性を決める。これにより、上述した式2が以下の式3となり、この結果、平均電圧Voが電源電圧VDDの変化に依存しなくなる。
Figure 0004704887
このように、本実施例では、tC=k1/VDD(k1は定数)となるようにVCO制御電圧発生回路170の特性を決定することで、PWM信号PWMOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧Voを、電源電圧VDDの変化に依存しなくなるように構成することができる。この結果、出力ドライバ140から出力される出力信号AMPOUTPを安定させることが可能となる。なお、これは、負相側のPWM信号PWMOUTNについても同様であり、これにより、出力ドライバ140から出力される出力信号AMPOUTNを安定させることが可能となる。
・動作
次に、本実施例によるアンプ100の動作について説明する。なお、以下の説明では、PWMデータが5値データである場合を例に挙げて説明する。また、パルス幅変調回路130において生成されるPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNのパルス幅は、例えばPWMデータが「0」のとき、それぞれPWMクロックの0.5周期分及び4.5周期分とし、PWMデータが「1」のとき、それぞれPWMクロックの1.5周期分及び3.5周期分とし、PWMデータが「2」のとき、それぞれPWMクロックの2.5周期分及び2.5周期分とし、PWMデータが「3」のとき、それぞれPWMクロックの3.5周期分及び1.5周期分とし、PWMデータが「4」のとき、それぞれPWMクロックの4.5周期分及び0.5周期分とする。この場合、PWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNのパルス幅は、PWMクロックの4.5周期分以内となる。さらに、本実施例では、上述したように、VCO160の発振周波数が電源電圧VDDの電圧レベルに応じて変化する。すなわち、PWMクロックの1周期分のパルス幅(以下、単にPWMクロックの周期という)tCが電源電圧VDDの電圧レベルに応じて変化する。そこで、本実施例では、一対のPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNを出力するためのオーバサンプリング周期tCSを、電源電圧VDDが予測される最大値を取った際のPWMクロックの4.5周期分よりも長い周期に設定する。すなわち、本実施例では、オーバサンプリング周期tCSが、PWMクロックの変化に対応するためのマージン(これを余剰期間という)を含んでいる。言い換えれば、タイミング制御回路110において生成されるn*fsクロックは、PWMクロックの所定周期分(本例では4.5周期分)以上の周期を持つように生成される。
・・電源電圧VDDが通常の電圧レベルである場合の動作
まず、出力ドライバ140に供給される電源電圧VDDが通常の電圧レベルである場合を、図2を用いて説明する。本動作において、VCO制御電圧発生回路170は、通常の電圧レベルである電源電圧VDDに基づいた電圧レベルの制御電圧を出力している。この際、VCO160から出力されるPWMクロックの周期をtC1とする。
ここで、図2に示すように、タイミング制御回路110からオーバサンプリング周期の開始を示すn*fsクロックが出力されると、これを入力したVCO発振制御回路180は、n*fsクロックの立ち上がりエッジで図示しないカウンタをリセットすると共に、発振許可信号OSCENをVCO160へアサートする。これにより、VCO160がVCO制御電圧発生回路170から入力された制御電圧、すなわち通常時の電圧レベルを持つ制御電圧に基づいて発振を開始する。VCO160において発振された信号は、周期がtC1のPWMクロックとして、パルス幅変調回路130とVCO発振制御回路180とに入力される。
PWMクロックが入力されるVCO発振制御回路180は、上述したように、PWMクロックの入力数を図示しないカウンタにてカウントしている。例えば、VCO発振制御回路180は、PWMクロックの立ち下がりエッジでカウンタのカウントを1インクリメントする。また、VCO発振制御回路180は、1周期のPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNを生成するために必要な数のPWMクロックが入力されると、VCO160にアサートしていた発振許可信号OSCENをデアサートする。本実施例では、カウンタの値が‘5’に達すると、VCO発振制御信号160が発振許可信号OSCENの出力を停止する。これにより、VCO160における発振が停止される。
このように、本実施例では、オーバサンプリング周期における余剰期間、VCO160を停止させてPWMクロックの出力を停止させることで、次のオーバサンプリング周期の開始タイミングとPWMクロックの立ち上がりエッジとがずれてしまうという不具合を解消している。
また、PWMクロックが入力されるパスル幅変調回路130には、オーバサンプル/ΔΣ変調回路120から出力されたPWMデータも入力される。
ここで、例えばPWMデータが「0」である場合、パルス幅変調回路130は、上述したように、正相側のPWM信号PWMOUTPとしてPWMクロックの0.5周期分のパルス幅を持つPWM信号を出力し、また、負相側のPWM信号PWMOUTNとしてPWMクロックの4.5周期分のパルス幅を持つPWM信号を出力する。したがって、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP0は、周期tC1の0.5倍、すなわち0.5tC1となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP0は、上述した式3から、VoP0=k1×(0+0.5)/tCS=k1×0.5/tCSとなる。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN0は、周期tC1の4.5倍、すなわち4.5tC1となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN0は、上述した式3から、VoN0=k1×(4+0.5)/tCS=k1×4.5/tCSとなる。
また、例えばPWMデータが「1」である場合、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP1は、周期tC1の1.5倍、すなわち1.5tC1となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP1は、上述した式3から、VoP1=k1×(1+0.5)/tCS=k1×1.5/tCSとなる。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN1は、周期tC1の3.5倍、すなわち3.5tC1となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN1は、上述した式3から、VoN1=k1×(3+0.5)/tCS=k1×3.5/tCSとなる。
また、例えばPWMデータが「2」である場合、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP2は、周期tC1の2.5倍、すなわち2.5tC1となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP2は、上述した式3から、VoP2=k1×(2+0.5)/tCS=k1×2.5/tCSとなる。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN2は、周期tC1の2.5倍、すなわち2.5tC1となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN2は、上述した式3から、VoN2=k1×(2+0.5)/tCS=k1×2.5/tCSとなる。
さらに、例えばPWMデータが「3」である場合、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP3は、周期tC1の3.5倍、すなわち3.5tC1となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP3は、上述した式3から、VoP3=k1×(3+0.5)/tCS=k1×3.5/tCSとなる。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN3は、周期tC1の1.5倍、すなわち1.5tC1となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN3は、上述した式3から、VoN3=k1×(1+0.5)/tCS=k1×1.5/tCSとなる。
さらにまた、例えばPWMデータが「4」である場合、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP4は、周期tC1の4.5倍、すなわち4.5tC1となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP4は、上述した式3から、VoP4=k1×(4+0.5)/tCS=k1×4.5/tCSとなる。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN4は、周期tC1の0.5倍、すなわち0.5tC1となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN4は、上述した式3から、VoN4=k1×(0+0.5)/tCS=k1×0.5/tCSとなる。
・・電源電圧VDDが通常の電圧レベルよりも高い場合の動作
次に、出力ドライバ140に供給される電源電圧VDDが通常の電圧レベルよりも高い場合を、図3を用いて説明する。本動作において、VCO制御電圧発生回路170は、通常の電圧レベルよりも高い電源電圧VDDに基づいた電圧レベルの制御電圧を出力している。このため、VCO160から出力されるPWMクロックの周期は、電源電圧VDDが通常の電圧レベルである場合よりも短い周期tC1’(<tC1)となる。
ここで、図3に示すように、タイミング制御回路110からオーバサンプリング周期の開始を示すn*fsクロックが出力されると、これを入力したVCO発振制御回路180は、n*fsクロックの立ち上がりエッジで図示しないカウンタをリセットすると共に、発振許可信号OSCENをVCO160へアサートする。これにより、VCO160がVCO制御電圧発生回路170から入力された制御電圧、すなわち通常時の電圧レベルよりも高い電圧レベルを持つ制御電圧に基づいて発振を開始する。VCO160において発振された信号は、周期がtC1’(<tC1)のPWMクロックとして、パルス幅変調回路130とVCO発振制御回路180とに入力される。
PWMクロックが入力されるVCO発振制御回路180は、上述したように、PWMクロックの入力数を図示しないカウンタにてカウントしている。例えば、VCO発振制御回路180は、PWMクロックの立ち下がりエッジでカウンタのカウントを1インクリメントする。また、VCO発振制御回路180は、1周期のPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNを生成するために必要な数のPWMクロックが入力されると、VCO160にアサートしていた発振許可信号OSCENをデアサートする。本実施例では、カウンタの値が‘5’に達すると、VCO発振制御信号160が発振許可信号OSCENの出力を停止する。これにより、VCO160における発振が停止される。
このように、本実施例では、オーバサンプリング周期における余剰期間、VCO160を停止させてPWMクロックの出力を停止させることで、次のオーバサンプリング周期の開始タイミングとPWMクロックの立ち上がりエッジとがずれてしまうという不具合を解消している。
また、PWMクロックが入力されるパスル幅変調回路130には、オーバサンプル/ΔΣ変調回路120から出力されたPWMデータも入力される。
ここで、例えばPWMデータが「0」である場合、パルス幅変調回路130は、上述したように、正相側のPWM信号PWMOUTPとしてPWMクロックの0.5周期分のパルス幅を持つPWM信号を出力し、また、負相側のPWM信号PWMOUTNとしてPWMクロックの4.5周期分のパルス幅を持つPWM信号を出力する。したがって、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP0’は、周期tC1’の0.5倍、すなわち0.5tC1’となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP0’は、上述した式3から、VoP0’=k1×(0+0.5)/tCS=k1×0.5/tCSとなる。この値から明らかなように、正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP0’は、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoP0と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN0’は、周期tC1’の4.5倍、すなわち4.5tC1’となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN0’は、上述した式3から、VoN0’=k1×(4+0.5)/tCS=k1×4.5/tCSとなる。この値から明らかなように、負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN0’も、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoN0と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。
また、例えばPWMデータが「1」である場合、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP1’は、周期tC1’の1.5倍、すなわち1.5tC1’となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP1’は、上述した式3から、VoP1’=k1×(1+0.5)/tCS=k1×1.5/tCSとなる。この値から明らかなように、正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP1’は、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoP1と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN1’は、周期tC1’の3.5倍、すなわち3.5tC1’となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN1’は、上述した式3から、VoN1’=k1×(3+0.5)/tCS=k1×3.5/tCSとなる。この値から明らかなように、負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN1’も、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoN1と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。
また、例えばPWMデータが「2」である場合、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP2’は、周期tC1’の2.5倍、すなわち2.5tC1’となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP2’は、上述した式3から、VoP2’=k1×(2+0.5)/tCS=k1×2.5/tCSとなる。この値から明らかなように、正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP2’は、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoP2と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN2’は、周期tC1’の2.5倍、すなわち2.5tC1’となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN2’は、上述した式3から、VoN2’=k1×(2+0.5)/tCS=k1×2.5/tCSとなる。この値から明らかなように、負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN2’も、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoN2と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。
さらに、例えばPWMデータが「3」である場合、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP3’は、周期tC1’の3.5倍、すなわち3.5tC1’となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP3’は、上述した式3から、VoP3’=k1×(3+0.5)/tCS=k1×3.5/tCSとなる。この値から明らかなように、正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP3’は、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoP3と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN3’は、周期tC1’の1.5倍、すなわち1.5tC1’となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN3は、上述した式3から、VoN3’=k1×(1+0.5)/tCS=k1×1.5/tCSとなる。この値から明らかなように、負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN3’も、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoN3と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。
さらにまた、例えばPWMデータが「4」である場合、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP4’は、周期tC1’の4.5倍、すなわち4.5tC1’となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP4’は、上述した式3から、VoP4’=k1×(4+0.5)/tCS=k1×4.5/tCSとなる。この値から明らかなように、正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP4’は、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoP4と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN4’は、周期tC1’の0.5倍、すなわち0.5tC1’となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN4’は、上述した式3から、VoN4’=k1×(0+0.5)/tCS=k1×0.5/tCSとなる。この値から明らかなように、負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN4’も、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoN4と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。
・・電源電圧VDDが通常の電圧レベルよりも低い場合の動作
次に、出力ドライバ140に供給される電源電圧VDDが通常の電圧レベルよりも高い場合を、図4を用いて説明する。本動作において、VCO制御電圧発生回路170は、通常の電圧レベルよりも低い電源電圧VDDに基づいた電圧レベルの制御電圧を出力している。このため、VCO160から出力されるPWMクロックの周期は、電源電圧VDDが通常の電圧レベルである場合よりも長い周期tC1”(>tC1)となる。
ここで、図4に示すように、タイミング制御回路110からオーバサンプリング周期の開始を示すn*fsクロックが出力されると、これを入力したVCO発振制御回路180は、n*fsクロックの立ち上がりエッジで図示しないカウンタをリセットすると共に、発振許可信号OSCENをVCO160へアサートする。これにより、VCO160がVCO制御電圧発生回路170から入力された制御電圧、すなわち通常時の電圧レベルよりも低い電圧レベルを持つ制御電圧に基づいて発振を開始する。VCO160において発振された信号は、周期がtC1”(>tC1)のPWMクロックとして、パルス幅変調回路130とVCO発振制御回路180とに入力される。
PWMクロックが入力されるVCO発振制御回路180は、上述したように、PWMクロックの入力数を図示しないカウンタにてカウントしている。例えば、VCO発振制御回路180は、PWMクロックの立ち下がりエッジでカウンタのカウントを1インクリメントする。また、VCO発振制御回路180は、1周期のPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNを生成するために必要な数のPWMクロックが入力されると、VCO160にアサートしていた発振許可信号OSCENをデアサートする。本実施例では、カウンタの値が‘5’に達すると、VCO発振制御信号160が発振許可信号OSCENの出力を停止する。これにより、VCO160における発振が停止される。
このように、本実施例では、オーバサンプリング周期における余剰期間、VCO160を停止させてPWMクロックの出力を停止させることで、次のオーバサンプリング周期の開始タイミングとPWMクロックの立ち上がりエッジとがずれてしまうという不具合を解消している。
また、PWMクロックが入力されるパスル幅変調回路130には、オーバサンプル/ΔΣ変調回路120から出力されたPWMデータも入力される。
ここで、例えばPWMデータが「0」である場合、パルス幅変調回路130は、上述したように、正相側のPWM信号PWMOUTPとしてPWMクロックの0.5周期分のパルス幅を持つPWM信号を出力し、また、負相側のPWM信号PWMOUTNとしてPWMクロックの4.5周期分のパルス幅を持つPWM信号を出力する。したがって、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP0”は、周期tC1”の0.5倍、すなわち0.5tC1”となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP0”は、上述した式3から、VoP0”=k1×(0+0.5)/tCS=k1×0.5/tCSとなる。この値から明らかなように、正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP0”は、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoP0と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN0”は、周期tC1”の4.5倍、すなわち4.5tC1”となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN0”は、上述した式3から、VoN0”=k1×(4+0.5)/tCS=k1×4.5/tCSとなる。この値から明らかなように、負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN0”も、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoN0と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。
また、例えばPWMデータが「1」である場合、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP1”は、周期tC1”の1.5倍、すなわち1.5tC1”となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP1”は、上述した式3から、VoP1”=k1×(1+0.5)/tCS=k1×1.5/tCSとなる。この値から明らかなように、正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP1”は、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoP1と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN1”は、周期tC1”の3.5倍、すなわち3.5tC1”となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN1”は、上述した式3から、VoN1”=k1×(3+0.5)/tCS=k1×3.5/tCSとなる。この値から明らかなように、負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN1”も、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoN1と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。
また、例えばPWMデータが「2」である場合、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP2”は、周期tC1”の2.5倍、すなわち2.5tC1”となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP2”は、上述した式3から、VoP2”=k1×(2+0.5)/tCS=k1×2.5/tCSとなる。この値から明らかなように、正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP2”は、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoP2と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN2”は、周期tC1”の2.5倍、すなわち2.5tC1”となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN2”は、上述した式3から、VoN2”=k1×(2+0.5)/tCS=k1×2.5/tCSとなる。この値から明らかなように、負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN2”も、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoN2と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。
さらに、例えばPWMデータが「3」である場合、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP3”は、周期tC1”の3.5倍、すなわち3.5tC1”となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP3”は、上述した式3から、VoP3”=k1×(3+0.5)/tCS=k1×3.5/tCSとなる。この値から明らかなように、正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP3”は、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoP3と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN3”は、周期tC1”の1.5倍、すなわち1.5tC1”となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN3”は、上述した式3から、VoN3”=k1×(1+0.5)/tCS=k1×1.5/tCSとなる。この値から明らかなように、負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN3”も、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoN3と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。
さらにまた、例えばPWMデータが「4」である場合、正相側のPWM信号PWMOUTPのパルス幅tWP4”は、周期tC1”の4.5倍、すなわち4.5tC1”となる。この結果、出力ドライバ140から出力される正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP4”は、上述した式3から、VoP4”=k1×(4+0.5)/tCS=k1×4.5/tCSとなる。この値から明らかなように、正相側の出力信号AMPOUTPの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoP4”は、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoP4と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。また、負相側のPWM信号PWMOUTNのパスル幅tWN4”は、周期tC1”の0.5倍、すなわち0.5tC1”となる。この結果、出力ドライバ140から出力される負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN4”は、上述した式3から、VoN4”=k1×(0+0.5)/tCS=k1×0.5/tCSとなる。この値から明らかなように、負相側の出力信号AMPOUTNの1オーバサンプリング周期における平均電圧VoN4”も、電圧レベルが通常である際に出力される平均電圧VoN4と同じである。すなわち、電源電圧VDDの変動に影響されていない。
・作用効果
以上のように、本実施例によるアンプ100は、電源電圧VDDの電圧レベルに依存した周波数のPWMクロックを生成するVCO制御電圧発生回路170及びVCO160と、PWMクロックに基づいてPWMデータに比例したパルス幅を持つPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNを生成するパルス幅変調回路130とを有して構成される。
PWMクロックの周波数を電源電圧VDDの電圧レベルに依存させることで、PWMクロックに基づいて生成されるPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNのパルス幅を電源電圧VDDの電圧レベルに依存させることができる。このため、例えば電源電圧VDDの電圧レベルが低下した場合、PWMクロックの周波数を低下させることで、PWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNの時間幅を広げる又は狭めることができる。この際、電源電圧VDDとPWM信号PWMOUTP又はPWMOUTNのパルス幅とを乗算した値が一定に保たれるように、電源電圧VDDの変動に対してPWMクロックの周波数が変動する量を調整することで、例えばパルス幅変調回路130の後段に設けられ、電源電圧VDDに基づいて動作する駆動回路(出力ドライバ140など)の出力信号AMPOUTP及びAMPOUTNの平均電圧を一定に保つことが可能となる。すなわち、本実施例では、電源電圧VDDが高くなるとPWMクロックを狭くすることで出力信号AMPOUTP及びAMPOUTNの面積を一定に保ち、また、電源電圧VDDが低くなるとPWMクロックを広くすることで出力信号AMPOUTP及びAMPOUTNの面積を一定に保つように構成されている。この結果、出力信号AMPOUTP及びAMPOUTNが電源電圧VDDの変動に影響されることを防止することが可能となる。また、実施例では、スイッチングレギュレータやシリーズレギュレータなどを必要としないため、電力損失や実装体積や重量などの増加を抑えることも可能である。さらに、本実施例では、ΔΣ変調回路を含む比較的大きな帰還ループを構成する必要がないため、遅延を抑えることができ、これにより、安定した動作を実現することが可能となる。
また、以上のように、本実施例では、PWMクロックの周波数を出力ドライバ140の電源電圧VDDによって変化させることで、電源電圧VDDが変動しても出力ドライバ140からの出力信号AMPOUTP及びAMPOUTNの平均電圧が抑えられるため、より大きな電源変動を許容することができる。
さらに、本実施例では、電源電圧VDDの変動に対するPWM信号PWMOUTP及びPWMOUTNの補正を、各オーバサンプリング周期以内で行うため、複数のオーバサンプリング周期に渡って離散的に補正を行う場合に問題となり易いトーンなどが発生し難いという効果も得られる。
次に、本発明の実施例2について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下の説明において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、特記しない構成に関しては実施例1と同様である。
本実施例では、単一のPWM信号に基づいて動作する全デジタル方式のD級増幅回路200(以下、単にアンプ200という)を例に挙げて説明する。ただし、本発明はこれに限定されず、実施例1と同様に、逆相の関係を持つ2つのPWM信号に基づいて動作する全デジタル方式のD級増幅回路であってもよい。
図5は、本実施例によるアンプ200の構成を示すブロック図である。図6は、本実施例によるパルス幅変調回路230の構成例を示すブロック図である。図7は、本実施例によるパルス幅変調回路230における誤差積分回路232の構成例を示す回路図である。図8(a)は、図7における第1電流源232−1の構成例を示す回路図であり、図8(b)は、図7における第2電流源232−3の構成例を示す回路図である。図9は、アンプ200における各信号の動作波形図である。
・全体構成
まず、本実施例によるアンプ200の全体構成について説明する。なお、本実施例において、実施例1と同様の構成には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5に示すように、アンプ200は、タイミング制御回路110とオーバサンプル/ΔΣ変調回路120とパルス幅変調回路230と出力ドライバ140とを有し、出力ドライバ140からの出力信号AMPOUTを用いてスピーカ150を駆動する。
この構成において、タイミング制御回路110とオーバサンプル/ΔΣ変調回路120と出力ドライバ140との構成は、実施例1によるアンプ100と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
また、本実施例によるパルス幅変調回路230は、理想状態時に出力ドライバ140から出力される出力信号AMPOUTと、実際に出力ドライバ140からされる出力信号AMPOUTとの差分を蓄積し、この蓄積された差分に基づいてPWMデータを補正し、補正されたPWMデータ(以下、これを補正PWMデータという)に基づいてPWM信号PWMOUTを生成する。なお、理想状態とは、電源電圧VDDが通常の電圧レベルである状態をいう。
・・パルス幅変調回路の構成
ここで、パルス幅変調回路230の構成例を図面と共に詳細に説明する。図6に示すように、パルス幅変調回路230は、第2パルス幅変調回路231及び第1パルス幅変調回路236と誤差積分回路232と比較器233、234とパルス幅補正回路235とを有する。
この構成において、第2パルス幅変調回路231には、オーバサンプル/ΔΣ変調回路120から出力されたPWMデータがそのまま入力される。第2パルス幅変調回路231には、タイミング制御回路110においてシステムクロックから生成されたPWMクロック(所定クロック)とn*fsクロックとも入力される。なお、本実施例によるPWMクロックには、システムクロックをそのまま使用することができる。第2パルス幅変調回路231は、PWMクロックに基づいてPWMデータ(第2データ)に比例したパルス幅(時間幅)を持つPWM信号(第2信号:以下、これを基準PWM信号PWMOUTRという)を生成する。
また、第1パルス幅変調回路236には、後述するパルス幅補正回路235において値が補正された補正PWMデータが入力される。第1パルス幅変調回路236には、第2パルス幅変調回路231と同様に、タイミング制御回路110においてシステムクロックから生成されたPWMクロック(所定クロック)とn*fsクロックとも入力される。第1パルス幅変調回路236は、PWMクロックに基づいて補正PWMデータ(第1データ)に比例したパルス幅(時間幅)を持つPWM信号PWMOUT(第1信号)を生成する。
第2パルス幅変調回路231において生成された基準PWM信号PWMOUTRは誤差積分回路232に入力される。同様に、第1パルス幅変調回路236において生成されたPWM信号PWMOUTも誤差積分回路232に入力される。本実施例による誤差積分回路232は、理想状態時に出力ドライバ140から出力される出力信号AMPOUT、すなわち電源電圧VDDが通常の電圧レベルである際に出力信号AMPOUTと、実際に出力ドライバ140から出力される出力信号AMPOUT、すなわち電源電圧VDDの変動に依存して実際に出力ドライバ140から出力される出力信号AMPOUTとの電流量の差分を求め、これを積分するための回路である。また、誤差積分回路232は、求めた差分の積分値を誤差信号Verr(第3値)として出力する。
誤差積分回路232から出力された誤差信号Verrは、2つの比較器233及び234それぞれに入力される。一方の比較器233には、正相側の基準電圧Vref1(第1所定値)も入力される。比較器233は、誤差信号Verrと基準電圧Vref1とを比較し、誤差信号Verrが基準電圧Vref1を超えた場合、PWMデータを1デクリメントさせるための補正信号Scomp1を出力する。他方の比較器234には、上述した誤差信号Verrの他に、負相側の基準電圧Vref2(第2所定値)も入力される。比較器234は、誤差信号Verrと基準電圧Vref2とを比較し、誤差信号Verrが基準電圧Vref2を下回った場合、PWMデータを1インクリメントさせるための補正信号Scomp2を出力する。
比較器233から出力された補正信号Scomp1と比較器234から出力された補正信号Scomp2とは、パルス幅補正回路235に入力される。パルス幅補正回路235には、オーバサンプル/ΔΣ変調回路120から出力されたPWMデータも入力される。パルス幅補正回路235は、例えば比較器233から補正信号Scomp1が入力された場合、PWMデータを1デクリメントし、これを補正PWMデータとして出力する。また、パルス幅補正回路235は、例えば比較器234から補正信号Scomp2が入力された場合、PWMデータを1インクリメントし、これを補正PWMデータとして出力する。
ただし、本実施例によるPWMデータ及び補正PWMデータを、例えば実施例1と同様に5値であるとすると、PWMデータが最大値である「4」である場合、これを1インクリメントすることができない。また、例えばPWMデータが最小値である「0」である場合、これを1デクリメントすることができない。そこで、本実施例によるパルス幅補正回路235は、補正を次のPWMデータに持ち越すための持越し回路235aを有する。
持越し回路235aは、PWMデータが「4」または「0」であるか否かを判定する判定回路を含む。また、持越し回路235aは、PWMデータが「4」である際に入力された補正信号Scomp2に基づいてカウント値を1インクリメントし、PWMデータが「0」である際に入力された補正信号Scomp1に基づいてカウント値を1デクリメントするカウンタを含む。なお、このカウンタは初期状態である値(これを初期値という)を格納し、この値を補正信号Scomp1又はScomp2に基づいて増減するものとする。
また、本実施例によるパルス幅補正回路235は、PWMデータが「4」でない場合であって、持越し回路235aにおけるカウント値が初期値よりも大きい場合、これらの差分だけPWMデータをインクリメントする。この際、持越し回路235aは、PWMデータがインクリメントされた分、カウンタの値をデクリメントする。ただし、パルス幅補正回路235は、PWMデータが最大値(本例では「4」)に達した場合、残りの差分を次のPWMデータに持ち越す。一方、PWMデータが「0」でない場合であって、持越し回路235aにおけるカウント値が初期値よりも小さい場合、これらの差分だけPWMデータをデクリメントする。この際、持越し回路235aは、PWMデータがデクリメントされた分、カウンタの値をインクリメントする。ただし、パルス幅補正回路235は、PWMデータが最小値(本例では「0」)に達した場合、残りの差分を次のPWMデータに持ち越す。
上記のようなパルス幅補正回路235から出力された補正PWMデータは、第1パルス幅変調回路236に入力される。第1パルス幅変調回路236は、上述したように、入力されたPWMクロックに基づいて補正PWMデータに比例したパルス幅を持つPWM信号PWMOUTを生成する。また、生成されたPWM信号PWMOUTは、図5に示す出力ドライバ140へ出力されると共に、上述の誤差積分回路232にフィードバックされる。
・・・誤差積分回路の構成
ここで、本実施例による誤差積分回路232の具体例を、図7を用いて説明する。図7に示すように、誤差積分回路232は、電源電圧VDDに略比例する電流を出力する第1電流源232−1と、PWM信号PWMOUTに基づいて第1電流源の出力をオン/オフする第1スイッチ232−2と、電源電圧VDDに依存せず且つ第1電流源232−1とは逆極性の電流を出力する第2電流源232−3と、基準PWM信号PWMOUTRに基づいて第2定電流源232−1の出力をオン/オフする第2スイッチ232−4と、第1電流源232−1から出力された電流Iref1(第1電流)及び第2電流源232−3から出力された電流Iref2(第2電流)を加算及び積分するためのコンデンサ232−5とを有する。
第1電流源232−1は、電源電圧VDDとノードnとの間に接続される。第1電流源232−1は、図8(a)に示すように、抵抗232−1a、232−1d及び232−1eと、オペレーショナル・アンプ(以下、単にオペアンプという)232−1bと、トランジスタ232−1cとを有する。トランジスタ232−1cのゲートには、オペアンプ232−1bの出力が印加される。オペアンプ232−1bの一方の入力には、電源電圧VDDが抵抗232−1aを介して入力される。また、オペアンプ232−1bの他方の入力には、トランジスタ232−1cのドレインが入力される。このような構成により、PWM信号PWMOUTが入力されて第1スイッチ232−2がオンしている際、電源電圧VDDに略比例した電流Iref1がトランジスタ232−1c及び抵抗232−1dを介してノードnへ流れる。
第2電流源232−3は、グランドとノードnとの間に接続される。第2電流源232−3は、図8(b)に示すように、定電圧源232−3aと、オペアンプ232−3bと、トランジスタ232−3cと、抵抗232−1dとを有する。トランジスタ232−3cのゲートには、オペアンプ232−3bの出力が印加される。オペアンプの一方の入力には、定電圧源232−3aの正極が入力。また、オペアンプ232−3bの他方の入力には、トランジスタ232−3cのドレインが入力される。このような構成により、基準PWM信号PWMOUTRが入力されて第2スイッチ232−4がオンしている際、電源電圧VDDに依存しない電流Iref2がノードnからトランジスタ232−3c及び抵抗232−3dを介してグランドへ流れる。
なお、本実施例において、第1電流源232−1に流れる電流Iref1は、電源電圧VDDが通常の電圧レベル(以下、通常レベルという)にある際に第2電流源232−1に流れる電流Iref2と等しくなるように設定される。
また、上述したように、第1電流源232−1に流れる電流Iref1は、PWM信号PWMOUTにより第1スイッチ232−2がオンしている期間のみ、ノードnを介して流れる。このため、ノードnの後段に設けられたコンデンサ232−5には、補正PWMデータに基づいて生成されたPWM信号PWMOUTのパルス幅に相当する期間、電源電圧VDDに依存した電流Iref1が蓄えられる。言い換えれば、コンデンサ232−5には、補正PWMデータに基づいて生成されたPWM信号PWMOUTのパルス幅tWと、電源電圧VDDに略比例する電流Iref1とを乗算した分の電荷(tW×Iref1:第1値)が蓄えられる。
また、第2電流源232−3に流れる電流Iref2は、上述したように、基準PWM信号PWMOUTRにより第2スイッチ232−4がオンしている期間のみ、ノードnを介して流れる。ただし、電流Iref2は、上述したように、電流Iref1と逆極性である。このため、ノードnの後段に設けられたコンデンサ232−5からは、補正されていないPWMデータに基づいて生成された基準PWM信号PWMOUTRのパルス幅(tWR)と、電源電圧VDDに依存しない電流Iref2とを乗算した分の電荷(tWR×Iref2:第2値)が放出される。
ここで、誤差信号Verrとして誤差積分回路232から出力される電圧レベルについて説明する。例えばPWMデータを補正する必要が無い場合、すなわち、誤差信号Verrの電圧レベル(簡略化のため、これをVerrとする)が、比較器233における基準電圧Vref1を超えず且つ比較器234における基準電圧Vref2を下回っていない場合、誤差信号Verrの1オーバサンプリング周期tCS(所定周期)における電位変化ΔVerrは、以下の式4で表すことができる。なお、以下の式4において、tCはPWMクロックの1周期を示し、DpwmはPWMデータ示し、Iref1は電流Iref1の電流値を示し、Iref2は電流Iref2の電流値を示す。
Figure 0004704887
また、実際の電源電圧VDDの電圧レベルをVDDとし、通常の電源電圧VDDの電圧レベルをVDDaとすると、電流Iref1は、以下の式5で表すことができる。なお、以下の式5において、k2,VDDaはそれぞれ定数である。
Figure 0004704887
以上の式5を式4に代入することで、誤差信号Verrの1オーバサンプリング周期tCSにおける電位変化ΔVerrは、以下の式6で表される。
Figure 0004704887
この式6を参照すると明らかなように、例えば電源電圧VDDが高い場合、電位変化ΔVerrは正となるため、誤差信号Verrの電圧レベルは上昇する。一方、例えば電源電圧VDDが低い場合、電位変化ΔVerrは負となるため、誤差信号Verrの電圧レベルは下降する。
・動作
次に、本実施例によるアンプ200の動作について説明する。なお、以下の説明では、PWMデータが「2」である場合を例に挙げる。
まず、出力ドライバ140に供給される電源電圧VDDが通常の電圧レベル(通常レベル)である場合、誤差積分回路232における誤差信号Verrの電位変化ΔVerrが‘0’である。このため、誤差積分回路232から出力される誤差信号Verrの電圧レベルは、一定である。このため、パルス幅変調回路230においてPWMデータが補正されることは無く、これからは元のPWMデータに比例したパルス幅(これをtW0とする)を持つPWM信号PWMOUTが出力される(図9におけるオーバサンプリング周期tCS1及びtCS2参照)。
また、電源電圧VDDが通常レベルよりも低い場合、誤差積分回路232における誤差信号Verrの電位変化ΔVerrが負である。このため、誤差積分回路232から出力される誤差信号Verrの電圧レベルが下降し、その後、あるタイミングt1でパルス幅変調回路230における比較器234に入力されている基準電圧Vref2を下回る。誤差電圧Verrが基準電圧Vref2を下回ると、パルス幅補正回路235はPWMデータが1インクリメントされた補正PWMデータを生成する。本実施例では、「3」である補正PWMデータが生成される。このため、第1パルス幅変調回路236からは、補正PWMデータに比例したパルス幅(これをtW1とする)を持つPWM信号PWMOUT、すなわち電源電圧VDDが通常レベルである際に出力されるPWM信号PWMOUTよりもPWMクロック1周期分パルス幅が広いPWM信号PWMOUTが出力される(図9におけるオーバサンプリング周期tCS2参照)。
また、電源電圧VDDが通常レベルよりも高い場合、誤差積分回路232における誤差信号Verrの電位変化ΔVerrが正である。このため、誤差積分回路232から出力される誤差信号Verrの電圧レベルが上昇し、その後、あるタイミングt2でパルス幅変調回路230における比較器233に入力されている基準電圧Vref1を上回る。誤差電圧Verrが基準電圧Vref1を上回ると、パルス幅補正回路235はPWMデータが1デクリメントされた補正PWMデータを生成する。本実施例では、「1」である補正PWMデータが生成される。このため、第1パルス幅変調回路236からは、補正PWMデータに比例したパルス幅(これをtW2とする)を持つPWM信号PWMOUT、すなわち電源電圧VDDが通常レベルである際に出力されるPWM信号PWMOUTよりもPWMクロック1周期分パルス幅が狭いPWM信号PWMOUTが出力される(図9におけるオーバサンプリング周期tCS2参照)。
・作用効果
以上のように、本実施例によるアンプ200は、PWMクロックに基づいて補正PWMデータに比例したパルス幅を持つPWM信号PWMOUTを生成する第1パルス幅変調回路236と、PWMクロックに基づいてPWMデータに比例したパルス幅を持つ基準PWM信号PWMOUTRを生成する第2パルス幅変調回路231と、電源電圧VDDに比例する電流Iref1とPWM信号PWMOUTのパルス幅とを乗算した値と、電源電圧VDDに依存しない電流Iref2と基準PWM信号PWMOUTRのパルス幅とを乗算した値との差を積分した誤差信号Verrを出力する誤差積分回路232と、誤差信号Verrが基準電圧Vref1を上回った場合若しくは誤差信号Verrが基準電圧Vref2を下回った場合、PWMデータを補正して補正PWMデータを生成するパルス幅補正回路235とを有して構成される。
電源電圧VDDに比例する電流Iref1とPWM信号PWMOUTのパルス幅とを乗算した値は、第1パルス幅変調回路236の後段に設けられた駆動回路(出力ドライバ140など)から実際に出力される出力信号AMPOUTの電流量を表している。また、電源電圧VDDに依存しない電流Iref2と基準PWM信号PWMOUTRのパルス幅とを乗算した値は、電源電圧VDDの電圧レベルが通常の状態にある際に第1パルス幅変調回路の後段に設けられた駆動回路(出力ドライバ140など)から実際に出力される出力信号AMPOUTの電流量を表している。そこで、これら2つの値の差を求め、これを積分した誤差信号Verrが、ある一定量を超えた若しくは下回った場合、これに基づいてPWMデータを補正するように構成することで、例えば第1パルス幅変調回路236の後段に設けられ、電源電圧VDDに基づいて動作する駆動回路(出力ドライバ140など)の出力信号AMPOUTの平均電圧を一定に保つことが可能となる。すなわち、本実施例では、出力ドライバ140から実際に出力される出力信号AMPOUTと、理想状態時に出力される出力信号AMPOUTとの誤差の積分値がある一定値(Vref1)を超えた場合は、PWMデータを補正してPWM信号PWMOUTのパルス幅を狭くすることで、出力信号AMPOUTの面積を一定に保ち、また、出力ドライバ140から実際に出力される出力信号AMPOUTと、理想状態時に出力される出力信号AMPOUTとの誤差の積分値がある一定値(Vref2)を下回った場合は、PWMデータを補正してPWM信号PWMOUTのパルス幅を広くすることで、出力信号AMPOUTの面積を一定に保つように構成されている。この結果、出力信号AMPOUTが電源電圧VDDの変動に影響されることを防止することが可能となる。また、本実施例では、スイッチングレギュレータやシリーズレギュレータなどを必要としないため、電力損失や実装体積や重量などの増加を抑えることも可能である。さらに、本実施例では、ΔΣ変調回路を含む比較的大きな帰還ループを構成する必要がないため、遅延を抑えることができ、これにより、安定した動作を実現することが可能となる。
また、以上のように、本実施例では、出力ドライバ140の電源電圧VDDによってパルス幅を補正することで、出力ドライバ140から出力される出力信号AMPOUTの平均電圧の変化を補正無しの状態よりも少なくしているため、より大きな電源変動を許容することができる。
なお、上記した実施例2では、オーバサンプル/ΔΣ変調回路120の出力(PWMデータ)に対して補正を行うように構成した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、オーバサンプル/ΔΣ変調回路120における帰還量子化値に対して補正を行うように構成することも可能である。なお、この構成は、上記した構成を適用することで容易に推測することが可能であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
また、上記実施例1及び実施例2は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
本発明の実施例1によるアンプ100の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1によるアンプ100における各信号の動作波形図であって、電源電圧VDDが通常の電圧レベルを示す際の動作波形図である。 本発明の実施例1によるアンプ100における各信号の動作波形図であって、電源電圧VDDが通常の電圧レベルよりも高くなった際の動作波形図である。 本発明の実施例1によるアンプ100における各信号の動作波形図であって、電源電圧VDDが通常の電圧レベルよりも低くなった際の動作波形図である。 本発明の実施例2によるアンプ200の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2によるパルス幅変調回路230の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例2によるパルス幅変調回路230における誤差積分回路232の構成例を示す回路図である。 (a)は図7における第1電流源232−1の構成例を示す回路図であり、(b)は図7における第2電流源232−3の構成例を示す回路図である。 本発明の実施例2によるアンプ200における各信号の動作波形図である。
符号の説明
100、200 アンプ
110 タイミング制御回路
120 オーバサンプル/ΔΣ変調回路
130、230 パルス幅変調回路
140 出力ドライバ
150 スピーカ
160 VCO
170 VCO制御電圧発生回路
180 VCO発振制御回路
231 第2パルス幅変調回路
232 誤差積分回路
233、234 比較器
235 パルス幅補正回路
235a 持越し回路
236 第1パルス幅変調回路
232−1 第1電流源
232−1a、232−1d、232−1e、232−3d 抵抗
232−1b、232−3b オペアンプ
232−1c、232−3c トランジスタ
232−2 第1スイッチ
232−3 第2電流源
232−3a 定電圧源
232−4 第2スイッチ
232−5 コンデンサ
n ノード
AMPOUT、AMPOUTP、AMPOUTN 出力信号
OSCEN 発振許可信号
PWMOUT、PWMOUTP、PWMOUTN PWM信号
PWMOUTR 基準PWM信号
Scomp1、 Scomp2 補正信号
VDD 電源電圧
Verr 誤差信号
Vref1、Vref2 基準電圧
Iref1、Iref2 電流

Claims (4)

  1. 所定クロックに基づいて第1データに比例したパルス幅を持つ第1信号を生成する第1パルス幅変調回路と、
    前記所定クロックに基づいて第2データに比例したパルス幅を持つ第2信号を生成する第2パルス幅変調回路と、
    電源電圧に比例する第1電流と前記第1信号のパルス幅とを乗算した第1値と、前記電源電圧に依存しない第2電流と前記第2信号のパルス幅とを乗算した第2値との差を積分した第3値を出力する誤差積分回路と、
    前記第3値が第1所定値を上回った場合若しくは前記第3値が前記第1所定値より小さい第2所定値を下回った場合、前記第2データを補正して前記第1データを生成する補正回路と
    を有することを特徴とする増幅回路。
  2. 前記補正回路は、前記第3値が前記第1所定値を上回った場合、前記第2データを減少するように補正することで前記第1データを生成し、前記第3値が前記第2所定値を下回った場合、前記第2データを増加させるように補正することで前記第1データを生成することを特徴とする請求項1記載の増加回路。
  3. 前記第1パルス幅変調回路は、所定周期ごとに前記第1信号を生成し、
    前記第2パルス幅変調回路は、前記所定周期ごとに前記第2信号を生成し、
    前記誤差積分回路は、前記所定周期ごとに前記第3値を出力し、
    前記補正回路は、前記所定周期ごとに前記第2データを補正して前記第1データを生成すると共に、前記第2データが最大値又は最小値である場合、前記第2データの補正を次の周期に持ち越すことを特徴とする請求項1または2記載の増幅回路。
  4. 前記誤差積分回路は、前記第1値及び第2値を蓄積するコンデンサと、前記電源電圧に比例する前記第1電流を生成する第1電流源と、前記第1信号に基づいて前記第1電流源と前記コンデンサとの間をオン/オフする第1スイッチと、前記電源電圧に依存しない前記第2電流を生成する第2電流源と、前記第2信号に基づいて前記第2電流源と前記コンデンサとの間をオン/オフする第2スイッチとを有することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の増幅回路。
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