JP4704467B2 - カミソリ - Google Patents

Description

本発明は、カミソリと、特に、ガード及びキャップ表面との間に配置される鋭い刃先を有するブレードの種類のカミソリに関し、その刃先が皮膚から突き出た髭を切り取るために皮膚上を運動する際に、キャップ表面が皮膚に接触する。

安全カミソリは一般にハンドルを備えており、それによって、カミソリのシェービングストロークが行われる時に、鋭利な刃先を有する１つ以上のブレードが皮膚の表面を横切って動く。それは通常ブレードの刃先の前側にあって皮膚と接触するガードと、刃先の後部にあって皮膚と接触するキャップとを有し、ガード部及びキャップ部は、髭剃りパフォーマンスの確定に決定的な意味を有する、いわゆる髭剃り形状を定めるのに重要である。。髭剃りパフォーマンスを判断する要因には近剃り機能、快適性、安全性が含まれる。髭剃りパフォーマンスに影響を与える髭剃り形状の要素の中にはブレードの刃先からその刃先前側に近接する皮膚接触部までの距離であるブレードスパンと、ブレードの刃先の前側及び後部に近接する皮膚接触部に接線をなす平面上方への露出高さであるブレード露出と、ブレードの刃先部を縦に二分する平面がキャップの皮膚接触面とガードとの間に延びる平面の交差角度である刃角度、とを含む。髭剃り中に、すなわち皮膚上を決められた一つの方向に動かす、つまり一方向性の使用のためにデザインされたカミソリに適当な髭剃り形状については、これまでに多くの出案がなされている。ＷＯ９５/０９０７１ （ギルダー（Gilder）ら）とＷＯ９６/２９１８３（ギルダー（Gilder）ら）にはカミソリのキャップとガードとの間に配設された３つのブレードを有するカミソリのために効果的な髭剃り形状が発表されている。

一方向性の安全カミソリは最も一般的ではあるが、刃先が両端を向いて設けられた複数のブレードを有することで、カミソリは双方向性があって髭剃りのコースの前進運動と後退運動とで使用され、カミソリの前進運動時と後退運動時に、各々のブレードが効果的にの髭剃りを行うようなカミソリも知られている。一例としてＵＳ−Ａ−６,１６１,２８８（アンドリュース（Andrews））には、中央のキャップ部の両端に設けられた２組のブレードを備えた、数々のカミソリ構造が説明されており、中央のキャップ部は、各々のガード部に面して互いに背を向ける配置に置かれている複数のブレードの対をなすブレードの刃先を有する。またＷＯ ２００４／０３７０３７（コフィン（Coffin）ら）には中央のキャップ部の両側にある各々のブレード組立体に２組のブレードが含まれそのブレードの刃先部がガード部に向かって内側の方を向けて配設されたカミソリが説明されている。刃先部は各々のブレードのペアの背後に配置するキャップ表面との間に広がる平面のわずかに上面に設けられており、ブレード組立体は可動であって刃先部が髭剃り中に生じる力によってハウジング下方に後退する。刃先がガード部とキャップ部表面との間に広がる平面の下に配置するために、ガード部は髭剃り平面から大きく上面に突き出すように表わされている。

本発明は双方向性髭剃りに対応したカミソリのブレードユニットに改善された髭剃り形状を提供することを目的とする。

本発明は、ガード部と、ガード部の両端に設けられた第１キャップ部及び第２キャップ部と、ガード部と第１キャップ部との間にガード部の方を向けて配設された刃先を含む複数のブレードと、ガード部と第２キャップ部との間に、ガード部の方を向けて配設された刃先を有する少なくとも１つのブレードと、を備え、第１キャップ部と、ガード部と、第２キャップ部とが円弧に内接し、第１平面は、外接円弧がガード部の第１表面に接する位置と、第１キャップ部の表面との間に延び、第２平面は、外接円弧がガード部の第２表面に接する位置と、第２キャップ部の表面との間に延び、前記複数のブレードのうちの少なくとも１つのブレードの刃先が、第１平面の上方に配置されるとともに、外接円弧に一致して、または外接円弧の下方に配置されることを特徴とするカミソリのブレードユニットを規定する。

本発明の規定するブレードユニット構造は、ブレードユニットを駆動するためのモーターを備え、カミソリ全体が皮膚表面に対して単一方向に動かされた場合にも双方向性髭剃りが達成できるようなカミソリへの適用に特に適している。このようなカミソリは当方が申請中の２００４年１０月１８日に提出された英国特許申請第０４３２０９９．１（ロイル及びセイカー（Royle & Saker））にも説明されており、その内容は参考のために本文書に組み込まれている。優先適用においてはブレードユニットは、外接円弧の湾曲部の略中央に設けられた軸の周りに、カミソリのハンドルに対して揺動運動をするように取付けられている。モーターが駆動する作動機構は、この揺動軸を軸としてブレードユニットをブレードの刃先が揺動軸から半径およそ１０ｍｍの配置で 約０．３ｍｍ〜約３．０ｍｍ範囲の間をブレードが運動を行う角度に渡って、ブレードユニットを揺動軸の回りに揺動自在にする駆動機構、すなわち５°〜３０°の角度に渡って、揺動軸の回りに揺動自在機能することができる。

ガード部の第１表面と第２表面は、各々の該当部分と一致し、ガード部表面の同一部分と一致する。多くの適用においてガード部とキャップ部上との外接円弧に接する表面は、同ガード部とキャップ上の髭剃り中に皮膚と接触する平面と一致する。

ブレードはガード部のどちら側においても１つまたはそれ以上の取付けが可能で、任意の追加的なブレードの刃先は、ガード部の方を向けて配設されてもその反対方向を向いて配設されてもよい。優先構成では第２の複数のブレード群を含みその刃先はガード部と第２キャップ部との間に配設けられ、第２の複数のブレード群の少なくとも１つのブレードの刃先が、第２平面の下方ではない配置、望ましくは上方にあり、外接円弧と一致して、またはその下方に配置されることを特徴とする。ブレード数は複数のブレードまたは複数のブレードのうち各々のブレードにおいて２つ、３つ、４つまたはそれ以上であることが可能であり、優先的な構成は同数のブレードを使う。例えばガード部各側に２つのブレードがあったり、ガード部両側に２つのブレードが対称形に配置されたりするものなどである。

ブレード各々の刃先は複数のブレードまたは複数のブレードの各々のブレードにおいて理想的には外接円弧と、第１平面または第２平面のうちの近接するものとの間に配置するのが望ましい。

優先的な構成では、少なくとも１群のブレードにおいてガード部から遠い方のブレードの刃先が、ガード部へ近い方のブレードの刃先より第１平面または第２平面のうちの近接するものから離れた配置に設けられる。さらに、ガード部から遠い方のブレードの刃先は外接円弧の内部にありガード部へ近い方のブレードの刃先より外接円弧から離れた配置に設けられる。

外接円弧は、適切には、８．０ｍｍから１２．０ｍｍの間の半径であり、９．０ｍｍから１１．０ｍｍの間の半径を例示範囲とし、９．５ｍｍから１０．５ｍｍの間の半径を最良範囲とする。少なくとも１群のブレードにおいて、ガード部に最も近いブレードの刃先は第１または第２平面の延長面の交差配置から近接する平面に沿って０．２ｍｍから１．２ｍｍの間、望ましくは０．２ｍｍから０．７ｍｍの間、より正確には０．２５ｍｍから０．４５ｍｍの間の距離にある。また少なくとも１群のブレードにおいて近接する２つのブレードの刃先は近接する平面に沿って０．２ｍｍから１．５ｍｍの間、望ましくは０．６ｍｍから１．２ｍｍの間、より正確には０．９ｍｍから１．１ｍｍの間の距離を持つ。

優先的な構造配列において複数のブレードまたは複数のブレードの各々の先端部はガード部に最も近い前側のブレードと次のブレードを含み、前側のブレードの刃先の先端部は第１平面と第２平面のうちの近接する平面の上方０．０２ｍｍから０．０３ｍｍの間の距離に位置し、及び/または、それに続くブレードの刃先の先端は同じ平面の上方０．０３ｍｍから０．０７ｍｍの間、望ましくは０．０４ｍｍから０．０６ｍｍの間の距離に位置する。

上に詳しく規定された刃先の位置は優先適用されるものでありブレードがガード部及びまたはキャップ部に対して固定されているものを含むが、ブレードは髭剃り中に、例えばブレードユニットの構成部分に伝わる髭剃り力などによってこれらの位置に接近しては遠ざかるような運動を行うことが望ましい場合もある。

図１〜図５に示され以下詳細に説明される安全カミソリブレードユニット１１０は、図６〜８に示される安全カミソリへの使用に適用される。

安全カミソリはハンドル１を持ち、図はその上方のみを示す。ハンドルは、その自由端に複数の枢動要素３を有する一対のヨークアーム２を画定する、二又に分かれている上端部を有する。ハンドル１の全長部に対して横方向にある揺動軸Ａの回りのハンドルに対する揺動運動のために、複数の揺動要素３に枢動可能に接続しているものは、カミソリヘッド構造体５である。ヘッド構造体は、揺動要素３に各々結合され、モーターハウジング９の反対側の端部壁に一体的に貼付された、１組の端部材７を伴うボディ６を有する。ハウジングは外部に突出してケーブル入口１６を形成する管状の差込部１４と成形された底部カバー１５を伴う。電気モータ１８は、ハウジング９内部の部室に封じられ、エクセントリックカム部２０を伴う駆動軸１９の出力を有する。ハンドルの頸部とモーターハウジングの頸部１４とをフレキシブルチューブが結合し、ハンドル１とヘッド構造５との間をつなぐ内部の導線によってハンドル部に設けられた電池から電気モーター１８へ電力が供給される。

ブレードユニットプラットフォーム１０１は、ジャーナル１０２により末端部材７との間に揺動可能に取り付けられており、細長いスロット１０４を有する駆動アーム１０３が、プラットフォーム１０１から下向きに延びている。アーム１０４はモータハウジングの上側壁に形成されたスロット１０５の中を自由に通過し、そこにアーム１０４は可撓性封止ブーツ１０８で封止されている。モーターの出力駆動軸１９にはエキセントリックカム部２０が取り付けられこのカム部がスロット１０４と係合し、これによってモータ作動時にブレードユニットプラットホーム１０１が揺動軸の回りに図８の矢印１０９が示す揺動運動を行う。ブレードプラットホーム１０１は、それ自体に接続した枠３１で支持された反対方向を向いた２組の刃３２を含むブレードユニット１１０を伴い、これによりブレードユニット１１０はプラットホームと共にヘッド構造体５のボディ６に対して揺動運動を行う。カートリッジケーシング１１２がボディ６に嵌合されて、ブレードユニット１１０及びプラットフォーム１０１を収容し、ケーシングは、開口部１１３を有し、その中を通ってブレード３２の刃先が露出される。示されるように、カートリッジケーシング１１２には、開口部１１３の前側にエラストマーガードストリップ１１４が、開口部１１３の後側にキャップ表面を画定する潤滑ストリップ１１５が設けられる。ヘッド構造体５は、全体として、ハンドル１に対して軸線Ａの回りに揺動可能である。モータ１８が通電されるとき、プラットフォーム１０１及びその上に担持されているブレードユニット１１０は揺動させられ、それによって、ブレード３２、より重要にはその刃先は、カートリッジケーシング１１２の開口部１１３内で弓形往復運動を行い、それによりブレード３２のセットが交互に作用して、シェービングストロークを実施するときにカミソリが当てられている皮膚の表面から突出している毛を切断する。ブレードユニットの弓形往復運動は、モータ１８と支持プラットフォーム１０１との間の簡単な駆動伝動により達成され、これは、シェービングカートリッジが、全体として、シェービングストロークを行う間に皮膚の輪郭に沿ってハンドル上で自由に揺動するという事実にもかかわらず、製造及び組立が経済的である。上記説明のカミソリは２００４年１０月１８日に提出された英国特許申請第０４２３１５１．０号（ロイル（Royle））にも説明されている。

図１〜図５に詳しく示されるブレードユニット１１０は中央の部分３５がガード部、外部の２つの部分３６、３７が各々キャップとして機能する基底部３４から上方に延びる３つの縦型の部分によってＥ型の断面を有するプラスチック成形枠３１を含む。第１の１対のブレード３２ａ、３２ｂは、刃先３３ａ、３３ｂがガード部３５と第１キャップ部３６との間に配置され、第２の１対のブレード３２ａ、３２ｂは、刃先３３ａ、３３ｂがガード部３５と第２キャップ部３７との間に配置するように設けられる。２組の１対のブレード３２ａ、３２ｂは支持プラットフォーム１０１に設けられたモータ１８が起こすブレードユニット１１０揺動運動によって交互に髯を切り取り、カミソリヘッドが皮膚表面を移動することが理解されるであろう。対のブレードが髭剃りの前進運動を行う際にガード部３５と各々のキャップ部３６とによってブレードと皮膚表面の制御が行われるように、各々の対のブレードの刃先３３ａ、３３ｂと皮膚表面との接触は、ガード部３５と各々のキャップ部３６とによって制御される。

ガード部３５は上向きに等間隔に設けられた突起部３８を含む城壁に似た上方を有する。上方が連続平面であるものなど、これとは異なるデザインのガード部も可能である。ブレード３２は、突起部３８の自由上端面と、以下詳説されるキャップ部３６、３７の上方表面とにより画定されるように、ガード部３５の上方に対してブレード支持部３４上で規定の配置に装着される。ブレードは枠の端部に既知な方法で巻き付けられた金属クリップ３９によって枠３１に固定される。キャップ部３６、３７の外側部の突出部４０の上端部は突起部３８に整列しておりカミソリ使用時に皮膚ガイドまたは制御機能を持つことができる。

対をなす刃３２は図４、５に明示されているようにガード部３５の両側に対照形に設けられ、ガード部に一番近い前側のブレード３２ａとそれに続くブレード３２ｂが各々の対に含まれる。図はまたユニット１１０がモーター１８によって行う揺動運動の軸を中心とする２つの円弧４５、４６を示す。半径がより大きな円弧１５はブレードユニットと皮膚が接触するカートリッジケーシング１１２の開口部１１３の縁部の配置を表わし、半径がより小さな円弧４６はガード部と、キャップ部３５、３６、３７とに外接し、２つの円弧４５、４６との間の半径距離がカートリッジケーシング１１２内部のブレードユニット１１０の揺動運動の作業空間を示す。実施形態の図において円弧４５の半径は１０．００ｍｍであり円弧４６の半径は９．９８ｍｍである。第１平面４７は外接円弧がガード部３５の第１表面３５ａに接する部分と表面３６ａが第１キャップ部３６に接する部分との間に広がり、第２平面４８は外接円弧がガード部３５の第２表面３５ｂに接する部分と表面３７ａが第２キャップ部３７に接する部分との間に広がる。第１、第２平面４７、４８が延長した場合はガード部中央上方で１８０°以下の鈍角で交差する。刃の第１対はどちらの刃先も第１平面４７の上方に配置し外接円弧４６より高くなく、望ましくはその下方に配置する。ブレードが対照的な配置関係にあることからブレードの第２対も同様な形であり、そのどちらの刃先も第２平面４８より低くなく、望ましくはその上方に配置し外接円弧４６より高くなく、望ましくはその下方に配置する。各々の前側のブレードに続くブレード３２ｂの刃先の先端部は各々近接する平面４７、４８から同じ対の前側のブレード３２ａの同じ平面からの高さｈ_１よりも高い高さｈ_２の配置にある。図示された典型適用例では前側のブレード３２ａの刃先の先端の近接する平面４７、４８からの高さｈ_１は０．０２５ｍｍであり次の刃３２ｂの刃先の先端部の同じ平面４７、４８からの高さｈ_２、０．０５０ｍｍのおよそ半分である。前側の刃３２ａの刃先の先端は第１ならびに第２平面４７、４８の交差点から平面４７、４８に沿っておよそ０．３５ｍｍの距離ｄ_１にあり、次のブレード３２ｂの刃先先端部は前側のブレード３２ａの刃先先端部からおよそ１．００ｍｍの距離ｄ_２にある。各々の刃の先端部を二分する平面が近接する平面４７、４８と交差する部分のブレードの角度は２０°〜２３°であり、一例として２１．５°が挙げられる。

ここに説明されたブレードの配置、すなわちブレード３２の刃先部のガード部及びキャップ部３５、３６、３７との間における配置は近剃りと髭剃り中及びその後の優れた快適さを実現するもので、これが効果的な髭剃りパフォーマンスを保証する。ブレードユニット１１０はおよそ５°から３０°の間で揺動運動させることができ、これは髭を剃るにあたり皮膚表面部でおよそ０．３ｍｍから３．０ｍｍのブレードの運動をもたらす。揺動運動の最適速度は９５Ｈｚ前後であり、これはここに説明された配置によって平均約６００ｍｍ／秒の刃部速度を達成できる速度である。このような速度は、ブレードヘッドを全体として典型的髭剃り速度である約２２５ｍｍ／秒で皮膚表面を動かし、各対のブレードが揺動運動の双方の方向において交互に最大効率を発揮して一本一本の髭を切るのに十分なものである。髭剃り運動を行っていない側の対の刃は、低く横に寝た髭をすくい上げる効果を有することができ、これにより髭剃り運動に従事している側の対の刃の髭剃り能率を向上させることができる。

上述の、望ましい実施形態に関する記述は、非限定例の目的でのみ提示されており、続く特許請求の範囲により定義される本発明の範囲から逸脱することなく、その変更及び変形が可能であることが理解されるべきである。本発明は特に髭剃り中にガード部とキャップ部がお互い予め定められた形に固定されているようなブレードユニット構造を有するものとして説明されている。ガード部とキャップ部のうちのただの一つでも、あるいはブレードそのものでも、ブレードユニット内部で可動である場合には外接円弧と第１、第２平面はこれら可動部分のすべての配置または髭剃り中に皮膚に接触する部分にかかる力によって生じることがある可動部分に基づいて決定されるべきである。

参照番号のリスト
Ａ．枢動軸線
１．カミソリハンドル
２．ヨーク
３．複数の枢動要素
５．ヘッド構造体
６．ボディ
７．末端部材
９．モータハウジング
１４．差込部
１５．カバー
１６．ケーブル入口
１８．モータ
１９．駆動軸
２０．カム要素
３１．フレーム
３２，３２ａ，３２ｂ．ブレード
３３ａ＆３３ｂ．刃先
３４．ブレード支持部
３５．ガード部
３５ａ＆３５ｂ．ガード部表面
３６．第１キャップ部
３６ａ．第１キャップ部表面
３７．第２キャップ部
３７ｂ．第２キャップ部表面
３８．突起部
３９．ブレード固定クリップ
４０．突出部
４２．可撓性チューブ
４５．円弧
４６．外接円弧
４７．第１平面
４８．第２平面
ｄ_１．第１平面と第２平面の交差配置から前側のブレード先端部までの距離
ｄ_２．前側のブレードの先端部から次のブレードの先端部までの距離
ｈ_１及びｈ_２．ブレードの先端部で第１平面、第２平面の上方にある部分の各平面からの高さ
１０１．プラットフォーム
１０２．ジャーナル
１０３．駆動アーム
１０４．スロット
１０５．スロット
１０８．封止ブーツ
１０９．方向矢印
１１０．ブレードユニット
１１２．ケーシング
１１３．開口部
１１４．ガードストリップ
１１５．潤滑ストリップ

本発明の上記及びその他の特徴のよりよい理解のために詳細説明が付随されているが、この詳細説明に言及されている添付図は以下の通りである：

本発明を構成するブレードユニットの等角図。 ブレードユニットの半分を説明する等角断面図。 ブレードユニット内部の横断面図。 ブレードの配置を示すために拡大された概略断面図。 さらに拡大された断面図で、１組のブレードの配置を示している。 図１〜図５のブレードユニットを組み込んだ安全カミソリを示す等角図。 図６に示された安全カミソリのヘッド部構造を示す分解図。 図６に示された安全カミソリのヘッド部構造の拡大断面図。

Claims (20)

1. ガード部（３５）と、
   ガード部の両端に設けられた第１キャップ部（３６）及び第２キャップ部（３７）と、
   ガード部（３５）と第１キャップ部（３６）との間に、ガード部（３５）の方を向けて配設された刃先（３３）を含む複数のブレード（３２）と、
   ガード部（３５）と第２キャップ部（３７）との間に、ガード部（３５）の方を向けて配設された刃先（３３）を有する少なくとも１つのブレード（３２）と、を備え、
   第１キャップ部（３６）と、ガード部（３５）と、第２キャップ部（３７）とが円弧（４６）に内接し、第１平面（４７）は、外接円弧（４６）がガード部（３５）の第１表面（３５ａ）に接する位置と、第１キャップ部（３６）の表面（３６ａ）との間に延び、第２平面（４８）は、外接円弧（４６）がガード部（３５）の第２表面（３５ｂ）に接する位置と、第２キャップ部（３７）の表面（３７ｂ）との間に延び、
   前記複数のブレードのうちの少なくとも１つのブレード（３２）の刃先（３３）が、第１平面（４７）の上方に配置されるとともに、外接円弧（４６）に一致して、または外接円弧（４６）の下方に配置されることを特徴とするカミソリのブレードユニット。
2. 複数のブレードのうち各々のブレード（３２ａ、３２ｂ）の刃先（３３ａ、３３ｂ）が、第１平面（４７）と外接円弧（４６）との間に配置されることを特徴とする請求項１に記載のブレードユニット。
3. ガード部（３５）と第２キャップ部（３７）との間に配置される刃先（３３）を含む第２の複数のブレード（３２）を有し、
   第２の複数のブレードのうちの少なくとも１つのブレード（３２）の刃先（３３）が、第２平面（４８）の上方に配置されるとともに、外接円弧（４６）に一致して、または外接円弧（４６）の下方に配置されることを特徴とする請求項１または２に記載のブレードユニット。
4. 第２の複数のブレードのうち各々のブレード（３２ａ、３２ｂ）の刃先（３３ａ、３３ｂ）が、第２平面（４８）と外接円弧（４６）との間に配置されることを特徴とする請求項３に記載のブレードユニット。
5. 外接円弧（４６）が、８．０ｍｍから１２．０ｍｍの間の半径を有することを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一項に記載のブレードユニット。
6. 外接円弧（４６）が、９．０ｍｍから１１．０ｍｍの間、望ましくは９．５ｍｍから１０．５ｍｍの間の半径を有することを特徴とする請求項５に記載のブレードユニット。
7. 複数のブレードまたは少なくとも１群の複数のブレードにおいて、ガード部（３５）から遠い方のブレード（３２ｂ）の刃先（３３ｂ）は、第１平面（４７）および第２平面（４８）のうち近接している平面からの距離（ｈ_２）がガード部（３５）から近い方のブレード（３２ａ）の刃先（３３ａ）より長くなるように配置されることを特徴とする請求項１乃至６のいずれか一項に記載のブレードユニット。
8. 複数のブレードまたは少なくとも１群の複数のブレードにおいて、ガード部（３５）から遠い方のブレード（３２ｂ）の刃先（３３ｂ）は、外接円弧（４６）の内側に配置されるとともに、外接円弧からの距離が、ガード部（３５）から近い方のブレード（３２ａ）の刃先（３３ａ）より長くなるように配置されることを特徴とする請求項１乃至７のいずれか一項に記載のブレードユニット。
9. 複数のブレードまたは少なくとも１群の複数のブレードにおいて、ガード部（３５）に最も近いブレード（３２ａ）の刃先（３３ａ）は、第１平面（４７）と第２平面（４８）の延長面の交差位置から、近接する平面に沿って、０．２ｍｍから１．２ｍｍの間、望ましくは０．２ｍｍから０．７ｍｍの間の距離（ｄ_１）に配置されることを特徴とする請求項１乃至８のいずれか一項に記載のブレードユニット。
10. 第１平面（４７）と第２平面（４８）の交差位置から刃先（３３）までの前記距離（ｄ_１）は、０．２５ｍｍから０．４５ｍｍの間であることを特徴とする請求項９に記載のブレードユニット。
11. 複数のブレードまたは少なくとも１群の複数のブレードにおいて、２つの隣接するブレード（３２ａ、３２ｂ）の刃先（３３ａ、３３ｂ）の各々の先端部は、第１平面（４７）と第２平面（４８）のうちの近接する平面に沿って、０．２ｍｍから１．５ｍｍの間、望ましくは０．６ｍｍから１．２ｍｍの間の距離（ｄ_２）だけ離れることを特徴とする請求項１乃至１０のいずれか一項に記載のブレードユニット。
12. 複数のブレードまたは少なくとも１群の複数のブレードにおいて、２つの隣接するブレード（３２ａ、３２ｂ）の刃先（３３ａ、３３ｂ）の各々の先端部は、０．９ｍｍから１．１ｍｍの間の距離（ｄ_２）だけ離れることを特徴とする請求項１乃至１１のいずれか一項に記載のブレードユニット。
13. 複数のブレードまたは少なくとも１群の複数のブレードが、ガード部（３５）に最も近い前側のブレード（３２ａ）と、次のブレード（３２ｂ）とを含み、
    前側のブレード（３２ａ）の刃先（３３ａ）の先端部が、第１平面（４７）または第２平面（４８）のうちの近接する平面の上方に０．０１ｍｍから０．０４ｍｍの間、望ましくは０．０２ｍｍから０．０３ｍｍの間の距離（ｈ_１）に配置されることを特徴とする請求項１乃至１２のいずれか一項に記載のブレードユニット。
14. 複数のブレードまたは少なくとも１群の複数のブレードが、ガード部（３５）に最も近い前側のブレード（３２ａ）と、次のブレード（３２ｂ）とを含み、
    次のブレード（３２ｂ）の刃先（３３ｂ）の先端部が、第１平面（４７）または第２平面（４８）のうちの近接する平面から０．０３ｍｍから０．０７ｍｍの間、望ましくは０．０４ｍｍから０．０６ｍｍの間の距離（ｈ_２）に配置されることを特徴とする請求項１乃至１３のいずれか一項に記載のブレードユニット。
15. ガード部（３５）が、ガード部（３５）に沿って間隔を設けて配置される突起部（３８）を含み、
    この突起部は、基底部から自由端面まで延びることを特徴とする請求項１乃至１４のいずれか一項に記載のブレードユニット。
16. 複数のブレードまたは各々の複数のブレードは、２つのブレード（３２ａ、３２ｂ）を有することを特徴とする請求項１乃至１５のいずれか一項に記載のブレードユニット。
17. ブレード（３２）が、ガード部（３５）の両側に対称に配置されることを特徴とする請求項１乃至１６のいずれか一項に記載のブレードユニット。
18. 請求項１乃至１７のいずれか一項に記載のブレードユニット（１１０）を含むことを特徴とするカミソリ。
19. ブレードユニット（１１０）は、外接円弧（４６）の湾曲部の略中央に設けられた軸（Ａ）の回りに、カミソリのハンドル（１）に対して揺動運動をするように取付けられることを特徴とする請求項１８に記載のカミソリ。
20. 約０．３ｍｍから約３．０ｍｍの間をブレードが運動を行う角度に渡って、ブレードユニット（１１０）を揺動軸（Ａ）の回りに揺動自在にする駆動機構（１８〜２０）を含むことを特徴とする請求項１９に記載のカミソリ。

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