JP4703677B2 - 車載用電力変換装置、及び車両制御装置 - Google Patents

車載用電力変換装置、及び車両制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、スイッチング用の半導体素子をパッケージ内に収納したパワーモジュール、スイッチング用の半導体素子を備えた車載用電力変換装置、及びその車載用電力変換装置を備えた車両制御装置に関するものである。
従来、エンジンの出力トルクと交流回転電機の出力トルクとを選択的に用いて車両を駆動するハイブリッドカー等に適用される車両制御装置に於いて、直流電源と交流回転電機との間の電力変換を行なう電力変換装置の稼動中に於ける温度に基づいて、交流回転電機の出力トルクの抑制制御や、エンジンのアイドルストップ制御等を実施している(例えば、特許文献1参照)。これらの制御の目的は、電力変換を実施しているスイッチング素子がその定格温度を超えて駆動されるのを避けるためである。
前述のトルク抑制制御では、電力変換装置の温度が高くなるにつれて交流回転電機に対するトルク指令値を制限し、又、前述のアイドルストップ制御では、車両停止時の電力変換装置の温度によってアイドルストップの実施判定を行ない、エンジンの再始動によるスイッチング素子の温度上昇によりスイッチング素子の温度がその定格値以上となる場合にエンジンのアイドルストップを中止するような制御を実施している。
従来、インバータ若しくはコンバータとして動作する車載用電力変換装置の温度は、図13に示すようにスイッチング素子4a、4b、及びダイオード5a、5bの近傍に取り付けた温度センサ18により検出している。又、最近では、図14に示すようにスイッチング素子に内蔵したオンチップ温度センサ6を利用して車載用電力変換装置の温度を測定することがある。
又、車載電力変換装置の温度を測定する別の方法として、スイッチング素子内の最高温度部である素子中心部の温度を算出するため、図15のようにオンチップ温度センサ6とスイッチング素子4bの中心点間の熱抵抗Rjsを求め、スイッチング素子4bの損失と、熱抵抗Rjsと、オンチップ温度センサ6が検出した温度とから、下記の式に基づいてスイッチング素子4bの中心点温度を算出する場合がある。
スイッチング素子の中心点温度
=(オンチップ温度サンサの温度)+(スイッチング素子損失×熱抵抗Rjs)
特開2005−269815号公報
前述のようにスイッチング素子近傍に取り付けた温度センサ18、若しくはスイッチング素子に内蔵したオンチップ温度センサ6により温度を検出する場合、これらの温度センサそのものによってスイッチング素子内の最高温度部である素子中心点の温度を検出することは出来ない。従って、温度センサ18若しくはオンチップ温度センサ6により検出した温度が、スイッチング素子の定格温度を超えないようにトルク抑制制御やアイドルストップの実施判定を行なった場合、スイッチング素子内の中心点温度が定格温度を超える場合があり、スイッチング素子を破壊させてしまうことがあるという課題があった。
又、一般にスイッチング素子であるトランジスタのコレクタ・エミッタ間飽和電圧Vce(sat)特性及びスイッチング損失特性はトランジスタの損失特性を表し、ダイオードのスイッチング損失特性はダイオードの損失特性を表すが、例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:以下、IGBTと称する)の場合、そのコレクタ・エミッタ間飽和電圧Vce(sat)の特性は、図16に示すように、量産されたIGBTの大部分が標準特性typを備えているとしても、最大特性maxから最小特性(図示せず)の範囲で個々のIGBT間で個体ばらつきが存在する。従って、前述の式に基づいてスイッチング素子の温度を算出する場合、個体ばらつきの最大の特性のもののスイッチング素子損失を用いて温度を算出しないと、スイッチング素子の中心点温度が定格温度を超え、スイッチング素子が破壊する可能性がある。
しかしながら、スイッチング素子損失が最大のものを用いて算出した中心点温度に基づいてトルク抑制制御やアイドルストップの実施判定を行なった場合、量産品のIGBTの大部分は標準特性typ付近に位置する特性を有しているため、過トルク抑制や過アイドルストップ中止判定が行なわれることになる。
即ち、スイッチング素子として標準特性typ付近の特性を有するIGBTが搭載された場合、トルク抑制制御では、図17に示すように実線で示す領域内でトルク抑制が行なわれるため、IGBTの定格温度よりA分だけ低い温度でトルク抑制が行なわれ、又、アイドルストップの実施判定では、図18に示すように定格温度よりB分だけ低い温度でアイドルストップの中止判定が行なわれることになり、スイッチング素子の定格温度まで電力変換装置を使用することが出来ず、車両燃費を思うように改善できないという課題があった。
この発明は、前述のような課題を解決するためになされたもので、スイッチング素子等を構成する半導体素子に個体ばらつきがあっても、車載電力変換装置等に用いた場合に半導体素子をその定格温度まで有効に使用して車両の燃費改善に寄与することができるパワーモジュールを提供することを目的とするものである。
又、この発明は、スイッチング動作等を行なう半導体素子に個体ばらつきがあっても、半導体素子をその定格温度まで有効に使用して車両の燃費改善に寄与することができる車載電力変換装置を提供することを目的とするものである。
更に、この発明は、スイッチング動作を行なう半導体素子に個体ばらつきがあっても、半導体素子をその定格温度まで有効に使用し、従来の装置のように過トルク抑制や過アイドルストップ中止判定が行なわれことがなく車両の燃費改善に寄与することのできる車両制御装置を提供することを目的とするものである。
の発明による車載用電力変換装置は、半導体素子のスイッチング動作により直流電源と交流機器との間の電力変換を行なう車載用電力変換装置であって、パッケージ内に前記半導体素子を収納したパワーモジュールと、前記半導体素子のスイッチング動作を制御する電力変換制御装置とを備え、前記半導体素子は、トランジスタと前記トランジスタのエミッタとコレクタとの間に接続されたダイオードとにより構成され、前記パワーモジュールと前記車載用電力変換装置を構成する前記パワーモジュール以外の構成体とのうちの少
なくとも一方は、前記半導体素子の温度算出に用い得る個体損失特性情報を記録した記録部を備え、前記個体損失特性情報は、規定された電気量での前記トランジスタのコレクタ・エミッタ間飽和電圧値と前記トランジスタのスイッチング損失値と前記ダイオードの順方向電圧降下値と前記ダイオードのスイッチング損失値とのうちの少なくとも一つからなり、前記電力変換制御装置は、前記規定された電気量での個体損失特性情報に基づいて前記規定された電気量以外の電気量での個体損失特性情報を補間し、前記補間した個体損失特性情報を用いて前記半導体素子の温度を算出することを特徴とするものである。
、この発明による車載用電力変換装置は、半導体素子のスイッチング動作により直流電源と交流機器との間の電力変換を行なう車載用電力変換装置であって、前記半導体素子に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記半導体素子に印加される電圧を検出する電圧検出手段と、前記半導体素子の温度算出に用い得る個体損失特性情報をシステム上位の電力変換制御装置に伝達する情報伝達手段を備え、前記半導体素子は、トランジスタと前記トランジスタのエミッタとコレクタとの間に接続されたダイオードとにより構成され、前記個体損失特性情報は、前記検出された電流と電圧に基づいて算出した前記半導体素子の個体損失特性情報であり、前記電力変換制御装置に伝達する機能は、前記算出した個体損失特性情報のうちの少なくとも一つをリアルタイムで伝達する機能であることを特徴とするものである。
更に、この発明による車両制御装置は、パワーモジュールのパッケージ内に収納された半導体素子のスイッチング動作により直流電源と交流機器との間の電力変換を行なう電力変換装置と、前記半導体素子のスイッチング動作を制御する電力変換制御装置とを備えた車両制御装置であって、前記半導体素子は、トランジスタと前記トランジスタのエミッタとコレクタとの間に接続されたダイオードとにより構成され、前記パワーモジュールと前記電力変換装置を構成する前記パワーモジュール以外の構成体とのうちの少なくとも一方は、前記半導体素子の温度算出に用い得る個体損失特性情報を記録した記録部を備え、前記記録された個体損失特性情報は、前記記録部からの読取りが可能に構成されており、規定された電気量での前記トランジスタのコレクタ・エミッタ間飽和電圧値と前記トランジスタのスイッチング損失値と前記ダイオードの順方向電圧降下値と前記ダイオードのスイッチング損失値とのうちの少なくとも一つからなり、前記規定された電気量での個体損失特性情報に基づいて前記規定された電気量以外の電気量での個体損失特性情報を補間し、前記補間された個体損失特性情報を用いて前記半導体素子の温度を算出し、前記算出した前記半導体素子の温度に基づいて前記半導体素子の温度上昇を抑制するように前記半導体素子を制御する機能を有することを特徴とするものである。
この発明による車載用電力変換装置によれば、パッケージ内に前記半導体素子を収納したパワーモジュールと、前記半導体素子のスイッチング動作を制御する電力変換制御装置とを備え、前記半導体素子は、トランジスタと前記トランジスタのエミッタとコレクタとの間に接続されたダイオードとにより構成され、前記パワーモジュールと前記車載用電力変換装置を構成する前記パワーモジュール以外の構成体とのうちの少なくとも一方は、前記半導体素子の温度算出に用い得る個体損失特性情報を記録した記録部を備え、前記個体損失特性情報は、規定された電気量での前記トランジスタのコレクタ・エミッタ間飽和電圧値と前記トランジスタのスイッチング損失値と前記ダイオードの順方向電圧降下値と前記ダイオードのスイッチング損失値とのうちの少なくとも一つからなり、前記電力変換制御装置は、前記規定された電気量での個体損失特性情報に基づいて前記規定された電気量以外の電気量での個体損失特性情報を補間し、前記補間した個体損失特性情報を用いて前記半導体素子の温度を算出するように構成されているので、記録部から読取られた個体損失特性情報を用いて算出した半導体素子の温度に基づいて車両のトルク抑制制御を実施することができ、半導体素子に個体ばらつきがあっても、半導体素子の定格温度まで使用することができ、車両の燃費改善に寄与することができる。
、この発明による車載用電力変換装置によれば、半導体素子に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記半導体素子に印加される電圧を検出する電圧検出手段と、前記半導体素子の温度算出に用い得る個体損失特性情報をシステム上位の電力変換制御装置に伝達する情報伝達手段を備え、前記半導体素子は、トランジスタと前記トランジスタのエミッタとコレクタとの間に接続されたダイオードとにより構成され、前記個体損失特性情報は、前記検出された電流と電圧に基づいて算出した前記半導体素子の個体損失特性情報であり、前記電力変換制御装置に伝達する機能は、前記算出した個体損失特性情報のうちの少なくとも一つをリアルタイムで伝達する機能であるように構成されているので、システム上位である車両制御装置に設けられた電力変換制御装置に於いて前記伝達された個体損失特性情報を用いて算出した半導体素子の温度を算出することができ、車両制御装置ではこの算出した半導体素子の温度に基づいて車両のトルク抑制制御等を実施することができ、半導体素子に個体ばらつきがあっても、半導体素子の定格温度まで使用することができ、車両の燃費改善に寄与することができる。
又、この発明による車両制御装置によれば、パワーモジュールのパッケージ内に収納された半導体素子のスイッチング動作により直流電源と交流機器との間の電力変換を行なう電力変換装置と、前記半導体素子のスイッチング動作を制御する電力変換制御装置とを備え、前記半導体素子は、トランジスタと前記トランジスタのエミッタとコレクタとの間に接続されたダイオードとにより構成され、前記パワーモジュールと前記電力変換装置を構成する前記パワーモジュール以外の構成体とのうちの少なくとも一方は、前記半導体素子の温度算出に用い得る個体損失特性情報を記録した記録部を備え、前記記録された個体損失特性情報は、前記記録部からの読取りが可能に構成されており、規定された電気量での前記トランジスタのコレクタ・エミッタ間飽和電圧値と前記トランジスタのスイッチング損失値と前記ダイオードの順方向電圧降下値と前記ダイオードのスイッチング損失値とのうちの少なくとも一つからなり、前記規定された電気量での個体損失特性情報に基づいて前記規定された電気量以外の電気量での個体損失特性情報を補間し、前記補間された個体損失特性情報を用いて前記半導体素子の温度を算出し、前記算出した前記半導体素子の温度に基づいて前記半導体素子の温度上昇を抑制するように前記半導体素子を制御する機能を有するので、半導体素子に個体ばらつきがあっても、半導体素子の定格温度まで使用することができ、車両の燃費改善に寄与することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る車載用電力変換装置について、図に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る車載用電力変換装置に用いるパワーモジュールの平面図、図2は、その内部回路を示す回路図である。図1及び図2に示されたパワーモジュール100は、車載用電力変換装置のインバータ若しくはコンバータとして動作する三相ブリッジ回路の、一相分の正極側アーム及び負極側アームを構成する一対の半導体素子からなるスイッチング素子を備えたモジュールとして構成されている。
図1に於いて、パワーモジュール100は、樹脂により形成されたパッケージ1と、このパッケージ1の内部に樹脂に封入されて収納されたスイッチング素子であるIGBT及びフリーホイールダイオード(Free Wheeling Diode:以下、FWDiと称する)と、IDBTとFWDiとに接続されパッケージ1の外部に導出された負極側端子Nと正極側端子Pと交流側端子ACとゲート端子G1、G2とエミッタ端子E1、E2と後述するオンチップ温度センサのアノード側端子A及びカソード側端子Kとを備えている。又、パッケージ1の外表面に、IGBTとFWDiの個体損失特性情報を記録した記録部としてのラベル2が貼着されている。ラベル2に記録されている個体損失特性情報の詳細については後述する。
車載電力変換装置は、図1に示すパワーモジュール100を3個用いて構成された三相ブリッジ回路を備え、夫々のパワーモジュールに於けるIGBT4a、4bのスイッチング動作によりインバータ若しくはコンバータとして機能し、車両の直流電源と三相交流回転電機との間の電力変換を行なうように構成されている。
次に、パワーモジュール100の内部回路について説明する。図2に於いて、三相ブリッジ回路の正極側アームを構成する正極側アームIGBT4aのコレクタは正極側端子Pに接続され、負極側アームを構成する負極側アームIGBT4bのエミッタは負極側端子Nに接続されている。又、正極側アームIGBT4aのエミッタと負極側アームIGBT4bのコレクタとは互いに接続されている。
更に、パッケージ1内には、正極側アームFWDi5a及び負極側アームFWDi5bが設けられており、正極側アームFWDi5aは正極側アームIGBT4aのエミッタとコレクタとの間に接続され、負極側アームFWDi5bは負極側アームIGBT4bのエミッタとコレクタとの間に接続されている。オンチップ温度センサ6は、負極側アームIGBT4bに内蔵されている。
交流側端子ACは、正極側アームIGBT4aのエミッタと負極側アームIGBT4bのコレクタに接続され、ゲート端子G1、G2は、夫々正極側アームIGBT4a、負極側アームIGBT4bのゲートに接続されている。又、エミッタ端子E1、E2は、夫々正極側アームIGBT4a、負極側アームIGBT4bのエミッタに接続され、オンチップ温度センサ6のアノードとカソードとには、アノード側端子A及びカソード側端子Kが夫々接続されている。
図3は、図1に示すパワーモジュール100の内部構造を示す略平面図、図4は、図3に示す内部構造を矢印方向から視た略側面図である。図3及び図4に於いて、正極側アームIGBT4aと正極側アームFWDi5aとが、ヒートスプレッダ7aに搭載され、負極側アームIGBT4bと負極側アームFWDi5bとが、ヒートスプレッダ7bに搭載されている。ヒートスプレッダ7a、7bは、それらの下面に貼り付けられた絶縁シート8を介して後述の冷却器12(図5参照)に固定されている。
図1に示す前述の記録部としてのラベル2には、正極側アームIGBT4a、負極側アームIGBT4b、及び正極側アームFWDi5a、負極側アームFWDi5bの夫々の、後述する規定電流及び規定電圧での個体損失特性情報が記録されている。これらの固体損失特性情報は、パワーモジュール100の外部から読み取り可能な数値で記録されている。尚、この記録の形態は、例えば、バーコード、2次元コード等であってもよい。更に、個体損失特性情報は、ラベルを設けずにパッケージ1の外表面に直接、バーコード、2次元コード、或いは数値等により記載若しくは刻印等により記録されても良い。
図5は、前述のパワーモジュール100を使用したこの発明の実施の形態1に係る車載用電力変換装置の内部構成を示す平面図、図6は、制御基板を取り付けた状態での車載用電力変換装置の内部構成に示す平面図である。図5及び図6に示す車載用電力変換装置200は、三相PWM(Puls Width Modulation:パルス幅変調方式)インバータを構成する三相ブリッジ回路を備えており、この三相ブリッジ回路は前述のパワーモジュール100を3個使用して構成されている。
図5に於いて、3個のパワーモジュール100は、前述したように夫々絶縁シート8を介して冷却器12に固定されている。冷却器12に固定された樹脂製のケース10は、夫々のパワーモジュール100の外側部を包囲するように配置されている。三相ブリッジ回路の正極側導体P0、負極側導体N0、及び交流側導体U0、V0、W0は、夫々ケース10にインサートモールドされている。この正極側導体P0及び負極側導体N0は、夫々車両の直流電源(図示せず)の正極端子及び負極端子に接続され、交流側導体U0、V0、W0は、夫々、三相交流回転電機(図示せず)の電機子巻線のU相端子、V相端子、W相端子に接続される。
夫々のパワーモジュール100の正極側端子Pは、正極側導体P0の導出端子P01、P02、P03にネジにより固定されて接続されている。又、夫々のパワーモジュール100の負極側端子Nは、負極側導体N0の導出端子N01、N02、N03にネジにより固定されて接続されている。又、夫々のパワーモジュール100の交流側端子ACは、交流側導体U0、V0、W0の導出端子U01、V01、W01にネジにより固定されて接続されている。更に、交流側導体U0、V0、W0の導出端子U01、V01、W01には、U相電流、V相電流、W相電流を夫々検出する電流センサ11U、11V、11Wが装着されている。
次に図6に示すように、前述の3個のパワーモジュール100の上面に、制御基板13が配置される。制御基板13には、夫々のパワーモジュール100のゲート端子G1、G2、エミッタ端子E1、E2、オンチップ温度センサ6のアノード側端子A及びカソード側端子Kを導出するの複数個の貫通穴131、132、133、134、135、136と共に、電流センサ11U、11V、11Wの出力端子を導出する複数個の貫通穴137、138、139が設けられている。
ICにより構成された駆動回路ICa1、ICa2、ICa3は、制御基板13の貫通穴131、132、133から導出された夫々のパワーモジュール100のゲート端子G1に接続され、パワーモジュール100の正極側アームIGBT4aを駆動する。同様に、ICにより構成された駆動回路ICb1、ICb2、ICb3は、制御基板13の貫通穴137、138、139から導出されたパワーモジュール100のゲート端子G2に接続され、パワーモジュール100の負極側アームIGBT4bを駆動する。
マイコンにより構成された電力変換制御装置15は、システム上位の車両制御装置に於ける演算処理装置(図示せず)からの指令に基づいて、駆動回路ICa1、ICa2、ICa3、ICb1、ICb2、ICb3を介して3個の正極側アームIGBT4a、及び3個の負極側アームIGBT4bのゲートG1、G2にゲート信号を与えてこれらを駆動制御する。
次に、ラベル2に記録されたIGBT4a、4b、及びFWDi5a、5bの固体損失特性情報について説明する。図7は、IGBTのコレクタ・エミッタ間飽和電圧Vce(sat)特性(以下、Vce(sat)特性と称する)を示すグラフである。図7に示すように、IGBTのVce(sat)特性は曲線となるが、1枚のラベルにこの特性曲線の全ての情報を正確に記載することは情報量が極めて多くなるので困難である。又、IGBTのスイッチング損失特性についても、その特性の全ての情報を正確に1枚のラベルに記載することは情報量が多くなるので困難である。更に、FWDiのエミッタ・コレクタ間順方向電圧降下VEC特性(以下、Vec特性と称する)、及びスイッチング損失特性についても、IGBTの場合と同様に、全て特性の情報を正確に1枚のラベルに記載することは情報量が多くなるので困難である。
そこで、図8に示すように、IGBTのVce(sat)特性曲線を直線補間することを前提とし、ラベル2に記録する個体損失特性情報の量を少なくできるようにする。直線補間したVce(sat)特性を用いた場合、電流値が小さい領域での特性が実際の特性曲線と異なるが、IGBT損失を算出する上で影響が大きいのは電流値が大きい部分であるため、小さい電流領域での特性ずれは問題とならない。直線補間したVce(sat)特性は、次に示す式(1)により表わすことができる。
Vce(sat)=a+(b×電流) 式(1)
前述の式(1)により表わされる直線補間したVce(sat)特性の一般式に於いて、元の特性曲線に於ける大電流領域で規定した二つの電流値と、この電流値に夫々対応する二つのコレクタ・エミッタ間飽和電圧Vce(sat)とにより、a、bを確定することができ、aは、直線補間したVce(sat)特性と縦軸Vce(sat)との交点、bは,直線補間したVce(sat)特性の傾きを示す。又、FWDiのVec特性についても、その特性を直線補間して前述の式(1)と同様に表わすことができる。
前述の直線補間した特性は、元の特性曲線に於ける大電流領域で規定した二つの電気量としての電流値と、その電流値に夫々対応する二つのエミッタ・コレクタ間順方向電圧降下VECの値とを用いて得ることができる。そこで、ラベル2には、前述の直線補間したIGBTのVce(sat)特性を得るために必要な二つの個体損失特性情報、及びFWDiのVec特性を得るために必要な二つの固体損失特性情報のみを記録する。
一方、IGBT、FWDiのスイッチング損失についても、前述と同様に、直線補間した前述の式(1)と同様に表わすことができ、その直線補間した特性は、元の特性曲線に於ける大電流領域で規定した二つの電流値とその電流値に夫々対応する二つのスイッチング損失値により得ることができる。尚、スイッチング損失は、直流電圧値に対して比例する関係を有している。そこで、ラベル2には、前述の直線補間したIGBTのスイッチング損失特性を得るために必要な二つの個体損失特性情報、及びFWDiのスイッチング損失特性を得るために必要な二つの固体損失特性情報のみを記録する。
即ち、この発明の実施の形態1による車載用電力変換装置の場合、パワーモジュール100のパッケージ1に貼着されたラベル2には、個々のIGBTの個体損失特性情報として、規定の電気量としての所定の規定電圧値の下での、大電流領域に於ける規定の電気量としての二つの規定電流値に夫々対応する二つのVce(sat)とスイッチング損失の値が数値により記録され、又、個々のFWDiの個体損失特性情報として、規定の電気量としての所定の規定電圧値の下での、大電流領域に於ける規定の電気量としての二つの規定電流値に夫々対応する二つのVecとスイッチング損失の値が数値により記録されている。
図9は、ラベル2に記録されているIGBTの個体損失特性情報と、FWDiの個体損失特性情報の内容を示している。即ち、図9に於いて、ラベル2に記録されたIGBTの個体損失特性情報は、二つの規定の電流値200[A]と300[A]に夫々対応するVce(sat)値1.372[V]、1.533[V]と、同じく規定の電圧値として200[V]の下での規定の電流値200[A]と300[A]での夫々のスイッチング損失値8.47[mJ]、12.41[mJ]とが、数値により記載されて構成されている。
又、ラベル2に記録されたFWDiの個体損失特性情報は、二つの規定の電流値200[A]と300[A]に夫々対応するVec値1.328[V]、1.53[V]と、同じく規定の電圧値として200[V]の下での規定の電流値200[A]と300[A]での夫々のスイッチング損失値0.85[mJ]、1.1[mJ]とが、数値により記載されて構成されている。
図6に戻り、制御基板13は、パワーモジュール100のパッケージ1に貼付された記録部としてのラベル2に記録されている前述の個体損失特性情報を読取ってから、ケース10内に固定される。個体損失特性情報の読取りは、ラベル2への個体損失特性情報の記録の形態に対応して、人による読取り、若しくは読取装置による読取りにより行なわれる。ラベル2から読取られた6個のIGBTと6個のFWDiの固定損失特性情報は、電力変換制御装置15のマイコンに記憶される。
電力変換制御装置15を構成するマイコンは、記憶した6個のIGBTの規定の電流値に於ける個体損失特性情報に基づいて、前述の式(1)に示される直線補間したVce(sat)特性、及びスイッチング損失特性を6個のIGBTの個体損失特性情報として夫々記憶すると共に、3個のパワーモジュール100のラベル2から読取られた6個のFWDiの規定の電流値に於ける個体損失特性情報に基づいて、直線補間したVEC特性、及びスイッチング損失特性を6個のFWDiの個体損失特性情報として夫々記憶する。
次に、三相PWMインバータに於けるIGBT、及びFWDiの損失計算の仕方について説明する。三相PWMインバータに於けるIGBTの損失は、次に式(2)により演算できることが一般的に知られている。即ち、
IGBT損失
=[定常損失P(sat)ave]+[スイッチング損失P(sw)ave]
式(2)
今、三相電流のピーク値をIcp、力率をcosθ、変調率をD0、直流電圧をVdc、キャリア周波数をfcとすると、IGBTの定常損失P(sat)aveは、次に示す式(3)により表わされる。
Figure 0004703677
式(3)
ここで、Vce(sat)(@Icp)は、三相電流のピーク値Icpに対するVce(sat)の値であり、前述の図8に示す直線補間したVce(sat)特性を表わす前述の式(1)を代入すると、次に示す式(4)を得る。
Figure 0004703677
式(4)
一方、IGBTのスイッチング損失P(sw)aveは、次に示す式(5)により表わされる。
Figure 0004703677
式(5)
ここで、Esw(@Icp)は、電流、電圧に対するIGBTのスイッチング損失の値である。IGBTのスイッチング損失が直線補間の近似式(=d×電流(Icp))(但し、dは定数)で表わされているとして、前述したようにスイッチング損失が電圧に比例するのでその関係を式(5)に代入すると、次に示す式(6)を得る。
Figure 0004703677
式(6)
以上の結果、IGBT損失は、式(4)で示される定常損失P(sat)aveと、式(6)で示されるスイッチング損失P(sw)aveとの和となる。
次に、三相PWMインバータに於けるFWDiの損失は、以下の式(7)により演算される。
FWDi損失
=[定常損失P(f)ave]+[スイッチング損失P(r)ave]
式(7)
三相電流のピーク値をIcp、力率をcosθ、変調率をD0、直流電圧をVdc、キャリア周波数をfcとすると、FWDiの定常損失P(f)aveは、次に示す式(8)により表わされる。
Figure 0004703677
式(8)
ここで、Vec(@Icp)は、電流に対するVECの値である。FWDiのVEC特性が直線補間の近似式(Vec=e−(f×電流(Icp)(但し、e、fは、定数)で表されているとして、これを式(8)に代入することにより、次に示す式(9)を得る。
Figure 0004703677
式(9)
一方、FWDiのスイッチング損失P(r)aveは、次に示す式(10)により演算することができる。
Figure 0004703677
式(10)
ここで、Er(@Icp)は、電流、電圧に対するFWDiのスイッチング損失の値である。FWDiのスイッチング損失が直線補間の近似式(=g×電流(Icp))(但し、gは定数)と表されているとし、スイッチング損失が電圧に比例するので、その関係を式(10)に代入することにより、次に示す式(11)を得る。
Figure 0004703677
式(11)
以上の結果、FWDi損失は、式(9)で示される定常損失P(r)aveと、式(11)で示されるスイッチング損失P(r)aveとの和となる。
前述の式(4)、(6)、(9)、(11)は、三相電流のピーク値Icp、力率cosθ、変調率D0、直流電圧Vdc、キャリア周波数fcと、スイッチング素子個体損失情報が分かれば、演算することが出来る。三相電流のピーク値Icp、力率cosθ、変調率D0、直流電圧Vdc、キャリア周波数fcは、電力変換制御装置15による通常の電力変換制御のために、電流センサ11U、11V、11W及びその他の検出器等によりリアルタイムで検出され、電力変換制御装置15のマイコン内部に保持される。
又、夫々のIGBT、FWDiの個体損失特性情報は、前述のようにラベル2に記録された規定電流、規定電圧での個体損失特性情報から直線補間した特性を電力変換制御装置15のマイコンが記憶している。従がって、電力変換制御装置15のマイコンにより前述の式(4)、(6)、(9)、(11)に基づいて、リアルタイムで6個のIGBT、及びFWDiの損失を演算することができる。
次に、IGBT4a、4b、及びFWDi5a、5bの前述により演算した損失から、それらの素子中心点温度の算出の仕方について述べる。図10は、図6に示す車載電力変換装置を矢印方向から視た断面で示す説明図である。図10に於いて、正極側アームFWDi5aの中心点温度をTju、負極側下アームIGBT4bの中心点温度をTjl、負極側アームIGBT4bに埋め込まれているオンチップ温度センサ6により検出された温度をTjsで表示している。
又、負極側アームIGBT4bの中心点とオンチップ温度センサ6間の熱抵抗をRjs、負極側アームIGBT4bの中心点とパワーモジュール100の負極側下部との間の熱抵抗を(Rl−jp)、パワーモジュール100の負極側下部と冷却器12との間の熱抵抗を(Rl−pf)、パワーモジュール100の正極側下部と冷却器12との間の熱抵抗(Ru−pf)、正極側アームFWDiの中心点とパワーモジュールの正極側下部との間の熱抵抗を(Ru−jp)で夫々表示している。
前述のIGBT4a、4b、FWDi5a、5bの各部の熱抵抗は、予め実測、又はシミュレーションする等して求めておき、電力変換制御装置15のマイコンの内部に記憶させておく。又、負極側アームIGBT4bの近傍に設けられているオンチップ温度センサ6により検出した温度Tjsも、電力変換制御装置15のマイコンにより読み取り記憶する。
これらの情報から、負極側アームIGBT4b、正極側FWDi5aの素子中心点温度は下記の式(12)、式(13)により演算することができる。
負極側アームIGBT4bの中心点温度Tjl
=Tjs+[負極側アームIGBT4bの損失×Rjs] 式(12)
正極側アームFWDi5aの中心点温度Tju
=Tpu+[正極側アームFWDi5aの損失×(Ru−jp)] 式(13)
ここで、Tpu、Tf、Tplは、下記の式(14)、式(15)、式(16)により演算される。
Tpu
=Tf+[正極側アームFWDi5a損失×(Ru−pf)] 式(14)
Tf
=Tpl−[負極側アームIGBT4bの損失×(Rl−pf)] 式(15)
Tpl
=Tjl−[負極側アームIGBT4bの損失×(Rl−jp)] 式(16)
前述の式(12)乃至式(16)を演算するための情報は、電力変換制御装置15のマイコン内部に保持しているので、そのマイコンにより負極側アームIGBT4b、正極側アームFWDi5aの素子中心点温度を演算して得ることができる。
又、正極側アームIGBT4a、及び負極側アームFWDi5bの素子中心点温度についても、正極側アームIGBT4a、及び負極側アームFWDi5bの夫々の固体損失特性情報に基づいて演算した夫々の素子の損失、及び、夫々の素子のヒートスプレッダ及び冷却器12の熱抵抗を用いて、前述と同様のロジックにて算出することができる。
前述の演算により求めた夫々のIGBT、FWDiの中心点温度は、各素子の個体損失特性情報を元に計算しているので、個体ばらつきがあっても正確に夫々の素子の中心点温度を推定することができる。この演算による6個のIGBTと6個のFWDiの素子中心温度の算出は、所定のサイクルにてリアルタイムで行なわれ、その算出した夫々の素子中心温度は電力変換制御装置15のマイコン内にリアルタイムで書替え記憶される。
電力変換制御装置15のマイコンに記憶された夫々の素子中心温度は、リアルタイムでシステム上位の車両制御装置の演算処理装置に伝達される。その伝達は、コネクタ等を介してシリアル通信、若しくはパラレル通信等により行われる。
車載電力変換装置200は、システム上位の車両制御装置の演算処理装置からの指令に基づいて、直流電源からの直流電力を三相交流電力に変換するインバータとして動作して交流機器としての三相交流回転電機を電動機として動作させて車両を駆動し、或いはエンジンにより駆動されて発電機として動作する三相交流回転電機からの交流電力を直流電力に変換するコンバータとして動作して直流電源を充電させるように制御される。このとき、電力変換制御装置15のマイコン内に記憶している各6個のIGBT、FWDiの素子中心温度は、車両制御装置に於ける演算処理装置により常時監視される。
車両制御装置は、監視している何れかの素子中心温度が所定の許容温度閾値に達すれば、例えばトルク抑制制御を実施すべく電力変換制御装置15に指示を与え、車載電力変換装置200の出力を低下させる。これにより、夫々のIGBT、FWDiの負担が抑制され、その素子中心温度が定格温度以上に上昇するのが防止され素子の破壊が防止される。又、車両制御装置は、アイドルストップの実施判定を行なう場合、電力変換制御装置15から伝達された夫々の素子の個体損失特性情報に基づいてエンジン再始動によるIGBT、FWDiの素子温度を計算し、アイドルストップの実施判定を行なう。
尚、前述の説明では、パワーモジュール100のパッケージ1に、内蔵する半導体素子の個体損失特性情報を記録したラベル2を貼着するようにしたが、車載電力変換装置200に各パワーモジュール100に内蔵する半導体素子の個体損失特性情報を記録したラベルを設けるようにしてもよい。この場合、そのラベルは、車載電力変換装置200を構成する何れかの構成体(パワーモジュール100を除く)の表面に貼着され、人若しくは読取装置による記録の読取りが可能に配置される。又、パワーモジュール100に内蔵する半導体素子の個体損失特性情報を記録したラベルは、各パワーモジュール100、及び車載電力変換装置200の何れかの構成体の双方に貼着するようにしてもよい。更に、ラベルの貼着に代えて、パワーモジュール若しくは車載電力変換装置の何れかの構成体の少なくとも何れかに、直接、印刷若しくは刻印等により夫々の半導体素子の個体損失特性情報を記録するようにしてもよい。
以上のように、この発明の実施の形態1に係る車載用電力変換装置は、算出した個々のIGBT、FWDiの素子中心温度を元に、トルク抑制制御を実施する場合、定格温度に至るトルクがIGBT、FWDiの素子個体毎に計算できるので、前述の図17の点線ラインで示すトルク抑制制御を実施することが出来、従来に比べて運転領域を拡大することができる。又、アイドルストップ実施判定を行なう場合、エンジン再始動によるIGBT、FWDiの素子温度上昇を、それらの素子個体毎に計算できるため、[定格温度−素子個体毎の温度上昇温度]を、アイドルストップ実施判定温度とすることにより、従来に比べて省エネルギーとなり燃費を改善することができる。又、この発明の実施の形態1による車載電力変換装置によりIGBT、FWDiの素子温度を推定すれば、電力変換装置を構成するインバータ温度を測定する温度センサは1個で済み減量化及びコスト低減にも寄与することができる。
実施の形態2.
図11は、この発明の実施の形態2に係る車載用電力変換装置の内部構成を示す平面図、図12は、制御基板を取り付けた状態でのこの発明の実施の形態2に係る車載用電力変換装置の内部構成に示す平面図である。図11、図12に示す車載電力変換装置200は、図1乃至図4に示すパワーモジュール100を3個使用した3相PWMインバータの例である。図11及び図12に於いて、3個のパワーモジュール100のパッケージの表面には、実施の形態1の場合と同様に、内蔵する半導体素子であるIGBT、FWDiの個体損失特性情報を記録したラベル2が貼着されている。
実施の形態2に係る車載電力変換装置200は、夫々のIGBTを駆動制御する電力変換制御装置を自らは備えておらず、システム上位の車両制御装置側に設けられた電力変換制御装置によりゲート信号が与えられて駆動制御される構成となっている。
制御基板16は、IGBT、FWDiの個体損失特性情報を、システム上位の電力変換制御装置へ伝達するためのマイコンにより構成された情報伝達手段17を搭載している。制御基板13は、パワーモジュール100のパッケージ1に貼付された記録部としてのラベル2に記録されている個体損失特性情報を読取ってから、ケース10内に固定される。個体損失特性情報の読取りは、実施の形態1の場合と同様に、ラベル2への個体損失特性情報の記録の形態に対応して、人による読み取り、若しくは読取装置により行なわれる。
ラベル2から読取られた6個のIGBTと6個のFWDiの固定損失特性情報は、情報伝達手段17のマイコンに記憶される。情報伝達手段17に記憶された夫々のIGBTとFWDiの個体損失特性情報は、コネクタ18を介してシステム上位の電力変換制御装置(図示せず)へシリアル通信、若しくはパラレル通信等により伝達される。この個体損失特性情報の電力変換制御装置への伝達は、車両の運転開始時に1回のみ行うが、場合によっては複数回行っても良い。
車載電力変換装置200の情報伝達手段17から個体損失特性情報の伝達を受けたシステム上位の電力変換制御装置は、その伝達された夫々のIGBT、FWDiの個体損失特性情報に基づいて、前述の実施の形態1の場合と同様の演算により夫々の素子中心温度を算出する。この演算による素子中心温度の算出は、所定のサイクルにてリアルタイムで行なわれる。
車載電力変換装置200は、システム上位の車両制御装置の演算処理装置及び電力変換制御装置からの指令に基づいて、直流電源からの直流電力を三相交流電力に変換するインバータとして動作して交流機器である三相交流回転電機を電動機として動作させて車両を駆動し、或いはエンジンにより駆動されて発電機として動作する三相交流回転電機からの交流電力を直流電力に変換するコンバータとして動作して直流電源を充電させるように制御される。このとき、電力変換制御装置15のマイコン内に記憶している各6個のIGBT、FWDiの阻止中心温度は、車両制御装置に於ける演算処理装置により常時監視される。
車両制御装置は、監視している何れかの素子中心温度が所定の許容温度閾値に達すれば、例えばトルク抑制制御を実施すべく電力変換制御装置15に指示を与え、車載電力変換装置200の出力を低下させる。これにより、夫々のIGBT、FWDiの負担が抑制され、その素子中心温度が定格温度以上に上昇するのが防止され素子の破壊が防止される。又、車両制御装置は、アイドルストップ実施判定を行なう場合、アイドルストップ後のエンジン再始動によるIGBT、FWDiの素子温度上昇をそれらの素子個体毎に前述の記憶している個体損失特性情報を元に計算し、所定の許容温度閾値を超えないようにアイドルストップ制御を行なう。
尚、前述の説明では、パワーモジュール100のパッケージ1に、内蔵する半導体素子の個体損失特性情報を記録したラベル2を貼着するようにしたが、車載電力変換装置200を構成する何れかの構成体(パワーモジュールを除く)に各パワーモジュール100に内蔵される半導体素子の個体損失特性情報を記録したラベルを設けるようにしてもよい。この場合、そのラベルは、車載電力変換装置200を構成する何れかの構成体の表面に貼着され、人若しくは読取装置による記録の読み取りが可能に配置される。
又、パワーモジュール100に内蔵する半導体素子の個体損失特性情報を記録したラベルは、各パワーモジュール100、及び車載電力変換装置200を構成する何れかの構成体の双方に貼着するようにしてもよい。更に、ラベルの貼着に代えて、パワーモジュール若しくは車載電力変換装置の少なくとも何れかに、直接、印刷若しくは刻印等により夫々の半導体素子の個体損失特性情報を記録するようにしてもよい。
以上のように、この電力変換装置を用いた車両制御装置は、電力変換制御装置により算出した夫々の素子中心温度を元に、トルク抑制制御を実施する場合、定格温度に至るトルクがIGBT、FWDiの素子個体毎に計算できるので、前述の図17の点線ラインで示すトルク抑制制御を実施することが出来、従来に比べて運転領域を拡大することができる。又、アイドルストップ実施判定を行なう場合、エンジン再始動によるIGBT、FWDiの素子温度上昇を、それらの素子個体毎に計算できるため、[定格温度−素子個体毎の温度上昇温度]を、アイドルストップ実施判定温度とすることにより、従来に比べて省エネルギーとなり燃費を改善することができる。又、夫々のIGBT、FWDiの素子中心温度を推定すれば、電力変換装置を構成するインバータ温度を測定する温度センサは1個で済み減量化及びコスト低減にも寄与することができる。
この発明の実施の形態1に係る車載用電力変換装置に用いるパワーモジュールの平面図である。 この発明の実施の形態1に係る車載用電力変換装置に用いるパワーモジュールの内部回路を示す回路図である。 図3は、この発明の実施の形態1に係る車載電力変換装置に用いるパワーモジュールの内部構造を示す略平面図である。 図3に示すパワーモジュール内部構造を矢印方向から視た略側面図である。 この発明の実施の形態1に係る車載用電力変換装置の内部構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係る車載用電力変換装置を、制御基板を取り付けた状態で示す平面図である。 IGBTのコレクタ・エミッタ間飽和電圧Vce(sat)特性を示すグラフである。 IGBTのVce(sat)特性曲線を直線補間したVce(sat)特性を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係る車載用電力変換装置のパワーモジュールのラベルに記録されているIGBTの個体損失特性情報と、FWDiの個体損失特性情報の内容を示す表である。 図6に示す車載用電力変換装置を矢印方向から視た断面で示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る車載用電力変換装置の内部構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係る車載用電力変換装置を、制御基板を取り付けた状態で示す平面図である。 従来の車載電力変換装置を説明するための説明図である。 従来の車載電力変換装置を説明するための説明図である。 スイッチング素子中心点と温度センサ間の熱抵抗を示す説明図である。 IGBTの損失特性のばらつきを示すグラフである。 従来の電力変換装置に於けるトルク抑制の例を示すグラフである。 従来の電力変換装置に於けるアイドルストップ実施判定の例を示すグラフである。
符号の説明
100 パワーモジュール
1 パッケージ
2 ラベル
4a 正極側アームIGBT
4b 負極側アームIGBT
5a 正極側アームFWDi
5b 負極側アームFWDi
6 オンチップ温度センサ
7a、7b ヒートスプレッダ
8 絶縁シート
200 車載電力変換装置
10 ケース
12 冷却器
13、16 制御基板
15 電力変換制御装置
17 情報伝達手段
18 コネクタ
131、132、133、134、135、136、137、138、139 貫通穴
11U、11V、11W 電流センサ
P 正極側端子
N 負極側端子
AC 交流側端子
G1、G2 ゲート端子
E1、E2 エミッタ端子
A アノード端子
K カソード端子
ICa1、ICa2、ICa3、ICb1、ICb2、ICb3 駆動回路
U0、V0、W0 交流側導体
U01、V01、W01 導出端子

Claims (5)

  1. 半導体素子のスイッチング動作により直流電源と交流機器との間の電力変換を行なう車載用電力変換装置であって、
    パッケージ内に前記半導体素子を収納したパワーモジュールと、
    前記半導体素子のスイッチング動作を制御する電力変換制御装置とを備え、
    前記半導体素子は、トランジスタと前記トランジスタのエミッタとコレクタとの間に接続されたダイオードとにより構成され、
    前記パワーモジュールと前記車載用電力変換装置を構成する前記パワーモジュール以外の構成体とのうちの少なくとも一方は、前記半導体素子の温度算出に用い得る個体損失特性情報を記録した記録部を備え、
    前記個体損失特性情報は、規定された電気量での前記トランジスタのコレクタ・エミッタ間飽和電圧値と前記トランジスタのスイッチング損失値と前記ダイオードの順方向電圧降下値と前記ダイオードのスイッチング損失値とのうちの少なくとも一つからなり、
    前記電力変換制御装置は、前記規定された電気量での個体損失特性情報に基づいて前記規定された電気量以外の電気量での個体損失特性情報を補間し、前記補間した個体損失特性情報を用いて前記半導体素子の温度を算出することを特徴とする車載用電力変換装置。
  2. アイドルストップ後のエンジンの再始動に伴う前記半導体素子の個体温度上昇値情報を、システム上位の制御装置に伝達する機能を備えていることを特徴とする請求項1に記載の車載用電力変換装置。
  3. 半導体素子のスイッチング動作により直流電源と交流機器との間の電力変換を行なう車載用電力変換装置であって、
    前記半導体素子に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記半導体素子に印加される電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記半導体素子の温度算出に用い得る個体損失特性情報をシステム上位の電力変換制御装置に伝達する情報伝達手段を備え、
    前記半導体素子は、トランジスタと前記トランジスタのエミッタとコレクタとの間に接続されたダイオードとにより構成され、
    前記個体損失特性情報は、前記検出された電流と電圧に基づいて算出した前記半導体素
    子の個体損失特性情報であり、
    前記電力変換制御装置に伝達する機能は、前記算出した個体損失特性情報のうちの少なくとも一つをリアルタイムで伝達する機能であることを特徴とする車載用電力変換装置。
  4. パワーモジュールのパッケージ内に収納された半導体素子のスイッチング動作により直流電源と交流機器との間の電力変換を行なう電力変換装置と、前記半導体素子のスイッチング動作を制御する電力変換制御装置とを備えた車両制御装置であって、
    前記半導体素子は、トランジスタと前記トランジスタのエミッタとコレクタとの間に接続されたダイオードとにより構成され、
    前記パワーモジュールと前記電力変換装置を構成する前記パワーモジュール以外の構成体とのうちの少なくとも一方は、前記半導体素子の温度算出に用い得る個体損失特性情報を記録した記録部を備え、
    前記記録された個体損失特性情報は、前記記録部からの読取りが可能に構成されており、規定された電気量での前記トランジスタのコレクタ・エミッタ間飽和電圧値と前記トランジスタのスイッチング損失値と前記ダイオードの順方向電圧降下値と前記ダイオードのスイッチング損失値とのうちの少なくとも一つからなり、
    前記規定された電気量での個体損失特性情報に基づいて前記規定された電気量以外の電気量での個体損失特性情報を補間し、前記補間された個体損失特性情報を用いて前記半導体素子の温度を算出し、前記算出した前記半導体素子の温度に基づいて前記半導体素子の温度上昇を抑制するように前記半導体素子を制御する機能を有することを特徴とする車両制御装置。
  5. アイドルストップ後のエンジン再始動に伴う前記半導体素子の個体温度上昇値情報に基づいて、車両停止時に前記アイドルストップの実施判定を行なうことを特徴とする請求項4に記載の車両制御装置。
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