JP4703282B2 - 回転電機のロータ - Google Patents

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この発明は回転電機のロータに関し、より特定的には、樹脂でモールドされる回転電機のロータに関するものである。
従来、回転電機のロータは、たとえば特開2002−354722号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2002−354722号公報
特許文献1では、シャフトとコアとを一体に樹脂モールドしてなるモータのロータが開示されている。この技術では、エンドプレートもモールド樹脂で成形されている。
しかしながら、このような技術では、シャフトとエンドプレートの線膨張係数の差によって、エンドプレートの内周側に応力が生じ、クラックや、樹脂と金属界面の剥離が発生するという問題があった。
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、クラック等の発生を防止することができる回転電機のロータに関するものである。
この発明に従った車両に搭載される回転電機のロータは、シャフトとロータコアとを一体に樹脂モールドしてなるものであり、樹脂のエンドプレートには、径方向に貫通するスリットが設けられている。ロータコアのスラスト端面のみが樹脂のエンドプレートで覆われ、ラジアル端面は樹脂で覆われておらず、ロータコアには軸方向に延びる永久磁石が埋設され、一対のエンドプレート間に永久磁石が位置しており、スリットからロータコアが露出している
このように構成された回転電機のロータでは樹脂のエンドプレートには、径方向に貫通するスリットが設けられている。このスリットが樹脂のエンドプレートの膨張および収縮を吸収する。すなわち、エンドプレート内周部の応力の発生を抑制でき、クラック等の発生を防止することができる。
好ましくは、スリットは周方向に複数設けられている。この場合、より確実にクラック等の発生を防止することができる。
好ましくは、樹脂のエンドプレートは複数のスリットで分割されており、各々単一の樹脂供給孔から樹脂を供給してエンドプレートが製造される。この場合、樹脂形成時のウエルド(樹脂合流点)の発生を防止することができ、強度の低下を抑制することができるが、その形状により樹脂供給孔は最適に設定する。
この発明に従えば、樹脂からなるエンドプレートのクラック等の発生を防止することができる回転電機のロータを提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照番号を付し、その説明については繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態に従ったロータを含む駆動ユニットの構造の一例を概略的に示す図である。図1で示される例では、駆動ユニット1はハイブリッド車両に搭載される駆動ユニットであり、モータジェネレータ100と、ハウジング200と、減速機構300と、デファレンシャル機構400と、ドライブシャフト受け部500とを含んで構成される。
モータジェネレータ100は、電動機または発電機としての機能を有する回転電機であり、軸受120を介してハウジング200に取付けられて回転するシャフト110と、シャフト110に取付けられたロータ130と、ロータ130の外周に設けられたステータ140とを有する。
ロータ130は、ロータコア131と、ロータコア131に埋設された永久磁石132とを有する。ロータコア131は鉄または鉄合金などの板状の磁性体を積層することにより構成される。ロータコア131は電磁鋼板を積層してもよく、また、圧粉磁性体で構成してもよい。永久磁石132は、たとえばロータコア131の外周近傍にほぼ等間隔を隔てて配置される。
駆動力の伝達経路について説明すると、モータジェネレータ100から出力された動力は、減速機構300からデファレンシャル機構400を介してドライブシャフト受け部500に伝達される。ドライブシャフト受け部500に伝達された駆動力は、ドライブシャフト(図示せず)を介して車輪(図示せず)に回転力として伝達されて、車両を走行させる。
一方、ハイブリッド車両の回生制動時には、車輪は車体の慣性力により回転させられる。車輪からの回転力によりドライブシャフト受け部500、デファレンシャル機構400および減速機構300を介してモータジェネレータ100が駆動される。このとき、モータジェネレータ100が発電機として作動する。モータジェネレータ100により発電された電力は、インバータを介してバッテリに蓄えられる。
図1では、ハイブリッド車両の例を示しているが、これに限られるものではなく、電動車両、燃料電池車両のモータジェネレータに本発明を適用してもよい。
さらに、本発明のロータは、車両に搭載されるものだけでなく、車両に搭載されない発電機などを構成するモータジェネレータのロータとして適用されてもよい。
ロータコア131のスラスト端面には樹脂からなるエンドプレート133が設けられる。エンドプレート133はシャフト110とロータコア131とを一体的にモールドする封止部材である。
図2は、図1中の矢印IIで示す方向から見たロータの正面図である。図2を参照して、ロータ130は、回転中心に位置するシャフト110と、シャフト110の外周に設けられるロータコア131と、ロータコア131を覆う樹脂部としてのエンドプレート133とを有する。シャフト110は円柱形状であり、たとえば鉄により構成される。シャフト110の外周にロータコア131が嵌め合わせられており、ロータコア131の外周縁1130はほぼ円形状とされる。すなわち、ロータコア131も円柱形状である。
ロータコア131の端面には樹脂モールド部材であるエンドプレート133が配置される。エンドプレート133は、たとえばBMC(Bulk Molding Compound)、エポキシ樹脂といった熱硬化性樹脂やPPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)などの熱可塑性樹脂等により構成することができる。エンドプレート133には、ラジアル方向に延びるスリット134が設けられている。スリット134からはロータコア131が露出している。なお、スリット134からロータコア131が必ずしも露出している必要はなく、スリット134が設けられた部分においてもロータコア131が露出していなくてもよい。図2では、スリット134が深さ方向に貫通してロータコア131まで達しているが、必ずしもロータコア131に達している必要はない。スリット134の底が図2ではロータコア131で形成されているが、これに限られるものではなく、スリット134の底が樹脂により構成されていてもよい。
また、図2では、スリット134は一直線状に延びているが、スリット134が湾曲して延びていてもよい。湾曲状態としては、蛇行したもの、一方向に湾曲するものなどを採用することができる。さらに、エンドプレート133は磁石端部を覆うように配置されており、エンドプレート133に設けられたスリット134は磁石に対応していない部位に設けられる。
リング状の樹脂により構成されるエンドプレート133とシャフト110の線膨張係数の差により、エンドプレート133には応力が発生する。しかしながら、この応力はスリット134で吸収される。なお、図2では、4本のスリット134を設けているが、この本数は4本に限定されず、4本よりも少ないスリットまたは多いスリットを設けることが可能である。
すなわち、本発明に従った回転電機のロータ130は、シャフト110とロータコア131とを一体に樹脂モールドして構成されるものであって、樹脂のエンドプレート133には、径方向に貫通するスリット134が設けられている。スリット134はシャフト110から外周縁1130まで達している。スリット134は周方向に複数設けられている。
次に、図1および図2で示すロータの製造方法について説明する。図2で示す扇型の形状の樹脂からなるエンドプレート133を製造する場合には、シャフト110にロータコア131を嵌め合わせ、これらの結合体を樹脂モールドすることでエンドプレート133を作成する。この場合図3で示すように1つのエンドプレート133に対して1つの樹脂供給孔135を設け、樹脂供給孔135から樹脂を供給することで1つのエンドプレート133を構成する。なお、樹脂供給孔135の数は1つに限られず、樹脂の配置やロータの大きさにより複数の樹脂供給孔135を設けることが可能である。図3では、1つのエンドプレート133の中央部分に樹脂供給孔135を設けているが、これに限られるものではなく、中心以外の部分に樹脂供給孔135を設けてもよい。すなわち、複数に分割されたエンドプレート133は、各々単一の樹脂供給孔135から樹脂を供給されて製造される。
このように1つの樹脂供給孔から樹脂を供給して1つのエンドプレート133を作製することで樹脂成形時のウエルドなどの発生を防止する。その結果強度を向上させることができるが、ロータの形状、強度的制約によってはこの限りでない。以上、この発明の実施の形態について説明したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形することが可能である。まず、エンドプレート133を構成する樹脂としては回転電機に必要な強度および耐熱性を備えているものであれば特に限定されない。さらに、図1で示す断面図では、ロータコア131のスラスト端面のみが樹脂のエンドプレート133で覆われ、ラジアル端面は樹脂で覆われていないが、これに限られるものではなく、ラジアル端面(円周面)も樹脂で覆われていてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、たとえば車両に搭載される回転電機の分野で用いることができる。
この発明の実施の形態に従ったロータを含む駆動ユニットの構造の一例を概略的に示す図である。 図1中の矢印IIで示す方向から見たロータの正面図である。 ロータの製造方法を説明するための正面図である。
符号の説明
1 駆動ユニット、100 モータジェネレータ、110 シャフト、120 軸受、130 ロータ、131 ロータコア、132 永久磁石、133 エンドプレート、134 スリット、135 樹脂供給孔。

Claims (3)

  1. シャフトとロータコアとを一体に樹脂モールドしてなる、車両に搭載される回転電機のロータであって、
    樹脂のエンドプレートには、径方向に貫通するスリットが設けられ
    前記ロータコアのスラスト端面のみが前記樹脂のエンドプレートで覆われ、ラジアル端面は樹脂で覆われておらず、
    前記ロータコアには軸方向に延びる永久磁石が埋設され、一対の前記エンドプレート間に前記永久磁石が位置しており、
    前記スリットから前記ロータコアが露出している、回転電機のロータ。
  2. 前記スリットは周方向に複数設けられている、請求項1に記載の回転電機のロータ。
  3. 前記樹脂のエンドプレートは複数の前記スリットで分割されており、各々単一の樹脂供給孔から樹脂を供給してエンドプレートが製造される、請求項2に記載の回転電機のロータ。
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