JP4703219B2 - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4703219B2
JP4703219B2 JP2005060261A JP2005060261A JP4703219B2 JP 4703219 B2 JP4703219 B2 JP 4703219B2 JP 2005060261 A JP2005060261 A JP 2005060261A JP 2005060261 A JP2005060261 A JP 2005060261A JP 4703219 B2 JP4703219 B2 JP 4703219B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
ambient light
data
saturation
image display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005060261A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006243454A (ja
Inventor
周一 香川
博明 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2005060261A priority Critical patent/JP4703219B2/ja
Publication of JP2006243454A publication Critical patent/JP2006243454A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4703219B2 publication Critical patent/JP4703219B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

この発明は、モニタやプロジェクタ等のカラー画像を表示する画像表示装置に関し、特に様々な異なる周囲光が存在する環境下で使用される画像表示装置に関する。
下記の特許文献1には、外光明るさ指定バーを操作して得られる、画像表示手段の表面において反射される外光の明るさに基づき、画像表示手段における黒表示時の輝度、色度及び三刺激値のうち少なくとも一つに関与するデータである黒近似データを算出し、前記黒近似データに基づく黒補正処理を画像データに対して画素毎に行う画像表示装置が記載されている。この画像表示装置によれば、明るい周囲光が存在する環境下において、鑑賞者にとってコントラストの大きい、視認性の良い画像を提供することが可能となる。
特開2002−244637
上記の画像表示装置においては、一般的に明るい周囲光下における視認性が向上する一方、無彩色の階調表現能力の低下(表示される階調数の減少)の懸念がある。画像表示装置において、無彩色表示は同じ階調の単色表示と比較して輝度が高く、低階調部における階調の差異も知覚されやすい。よって、無彩色の階調表現能力が画質に与える影響は大きい。また、上記の画像表示装置においては、明るい周囲光下における表示明度の低下の懸念がある。一般に周囲光が明るいほど、高い明度での表示が好まれる傾向がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、無彩色の階調表現能力の低下や、明るい周囲光下における表示明度の低下を生じることなく、様々な周囲光が存在する環境下での色再現性を改善し、視認性を向上する画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様の画像表示装置は、
カラー画像を表す第1の色データの彩度を調整して、上記第1の色データに対応する第2の色データを出力する彩度調整手段と、
上記第2の色データに基づいて画像を表示する画像表示手段と、
上記画像表示手段の周囲光の明るさ及び色を検出し、検出結果を表す周囲光データとして、上記画像表示手段の周囲光の色成分の大きさを表すデータを出力する周囲光検出手段を備え、
上記彩度調整手段は、上記周囲光データに基づいて上記第1の色データの彩度を調整し、
上記彩度調整手段は、上記第1の色データの彩度に加え、色相も調整することが可能な色変換手段であり、上記周囲光データに基づいて色変換を行い、
上記色変換手段は、上記第1の色データにより表される各画素における色の属する色相において補色となる色成分を上記周囲光データの値に基づいて減じる色変換を行う
ことを特徴とする。
本発明の他の態様の画像表示装置は、
カラー画像を表す第1の色データの彩度を調整して、上記第1の色データに対応する第2の色データを出力する彩度調整手段と、
上記第2の色データに基づいて画像を表示する画像表示手段と、
上記画像表示手段の周囲光の明るさ及び色を検出し、検出結果を表す周囲光データとして、上記画像表示手段の周囲光の色成分の大きさを表すデータを出力する周囲光検出手段を備え、
上記彩度調整手段は、上記周囲光データに基づいて上記第1の色データの彩度を調整し、
上記彩度調整手段は、上記第1の色データの彩度に加え、色相も調整することが可能な色変換手段であり、上記周囲光データに基づいて色変換を行い、
上記色変換手段は、赤、イエロー、緑、シアン、青、マゼンタの6つの色相における第1の色データの彩度を個別に調整する
ことを特徴とする。
本発明のさらに他の態様の画像表示装置は、
カラー画像を表す第1の色データの彩度を調整して、上記第1の色データに対応する第2の色データを出力する彩度調整手段と、
上記第2の色データに基づいて画像を表示する画像表示手段と、
上記画像表示手段の周囲光の明るさ及び色を検出し、検出結果を表す周囲光データとして、上記画像表示手段の周囲光の色成分の大きさを表すデータを出力する周囲光検出手段を備え、
上記彩度調整手段は、上記周囲光データに基づいて上記第1の色データの彩度を調整し、
上記彩度調整手段は、上記第1の色データの彩度に加え、色相も調整することが可能な色変換手段であり、上記周囲光データに基づいて色変換を行い、
上記色変換手段は、上記周囲光の色の色相から遠い色相の色ほど大きく彩度調整を行う
ことを特徴とする。
本発明によれば、無彩色の階調表現能力の低下や、明るい周囲光下における表示明度の低下を生じることなく、様々な周囲光が存在する環境下での色再現性を改善し、視認性を向上することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る画像表示装置の一実施形態を示すブロック図である。図1に示す画像処理装置は、周囲光検出手段1、係数算出手段2、彩度調整手段3、データ変換手段4、画像表示手段5から構成される。
周囲光検出手段1は照度センサなどにより構成され、画像表示手段5の周囲を照明する周囲光の明るさを検出し、検出結果を表す周囲光データSを出力する。図2は、周囲光の明るさと周囲光データSの値との関係の一例を表す図である。図において、横軸は周囲光の明るさ、縦軸は周囲光データSの値を表す。図2の例において、周囲光データSの値は周囲光の明るさに比例して大きくなる。
周囲光データSは、係数算出手段2に入力される。係数算出手段2では、周囲光データSの値から色データの彩度調整を行うための彩度調整係数kcを求めて出力する。ここで、彩度調整係数kcは0以上の値とする。図3(a)〜(c)は、周囲光データSの値と彩度調整係数kcの関係の例を表す図である。図3(a)の例では、周囲光データS=0の場合に彩度調整係数kc=1となり、周囲光データSの値が大きくなるにしたがって、一次関数的に彩度調整係数kcの値が大きくなる場合を示している。なお、彩度調整係数kc=1は、色データの彩度は維持されることを示す。すなわち、周囲光が暗い場合には、色データの彩度は維持されることとなる。
図3(b)の例では、周囲光データSが所定の値以下の場合には彩度調整係数kc=1となり、その後、周囲光データSの値が大きくなるにしたがって、一次関数的に彩度調整係数kcの値が大きくなる場合を示している。また、図3(c)の例では、周囲光データS=0の場合には彩度調整係数kc=1となり、その後、周囲光データSの値が大きくなるにしたがって、高次関数的に彩度調整係数kcの値が大きくなる場合を示している。
彩度調整手段3には、第1の色データのうち色差を表すデータCR1、CB1とともに、彩度調整係数kcが入力される。ここで、第1の色データY、CR1、CB1は、輝度および色差を表す色データである。彩度調整手段3は、第1の色データCR1、CB1に、彩度調整係数kcを乗じることにより、色差を表す第2の色データCR2、CB2を算出する。すなわち、第2の色データY、CR2、CB2は下記の式(1)により求められる。
Figure 0004703219
彩度調整係数kc=1の場合には、CR2=CR1、CB2=CB1となる。すなわち、第1の色データと第2の色データは同一の値となり、前記のように色データの彩度は維持されることになる。また、彩度調整係数kcの値が大きくなると、色差を表す色データの絶対値が大きくなり、第2の色データの彩度は、第1の色データの彩度と比較して向上することになる。
第2の色データY、CR2、CB2は、データ変換手段4へと入力される。データ変換手段4では、第2の色データY、CR2、CB2を別の形式の色データR、G、Bへと変換する。第2の色データY、CR2、CB2は色を輝度および色差にて表す形式のデータであり、一方、色データR、G、Bはそれぞれ赤、緑、青の色成分の大きさにより色を表す形式の色データである。データ変換手段4にて行われる変換は、例えば下記の式(2)にて表される所定のマトリクス演算により行われる。
Figure 0004703219
なお、上記式(2)において、Aijは入力される第1の色データの従う色空間、または画像表示手段4の特性を考慮して決定されるi行j列のマトリクス係数行列であり、i=3、j=3である。変換された色データR、G、Bは、画像表示手段5へと入力される。画像表示手段5は、例えば液晶デバイス等により構成され、入力された色データR、G、Bに基づいて画面上にカラー画像を形成する。本実施の形態の画像表示装置は以上のように動作する。以下、その効果について述べる。
本発明における画像表示装置は、検出された周囲光の明るさに応じて色データの彩度を調整するものである。画像表示装置の周囲光は、多くの場合において白色光である。この周囲光は、画像表示装置の画面上にて反射して間接的に、もしくは直接に鑑賞者の目へと照射される。この結果、鑑賞者は、画面上に表示された色と同時に、直接的または間接的に周囲光も知覚することになる。ここで、直接的または間接的に知覚される周囲光を知覚周囲光と呼び、(周囲光の影響を除き)画面上に表示された色を表示色と呼び、鑑賞者が知覚する色を知覚色と呼ぶこととすると、知覚色は、表示色と知覚周囲光が混合された色となる。知覚周囲光が多くの場合において白色光であることから、知覚色は表示色に無彩色が混合された色となり、表示色に比べて彩度が低下した色となる。また、周囲光が明るくなるにしたがって、知覚周囲光も明るくなり、表示色に対する知覚色の彩度低下も大きくなる。
本発明における画像表示装置は、上記のような周囲光の影響による知覚色の彩度低下を補正することにより、周囲光が存在する環境下での色再現性を改善し、視認性を向上させるものである。検出された周囲光の明るさに応じて色データの彩度を調整し、彩度調整された色データに基づいて画像表示することで、検出された周囲光の明るさに応じた表示色の彩度調整を行う。この表示色の彩度調整は、知覚色に対する表示色の彩度低下を考慮して行われる。
また、本実施の形態の画像表示装置において、検出された周囲光に基づく処理は、輝度および色差を表す色データのうち色差を表すデータに対する乗算処理となる。第1の色データが無彩色を表す場合、色差を表す色データは0となる。よって、無彩色に対しては、第1の色データと第2の色データは、検出された周囲光に関わらず等しくなる。このことから、本実施の形態の画像表示装置において、無彩色に対する階調表現能力の低下は発生しない。さらに、第1の色データが無彩色、有彩色のいずれであるかに関わらず、輝度を表すデータに対しての演算処理は行わないので、表示明度の低下は発生しないこととなる。
なお、色データの彩度を増加させる処理を行った場合、画像表示手段の有する色再現範囲の制約から表示画像に色つぶれ(色の飽和)が発生する場合も考えられる。しかしながら、近年、バックライト光源やカラーフィルタに工夫を凝らした液晶モジュールや、レーザ光源を用いたプロジェクタなど、従来の画像表示装置より飛躍的に色再現範囲を拡大した表示装置の開発、実用化が進みつつある。これら広色域の画像表示装置においては、より色再現範囲の狭い色空間で規定された色データが入力される場合、周囲光の存在しない環境下では彩度を低下させた上で画像表示することとなる。このような場合、検出された周囲光に基づいて彩度調整を行っても、色つぶれのない画像表示が可能となる。
以上のように、本発明に係る画像表示装置によれば、無彩色の階調表現能力の低下や、明るい周囲光下における表示明度の低下を生じることなく、様々な周囲光が存在する環境下での色再現性を改善し、視認性を向上することができる。
実施の形態2.
図4は、本実施の形態に係る画像表示装置の他の実施形態を示すブロック図である。図4に示す画像処理装置は、周囲光検出手段1b、係数算出手段2b、色変換手段6、データ変換手段4b、画像表示手段5から構成される。周囲光検出手段1bは、画像表示手段5の周囲を照明する周囲光の明るさに加え、色も検出する。具体的には、例えば周囲光検出手段1bは赤、緑、青の3色のカラーセンサなどにより構成され、周囲光における赤、緑、青の色成分の大きさを検出し、検出結果を表す周囲光データSr、Sg、Sbを出力する。ここで、周囲光データSrは検出された周囲光の赤成分の大きさを表すデータ、Sgは緑成分の大きさを表すデータ、Sbは青成分の大きさを表すデータである。係数算出手段2bは、周囲光データSr、Sg、Sbの値に基づいて、色変換手段6にて使用される色変換係数Fijの値を決定する。
本実施の形態の画像表示装置において、第1の色データは、それぞれ赤、緑、青の色成分の大きさを表す形式の色データR1、G1、B1として入力される。色変換手段6では、係数算出手段2bからの色変換係数Fij(i行j列の係数行列)を用い、入力される第1の色データR1、G1、B1に対して色変換処理を行って第2の色データR2、G2、B2を求める。色変換手段6にて行われる色変換処理は、例えば例えば下記の式(3)にて表されるマトリクス演算により行われる。
Figure 0004703219
上記の式(3)において、αは第1の色データR1、G1、B1の最小値であり、第1の色データに含まれる無彩色の成分を表す。また、色変換手段6にて行われる色変換処理が上記の式(3)にて表される場合、色変換係数Fijはi=3、j=3のマトリクス係数行列となる。上記式(3)で表されるマトリクス演算は、第1の色データが無彩色を表すデータである場合には影響を及ぼさない。第1の色データが無彩色を表すデータである場合には、R1=G1=B1=αとなり、色変換係数Fijの値に関わらず第2の色データR2、G2、B2と第1の色データR1、G1、B1の値は同一となる。したがって、上記式(3)の演算による無彩色の階調表現能力の低下は発生しない。
第2の色データR2、G2、B2は、データ変換手段4bへと入力される。データ変換手段4bでは、第2の色データR2、G2、B2を第3の色データR3、G3、B3へと変換する。データ変換手段4bにて行われる変換は、例えば下記の式(4)にて表される所定のマトリクス演算により行われる。
Figure 0004703219
なお、上記式(4)において、Dijは入力される第1の色データの従う色空間、または画像表示手段4の特性を考慮して決定されるi行j列のマトリクス係数行列であり、i=3、j=3である。変換された第3の色データR3、G3、B3は、画像表示手段5へと入力され、画面上にカラー画像が形成される。なお、上記式(3)および式(4)のマトリクス演算は、統合して1つのマトリクス演算にすることも可能である。本実施の形態の画像表示装置は以上のように動作する。以下、係数算出手段2bにおいて色変換係数Fijを決定する動作について更に述べる。
周囲光データSr、Sg、Sbは、それぞれ周囲光の赤、緑、青成分の大きさを表すデータであり、例えばSrの値がSg、Sbと比較して大きい場合、周囲光は赤みの強い光であると考えられる。この場合、知覚色としても赤みが強くなるため、色変換係数Fijとしては、赤と比較して緑および青の彩度をより強めるような係数とする。また、周囲光データSr、Sg、Sbの総和(もしくは重み付け加算した値)が周囲光の明るさを表すと考えられる。したがって、周囲光データSr、Sg、Sbの総和が大きいほど、より彩度を強めるような係数とする。色変換係数Fijは、下記の式(5)のように表すことができる。
Figure 0004703219
上記式(5)において、f11、f21、f31は第1の色データにおける赤を表現するための第2の色データR2、G2、B2の大きさをそれぞれ決定するための係数である。また、f12、f22、f32は第1の色データにおける緑を表現するための第2の色データR2、G2、B2の大きさ、f13、f23、f33は第1の色データにおける青を表現するための第2の色データR2、G2、B2の大きさをそれぞれ決定するための係数である。よって、例えばf11の値を大きくするか、もしくはf21、f22の値を小さくすることにより、表示される赤の彩度を強めることができる。一般に、当該色における原色成分に関わる係数の値を大きく、または補色成分(補色成分を構成する色。例えば、当該色が赤の場合、補色はシアンであり、シアンを構成する緑と青が補色成分となる)に関わる係数を小さくすることにより、当該色の彩度を強めることができる。また、係数の変化量が大きいほど、彩度の調整量は大きくなる。
係数算出手段2bにおいては、周囲光データSr、Sg、Sbの値から周囲光の色および明るさを算定し、算定結果に基づいて赤、緑、青の彩度調整量を決定し、色変換係数Fijの値を決定する。例えば、周囲光データSrの値とf11、f21、f31の値を関連付けたテーブル、周囲光データSgの値とf12、f22、f32の値を関連付けたテーブル、周囲光データSbの値とf13、f23、f33の値を関連付けたテーブルを予め作成しておき、テーブルを参照して色変換係数Fijの値を決定することも考えられる。なお、第2の色データR2、G2、B2における総和(もしくは重み付け加算した値)が第1の色データR1、G1、B1におけるもの以上となるように、色変換係数Fijの値を決定することにより、表示明度の低下が発生することなく、彩度の調整が可能となる。
ここで、上記の例では、周囲光は赤みの強い光であると判定される場合には、赤と比較して緑および青の彩度をより強めるような色変換係数とすることを述べたが、周囲光が非常に明るい場合には、周囲光の色への順応効果が強くなることが考えられる。この場合には、赤、緑、青の彩度を一様に強める、もしくは緑および青と比較して赤の彩度をより強めるような係数とすることも考えられる。
上記の場合に、赤の彩度を強めるのは、周囲光が非常に明るく、赤みが強い場合には、鑑賞者の目が周囲光に順応し、結果として赤みの強い光を白色と感じるように目の感度調整が行われ、表示色においてむしろ赤みが弱く(もしくは緑、青と同程度に)感じられることがあり、これを補償するためである。
以上のように、本発明に係る画像表示装置によれば、無彩色の階調表現能力の低下や、明るい周囲光下における表示明度の低下を生じることなく、様々な周囲光が存在する環境下での色再現性を改善し、視認性を向上することができる。また、周囲光の色も検出することにより、周囲光の色に応じた色再現性の改善が可能となる。
実施の形態3.
図5は、本発明に係る実施の形態2の画像処理装置における色変換手段6の一例を示すブロック図である。色変換手段6は、αβ算出手段7、有彩色成分データ算出手段8、マトリクス演算項算出手段9、マトリクス演算手段10を備えており、第1の色データR1,G1,B1は、αβ算出手段7、有彩色成分データ算出手段8、およびマトリクス演算手段10に入力される。
αβ算出手段7は、第1の色データR1,G1,B1の最大値βおよび最小値αを選択して出力する。最大値βおよび最小値αは、有彩色成分データ算出手段8に入力される。最小値αはマトリクス演算手段10にも入力される。ここで、最小値αは、第1の色データR1,G1,B1に含まれる無彩色成分(グレイ成分)を表すデータである。
有彩色成分データ算出手段8は、第1の色データR1,G1,B1、および最大値β、最小値αを用いて6つの有彩色成分データr,g,b,y,m,cを算出する。有彩色成分データr,g,b,y,m,cは、第1の色データR1,G1,B1により表される色から無彩色成分を除いた色(有彩色)の赤、緑、青、イエロー、マゼンタ、シアンの各色成分の大きさを表すデータである。これらの有彩色データは、r=Ri−α,g=Gi−α,b=Bi−α,y=β−Bi,m=β−Gi,c=β−Riの減算処理により求められる。
有彩色成分データ算出手段8により出力された有彩色成分データr,g,b,y,m,cはマトリクス演算項算出手段9に入力される。
マトリクス演算項算出手段9は、有彩色成分データr,g,b,y,m,cを用いて、赤、イエロー、緑、シアン、青、マゼンタの6つの各色相成分に有効なマトリクス演算項hr,hg,hb,hc,hm、hyを算出する。マトリクス演算項hr,hg,hb,hc,hm,hyは、以下の式(6)により算出される。ただし、min(A,B)はAとBのうち小さい方の値を表す。
Figure 0004703219
図6(A)〜(F)は、マトリクス演算項hr,hy,hg,hc,hb,hmと、赤、イエロー、緑、シアン、青、マゼンタの6つの色相との関係を模式的に示した図である。図6に示すように、第1のマトリクス演算項hr,hg,hb,hc,hm,hyは、それぞれ、赤、緑、青、シアン、マゼンタ、イエローの色相において最大となり、他の色相においては大きさが0となる。すなわち、マトリクス演算項hr,hg,hb,hc,hm,hyは、第1の色データR1,G1,B1により表されるカラー画像における、赤、緑、青、シアン、マゼンタ、イエローの色相成分にのみ有効な演算項といえる。
マトリクス演算項算出手段9により出力されるマトリクス演算項hr,hy,hg,hc,hb,hmは、マトリクス演算手段10に入力される。マトリクス演算手段10には、色変換係数であるマトリクス係数行列Fijもまた入力される。
マトリクス演算手段10は、下記式(7)に示すマトリクス演算により色変換処理を行い、第2の色データR2,G2,B2を算出する。
Figure 0004703219
上記式(7)に示すマトリクス演算によれば、赤、イエロー、緑、シアン、青、マゼンタの6つの色相成分、および無彩色における色再現をそれぞれ独立に調整することができる。
本実施の形態の色変換手段6に対しては、色変換係数Fijはi=3、j=7の係数行列にて表され、図4の係数算出手段2bはこの色変換係数Fijの値を決定することになる。ただし、無彩色の階調表現能力の低下を避けるため、第1の色データが無彩色を表すデータである場合に演算処理を行わないことを考慮すると、無彩色成分を表すαに対する係数は0となる。この時、色変換係数Fijは、下記の式(8)のように表すことができる。
Figure 0004703219
上記式(8)において、f11、f21、f31は第1の色データにおける赤を表現するための第2の色データR2、G2、B2の大きさをそれぞれ決定するための係数である。同様に、f12、f22、f32は緑、f13、f23、f33は青、f14、f24、f34はシアン、f15、f25、f35はマゼンタ、f16、f26、f36はイエローを表現するための第2の色データR2、G2、B2の大きさをそれぞれ決定するための係数である。よって、例えばf11の値を大きくするか、もしくはf21、f22の値を小さくすることにより、表示される赤の彩度を強めることができる。一般に、当該色における原色成分に関わる係数の値を大きく、または補色成分に関わる係数を小さくすることにより、当該色の彩度を強めることができる。また、係数の変化量が大きいほど、彩度の調整量は大きくなる。
係数算出手段2bにおいては、周囲光データSr、Sg、Sbの値から周囲光の色および明るさを算定し、算定結果に基づいて赤、緑、青、シアン、マゼンタ、イエローの彩度調整量を決定し、色変換係数Fijの値を決定する。
例えば、周囲光が赤みの強い光であると判定される場合には、赤と補色関係となるシアンの彩度を最も強くし、次いで緑および青、次にイエローおよびマゼンタ、最後に赤の順の大きさにて彩度を強めることが考えられる。すなわち、赤から色相が離れる色ほど彩度を強める。またこの際、色相についても同時に調整することが考えられる。例えば、周囲光が赤みの強い光であると判定される場合には、知覚されるイエローは赤味の強いイエロー(オレンジ)となることが判定され、これを補正するために表示するイエローは赤みの弱い色とする。この場合、上記の式(8)において、f16の値を小さくし、またはf26の値を大きくし、またはこれらをともに行う(f16の値を小さくするともに、f26の値を大きくする)。
以上のように、本発明に係る画像表示装置によれば、無彩色の階調表現能力の低下や、明るい周囲光下における表示明度の低下を生じることなく、様々な周囲光が存在する環境下での色再現性を改善し、視認性を向上することができる。また、周囲光の色も検出することにより、周囲光の色に応じた色再現性の改善が可能となる。また、本実施の形態における色変換手段を備えることにより、検出された周囲光に応じて赤、イエロー、緑、シアン、青、マゼンタの6つの色相における彩度を個別に調整可能となる。
本発明に係る画像表示装置の一実施例を示すブロック図である。 周囲光の明るさと周囲光データSの値との関係の一例を表す図である。 周囲光データSの値と彩度調整係数kcの関係の例を表す図である。 本発明に係る画像表示装置の一実施例を示すブロック図である。 色変換手段の内部構成の一例を示すブロック図である。 6つの色相とマトリクス演算項との関係を模式的に示す図である。
符号の説明
1、1b 周囲光検出手段、 2、2b 係数算出手段、 3 彩度調整手段、 4、4 データ変換手段、 5 画像表示手段、 6 色変換手段、 7 αβ算出手段、 8 有彩色成分データ算出手段、 9 マトリクス演算項算出手段、 10 マトリクス演算手段

Claims (6)

  1. カラー画像を表す第1の色データの彩度を調整して、上記第1の色データに対応する第2の色データを出力する彩度調整手段と、
    上記第2の色データに基づいて画像を表示する画像表示手段と、
    上記画像表示手段の周囲光の明るさ及び色を検出し、検出結果を表す周囲光データとして、上記画像表示手段の周囲光の色成分の大きさを表すデータを出力する周囲光検出手段を備え、
    上記彩度調整手段は、上記周囲光データに基づいて上記第1の色データの彩度を調整し、
    上記彩度調整手段は、上記第1の色データの彩度に加え、色相も調整することが可能な色変換手段であり、上記周囲光データに基づいて色変換を行い、
    上記色変換手段は、上記第1の色データにより表される各画素における色の属する色相において補色となる色成分を上記周囲光データの値に基づいて減じる色変換を行う
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 上記色変換手段は、赤、イエロー、緑、シアン、青、マゼンタの6つの色相における第1の色データの彩度を個別に調整することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 上記色変換手段は、上記周囲光の色の色相から遠い色相の色ほど大きく彩度調整を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. カラー画像を表す第1の色データの彩度を調整して、上記第1の色データに対応する第2の色データを出力する彩度調整手段と、
    上記第2の色データに基づいて画像を表示する画像表示手段と、
    上記画像表示手段の周囲光の明るさ及び色を検出し、検出結果を表す周囲光データとして、上記画像表示手段の周囲光の色成分の大きさを表すデータを出力する周囲光検出手段を備え、
    上記彩度調整手段は、上記周囲光データに基づいて上記第1の色データの彩度を調整し、
    上記彩度調整手段は、上記第1の色データの彩度に加え、色相も調整することが可能な色変換手段であり、上記周囲光データに基づいて色変換を行い、
    上記色変換手段は、赤、イエロー、緑、シアン、青、マゼンタの6つの色相における第1の色データの彩度を個別に調整する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  5. カラー画像を表す第1の色データの彩度を調整して、上記第1の色データに対応する第2の色データを出力する彩度調整手段と、
    上記第2の色データに基づいて画像を表示する画像表示手段と、
    上記画像表示手段の周囲光の明るさ及び色を検出し、検出結果を表す周囲光データとして、上記画像表示手段の周囲光の色成分の大きさを表すデータを出力する周囲光検出手段を備え、
    上記彩度調整手段は、上記周囲光データに基づいて上記第1の色データの彩度を調整し、
    上記彩度調整手段は、上記第1の色データの彩度に加え、色相も調整することが可能な色変換手段であり、上記周囲光データに基づいて色変換を行い、
    上記色変換手段は、上記周囲光の色の色相から遠い色相の色ほど大きく彩度調整を行う
    ことを特徴とする画像表示装置。
  6. 上記彩度調整手段は、上記周囲光が明るくなるに従って上記第2の色データの彩度をより高いものにすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
JP2005060261A 2005-03-04 2005-03-04 画像表示装置 Expired - Fee Related JP4703219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005060261A JP4703219B2 (ja) 2005-03-04 2005-03-04 画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005060261A JP4703219B2 (ja) 2005-03-04 2005-03-04 画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006243454A JP2006243454A (ja) 2006-09-14
JP4703219B2 true JP4703219B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=37049919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005060261A Expired - Fee Related JP4703219B2 (ja) 2005-03-04 2005-03-04 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4703219B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100843089B1 (ko) * 2006-10-17 2008-07-02 삼성전자주식회사 영상의 시인성을 향상시키는 장치 및 방법
KR100844780B1 (ko) * 2007-02-23 2008-07-07 삼성에스디아이 주식회사 유기 전계 발광표시장치 및 그 구동방법
KR100844775B1 (ko) * 2007-02-23 2008-07-07 삼성에스디아이 주식회사 유기 전계발광 표시장치
KR100844781B1 (ko) * 2007-02-23 2008-07-07 삼성에스디아이 주식회사 유기 전계 발광표시장치 및 그 구동방법
KR20090015302A (ko) * 2007-08-08 2009-02-12 삼성모바일디스플레이주식회사 유기전계발광표시장치 및 그의 구동방법
JP2009053063A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Sekonic Corp カラーメータ
JP4997065B2 (ja) * 2007-10-29 2012-08-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両制御装置
JP2009258219A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Denso Corp 表示装置
JP5321089B2 (ja) * 2009-01-26 2013-10-23 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、画像表示装置、及び画像処理方法
KR101716726B1 (ko) * 2010-11-15 2017-03-15 엘지디스플레이 주식회사 영상 표시장치 및 구동방법
JP6129358B2 (ja) * 2014-01-29 2017-05-17 三菱電機株式会社 画像表示装置
JP2015176013A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 三菱電機株式会社 光発電装置における表示装置
CN104795022B (zh) * 2015-03-26 2017-09-29 繁昌县倍思生产力促进中心有限公司 一种光强自适应型led显示屏

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001169125A (ja) * 1999-12-09 2001-06-22 Mitsubishi Electric Corp 画像表示装置
JP2003052050A (ja) * 2001-05-30 2003-02-21 Sharp Corp カラー表示装置
JP2004333839A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Fuji Photo Film Co Ltd 画像表示装置及び携帯型電子機器
JP2005134866A (ja) * 2003-04-18 2005-05-26 Sharp Corp カラー表示装置、色補正方法および色補正プログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05344327A (ja) * 1992-06-11 1993-12-24 Canon Inc 複写装置
JP2907057B2 (ja) * 1995-04-20 1999-06-21 日本電気株式会社 輝度自動調整装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001169125A (ja) * 1999-12-09 2001-06-22 Mitsubishi Electric Corp 画像表示装置
JP2003052050A (ja) * 2001-05-30 2003-02-21 Sharp Corp カラー表示装置
JP2005134866A (ja) * 2003-04-18 2005-05-26 Sharp Corp カラー表示装置、色補正方法および色補正プログラム
JP2004333839A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Fuji Photo Film Co Ltd 画像表示装置及び携帯型電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006243454A (ja) 2006-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4703219B2 (ja) 画像表示装置
EP1747665B1 (en) Method for processing color image data
JP5897159B2 (ja) 表示装置及びその制御方法
JP2009500654A (ja) ディスプレイを駆動するための信号を変換する方法及び装置並びに前記方法及び装置を利用したディスプレイ
WO2010024313A1 (ja) 映像表示装置
US20080123944A1 (en) Apparatus and method for color reproduction
JP5663063B2 (ja) 表示装置
WO2006025120A1 (ja) 画像表示装置および画像表示方法
US20040246267A1 (en) Color image processing method, color image processor, color display, computer program for implementing the color image processing method
JP2002232905A (ja) 色度変換装置および色度変換方法、表示装置および表示方法、記録媒体、並びにプログラム
WO2020100724A1 (ja) 画像処理システム、画像処理装置、およびコンピュータープログラム
WO2006085274A2 (en) Method of displaying an image and correspond image-display system
WO2014141884A1 (ja) 画像処理装置及び液晶表示装置
JP4333421B2 (ja) 映像表示装置
WO2016111362A1 (ja) 液晶表示装置、液晶表示装置の制御方法
JP4859927B2 (ja) カラー品質制御のための方法、システム、およびデバイス
JPH0846989A (ja) 色変換方法及びその装置
JP4542600B2 (ja) 映像表示装置
JP6129358B2 (ja) 画像表示装置
JP2007324665A (ja) 画像補正装置及び映像表示装置
US7557953B2 (en) Image processing device and image processing method
JP4470587B2 (ja) 画像表示装置
JP2009005097A (ja) 色域調整装置および色域調整方法
JP2010128040A (ja) 表示装置
TWI556224B (zh) 場序型顯示方法及場序型顯示裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4703219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees