JP4702841B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このような本体枠への基板ケースの取り付け作業は、従業員などの作業者が基板ケースを手で持った状態で本体枠に取り付けていた。また、基板ケースの本体枠からの取り外し作業も同様に作業者の手作業によるものであった。
図1は弾球遊技機の一例を示す正面図で、図2は背面図である。
弾球遊技機は、遊技盤ベースに始動入賞口や遊技釘などの種々の遊技部材を備えて構成した図示しない遊技盤が装着される本体枠1と、該本体枠1内で遊技盤の背面側に配設され、該遊技盤を介して視認可能な図示しない演出表示装置(例えば液晶表示装置など)と、該演出表示装置の背面側に配設される種々の裏機構2と、この本体枠1の前面側にて開閉可能に備えられ、前記遊技盤を視認可能にして配設される開閉扉3と、該開閉扉3の前面側に一体に備えられる上皿4と、該開閉扉3の下方にて本体枠1の前面側に配設される下皿5およびハンドル6とを備えて構成されている。
また、本実施例では、前記開閉扉3が配設される本体枠1の前面側上部に、該本体枠1上部に備えられる図示しない左右のスピーカを覆うように任意形状のカバー部材7が配設されている。
本実施例では、図示はしないが、三列で変動表示する各図柄群に応じて三箇所のボタン8(8a,8b,8c)が備えられている。この図柄停止ボタン8の配設個所、配設個数若しくは形状などは特に限定されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
このように、図柄停止ボタン8を備え、遊技者が演出表示装置に変動表示される図柄を自己の意思により停止させることができることから、遊技に積極的に参加することができ、遊技に対する興趣が向上する。
このようにハンドル6を遊技機の左側に備えたことにより、特に左利きの遊技者にとってハンドル操作がし易くなる。また、本実施例では、上述したように、上皿4の前面に図柄停止ボタン8を配設しているため、この図柄停止ボタン8の操作が右手で行え、ボタン操作がし易い。
なお、ハンドル6は、遊技者側から見た状態で右側に備えられる形態であってもよく特に限定解釈されるものではない。
そして、本体枠1の背面には、前記主制御基板11等を覆うカバー体17が開閉可能に備えられているとともに、図14及び図15に示すように、前記電源スイッチ15の操作により遊技機への電源が供給されている状態において、閉扉状態の前記カバー体17の開放を規制する開放規制機構49を備えている。
前記案内受部29の入口の内径d1は、前記案内突部23の先端の外径d2より大きく形成されるとともに、入口から内方に向けて徐々に小径となるように形成されている(図27参照)。
また、図17乃至図22及び図25に示すように、この保持部28,28の反案内受部側には、該保持部28,28と略同軸状に突設した固定部30,30をそれぞれ一体的に設けている。
この固定部30は、内部に雌ネジ部を有した所定長さの円筒状に形成されている。
すなわち、図14、図15、図25及び図26に示すように前記取付面部32に、前記固定部30を遊嵌する程度の内径とした円筒状の孔部からなる固定受部33を設け、該固定受部33に前記固定部30を挿入するとともに、固定部30のビス孔30aの開口30bを外方に臨ませ、該外方に臨んだ状態のビス孔30aの開口30bからワッシャ30cを介してビス止めし、取付面部32にコネクタ受部21を一体に備えたコネクタ取付部材22を取り付ける。これにより、ビス30dを介して取り付けられたコネクタ受部21は、固定部30が固定受部33内で周方向に所定のクリアランス34をもって挿入されているため、その所定クリアランス34分だけコネクタ受部21の全体が揺動可能であるため、コネクタ受部21の位置は必要に応じて移動(変位)することができる。
すなわち、本実施例では、このような取付誤差吸収機構35を備え、コネクタ受部21がコネクタ取付ベース31に対して遊嵌されていることとしたため、主制御基板11のコネクタ19とコネクタ受部21との接続位置が多少ずれていたとしても、コネクタ受部21がコネクタ取付ベース31内で揺動して接続位置を変位して接続可能とする。
案内部37は、図8に示すように、それぞれ後述する案内溝36の案内部挿入領域36a(例えば、図24参照)に挿入可能な大きさに形成されている係止爪37aを備えるとともに、夫々の係止爪37aを背中合わせ状にして前記着脱位置D1から連続して設けられている。
また、主制御基板11のコネクタ19を、基板ベース16に備えたコネクタ受部21に接続する位置を取付位置D2(例えば、図9及び図10で基板ケース24を実線で示す位置を参照。)とし、主制御基板11をコネクタ受部21に取付操作するにあたり、基板ベース16上にセットし、基板ベース16から着脱可能な位置を着脱位置D1(例えば、図9及び図10で基板ケース24を仮想線で示す位置を参照。)とする。
案内溝36は、図24に示すように、下部第2ケース24b-2の裏面の所定領域にて、主制御基板11の移動方向に平行して設けられる二本の長溝であって、基板ケース24の接続側(コネクタ19側)端部24cと相反する側(非接続側)の端部24d寄りの所定位置(着脱位置D1)から接続側端部24c方向(取付位置D2方向)に向けて所定長さをもって形成されている。
案内溝36は、図24に示すように、前記基板ケース24裏面の非接続側寄りから連続して設けられ、前述した案内部37の係止爪37aを挿入可能な溝幅を有する案内部挿入領域36aと、該挿入領域36aの端部から、該挿入領域幅よりも小さい幅でもって連続して延設され、前記案内部37の係止爪37aを係止する係止領域36bを備えて構成されている。
なお、上述した案内部37と前記案内溝36の形状及び配設個数は、本実施例に限定されるものではなく、上述した通り、主制御基板11を収容した基板ケース24を着脱位置D1から取付位置D2へと案内し得る構造であれば本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、図17及び図18に示すように、基板上部ケース24aの一端部24a-1には、前述した保持部28の案内受部29に係合される所定長さの案内突部23が、前記コネクタ19の両端位置にて、該コネクタ19の端子突出方向と平行にそれぞれ突設されている。
案内突部23は、略円柱状に形成されるとともに、その外径が、先端から基端に向けて徐々に大径となるように形成されている(図27参照。)。
従って、図27に示すように、前記保持部28の案内受部29の入口の内径d1が、前記案内突部23の先端の外径d2よりも大きく形成されていることから、案内突部23と案内受部29の位置決めが容易になし得、基板ケース24を適正な位置へと案内することができるため、基板ケース24の取り付け作業性を向上する。
なお案内機構38は、本実施例では案内突部23を基板ケース24側に設け、案内受部29をコネクタ受部21を備えたコネクタ取付ベース31側の保持部28に設ける構成としているが、前記本体枠1と前記基板ケース24のいずれか一方に案内突部23が、いずれか他方に案内受部29がそれぞれ設けられてなる構成であればよく何等本実施例に限定されるものではない。
この係合受部71は、図7に示すように、前記コネクタ取付ベース31に備えられる係合部材72(詳細については後述する。)が係合する。
さらに本実施例では、図12、図13、図17、図18、図20、及び図23に示すように、前記凹部39の他端位置から連続して表面に突出する凸条部41を一体的に設けている。この凸条部41は、主制御基板11をコネクタ受部21から引き離して取り外す場合に、基板ケース24を水平方向に引張るために作業者が把持する部位として機能する。
なお、電源基板13にも電源スイッチが設けられているが、少なくとも、この電源スイッチ15が設けられていればよい。
このカバー体17は、背面視左端の上下位置に軸支部を設け、その軸支部が、基板ベース16の背面視左端に設けた軸受部に軸受けされて回動可能(開閉可能)に備えられる。
また、カバー体17にはフランジ(係止ピン)が複数(左上・右上・右下)設けられており、カバー体17装着時に、前記フランジと同軸上となる位置に設けられた基板ベース16上のフランジ係止部に係止可能となっている。
また、例えば図2及び図12に示すように、カバー体17の略中央位置には、主制御基板11を収容する基板ケース24の表面の一部(本実施例では凸条部41など)が臨む開口17bも形成されている。
従って、各フランジをそれぞれ基板ベース16に係止させた状態で、右端中央位置に設けられた開口17aから電源スイッチ15が臨み、略中央位置に設けられた開口17bから基板ケース24の凸条部41が臨む形態となっている。
この第1ボス42乃至第3ボス44には、後述する開放規制機構49の本体部51を摺動可能に取り付けるビス45が螺合される。
第1ボス42乃至第3ボス44は、図6、図14及び図15に示すように、カバー体17の裏面に本体部51をビス45を介して一体的に配した際に、本体部51の表面(本実施例では、後述する立上り壁61aの表面)との間に所定の隙間Cを形成する突出長さを有するものとする。
一般に遊技機は、遊技場の島設備に対して、遊技機の背面同士が対向するように取り付けられている。また、島設備には、遊技機へ供給する遊技球が流下する補給樋が設けられ、各遊技機は、この補給樋の下方に配設されることから、補給樋から溢れ出した遊技球が遊技機へと落下することがある。そして、この落下した遊技球がカバー体に設けられている通気孔から侵入した場合、カバー体内部の各部材を損傷したり、電気部品がショートしたりして遊技機が損傷したりする虞があった。
そこで、本実施例のように通気孔46内方に昇り傾斜状の傾斜部47を備えたことにより、カバー体17内方への外部からの遊技球の侵入を阻止することができる。また、本実施例によれば、この傾斜部47を介してカバー体17内方に形成される開口48を、副制御基板12の基板ケース25の一端25aに近接して臨ませているため、副制御基板12で発生した熱を効率的に遊技機外方へと逃がすことができ、放熱効果を向上させることができる。さらに、外気を副制御基板12方向へと案内する外気誘導ガイドとして傾斜部47が機能するため、副制御基板12の冷却効果も有している。
前記第2被係止片60には、表裏面にわたって連通する挿通孔60aが形成されている。
長孔61は、前記カバー体17の各ボス(第1ボス42乃至第3ボス44)を孔内に挿通して移動可能な程度にボス(第1ボス42乃至第3ボス44)よりも大径で、かつ該ボス(第1ボス42乃至第3ボス44)内に本体部51の裏面側からビス45を螺合する際に用いられるワッシャ40の径よりも小径であるとともに、ボス(第1ボス42乃至第3ボス44)の全体長さよりも僅かに浅い孔深さをもって形成されるものとする。
係合部63は、単に前記操作部15aを挟み込んで係合する二枚の平行な横板状をもって形成されているものであってもよく、また、前記操作部15aの外周全域を嵌め込む程度の内部空間を有する筒形状に形成されているものであってもよく、前記本体部51のスライド操作時に、前記操作部15aを係合して追随させることにより、スイッチのON・OFF操作が可能であればその形状について限定解釈はされず本発明の範囲内で設計変更可能である。
本実施例では、カバー体17の開口17aに臨む本体部51の凹面部56の略中央位置で、かつ前記係合部63の直上に突設されており、第1片52,第2片53,第3片58の平面高さよりも僅かに突出する高さで、かつカバー体17の開口17a内に収容されてカバー体17の平面からは突出しない高さとしている。
なお、摺動操作部65の配設位置や形状などは特に限定されず、本体部51を摺動操作可能な形態をもって凹面部56に備えられているものであればよく、本発明の範囲内で設計変更可能である。また、別途治具を用いて作業者が摺動操作する場合を想定すれば、この摺動操作部は、その所定の治具を挿入可能な溝構成をもって凹面部56に備えられるものであってもよい。
本実施例では、図9乃至図15及び図17乃至図21に示すように、前記コネクタ取付ベース31の左右上端から水平方向に相対向して突設されている面部31b,31bの表面にそれぞれ一体的に突設されている。
具体的にその形状を説明すると、面部31bの表面から断面視逆L字形状に突設され、前記本体部51の第1被係止片59に係止可能な第1係止片67aを備え持つ第1開放規制部67と、面部31bの表面から断面視逆L字形状に突設され、第2被係止片60に係止可能な第2係止片68aを備え持つ第2開放規制部68とで構成されている。本実施例では、前記第1係止片67aと第2係止片68aのそれぞれの開口67b,68b側が、図14及び図15にて、図面上、矢印S2方向に向けて開放されている。
また、図15に示すように、図面上、矢印S2方向への本体部51の移動で、第1被係止片59と第2被係止片60が、それぞれ第1係止片67aと第2係止片68aの下方位置から外れるため、第1被係止片59と第2被係止片60の上方への移動規制が解除される。
そして、上述した状態でカバー体17を閉扉方向に閉じれば、予め電源OFF(電源遮断)位置にある電源スイッチ15の操作部15aに、本体部51の裏面側に位置する係合部63が係合するとともに、第2被係止片60の挿通孔60aに、本体枠1側に備えられているコネクタ取付ベース31上に配された第2開放規制部68が挿通されて備えられる。この状態でカバー体17は閉扉可能となる(図3、図13及び図15で示す状態)。
また、この時同時に、本体部51の第1被係止片59と第2被係止片60が、それぞれ第1開放規制部67の第1係止片67aと第2開放規制部68の第2係止片68a方向に移動して、前記第1被係止片59と第2被係止片60上に、前記第1係止片67aと第2係止片68aがそれぞれ位置して係止する(図12及び図14で示す状態)。従って、前記電源スイッチ15のON操作と同時に、前記第1被係止片59と第2被係止60の上方への移動を規制し、前記カバー体17の開放を規制する。
そして、本実施例では、このようにカバー体17を開放している状態で、かつ遊技機へ電源が供給されている状態において、カバー体17を閉扉させようとした際に、カバー体17の閉扉を規制する閉扉規制機構69を備えている。
また、電源スイッチ15の操作部15aが電源供給状態位置(図面上、矢印S1方向の電源ON状態位置)にある時に、本体部51を電源供給状態位置(図面上、矢印S2方向の電源OFF状態位置)に摺動させて、係合部63を電源スイッチ15の操作部15aに係合させてカバー体17を閉扉しようとしても、本体部51の第1被係止片59,第2被係止片60が、第1開放規制部67,第2開放規制部68と干渉することで、開放状態のカバー体17の閉扉を規制する閉扉規制機構69として機能する。
したがって、カバー体17が開放状態で、電源スイッチ15の操作部15aが電源供給状態位置(図面上、矢印S1方向の電源ON状態位置)にある時は、上述した閉扉規制機構69により、カバー体17の閉扉を規制することができるため、カバー体17を閉扉する際には、常に一旦電源を遮断するように作業者に注意を促すことができる。
なお、この閉扉規制機構69を備えていない形態も本発明の範囲内である。
以下、本実施例の移動補助機構70について説明する。
この係合部材72と係合受部71からなる機構は、主制御基板11を収容した基板ケース24を、コネクタ受部21方向へと引き寄せ移動させるとともに装着させる際の装着移動補助として機能している。
保持部73は、本実施例によれば第1保持部73a乃至第5保持部73eと5個設けられており、それぞれ天板22a表面の短手方向に延設された基端73a-1側から先端73a-2側に向けて鋭角状に立上げ形成するとともに、その先端73a-2側の一側面から略半円形状に保持溝74を切欠き形成して構成されている。
第1保持部73a、第3保持部73c及び第4保持部73dは、それぞれの保持溝74の切欠き方向を同一方向に向けた状態とするとともに、第2保持部73bと第5保持部73eがそれぞれの保持溝74の切欠き方向を同一方向に向けた状態とし、かつそれぞれの保持溝74を、後述するシャフト75が挿通可能なように同軸上となるように第1保持部73a乃至第5保持部73eが配設されている。
すなわち、シャフト75は、前述した第1保持部73a乃至第5保持部73eにより、円柱状横棒部75aがコネクタ取付ベース31の所定位置で回動可能に軸支されるとともに、両端の軸支部75c,75cが外方に突出して引寄せ誘導部76を回動可能に軸支する。なお、本実施例では、円柱状横棒部75aと円柱状縦棒部75b,75bと軸支部75c,75cはそれぞれ同径にて構成されている。
前記先端部76bは、図7及び図23に示すように、主制御基板11を収容した基板ケース24に設けられた係合受部71に係止可能な鉤状の係止部77が設けられており、相対向する左右の軸支面部76d,76dにはシャフト75の両端部に設けられた軸支部75c,75cを回動可能に挿通する軸孔76d-1,76d-1を同軸上に設けている。
従って、この引き寄せ誘導部76は、コネクタ受部21を一体に備えたコネクタ取付ベース31上で、シャフト75の回動作動によって着脱位置D1方向と取付位置D2方向に回動可能に備えられる。
主制御基板11を装着する場合は、着脱位置D1にて、基板ベース16に設けられた案内部37に、基板ケース24の裏面に設けられた案内溝36を臨ませ、その状態で案内溝36に沿って取付位置D2方向へと主制御基板11を収容した基板ケース24を所定距離スライド移動させる。
そしてその後、引寄せ誘導部76は、少なくともコネクタ19とコネクタ受部21同士の接続長さZと、係止部77の折返し部分長さPとを足した分だけ移動可能としているため、引寄せ誘導部76を着脱位置D1方向へと回動移動(図中、R2方向)させ、基板ケース24上の凹部39内に係止部77を位置させる。
そして、引寄せ誘導部76を取付位置D2方向へと回動移動(図中、R1方向)させる。これにより、係止部77が係合受部71に係止され、主制御基板11のコネクタ19をコネクタ受部21方向へと引寄せ移動させる。
そして、さらに引寄せ誘導部76を取付位置D2方向へと回動操作(図中、R1方向)すると、基板ケース24の一側24a-1に突設した案内突部23が、コネクタ受部21側に備えた案内受部29によって適正位置に案内されて位置決めされるとともに、コネクタ19とコネクタ受部21同士が接続される。
すなわち、作用点Bと支点と軸支部75cの回動軌跡位置Aとが直線位置に重なった臨界点でコネクタ19とコネクタ受部21同士が接続し、この臨界点位置からさらに引寄せ誘導部76上から負荷を掛けることで、係止部77を弾性変形させて軸支部75c位置を図面上で下方向に回動(図中、R1で示す時計方向に回動)させると、軸支部75cは、臨界点を越えて図面上で示す位置に収まる。これにより、コネクタ19とコネクタ受部21同士が接続されるとともに、引寄せ誘導部76は、上方への回動(図中、R2で示す反時計方向へ回動)が規制され、係止部77の係止状態は解除されない。
例えば、本実施例によれば、係合部材72が係合受部71に適正に係合されないと、コネクタ19とコネクタ受部21とが接続されず、この時、カバー体17は、係合状態よりも上方に浮いた状態となる。よって、このような状態のときに、カバー体17を閉扉させようとしても、係合部材72がカバー体17の裏面と干渉して開放状態のカバー体17の閉扉を規制するため、この係合部材72がカバー体閉扉規制機構78として機能している(図23参照。)。
「変形例1」
特に図示はしないが、例えばカバー体17を閉扉し、開放規制機構49によってカバー体17の開放が規制されている状態で、電源スイッチがONの位置(電源供給位置)へ移動可能とする構成であればよい。
「変形例2」
「変形例3」
「変形例4」
「変形例5」
例えば、係合部材72と係合受部71をそれぞれ複数個ずつ備える形態を採用することも可能である。
また、本実施例では、基板ケース24の表面に備えた係合受部71を引寄せて基板ケース24を誘導する形態としているが、係合受部71を基板ケース24の側面に備え、基板ケース24の側面を引き寄せて基板ケース24を誘導するものとしてもよい。この場合、誘導する際のバランスを考えて左右に移動補助機構70を備えるのが好ましい。
また、係合部材72は、コネクタ受部21を備えたコネクタ取付ベース31以外の本体枠1(基板ベース16側など)に備えて基板ケース24を引寄せ誘導する構成としてもよい。
また、係合部材72を基板ケース24側に備え、係合受部71をコネクタ受部21を備えたコネクタ取付ベース31側に備える形態としても本実施例と同様の作用効果が得られる。
さらに、基板ケース24をコネクタ受部21方向に引寄せ誘導するとともに、主制御基板11側のコネクタ19をコネクタ受部21に接続させることの可能な機構であればよく、本実施例の係合部材72と係合受部71からなる移動補助機構70に限定されることなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
「変形例6」
本実施例では、開放規制機構49の構成が実施例1にて開示している機構と若干相違している形態を採用する点と、実施例1と若干異なる構成からなる移動補助機構70を採用する点に特徴を有している。
その他の構成及び作用効果は、実施例1と同様であるため、同一箇所に同一符号を付してその説明は省略する。
前記長尺片79には、その表裏面に連通する長孔84,84を図面上S1,S2方向に同軸状に2個並設しており、本実施例の長孔84には、実施例1の長孔61表面に備えていた立上り壁61aは備えていない。
第1開放規制部67と第2開放規制部68は実施例1と同様であるため、その説明は省略する。
本実施例においても、実施例1と同様に、第1被係止片81と第2被係止片82との段差により、裏面側に所定の空間85が形成されており、該空間85が、カバー体17閉扉時の係合部材収容空間として機能する(図31及び図32参照)。
なお、本実施例では、摺動操作部65を配設する摺動操作部配設片83が長尺片79と同一平面をもって形成されているが、実施例1と同様に長尺片79から連続して段差状に形成するものであってもよく任意である。
すなわち、本実施例によれば、図29、図30、図33及び図34に示すように、凹部39は実施例1の基板ケース24に設けた凹部39と比してケース長手方向の幅を狭くし、係合受部71と近接して凹部39の他端位置を備える形態としている。なお、凸条部41構成については本実施例では採用していない。
本実施例では、カバー体17の開放規制を図る開放規制機構49の構成が実施例1にて開示している機構と相違している形態を採用する点と、主制御基板11を収容している基板ケース24を取付位置D2と着脱位置D1の間で移動させる移動補助機構70の構成が、実施例1や実施例2の構成と相違している形態を採用する点に特徴を有している。
その他の構成及び作用効果は、実施例1と同様であるため、同一箇所に同一符号を付してその説明は省略する。
そして、前記摺動操作部配設片88の表面略中央領域には摺動操作部65が突設され、裏面側には電源スイッチ15の操作部15aを挟み込んで係合可能な係合部63が垂設されている。
前記第1被係止片91,第2被係止片92,第3被係止片94は、それぞれ断面視略逆L字形状をもって構成されている。
そして、図39及び図40に示すように、その第1凹面部89と第2凹面部90の裏面側をコネクタ取付ベース31上に摺接させるとともに、前記長孔96,96内にそれぞれ前記コネクタ取付ベース31上に突設したボス97,97をそれぞれ挿入するとともに、第1凹面部89と第2凹面部90のそれぞれの表面側からワッシャ40,40を介してビス45,45を固定する。
また、ボス97,97の突出高さは、長孔96,96の孔深さよりも僅かに高く設計されている。
このとき、ビスは45、長孔96よりも大径のワッシャ40を介して止めることにより、本体部51を摺動可能にコネクタ受部21を備えたコネクタ取付ベース31側に取り付ける。
なお、本実施例の長孔96には、実施例1の長孔61表面に備えていた立上り壁61aは備えていない。
また、それぞれの開放規制部98乃至100の配設位置に対応するカバー体17の表面領域は開口されている。すなわち、それぞれの開放規制部98乃至100に各被係止片91,92,94が係止されているか否かが、その開口を介して確認し得る(図35及び図36参照。)。
そして、上述した状態でカバー体17を閉扉方向に閉じれば、図40に示すように、第2被係止片92の挿通孔93に第2開放規制部99が挿通され、第3被係止片94の挿通孔95に第3開放規制部100が挿通されて備えられる。この状態でカバー体17は閉扉可能となる(図36、図38及び図40参照)。
また、この時同時に、本体部51の第1被係止片91,第2被係止片92,第3被係止片94が、それぞれ第1開放規制部98の第1係止片98a乃至第3開放規制部100の第3係止片100a方向に移動して、前記第1被係止片91,第2被係止片92,第3被係止片94上に、前記第1係止片98a乃至第3係止片100aがそれぞれ位置して係止する。従って、前記電源スイッチ15のON操作と同時に、前記カバー体17の開放を規制する。
図41及び図42に示すように、基板ベース16の表面に取り付けられる基部103と、該基部103に回動可能に軸支されるシャフト116と、該シャフト116とともに回動し、回動軸から偏芯する位置に軸支部120を有する回動部材118と、該回動部材118の軸支部120に揺動可能に軸支される揺動部122とで構成されている。また、本実施例の基板ケース24は、下部第1ケース24b-1の略中央位置に、前記揺動部122が係合可能な係合受孔127を設けている。
また、本実施例では、図41及び図47乃至図50に示すように、基板ケース24(下部第2ケース24b-2)の裏面側に、係止片101a,101aを備えて断面視略逆L字形状をもって突設する一対の案内部101,101を備え、そして基板ベース16の相対向する所定位置には、前記案内部101,101が挿入し、かつ移動して係止可能な一対の案内溝102,102が備えられている。
案内溝102は、図41に示すように、基板ベース16の所定領域にて、主制御基板11の移動方向に平行して設けられる二本の長溝であって、コネクタ受部21の配設側(図面で右側)と相反する側(図面で左側)の所定位置(着脱位置D1)から取付位置D2方向に向けて所定長さをもって形成されている。
案内溝102は、前述した案内部101の係止爪101aを挿入可能な溝幅を有する案内部挿入領域102aと、該挿入領域102aの端部から、該挿入領域幅よりも小さい幅でもって連続して延設され、前記案内部101の係止爪101aを係止する係止領域102bを備えて構成されている。
基部103は、本実施例によれば、図42に示すように、主制御基板11を収容している基板ケース24の短手方向幅(図面上S1,S2方向の幅)よりも短い長さの長尺板状に形成されており、その短手方向と直交する長手方向において、シャフト保持部104と、シャフト保持溝108と、回動部材118を収容するとともに揺動部122を保持するボックス部109とを備えている。
なお、このシャフト保持溝108に代えて、第1保持部105から第2保持部106までを連続した一連の保持部形態とすることも可能である。
また、このボックス部109には、図44及び図46に示すように、基部103の短手方向で、相対向する開口上面縁111,111間にわたって備えられ、後述する揺動部122を水平方向移動させる揺動部係止機構112を、基部103の長手方向で対向するように設けている。本実施例では、第2保持部106と第3保持部107の上方に突設されている。
被軸支部125は、図45及び図46に示すように、本体123の開口124から垂設される長尺平板状部125aと、該平板状部125aの下端全域にわたって一体に設けられている略横長円柱状の摺動作動部125bとで構成されている。この摺動作動部125bは、前記回動部材118の軸支部120の略横長円筒状の面部121に摺動可能に遊嵌される。
また、揺動部122は、図46及び図47に示すように、その移動方向の両側下端縁にそれぞれ係止フランジ126,126を突設している。この係止フランジ126,126は、左右の被係止部下方支持面113,113と被係止部上方支持面114,114からなる前記ボックス部109の揺動部係止機構112によって、基板ケース24側の係合受孔127に係合される揺動部122の箱状本体123が水平方向に移動可能に保持される。
移動補助機構70の操作部117を反時計方向(図42及び図48にてR4で示す左方向)へ回動操作すると、シャフト116及びシャフト116に固着された回動部材118が一体に回動する。
揺動部122は、図42及び図46及び図48に示すように、回動部材118に遊嵌されて軸支され、かつ左右の係止フランジ126,126が、ボックス部109の左右の被係止部下方支持面113,113と被係止部上方支持面114,114からなる前記揺動部係止機構112によって、水平方向移動可能に箱状本体123が保持される。
従って、回動部材118の回動により、被軸支部125の外周を摺動しつつ回動方向(図面上、R4で示す左方向)に押圧するが、揺動部122の本体123は、左右の係止フランジ126,126がボックス部109の揺動部係止機構112によって保持されているため、その回動方向への押圧が、水平方向への押圧移動に変換されて着脱位置D1方向へ水平方向に移動する。
そして、揺動部122が、基板ケース24の係合受孔127に当接すると、当接した状態で揺動部127が着脱位置D1方向へ移動する(図48参照)。
そして、操作部117をさらに操作し、揺動部122が係合受孔127を押圧すると、主制御基板11を収容している基板ケース24裏面の案内部101が基板ベース16の案内溝102にガイドされて前記基板ケース24が着脱位置D1方向へ移動するので、主制御基板11側のコネクタ19とコネクタ受部21とが分離する(図48参照)。
このように本実施例によれば、梃子の原理で行われるため、操作部117においてかける力量を少なくして、固くて取り外しが困難なコネクタ19とコネクタ受部21同士の分離を容易かつ確実に行うことが出来る。
また、コネクタピンの延出する方向へ基板ケース24の移動を行うため、コネクタピンに対する負荷を抑制でき、製品寿命を永らえることができる。
「変形例1」
「変形例2」
例えば、基板ケース24の移動方向と同様に、回動部材118と揺動部122をそれぞれ水平移動させる機構を採用することも可能である。
また、上述した本実施例では操作部117を回動操作しているが、操作部117を押圧操作し、ギア機構を介してシャフトを回動させる機構を採用することも可能である。
11 主制御基板
16 基板ベース
19 コネクタ
21 コネクタ受部
24 基板ケース
70 移動補助機構
Claims (1)
- コネクタが備えられた制御基板と、
該コネクタを外部に臨ませた状態で前記制御基板を収容する基板ケースと、
該基板ケースに収容された前記制御基板のコネクタと対向して接続するコネクタ受部を備えた本体枠とからなる遊技機であって、
前記基板ケースは、前記本体枠に対して着脱可能な着脱位置と、前記本体枠に対して取付保持される取付位置との間で、前記本体枠裏面に沿い、かつ支持されながらスライド移動可能であるとともに、前記取付位置において前記コネクタが前記コネクタ受部へ接続される構成とされ、
基板ケースの裏面には、該基板ケースのスライド移動方向に平行して設けられた一対の案内溝が備えられ、
本体枠の裏面には、前記案内溝に挿入され、かつ前記着脱位置から取付位置までの間で前記案内溝に係止しつつ基板ケースをスライド移動可能とする一対の案内部を、基板ケースのスライド移動方向に平行して設けており、
前記基板ケースの一側には、略円柱状の案内突部が突設して備えられ、
前記本体枠には、前記案内突部を案内して係合する略円筒状の案内受部が備えられ、
前記案内突部は、その外径が、先端から基端に向けて徐々に大径となるように形成され、
前記案内受部の入口の内径は、前記案内突部の先端の外径より大きく形成されるとともに、入口から内方に向けて徐々に小径となるように形成されており、
前記本体枠と基板ケースのいずれか一方に係合受部を設け、
いずれか他方には、前記係合受部に係合し、所定範囲で移動操作可能な係合部材を設け、
前記基板ケースのスライド移動可能範囲内において前記係合部材を前記係合受部方向に移動させて前記係合受部に係合させ、該係合させた状態において前記係合部材を所定位置まで移動操作すると、前記基板ケースが前記取付位置方向へ移動されるとともに、前記係合部材が前記所定位置へ到達すると、前記基板ケースが取付位置に到達し、前記案内突部が、前記案内受部に係合されて前記コネクタが前記コネクタ受部に接続されることを特徴とする遊技機。
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