JP4701575B2 - 電話装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部からの電話着信時に使用者が不在又は何らかの理由により応答できない場合、予め設定された応答メッセージを音声にて発信元へ自動応答できる機能を備えた電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、使用者が不在で電話に出ることができないときに外部から着信があった場合、予め録音しておいた応答メッセージを音声再生して発信元へ返送する、いわゆるOGM(Out Going Message:応答メッセージ) 機能を備えた電話装置が知られている。
【0003】
OGM機能で用いられる応答メッセージとしては、発信者に伝えたい内容を使用者が自分で発声し、それを録音したものを応答メッセージ(自作応答メッセージ)として設定しておくのが一般的であるが、使用者による直接録音以外にも、例えば電話装置の出荷時に予め製造メーカ等にて種々のパターンの応答メッセージを登録しておき、その中からユーザが適宜選んで応答メッセージ(固定応答メッセージ)として設定できるようにされたものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、固定応答メッセージが予め登録された電話装置は、使用者が自分の声で応答メッセージを録音する必要がないことから、自らの声で録音することを好まない使用者にとっては便利であるものの、そのメッセージ内容は、その電話装置を購入する使用者の多くが共通して使用できることを考慮して決められている場合が多く、画一的になりがちである。そのため、例えば「只今外出しております」程度の非常に簡単な内容のものが多く、ユーザによっては、このような簡単な内容の固定応答メッセージでは物足りない場合が生じる。
【0005】
一方、自分の声を録音することにより自作応答メッセージを設定可能な電話装置では、使用者が自分の意向に合った内容のメッセージを自由に設定することができる。そのため、外出先や不在期間などをこと細かに発信者へ伝えたい場合等には非常に便利である。
【0006】
しかしながら、使用者によっては、自分で声を出して録音するのが面倒だという人もいれば、自分の声を録音すること自体あまり好まないという人もいる。また、録音した内容が気に入らなければ、気に入るまで何度も録音を繰り返さなければならない。そのため、使用者が自由に録音できるということだけを考えれば確かに便利ではあるものの、上記のような理由により、必ずしも使い勝手がいいとはいえなかった。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、使用者の状況に応じてよりきめ細かな内容の応答メッセージを設定可能であってしかも使い勝手の良いOGM機能を備えた電話装置を提供することを目的とする。
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の電話装置は、外部からの着信時に、予め設定された応答メッセージを音声信号にて発信元へ返送する応答メッセージ出力手段を備えたもの(つまりOGM機能を備えたもの)であり、受信手段が、外部から通信回線を介して送信されてくるテキストデータ(応答メッセージを変更するためのデータ)を受信して、変更手段が、その受信したテキストデータに基づいて応答メッセージを変更する。
また、テキストデータを音声信号に変換する音声合成手段を備えており、変更手段は、受信手段にてテキストデータを受信したときに、該テキストデータを音声合成手段に入力することにより音声信号に変換させ、該変換後の音声信号を応答メッセージとして設定する。そして、応答メッセージ出力手段は、外部からの着信時に、変更手段にて設定された音声信号を発信元へ返送する。
【0009】
つまり、応答メッセージとして使用したい内容のテキストデータを外部から通信回線を介して取得することにより、そのテキストデータが、新たな応答メッセージとして設定されるのである。そのため、例えば、応答メッセージとしての使用を想定したテキストデータが多種多量に蓄積されたデータベースが外部にあって、そのデータベース内のテキストデータを通信回線を介して取得できるようにすれば、そのテキストデータを応答メッセージとして使用することができる。
【0010】
従って、本発明(請求項1)の電話装置によれば、外部から必要に応じて様々なテキストデータを取得することができ、そのテキストデータを応答メッセージとして設定することができるため、使用者の状況に応じたよりきめ細かな内容の応答メッセージの設定が可能となる。しかも、従来のように出荷前に画一的に登録された固定応答メッセージの中からしか選べなかったり、自分で納得のいくまで録音を繰り返さなければならないといったことがなくなり、使い勝手の良いOGM機能を備えた電話装置を提供することが可能となる。
また、テキストデータを応答メッセージとして設定し、それを音声信号にて発信元に返送するためには、当然ながらそのテキストデータを音声信号に変換する必要があり、どのタイミングで音声信号に変換するかは任意に決めることができるが、本発明では、受信したときに音声合成手段にて変換する。そのため、テキストデータが音声合成手段によって確実に音声信号に変換され、その変換後の音声信号が確実に発信元へ返送される。
【0011】
ところで、外部から通信回線を介してテキストデータを取得する方法としては、例えば上記のように外部の応答メッセージ用データベースから適宜応答メッセージ(テキストデータ)を送信してもらって、電話装置側でそれを受信するという方法が考えられる。この方法の具体例としては、例えば電話装置がインターネットに接続する機能を備えたものであってインターネット上のWEBサイトに上記のようなデータベースがあれば、そのサイトにアクセスして応答メッセージをダウンロードすることにより、そのダウンロードした応答メッセージを新たな応答メッセージに変更することができる。
【0012】
しかし、このように電話装置から通信回線を介して外部にアクセスする方法では、確かに様々な種類の応答メッセージを入手可能ではあるものの、それは使用者が電話装置の近傍にいてはじめて可能となるのであって、例えば使用者が外出中で電話装置から離れているときは、当然ながら上記のように外部へアクセスすることはできない。
【0013】
一方、一般にどのような場合に使用者が応答メッセージを変更する必要が生じる可能性が高いのかを考えてみると、例えば応答メッセージとして「只今ABC町へ外出中です」という内容を設定中、使用者が他の場所へ移動したときは応答メッセージもその旨変更したいという場合が想定される。また例えば、海外出張中の使用者が応答メッセージとして「X月Y日に帰国します」という内容を設定しているときに、帰国予定が延びてしまったら、応答メッセージもその旨変更したいという場合も想定される。つまり、使用者が外出中に、自宅の電話装置の応答メッセージを変更したいという状況が十分に起こりうるのである。
【0014】
そこで、本発明(請求項1)の電話装置は、例えば請求項2に記載のように、受信手段が、通信回線を介して送信されてくる電子メールを受信可能であって、変更手段は、その受信手段にて受信した電子メールにテキストデータが含まれている場合に、該テキストデータに基づいて応答メッセージを設定するよう構成するとよい。このようにすれば、使用者が電子メールを送信可能な端末等を有していて、しかも自宅の電話装置へ電子メールを送信することができる場所にいる限り、あらゆる場所から任意のタイミングで応答メッセージを変更することができる。そのため、OGM機能が飛躍的に向上し、非常に使い勝手の良い電話装置の提供が可能となる。
【0015】
尚、受信手段が受信するテキストデータは、必ずしも全てが応答メッセージ用のテキストデータであるとは限らず、例えば上記のように電子メールを受信可能な場合、応答メッセージ用の電子メールである場合もあれば、応答メッセージとは関係ない電子メールである場合もある。そのため、受信手段で受信したテキストデータを無条件に新たな応答メッセージとして設定すると、全く関係ない内容が設定されてしまうおそれがある。
【0016】
そこで、例えば請求項3に記載したように、変更手段は、受信手段が受信したテキストデータに応答メッセージとして設定すべきデータが含まれているか否かを判断し、含まれていると判断したときに、該受信したテキストデータに基づいて応答メッセージを変更するようにするとよい。応答メッセージとして設定すべきデータであるか否かの判断は、例えば、ある特定の件名の電子メールを受信した場合にのみ、その電子メールの本文を応答メッセージとして設定するなど、種々の方法で判断することができる。
【0017】
従って、請求項3記載の電話装置によれば、テキストデータを受信したときに、そのデータ内に応答メッセージとして設定すべきデータがあるか否かを判断するようにしているため、送信されてくる種々のテキストデータから、本当に必要なもの(応答メッセージとして設定すべきデータ)のみを確実に取得することができる。
【0021】
次に、請求項記載の電話装置は、変更手段が、少なくとも、制御コマンド判定手段と制御コマンド設定手段とを備えたものとして構成されたものである。即ち、制御コマンド判定手段は、受信したテキストデータに、音声合成手段の動作を制御するための制御コマンドが含まれているか否かを判定するものであり、この制御コマンド判定手段にて制御コマンドが含まれていると判定されたときに、制御コマンド設定手段が、テキストデータから該制御コマンドを抽出すると共に、該抽出した制御コマンドを、音声合成手段がテキストデータを音声信号に変換する際に使用する制御コマンドとして設定するのである。
【0022】
つまり、テキストデータとして、応答メッセージの内容そのもののデータだけではなく、音声合成手段の動作を制御するための制御コマンドをも送信できるようにし、制御コマンドを含むテキストデータが受信されたときは、その制御コマンドを、以後の音声合成手段の動作時に使用する。
【0023】
制御コマンドが含まれているか否かの判断は、例えば、ある特定の件名のテキストデータ(電子メール等)を受信した場合はその電子メールの本文に制御コマンドが記載されているものと判断するようにしたり、或いは、ある特定の文字列が含まれていたら、その文字列の後に記載されているテキストデータは制御コマンドであると判断するようにしてもよく、種々の判断方法を採り得る。また、制御コマンドとしては、具体的には、例えば音声合成により得られる音声信号を男性の声にするかそれとも女性の声にするかといった、音声の質を制御するためのコマンドであったり、或いは、変換後の音声のスピードを制御するためのコマンドであるなど、種々のものが考えられる。
【0024】
このように、応答メッセージの内容だけでなく、音声合成手段の動作を制御(つまり、音声信号をどのように生成するかを制御)できるようにしたことにより、実際に発信元へ返送される音声信号を、使用者の好みや応答メッセージ内容等に応じてよりフレキシブルに生成することができ、より使い勝手の向上した電話装置の提供が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の電話装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態の電話装置1は、電話装置としての基本的な機能(通話・OGM機能など)に加え、電子メール送受信機能をも備えたものとして構成されたものであり、図1に示す如く、コントローラ2、操作パネル3、LCD(液晶表示装置)4、スピーカ5、受話器6、NCU7、及びモデム8を備えている。
【0026】
コントローラ2は、CPU15、ROM16及びRAM17等を備えた周知のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と略す)11を中心に構成され、CPU15により、受信した電子メールから応答メッセージとして設定するテキストデータ等を抽出して音声合成等を行う処理(詳細は後述)を含む各種制御処理が実行される。CPU15は、音声合成LSI13の動作も制御する。尚、CPU15が実行する各種制御処理用のプログラムは予めROM16に記憶されている。
【0027】
RAM17は、CPU15が各種制御処理を実行する際のワークエリアとして使用されるほか、受信した電子メール或いは送信した電子メールを保存するためのいわゆるメールボックスとしての領域(メール格納部27;図2参照)も確保されており、更に本実施形態では、受信した電子メールから抽出された応答メッセージ用のデータを保存するための領域(OGMデータ格納部28;図2参照)も確保されている。尚、RAM17の少なくともOGMデータ格納部28は、補助電源によってバックアップされることが望ましい。また、コントローラ2に設けられたEEPROM12は、電気的に書き換え可能な周知の不揮発性メモリであり、電話番号等の各種情報を登録しておくために設けられている。
【0028】
更に、コントローラ2には、受信した電子メールから応答メッセージ用のテキストデータが抽出されたときに、そのテキストデータを音声信号に変換するための、音声合成手段としての音声合成LSI13が設けられている。この音声合成LSI13は、CPU15からの制御指令に従い、音声合成辞書14を参照しながらテキストデータを音声信号に変換する。音声合成辞書14は、例えば音節ごとの標準的な音声データが記憶されたものである。この音声合成LSI13にて生成された応答メッセージ(音声信号)が、必要に応じて発信者側へ返送されることになる。
【0029】
操作パネル3は、ユーザが外部との通話のために電話番号を入力したり、電子メールを送信する際の各種入力操作を行うための、各種キー(押ボタン等)を備えたものである。LCD4は、操作パネル3の操作によって入力された電話番号を表示したり、各種機能選択用のメニュー画面や各種メッセージの表示、或いは受信した電子メールを表示する。スピーカ5は、電話の着信や電子メールの受信があったことを周囲に報知したり、通話中の相手の声を音声出力したりするものである。
【0030】
受話器6は、電話回線(通信回線)を通じて電話をかける際や外部からの着信時に、オフフック操作することにより電話回線を介して通話を行うためのものである。受信手段としてのNCU(網制御装置)7及びモデム8は、電話回線を介して外部との通話や電子メール送受信を行うために備えられており、このうちモデム8は、送信する電子メールデータを変調して電話回線へ送出すると共に、受信した電子メールデータを復調する機能を有する。
【0031】
本実施形態の電話装置1では、上記の通り、CPU15にて、電話装置としての各種機能を実現するための各種制御処理が実行されるのに加え、受信した電子メールに応答メッセージとして設定すべきテキストデータ(以下「OGM用テキストデータ」という)又は音声合成LSI13の動作を制御する制御コマンド(以下「音声合成用制御コマンド」という)が含まれているときに、それらを抽出して新たな応答メッセージ或いは音声合成用制御コマンドとして設定すると共に、外部からの着信時にその設定されたOGM用テキストデータを音声合成LSI13で音声合成させて発信元へ返送するための、OGM制御処理も実行される。CPU15にて実行されるOGM制御処理を機能ブロックで表すと、図2に示す如くなる。
【0032】
即ち、CPU15で実行されるOGM制御処理では、受信した電子メールがモデム8を介してメール受信・抽出部21に入力されると、メール受信・抽出部21は、受信した電子メールにOGM用テキストデータ又は音声合成用制御コマンドが含まれているか否かを判断し、いずれも含まれていない場合は通常の電子メールとしてRAM17内のメール格納部27に記憶させる。
【0033】
一方、OGM用テキストデータが含まれている場合は、そのOGM用テキストデータを抽出して新たな応答メッセージとして設定すると共に、そのOGM用テキストデータをRAM17内のOGMデータ格納部28へ記憶させ、更にその旨(設定及び記憶したこと)を通信制御部22へ伝える。また、音声合成用制御コマンドが含まれている場合は、その音声合成用制御コマンドを抽出して、音声合成LSI13が使用する新たな制御コマンドとして設定すると共に、通信制御部22へ伝送する。これにより、以後、音声合成LSI13は、メール受信・抽出部21にて設定され通信制御部22へ伝送されたこの音声合成用制御コマンドに従って動作を行うことになる。
【0034】
そして、外部から着信があったことが通信制御部22へ伝わると、通信制御部22は、音声合成LSI13を動作させることにより、応答メッセージとして設定されOGMデータ格納部28に記憶されたOGM用テキストデータを音声信号に変換する。そして、変換後の音声信号を、NCU7を介して外部(発信元)へ返送する。
【0035】
尚、受信した電子メール中にOGM用テキストデータが含まれているか否かの判断方法としては、例えば、OGM用テキストデータを電子メールにて送信する際の件名を予め決めておき、その件名の電子メールを受信したときはその電子メールの本文がOGM用テキストデータであると判断するようにしてもいいし(判断方法A)、また例えば、ある特定の文字列の後に記載された文章はOGM用テキストデータであると決めておき、受信した電子メールの本文中にその特定の文字列があれば、その文字列以後の内容がOGMテキストデータであると判断するようにしてもよく(判断方法B)、その方法は適宜決めることができる。
【0036】
音声合成用制御コマンドが含まれているか否かを判断する方法についても、上記OGM用テキストデータの判断(判断方法A,B等)と同様、種々の方法で行うことができる。また例えば、電子メールのヘッダ部分に音声合成用制御コマンドを付加することにより、その電子メールを電話装置1が受信したときに、メール受信・抽出部21がヘッダから音声合成用制御コマンドを抽出するようにしてもいい。
【0037】
上記のように、電子メール中にOGM用テキストデータ或いは音声合成用制御コマンドが含まれているか否かの判断は種々の方法を採り得るが、例えば上記判断方法Aを採用した場合に、件名を複雑なものに決めておくと、使用者が外出先でその件名を忘れてしまって、応答メッセージを変更できなくなるおそれがある。また、上記判断方法Bを採用した場合も、その特定の文字列が何であったか忘れてしまって外出先から応答メッセージを変更できなくなるおそれがある。この問題は、判断方法を複雑にすればするほど大きくなってしまう。
【0038】
そこで、本実施形態では、例えば使用者が、応答メッセージを変更したい旨を知らせる電子メールを当該電話装置1へ送信すると、その電子メールを受けた電話装置1から、応答メッセージを変更するために必要な情報(変更メール情報)を含む電子メールが使用者側へ返送されるように構成されている。つまり、使用者は、単に応答メッセージを変更したい旨の内容のメール(予め決めておくことができる)を送信するだけで、電話装置1から、応答メッセージを電子メールにて変更するのに必要な変更メール情報(上記判断方法Aにおける件名や、上記判断方法Bにおける特定の文字列など)を取得できるのである。
【0039】
変更メール情報は、例えばEEPROM12などに記憶させればよく、使用者から応答メッセージを変更したい旨の電子メールを受信したら、通信制御部22は、変更メール情報を含む電子メールを生成する。そして、その生成したメールをメール送信部23が出力することにより、使用者側へ送信されることになる。
【0040】
上記のOGM制御処理は、具体的には、図3及び図4の各フローチャートに示す通り実行される(但し、図3及び図4では、変更メール情報を送信する処理は省略している)。まず、図3は、上記OGM処理の一つとして実行される、受信した電子メールからOGM用テキストデータ或いは音声合成用制御コマンドを抽出して設定するためのOGM設定制御処理を示すフローチャートである。CPU15はROM16からOGM設定制御処理プログラムを読み出し、このプログラムに従って処理を実行する。このOGM設定制御処理は所定の周期で繰り返し実行されるものである。尚、図3に示すフローチャートにおいて、S120、S130及びS150〜S190の処理が、メール受信・抽出部21(換言すれば本発明の変更手段)としての機能を実現する処理であり、このうち特に、S150及びS160は本発明の制御コマンド判定処理が実行する処理、S170及びS180は本発明の制御コマンド設定処理が実行する処理に相当する。
【0041】
この処理が開始されると、まずステップ(以下「S」と略す)110にて、外部から電子メールを受信したか否かを判断する。本実施形態では、外部のメールサーバ(図示略)へ電子メールの着信があった場合に自動的にメールサーバから本電話装置1へその電子メールを送信してもらうようにしており、ユーザがわざわざ電子メールの受信の有無をメールサーバ側へ問い合わせしなくてもいいようにしている。
【0042】
そのため、電子メールを受信しない間はそのままこの処理を終了するが、受信したときは、S120に移行して、その受信した電子メールの中にOGM用テキストデータが含まれているか否かを判断する。ここでOGM用テキストデータが含まれていれば、S130に移行してそのOGM用テキストデータを抽出し、続くS140にて、その抽出したOGM用テキストデータをRAM17内のOGMデータ格納部28へ記憶する。そして、続くS150では、受信した電子メール中に音声合成用制御コマンドが含まれているか否かを判断し、含まれていなければS190へ移行するが、含まれているならば、S170に移行してその音声合成用制御コマンドを抽出し、続くS180にて、それまで設定されていた音声合成用制御コマンドを、その抽出した音声合成用制御コマンドに変更する。
【0043】
S190では、電子メールから抽出されたOGM用テキストデータ或いは音声合成用制御コマンドを、新たな応答メッセージ或いは音声合成用制御コマンドとして設定する。これにより、以後、その設定されたOGM用テキストデータ或いは音声合成用制御コマンドに基づいて、発信者への応答メッセージ返送が行われることになる。
【0044】
S120の判断処理で否定判定された場合(つまり受信した電子メールにOGM用テキストデータが含まれていなかった場合)は、S160に進み、S150と全く同様、電子メール中に音声合成用制御コマンドが含まれているか否かを判断する。そして含まれていればS170以降の処理に進むが、含まれていない場合は、応答メッセージの変更等とは無関係の通常の電子メールが受信されたものとしてS200へ進み、通常の電子メール受信処理(メール格納部27への記憶など)が行われる。
【0045】
次に、図4は、上記OGM制御処理の一つとして実行される、外部からの着信時に発信元へ応答メッセージを返送するためのメッセージ返送処理を示すフローチャートである。CPU15はROM16からメッセージ返送処理プログラムを読み出し、このプログラムに従って処理を実行する。このメッセージ返送処理も所定の周期で繰り返し実行されるものである。尚、図4に示すフローチャートにおいて、S330及びS340の処理が、通信制御部22(換言すれば本発明の応答メッセージ出力手段)としての機能を実現する処理である。
【0046】
この処理が開始されると、まずS310にて外部からの着信があったか否かを判断し、着信がないときはそのままこの処理を終了するが、着信があれば、S320に移行する。S320では、当該電話装置が応答メッセージ出力設定されているか否かを判断する。応答メッセージ出力設定とは、外部からの着信時に発信元へ応答メッセージを返送する旨の設定であり、使用者が任意に設定できるものである。この設定がされていない場合は、そのままこのメッセージ返送処理が終了するため、発信者が発呼を中止しない限り呼出音が鳴り続けることになり、逆に応答メッセージ出力設定がなされている場合は、S320にて肯定判定されてS330へ進む。
【0047】
S330では、音声合成LSI13を動作させることにより、応答メッセージとして設定されているOGM用テキストデータを音声信号に変換する。即ち、音声合成LSI13は、OGMデータ格納部28から応答メッセージとして設定されたOGM用テキストデータを取得し、それを音声信号に変換する。そして、続くS340にて、音声合成LSI13で音声信号に変換された応答メッセージを発信元へ返送する。
【0048】
以上詳述した本実施形態の電話装置1によれば、応答メッセージを外部からの電子メールによって変更することができるため、使用者は外出先から応答メッセージを自由に変更することができるなど、状況に応じて応答メッセージをよりきめ細かに変更・設定することができる。しかも、従来のように予めメーカ等にて画一的に登録された固定応答メッセージの中からしか選べなかったり、自分で納得のいくまで録音を繰り返さなければならないといったこともなくなるため、非常に使い勝手が良くしかも高性能のOGM機能を備えた電話装置を提供することが可能となる。
【0049】
また、OGM用テキストデータだけでなく、音声合成用制御コマンドも受信可能であり、その音声合成用制御コマンドによって音声合成LSI13の動作内容を制御することができるため、実際に発信元へ返送される音声信号を、使用者の好みや応答メッセージの内容等に応じてよりフレキシブルに生成することができる。
【0050】
尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、OGM用テキストデータを含む電子メールを受信してメール受信・抽出部21によりそのOGM用テキストデータが抽出されたときに、それをテキストデータのまま新たな応答メッセージとして設定すると共にOGMデータ格納部28へ記憶するだけにしておき、実際に着信があったときに音声信号に変換するようにしたが、これに限らず、例えば、OGM用テキストデータを含むメールを受信したときに、そのOGM用テキストデータを音声信号に変換して、変換後の音声信号を応答メッセージとして設定するようにしてもよい。
【0051】
つまり、電子メール受信と同時に音声信号への変換も行うのであり、変換後の音声信号は、例えばRAM17(望ましくは補助電源にてバックアップされている)に保存しておいてもいいし、音声合成LSI13が備えるメモリ(図示略)に保存するようにしてもいい。このようにした場合、外部からの着信時には、既に音声信号に変換されている応答メッセージがそのまま発信元へ返送されることになる。
【0052】
また、上記実施形態では、外部から電子メールを送信することにより、電子メールの内容に従って応答メッセージを変更できるものとして説明したが、応答メッセージを変更するための各種データ(OGM用テキストデータや音声合成用制御コマンド)を取得する方法としては、電子メールに限らず、外部から通信回線を介して取得できるものであれば何でも良い。
【0053】
例えば、本実施形態の電話装置1が、更に、インターネットへ接続できる機能を備えると共に、インターネットを介して入手したOGM用テキストデータ或いは音声合成用制御コマンドに基づいて応答メッセージを変更できるようにしてもよい。
【0054】
具体的には、例えばインターネット上のWEBサイトにOGM用テキストデータを多種類揃えたデータベースがあれば、そのサイトにアクセスしてOGM用テキストデータをダウンロードすることにより、そのダウンロードしたOGMテキストデータを新たな応答メッセージに変更することができる。また例えば、外部から上記WEBサイトのURL(Uniform Resource Locator)を電子メールにて送信することにより、電話装置1が自動的にそのURLへアクセスして所望のデータをダウンロードするように構成してもいい。
【0055】
尚、音声合成LSI13の機能は、CPU15のソフトウェア処理により実現(音声合成ソフトを利用)してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の電話装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 CPUで実行されるOGM制御処理を機能ブロックで表す説明図である。
【図3】 本実施形態のOGM設定制御処理を示すフローチャートである。
【図4】 本実施形態のメッセージ返送処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…電話装置、2…コントローラ、3…操作パネル、4…LCD、5…スピーカ、6…受話器、7…NCU、8…モデム、11…マイコン、12…EEPROM、13…音声合成LSI、14…音声合成辞書、15…CPU、16…ROM、17…RAM、21…メール受信・抽出部、22…通信制御部、23…メール送信部、27…メール格納部、28…OGMデータ格納部

Claims (4)

  1. 外部からの着信時に、予め設定された応答メッセージを音声信号にて発信元へ返送する応答メッセージ出力手段を備えた電話装置において、
    外部から通信回線を介して送信されてくる、前記応答メッセージを変更するためのテキストデータを受信する受信手段と、
    該受信手段にて受信した前記テキストデータに基づいて前記応答メッセージを変更する変更手段と、
    前記テキストデータを音声信号に変換する音声合成手段と、
    を備え、
    前記変更手段は、前記受信手段にて前記テキストデータを受信したときに、該テキストデータを前記音声合成手段に入力することにより音声信号に変換させ、該変換後の音声信号を前記応答メッセージとして設定し、
    前記応答メッセージ出力手段は、外部からの着信時に、前記変更手段にて設定された音声信号を発信元へ返送する
    ことを特徴とする電話装置。
  2. 前記受信手段は、前記通信回線を介して送信されてくる電子メールを受信可能であり、
    前記変更手段は、前記受信手段にて受信した電子メールに前記テキストデータが含まれている場合に、該テキストデータに基づいて前記応答メッセージを設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の電話装置。
  3. 前記変更手段は、
    前記受信手段が受信したテキストデータに、前記応答メッセージとして設定すべきデータが含まれているか否かを判断し、含まれていると判断したときに、該受信したテキストデータに基づいて前記応答メッセージを変更する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電話装置。
  4. 前記変更手段は、少なくとも、
    前記テキストデータに、前記音声合成手段の動作を制御するための制御コマンドが含まれているか否かを判定する制御コマンド判定手段と、
    該制御コマンド判定手段にて前記制御コマンドが含まれていると判定されたときに、前記テキストデータから該制御コマンドを抽出すると共に、該抽出した制御コマンドを、前記音声合成手段が前記テキストデータを音声信号に変換する際に使用する制御コマンドとして設定する制御コマンド設定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の電話装置。
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JPH1051536A (ja) * 1996-07-30 1998-02-20 Nec Commun Syst Ltd 留守番電話機
JP2000013496A (ja) * 1998-06-24 2000-01-14 Toshiba Corp コンピュータシステムおよび留守録応答メッセージ管理方法
JP2001127900A (ja) * 1999-10-26 2001-05-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信装置、電話機および通信処理プログラムを記録した記録媒体

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