JP4700497B2 - ミネラル含有乳酸菌体によるクロロフィル含有食品の緑色の退色を防止し又は退色した緑色を復元する方法、及びクロロフィル含有食品の緑色の退色防止剤又は退色した緑色の復元剤 - Google Patents

ミネラル含有乳酸菌体によるクロロフィル含有食品の緑色の退色を防止し又は退色した緑色を復元する方法、及びクロロフィル含有食品の緑色の退色防止剤又は退色した緑色の復元剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4700497B2
JP4700497B2 JP2006004282A JP2006004282A JP4700497B2 JP 4700497 B2 JP4700497 B2 JP 4700497B2 JP 2006004282 A JP2006004282 A JP 2006004282A JP 2006004282 A JP2006004282 A JP 2006004282A JP 4700497 B2 JP4700497 B2 JP 4700497B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactic acid
green
acid bacteria
containing lactic
mineral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006004282A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006217914A (ja
Inventor
勝久 矢口
惇 服部
克俊 栗原
大 恩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oriental Yeast Co Ltd
Original Assignee
Oriental Yeast Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oriental Yeast Co Ltd filed Critical Oriental Yeast Co Ltd
Priority to JP2006004282A priority Critical patent/JP4700497B2/ja
Publication of JP2006217914A publication Critical patent/JP2006217914A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4700497B2 publication Critical patent/JP4700497B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)

Description

本発明は、ミネラル含有乳酸菌体を用いた、緑色野菜や抹茶等緑茶に代表されるクロロフィルを含有し緑色を呈する食品を調理や加工食品製造等において加熱する際に起こる緑色の退色(例えば褐色に変色すること)を防止する方法、又は加熱等によって生じた変色をもとの緑色に復元する方法である。
また、本発明は、上記方法を効率良く且つ容易に実施するためのクロロフィル含有食品の緑色の退色防止剤又は緑色復元剤に関するものである。
緑色野菜や緑茶等のクロロフィル含有食品(食品素材である場合を含む)は、栄養的価値と食嗜好の両面で食品に変化と多様性を与えるので食事に欠かせない食品である。この食品の嗜好性に大きく関わるものの1つが、そのクロロフィル(葉緑素)に由来する緑色である。
そこで、食欲を増進する美しい緑色を保ち、あるいは一段と増強するために、例えば緑色野菜の保存や調理方法に関して人々は様々の工夫を凝らしてきた。例えば、冷所保存もそのひとつである。
また、加熱調理時における緑色の補強法として、緑色野菜を重炭酸ナトリウム等を加えたアルカリ性の沸騰水中で茹でる方法がある。これはクロロフィルのエステル結合部に加水分解を起こし、クロロフィルからメタノールとフィトールを除いたクロロフィリンとするものであり、このクロロフィリンは濃い緑色を呈し安定であるために調理に広く応用されている。この色調の変化は概ね許容されているが、アルカリによる水溶性ビタミン類の破壊が問題であり、さらに野菜の繊維を急速に軟化させるために柔くなりすぎる欠点もあり、青菜には使い難い面もあった。
また、グリーンピースの色付けに関して、硫酸銅を用いて安定な緑色の銅クロロフィルとする方法もあったが、過剰の銅の存在が健康に有害なため食品衛生法で禁止されている。
これらの問題を解決するために、人体に安全な微生物を介することによって過剰でない適当量のミネラルを供給する方法が考案され、特定のミネラルを増強した酵母を利用した植物の緑色の保持あるいは復元する方法が提案されている(特許文献1)。
この方法は、緑色植物をミネラル(Zn、Cu、Fe、Mg、Se、Mo、CrまたはMn)含有酵母を含む金属酵母液に接触させるというものである。
しかしながら、かかるミネラル含有酵母の利用に際して考えられる問題点は、酵母壁が硬く所定のミネラルの効果的な遊離が難しいこと、特有の酵母臭が野菜に付着すること、および酵母体内のミネラル含有量が比較的少ない(亜鉛酵母の場合は亜鉛を5質量%含有)ことからミネラル成分によるクロロフィルの安定化が十分達成できないことである。
特許第3538190号明細書
本発明は、上記のミネラル酵母における問題点を解決するため、酵母以外の微生物であって人体に害のない且つ多量のミネラルを体内に含有した微生物体をミネラル供給源とする効率的なクロロフィル含有食品の緑色の退色防止方法又は退色した緑色の復元方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するにあたり、ミネラルによりクロロフィルが安定化する技術的根拠を見出した。それは、マグネシウム−ポルフィリンの一種であるクロロフィルは、酸性液に長時間浸漬し、或いは酸性液中で加熱するとその化学構造中の中心金属であるMg2+が2原子のH+で置換されてフェオフィチンに変わり、黄褐色に変色することである。すなわち、緑色野菜の場合は茹でると野菜に含まれている有機酸のためにこの反応が起って野菜の色が悪くなるのである。
上記の知見に基づき、クロロフィルが2価の金属イオンと結合しやすいという性質を利用して、2価の金属イオンが豊富な環境下でクロロフィル含有食品を調理或いは加工すれば、クロロフィルがフェオフィチンに変化することを防止でき、野菜の緑色を安定に保つことができることを見出した。
そこで、本発明者らは、古来より用いられて安全面で問題のない各種乳酸菌の中でも、特にミネラルを高度に含有可能な乳酸菌種(Lactobacillus bulgaricus)に着目し、ミネラルを含有させた乳酸菌体(以下「ミネラル含有乳酸菌体」という)の金属イオンを緑色野菜や緑茶に代表されるクロロフィル含有食品に接触させることでクロロフィルを安定化できると考え、当該ミネラル含有乳酸菌の菌体を水に懸濁させた水懸濁液を用いて緑色野菜をボイル(「湯煮」又は「水煮」とも言う)すると、また、当該ミネラル含有乳酸菌体と抹茶を含む水溶液を煮立てると、確かに緑色の退色防止効果が得られること、また、褐色に変色した野菜を同液でボイルすると元の緑色が復元することを見出し、本発明の完成に至った。
さらに、本発明者らは、ミネラル含有乳酸菌体からのミネラルの溶出、すなわちクロロフィル含有食品のクロロフィルの安定化に寄与するミネラルの遊離促進、のためのミネラルの優れた可溶化条件についても鋭意検討した結果、アミノ酸及び/又は有機酸或いはそれらの塩を共存させることが適していることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は、ミネラル含有乳酸菌体を、クロロフィル含有食品の加熱時に共存させて、当該食品の緑色の退色を防止し又は退色した緑色を復元する方法である。
また、本発明は、ミネラル含有乳酸菌体と、アミノ酸、有機酸及びそれらの塩からなる群より選ばれた1種以上の化合物とを、クロロフィル含有食品の加熱時に共存させて、当該食品の緑色の退色を防止し又は退色した緑色を復元する方法である。
また、上記方法において、
ミネラル含有乳酸菌体が、亜鉛含有乳酸菌体、マグネシウム含有乳酸菌体又は銅含有乳酸菌体であること;
クロロフィル含有食品が緑色野菜又は緑茶であること、
クロロフィル含有食品が緑色野菜であり、ミネラル含有乳酸菌体を共存させる量が当該野菜100質量部に対して0.02〜2質量部であること;
クロロフィル含有食品が抹茶であり、ミネラル含有乳酸菌体を共存させる量が、当該抹茶100質量部に対して0.5〜5質量部であること、を特徴とする。
さらに、本発明は、ミネラル含有乳酸菌体を含有するクロロフィル含有食品の緑色の退色防止剤又は退色した緑色復元剤である。
また、本発明は、ミネラル含有乳酸菌体と、アミノ酸、有機酸及びそれらの塩からなる群より選ばれた1種以上の化合物とを含有するクロロフィル含有食品の緑色の退色防止剤又は退色した緑色復元剤である。
また、上記の退色防止剤又は緑色復元剤において、
ミネラル含有乳酸菌体が、亜鉛含有乳酸菌体、マグネシウム含有乳酸菌体又は銅含有乳酸菌体であること;
クロロフィル含有食品が、緑色野菜又は緑茶であること、を特徴とする。
本発明は、以下の効果を奏する。
(a)ミネラル含有乳酸菌体を、クロロフィル含有食品の加熱時に共存させることによって、緑色の退色(例えば緑色が失せて褐色に変化すること)を防止し、或いは塩漬け等で褐色に変化したクロロフィル含有食品を元の緑色を復元することができる。
(b)ミネラル含有乳酸菌体と、アミノ酸、有機酸及びそれらの塩からなる群より選ばれた1種以上の化合物とを併用することによって、乳酸菌体中のミネラルが効率的に取り出されるので、退色防止能又は緑色復元能は一層増大する。
(c)乳酸菌体を使用するので野菜にヨーグルト風味を付与することができる。
(d)乳酸菌は古来より食用に供されているので、本発明の方法は安全性が高い。
(e)直接にミネラルを添加するのではなく、微生物である乳酸菌を介してミネラルを供給するので、過剰量のミネラルが添加される恐れがない。
(f)調理や加工時の加熱により失われるミネラルを調理や加工後もクロロフィル含有食品の内部に残すことができる。
(1)ミネラル含有乳酸菌体
ミネラル含有乳酸菌体は、各種のミネラルを高濃度で含有する培地で乳酸菌(Lactobacillus bulgaricus)を培養し、それぞれのミネラルを高濃度で体内に貯蔵した乳酸菌体である。
クロロフィル安定化のための菌体外への溶出量を考慮すると、乳酸菌体内に含有されるミネラル量は菌体全体の1〜30質量%が好ましく、特に2〜20質量%が好ましい。
最近、上記条件を満たすミネラル含有乳酸菌体が開発され、以下のように市販されているので容易に入手可能である。
亜鉛(Zn)含有乳酸菌に関しては、「バイオグルト・ジンク(Biogurt Zinc)」(米国、グロウ・カンパニー・インク(Grow Company, Inc.)製)があり、これは炭水化物・たんぱく質を含んだ特殊な栄養培地に塩化亜鉛(ZnCl2)を添加して乳酸菌を培養後、培養菌体を熱処理し、スプレードライ法によって灰白色の粉末としたもので、ミネラルが乳酸菌生体内で代謝されたものであり、亜鉛の含有量は9.5〜11質量%である。
マグネシウム(Mg)含有乳酸菌に関しても「バイオグルト・マグネシウム(Biogurt Magnesium)」(米国、グロウ・カンパニー・インク(Grow Company, Inc.)製)があり、塩化亜鉛を塩化マグネシウム(MgCl2)に代えた以外は、上記亜鉛含有乳酸菌と同様の方法で製造され、そのマグネシウム含有量は14〜16質量%である。
銅(Cu)含有乳酸菌に関しても「バイオグルト・カッパー(Biogurt Copper)」(米国、グロウ・カンパニー・インク(Grow Company, Inc.)製)があり、塩化亜鉛を塩化銅(CuCl2)に代えた以外は、上記亜鉛含有乳酸菌と同様の方法で製造され、その銅含有量は約1.8〜2.3質量%である。
本発明において、現在入手できる上記3種のミネラル含有乳酸菌において、フェオフィチン生成阻害による緑色安定性の向上、すなわちクロロフィル含有食品の緑色の退色防止と緑色の復元が実証されているので、今後、鉄(Fe)、セレン(Se)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)等の2価の金属ミネラルを含有する乳酸菌も同様に利用可能である。
なお、ミネラル含有乳酸菌体は、1種類だけでなく、2又は3以上の複数種、例えば亜鉛含有乳酸菌体とマグネシウム含有乳酸菌体とを併用することができる。
(2)クロロフィル含有食品
本発明が適用されるクロロフィル含有食品は、緑色野菜や抹茶等の緑茶が代表例であるが、それらに限定されずクロロフィルを多少でも含んでいる食品或いは食品素材であればいずれも対象とすることができる。また、1種類の食品だけでなく、複数の食品の混合物を対象としてもよい。
緑色野菜としては、グリーンピース、ブロッコリー、グリーン・アスパラガス、枝豆、ほうれん草、いんげん豆、わらび、キャベツ、ピーマン、コマツナ、サヤエンドウ、オクラなどを例示できる。本発明で使用される野菜は、野菜全体であっても、その一部であってもよく、丸のまま又は最終的な用途に合わせた様々な大きさに切られた野菜を使用してもよい。
また、味噌漬けや塩漬け等によって緑色を喪失し、褐色に変色した野菜、例えば塩蔵わらび、塩蔵野沢菜などが緑色復元方法の対象である。
緑茶は、ツバキ科茶の樹(Camellia sinensis var.) の芽、葉、茎であり、品種、産地を問わず本発明の適用対象とすることができ、また、生のままであっても、また、クロロフィルが壊されていない状態で残存していれば飲料用の前処理(発酵、半発酵など)を施したものであってもよい。緑茶の種類としては、煎茶、玉露、かぶせ茶、番茶、玉緑茶、抹茶、ほうじ茶、釜炒り茶、てん茶等が挙げられる。
抹茶は挽き茶とも言われ、一般には上記てん茶を臼で挽いて粉にしたものであるが、本発明における抹茶には、てん茶の粉に限らず広く緑茶を粉状化したものも含まれる。
緑茶や抹茶を利用した茶系の食品又は加工食品は多く、茶飲料(いわゆる「お茶」)をはじめ、例えば、スナック類、栄養食品、炭酸飲料、機能性飲料、アルコール飲料、アイスクリーム、シャーベット等の冷菓類、ゼリー、プリン、羊かん等のデザート類、クッキー、ケーキ、チョコレート、チューイングガム、饅頭等の菓子類、蒸しパン、菓子パン、食パン等のパン類、ラムネ菓子、タブレット、錠菓類などが挙げられる。このように本発明はクロロフィルを含む上記加工食品に幅広く適用可能である。
より具体的には、抹茶入り蒸しパン、緑茶入りキャンディー、抹茶アイスクリーム、抹茶プリン、抹茶入り乳飲料、緑茶ゼリーや抹茶チョコレートが例示される。
(3)アミノ酸又はその塩
本発明で、ミネラル含有乳酸菌体からのミネラル溶出の向上のために使用されるアミノ酸は、天然に存在する脂肪族アミノ酸であり、例えば、グリシン、L−アラニン、L−バリン、L−アスパラギン酸ナトリウム、L−グルタミン酸ナトリウム、L−リジン、L−メチオニンなどが好ましく、これらは単独で或いは2種以上併用することができる。
(4)有機酸又はその塩
本発明で、ミネラル含有乳酸菌体からのミネラル溶出の向上のために使用される有機酸は、カルボキシル基(-COOH)を分子内に持って酸性を呈し、食用に供されるものであればいずれであっても使用可能であるが、例えば、リンゴ酸、クエン酸、酢酸(又はナトリウム塩)、フマル酸、乳酸(又はカルシウム塩、ナトリウム塩)、アジピン酸、グルコン酸、酒石酸が挙げられ、中でも、味、香りや溶解度の観点からリンゴ酸、クエン酸、酢酸ナトリウムが好ましく、これらは単独で或いは2種以上併用することができる。それらの塩を組み合わせると、食品の呈味やpHの調整も兼ねて、様々の条件下での利用が可能になる。
(5)退色防止又は緑色復元方法
ミネラル含有乳酸菌体をクロロフィル含有食品の加熱時に共存させることにより、或いはミネラル含有乳酸菌体とアミノ酸、有機酸及びそれらの塩からなる群より選ばれた1種以上の化合物とをクロロフィル含有食品の加熱時に共存させることによってクロロフィル含有食品の緑色の退色防止又は退色した緑色の復元を行う。
共存の態様としては、ミネラル含有乳酸菌体、或いはミネラル含有乳酸菌体とアミノ酸、有機酸及びそれらの塩がクロロフィル含有食品に接触可能であれば特にその方法は問わないが、例えば、ミネラル含有乳酸菌体、或いはミネラル含有乳酸菌体とアミノ酸、有機酸及びそれらの塩を水に懸濁又は溶解させた液を調製して調理や食品加工の加熱時に添加する方法、或いはそれらの混合粉末をクロロフィル含有食品の表面に散布する方法などが挙げられる。
緑色野菜に関しては、ミネラル含有乳酸菌体が効率的に野菜に接触可能な点からすれば、ミネラル含有乳酸菌体、或いはミネラル含有乳酸菌体とアミノ酸、有機酸又はそれらの塩が懸濁或いは溶解した水で野菜をボイルする方法が好ましい。
ミネラル含有乳酸菌体の添加量は、野菜100質量部に対して0.02〜2質量部が好ましい。
さらに、緑色の退色防止効果及び緑色の復元効果の観点から、緑色野菜に対してはミネラル含有乳酸菌体の中でも亜鉛含有乳酸菌体又はマグネシウム含有乳酸菌体、特に亜鉛含有乳酸菌体を適用することが好ましい。
抹茶、或いは抹茶を利用する加工食品に関しては、抹茶を懸濁させた水溶液にミネラル含有乳酸菌体、或いはミネラル含有乳酸菌体とアミノ酸、有機酸又はそれらの塩を添加して液状の製剤とし、この製剤をパンなどの加工食品製造時に添加することが好ましい。
ミネラル含有乳酸菌体の添加量は、抹茶100質量部に対して0.5〜5質量部が好ましく、特に2〜4質量部が好ましい。
さらに、緑色の退色防止効果及び緑色の復元効果の観点から、抹茶、或いは抹茶を利用する加工食品に対してはミネラル含有乳酸菌体の中でも銅含有乳酸菌体を適用することが好ましい。
緑色野菜と抹茶の双方の場合において、加熱の条件は、加熱温度50℃以上、好ましくは70℃以上、特に好ましくは85℃以上であり、一方、加熱時間は好ましくは15秒間〜10分間である。
(6)緑色の退色防止剤・退色した緑色の復元剤
製剤を構成する成分及び各成分の配合量は以下のとおりである。
(a)アミノ酸、有機酸又はそれらの塩を含有しない場合
ミネラル含有乳酸菌体0.5〜100質量%、賦形剤0〜99.5質量%が好ましい。
(b)アミノ酸、有機酸又はそれらの塩を含有する場合
ミネラル含有乳酸菌体0.5〜50質量%、アミノ酸又はその塩0〜70質量%、有機酸又はその塩0〜10質量%が好ましく、有機酸又はその塩については0〜5質量%が特に好ましい。
さらに賦形剤0〜95質量%、また、固結防止用の添加剤0〜2質量%を添加することが好ましい。
有機酸やアミノ酸の水溶液は、それぞれ単独或いは組み合わせて用いた場合に、そのpHにも留意する必要がある。pHが酸性に偏れば、クロロフィルのMg2+はH+の影響で自ずと色調は、黄褐色〜白色の方向に寄る傾向が出るのは当然である。
食品の調理や製造加工における使用の便を考えると、予めpHが中性から塩基性に調整
された、ミネラル含有乳酸菌体および有機酸、アミノ酸又はそれらの塩を合わせ一剤化された製剤が好都合である。
賦形剤としては、デキストリンをはじめ多糖、オリゴ糖、単糖類やその誘導体、アルブミンなどのタンパク質やその部分分解物、食塩その他の塩類等の中で、水溶性のものが好ましい。固結を防ぐ目的で、例えば微粒状の二酸化ケイ素等を添加することもできる。
また、剤型としては、安定性と使用の便の観点から、粉剤あるいは顆粒製剤が好ましい。使用に際しては、製剤が粉状又は顆粒状であれば直接野菜に振り掛けるか、或いは水で懸濁液としてそれに野菜を浸漬する。
本発明に係る緑色の退色防止剤又は緑色復元剤は、例えば上記各成分を篩過後、全てを一度にV型混合機に投入し、約20分間、約15r.p.m.で混合し、常法によって各種の剤型として製造することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例の記載に限定されるものではない。
〔実験例1〕ミネラル溶出試験
亜鉛含有乳酸菌体(前記「バイオグルト・ジンク」)又はマグネシウム含有乳酸菌体(前記「バイオグルト・マグネシウム」)を0.05質量%濃度となるように水に懸濁させ、昇温して80℃に達した時点から1分間強火で加熱沸騰させた後急冷した場合と、アミノ酸あるいは有機酸を含む溶液に懸濁させて以後は同様に処理した場合の、それぞれの水懸濁液中に溶出されるミネラルの濃度を測定した。
結果は、表1および表2のとおりであった。すなわち、アラニンやリンゴ酸を添加して加熱することにより、乳酸菌体中のミネラルは液中に効率良く移行することが判明した。
Figure 0004700497
Figure 0004700497
そこで、この溶出が緑色野菜の退色防止に直接関わることを確認するために退色防止効果の試験を行った。
〔実験例2〕退色防止効果の試験
冷凍グリーンピースを材料に、これをボイルする際におけるミネラル含有乳酸菌体(亜鉛含有乳酸菌体とマグネシウム含有乳酸菌体)の存在、およびアミノ酸又は有機酸の共存の効果を調べた。
すなわち、ミネラル含有乳酸菌体、およびアミノ酸又は有機酸を含む試験液200mLを加熱沸騰させ、冷凍グリーンピース90gを投入して強火で90秒間煮沸した後、笊に取り放冷し、白色の平皿に一重に敷き詰めて、透明のポリエチレン製カバーをかけ、10℃恒温下、昼光色蛍光灯下約20cmの条件にて光照射を続け、グリーンピース表面の色調を経時的に観察した。
Figure 0004700497
結果は、表3に示すとおりであった。すなわち、亜鉛含有乳酸菌体、又はマグネシウム含有乳酸菌体単独では、退色防止効果はそれほど大きくないこと、一方、種々のアミノ酸や有機酸を共存せしめることでこの効果は顕著に増大することが明らかとなった。
また、亜鉛含有乳酸菌体とマグネシウム含有乳酸菌体の退色防止能はほぼ同等であった。
乳酸菌体の添加濃度は0.01質量%以上で認められ、効果が飽和する0.2質量%以上は必要なしと考えられた。従って、野菜の加熱調理に際して用いる水量は通例として野菜の2倍ないし10倍であることを勘案すると、緑色野菜100質量部に対して用いるべき乳酸菌体の割合は0.02〜2質量部の範囲が適当である。
〔製剤例〕退色防止・緑色復元製剤の調製とその使用結果
(A)1種類のミネラル含有乳酸菌体を使用した場合の例
下記の各組成の亜鉛含有乳酸菌体製剤A1およびA2を、製剤そのものの味およびpHを勘案して調製した。調製に際しては、各成分を所定の割合に秤量して全100gとし、
1L容の広口瓶に入れて10分間、振盪混合し製剤とした。
<製剤A1:亜鉛含有乳酸菌体製剤>
(組 成)
亜鉛含有乳酸菌体 5.0質量%
アラニン 50.0
グルタミン酸ナトリウム 5.0
リンゴ酸 1.8
乳酸カルシウム 10.0
デキストリン 28.2
合 計 100.0質量%
(1%水懸濁液のpHは、6.83であった)
<製剤A2:マグネシウム含有乳酸菌体製剤>
(組 成)
マグネシウム含有乳酸菌体 5.0質量%
アラニン 50.0
クエン酸 2.4
グリセリン脂肪酸エステル 1.5
乳酸カルシウム 10.0
デキストリン 31.1
合 計 100.0質量%
(1%水懸濁液のpHは、7.67であった)
水を対照として、上の製剤A1、A2を用いた場合の効果を調べた。
〔適用例A1〕グリーンピース
製剤A1又は製剤A2の1%水懸濁液400mLを沸騰させた鍋に、100gの冷凍グリーンピースを投入し、強火で90秒ボイルした後、笊に取って放冷し、前記退色防止効果試験と同様に光照射して観察した。
対照は豆全体の色が淡く退色し(24時間から)、蛍光灯を照射した正面部分は一部色が抜け白色となった(72時間)。
製剤を加えたものは蛍光灯を照射した正面部分は徐々に退色が進行したが72時間においても濃い緑色がよく保存されていた。
製剤A1と製剤A2は、ほぼ同等の結果であった。
〔適用例A2〕ブロッコリー
製剤A1又は製剤A2の1%水懸濁液400mLを沸騰させた鍋に、100gの冷凍ブロッコリーを投入し、強火で120秒ボイルした後、笊に取って放冷し、透明な保存パックに入れて蛍光灯下に晒した。
製剤A1を用いたものは対照に較べてボイル直後の色調がやや淡くなった。光照射の経時では、対照は24時間で茎部の白化が進み、48時間で全数の茎が白くなった。一方、製剤A1を用いたものは48時間で一部に白化が認められたが、72時間後も半数以上が緑色を保っていた。
製剤A2は48時間でもよく緑色を保っており、製剤A1よりも更に退色の進行が遅かった。
(B)2種類のミネラル含有乳酸菌体を併用した場合の例
亜鉛含有乳酸菌体、マグネシウム含有乳酸菌体には、対象とする野菜により微妙に効果が異なる感触を得たので、利用の便を考え、両菌体の合剤である製剤B1を調製した。
調製方法は、前記製剤A1および製剤A2と同様であり、下記の各成分を所定の割合に秤量して全100gとし、1L容の広口瓶に入れて10分間、振盪混合し製剤とした。
<製剤B1:亜鉛含有乳酸菌体及びマグネシウム含有乳酸菌体併用製剤>
(組 成)
亜鉛含有乳酸菌体 3.0質量%
マグネシウム含有乳酸菌体 3.0
アラニン 50.0
グルタミン酸ナトリウム 5.0
酢酸ナトリウム 14.0
リンゴ酸 1.6
乳酸ナトリウム 2.0
乳酸カルシウム 0.8
デキストリン 20.6
合 計 100.0質量%
(1%水懸濁液のpHは、7.27であった)
上記1%水懸濁液を60秒間ボイルしたときの溶出金属イオン濃度は以下のとおりであった。
亜 鉛 2.29mg/100mL
マグネシウム 3.52mg/100mL
水を対照として、上の製剤B1を用いた場合の効果を調べた。
〔適用例B1〕グリーンピース
製剤B1は、製剤A1および製剤A2で得た成績とほぼ同等の退色防止効果が認められた。
〔適用例B2〕ブロッコリー
製剤B1は、製剤A1で得た成績とほぼ同等の効果を認め、製剤A2よりも更に緑色の維持がなされた。
〔適用例B3〕グリーン・アスパラガス
製剤B1の1%水懸濁液400mLを沸騰させた鍋に、100gの冷凍アスパラガスを投入し、強火で120秒間ボイルした後、笊に取って放冷し、透明な保存パックにいれて蛍光灯下に晒した。
対照は24時間で緑色がくすみ、48時間では一部に褐変が始まり、72時間では茶褐色に変色した部分が目立った。
一方、製剤B1を用いたものは退色の進行が遅く、72時間後にも褐変は認められなかった。
〔適用例B4〕枝豆
製剤B1の1%水懸濁液1000mLを沸騰させた鍋に、200gの冷凍枝豆を投入し、強火で120秒間ボイルした後、笊に取って放冷し、透明な保存パックに入れて蛍光灯下に晒した。
対照は24時間で褐変した。一方、製剤B1を用いたものは48時間経過後でも退色はあまり進行せず、緑色が十分に保たれた。
〔適用例B5〕ほうれん草
製剤B1の1%水懸濁液400mLを沸騰させた鍋に、100gの冷凍ほうれん草(カット品)を投入し、強火で90秒間ボイルした後、笊に取って放冷し、透明な保存パックに入れて蛍光灯下に晒した。
対照は24時間で褐変が認められ、製剤B1を用いたものは、殆ど初発時の色を保ったが、48時間後には、対照の24時間に近い程度まで褐変した。
〔適用例B6〕いんげん豆
製剤B1の1%水懸濁液500mLを沸騰させた鍋に、100gのいんげん豆を投入し、強火で120秒間ボイルした後、笊に取って放冷し、透明な保存パックに入れて蛍光灯下に晒した。
対照は24時間で黒ずんで鮮やかさを失い、48時間で褐変が始まり、72時間には緑褐色を呈した。製剤を用いたものは24時間まで瑞々しさを保ち72時間後に至って褐変の始まりが認められた。
〔適用例B7〕塩蔵わらびの緑色の復元
塩蔵わらびは既に緑色を失っている。これを食に供するために塩抜きをする際に、製剤B1を用いると緑色への復元が認められた。そこでわらびの水煮に本製剤の利用を試みた。
製剤B1の1%水懸濁液600mL(対照は水600mL)を沸騰させた鍋に、塩蔵わらび100gを投入して15分間加熱した後、笊に取り流水に晒した。
これを一夜水に浸漬して塩抜きし、色調を整え色止めするための調整液としての0.5%アスコルビン酸、1%乳酸カルシウム液250mLとともにポリエチレン袋にパックし、80乃至85℃にて30分間加熱殺菌した。
その結果、対照は全体が濃い褐色を呈したが、製剤B1を用いたものは緑色が復元し、10℃にて14日保存後も緑色は保持され、また保蔵中にパック液の濁りや着色は起らなかった。
(C)亜鉛含有乳酸菌体と銅含有乳酸菌体を比較した場合の例
亜鉛含有乳酸菌体(亜鉛イオン)と銅含有乳酸菌体(銅イオン)は、対象とする食品によって緑色の退色防止、又は退色した緑色を復元する効果(色合い)が異なるため、両者を配合に組み入れた製剤を用いて、比較試験を行い、適する食品を選択した。
<製剤C1:亜鉛含有乳酸菌体製剤>
(組 成)
亜鉛含有乳酸菌体 5.0質量%
酢酸ナトリウム 30.0
DL-リンゴ酸ナトリウム 5.0
DL-リンゴ酸 2.4
デキストリン 57.6
合 計 100.0質量%
<製剤C2:銅含有乳酸菌体製剤>
(組 成)
銅含有乳酸菌体 5.0質量%
酢酸ナトリウム 30.0
DL-リンゴ酸ナトリウム 5.0
DL-リンゴ酸 2.4
デキストリン 57.6
合 計 100.0質量%
〔適用例C1〕塩蔵わらびの緑色復元
上記製剤C1、製剤C2の0.5%水懸濁液500mLを沸騰させた鍋に、塩蔵わらび100gを投入して15分間加熱した後、笊に取り流水に晒した。
製剤C1、製剤C2共に、茶褐色であった塩蔵わらびが、鮮やかな緑色に復元したが、製剤C1で処理を行ったわらびの方がより鮮やかな緑色を呈しており、製剤C2で処理を行ったわらびは、やや黒味がかった緑色であった。
すなわち、銅含有乳酸菌体よりも亜鉛含有乳酸菌体の方が、塩蔵わらびの緑色復元効果に優れることが明らかとなった。
〔適用例C2〕塩蔵野沢菜の緑色復元
製剤C1、製剤C2の0.5%水懸濁液500mLを沸騰させた鍋に、塩蔵野沢菜100gを投入して15分間加熱した後、笊に取り流水に晒した。
わらびと同様に、製剤C1、製剤C2共に、茶褐色であった塩蔵野沢菜が、鮮やかな緑色に復元したが、製剤C1で処理を行った野沢菜の方がより鮮やかな緑色を呈しており、製剤C2で処理を行った野沢菜は、やや黒味がかった緑色であった。
すなわち、銅含有乳酸菌体よりも亜鉛含有乳酸菌体の方が、塩蔵野沢菜の緑色復元効果に優れることが明らかとなった。
〔適用例C3〕抹茶
水1000mLに抹茶2質量%を懸濁させた溶液に、前記製剤C1、前記製剤C2を抹茶質量に対して70質量%を添加して、100℃の湯せんで15分間の加熱処理を行った(表4中の試験区CとD)。また、製剤を添加せずに加熱を行なった試験区Bと、製剤を添加せず加熱も行なわない試験区Aを対照とした。
Figure 0004700497
試験区Bは茶褐色に退色した。試験区Cおよび試験区Dは、試験区Aと比べても、鮮やかな緑色を呈していたが、試験区Cは若干黒味がかった緑色であった。
すなわち、亜鉛含有乳酸菌体よりも銅含有乳酸菌体の方が、抹茶の緑色の退色防止効果に優れることが明らかとなった。
〔適用例C4〕抹茶入り蒸しパン
上記適用例C3の試験区A、C、Dの各試料を用いた。すなわち、各抹茶懸濁液700g、蒸しパン用ミックス粉1000gで蒸しパンを作成し(蒸し時間15分間)、色の状態を観察した。
蒸し上がり時は、蒸しパンの状態でも試験区Dの緑色は鮮やかであり、試験区Cの緑色は、やや黒味から褐色がかっていた。試験区Aは、抹茶に熱が加わることにより、少し褐色がかった緑色を呈していた。
また、常温蛍光灯下保存(3日間)では、試験区Dの鮮やかな緑色は、やや退色し、薄い緑色を呈していた。試験区Aおよび試験区Cの緑色は完全に退色して茶褐色を呈しており、商品価値を失っていた。
すなわち、亜鉛含有乳酸菌体よりも銅含有乳酸菌体の方が、抹茶の緑色の退色防止効果に優れることが明らかとなった。

Claims (10)

  1. ミネラル含有乳酸菌体と、有機酸及びその塩からなる群より選ばれた1種以上の化合物とを、クロロフィル含有食品の加熱時に共存させて、当該食品の緑色の退色を防止し又は退色した緑色を復元する方法。
  2. ミネラル含有乳酸菌体が、亜鉛含有乳酸菌体、マグネシウム含有乳酸菌体又は銅含有乳酸菌体である請求項1に記載の方法。
  3. クロロフィル含有食品が、緑色野菜又は緑茶である請求項1または2に記載の方法。
  4. クロロフィル含有食品が緑色野菜であり、ミネラル含有乳酸菌体を共存させる量が当該野菜100質量部に対して0.02〜2質量部である請求項1または2に記載の方法。
  5. ミネラル含有乳酸菌体が、亜鉛含有乳酸菌体又はマグネシウム含有乳酸菌体である請求項4記載の方法。
  6. クロロフィル含有食品が抹茶であり、ミネラル含有乳酸菌体を共存させる量が当該抹茶100質量部に対して0.5〜5質量部である請求項1または2に記載の方法。
  7. ミネラル含有乳酸菌体が、銅含有乳酸菌体である請求項6記載の方法。
  8. ミネラル含有乳酸菌体と、有機酸及びその塩からなる群より選ばれた1種以上の化合物とを含有するクロロフィル含有食品の緑色の退色防止剤又は退色した緑色復元剤。
  9. ミネラル含有乳酸菌体が、亜鉛含有乳酸菌体、マグネシウム含有乳酸菌体又は銅含有乳酸菌体である請求項8に記載の退色防止剤又は緑色復元剤。
  10. クロロフィル含有食品が、緑色野菜又は緑茶である請求項8または9に記載の退色防止剤又は緑色復元剤。
JP2006004282A 2005-01-14 2006-01-12 ミネラル含有乳酸菌体によるクロロフィル含有食品の緑色の退色を防止し又は退色した緑色を復元する方法、及びクロロフィル含有食品の緑色の退色防止剤又は退色した緑色の復元剤 Active JP4700497B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006004282A JP4700497B2 (ja) 2005-01-14 2006-01-12 ミネラル含有乳酸菌体によるクロロフィル含有食品の緑色の退色を防止し又は退色した緑色を復元する方法、及びクロロフィル含有食品の緑色の退色防止剤又は退色した緑色の復元剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005006962 2005-01-14
JP2005006962 2005-01-14
JP2006004282A JP4700497B2 (ja) 2005-01-14 2006-01-12 ミネラル含有乳酸菌体によるクロロフィル含有食品の緑色の退色を防止し又は退色した緑色を復元する方法、及びクロロフィル含有食品の緑色の退色防止剤又は退色した緑色の復元剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006217914A JP2006217914A (ja) 2006-08-24
JP4700497B2 true JP4700497B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=36980627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006004282A Active JP4700497B2 (ja) 2005-01-14 2006-01-12 ミネラル含有乳酸菌体によるクロロフィル含有食品の緑色の退色を防止し又は退色した緑色を復元する方法、及びクロロフィル含有食品の緑色の退色防止剤又は退色した緑色の復元剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4700497B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013051461A1 (ja) 2011-10-04 2013-04-11 オリエンタル酵母工業株式会社 亜鉛高含有酵母抽出物の製造方法及び亜鉛高含有酵母抽出物、並びに、食品及び野菜の緑色保持復元剤

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010016231A1 (ja) * 2008-08-06 2010-02-11 不二製油株式会社 油脂組成物
JP2012120470A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Kazunori Furuse 野菜及び果物の色固定方法
KR101400091B1 (ko) 2011-12-07 2014-05-29 한국식품연구원 녹차의 갈변을 억제시키고 녹색도를 향상시킬 수 있는 녹차 분말의 제조방법
KR102050726B1 (ko) * 2012-03-30 2019-12-02 오리엔탈 이스트 컴파니 리미티드 고함량의 구리 함유 효모 추출물, 이의 제조방법 및 식품과 채소의 녹색을 유지하고 회복시키는 제제
CN109851621A (zh) * 2017-11-30 2019-06-07 浙江顶亨生物科技有限公司 一种叶绿素稳定的植物研磨粉的制备工艺
JP2020184946A (ja) * 2019-05-15 2020-11-19 舟山株式会社 食品用植物の葉の製造方法
JP6959381B2 (ja) * 2020-03-16 2021-11-02 サントリーホールディングス株式会社 抹茶風味付与剤及びこれを含有する緑茶飲料
US20240164399A1 (en) * 2021-03-19 2024-05-23 Kirin Holdings Kabushiki Kaisha Container-packed tea beverage with reduced liquid color degradation during heat sterilization, and method for manufacturing same

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06508516A (ja) * 1991-06-03 1994-09-29 イノヴィ・ナムローゼ・フェンノートシャップ 微量元素補強添加剤、その調製方法、添加剤含有配合物およびその使用
JP2003210130A (ja) * 2002-01-21 2003-07-29 Snow Brand Food Co Ltd 緑色野菜の加工方法
JP2004201553A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Nabelin Co Ltd 褐変植物及び海草等の緑色復元方法
JP2006158258A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Yoshiaki Tsuchida 褐変植物及び海草等の緑色復元方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06508516A (ja) * 1991-06-03 1994-09-29 イノヴィ・ナムローゼ・フェンノートシャップ 微量元素補強添加剤、その調製方法、添加剤含有配合物およびその使用
JP2003210130A (ja) * 2002-01-21 2003-07-29 Snow Brand Food Co Ltd 緑色野菜の加工方法
JP2004201553A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Nabelin Co Ltd 褐変植物及び海草等の緑色復元方法
JP2006158258A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Yoshiaki Tsuchida 褐変植物及び海草等の緑色復元方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013051461A1 (ja) 2011-10-04 2013-04-11 オリエンタル酵母工業株式会社 亜鉛高含有酵母抽出物の製造方法及び亜鉛高含有酵母抽出物、並びに、食品及び野菜の緑色保持復元剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006217914A (ja) 2006-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4700497B2 (ja) ミネラル含有乳酸菌体によるクロロフィル含有食品の緑色の退色を防止し又は退色した緑色を復元する方法、及びクロロフィル含有食品の緑色の退色防止剤又は退色した緑色の復元剤
ES2706178T3 (es) Composiciones para mejorar el sabor y la seguridad en productos de carnes marinadas
TWI403273B (zh) Tea drinks containing amino acids
JP6480204B2 (ja) 緑色系飲料及びその製造方法
JP5498646B2 (ja) 緑色野菜容器詰飲料
JP4653052B2 (ja) 濁りおよび沈殿が防止された植物ポリフェノールとコラーゲンを含む飲食品、並びに飲食品における濁りおよび沈殿の防止方法
CA3000665C (en) Iron-fortified tea preparations
JP6288761B2 (ja) 退色しにくい緑茶およびその製造方法
JP5959214B2 (ja) フィチン酸の変色防止法
WO2020158632A1 (ja) 機能水
JP2006149384A (ja) 加工食品の製造方法
JPS59120046A (ja) 缶詰め野菜の緑色保持法
EP2965635B1 (en) Light-coloured tea beverage
JP2011239761A (ja) 緑色植物の熱変色防止の方法及び熱変色しないレトルト食品。
JP4838784B2 (ja) 容器詰飲料
CA2452154A1 (en) Carbohydrate modifying agent and drinks containing the modifying agent
KR20110116444A (ko) 다이어트 김치 및 그 제조방법
WO2016178747A1 (en) Calcium polyphosphate salt particles and method of making
JP2016154500A (ja) 優れた香味と旨味が持続する容器詰茶飲料の製造方法
JP2004201639A (ja) クロロフィル含有食品
EP1082911B1 (en) Food using gamma-aminobutyric acid-enriched cruciferous plant
JP2010227086A (ja) 漬物用調味液
JP2020171226A (ja) クロロフィルの分解防止剤、およびそれを含む飲食品
JP7273405B2 (ja) クロロフィル含有食品用品質保持剤
JP3451545B2 (ja) ヤーコンの安定化緑色破砕物又は緑色搾汁とその製造方法及び用途

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081114

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100730

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101207

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4700497

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250