JP4700457B2 - 車両用統合ミラー装置 - Google Patents

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本発明は、車室の外方に配置される車室外ミラーと、該車室外ミラーと協働して同時に車両の後方および側方視界を得るようにして前記車室外ミラーに近接した位置で車室内に配置される車室内ミラーとを有して、ドアを含む車体に支持される車両用統合ミラー装置に関する。
窓ガラスを挟んで車室外ミラーおよび車室内ミラーを配置したものが特許文献1で知られており、また車室外ミラーおよび車室内ミラーを結ぶ軸がドアのウインドコーナー部にボールジョイントを介して取付けられるようにしたものが特許文献2で知られている。
登録実用新案第3017776号公報 米国特許第4815689号明細書
ところで、このような統合ミラー装置によれば、車室外ミラーおよび車室内ミラーの協働によって広い後方視界を得ることができるのであるが、車両の運転状態によっては、車室外ミラーおよび車室内ミラーの反射角度を調整する必要が生じる。しかるに上記特許文献1には、「ワイドミラーにすることによりミラーの角度調整の必要もなく手間が省ける」旨の記載があるだけであり、車室外ミラーおよび車室内ミラーの反射角度調整は考慮されていない。
また上記特許文献2で開示されたものでは、ドアのウインドコーナー部にボールジョイントを介して取付けられる軸の両端に車室外ミラーおよび車室内ミラーを保持するホルダが支持されるのであるが、車室外ミラーおよび車室内ミラーの反射角度調整にあたっては、車室外ミラーおよび車室内ミラーの一方の反射角度を手動調整することで、車室外ミラーおよび車室内ミラーの他方の反射角度を連動して変化させるようにしており、両ミラーの反射角度調整が面倒である。
そこで車室外ミラーおよび車室内ミラーを駆動手段で揺動駆動するようにして、両ミラーの反射角度調整を容易にすることが単純には考えられる。しかるに車両の運転状態によっては、車室外ミラーの反射角度だけを調整して車両の側方側の視野を車両の運転により適合させることが求められる場合があり、車室外ミラーおよび車室内ミラーを連動させて駆動手段で揺動駆動するようにした場合には、そのような要望には応えられない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、車室外ミラーおよび車室内ミラーの反射角度を駆動手段の作動によって変化させるようにして両ミラーの反射角度調整を容易にするとともに、車両の運転状態によっては車両の側方側の視野を車両の運転により適合させるように変化させることを可能とした車両用統合ミラー装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車室の外方に配置される車室外ミラーと、該車室外ミラーと協働して車両の後方視界を得るようにして前記車室外ミラーに近接した位置で車室内に配置される車室内ミラーとを有して、ドアを含む車体に支持される車両用統合ミラー装置において、前記車体に取付けられるミラー支持手段と、前記車室外ミラーおよび前記車室内ミラーを個別に保持するとともに前記ミラー支持手段に相互に独立した揺動作動を可能として支承される外側ミラーホルダおよび内側ミラーホルダと、前記外側および前記内側ミラーホルダをそれぞれ揺動駆動する外側駆動手段および内側駆動手段と、外側駆動手段および内側駆動手段の作動を制御する制御ユニットとを備え、該制御ユニットは、前記外側ミラーホルダおよび内側ミラーホルダを連動して揺動させるように前記外側および前記内側駆動手段をともに作動せしめる通常作動制御状態と、前記外側ミラーホルダを単独で揺動させるべく外側駆動手段だけを作動せしめる特定作動制御状態とを切換可能であることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記制御ユニットは、車両を後退させる際に車両運転者で操作される操作手段の操作に応じて前記特定作動制御状態を選択するとともに車室外ミラーの指向方向を下方に所定角度だけ変化させる側に前記外側駆動手段を所定量だけ作動せしめることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記制御ユニットは、車両の進路変更時に車両運転者で操作される操作手段の操作に応じて前記特定作動制御状態を選択するとともに車室外ミラーの指向方向を外側方に所定角度だけ変化させる側に前記外側駆動手段を所定量だけ作動せしめることを特徴とする。
さらに請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の発明の構成に加えて、前記制御ユニットは、車両運転者による前記操作手段の操作が終了するのに応じて、前記外側ミラーホルダを、前記特定作動制御状態を開始する前の位置に戻すように前記外側駆動手段を作動せしめることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、車室外ミラーおよび車室内ミラーの車両運転者に対する反射角度を、駆動手段の作動によって変化させるようにして両ミラーの反射角度調整を容易にするとともに、車両の運転状態によっては車両の側方側の視野を車両の運転により適合させるように変化させることが可能となる。
また請求項2記載の発明によれば、車両の後退時には、車室外ミラーの指向方向が下方に所定角度だけ変化するので、車両の後退時に、反射角度が変化しない車室内ミラーによって不要な視野を得ることなく後方の視界を維持しつつ、車両の後退時により適合させるべく車室外ミラーによる車両の側方側の視野をより下方側に移行させることができる。
請求項3記載の発明によれば、車両の車線変更時に、反射角度が変化しない車室内ミラーによって不要な視野を得ることなく後方の視界を維持しつつ、車両の車線変更時により適合させるべく車室外ミラーによる車両の側方側の視野をより外側方側に移行させることができる。
さらに請求項4記載の発明によれば、車両の運転状態が通常の状態に戻るのに応じて、特別な操作を伴うことなく車室外ミラーを通常作動制御状態が始まる前の位置に戻すことができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の一実施例を示すものであり、図1は乗用自動車を前方から見た斜視図、図2は乗用自動車の車室内から前方を見た状態を示す斜視図、図3は乗用自動車の平面図、図4は支持板を省略して右統合ミラー装置を車両の後方側から見た図、図5は図4の5−5線断面図、図6は図5の要部拡大図、図7は制御系の構成を示すブロック図である。
先ず図1〜図3において、乗用自動車の車体Bがその前部に備える左および右フロントピラー15L,15Rでフロントガラス18の左右両側部が支持され、左フロントピラー15Lの後方で車体Bの一部を構成する左前部サイドドア19Lの前方側上部には、車室24の外方に配置される車室外ミラー27Lと、該車室外ミラー27Lと協働して同時に車両の後方および側方視界を得るようにして前記車室外ミラー27Lに近接した位置で車室24内に配置される車室内ミラー28Lとを有する左統合ミラー装置29Lが取付けられ、右フロントピラー15Rの後方で車体Bの一部を構成する右前部サイドドア19Rの前方側上部には、車室24の外方に配置される車室外ミラー27Rと、該車室外ミラー27Rと協働して同時に車両の後方および側方視界を得るようにして前記車室外ミラー27Rに近接した位置で車室24内に配置される車室内ミラー28Rとを有する右統合ミラー装置29Rが取付けられ、車室24内の運転席25(図2参照)に座乗した車両運転者は、左・右統合ミラー装置29L,29Rにより、車両の後方および側方を視認することができる。
図4および図5において、右統合ミラー装置29Rは、車室24の外方に配置される車室外ユニット30Rと、車室24内に配置される車室内ユニット31Rとを有して、右前部サイドドア29Rにおけるドアサッシ32の前側上部に設けられる支持板33に取付けられる。
前記車室外ユニット30Rは、支持板33に取付けられるブラケット35と、該ブラケット35に取付けられる車室外ハウジング36と、車室外ハウジング36に取付けられるバイザー37と、前記ブラケット35に固定されるミラー支持手段としての外側アクチュエータケース38と、車両の後方を視認するようにしてバイザー37内に配置される車室外ミラー27Rとを備え、また車室内ユニット31Rは、前記支持板33に取付けられる車室内ハウジング39と、前記ブラケット35に固定されるミラー支持手段としての内側アクチュエータケース40と、車両の後方を視認するようにして車室内ハウジング39内に配置される車室内ミラー28Rとを備えるものであり、車室外ミラー27Rは前記外側アクチュエータケース38に揺動可能に支承される外側ミラーホルダ41に保持され、車室内ミラー28Rは前記内側アクチュエータケース40に揺動可能に支承される内側ミラーホルダ42に保持される。
前記支持板33には、車室24の外方側から支持板33との間に外側シール部材43を介在させてブラケット35が取付けられる。このブラケット35を車両の前方側から覆う合成樹脂製の車室外ハウジング36が、前記ブラケット35に複数のねじ部材44…で取付けられる。この車室外ハウジング36の開口縁には、該車室外ハウジング36内に配置される椀状部37aを一体に有して車室外ハウジング36に複数のねじ部材45…で取付けられるバイザー37の周縁部が連接される。前記車室外ハウジング36の中間部から外側にかけて開口部49が設けられ、この開口部49には、ウインカ50の一部を構成するレンズ51が取付けられる。
また車室内ミラー28Rを車両の前方側から覆う合成樹脂製の車室内ハウジング39と、車室24側に臨む支持板33の内面との間には内側シール部材52が介装される。しかも前記ブラケット35の一部は、外側シール部材43および内側シール部材52を貫通して車室内ハウジング39側に延出される。
外側ミラーホルダ41は、車室外ミラー27Rを保持する外側保持部材53が外側ホルダ板54に係合されて成り、内側ミラーホルダ42は、車室内ミラー28Rを保持する内側保持部材55が内側ホルダ板56に係合されて成り、内側ホルダ板56には外側シール部材43が連結される。
外側ミラーホルダ41の外側ホルダ板54は、ブラケット35に固定される外側アクチュエータケース38に設けられる外側揺動支持部58で上下、左右に揺動し得るように支承される。また内側ミラーホルダ42の内側ホルダ板56は、ブラケット35に固定される内側アクチュエータケース40に設けられる内側揺動支持部59で上下、左右に揺動し得るように支承される。
図6において、外側揺動支持部58は、支持板33側に向けて突出するようにして外側アクチュエータケース38に一体に突設される円筒状の支軸60と、該支軸60を囲むようにして外側アクチュエータケース38に設けられる断面円弧状の支持座面61とから成る。
一方、外側ミラーホルダ41における外側ホルダ板54の支持板33側の端部には、横断面円弧状である前記支持座面61と中心を同一とした円弧状の横断面形状を有するように外面および内面が形成される受け部62が一体に設けられており、その受け部62の外面は前記支持座面61に摺接される。また受け部62内に突入する前記支軸60には、前記受け部62の内面に摺接する横断面円弧状の外面を有する挟持部材63が軸方向移動可能に装着されており、支軸60の先端にねじ部材64で固定されるリテーナ65および挟持部材63間に、前記受け部62を支持座面61および挟持部材63間に挟む方向に挟持部材63を付勢するばね66が縮設される。
このようにして外側ホルダ板54すなわち車室外ミラー27Rを保持する外側ミラーホルダ41が、外側アクチュエータケース38の揺動支持部58に、上下、左右に揺動し得るようにして支承されることになる。
また内側揺動支持部59は、支持板33側に向けて突出するようにして内側アクチュエータケース40に一体に突設される円筒状の支軸67と、該支軸67を囲むようにして内側アクチュエータケース40に設けられる断面円弧状の支持座面68とから成る。
一方、内側ミラーホルダ42における内側ホルダ板56の支持板33側の端部には、横断面円弧状である前記支持座面68と中心を同一とした円弧状の横断面形状を有するように外面および内面が形成される受け部69が一体に設けられており、その受け部69の外面は前記支持座面68に摺接される。また受け部69内に突入する前記支軸67には、前記受け部69の内面に摺接する横断面円弧状の外面を有する挟持部材70が軸方向移動可能に装着されており、支軸67の先端にねじ部材71で固定されるリテーナ72および挟持部材70間に、前記受け部69を支持座面68および挟持部材70間に挟む方向に挟持部材70を付勢するばね73が縮設される。
このようにして内側ホルダ板56すなわち車室内ミラー28Rを保持する内側ミラーホルダ42が、内側アクチュエータケース40の揺動支持部59に、上下、左右に揺動し得るようにして支承されることになる。
しかも前記両揺動支持部58,59の揺動中心Cは、同一位置に設定されており、車室外ミラー27Rおよび車室内ミラー28R間であってブラケット35の支持板33への取付け部近傍に設定される。
図4に注目して、前記揺動中心Cを通る水平な第1直線LA上に軸線を配置する外側第1駆動軸76と、第1直線LAと直交して鉛直方向に延びる外側第2直線LB1上に軸線を配置する外側第2駆動軸77とが、軸線方向の移動を可能として外側アクチュエータケース38から突出されており、外側アクチュエータケース38内には、外側第1駆動軸76を軸方向に往復駆動する動力を発揮する外側第1電動モータ78と、外側第2駆動軸77を軸方向に往復駆動する動力を発揮する外側第2電動モータ79とを含む外側駆動手段80が収納される。
外側第1駆動軸76の一端部は、第1直線LAを含む平面内での首振りを可能として外側ミラーホルダ41の外側ホルダ板54に連結され、外側第2駆動軸77の一端部は、外側第2直線LB1を含む平面内での首振りを可能として外側ミラーホルダ41の外側ホルダ板54に連結される。而して外側第1電動モータ78の作動によって外側第1駆動軸76が軸方向に作動すると、外側ミラーホルダ41すなわち車室外ミラー27Rが外側揺動支持部58の揺動中心Cまわりに左右に揺動し、外側第2電動モータ79の作動によって外側第2駆動軸77が軸方向に作動すると、外側ミラーホルダ41すなわち車室外ミラー27Rが外側揺動支持部58の揺動中心Cまわりに上下に揺動することになる。
さらに前記揺動中心Cを通る水平な第1直線LA上に軸線を配置する内側第1駆動軸81と、第1直線LAと直交して鉛直方向に延びる内側第2直線LB2上に軸線を配置する内側第2駆動軸82とが、軸線方向の移動を可能として内側アクチュエータケース40から突出されており、内側アクチュエータケース40内には、内側第1駆動軸81を軸方向に往復駆動する動力を発揮する内側第1電動モータ83と、内側第2駆動軸82を軸方向に往復駆動する動力を発揮する内側第2電動モータ84とを含む内側駆動手段85が収納される。
内側第1駆動軸81の一端部は、第1直線LAを含む平面内での首振りを可能として内側ミラーホルダ42の内側ホルダ板56に連結され、内側第2駆動軸82の一端部は、内側第2直線LB2を含む平面内での首振りを可能として内側ミラーホルダ42の内側ホルダ板56に連結される。而して内側第1電動モータ83の作動によって内側第1駆動軸81が軸方向に作動すると、内側ミラーホルダ42すなわち車室内ミラー28Rが内側揺動支持部59の揺動中心Cまわりに左右に揺動し、内側第2電動モータ84の作動によって内側第2駆動軸82が軸方向に作動すると、内側ミラーホルダ42すなわち車室内ミラー28Rが外側揺動支持部59の揺動中心Cまわりに上下に揺動することになる。
図7において、車室外ミラー27Rを保持する外側ミラーホルダ41を揺動駆動する外側駆動手段80の第1および第2外側電動モータ78,79の作動、ならびに車室内ミラー28Rを保持する内側ミラーホルダ42を揺動駆動する内側駆動手段85の第1および第2内側電動モータ83,84の作動は、制御ユニット89で制御される。
前記制御ユニット89には、車両運転者によって操作される操作部88からの信号と、車両運転者が第1の操作手段であるチェンジレバー92(図2参照)を後退位置に操作したことを検出する後退操作検出器90からの信号と、車両運転者が第2の操作手段であるウインカレバー(図示せず)をいずれの側に操作したかを検出する車線変更操作検出器91からの信号とが入力される。
前記操作部88は、左統合ミラー装置29Lおよび右統合ミラー装置29Rのいずれを選択するかを定めるための左右切換スイッチ93と、車両運転者の手動操作量に応じて車室外ミラー27Rおよび車室内ミラー28Rを左右方向に揺動せしめるように外側第1電動モータ78および内側第1電動モータ83を作動せしめるための左右動操作スイッチ94と、車両運転者の手動操作量に応じて車室外ミラー27Rおよび車室内ミラー28Rを上下方向に揺動せしめるように外側第2電動モータ79および内側第2電動モータ84を作動せしめるための上下動操作スイッチ95とを備えるものであり、この操作部88は、車室24内の運転席25の近傍、たとえば図2で示すように、右前部サイドドア19Rの内面に配設される。
制御ユニット89は、信号入力判別回路96と、信号入力判別回路96の出力信号に応じて各電動モータ78,79,83,84を個別に駆動する外側第1モータ駆動回路97、外側第2モータ駆動回路98、内側第1モータ駆動回路99および内側第2電動モータ駆動回路100とを備える。
信号入力回路96には、前記操作部88における左右切換スイッチ93、左右動操作スイッチ94および上下動操作スイッチ95からの信号だけでなく、後退操作検出器90および車線変更操作検出器91からの信号も入力される。
しかも信号入力判別回路96は、後退操作検出器90および車線変更操作検出器91が車両運転者による後退操作および車線変更操作をともに検出していない状態であって左右切換スイッチ87が右統合ミラー装置29Rを選択したことを示す信号が入力された状態では、左右動操作スイッチ85および上下動操作スイッチ86からの入力信号に基づいて、外側ミラーホルダ41および内側ミラーホルダ42を連動して揺動させるように外側および内側駆動手段80,85をともに作動せしめる通常作動制御状態となるのに対し、後退操作検出器90および車線変更操作検出器91のいずれかが、車両運転者による後退操作または車線変更操作を検出したときには外側ミラーホルダ41を単独で揺動させるべく外側駆動手段80だけを作動せしめる特定作動制御状態に切換わるものである。
而して後退操作検出器90が車両運転者による後退操作を検出したときの特定作動制御状態で、前記制御ユニット89の信号入力判別回路96は、車室外ミラー27Rの指向方向を下方に所定角度だけ変化させる側に外側駆動手段80の外側第2電動モータ79を所定量だけ作動せしめる信号を出力し、また車線変更操作検出器91が車両運転者による右側への車線変更操作を検出したときの特定作動制御状態で、前記制御ユニット89の信号入力判別回路96は、車室外ミラー27Rの指向方向を外側方に所定角度だけ変化させる側に外側駆動手段80の外側第1電動モータ78を所定量だけ作動せしめる信号を出力する。
さらに制御ユニット89の信号入力判別回路96は、車両運転者による前記チェンジレバー92の操作またはウインカレバーの操作が終了したことを、後退操作検出器90および車線変更操作検出器91のいずれかからの信号で確認したときには、外側ミラーホルダ41を、特定作動制御状態を開始する前の位置に戻すように外側駆動手段80の外側第1電動モータ78または外側第2電動モータ79を作動せしめる信号を出力する。
ところで、車体Bの一部を構成する左前部サイドドア19Lの前方側上部には、車室24の外方に配置される車室外ミラー27Lを有する車室外ユニット30Lと、前記車室外ミラー27Lと協働して車両の後方視界を得るようにして前記車室外ミラー27Lに近接した位置で車室24内に配置される車室内ミラー28Lを有する車室内ユニット31Lとで構成される左統合ミラー装置29Lが取付けられるものであり、この左統合ミラー装置29Lの構成ならびに左統合ミラー装置29Lに関連する制御系は、上述の右統合ミラー装置29Rおよび前記制御系と基本的には同一の構成を有するので、詳細な説明は省略する。
次にこの実施例の作用について説明すると、車体Bの一部を構成する左・右前部サイドドア19L,19Rにおけるドアサッシ32の前側上部に設けられる支持板33に左・右統合ミラー装置29L,29Rが取付けられるのであるが、それらの左・右統合ミラー装置29L,29Rにおいては、支持板33に取付けられるブラケット35に固定される外側および内側アクチュエータケース38,40に、車室外ミラー27L,27Rおよび車室内ミラー28L,28Rが揺動可能に支承され、車室外ミラー27L,27Rを車両の前方側から覆う車室外ハウジング36が取付けられている。
したがって車両の走行に伴う風圧が車室外ミラー27L,27Rに直接当たることはなく、車室外ミラー27L,27Rおよび車室内ミラー28L,28Rを支持する力は比較的小さくてすみ、その結果、車室外ミラー27L,27Rおよび車室内ミラー28L,28Rの揺動角度の調整に要する力も小さくてすみ、車室外ミラー27L,27Rおよび車室内ミラー28L,28Rの揺動角度を容易に調整することができる。
また車室外ミラー27L,27Rおよび車室内ミラー28L,28Rを個別に保持する外側ミラーホルダ41…および内側ミラーホルダ42…は、外側および内側アクチュエータケース38,40に、相互に独立した揺動作動を可能として支承されるものであり、外側ミラーホルダ41を揺動駆動する外側駆動手段80の作動、ならびに内側ミラーホルダ42を揺動駆動する内側駆動手段85の作動を制御する制御ユニット89は、外側ミラーホルダ41および内側ミラーホルダ42を連動して揺動させるように外側および内側駆動手段80,85をともに作動せしめる通常作動制御状態と、外側ミラーホルダ41を単独で揺動させるべく外側駆動手段80だけを作動せしめる特定作動制御状態とを切換可能である。
したがって車室外ミラー27L,27Rおよび車室内ミラー28L,28Rの車両運転者に対する反射角度を、外側駆動手段80および内側駆動手段85の作動によって変化させるようにして両ミラー27L,27R;28L,28Rの反射角度調整を容易にするとともに、車両の運転状態によっては車両の側方側の視野を車両の運転により適合させるように変化させることが可能となる。
しかも制御ユニット89は、車両を後退させる際に車両運転者で操作されるチェンジレバー92の操作に応じて特定作動制御状態を選択するとともに車室外ミラー27L,27Rの指向方向を下方に所定角度だけ変化させる側に外側駆動手段80の外側第2電動モータ79を所定量だけ作動せしめるものであり、車両の後退時には、車室外ミラー27L,27Rの指向方向が下方に所定角度だけ変化するので、車両の後退時に、反射角度が変化しない車室内ミラー28L,28Rによって不要な視野を得ることなく後方の視界を維持しつつ、車両の後退時により適合させるべく車室外ミラー27L,27Rによる車両の側方側の視野をより下方側に移行させることができる。
また制御ユニット89は、車両の進路変更時に車両運転者で操作されるウインカレバーの操作に応じて特定作動制御状態を選択するとともに車室外ミラー27L,27Rの指向方向を外側方に所定角度だけ変化させる側に外側駆動手段80の外側第1電動モータ78を所定量だけ作動せしめるものであり、車両の車線変更時に、反射角度が変化しない車室内ミラー28L,28Rによって不要な視野を得ることなく後方の視界を維持しつつ、車両の車線変更時により適合させるべく車室外ミラー27L,27Rによる車両の側方側の視野をより外側方側に移行させることができる。
さらに制御ユニット89は、車両運転者による前記チェンジレバー92またはウインカレバーの操作が終了するのに応じて、外側ミラーホルダ41を、特定作動制御状態を開始する前の位置に戻すように外側駆動手段80を作動せしめるので、車両の運転状態が通常の状態に戻るのに応じて、特別な操作を伴うことなく車室外ミラー27L,27Rを通常作動制御状態が始まる前の位置に戻すことができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施例では、ブラケット35に固定される外側アクチュエータケース38で外側ミラーホルダ41が揺動可能に支承され、ブラケット35に固定される内側アクチュエータケース40で内側ミラーホルダ42が支承されるようにしたが、外側ミラーホルダ41および内側ミラーホルダ42がブラケット35に設けられる支持部で揺動可能に支承され、外側ミラーホルダ41および内側ミラーホルダ42をそれぞれ揺動駆動するアクチュエータが前記ブラケット35に直接取付けられるようにしてもよい。
乗用自動車を前方から見た斜視図である。 乗用自動車の車室内から前方を見た状態を示す斜視図である。 乗用自動車の平面図である。 支持板を省略して右統合ミラー装置を車両の後方側から見た図である。 図4の5−5線断面図である。 図5の要部拡大図である。 制御系の構成を示すブロック図である。
符号の説明
19L,19R・・・ドア
24・・・車室
27L,27R・・・車室外ミラー
28L,28R・・・車室内ミラー
38・・・ミラー支持手段である外側アクチュエータケース
40・・・ミラー支持手段である内側アクチュエータケース
41・・・外側ミラーホルダ
42・・・内側ミラーホルダ
80・・・外側駆動手段
85・・・内側駆動手段
89・・・制御ユニット
92・・・操作手段であるチェンジレバー
B・・・車体

Claims (4)

  1. 車室(24)の外方に配置される車室外ミラー(27L,27R)と、該車室外ミラー(27L,27R)と協働して車両の後方視界を得るようにして前記車室外ミラー(27L,27R)に近接した位置で車室(24)内に配置される車室内ミラー(28L,28R)とを有して、ドア(19L,19R)を含む車体(B)に支持される車両用統合ミラー装置において、前記車体(B)に取付けられるミラー支持手段(38,40)と、前記車室外ミラー(27L,27R)および前記車室内ミラー(28L,28R)を個別に保持するとともに前記ミラー支持手段(38,40)に相互に独立した揺動作動を可能として支承される外側ミラーホルダ(41)および内側ミラーホルダ(42)と、前記外側および前記内側ミラーホルダ(41,42)をそれぞれ揺動駆動する外側駆動手段(80)および内側駆動手段(85)と、外側駆動手段(80)および内側駆動手段(85)の作動を制御する制御ユニット(89)とを備え、該制御ユニット(89)は、前記外側ミラーホルダ(41)および内側ミラーホルダ(42)を連動して揺動させるように前記外側および前記内側駆動手段(80,85)をともに作動せしめる通常作動制御状態と、前記外側ミラーホルダ(41)を単独で揺動させるべく外側駆動手段(80)だけを作動せしめる特定作動制御状態とを切換可能であることを特徴とする車両用統合ミラー装置。
  2. 前記制御ユニット(89)は、車両を後退させる際に車両運転者で操作される操作手段(92)の操作に応じて前記特定作動制御状態を選択するとともに車室外ミラー(27L,27R)の指向方向を下方に所定角度だけ変化させる側に前記外側駆動手段(80)を所定量だけ作動せしめることを特徴とする請求項1記載の車両用統合ミラー装置。
  3. 前記制御ユニット(89)は、車両の進路変更時に車両運転者で操作される操作手段の操作に応じて前記特定作動制御状態を選択するとともに車室外ミラー(27L,27R)の指向方向を外側方に所定角度だけ変化させる側に前記外側駆動手段(80)を所定量だけ作動せしめることを特徴とする請求項1記載の車両用統合ミラー装置。
  4. 前記制御ユニット(89)は、車両運転者による前記操作手段の操作が終了するのに応じて、前記外側ミラーホルダ(41)を、前記特定作動制御状態を開始する前の位置に戻すように前記外側駆動手段(80)を作動せしめることを特徴とする請求項2または3記載の車両用統合ミラー装置。
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