JP4698559B2 - ウサギ由来のIgG抗体に結合性を有する核酸分子 - Google Patents

ウサギ由来のIgG抗体に結合性を有する核酸分子 Download PDF

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Description

本発明は、ウサギ由来のIgG抗体に結合性を有する核酸分子に関する。
DNAやRNA等のオリゴヌクレオチドは、主としてタンパク質の合成に関与する分子種としての機能を主として有するものと考えられてきたが、リボザイムやRNAiといった、遺伝子がタンパク質や高分子等の分子種と直接相互作用することにより、分子種の有する機能を制御し得る現象が見出され、注目されている。なかでも、アプタマーは、近年、タンパク質などの分子種に結合して、その機能を改変し得る核酸として注目されており、医薬品等への応用を目的として、新規のアプタマーが多く取得されている。
一方、マウス、ラット、ウサギなどの実験動物に由来するIgGなどの各クラスに属する抗体は、タンパク質などの抗原や、抗原−抗体複合体を形成し得る抗体など、高分子化合物に水素結合などの結合様式で結合し得るタンパク性の物質を総称する。抗体は、例えば抗原−抗体複合体における抗体に特異的に結合する抗体として、診断薬など医療分野等において広く用いられている。
しかしながら、抗体は、抗原と特異的な活性を有する点で、有用であるものの、抗体の調製には、種々の問題が指摘されている。例えば、抗体は、マウス、ラット、ウサギ等の被免疫動物に抗原を反復的に注入して免疫反応を惹起した後、血清等から、所望する、抗原との結合性を有する画分を調製する必要があり、作業の面でも、コストの面でも、非常に不利である。また、抗体は、この抗体が特異的に結合する抗原以外にも、種々のタンパク質や、PP、PEといった容器等にも非特異的に結合する性質を有しており、ハンドリングの面でも不利である。さらに、抗体の調製には、上述の通り、被免疫動物を用いる必要があり、動物愛護の面からも、好ましいものではない。
また、抗体は、上述の診断薬などに二次抗体として用いる場合、抗原−抗体複合体への結合の程度を分光光度的に検出するため、ペルオキシダーゼ等の標識化合物とのコンジュゲート体として用いられる必要があるが、このようなコンジュゲート体の調製は、二次抗体の調製に加えて、さらに煩雑となる。
従って、抗体に代わって、抗原と特異的に結合し得る分子種が所望されていた。
M.Zuker著、Science、1989年、244巻、p.48〜52
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、抗体よりも簡便に調製可能で、且つ抗体と比べて同等以上の結合性を有する、ウサギ抗マウスIgG抗体に結合性を有する核酸分子を提供することを目的とする。
本発明による核酸分子は、ウサギ由来のIgG抗体に結合性を有することを特徴とする。
本発明による核酸分子は、ウサギ由来のIgG抗体に結合し得る物質として、有用である。
本発明において、核酸分子とは、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)、ウラシル(U)など種々の核酸を有するヌクレオチドであれば、特に制約はなく、ssDNA、ssRNA、dsDNA、dsRNAなど、鎖の本数や、核酸が修飾されているか否か等に制約はない。
本発明において、「ウサギ由来のIgG抗体」とは、任意の抗原でウサギに免疫反応を惹起させて得た血清のIgG画分に存在する抗体を総称するものをいう。
本発明による核酸分子において、ウサギ由来のIgG抗体に対する結合定数(K)は、1.18×10−7(M)以下であることが好ましい。
本発明による核酸分子は、ウサギ由来のIgG抗体に結合性を有する核酸であって、この核酸の配列と実質的に相同性を有するものが好ましい。本発明において、「実質的に相同性を有する」とは、70%より高い、最も好ましくは80%より高い、及びさらにより好ましくは90%、95%又は99%より高い一次配列の相同性を有することを意味する。
本発明による核酸分子は、ウサギ由来のIgG抗体に結合性を有する核酸であって、実質的に同一な推定構造又は構造モチーフを有することが好ましい。本発明において、「実質的に同一な推定構造又は構造モチーフを有する」とは、核酸の配列の二次構造及びこの構造のモチーフを予測するプログラムを用い、複数の配列からなる配列群に見出される一定の同一性を有することを意味する。この一定の同一性としては、比較対照とする配列間の相同性が、70%以上であることが好ましい。実質的に同一性を有することにより、ウサギ由来のIgG抗体への結合性が向上する。このようなプログラムの例としては、非特許文献1に記載のZukerfoldプログラムが挙げられる。
<本発明による核酸分子の製造方法>
本発明による核酸分子は、いわゆるRNAプールと、標的物質としてウサギ由来のIgG抗体とを用いて、SELEX法(systematic Evolution of Ligands by Exponential Enrichment)に従って、製造することが可能である。以下、SELEX法に準じた本発明による核酸分子の調製方法について、説明する。
(SELEX法に準じた本発明による核酸分子の製造方法)
本発明による核酸分子は、SELEX法に準じた方法で、RNAプールと、標的物質とを反応させて得られるRNAプール−標的物質複合体を回収した後、この複合体から、この複合体の形成に関与したRNAプールのみを回収して、製造することが可能である。
RNAプールとは、A、G、C及びUからなる群から選択された塩基を20〜120個程度連結した領域(この領域を、以下、「ランダム領域」と称する。)を有する遺伝子配列を総称する遺伝子の混合物をいう。従って、RNAプールは、420〜4120(1012〜1072)種類の複数の遺伝子が含まれ、430〜460(1018〜1036)種類の遺伝子が含まれることが好ましい。
RNAプールは、ランダム領域を有する限り、その他の構造に制約はないが、本発明による核酸分子をSELEX法に準じて製造する場合、ランダム領域の5’末端及び/又は3’末端には、後述のPCR等で利用するプライマー領域や、DNA依存性RNAポリメラーゼの認識領域を有することが好ましい。例えば、RNAプールは、5’末端側からT7プロモーターなどのDNA依存性RNAポリメラーゼの認識領域(以下、この領域を「RNAポリメラーゼ認識領域」と称する。)と、DNA依存性DNAポリメラーゼのプライマー領域(以下、この領域を「5’末端側プライマー領域」と称する。)とを連結し、この5’末端側プライマー領域の3’末端にランダム領域を連結し、さらにこのランダム領域の3’末端側にDNA依存性DNAポリメラーゼのプライマー領域(以下、この領域を、「3’末端側プライマー領域」と称する。)を連結した構造を有してもよい。また、RNAプールは、これらの領域の他に、標的物質への結合を補助する公知の領域を有してもよい。さらに、RNAプールは、ランダム領域の一部が各RNAプールにおいて同じ配列を有するものであってもよい。
RNAプールは、RNAプールのランダム領域のUをTに置き換えた初期プールを鋳型として、PCR法に基づいて、遺伝子増幅した後、得た遺伝子産物と、T7ポリメラーゼ等のDNA依存性RNAポリメラーゼとを反応させて、調製されてもよい。また、初期プールに相補的な遺伝子を合成し、RNAポリメラーゼ認識領域と、5’末端側プライマー領域に相補的な配列とからなるプライマーを、初期プールにおいてこのプライマーと相補的な遺伝子にアニーリングさせて、PCR法に基づいて、調製されてもよい。
次に、このようにして合成したRNAプールと、標的物質であるウサギ由来抗体とを水素結合などの分子間力を介して結合させる。この結合方法としては、RNAプールと標的物質とを、標的物質の結合などの機能が保たれる緩衝液中で一定時間インキュベートする方法が挙げられる。このようにして、緩衝液中でRNAプール−標的物質複合体が形成される。
次に、このように形成されたRNAプール−標的物質複合体を回収する。緩衝液中には、この複合体の他、複合体の形成に関与しなかったRNAプールや標的物質が含まれるが、この複合体の回収方法としては、標的物質に結合性を有する核酸分子を回収することを目的として、緩衝液中に存在する複合体の形成に関与しなかったRNAプールを除去する方法により行えばよい。この方法としては、標的物質及びRNAプールの吸着性の違いや、複合体とRNAプールとの分子量の違いを利用する方法が挙げられる。
標的物質とRNAプールとの吸着性の違いを利用した方法としては、例えば、ニトロセルロース等の標的物質に吸着性を有する膜を用いて、上述のRNAプール−標的物質複合体を有する緩衝液を濾過し、この膜上にRNAプール−標的物質複合体を吸着させ、その後、この膜上に残存したRNAプール−標的物質複合体から、複合体の形成に関与したRNAプールを、例えばこの複合体におけるRNAプールと標的物質との結合を解除した後にRNAプールを回収する方法が挙げられる。
また、RNAプール−標的物質複合体とRNAプールとの分子量の違いを利用した方法としては、アガロースゲルなど、RNAプールを通過させ得るがRNAプール−標的物質複合体を通過させ得ない程度のポアを有する担体を利用して、RNAプール−標的物質複合体とRNAプールとを電気的に分離し、この複合体から、複合体の形成に関与したRNAプールを回収する方法が挙げられる。
次に、このようにして得たRNAプール−標的物質複合体から回収した複合体の形成に関与したRNAプールを用いて、遺伝子増幅を行う。この遺伝子増幅の方法としては、RNAプールに含まれる5’末端側プライマー領域、3’末端側プライマー領域、RNAポリメラーゼ認識領域を利用する方法が挙げられる。例えば、複合体の形成に関与したRNAプールの3’末端側プライマー領域に相補的な遺伝子断片をプライマーとして用いて、トリ骨髄芽球症ウィルス由来リバーストランスクリプターゼ(AMV Reverse Transcriptase)などのRNA依存性DNAポリメラーゼを用いた逆転写反応に従ってcDNAを調製した後、このcDNAに含まれる5’末端側プライマー領域及び3’末端側プライマー領域を利用して、DNA依存性DNAポリメラーゼを用いたPCR反応を行い、得た遺伝子産物に含まれるRNAポリメラーゼ認識領域を利用して、DNA依存性RNAポリメラーゼを用いて、in vitro転写反応を行って、RNAプールの遺伝子増幅を行ってもよい。
このように遺伝子増幅された複合体の形成に関与したRNAプールと、標的物質とを用いて、上述のRNAプール−標的物質複合体を形成する方法以下の各方法を繰り返し行い、最終的に、標的物質としてのウサギ由来のIgG抗体に結合性を有する核酸分子を得ることができる。
(その他の方法に準じた本発明による核酸分子の製造方法)
従来公知の種々の方法で合成することが可能である。本発明による核酸分子は、例えば、DNA合成機を用いて、dNTPを材料として、末端塩基から化学合成されたものであってもよい。
(実施例1)
配列番号6に示す初期プールを、DNA合成装置(334DNA synthesizer(Applied Biosystems社製))で合成した。この初期プール(500nM)と、プライマー1(配列番号8)と、プライマー2(配列番号9)と、2.5UのDNAポリメラーゼ(商品名:Ex−Taq、タカラバイオ社製)とを用いて、初期プールと、初期プールに相補的な遺伝子鎖とからなるcDNAを得た。次に、このようにして得たcDNAと、T7RNAポリメラーゼ(商品名:Ampliscribe(EPICENTRE社製))とを用いて、転写反応を行い、RNAプール(配列番号7)を得た。
20μMのRNAプールと、ウサギ抗マウスIgG抗体(1μM、ケミコン社製、以下、標的物質と称する。)とを、結合バッファ(50mM HEPES(pH7.4)、150mM NaCl、5mM MgCl)中で、室温、20分間インキュベートした。得た混合物を、ポップトップホルダーに固定したニトロセルロース膜に導入してろ過し、膜を1mLの結合バッファで洗浄した。その後、この膜を300μLの溶離液(50mM HEPES(pH7.4)、150mM NaCl、7M尿素)に浸漬して、90℃、5分間加温した。得た液にエタノール沈殿を施し、オリゴヌクレオチドを得た。
その後、このオリゴヌクレオチド全量と、プライマー3(配列番号10)と、AMVトランスクリプターゼ(10U、ロシュ・ダイアグノスティックス社製)とを用いて、42℃で、1時間、逆転写反応を行った。
この反応産物全量と、2.5UのDNAポリメラーゼ(商品名:Ex−Taq、タカラバイオ社製)と、30nMのプライマー1(配列番号8)と、プライマー2(配列番号9)とを用いて、90℃×50秒、53℃×70秒及び74℃×50秒の順で行うサイクルを1サイクルとして、12サイクルでPCR反応を行った。得た液にエタノール沈殿を施し、二本鎖DNA産物を得た。
この二本鎖DNA産物を8μLのRNaseフリー水に溶解し、そのうち4μLと、2μLのT7RNAポリメラーゼ(商品名:Ampliscribe(EPICENTRE社製))とを用いて、in vitro転写を行い、in vitro転写物を得た。なお、ここまでの工程を1サイクルと称する。
その後、このin vitro転写物を上述のRNAプールとして、上述の工程を10サイクル行った。その結果、配列番号1乃至5に示すRNAを得た。
(実施例2)
配列番号1乃至5に示すRNA(各20nM)と、100nMの標的物質とを、結合バッファ中で、室温、20分間インキュベートした。得た混合物を、以下の[結合実験]の方法に従って、結合強度を測定した。結果を表1に示す。なお、表1中の数値は、[結合実験]前の放射標識in vitro転写物の放射強度を100%としたときの百分率を示す。
Figure 0004698559
(実施例3)
標的物質に対する配列番号1乃至5に示すRNAの結合活性を、表面プラズモン共鳴(surface plasmonresonance)を利用したバイオセンサーBiacore2000(ビアコア社製)を用いて、以下の通り測定した。
まず、リガンドとして、配列番号1乃至5に示す各RNAの5’末端側にアデニン24塩基を連結したものを、定法に従い調製した。5’末端側にビオチンを標識した24塩基のデオキシチミンをセンサーチップSA(ビアコア社製)に固定化し、つぎに、調製したRNAをデオキシチミンと結合させた。これに、3.125nM、6.25nM、12.5nM、25nM、50nM及び100nMの標的物質を、流速20μL/分で2分間添加し、測定物の結合を観察した後、3分間にわたって解離を観察した。反応は25℃で行った。この観察で得た標的物質の各濃度における結合反応曲線から、結合定数(ka(Ms−1)、kd(s−1)及びKD(M))をそれぞれ算出した。また、これらの結合定数の値について、χ(カイ)2乗検定を行った。その結果を表2に示す。
Figure 0004698559
(実施例4−1)
実施例3において、配列番号1乃至5に示す各RNAの代わりに、配列番号5に示すRNAと、このRNAに相補的な配列を有するRNAとを用い、3.125nM、6.25nM、12.5nM、25nM、50nM及び100nMの標的物質の代わりに、10000RU(1RUは、単位平方ミリメートル当たり1pgの質量変化を起こす量に相当する単位)のグルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)を用い、2分間の結合時間を2分30秒とした以外は、実施例3と同様に行って、表面プラズモン共鳴を利用して得たセンサグラムを得た。結果を図1−1に示す。
(実施例4−2)
実施例4−1において、10000RUのGSTの代わりに、10000RUのGSTと10000RUの抗GST抗体(IgG、ウサギ由来、ケミコン社製)との混合物を用いた以外は、実施例4−1と同様に行って、表面プラズモン共鳴を利用して得たセンサグラムを得た。結果を図1−2に示す。
(実施例4−3)
実施例4−1において、10000RUのGSTの代わりに、10000RUの抗GST抗体(IgG、ウサギ由来、ケミコン社製)を用いた以外は、実施例4−1と同様に行って、表面プラズモン共鳴を利用して得たセンサグラムを得た。結果を図1−3に示す。
(実施例5)
配列番号1乃至5に示すRNA(20nM)と、以下に示す物質(各100nM)とを、結合バッファ中でインキュベートした後、以下の[放射標識]及び[結合実験]の方法に従って、結合強度を測定した。結果を表3に示す。
[物質一覧]
(1)結合バッファのみ
(2)ウシ血清アルブミン(SIGMA社製)
(3)グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(schistosoma japonicum由来、GE社製ベクターより同社プロトコールに従い実験室内で調製した。以下、GSTと称する。)
(4)抗GST抗体(IgG、ウサギ由来、ケミコン社製)
(5)GST(100nM)と抗GST抗体(100nM)との混合物
(6)マウスIgG(ケミコン社製)
(7)ヤギIgG(ケミコン社製)
Figure 0004698559
[放射標識]
上述のin vitro転写の方法に準じて、上記の二本鎖DNA産物を用いて、α−32P−ATP(アマシャムバイオサイエンス社製)存在下で、放射標識in vitro転写物を得た。
[結合実験]
放射標識in vitro転写物と、標的物質とを、結合バッファ中、室温で20分間インキュベーションを行った。
得た混合物を、サッカーを用いて吸引したフィルター(商品名:MF−メンブレンフィルター(ミリポア社製))上に導入し、その後、混合物の20倍量の結合バッファで、このフィルターを洗浄した。このようにして得たフィルターの放射強度を、FUJIFILM社製バイオ・イメージングアナライザー(BAS−2500(イメージングプレートとして、富士フィルム社、BAS−MS2040を使用))を用いて、測定した。なお、放射強度は、ImageReader(同前)で可視化し、得たデータをImageGauge ver. 4.0(同前)を用いて数値化した。
(実施例6)
実施例5において、配列番号1乃至5に示すRNAの代わりに、配列番号5に示すRNAを用い、実施例5に示す物質として、333nM及び33nMのウサギ由来の抗Flag−抗体(IgG画分)、並びにウサギにMBP(マルトース結合タンパク質;maltose binding protein)で免疫して得た血清画分(New England Biolab社製)、結合バッファで100倍、1000倍、及び10000倍に希釈したもの)を用いた以外は、実施例5と同様に行って、結合強度を測定した。結果を図2に示す。なお、図2の縦軸は、[結合実験]前の放射標識in vitro転写物の放射強度を100%としたときの百分率を示す。
(実施例7)
実施例5において、配列番号1乃至5に示すRNAの代わりに、配列番号5に示すRNAを用い、実施例5に示す物質として、ウサギにGSTで免疫して得た血清のIgG画分(ケミコン社製)、50mM HEPES(pH7.4)及び150mM NaClからなる緩衝液で、200nM、100nM、50nM及び25nMに調製したもの)を用いた以外は、実施例5と同様に行って、結合強度を測定した。結果を図3に示す。なお、図3の縦軸は、[結合実験]前の放射標識in vitro転写物の放射強度を100%としたときの百分率を示し、横軸は、IgG画分を調製したロット番号及び抗体濃度を示す。
実施例4−1で得たセンサグラムを示す。 実施例4−2で得たセンサグラムを示す。 実施例4−3で得たセンサグラムを示す。 実施例6で得た結合強度を示す。 実施例7で得た結合強度を示す。

Claims (3)

  1. ウサギ由来のIgG抗体に対する結合定数(K)が、1.18×10−7(M)以下であり、かつ、配列番号1から5のいずれかに記載のRNA配列または前記RNA配列と90%より高い相同性を示すRNA配列を有することを特徴とするウサギ由来のIgG抗体に結合性を有するRNA核酸分子。
  2. 当該RNA核酸分子は、SELEX法により取得されたものであることを特徴とする請求項1に記載のRNA核酸分子。
  3. 前記ウサギ由来のIgG抗体は、ウサギ抗マウスIgG抗体であることを特徴とする請求項1または2に記載のRNA核酸分子。
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