JP4696340B2 - 流量計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、気体の流量を計測する流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の流量計1は、図15に示す断面図のように流体流入口2を有する流体流入部3と流体流出口4を有する流体流出部5と、流体の流量を計測する流量計測部6と、これらを含む流量計外装部7とから構成されている。このような流量計1において、流体流入部3、流量計測部6、流体流出部5など、内部に空間を有する構成であるため、流量計1の内部は約0.5〜2[L]程度の体積を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の流量計1には、流量計内部に使用に不適当な空気などの不要な流体を内包していたため、古くなった流量計に換えて、新しい流量計を取付ける場合、流量計1の内部に充満している空気などの流体を、流量計以降の配管系を通じて放出する必要があった。即ち、使用に不適当な空気などの流体をそのままにして、直ぐに使用を開始すると、最初燃焼していたガステーブル、あるいはガス給湯器などの燃焼器が、供給ガス中に混入している空気などのために、燃焼の途中で燃焼が停止し、その結果、未燃焼のガスが放出するなど危険な状態となることがあった。このため、流量計を交換した場合には、流量計以降の配管中に残っているガスを廃棄するなど無駄が生じたり、あるいは、ガスを完全に放出するのにかなりの時間が必要であったりなど手間のかかることがあった。このため、流量計交換作業の効率が悪いなどの課題があった。また、内部構造が複雑な流量計であれば、内包されている空気などの流体を完全に放出・置換するのに、長時間を要するなどの不具合もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の流量計は、気体を流す流路と、流路の入り口に設けられ流路を閉止する入口閉止部と、流路の出口に設けられ流路を閉止する出口閉止部と、流路に流された気体の流量を計測する流量計測部と、入口閉止部から出口閉止部までの流路に充填された特定気体の漏洩を検知する圧力センサと、圧力センサが特定気体の漏洩を検知した際に、気体の異常を報知する報知手段とを備えた構成とした。このため、使用済みの流量計を取り外し、新しい流量計取付け直後であっても、例えばガステーブル、あるいはガス給湯器などを使用することができ、燃焼の途中で燃焼が停止することがなく安全である。また、流量計に内包されている気体が使用予定の気体であるため、新しい流量計以降の配管中のガスを放出する必要がないため、無駄がなく流量計交換作業の効率が向上する。
【0005】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、図中に同一の番号を付けているものは、同一なものを示しているので、説明を省略する。
【0006】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に基づく流量計1の断面図を示す。8は気体流入部3に設けた閉止栓、9は流出部5に設けた閉止栓を示す。これらの閉止栓8、9は、気体流入部3、気体流出部5および流量計測部6の内部空間に使用予定の気体、LPガスあるいは都市ガスなどを予め決められた圧力で充填した後で、取り付けた。このため、流量計内部には、使用予定の気体が充填されていることになり、古い流量計に換えて新しい流量計を取付けた場合に、流量計内部の気体を置換することなく、そのまま使用することができる。従って、流量計およびそれ以降の気体を排気する必要がなく、無駄がなくなり、流量計交換作業の効率がよくなる。
【0007】
(実施例2)
図2は、本発明の実施例2に基づく流量計1の断面図を示す。10は、気体流入部3に設けた開閉自在な気体閉止弁を示し、11は気体流出部5に設けて開閉自在な気体閉止弁を示す。このような構成にすることにより、閉止栓8もしくは閉止栓9が何らかの理由で開栓しても、流量計1内部に充填されている気体が外部に容易に流出することが無くなる。従って、保管中あるいは輸送途中に流量計内部に充填された気体が無くなることがなくなる。
【0008】
また、取り付け作業中にも流量計内部の充填された気体が外部に流出することも無くなる。さらに、古い流量計に換えて新しい流量計を取り付ける際にも、取り付け作業完了後に開閉自在な弁10および11を開放することにより、空気などの使用の不適当な気体が混入することも無くなり、気体を置換する必要がなく、効率よく流量計を交換しうることができる。
【0009】
なお、本実施例において、開閉自在な弁を気体流入部3および気体流出部5の両方に取り付けたが、どちらか一方にさえあれば、流量計内部の気体が対流などで簡単に、流量計内部全体に移動することができないため、たとえ閉止栓8あるいは9が開放されても、流量計内部に充填された気体が、短時間の内に、簡単に外部に放出されることはない。従って、流量計交換作業を素早く実施しなければならないということもなくなり、熟練者でなくとも流量計の交換作業を実施することができるので、実用上の効果は非常に大きくなる。
【0010】
(実施例3)
図3は、本発明の実施例3に基づく流量計1の断面図を示す。12は、気体の状態を検知する状態検知センサを示す。このような構成にすることにより、流量計内部に充填された気体の状態が変化した場合に、その変化を検知することができるので、気体が変化したことを、外部に報知することが可能となる。例えば、気体状態検知センサを、気体の熱伝導を検知する熱伝導センサ、あるいは、気体の熱放散度合いを検知する熱放散センサ、あるいは、赤外線の透過度を検知する赤外線センサ、あるいは、気体の可燃性を検知する可燃ガスセンサなどで構成することができる。従って、使用予定の気体の性質および空気などの使用に不適切な気体の性質に応じて、最適な気体状態検知センサを選択することができる。
【0011】
(実施例4)
図4は、本発明の実施例4に基づく流量計1の外観図を示す。13は、流量計本体の外装部表面14に設けた液晶表示板を示す。この構成により、流量計内部の気体の状態を検知する気体状態検知センサが検知した結果を表示することができる。従って、流量計内部に充填されている使用予定の気体の状態を表示することができるので、間違った流量計を取り付けることがなくなる。なお、表示部は、流量計が計測した流量、あるいは積算流量などを表示する表示部と兼用してもよい。
【0012】
また、発光ダイオードあるいは圧電ブザーなどで構成してもよい。この場合、発光ダイオードの点滅状態、あるいは圧電ブザーの発音状態で流量計内部の気体の状態を報知することになる。従って、この場合も、流量計内部の気体の状態を知ることができるので、間違った流量計を取り付けることがなくなる。なお、外装部表面14にスイッチを設け、このスイッチと連動して表示あるいは報知するようにすると、省電力とすることができる。
【0013】
(実施例5)
図5は、本発明実施例5に基づく流量計1の断面を示す。15は、流量計内部に設けられた気体の圧力を検知する圧力センサを示す。16は、圧力センサへの気体圧力導入部を示す。圧力センサ15は大気圧との差圧を検知する差圧センサで構成した。この構成により、流量計内部に充填する気体の圧力をモニタすることができる。従って、使用予定の気体を充填する場合にも、また、流量計を交換する際にも、充填されている気体の圧力を監視することができる。即ち、気体の圧力が大気圧よりも大きい場合には、気体が十分に充填されていると判断できるので、流量計は正常であり、漏洩がないと判断することができる。このため異常な、あるいは不良な流量計を間違って取り付けることがなくなる。
【0014】
さらに、計時部と記憶部とを付加することにより、充填時からの経過時間およびその時の圧力低下度とを記憶することができるようにすることも可能となる。この場合、例えば、1年後の漏洩結果を簡単に知ることも可能となる。従って、放置状態での流量計の漏洩状態を簡単に知ることが出来、流量計の良否を簡単に判別することができる。また、この結果、不良な流量計を誤って取り付けることがなり、安全性が向上する。
【0015】
(実施例6)
図6は、本発明の実施例6に基づく流量計1の断面を示す。17は、流量計内部に設けられた気体組成の分析する気体組成分析センサを示す。
この構成により、流量計内部の気体の組成を検知することができ、予め充填した気体が、即ちLPガスや都市ガスが、空気などの使用に不適切な気体に変化した場合には検知することができる。従って、使用に不適切な気体を充填された流量計を誤って取り付けることもなくなる。
【0016】
(実施例7)
図7は、本発明の実施例7に基づく流量計1の外観面を示す。18は、流量計本体の外装部表面14に設けた、流量計内部に設けられた気体組成の分析する気体組成分析センサの検知結果を表示する気体種別表示部を示す。この構成により、流量計内あるいは部に充填されている気体の種類を表示することができるので、予め充填したLPガスあるいは都市ガスなどを表示することができる。従って、使用する気体と異なる気体が充填されている別種の流量計を誤って取り付けることがなくなる。なお、外装部表面14にスイッチを設け、このスイッチと連動して表示するようにすると、省電力とすることができる。また、表示部18は、流量計測部が計測した流量、あるいは積算流量などを表示する表示部と兼用してもよい。
【0017】
(実施例8)
図8は、本発明の実施例8に基づく流量計1に設けられ気体組成分析センサを構成する熱式フローセンサ19の外観面を示す。20は数mm角の厚さ数十〜数百ミクロンのガラスなどの絶縁性基板、21は発熱抵抗体、22および23は感温抵抗体を示す。この構成において、発熱抵抗体21に一定電力を印加し、発熱させ基板20を昇温させる。この温度変化を感温抵抗体22あるいは23で検知する。
【0018】
例えば、使用予定の気体を充填した時の温度変化を記憶しておき、充填した気体が空気に変化した場合には、この温度変化と異なった温度変化を示すことになる。例えば、都市ガスから空気に変わった場合には、気体への放熱が小さくなるので、温度変化は大きくなる。また逆に、LPガスから空気に変わった場合には、気体への放熱が大きくなるので、温度変化が小さくなる。このようにして、簡単な構成で、簡単に気体の組成変化を検知することができる。また、外部にスイッチを設け、このスイッチと連動して、気体の組成を知りたい時のみ、気体の組成を検知するようにすると、省電力構成とすることもできる。
【0019】
(実施例9)
図9(a)は、本発明の実施例9に基づく流量計1内の流量計測部6の一部設けられ気体組成分析センサ部24を示す。気体組成分析センサ部24の一方の境界部分25に、充填されている気体が自由に出入りできる貫通孔を数個設け、内部に超音波センサ26を設置した。図9(b)に超音波センサ26の断面図を示す。27は音響整合層、28は数ミリ〜十ミリ立法程度の大きさの圧電体、29は缶パッケージ、30は固定するためのフランジ部を示す。この超音波センサ26の圧電体28に高周波電力を印加すると、音響整合層27の表面から超音波が放出される。この超音波は、気体の組成できまる音速で気体中を伝搬する。
【0020】
従って、この超音波の音速を検知することにより、簡単な構成で、簡単に気体の組成を検知することができる。例えば、気体がLPガスから空気に変わった場合には、超音波の音速が、かなり遅くなるので、その変化から検知することができる。また、都市ガスから空気ない変わった場合には、超音波の音速が速くなるので、その変化から検知することができる。また、外部にスイッチを設け、このスイッチと連動して、気体の組成を知りたい時のみ、気体の組成を検知するようにすると、省電力構成とすることもできる。
【0021】
図10に超音波センサを用いて計測したガス種と音速との関係を示す。横軸は温度を示し、流量計が通常動作する、15℃〜+50℃の範囲を示す。縦軸は音速を示す。31は空気中を伝搬する超音波の音速を、32はLPガス中を伝搬する超音波の音速を、33は都市ガス中を伝搬する音速をそれぞれ示す。この結果より、流量計が通常用いられる温度範囲(15℃〜+50℃)においては、それぞれのガス種での音速が重複することがないので、音速を検知することにより、簡単にガス種を検知・判別することができる。
【0022】
(実施例10)
図11は、本発明の実施例10に基づく、流量計測部6の内部の気体組成分析センサ部24内に設けた超音波センサ26による音速測定の原理を示す図。26は超音波センサを示し、34は超音波の方向を変えるための45度反射板、35は距離測定用の反射板を示す。図中の矢印は、超音波の伝搬経路を示している。即ち、超音波センサ26から放出された超音波は、超音波センサの表面から垂直方向に放出され、45度反射板34の方向に伝搬する。45度反射板34に衝突した超音波は方向を90度曲げられ、距離測定用の反射板35の方向伝搬する。距離測定用の反射板35に衝突した超音波は、反射し、もと来た経路を通って超音波センサ26に到達する。
【0023】
従って、予め超音波の通る経路の長さがわかっていると、超音波が送信された時間と受信された時間とを計測することにより、その伝搬速度を計測することができる。このような簡単構成で、かつ単一の超音波センサでガス中を伝搬する超音波の音速を計測することができる。なお、この場合、45度反射板なしでも構成することができるが、45度反射板を用いたのは、よりコンパクトに構成することができ、流量計に内蔵可能とするためである。超音波の往復伝搬距離として、約100mm程度あれば十分である。
【0024】
(実施例11)
図12は、本発明の実施例11に基づく、流量計内部において超音波センサによる音速測定の原理を示す図。実施例11と異なり、一対の超音波センサを用いて構成した。一対の超音波センサ36、37を一定の距離(L)をおいて対向して構成した。気体中の音速をVs、気体の流速をVf、超音波センサ34から35への伝搬時間をTa、逆に超音波センサ35から34への伝搬時間をTbとすると、超音波の伝搬時間と音速との関係は以下のようになる。
【0025】
Ta=L/(Vs+Vf)、(36→37)
Tb=L/(Vs−Vf)、(37→36)
ここで、気体の流速Vfは、超音波センサ36から超音波センサ37への方向を正(+)と定義した。なお、通常の場合は、s>>Vfである。
【0026】
これより、
Vs+Vf=Ta/L、
Vs−Vf=Tb/L、
従って、2×Vs=(Ta/L)+(Tb/L)
Vs=[(Ta/L)+(Tb/L)]/2
このようにして、気体中の音速、Vs、が得られることがわかる。
【0027】
ここで、気体の流速Vfは、音速を計測する上式に入ってこないので、気体が流れていても、超音波の気体中を伝搬する音速を計測することができる。一対の超音波センサを用いることにより、流量計内部において、気体が流れていても、超音波が伝搬する音速を計測することができ、従って、その音速からガス種を判別することができる。この場合には、気体が流れていてもガス種を判別できるので気体を使用中であっても、気体の種類を判別することができる。
【0028】
(実施例12)
図13(a)は、本発明の実施例12に基づく、流量計測部6に熱式フローセンサ38を設けた流量計の断面図。熱式フローセンサ(図8参照)の詳細は、上記実施例8に示したものと同じなので説明は省略する。39は、熱式フローセンサ38で計測した気体の流速を流量として演算する演算部を示す。図13(b)に、熱式フローセンサ38の流速に依存するS字状特性40を示す。横軸に流量計測部を流れる気体の流速を、縦軸にそのときの感熱抵抗体22と23との抵抗値の差、dRを示す。同図13(b)に示すように気体の正負の流速に応じて、感熱抵抗体22と23と抵抗値の差は、S字状に変化する。
【0029】
例えば、気体が、図8の感熱抵抗体22から23の方向に向かって流れている時、発熱抵抗体21で発生した熱は、気体により感熱抵抗体23の方へ移動するので、感熱抵抗体23の方が感熱抵抗体22に比べ、温度がより上昇する。この場合には、図13(b)に示すように、感熱抵抗体23の抵抗値が、感熱抵抗体22の抵抗値に比べ大きくなることを示している。また逆に、気体が、図8の感熱抵抗23から22に向かって流れている時、発熱抵抗体21で発生した熱は、気体により感熱抵抗体22の方へ移動するので、感熱抵抗体22の方が感熱抵抗体23に比べ、温度がより上昇する。
【0030】
その結果、感熱抵抗体22の方が感熱抵抗体23に比べ、温度が上昇するので、感熱抵抗体22の抵抗値が、感熱抵抗体23の抵抗に比べ、大きくなることを示している。さらにこの結果、S字状の特性が得られる。このように熱式フローセンサを流量計測部に設置することにより、気体の流速をも求めることができる。従って、気体の組成を検知できるとともに、気体の流速をも計測することができ、兼用可能となるので、コンパクトに構成することができる。
【0031】
(実施例13)
図14(a)は、本発明の実施例13に基づく、流量計測部6に一対の超音波センサ41、42を設けた流量計の断面図。一対の超音波センサを気体の流れる方向(矢印43)に対して、交叉角約30度で、距離Lだけ離して対向して設置した。超音波の音速をVs、気体の流速をVf、交叉角をθとすると、上記実施例11で説明したように、超音波センサ41から42への超音波の伝搬時間Taおよび超音波センサ42から41への超音波の伝搬時間Tbは、それぞれ以下のようになる。
【0032】
Ta=L/[Vs+Vf×COS(θ)]、(41→42)
Tb=L/[VsーVf×COS(θ)]、(42→41)
これより、
Vs+Vf×COS(θ)=L/Ta、
Vs−Vf×COS(θ)=L/Tb、
よって、
Vs=[(L/Ta)+(L/Tb)]/2、
Vf=[(L/Ta)−(L/Tb)]/[2×COS(θ)]、
となる。
【0033】
これより、超音波が気体中を伝搬する伝搬速度、Vsと、気体の流速、Vfとの両方を計測することができることがわかる。従って、気体の流れるところに一対の超音波センサを、ある交叉角(θ)で、対向して設置することにより、気体が流れていても、超音波が気体中を伝搬する超音波の伝搬速度を計測することができ、気体の種類を判別することができるとともに、気体の流速、Vfをも計測することができる。図14(b)に、このようにして計測した気体の流速、Vfと超音波の伝搬時間差との関係を示す。特性直線44に示すように、広範囲の流速変化に対応し、超音波の伝搬時間がよく追従していることがわかる。
【0034】
従って、一つの超音波センサを設置し、その伝搬助時間差を計測することにより、広範囲の流速変化が計測でき、流量計測ができることがわかる。このように、一つの超音波センサをで、気体組成分析センサを構成すると、気体の流速も計測できるので、コンパクトに構成することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明の超音波流量計によれば次の効果が得られる。
【0036】
(1)使用予定の気体がすでに充填されているので、流量計の交換を効率よく、無駄なく実施することができる。
【0037】
(2)気体遮蔽部を備えているので、簡単に充填されている気体が抜けることがないので、交換作業が効率よくできる。
【0038】
(3)気体状態を検知するセンサを備えているので、流量計交換作業時に充填されている気体の状態を確認することができる。
【0039】
(4)充填されている気体に異常が発生したときに、外部より知ることができるので、安全性が向上する。
【0040】
(5)圧力センサを備えているので、充填されている気体が漏洩した時に検知でき、流量計を誤って取り付けることがない。
【0041】
(6)充填されている気体の種別を判別する判別センサを備えているので、充填されている気体の種別が変化した時に検知することができるので、安全である。
【0042】
(7)気体の種別表示部を備えているので、誤って異なる流量計を取り付けることがなくなり、安全である。
【0043】
(8)気体分析センサを熱式フローセンサで構成したので、簡単な構成で、気体の放熱特性から気体の種別を簡単に判別することができる。
【0044】
(9)気体分析センサを超音波センサで構成したので、気体中を伝搬する超音波の伝搬速度から、気体の種別を判別ですることができる。
【0045】
(10)一個の超音波センサで構成したので、構成が簡単になる。
【0046】
(11)一つの超音波センサで構成したので、気体に流れがあっての、超音波の伝播速度を計測することができる。
【0047】
(12)流量計測部を熱式フローセンサで構成したので、気体の種別判別と流量計測とを兼用でき、構成がコンパクトになる。
【0048】
(13)流量計測部を一対の超音波センサで構成したので、気体の種別判別と流量計測とを兼用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における流量計の断面図
【図2】 本発明の実施例2における流量計の断面図
【図3】 本発明の実施例3における流量計の断面図
【図4】 本発明の実施例4における流量計の外観図
【図5】 本発明の実施例5における流量計の断面図
【図6】 本発明の実施例6における流量計の断面図
【図7】 本発明の実施例7における流量計の外観図
【図8】 本発明の実施例8における熱式フローセンサ外観図
【図9】 (a)本発明の実施例9における流量計の断面図
(b)本発明の実施例9における超音波センサの断面図
【図10】 本発明の実施例9における超音波センサの特性図
【図11】 本発明の実施例10における音速測定の原理を説明する図
【図12】 本発明の実施例11における音速測定の原理を説明する図
【図13】 (a)本発明の実施例12における流量計の断面図
(b)本発明の実施例12における熱式フローセンサの特性図
【図14】 (a)本発明の実施例13における流量計の断面図
(b)本発明の実施例13における超音波センサの特性図
【図15】 従来の流量計の断面図
【符号の説明】
1 流量計
気体流入口
気体流入部
気体流出口
気体流出部
6 流量計測部
8、9 閉止栓
10、11 閉止弁
12 状態検知センサ
13 液晶表示板
15 圧力センサ
16 圧力導入部
17 組成分析センサ
19 熱式フローセンサ
21 発熱抵抗体
24 気体組成分析センサ部
26、41、42 超音波センサ
28 圧電体

Claims (1)

  1. 気体を流す流路と、
    前記流路の入り口に設けられ前記流路を閉止する入口閉止部と、
    前記流路の出口に設けられ前記流路を閉止する出口閉止部と、
    前記流路に流された気体の流量を計測する流量計測部と、
    前記入口閉止部から前記出口閉止部までの流路に充填された使用予定の特定気体の漏洩を検知する圧力センサと、
    前記圧力センサが前記特定気体の漏洩を検知した際に、気体の異常を報知する報知手段と、
    を備えた流量計。
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