JP4695841B2 - ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドの製造法およびペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物の製造法ならびにナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドの製造法 - Google Patents

ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドの製造法およびペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物の製造法ならびにナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドの製造法 Download PDF

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Description

本発明は、一般式I
Figure 0004695841
〔式中、変数は、次の意味を有する:
Rは、炭素鎖が1個以上の基−O−によって中断されていてよく、それぞれC〜C18−アルキルおよび/またはC〜C−アルコキシによって1回または数回置換されていてよいフェニルまたはフェニル−C〜C−アルキル、または−N(Rによって1回または数回置換されていてよいC〜C30−アルキル;
炭素骨格が1個以上の基−O−および/または−NR−によって中断されていてよくおよび/またはC〜C−アルキルによって1回または数回置換されていてよいC〜C−シクロアルキル;
それぞれC〜C18−アルキル、C〜C−アルコキシまたは−N(Rによって1回または数回置換されていてよいフェニル、フェニル−C〜C−アルキル、ナフチルまたはヘテロアリールを表わし、
は、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、フェニルまたはフェニル−C〜C−アルキルを表わし、
は、C〜C−アルキル、フェニルまたはフェニル−C〜〜C−アルキルを表わす〕で示されるペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドを、式II
Figure 0004695841
で示されるナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドの二量体化によって製造する方法に関する。
更に、本発明は、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドを製造する方法を変更することによるペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物の製造に関する。
更に、本発明は、前記製造法のために出発生成物として使用される、ナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドIIの製造ならびに新規のナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドIIbに関する。
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミド(I;以下、”ペリルイミド”と略記する)は、久しく傑出した使用技術的性質(色のシャープさ、高い熱的安定性、化学的安定性および光化学的安定性、高い蛍光性)のために建染め染料、顔料および蛍光染料として使用される。更に、ペリルイミドIは、複写処理のために、電子写真において、蛍光太陽集電器において、光電池において、レーザー染料として、化学ルミネセンスの使用における活性成分として、エレクトロルミネセンス装置において、および分子スイッチのためのモデル系において使用される。
久しく、非置換のペリルイミドがナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミド(以下、”ナフタルイミド”と略記する)を水酸化カリウムまたは水酸化カリウムと水酸化ナトリウムとの混合物と一緒に溶融し、引続き中間形成される”ロイコ形”を再酸化させることによって製造されうることは、公知である(例えば、欧州特許出願公開第525538号明細書参照)。この凝縮の場合、酢酸ナトリウム(欧州特許出願公開第54806号明細書)またはグリコール(米国特許第3446810号明細書)は、収量を上昇させるために添加されてよい。
しかし、同様に不満足な収量で多大な装置的費用で望ましくない不純物を分離するために、N−メチルナフタルイミド、N−エチルナフタルイミドおよびN−フェニルナフタルイミドをアルカリ性で溶融することによって、相応するN,N′−二置換ペリルイミドを得ることができる(ドイツ連邦共和国特許第276956号明細書)。更に、N,N′−二置換ペリルイミド、例えば窒素原子上で置換フェニル基または官能化されたアルキル基によって置換されたものは、前記方法により製造されることができない。その上、生態的理由および経済的理由から、使用される溶融液の必要とされる再後処理は、極めてエネルギー増強を要し、工業的に費用がかかる。
Kawamura Rikagaku Kenkyusho Hokoku 8, 第85〜95頁(1996, 発行1997年)(Chemical Abstracts 127: 264199g)には、ナフタルイミドをジエチレングリコールジメチルエーテル中でカリウム−第三ブチラートおよび1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネンの存在で二量体化することによって、非置換のペリルイミドを製造することが記載されている。ここで紹介された反応機構によれば、立体障害二環式窒素塩基とカリウム含有塩基とキレート化溶剤が同時に存在することは、本質的なことであり、ペリルイミドの形成を可能にする複合体の形成を生じる。
また、所属する特開平9−194746号公報ならびにJ. Org. Chem. 2001, 66, 第94〜98頁においては、ヘプタン、トルエン、キノリンおよびシクロヘキシルアミンは、溶剤として非置換ペリルイミドの製造に使用される。また、さらにジエチレングリコールジメチルエーテル中でN,N′−ジメチルペリルイミド、N,N′−ジオクチルペリルイミド、N,N′−ジシクロヘキシルペリルイミド、N,N′−ジフェニルペリルイミド、N,N′−ビス(p−メトロキシフェニル)ペリルイミド、N,N′−ビス(p−クロルフェニル)ペリルイミド、N,N′−ビス(3,5−ジメチルフェニル)ペリルイミド、N,N′−ジベンジルペリルイミドおよびN,N′−ビス(p−フェノキシアゾフェニル)ペリルイミドを得ることができる。この生成物についての収量は、変動し、大多数の支持体の場合に極端な塩基性の過剰量(カリウム−第三ブチラート27当量および1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネン27当量)を使用する場合であっても50%未満であるにすぎない。
この方法は、低い収量と共に一連の他の欠点を有する。即ち、得られた置換ペリルイミドの純度は、しばしば不用である。その上、この方法は、大過剰量で使用される二環式窒素塩基の価格が高いために、費用のかかる分別蒸留によってのみ実現させることができる十分な返送の場合も費用の理由から工業的規模に使用することは不可能である。
ペリルイミド製造のための出発生成物として使用されるナフタルイミドIIを製造するために、ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物から出発する種々の方法が記載されている:酢酸中でアニリンを用いる反応、物質中で第三ブチルアミン、1,1−ジメチルプロピルアミンまたはo−ニトロアニリンを用いる反応、三塩化燐、塩化ホスホリルまたは塩化チオニルの存在でベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、ピリジンまたはピコリン中で第一C〜C−アルキルアミンを用いる反応ならびに水性媒体中で短鎖状水溶液アルキルアミンを用いる反応(Pol. J. Chem. 55, 第555〜563頁(1981), Zh. Org. Khim 21, 第2415〜2413頁(1985), IN 141431参照)。
前記方法は、種々の視点から不満足なものである:前記方法は、不満足な収量のみを達成しおよび/または汚染された生成物が得られるにすぎない。更に、前記方法は、必ずしも多くの分野に亘って使用できるものではない。即ち、若干の第1アミンのみは、ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物と反応させることができ、殊に強い立体障害のアミンまたは低い活性の芳香族アミンは、使用されることができない。
従って、本発明は、記載された欠点を是正し、ペリルイミドIおよびナフタルイミドIIをペリルイミドIの前駆物質として有利に入手できるようにするという課題を基礎にしていた。
それによれば、一般式I
Figure 0004695841
〔式中、変数は、次の意味を有する:
Rは、炭素鎖が1個以上の基−O−によって中断されていてよく、それぞれC〜C18−アルキルおよび/またはC〜C−アルコキシによって1回または数回置換されていてよいフェニルまたはフェニル−C〜C−アルキル、または−N(Rによって1回または数回置換されていてよいC〜C30−アルキル;
炭素骨格が1個以上の基−O−および/または−NR−によって中断されていてよくおよび/またはC〜C−アルキルによって1回または数回置換されていてよいC〜C−シクロアルキル;
それぞれC〜C18−アルキル、C〜C−アルコキシまたは−N(Rによって1回または数回置換されていてよいフェニル、フェニル−C〜C−アルキル、ナフチルまたはヘテロアリールを表わし、
は、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、フェニルまたはフェニル−C〜C−アルキルを表わし、
は、C〜C−アルキル、フェニルまたはフェニル−C〜〜C−アルキルを表わす〕で示されるペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドを、式II
Figure 0004695841
で示されるナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドの二量体化によって製造する方法であって、二量体化を非極性の非プロトン性の有機溶剤およびアルカリ金属含有塩基からなる反応媒体中で実施し、引続きこの場合にアルカリ金属塩として生じる、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドのロイコ形を極性溶剤の存在で再酸化することによって特徴付けられる、一般式Iのペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドの製造法が見出された。
更に、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物の製造法であって、式IIa
Figure 0004695841
〔式中、Rは、それぞれ3個までのC〜C−アルキル基によって置換されていてよいシクロヘキシルまたはフェニルを表わす〕で示されるナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドを、非極性の非プロトン性有機溶剤およびアルカリ金属含有塩基からなる反応媒体中で二量体化し、引続きこの場合にアルカリ金属塩として生じる、式Ia
Figure 0004695841
で示されるペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドのロイコ形を、不活性有機溶剤、アルカリ金属含有塩基および水の存在で再酸化し、したがってジイミドを鹸化してペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸のテトラアルカリ金属塩に変え、最終的にこの塩を水性無機酸の作用下でペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物に変えることによって特徴付けられる、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物の製造法が見出された。
更に、一般式II
Figure 0004695841
で示されるナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドを、ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物と一般式III
R−NH III
で示される第1アミンとの反応によって製造する方法であって、反応を極性の非プロトン性有機溶剤ならびに触媒としての有機酸もしくは無機酸または酸性の遷移金属塩またはフェノールの存在で行なうことによって特徴付けられる、一般式IIのナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドの製造法が見出された。
とりわけ、一般式IIb
Figure 0004695841
〔式中、変数は、次の意味を有する:
は、それぞれC〜C18−アルキルおよび/またはC〜C−アルコキシによって1回または数回置換されていてよいフェニルまたはフェニル−C〜C−アルキルによって1回または数回置換されておりおよび/または炭素鎖が1個以上の基−O−によって中断されているC〜C30−アルキル;
炭素骨格が1個以上の基−O−および/または−NR−によって中断されていてよくおよび/またはC〜C−アルキルによって1回または数回置換されているC〜C−シクロアルキル;
それぞれC〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシによって1回または数回置換されているフェニル、フェニル−C〜C−アルキル、
それぞれC〜C18−アルキルまたはC〜C−アルコキシによって1回または数回置換されていてよいナフチル、2−ピリルまたは3−ピリル、2−ピリジル、3−ピリジルまたは4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジルまたは5−ピリミジル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリルまたは5−ピラゾリル、6−キナルジル、3−キノリニル、5−キノリニル、6−キノリニルおよび8−キノリニル、2−ベンズオキサゾリル、5−ベンゾチアジアゾリル、または1−イソキノリルまたは5−イソキノリルを表わし、
は、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、フェニルまたはフェニル−C〜C−アルキルを表わし、
は、C〜C−アルキル、フェニルまたはフェニル−C〜〜C−アルキルを表わす〕で示されるナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドが見出された。
式I〜IIIにおいて生じる全てのアルキル基は、直鎖状であってもよいし、分枝鎖状であってもよい。置換されている芳香族基は、一般に記載された置換基を3個まで、有利に1または2個有することができる。
適当なR、R、R、RおよびR(ならびにその置換基)の例としては、詳細には、次のものが挙げられる:
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第三ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、第三ペンチル、ヘキシル、2−メチルペンチル、ヘプチル、1−エチルペンチル、オクチル、2−エチルヘキシル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシルおよびエイコシル(上記のイソオクチル、イソノニル、イソデシルおよびイソトリデシルは、自明であり、オキソ合成により得られたアルコールに由来する);
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第二ブトキシ、第三ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、第三ペントキシおよびヘキソキシ;
N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N,N−ジプロピルアミノ、N,N−ジイソプロピルアミノ、N,N−ジブチルアミノ、N,N−ジイソブチルアミノ、N,N−ジペンチルアミノ、N,N−ジヘキシルアミノ、N,N−ジシクロペンチルアミノ、N,N−ジシクロヘキシルアミノ、N,N−ジシクロヘプチルアミノ、N,N−ジフェニルアミノおよびN,N−ジベンジルアミノ;
メトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−プロポキシエチル、2−イソプロポキシエチル、2−ブトキシエチル、2−メトキシプロピルおよび3−メトキシプロピル、2−エトキシプロピルおよび3−エトキシプロピル、2−プロポキシプロピルおよび3−プロポキシプロピル、2−ブトキシプロピルおよび3−ブトキシプロピル、2−メトキシブチルおよび4−メトキシブチル、2−エトキシブチルおよび4−エトキシブチル、2−プロポキシブチルおよび4−プロポキシブチル、3,6−ジオキサヘプチル、3,6−ジオキサオクチル、4,8−ジオキサノニル、3,7−ジオキサオクチル、3,7−ジオキサノニル、4,7−ジオキサオクチル、4,7−ジオキサノニル、2−ブトキシブチルおよび4−ブトキシブチル、4,8−ジオキサデシル、3,6,9−トリオキサデシル、3,6,9−トリオキサウンデシル、3,6,9−トリオキサドデシル、3,6,9,12−テトラオキサトリデシルおよび3,6,9,12−テトラオキサテトラデシル;
2−ホルミルオキシエチル、2−ホルミルオキシプロピルおよび3−ホルミルオキシプロピル、2−ホルミルオキシブチル、3−ホルミルオキシブチルおよび4−ホルミルオキシブチル、2−ホルミルオキシヘキシル、3−ホルミルオキシヘキシル、4−ホルミルオキシヘキシル、5−ホルミルオキシヘキシルおよび6−ホルミルオキシヘキシル、2−ホルミルオキシオクチル、3−ホルミルオキシオクチル、4−ホルミルオキシオクチル、5−ホルミルオキシオクチル、6−ホルミルオキシオクチル、7−ホルミルオキシオクチルおよび8−ホルミルオキシオクチル、2−アセトキシエチル、2−アセトキシプロピルおよび3−アセトキシプロピル、2−アセトキシブチル、3−アセトキシブチルおよび4−アセトキシブチル、2−アセトキシヘキシル、3−アセトキシヘキシル、4−アセトキシヘキシル、5−アセトキシヘキシルおよび6−アセトキシヘキシル、2−アセトキシオクチル、3−アセトキシオクチル、4−アセトキシオクチル、5−アセトキシオクチル、6−アセトキシオクチル、7−アセトキシオクチルおよび8−アセトキシオクチル、2−プロピオニルオキシエチル、2−プロピオニルオキシヘキシル、3−プロピオニルオキシヘキシル、4−プロピオニルオキシヘキシル、5−プロピオニルオキシヘキシルおよび6−プロピオニルオキシヘキシル、2−プロピオニルオキシオクチル、3−プロピオニルオキシオクチル、4−プロピオニルオキシオクチル、5−プロピオニルオキシオクチル、6−プロピオニルオキシオクチル、7−プロピオニルオキシオクチルおよび8−プロピオニルオキシオクチル、2−ベンゾイルオキシエチル、2−ベンゾイルオキシプロピルおよび3−ベンゾイルオキシプロピル、2−ベンゾイルオキシブチル、3−ベンゾイルオキシブチルおよび4−ベンゾイルオキシブチル、2−ベンゾイルオキシヘキシル、3−ベンゾイルオキシヘキシル、4−ベンゾイルオキシヘキシル、5−ベンゾイルオキシヘキシルおよび6−ベンゾイルオキシヘキシルならびに2−ベンゾイルオキシオクチル、3−ベンゾイルオキシオクチル、4−ベンゾイルオキシオクチル、5−ベンゾイルオキシオクチル、6−ベンゾイルオキシオクチル、7−ベンゾイルオキシオクチルおよび8−ベンゾイルオキシオクチル;
2−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルアミノ)エチル、3−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルアミノ)プロピル、4−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルアミノ)ブチル、6−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルアミノ)ヘキシル、8−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルアミノ)オクチルおよび12−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルアミノ)ドデシル;
スルファミドメチル、2−スルファミドエチル、3−スルファミドプロピル、4−スルファミドブチル、5−スルファミドペンチル、6−スルファミドヘキシル、8−スルファミドオクチル、10−スルファミドドデシル、12−スルファミドドデシルおよび18−スルファミドオクタデシル;
N,N−ジメチルスルファミドメチル、N,N−ジエチルスルファミドメチル、N,N−ジブチルスルファミドメチルおよびN,N−ジフェニルスルファミドメチル、2−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルスルファミド)エチル、3−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルスルファミド)プロピル、4−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルスルファミド)ブチル、5−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルスルファミド)ペンチル、6−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルスルファミド)ヘキシル、8−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルスルファミド)オクチル、10−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルスルファミド)デシル、12−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルスルファミド)ドデシルおよび18−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルスルファミド)オクタデシル;
N,N−ジメチルカルボキサミドメチル、N,N−ジエチルカルボキサミドメチル、N,N−ジブチルカルボキサミドメチルおよびN,N−ジフェニルカルボキサミドメチル、2−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルカルボキサミド)エチル、3−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルカルボキサミド)プロピル、4−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルカルボキサミド)ブチル、5−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルカルボキサミド)ペンチル、6−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルカルボキサミド)ヘキシル、8−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルカルボキサミド)オクチル、10−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルカルボキサミド)デシル、12−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルカルボキサミド)ドデシルおよび18−(N,N−ジメチル−、N,N−ジエチル−、N,N−ジブチル−およびN,N−ジフェニルカルボキサミド)オクタデシル;
メチルカルボキシメチル、エチルカルボキシメチル、プロピルカルボキシメチル、ブチルカルボキシメチル、ペンチルカルボキシメチルおよびヘキシルカルボキシメチル、メチル−2−カルボキシエチル、エチル−2−カルボキシエチル、プロピル−2−カルボキシエチル、ブチル−2−カルボキシエチル、ペンチル−2−カルボキシエチルおよびヘキシル−2−カルボキシエチル、メチル−3−カルボキシプロピル、エチル−3−カルボキシプロピル、プロピル−3−カルボキシプロピル、ブチル−3−カルボキシプロピル、ペンチル−3−カルボキシプロピルおよびヘキシル−3−カルボキシプロピル、メチル−4−カルボキシブチル、メチル−5−カルボキシペンチル、メチル−6−カルボキシヘキシル、メチル−8−カルボキシオクチル、メチル−10−カルボキシデシル、メチル−12−カルボキシドデシルおよびメチル−14−カルボキシテトラデシル;
シクロペンチル、2−メチルシクロペンチルおよび3−メチルシクロペンチル、2−エチルシクロペンチルおよび3−エチルシクロペンチル、シクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシルおよび4−メチルシクロヘキシル、2−エチルシクロヘキシル、3−シクロヘキシルおよび4−エチルシクロヘキシル、3−プロピルシクロヘキシルおよび4−プロピルシクロヘキシル、3−イソプロピルシクロヘキシルおよび4−イソプロピルシクロヘキシル、3−ブチルシクロヘキシルおよび4−ブチルシクロヘキシル、3−第二ブチルシクロヘキシルおよび4−第二ブチルシクロヘキシル、3−第三ブチルシクロヘキシルおよび4−第三ブチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、2−メチルシクロヘプチル、3−メチルシクロヘプチルおよび4−メチルシクロヘプチル、2−エチルシクロヘプチル、3−エチルシクロヘプチルおよび4−エチルシクロヘプチル、3−プロピルシクロヘプチルおよび4−プロピルシクロヘプチル、3−イソプロピルシクロヘプチルおよび4−イソプロピルシクロヘプチル、3−ブチルシクロヘプチルおよび4−ブチルシクロヘプチル、3−第二ブチルシクロヘプチルおよび4−第二ブチルシクロヘプチル、3−第三ブチルシクロヘプチルおよび4−第三ブチルシクロヘプチル、シクロオクチル、2−メチルシクロオクチル、3−メチルシクロオクチル、4−メチルシクロオクチルおよび5−メチルシクロオクチル、2−エチルシクロオクチル、4−エチルシクロオクチルおよび5−エチルシクロオクチル、3−プロピルシクロオクチル、4−プロピルシクロオクチルおよび5−プロピルシクロオクチル、1,3−ジオキサン−2−イル、1,4−ジオキサン−2−イル、N−メチル−2−モルホリニル、N−エチル−2−モルホリニル、N−プロピル−2−モルホリニル、N−ブチル−2−モルホリニル、N−フェニル−2−モルホリニルおよびN−ベンジル−2−モルホリニル、N−メチル−3−モルホリニル、N−エチル−3−モルホリニル、N−プロピル−3−モルホリニル、N−ブチル−3−モルホリニル、N−フェニル−3−モルホリニルおよびN−ベンジル−3−モルホリニル、2−テトラヒドロフリルおよび3−テトラヒドロフリル、2−テトラヒドロチエニルおよび3−テトラヒドロチエニル、1−ピロリジニル、2−ピロリジニルおよび3−ピロリジニルならびに1−ピペリジル、2−ピペリジル、3−ピペリジルおよび4−ピペリジル;
フェニル、1−ナフチルおよび2−ナフチル、2−ピリルおよび3−ピリル、2−ピリジル、3−ピリジルおよび4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジルおよび5−ピリミジル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリルおよび5−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリルおよび5−イミダゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリルおよび5−チアゾリル、3−(1,2,4−トリアジル)、2−(1,3,5−トリアジル)、6−キナルジル、3−キノリニル、5−キノリニル、6−キノリニルおよび8−キノリニル、2−ベンズオキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、5−ベンゾチアジアゾリル、2−ベンズイミダゾリルおよび5−ベンズイミダゾリルならびに1−イソキノリルおよび5−イソキノリル;
2−メチルフェニル、3−メチルフェニルおよび4−メチルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニルおよび2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,3,4−トリメチルフェニルおよび2,3,5−トリメチルフェニル、2−エチルフェニル、3−エチルフェニルおよび4−エチルフェニル、2,3−ジエチルフェニル、2,4−ジエチルフェニル、2,5−ジエチルフェニル、3,5−ジエチルフェニルおよび2,6−ジエチルフェニル、2,4,6−トリエチルフェニル、2,3,4−トリエチルフェニルおよび2,3,5−トリエチルフェニル、2−プロピルフェニル、3−プロピルフェニルおよび4−プロピルフェニル、2,3−ジプロピルフェニル、2,4−ジプロピルフェニル、2,5−ジプロピルフェニル、3,5−ジプロピルフェニルおよび2,6−ジプロピルフェニル、2,4,6−トリプロピルフェニル、2,3,4−トリプロピルフェニルおよび2,3,5−トリプロピルフェニル、2−イソプロピルフェニル、3−イソプロピルフェニルおよび4−イソプロピルフェニル、2,3−ジイソプロピルフェニル、2,4−ジイソプロピルフェニル、2,5−ジイソプロピルフェニル、3,5−ジイソプロピルフェニルおよび2,6−ジイソプロピルフェニル、2,4,6−トリイソプロピルフェニル、2,3,4−トリイソプロピルフェニルおよび2,3,5−トリイソプロピルフェニル、2−ブチルフェニル、3−ブチルフェニルおよび4−ブチルフェニル、2,3−ジブチルフェニル、2,4−ジブチルフェニル、2,5−ジブチルフェニル、3,5−ジブチルフェニルおよび2,6−ジブチルフェニル、2,4,6−トリブチルフェニル、2,3,4−トリブチルフェニルおよび2,3,5−トリブチルフェニル、2−イソブチルフェニル、3−イソブチルフェニルおよび4−イソブチルフェニル、2,3−ジイソブチルフェニル、2,4−ジイソブチルフェニル、2,5−ジイソブチルフェニル、3,5−ジイソブチルフェニルおよび2,6−ジイソブチルフェニル、2,4,6−トリイソブチルフェニル、2,3,4−トリイソブチルフェニルおよび2,3,5−トリイソブチルフェニル、2−第三ブチルフェニル、3−第三ブチルフェニルおよび4−第三ブチルフェニル、2,4−ジ−第三ブチルフェニル、2,5−ジ−第三ブチルフェニル、3,5−ジ−第三ブチルフェニルおよび2,6−ジ−第三ブチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニルおよび4−メトキシフェニル、2,3−ジメトキシフェニル、2,4−ジメトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル、3,5−ジメトキシフェニルおよび2,6−ジメトキシフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2,3,4−トリメトキシフェニルおよび2,3,5−トリメトキシフェニル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェニルおよび4−エトキシフェニル、2,3−ジエトキシフェニル、2,4−ジエトキシフェニル、2,5−ジエトキシフェニル、3,5−ジエトキシフェニルおよび2,6−ジエトキシフェニル、2,4,6−トリエトキシフェニル、2,3,4−トリエトキシフェニルおよび2,3,5−トリエトキシフェニル、2−プロポキシフェニル、3−プロポキシフェニルおよび4−プロポキシフェニル、2,3−ジプロポキシフェニル、2,4−ジプロポキシフェニル、2,5−ジプロポキシフェニル、3,5−ジプロポキシフェニルおよび2,6−ジプロポキシフェニル、2,4,6−トリプロポキシフェニル、2,3,4−トリプロポキシフェニルおよび2,3,5−トリプロポキシフェニル、2−イソプロポキシフェニル、3−イソプロポキシフェニルおよび4−イソプロポキシフェニル、2,3−ジイソプロポキシフェニル、2,4−ジイソプロポキシフェニル、2,5−ジイソプロポキシフェニル、3,5−ジイソプロポキシフェニルおよび2,6−ジイソプロポキシフェニルならびに2,4,6−トリイソプロポキシフェニル、2,3,4−トリイソプロポキシフェニルおよび2,3,5−トリイソプロポキシフェニル;
4−フェニルアゾフェニル、4−(1−ナフチルアゾ)フェニル、4−(2−ナフチルアゾ)フェニル、4−(2−ピリジルアゾ)フェニル、4−(3−ピリジルアゾ)フェニル、4−(4−ピリジルアゾ)フェニル、4−(2−ピリミジルアゾ)フェニル、4−(4−ピリミジルアゾ)フェニルおよび4−(5−ピリミジルアゾ)フェニル;
ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニルブチル、フェニルペンチル、フェニルヘキシル、2−メチルベンジル、3−メチルベンジルおよび4−メチルベンジル、2−エチルベンジル、3−エチルベンジルおよび4−エチルベンジル、2−ブチルベンジル、3−ブチルベンジルおよび4−ブチルベンジル、2,3−ジメチルベンジル、2,4−ジメチルベンジル、2,5−ジメチルベンジル、3,5−ジメチルベンジルおよび2,6−ジメチルベンジル、2,3−ジエチルベンジル、2,4−ジエチルベンジル、2,5−ジエチルベンジル、3,5−ジエチルベンジルおよび2,6−ジエチルベンジル、2−メトキシベンジル、3−メトキシベンジルおよび4−メトキシベンジル、2−エトキシベンジル、3−エトキシベンジルおよび4−エトキシベンジル、2−ブトキシベンジル、3−ブトキシベンジルおよび4−ブトキシベンジル、2,3−ジメトキシベンジル、2,4−ジメトキシベンジル、2,5−ジメトキシベンジル、3,5−ジメトキシベンジルおよび2,6−ジメトキシベンジル、2,3−ジエトキシベンジル、2,4−ジエトキシベンジル、2,5−ジエトキシベンジル、3,5−ジエトキシベンジルおよび2,6−ジエトキシベンジル、4−フェニルアゾベンジル、β−(2−、3−および4−メチルフェニル)エチル、β−(2−、3−および4−エチルフェニル)エチル、β−(2−、3−および4−ブチルフェニル)エチル、β−(2,3−、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジエチルフェニル)エチル、β−(2−、3−および4−メトキシフェニル)エチル、β−(2−、3−および4−エトキシフェニル)エチル、β−(2−、3−および4−ブトキシフェニル)エチル、β−(2、3−、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジメトキシフェニル)エチル、β−(2、3−、2,4−、2,5−、3,5−および2,6−ジエトキシフェニル)エチルおよびβ−(4−フェニルアゾフェニル)エチル;
3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルおよび4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル、3−(N,N−ジエチルアミノ)フェニルおよび4−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル、3−(N,N−ジブチルアミノ)フェニルおよび4−(N,N−ジブチルアミノ)フェニル、4−(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル、3,5−ビス(N,N−ジメチルアミノ)フェニル、3,5−ビス(N,N−ジエチルアミノ)フェニル、3,5−ビス(N,N−ジブチルアミノ)フェニル、3,5−ビス(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル、3−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジルおよび4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル、3−(N,N−ジエチルアミノ)ベンジルおよび4−(N,N−ジエチルアミノ)ベンジル、3−(N,N−ジブチルアミノ)ベンジルおよび4−(N,N−ジブチルアミノ)ベンジル、3−(N,N−ジフェニルアミノ)ベンジルおよび4−(N,N−ジフェニルアミノ)ベンジル、3,5−ビス(N,N−ジメチルアミノ)ベンジル、3,5−ビス(N,N−ジエチルアミノ)ベンジル、3,5−ビス(N,N−ジブチルアミノ)ベンジル、3,5−ビス(N,N−ジフェニルアミノ)ベンジル、β−[3−および4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]エチル、β−[3−および4−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル]エチル、β−[3−および4−(N,N−ジブチルアミノ)フェニル]エチル、β−[4−(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル]エチル、β−[3,5−ビス(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]エチル、β−[3,5−ビス(N,N−ジエチルアミノ)フェニル]エチル、β−[3,5−ビス(N,N−ジブチルアミノ)フェニル]エチル、β−[3,5−ビス(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル]エチル、4−(N,N−ジメチルアミノ)ナフト−1−イル、4−(N,N−ジエチルアミノ)ナフト−1−イル、4−(N,N−ジブチルアミノ)ナフト−1−イル、4−(N,N−ジフェニルアミノ)ナフト−1−イル、5−(N,N−ジメチルアミノ)ナフト−1−イル、5−(N,N−ジメチルアミノ)ナフト−1−イル、5−(N,N−ジエチルアミノ)ナフト−1−イル、5−(N,N−ジブチルアミノ)ナフト−1−イル、5−(N,N−ジフェニルアミノ)ナフト−1−イル、6−(N,N−ジメチルアミノ)ナフト−2−イル、6−(N,N−ジエチルアミノ)ナフト−2−イル、6−(N,N−ジブチルアミノ)ナフト−2−イルおよび6−(N,N−ジフェニルアミノ)ナフト−2−イル;
3−(N,N−ジメチルカルボキサミド)フェニルおよび4−(N,N−ジメチルカルボキサミド)フェニル、3−(N,N−ジエチルカルボキサミド)フェニルおよび4−(N,N−ジエチルカルボキサミド)フェニル、3−(N,N−ジブチルカルボキサミド)フェニルおよび4−(N,N−ジブチルカルボキサミド)フェニル、4−(N,N−ジフェニルカルボキサミド)フェニル、3,5−ビス(N,N−ジメチルカルボキサミド)フェニル、3,5−ビス(N,N−ジエチルカルボキサミド)フェニル、3,5−ビス(N,N−ジブチルカルボキサミド)フェニル、3,5−ビス(N,N−ジフェニルカルボキサミド)フェニル、3−(N,N−ジメチルカルボキサミド)フェニルおよび4−(N,N−ジメチルカルボキサミド)フェニル、3−(N,N−ジエチルカルボキサミド)ベンジルおよび4−(N,N−ジエチルカルボキサミド)ベンジル、3−(N,N−ジブチルカルボキサミド)ベンジルおよび4−(N,N−ジブチルカルボキサミド)ベンジル、4−(N,N−ジフェニルカルボキサミド)ベンジル、3,5−ビス(N,N−ジメチルカルボキサミド)ベンジル、3,5−ビス(N,N−ジエチルカルボキサミド)ベンジル、3,5−ビス(N,N−ジブチルカルボキサミド)ベンジル、3,5−ビス(N,N−ジフェニルカルボキサミド)ベンジル、β−[3−および4−(N,N−ジメチルカルボキサミド)フェニル]エチル、β−[3−および4−(N,N−ジエチルカルボキサミド)フェニル]エチル、β−[3−および4−(N,N−ジブチルカルボキサミド)フェニル]エチル、β−[4−(N,N−ジフェニルカルボキサミド)フェニル]エチル、β−[3,5−ビス(N,N−ジメチルカルボキサミド)フェニル]エチル、β−[3,5−ビス(N,N−ジエチルカルボキサミド)フェニル]エチル、β−[3,5−ビス(N,N−ジブチルカルボキサミド)フェニル]エチルおよびβ−[3,5−ビス(N,N−ジフェニルカルボキサミド)フェニル]エチル;
2−(カルボキシメチル)フェニル、3−(カルボキシメチル)フェニルおよび4−(カルボキシメチル)フェニル、2−(カルボキシエチル)フェニル、3−(カルボキシエチル)フェニルおよび4−(カルボキシエチル)フェニル、2−(カルボキシブチル)フェニル、3−(カルボキシブチル)フェニルおよび4−(カルボキシブチル)フェニル、3−(カルボキシフェニル)フェニルおよび4−(カルボキシフェニル)フェニル、2,4−ビス(カルボキシメチル)フェニル、2,5−ビス(カルボキシメチル)フェニルおよび3,5−ビス(カルボキシメチル)フェニル、2,4−ビス(カルボキシエチル)フェニル、2,5−ビス(カルボキシエチル)フェニルおよび3,5−ビス(カルボキシエチル)フェニル、2,4−ビス(カルボキシブチル)フェニル、2,5−ビス(カルボキシブチル)フェニルおよび3,5−ビス(カルボキシブチル)フェニル、3,5−ビス(カルボキシフェニル)フェニル、2−(カルボキシメチル)ベンジル、3−(カルボキシメチル)ベンジルおよび4−(カルボキシメチル)ベンジル、2−(カルボキシエチル)ベンジル、3−(カルボキシエチル)ベンジルおよび4−(カルボキシエチル)ベンジル、2−(カルボキシブチル)ベンジル、3−(カルボキシブチル)ベンジルおよび4−(カルボキシブチル)ベンジル、3−(カルボキシフェニル)ベンジルおよび4−(カルボキシフェニル)ベンジル、2,4−ビス(カルボキシメチル)ベンジル、2,5−ビス(カルボキシメチル)ベンジルおよび3,5−ビス(カルボキシメチル)ベンジル、2,4−ビス(カルボキシエチル)ベンジル、2,5−ビス(カルボキシエチル)ベンジルおよび3,5−ビス(カルボキシエチル)ベンジル、2,4−ビス(カルボキシブチル)ベンジル、2,5−ビス(カルボキシブチル)ベンジルおよび3,5−ビス(カルボキシブチル)ベンジル、3,5−ビス(カルボキシフェニル)ベンジル、β−[2−、3−および4−(カルボキシメチル)フェニル]エチル、β−[2−、3−および4−(カルボキシエチル)フェニル]エチル、β−[2−、3−および4−(カルボキシブチル)フェニル]エチル、β−[3−および4−(カルボキシフェニル)フェニル]エチル、β−[2,4−、2,5−および3,5−ビス(カルボキシメチル)フェニル]エチル、β−[2,4−、2,5−および3,5−ビス(カルボキシエチル)フェニル]エチル、β−[2,4−、2,5−および3,5−ビス(カルボキシブチル)フェニル]エチル、β−[3,5−ビス(カルボキシフェニル)フェニル]エチル、2−(カルボキシメチル)ナフト−1−イル、4−(カルボキシメチル)ナフト−1−イルおよび5−(カルボキシメチル)ナフト−1−イル、2−(カルボキシエチル)ナフト−1−イル、4−(カルボキシエチル)ナフト−1−イルおよび5−(カルボキシエチル)ナフト−1−イル、2−(カルボキシブチル)ナフト−1−イル、4−(カルボキシブチル)ナフト−1−イルおよび5−(カルボキシブチル)ナフト−1−イル、2−(カルボキシフェニル)ナフト−1−イル、4−(カルボキシフェニル)ナフト−1−イルおよび5−(カルボキシフェニル)ナフト−1−イル、4−(カルボキシメチル)ナフト−2−イル、5−(カルボキシメチル)ナフト−2−イル、6−(カルボキシメチル)ナフト−2−イル、7−(カルボキシメチル)ナフト−2−イルおよび8−(カルボキシメチル)ナフト−2−イル、4−(カルボキシエチル)ナフト−2−イル、5−(カルボキシエチル)ナフト−2−イル、6−(カルボキシエチル)ナフト−2−イル、7−(カルボキシエチル)ナフト−2−イルおよび8−(カルボキシエチル)ナフト−2−イル、4−(カルボキシブチル)ナフト−2−イル、5−(カルボキシブチル)ナフト−2−イル、6−(カルボキシブチル)ナフト−2−イル、7−(カルボキシブチル)ナフト−2−イルおよび8−(カルボキシブチル)ナフト−2−イルならびに4−(カルボキシフェニル)ナフト−2−イル、5−(カルボキシフェニル)ナフト−2−イル、6−(カルボキシフェニル)ナフト−2−イル、7−(カルボキシフェニル)ナフト−2−イルおよび8−(カルボキシフェニル)ナフト−2−イル。
ペリルイミドIを製造するための本発明による方法の場合には、相応する置換ナフタルイミドIIは、非極性の非プロトン性有機溶剤およびアルカリ金属含有塩基の存在で二量体化され(工程a)、この場合アルカリ金属塩として生じる、ペリルイミドIのロイコ形(”バット塩(Kuepensalz)”)は、引続き極性溶剤の存在で再酸化される(工程b)。
溶剤としては、工程a)において、原則的に反応条件下で塩基に対して安定した、選択された反応温度よりも高い沸点を有する全ての非極性の非プロトン性溶剤が適しており、この場合には、ナフタルイミドIIは、完全に溶解し、使用された塩基は、少なくとも部分的に溶解し、したがって十分に均質の反応条件が存在する。
好ましい溶剤の例は、100℃を超えて沸騰する、次の群からの溶剤である:脂肪族化合物(殊に、C〜C18−アルカン)、非置換の脂環式化合物、アルキル置換された脂環式化合物および縮合された脂環式化合物(殊に、非置換のC〜C10−シクロアルカン、1〜3個のC〜C−アルキル基によって置換されているC〜C−シクロアルカン、10〜18個のC原子を有する多環式飽和炭化水素)、アルキル置換された芳香族化合物およびシクロアルキル置換された芳香族化合物(殊に、1〜3個のC〜C−アルキル基またはC〜C−シクロアルキル基によって置換されているベンゼン)およびアルキル置換されていてもよいしおよび/または部分水素化されていてもよい縮合された芳香族化合物(殊に、1〜4個のC〜C−アルキル基によって置換されているナフタリン)ならびに前記溶剤の混合物。
特に好ましい溶剤の例として、詳細には、次のものが挙げられる:オクタン、イソオクタン、ノナン、イソノナン、デカン、イソデカン、ウンデカン、ドデカン、ヘキサデカンおよびオクタデカン;、シクロヘプタン、シクロオクタン、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、トリメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジエチルシクロヘキサン、プロピルシクロヘキサン、イソプロピルシクロヘキサン、ジプロピルシクロヘキサン、ブチルシクロヘキサン、第三ブチルシクロヘキサン、メチルシクロヘキサンおよびメチルシクロオクタン;トルエン、o−キシレン、m−キシレンおよびp−キシレン、1,3,5−トリメチルベンゼン(メシチレン)、1,2,4−トリメチルベンゼンおよび1,2,3−トリメチルベンゼン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン、ブチルベンゼン、イソブチルベンゼン、第三ブチルベンゼンおよびシクロヘキシルベンゼン;ナフタリン、デカヒドロナフタリン(デカリン)、1−メチルナフタリンおよび2−メチルナフタリン、1−エチルナフタリンおよび2−エチルナフタリン;高沸点の部分水素化されたかまたは十分に水素化された留分から熱分解処理および接触分解処理により原油加工またはナフサ加工で取得することができるような前記溶剤からの組合せ物、例えばExxsol(登録商標)型の混合物およびSolvesso(登録商標)型のアルキルベンゼン混合物。
特に好ましい溶剤は、イソプロピルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン(全ての異性体)、トリメチルシクロヘキサン(全ての異性体)、デカリン、キシレン(全ての異性体)およびメシチレンである。
塩基としては、工程a)において、僅かな求核作用を有する無機および有機のアルカリ金属含有塩基が適している。好ましい無機塩基は、アルカリ金属水酸化物およびアルカリ金属アミドであり、好ましい有機塩基は、アルカリ金属アルコラート(殊に、C〜C−アルコラート)、アルカリ金属(フェニル)アルキルアミド(殊に、ビス(C〜C−アルキル)アミド)およびトリフェニルメチルメタレートである。好ましいアルカリ金属は、リチウム、ナトリウムおよびカリウムであり、この場合カリウムは、特に有利である。
特に好ましい塩基の例としては、詳細には、次のものが挙げられる:水酸化リチウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム;リチウムアミド、ナトリウムアミドおよびカリウムアミド;リチウムメチラート、ナトリウムメチラート、カリウムメチラート、リチウムメチラート、ナトリウムメチラート、カリウムメチラート、ナトリウムイソプロピラート、カリウムイソプロピラート、ナトリウム第三ブチラートおよびカリウム−第三ブチラート;リチウムジメチルアミド、リチウムジエチルアミド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムジイソプロピルアミド、トリフェニルメチルリチウム、トリフェニルメチルナトリウムおよびトリフェニルメチルカリウム。
特に好ましい塩基は、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムメチラート、ナトリウム−第三ブチラートおよびなかんずくカリウム−第三ブチラート、カリウムメチラートおよび水酸化カリウムである。
メチラートおよび水酸化物を使用する場合には、反応性を高めるために、微少量の、5〜6個の環上原子を有する、位相媒介作用を有する窒素含有の複素環式化合物、例えばピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチルピペリドン、N−メチルモルホリンまたは殊にN−メチル−2−ピロリドンを添加することが推奨される。この場合、適当な使用量は、一般にナフタルイミドIIに対して5〜20質量%である。
アルカリ金属塩基の中、一般に、ナフタルイミドIIに対して、有機塩基の場合には、1.8〜8モル当量、有利に1.8〜2.5モル当量が使用され、無機塩基の場合には、2〜5モル当量が使用される。
アルカリ金属塩基は、固体の形または溶解された形で使用されることができる。アルカリ金属塩基が非極性の非プロトン性反応溶剤中で十分には可溶性でない場合には、このアルカリ金属塩基は、アルカリ金属塩基よりも高い塩基濃度を有するアルコール中で溶解される。適しているのは、なかんずくアリール置換基を含有していてよくかつ全体で4〜12個のC原子を有する第三脂肪族アルコール、例えば第三ブタノール、2−メチル−2−ブタノール(第三アミルアルコール)、3−メチル−3−ペンタノール、3−エチル−3−ペンタノール、2−フェニル−2−ペンタノール、2,3−ジメチル−3−ペンタノール、2,4,4−トリメチル−2−ペンタノールおよび2,2,3,4,4−ペンタメチル−3−ペンタノールである。
溶剤量は、処理工程a)の場合には、反応実施の種類に依存する。更に、下記に記載されているように、非連続的な運転形式でも準連続的な運転形式でも可能である。
非連続的な(バッチ)運転形式の場合には、少なくともナフタルイミドIIは、反応温度で完全に溶解されていなければならない。従って、通常、II 1kg当たり溶剤5〜50kg、有利に7〜25kgが使用される。アルカリ金属塩基を溶液として添加する場合には、付加的に一般に、塩基1kg当たり溶剤3〜10kgが必要とされる。アルカリ金属塩基を固体として使用する場合には、一般に他の溶剤は、不要である。
準連続的な運転形式の場合には、ナフタルイミドIIならびにアルカリ金属塩基は、反応温度で完全に溶解されていなければならない。従って、必要とされる全体の溶剤量は、一般に8〜100kg、有利に10〜50kgに上昇される。この場合、ナフタルイミドIIに必要とされる量は、不変のままであり、塩基に対しては、1kg当たり一般に、溶剤3〜50kg、有利に3〜25kgが必要とされる。
反応温度は、処理工程a)の場合には、通常、80〜250℃であり、この場合好ましい反応温度は、使用されるナフタルイミドIIの反応性および溶解度によって定められる。即ち、高反応性のN−アルキル置換されたナフタルイミドIIの場合には、80〜150℃、殊に100〜130℃の温度が好ましい。良好に可溶性の塩基安定性のN−アリール置換された、中程度の反応性のナフタルイミドIIの場合には、反応温度は、有利に130〜200℃、なかんずく150〜180℃であり、一方で、劣悪な可溶性の塩基不安定性または低い活性のナフタルイミドIIには、170〜250℃、有利に180〜210℃の反応温度が特に好適である。また、公知の製造方法と比較して劇的に短縮された反応温度によって、塩基不安定性のナフタルイミドIIの場合には、高い反応温度にも拘わらず、明らかに減少された分解量を観察することができる。
即ち、反応時間は、塩基不安定性のナフタルイミドIIの場合に、非連続的な運転形式の場合には、一般に0.1〜10時間、有利に0.2〜6時間または0.1〜1時間であり、準連続的な運転形式の場合には、一般に5〜1200秒、有利に5〜300秒である。
通常、二量体化は、非連続的な運転形式の場合には、常圧下で実施される。反応温度が溶剤の沸点を超える場合には、勿論、閉鎖された系中で発生される固有圧力下で作業することができるかまたは圧力制御下で作業することができる。準連続的な運転形式の場合には、通常、約1〜50バールの圧力下で二量体化される。
処理技術的にペリルイミドIを製造するための本発明による方法の工程a)において、有利には、次のように行なわれる:
非連続的な運転形式の場合には、ナフタルイミドIIおよび場合によっては窒素含有の反応助剤は、加熱下に溶剤中に溶解され、窒素の下で加熱しながら望ましい反応温度に加熱され、次に約5〜60分間で、アルカリ金属塩基は、少量ずつ(固体として)かまたは0.2〜6時間で連続的に(溶解され)添加され、さらに2〜60分間、反応温度でさらに攪拌される。20〜80℃への冷却後、沈殿した生成物は、窒素の下で濾別され、次に短い洗浄の後に直ちに湿潤されて工程b)で再酸化のために使用されるかまたはバット塩は、適当な極性溶剤、例えば水、メタノール、エタノールまたは氷酢酸で不活性条件下でフィルターケーキから抽出され、得られた抽出溶液は、工程b)で使用される。最後に記載された方法は、有利にアリール置換されたナフタルイミドIIの反応の際に使用される。それというのも、相当するバット塩は、原則的に反応性媒体中で不溶性の結晶性アダクトおよび未反応のナフタルイミドが1:2の比で生じ、こうして形成されたペリルイミドIの費用のかかる最終精製を回避させることができる。
擬似連続的な運転形式の場合には、反応温度に加熱された、ナフタルイミドIIおよびアルカリ金属塩基の酸素不含の溶液は、同一の溶剤中で混合室または管状反応器中で約1〜50バールの圧力で反応にもたらされ、この場合2つの溶液の計量供給速度は、約5〜1200秒の反応器滞留時間が生じるような程度に選択される。更に、反応器から出る反応混合物は、急速に20〜80℃に冷却され、沈殿した反応生成物は、非連続的な運転形式の場合の記載と同様に作業される。
バット塩として存在する、本発明による方法のペリルイミドIの再酸化(工程b)は、極性溶剤の存在で行なわれる。
このために、全ての極性溶剤が適しており、この場合バット塩は、可溶性であり、形成されたペリルイミドIは、安定性である。
適当なのは、例えば極性のプロトン性無機溶剤、例えば水および無機酸の希釈された水溶液ならびに極性のプロトン性有機溶剤、例えばアルコール、殊にC〜C−アルカノール、ならびに有機酸、殊に1〜6個のC原子を有する脂肪族モノカルボン酸およびジカルボン酸である。
また、再酸化は、極性の非プロトン性有機溶剤、例えば複素環式窒素塩基中で実施されてもよい。この場合には、形成されたペリルイミドIは、プロトン性溶剤、例えばメタノールの添加によって沈殿されて単離することができる。
また、勿論、記載された溶剤の混合物を使用することもできる。
好ましい溶剤としては、詳細には次のものが挙げられる:水;約5質量%の塩酸;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールおよびヘキサノール;蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸およびアジピン酸;N−メチル−2−ピロリドン。
殊に、鹸化傾向を有する塩基不安定性のペリルイミドIを再酸化する場合には、酸の存在が推奨される。酸自体を溶剤として使用しない場合には、反応混合物には、通常、2〜7のpH値が存在する程度に酸が添加される。
溶剤の量それ自体は、重要ではない。通常、元来使用されるナフタルイミドII 1kg当たり溶剤10〜80kgが使用される。
酸化剤としては、有利に酸素(空気)または水性、殊に約5〜30質量%の過酸化水素溶液が僅かな過剰量で使用される。
反応温度は、通常、20〜100℃、有利に30〜80℃である。
反応時間は、反応時間、一般に1〜16時間に依存する。60〜65℃の場合には、通常、酸化のために1〜3時間が必要とされ、30〜40℃の場合には、約4〜10時間が必要とされる。
処理技術的に、ペリルイミドIを製造するための本発明による工程b)においては、有利に次のように行なわれる:
工程a)で得られたバット塩は、湿潤されたフィルタープレスケーキの形で攪拌しながら溶剤中に搬入されるかまたは上記の記載のように、溶剤により直接にフィルターから下方へ溶解され、必要な場合には、上記の記載と同様に、中性ないし酸性のpH値に調節され、望ましい反応温度に加熱され、この温度で空気が導入され、過酸化水素溶液が添加されて完全に酸化される(製出されたペリルイミドIに応じて、帯黒紫色から帯橙赤色ないし赤色の色の急変を確認することができる)。引続き、沈殿した最終生成物は、濾別され、使用された溶剤または水で徹底的に洗浄除去され、乾燥される。場合によっては、洗浄された生成物は、2〜8時間、攪拌しながら5〜10倍量の氷酢酸で還流下に加熱され、熱時に濾過され、メタノールまたは水で中和されるまで洗浄され、次に乾燥されることにより、付加的に処理され、未反応のナフタルイミドを除去することができる。
本発明による方法を用いることにより、ペリルイミドIは、簡単に経済的に、高い収率で(通常、変換率に対して75%を超える;アルキル置換およびシクロアルキル置換されたナフタルイミドIIの場合には、変換率は殆んど定量的であり、アリール置換されたナフタルイミドIIの場合には、変換率は、中間的に形成されたバット塩と未反応のナフタルイミドとの上記に記載されたアダクト形成のために、原則的に最大50%である)得ることができる。また、これまで相応するナフタルイミドの二量体化により得ることができなかったペリルイミド(例えば、イミド窒素原子上で強力に立体障害を受けた置換基、例えば2,6−ジイソプロピルフェニル、2,5−ジ−第三ブチルフェニルもしくは2,6−ジ−第三ブチルフェニルを有するもの)は、問題なく得ることができる。
本発明により製造されたペリルイミドIの化学的純度は、一般に既に90%を超える。一定の使用のために望まれる場合には、このペリルイミドIの純度は、この種の化合物にとって常用の他の精製工程、例えばハロゲン化炭化水素ならびにハロゲン化芳香族化合物またはニトロ化芳香族化合物からの再結晶、極性の非プロトン性有機溶剤、例えばイソブチルメチルケトンでの抽出または水性の塩基条件下での還元剤、例えば亜ジチオン酸ナトリウムでの処理および引続きこうして形成されたバット塩の、中程度の収率の損失下(約10〜20%)での酸素を用いての再酸化によって、98%を超えて上昇させることができる。こうして取得された、高純度のペリルイミドIは、特殊な物理的性質、例えば顕著な固体過蛍光を示し、それと同時に特殊な使用にとって、例えばエレクトロルミネセンス材料および電荷発生化合物および/または電荷輸送化合物として適当である。従来法により得られたペリルイミドは、前記性質を有していない。それというのも、この渋滞法により得られたペリルイミドは、処理に応じて常に、有色で蛍光を消滅させる、費用のかかる精製法でも分離不可能なペリレン誘導体によって汚染されているからである。
既述したように、ペリルイミドIを製造するための本発明による方法のバット塩の再酸化(工程b)を変更することによって、好ましくはペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物を得ることができる。
同様に、前記の本発明による製造方法の場合には、同様に行なわれる工程a)で、有利にイミド窒素上に基R(それぞれ3個までのC〜C−アルキル基によって置換されていてもよいシクロヘキシルまたはフェニル、例えば2−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシルおよび4−メチルシクロヘキシル、2−エチルシクロヘキシル、3−エチルシクロヘキシルおよび4−エチルシクロヘキシル、3−プロピルシクロヘキシルおよび4−プロピルシクロヘキシル、3−イソプロピルシクロヘプチルおよび4−イソプロピルシクロヘプチル、3−ブチルシクロヘキシルおよび4−ブチルシクロヘキシル、3−第二ブチルシクロヘキシルおよび4−第二ブチルシクロヘキシル、3−第三ブチルシクロヘキシルおよび4−第三ブチルシクロヘキシル、フェニル、3−メチルフェニルおよび4−メチルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニルおよび3,5−ジメチルフェニル、2,3,4−トリメチルフェニルおよび2,3,5−トリメチルフェニル、3−エチルフェニルおよび4−エチルフェニル、3,5−ジエチルフェニル、3−プロピルフェニルおよび4−プロピルフェニル、3,5−ジプロピルフェニル、3−イソプロピルフェニルおよび4−イソプロピルフェニル、3,5−ジイソプロピルフェニル、3−ブチルフェニルおよび4−ブチルフェニルならびに3,5−ジブチルフェニル)を有するようなナフタルイミド(IIa)が使用される。
不活性の溶剤、塩基および水の存在で実施される、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物を製造するための本発明による方法の工程b)において、再酸化は、鹸化と結合される。
この場合、溶剤としては、塩基安定性である全ての溶剤を使用することができ、この場合バット塩は、少なくとも部分的に可溶性である。
適当なのは、例えば極性の非プロトン性溶剤、例えば脂肪族アルコール、殊にC〜C−アルカノールおよび塩基安定性の非極性の非プロトン性溶剤、殊に芳香族化合物、例えばアルキル基置換されたベンゼンおよび縮合されたシクロアルカンであり、この場合には、アルコールが好ましい。勿論、前記溶剤の混合物が使用されてもよい。
詳細には、好ましい溶剤としては、例えば次のものが挙げられる:プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、第二ブタノール、第三ブタノール、ペンタノール、2−メチル−2−ブタノール、3−メチル−3−ペンタノールおよびヘキサノール;トルエン、o−キシレン、m−キシレンおよびp−キシレンならびに1,3,5−トリメチルベンゼン、1,2,4−トリメチルベンゼンおよび1,2,3−トリメチルベンゼン。
溶剤量は、それ自体重要ではない。通常、元来使用されるナフタルイミドIIa 1kg当たり溶剤10〜80kgが使用される。
塩基としては、無機および有機のアルカリ金属含有の塩基が適当である。好ましい無機塩基は、アルカリ金属水酸化物であり、好ましい有機塩基は、アルカリ金属アルコラート(殊に、C〜C−アルコラート)である。好ましいアルカリ金属は、リチウム、、ナトリウムおよびカリウムであり、この場合、カリウムは、特に好ましい。勿論、前記塩基の混合物を使用してもよい。
特に好ましい塩基の例としては、詳細には次のものが挙げられる:水酸化リチウムおよび水酸化カリウム;リチウムメチラート、ナトリウムメチラート、カリウムメチラート、リチウムメチラート、ナトリウムメチラート、カリウムメチラート、ナトリウムプロピラート、カリウムプロピラート、ナトリウムイソプロピラート、カリウムイソプロピラート、ナトリウムブチラート、カリウムブチラート、ナトリウム−第二ブチラート、カリウム−第二ブチラート、ナトリウム−第三ブチラートおよびカリウム−第三ブチラート。
一般に元来使用されるナフタルイミドIIa 1kg当たりアルカリ金属水酸化物2〜4kgが使用されるかまたはIIaに対してアルカリ金属アルコラート2〜8モル当量が使用される。
酸化剤としては、有利に酸素(空気)または過酸化水素水溶液、殊に約5〜30質量%の過酸化水素水溶液が過剰量で使用され、この場合には、アルカリ金属アルコラートとの組合せ物の空気およびアルカリ金属水酸化物との組合せ物の過酸化水素が好ましい。
少なくとも化学量論的量での水の存在は、鹸化反応を完全なものにすることにとって本質的なことである。
アルカリ金属水酸化物を塩基として極性溶剤中で使用する場合には、使用される酸化剤とは無関係に、有利に水50〜100モルが添加され、非極性溶剤中で使用する場合には、元来使用されるナフタルイミドIIa1モル当たり水2〜20モルが添加される。
アルカリ金属アルコラートを塩基として使用する場合には、使用される溶剤とは無関係に水が必要とされる。過酸化水素水溶液を酸化剤として使用する場合には、水の添加は不要であり、空気で酸化する場合には、有利に化学量論的量の水(即ち、一般にIIa 1モル当たり0.8〜1.2モルの水)が、特に連続的および空気の導入と同時に添加される。
反応温度は、通常、50〜180℃、有利に70〜140℃である。
反応時間は、使用される溶剤および反応温度に依存し、極性溶剤中で一般に3〜10時間、有利に4〜6時間であり、非極性溶剤中で一般に0.1〜2時間、有利に0.1〜0.5時間である。
処理技術的には、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物を製造するための本発明による方法の工程b)において、次のように行なわれる:
工程a)で得られたバット塩は、湿潤されたフィルタープレスケーキの形で攪拌しながら溶剤中に搬入されるかまたは溶剤により直接にフィルターから下方へ溶解され、塩基および場合によっては水が添加され、望ましい反応温度に加熱され、この温度で空気が導入される(場合によっては同時に化学量論的量の水を連続的に供給しながら)かまたは過酸化水素溶液が添加される。反応の進行は、帯黒紫色から濃赤色を経て帯黄褐色への色の急変により確認することができる。室温への冷却後、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸のアルカリ金属塩は、濾別され、アルコール、例えばイソプロパノールまたはプロパノールで中和されるまで洗浄され、乾燥される。二無水物への変換のために、塩は、30〜300倍量の希釈された水性無機酸、例えば5〜10質量%の塩酸中に搬入され、短時間煮沸され、冷却後に濾別され、水で中和されるまで洗浄され、乾燥される。
本発明による方法を用いることにより、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物は、好ましくは簡単で経済的に、高い収率で(通常、変換率に対して70%を超え、ペリルイミドIの製造と同様)および高い純度で(一般に95%を超える)得ることができる。
ペリルイミドIおよびペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物を製造するための本発明による方法のための出発物質として使用されるナフタルイミドIIは、好ましくは同様に本発明による方法によれば、ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物の場合に極性の非プロトン性有機溶剤ならびに有機酸もしくは無機酸または触媒としての酸性の遷移金属塩の存在またはフェノールの存在で第1アミンと反応されてよい。
この場合、溶剤としては、極性の非プロトン性有機溶剤、例えばN,N−二置換脂肪族カルボン酸アミド、殊にN,N−ジ−C〜C−アルキル−C〜C−カルボン酸アミドおよび窒素含有複素環式化合物が適している。同様に、溶剤としては、フェノールが適当である。また、勿論、前記溶剤の混合物も使用されることができる。フェノールを唯一の溶剤として使用する場合には、一般にこの溶剤の酸作用で十分であり、付加的な酸性触媒の添加は、不要である。
好ましい溶剤の例としては、次のものが挙げられる:N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドおよびN,N−ジメチルブチルアミド;N−メチル−2−ピロリドン、キノリン、イソキノリン、キナルジン、ピリミジン、N−メチルピペリジンおよびピリジン;フェノール。
特に好ましい溶剤は、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンおよびフェノールである。
溶剤量それ自体は、重要ではない。通常、ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物1kg当たり溶剤2〜6kgが使用される。
酸触媒としては、有機酸、殊に脂肪族C〜C−モノカルボン酸およびC〜C−ジカルボン酸、例えば酢酸、プロピオン酸およびアジピン酸、芳香族カルボン酸およびスルホン酸、例えば安息香酸、ベンゼンスルホン酸ならびにo−トルエンスルホン酸、m−トルエンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸、ならびに有利にできるだけ濃縮された無水形で使用される無機酸、例えば硫酸および燐酸、ならびに遷移金属、例えば亜鉛、鉄および銅の有機塩および無機塩、例えば酢酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、酸化亜鉛、酢酸鉄(II)、塩化鉄(III)、硫酸鉄(II)、酸化銅(I)、酢酸銅(II)および硫酸銅(II)が適している。勿論、記載された触媒の混合物を使用することもできる。
一般に、ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物に対して酸性触媒5〜80質量%が使用される。好ましい量は、それぞれナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物に対して酸の場合に20〜60質量%であり、遷移金属塩の場合には、10〜40質量%である。
第1アミンIII/ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物のモル比は、一般に1:1〜3:1、有利に1:1〜1.5:1である。
反応温度は、通常、反応性の脂肪族アミンの場合に0〜250℃、殊に0〜80℃であり、中程度の活性の(脂環式)脂肪族アミンおよび芳香族アミンの場合には、80〜160℃であり、低い活性の芳香族アミンおよびヘテロ芳香族アミンの場合には、140〜250℃である。120℃を超える温度の場合には、有利に保護ガス下、例えば窒素の下で作業される。
ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物と第1アミンとの反応は、常圧下または通常10バールまでの過圧下で実施することができる。圧力下での作業形式は、なかんずく揮発性アミン(沸点は反応温度以下である)を使用する場合には、好ましい。
反応時間は、一般に0.5〜15時間、有利に1〜10時間である。
処理技術的には、ナフタルイミドIIを製造するための本発明による方法の場合に次のように行なわれる:
ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物、アミン、溶剤および触媒からなる混合物は、窒素の下で約0.5〜15時間、望ましい反応温度に加熱される。室温への冷却後、沈殿した反応生成物は、濾別され、冷たい溶剤または脂肪族アルコール、例えばメタノールで洗浄され、乾燥される。
反応を圧力下で行なう場合には、圧力装置が反応容器として使用され、この圧力装置上で成分の注入後に約1〜2バールの窒素圧力が加えられ、引続き望ましい時間の間、反応温度に加熱され、冷却後に放圧される。
母液に1〜3倍量のメタノールを添加することによって、双方の場合に僅かな純度を有する他の生成物画分を取得することができる。若干のナフタルイミドIIの場合には、反応混合物に反応の終結後に90〜100℃で徐々に、例えば5倍量の希釈された無機酸、例えば0.5〜1質量%の塩酸を添加し、約1時間90〜100℃でさらに攪拌し、熱時に濾過し、生成物を熱い水で中和が進行するまで洗浄し、かつ100〜120℃で真空中で乾燥することにより、収率は、明らかに上昇しうる。しかし、この変法の場合には、下記したように有機溶剤の回収は、不可能である。しかし、過剰のアミンは、大部分が塩酸塩の形で塩化ナトリウムを用いた塩析によって単離することができ、水または脂肪族アルコールからの再結晶によって精製されうる。未反応のアミンを希釈された水性塩基で分離した後、このアミンは、再び反応中に返送させることができる。
ナフタルイミドIIを製造するための本発明による方法の好ましい実施態様の場合には、反応混合物をナフタルイミドIIの分離後に抽出するかまたは常圧下で共沸蒸留することにより、溶剤は、未反応のアミンと一緒に返送される。この種の再循環物質を溶剤として使用する場合には、アミンとナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物とのモル比は、1:1にまで減少させることができる。抽出による精製の場合には、過剰量のアミンを含有する溶剤は、有利に塩基的に抽出され、引続き乾燥されるかまたは活性炭/アルカリ金属水酸化物フィルター(有利には、例えば固体の水酸化カリウムが使用される)上に導かれる。
本発明による方法を用いることにより、全てのナフタルイミドIIは、有利に簡単で経済的な方法で高い収率(通常、80%を超える)で製造されることができる。また、強い立体障害のアミン、例えば2,6−ジメチルアニリン、2,6−ジイソプロピルアニリンまたは2,6−ジ−第三ブチルアニリンおよび極めて低い活性の芳香族アミン、例えばp−アミノアゾベンゼンは、問題なく変換されることができる。
本発明により得られたナフタルイミドIIの化学的純度は、一般に既に97%を超えている。所望の場合には、このナフタルイミドIIの化学的純度は、さらにこの種の化合物にとって通常の精製工程、例えば脂肪族カルボン酸、例えば酢酸、N,N−二置換カルボン酸アミド、例えばN,N−ジメチルアセトアミドまたは窒素含有複素環式化合物、例えばN−メチル−2−ピロリドンならびにハロゲン化炭化水素からの再結晶または鉱酸中、例えば硫酸中での分別によって99%を超えて上昇させることができる。
実施例
A)ナフタルイミドIIの製造
例1〜25
(95%の)ナフタリン−1,8−ジカルボン酸無水物208.6g(1モル)、第1アミンIII xモル、触媒K ygおよび溶剤L zmlの混合物を、t時間窒素の下でT℃に加熱した(例1では、揮発性アミンの発生する固有圧力下)。
変法V1:
室温への冷却(および例1の場合には、放圧)後、沈殿した反応生成物を吸引し(例2、3、5、6、8、11〜13、24および25では、生成物の沈殿を先にほぼ等量のメタノールの添加によって完結させた)、進行する濾液中で遊離アミンがもはや検出されなくなるまで、溶剤(例7)またはメタノール(残りの例)で洗浄し、100℃で真空中で乾燥させた。
変法V2:
約95℃への冷却後、反応混合物に1時間、温度を一定の維持しながら0.5質量%の塩酸2 lを添加し、この温度で1時間さらに攪拌した。沈殿した反応生成物を熱時に濾別し、熱い水で中和するまで洗浄し、120℃で真空中で乾燥させた。
更に、この試験についての詳細ならびにその結果は、第1表中に記載されている。この場合には、次の意味を有する:
ZnAc:酢酸亜鉛二水和物
HAc:酢酸
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
DMA:N,N−ジメチルアセトアミド
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
TSS:p−トルエンスルホン酸。
Figure 0004695841
例26〜28:アミンおよび溶剤の回収
例26:
例16からの分離された溶剤/アミン混合物1 lを、水性抽出物中でナフタル酸誘導体がもはや確認することができなくなるまで、数回2質量%の水酸化カリウム水溶液で抽出し、水で水酸化物が含まれなくなるまで洗浄し、引続き固体の炭酸カリウム上で乾燥させた。こうして取得された溶剤再循環物質(950ml)は、2,6−ジイソプロピルアミン18.3g/lを含有し、同様の反応のために制限なしに再び使用されることでき(例29参照);ナフタル酸無水物中の非極性不純物の量または使用された第1アミンの純度に依存して、全部で2〜5回の作業周期で例27に記載の溶剤の蒸留による後処理または活性炭処理を行なわなければならなかった。
例27〜28:抽出による後処理と蒸留による後処理との組合せ
例16からの分離された溶剤/アミン混合物1 l(例27)または例21からの分離された溶剤/アミン混合物1 l(例28)を、水性抽出物中でナフタル酸誘導体がもはや確認することができなくなるまで、数回2質量%の水酸化カリウム水溶液で抽出し、引続き常圧で塔を用いずに窒素の下で蒸留し;180℃の温度になるまで移行する前留出物を廃棄した。2,6−ジイソプロピルアニリン34.2gまたはp−アミノアゾベンゾール33.1gを含有する、例27において、無色のN−メチル−2−ピロリドン留出液870mlを、例28において、黄色に呈色したキノリン留出液840mlを得ることができ;溶剤の回収率は、双方の場合に95%であり、未反応のアミンの回収率は、84%(例27)または81%(例28)であった。
例29:例26からの精製された溶剤を用いての例16からの反応の繰返し
例26からの精製された溶剤1 lおよび減少された量の新たに添加された第1アミンIIIを用いての例16からの反応は、繰り返され、全ての別の反応パラメーターを維持しながら98%の純度を有する白色の結晶性粉末としてのN−2′,6′−ジイソプロピルフェニルナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミド(II)296.2gは、85%の収率に相当する。
B)ペリルイミドIの製造
例30〜83
溶剤L ml中のナフタルイミドII 0.1モル(a g)の溶液を攪拌しながら窒素の下でT℃に加熱した。
この温度でxモル当量(mAeq)(y g)の塩基Bを第三ブチルアルコール150ml(TBA)または第三アミルアルコール100ml(TAA)中の溶液(L)として、反応温度がT℃で5℃以下に低下するように供給され、この場合低温で沸騰する補助溶剤TBAまたはTAAは、連続的に留去されるかまたは少量ずつ固体として供給された。
位相助剤として、例32〜33においては、塩基の添加前になおNMP4.0gを添加し、例42〜43においては、NMP3.0gを添加し、例54〜55においては、NMP4.5gを添加し、例72〜73においては、NMP7.5gを添加し、かつ例80〜81においては、NMP5.0gを添加した。
℃でのtの後攪拌および30℃(例30〜45)または60℃(例46〜83)への反応混合物の冷却の後、沈殿した帯黒紫色の沈殿物を、保護ガス下で濾別し、順次に溶剤L 200mlならびにテトラヒドロフラン200ml(例30〜37)または石油エーテル(例38〜83)で洗浄し、次に攪拌しながら溶剤L 500ml中に搬入する(例30〜45)かまたは熱い溶剤L 750ml(例46〜83)で抽出した。
生成された懸濁液または溶液を、氷酢酸または半分濃縮された硫酸を少量ずつ添加することによってそれぞれ望ましいpH値pに調節し、次いで次の変法により再酸化し、この場合再酸化は、帯黒紫色から暗赤色ないし帯橙赤色(使用された支持体に応じて)に向かって色が安定するまで追跡することができた。
変法VA:過酸化水素を用いての再酸化
30質量%の過酸化水素溶液35mlを添加し、次にバッチ量をt時間T℃に加熱し、引続き室温に冷却しながら1〜2時間さらに攪拌した。
変法VB:空気酸素を用いての再酸化
バッチ量をT℃に加熱し、次にt時間空気(約50〜60 l/時間)を導入した。引続き、バッチ量を徐々に室温に冷却しながら、さらに空気の供給下に3〜4時間、後攪拌した。
後処理は、2つの変法(例30、31および36希釈した硫酸の添加後に)の場合、70〜80℃への短時間の加熱、沈殿した生成物の濾別および中和が進むまでの最初に水での洗浄および次いでメタノールを用いての洗浄ならびに真空中で100℃での乾燥によって行なわれた。
この試験についての他の詳細ならびにその結果は、第2表中に記載されている。例46〜83の場合に括弧内に記載された収率は、それぞれ50%の最大の可能な変換率である。
この場合、意味するものは、次の通りである:
Exxsol:Exxsol(登録商標)D80;原油の分解処理からの高沸点(沸点230℃を超える)のモノシクロアルカンとビシクロアルカンとの混合物(Exxon Chemical Inc.)
B1:カリウム−第三ブチラート
B2:カリウムメチラート
B3:水酸化カリウム
TBA:第三ブチルアルコール
TAA:第三アミルアルコール
希釈されたHCl:5質量%の塩酸。
Figure 0004695841
Figure 0004695841
例84〜87:準連続的な運転形式
それぞれ120℃の熱いデカリン500ml中の例1からのナフタルイミドII 0.1モル(21.1g;例84)、例6からのナフタルイミドII 0.1モル(27.9g;例85)、例13からのナフタルイミドII 0.1モル(30.1g;例86)および例16からのナフタルイミドII 0.1モル(35.7g;例87)溶液を、連続的にY型の混合ノズル(内径1mm)を備えた管状反応器中で180℃でデカリン400ml中のカリウム−第三ブチラート0.22モル(24.6g)の同様に120℃の熱い溶液と混合し、反応させた。2つの溶液の供給速度および管寸法を、120秒の反応器滞留時間が生じる程度に選択した。
それぞれ反応器から出る反応混合物を50℃に急冷し、変法VAの記載により過酸化水素を用いて再酸化し、上記の記載と同様に後処理した。
相応するペリルイミドI 19.0g(例84)、22.7g(例85)、12.0g(例86)または15.5g(例87)を得ることができ、このことは、変換率に関連した、それぞれ91%、82%、80%または87%の収率に相当した。生成物の純度は、95%を超えている(例84および86)かまたは98%を超えていた(例85および87)。
例88および89:ナフタルイミドIIの回収
バット塩の抽出後に二量体化の終結時に残留する、N−2−ピロリドンからなる例56からのフィルターケーキ(例88)または例64からのフィルターケーキ(例28)の再結晶により、97%を超える純度を有する、相応して未反応のナフタルイミドII 15.4gまたは17.0gが生じ、このことは、90%の回収率(例88)または88%の回収率(例89)に相当した。
例90:例89からの精製されたナフタルイミドを用いての例64からの反応の繰返し
例89からの精製されたN−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ナフタルイミド35.7gを用いての例64からの反応は、繰り返され、N,N′−ビス(2.6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミド16.2gを98%を超える純度を有する帯橙赤色の結晶性粉末が生じ、このことは、91%の収率に相当した。
B)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物の製造
例91
例44に記載の方法により得られた、N,N′−ジシクロヘキシルペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドのバット塩を、攪拌しながらトルエン500ml中に懸濁させ、少量ずつナトリウムエチラート全部で0.4モル(27.2g)を添加し、100℃に加熱した。この温度で攪拌しながら連続的に20分間に亘って15質量%の過酸化水素溶液全部で60mlを供給した。
10分間の後攪拌時間および室温への冷却の後、生成された帯黄褐色の沈殿物を濾別し、イソプロパノールで中和するまで洗浄し、50倍量の10質量%の塩酸中に搬入し、10分間、沸騰加熱し、室温に冷却し、濾別し、水で中和するまで洗浄し、乾燥させた。
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物17.3gを、97%を超える純度を有する暗赤色の無定形粉末として得ることができ、このことは、88%の収率に相当した。
例92
例56に記載の方法により得られた、N,N′−ビス(3,5−ジメチルフェニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドのバット塩を、比4:1のイソプロパノールと水とからなる酸素不含の60℃の熱い混合物全部で600mlを用いて二量体化反応のフィルターケーキから抽出し、水酸化カリウム90gを添加した。
80℃で5時間の後攪拌時間および室温への冷却の後、生成された帯黄褐色の沈殿物を濾別し、イソプロパノールで中和するまで洗浄し、50倍量の10質量%の塩酸中に搬入し、10分間、沸騰加熱し、室温に冷却し、濾別し、水で中和するまで洗浄し、乾燥させた。
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物8.2gを、98%を超える純度を有する暗赤色の無定形粉末として得ることができ、このことは、50%の最大の可能な変換率に対して84%の収率に相当した。

Claims (2)

  1. 一般式I
    Figure 0004695841
    〔式中、変数は、次の意味を有する:
    Rは、炭素鎖が1個以上の基−O−によって中断されていてよく、それぞれC〜C18−アルキルおよび/またはC〜C−アルコキシによって1回または数回置換されていてよいフェニルまたはフェニル−C〜C−アルキル、または−N(Rによって1回または数回置換されていてよいC〜C30−アルキル;
    炭素骨格が1個以上の基−O−および/または−NR−によって中断されていてよくおよび/またはC〜C−アルキルによって1回または数回置換されていてよいC〜C−シクロアルキル;
    それぞれC〜C18−アルキル、C〜C−アルコキシまたは−N(Rによって1回または数回置換されていてよいフェニル、フェニル−C〜C−アルキル、ナフチルまたはヘテロアリールを表わし、
    は、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、フェニルまたはフェニル−C〜C−アルキルを表わし、
    は、C〜C−アルキル、フェニルまたはフェニル−C〜C−アルキルを表わす〕で示されるペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドを、式II
    Figure 0004695841
    で示されるナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドの二量体化によって製造する方法において、二量体化を非極性の非プロトン性の有機溶剤およびアルカリ金属含有塩基からなる十分に均質の反応媒体中で実施し、引続きこの場合にアルカリ金属塩として生じる、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドのロイコ形を極性溶剤の存在で再酸化することを特徴とする、一般式Iのペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドの製造法。
  2. ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物の製造法において、式IIa
    Figure 0004695841
    〔式中、Rは、それぞれ3個までのC〜C−アルキル基によって置換されていてよいシクロヘキシルまたはフェニルを表わす〕で示されるナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドを、非極性の非プロトン性有機溶剤およびアルカリ金属含有塩基からなる十分に均質の反応媒体中で二量体化し、引続きこの場合にアルカリ金属塩として生じる、式Ia
    Figure 0004695841
    で示されるペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドのロイコ形を、不活性有機溶剤、アルカリ金属含有塩基および水の存在で再酸化し、したがってジイミドを鹸化してペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸のテトラアルカリ金属塩に変え、最終的にこの塩を水性無機酸の作用下でペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物に変えることを特徴とする、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物の製造法。
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