JPH1129499A - 縮合反応用試剤 - Google Patents

縮合反応用試剤

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JPH1129499A
JPH1129499A JP9183343A JP18334397A JPH1129499A JP H1129499 A JPH1129499 A JP H1129499A JP 9183343 A JP9183343 A JP 9183343A JP 18334397 A JP18334397 A JP 18334397A JP H1129499 A JPH1129499 A JP H1129499A
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Japan
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naphthalimide
condensation reaction
mmol
reagent
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JP9183343A
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English (en)
Inventor
Takaaki Sakamoto
高章 坂本
Yoshitomo Yonehara
祥友 米原
Shiyoushin Boku
鐘震 朴
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Kawamura Institute of Chemical Research
Original Assignee
Kawamura Institute of Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 アルカリ金属のアルコキシド(A)、例
えば、カリウム−tert−ブトキシドと、アザビシク
ロ環を有する有機塩基(B)、例えば、1,5−ジアザ
ビシクロ[4.3.0]−5−ノネン(DBN)とを含
有する縮合反応用試剤。 【効果】 ロイコ体等を経由することなく、直接1段階
で収率よく縮合多環式芳香族系化合物(C)を二量化で
き、二量化された縮合多環式芳香族系化合物、例えばペ
リレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド
が容易に得られる。また、反応に用いたアザビシクロ環
を有する有機塩基(B)と有機溶媒は、回収して繰り返
し使用できるため、工業的見地から極めて優れた縮合反
応用試剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縮合多環式芳香族
系化合物の縮合反応用試剤、更に詳しくは縮合多環式芳
香族系化合物を直接1段階で二量化して、染顔料や電子
材料として重要なペリレン系化合物やスレン系化合物な
どを製造する縮合反応試剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ペリレン−3,4,9,10−テトラカ
ルボン酸ジイミド、N−置換−ペリレン−3,4,9,
10−テトラカルボン酸ジイミド、ペリレン−3,4,
9,10−テトラカルボキシル−ビス−ベンズイミダゾ
ール、ジ(シクロペンタキノキサリノ)ペリレン、イソ
ビオラントロン等のペリレン系化合物や、ジアントラキ
ノン−N,N′−ジヒドロアジン、4,4′−ジアミノ
−1,1′−ジアントラキノニル等のスレン系化合物
は、有機顔料として古くから用いられており、最近で
は、光機能性材料としても注目されている。
【0003】ペリレン−3,4,9,10−テトラカル
ボン酸ジイミドは、通常1,8−ナフタル酸イミドをア
ルカリ溶融反応によりカップリング(縮合)させた後、
得られたロイコ体を空気酸化することにより製造されて
いる(特開平3−223282号公報)。
【0004】また、N−置換−ペリレン−3,4,9,
10−テトラカルボン酸ジイミドは、上記のようにして
得たペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジ
イミドを硫酸で熱分解し、得られるペリレン−3,4,
9,10−テトラカルボン酸無水物を1級アミンと縮合
させることにより製造されている〔ティー.マキ(T.Ma
ki)他「ブリテン オブ ザ ケミカル ソサイアティ
ー オブ ジャパン(Bull. Chem. Soc. Jpn.)」第27
巻第602頁(1954年)〕。
【0005】ペリレン−3,4,9,10−テトラカル
ボキシル−ビス−ベンズイミダゾールは、上記のように
して得たペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン
酸ジイミドを硫酸で熱分解し、得られるペリレン−3,
4,9,10−テトラカルボン酸無水物をo−フェニレ
ンジアミンと縮合させることにより製造されている〔テ
ィー.マキ(T.Maki)他「ブリテン オブ ザ ケミカ
ル ソサイアティーオブ ジャパン(Bull. Chem. Soc.
Jpn.)」第5巻第411頁(1952年)〕。
【0006】ジ(シクロペンタキノキサリノ)ペリレン
は、アセナフトキノキサリンをアルカリ溶融反応により
カップリング(縮合)させた後、得られたロイコ体を空
気酸化することにより製造されている〔ダブリュ ブラ
ッドリー(W. Bradley)他、「ジャーナル オブ ケミ
カル ソサイアティー(J. Chem. Soc.)」第4436頁(1
954年)〕。
【0007】イソビオラントロンは、ベンザントロンを
ハロゲン化し、更に硫化ナトリウムと処理することによ
り得られるスルフィドを、カリウムエトキシドと反応さ
せることにより製造されている〔エッチ ゾリンジャー
(H. Zollinger)、「カラーケミストリー(Color Chem
istry)」第223頁(1991年)〕。
【0008】ジアントラキノン−N,N′−ジヒドロア
ジンは、2−アミノアントラキノンをアルカリ溶融反応
によりカップリング(縮合)させた後、得られたロイコ
体を空気酸化することにより製造されている〔ダブリュ
ブラッドリー(W. Bradley)他、「ジャーナル オブ
ケミカル ソサイアティー(J. Chem. Soc.)」第212
9頁(1951年)〕。
【0009】4,4′−ジアミノ−1,1′−ジアント
ラキノニルは、1−アミノアントラキノンを臭素化、ス
ルホン化した後、カップリング(縮合)させ、得られた
1,1′−ジアントラキノニル体を脱スルホン化させる
ことにより製造されている〔エッチ ガートナー(H. G
artner)、「ジャーナル オイル カラー ケミストア
ソシエイト(J. Oil Colour Chemists Assoc)」第46巻
第13頁(1963年)〕。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ペリレ
ン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミドの製
造方法には、 1,8−ナフタル酸イミドを高温(190〜300
℃)でアルカリ溶融下に縮合させるため、特殊な反応容
器が必要であり、しかも反応容器の劣化が早い、 ロイコ体をアルカリ水溶液中に分散させるために、ア
ルカリ溶融下に水を添加しなければならず、水蒸気爆発
防止等の製造上の安全面に課題がある、 1,8−ナフタル酸イミドをカップリング(縮合)さ
せた後、空気酸化する2段階プロセスである 等の課題があり、工業的見地から好ましいものではなか
った。
【0011】また、N−置換−ペリレン−3,4,9,
10−テトラカルボン酸ジイミドやペリレン−3,4,
9,10−テトラカルボキシル−ビス−ベンズイミダゾ
ールの製造方法には、上記、およびの課題の他
に、更に熱分解と縮合の工程が必要となるという課題が
加わり、生産性に劣り、やはり工業的見地から好ましい
ものではなかった。
【0012】同様に、ジ(シクロペンタキノキサリノ)
ペリレンやジアントラキノン−N,N′−ジヒドロアジ
ンの製造方法においても、上記ペリレン−3,4,9,
10−テトラカルボン酸ジイミドの製造方法と同様のア
ルカリ溶融法を用いて製造されているため、上記、
、等のようなアルカリ溶融法に基づく課題があり、
工業的見地から好ましいものではなかった。
【0013】更に、イソビオラントロンは、ベンザント
ロンを出発原料とし、ハロゲン化、スルフィド化、脱硫
黄化と3段階を経て製造されており、また、4,4′−
ジアミノ−1,1′−ジアントラキノニルは、1−アミ
ノアントラキノンを出発原料とし、臭素化、スルホン
化、カップリング、脱スルホン化と4工程を経て製造さ
れており、いずれの製造方法も生産性に劣り、工業的見
地から好ましいものではなかった。
【0014】本発明が解決しようとする課題は、高温で
アルカリ溶融下に縮合させる特殊な反応容器を必要とせ
ず、反応容器の劣化もなく、水蒸気爆発防止等に特別の
配慮を必要とせず、縮合多環式芳香族系化合物をロイコ
体等を経由することなく、直接1段階で二量化して、染
顔料や電子材料として重要なペリレン系化合物やスレン
系化合物などを製造することができる縮合反応試剤を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を行った結果、 アルカリ金属のアルコキシドと、アザビシクロ環を有
する有機塩基とが併用された縮合反応用試剤を用いて、
1,8−ナフタル酸イミドを有機溶媒の存在下又は非存
在下で縮合反応させると、ロイコ体を経由することな
く、直接1段階で収率よく、1,8−ナフタル酸イミド
の二量化が進行し、対応するペリレン−3,4,9,1
0−テトラカルボン酸ジイミドを製造でき、製造上の操
作の安全性が高く、反応の連続化も比較的容易であるこ
と、
【0016】この縮合反応用試剤は、N−置換−1,
8−ナフタル酸イミド、1,8−ナフタル酸ベンズイミ
ダゾール、1,9−アントラセンカルボン酸イミド等を
二量化する場合にも応用でき、これらから直接一段階の
反応で対応するN−置換−ペリレン−3,4,9,10
−テトラカルボン酸ジイミド、ペリレン−3,4,9,
10−テトラカルボキシル−ビス−ベンズイミダゾー
ル、ジベンゾペリレンテトラカルボン酸ジイミド等のペ
リレン系化合物を製造できること、
【0017】反応に用いたアザビシクロ環を有する有
機塩基と有機溶媒は回収して縮合反応用試剤として再使
用できること、
【0018】上記記載の縮合反応用試剤は、2−ア
ミノアントラキノン、1−アミノアントラキノン、アセ
ナフトキノキサリン、アセナフトピラジン、ベンザント
ロン等の縮合多環式芳香族系化合物の二量化にも同様に
適用でき、対応するジアントラキノン−N,N′−ジヒ
ドロアジン、4,4′−ジアミノ−1,1′−ジアント
ラキノニル、ジ(シクロペンタキノキサリノ)ペリレ
ン、ジ(シクロペンタピラジノ)ペリレン、イソビオラ
ントロン等の二量化された縮合多環式芳香族系化合物が
容易に製造できること等を見い出し、本発明を完成する
に至った。
【0019】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、 (1)アルカリ金属のアルコキシド(A)及びアザビシ
クロ環を有する有機塩基(B)を含有する縮合反応用試
剤、
【0020】(2)アルカリ金属のアルコキシド(A)
が、カリウムアルコキシドである(1)記載の縮合反応
用試剤、
【0021】(3) カリウムアルコキシドが、カリウ
ム−tert−ブトキシドである(2)記載の縮合反応用試
剤、
【0022】(4) アザビシクロ環を有する有機塩基
(B)が、ピリミドアゼピン系化合物である(1)、
(2)又は(3)記載の縮合反応用試剤、
【0023】(5) アザビシクロ環を有する有機塩基
(B)が、二環式アミジン系化合物である(4)記載の
縮合反応用試剤、
【0024】(6) アザビシクロ環を有する有機塩基
(B)が、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7
−ウンデセン(以下、DBUと省略する。)及び/又は
1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン
(以下、DBNと省略する。)である(5)記載の縮合
反応用試剤、
【0025】(7) 縮合多環式芳香族系化合物(C)
の二量化反応に用いる(1)〜(6)のいずれかに記載
の縮合反応用試剤、
【0026】(8) 縮合多環式芳香族系化合物(C)
が、ナフタレン系化合物、アントラセン系化合物及びア
ントラキノン系化合物から成る群から選ばれる化合物で
ある(7)記載の縮合反応用試剤、
【0027】(9) 縮合多環式芳香族系化合物(C)
が、1,8−ナフタル酸イミド系化合物、1,8−ナフ
タル酸ベンズイミダゾール系化合物、ベンザントロン系
化合物、アセナフトキノキサリン系化合物、アセナフト
ピラジン系化合物、1,9−アントラセンカルボン酸イ
ミド系化合物、1,9−アントラセンカルボン酸ベンズ
イミダゾール系化合物、アセアントラキノキサリン系化
合物、アセアントラピラジン系化合物及びアミノアント
ラキノン系化合物から成る群から選ばれる化合物である
(8)記載の縮合反応用試剤、
【0028】(10) 縮合多環式芳香族系化合物
(C)が、1,8−ナフタル酸イミド、N−鎖状アルキ
ル−1,8−ナフタル酸イミド、N−環状アルキル−
1,8−ナフタル酸イミド、N−アリール−1,8−ナ
フタル酸イミド、N−アリールアルキル−1,8−ナフ
タル酸イミド、1,8−ナフタル酸ベンズイミダゾー
ル、ベンザントロン、ハロゲン化ベンザントロン、ベン
ゾメソベンザントロン、アセナフトキノキサリン、鎖状
アルキル置換アセナフトキノキサリン、アセナフトピラ
ジン、鎖状アルキル置換アセナフトピラジン、1,9−
アントラセンカルボン酸イミド、1,9−アントラセン
カルボン酸ベンズイミダゾール、アセアントラキノキサ
リン、アセアントラピラジン、1−アミノアントラキノ
ン、2−アミノアントラキノン及びハロゲン化アミノア
ントラキノンから成る群から選ばれる化合物である
(9)記載の縮合反応用試剤を提供する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の縮合反応用試剤は、アルカリ金属のアルコキシ
ド(A)及びアザビシクロ環を有する有機塩基(B)と
を含有するものである。
【0030】アルカリ金属のアルコキシド(A)は、ア
ルカリ金属、水素化アルカリ金属、アルカリ金属アミド
等のアルカリ金属源とアルコールの反応により生成した
ものである。そのようなアルカリ金属のアルコキシドと
しては、例えば、リチウムアルコキシド、ナトリウムア
ルコキシド、カリウムアルコキシド等が挙げられる。こ
れらの中でも、ナトリウムアルコキシドとカリウムアル
コキシドが好ましく、190℃未満の比較的低い温度で
も容易に二量化が進行する点でカリウムアルコキシドが
特に好ましい。アルカリ金属のアルコキシドを更に具体
的に例示するならば、ナトリウム−tert−ブトキシド、
カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムプ
ロポキシド、カリウムブトキシド、カリウム−tert−ブ
トキシド等が挙げられる。
【0031】本発明で用いるアルカリ金属のアルコキシ
ド(A)は、それぞれ単独で用いることができるが、二
種以上を併用することもできる。これらの中でも、二量
化された縮合多環式芳香族系化合物が高純度、かつ高収
率で得られることから、カリウムアルコキシドが好まし
く、特にカリウム−tert−ブトキシドが特に好ましい。
【0032】また、アザビシクロ環を有する有機塩基
(B)は、分子内にアザビシクロ環を有する有機塩基で
あればよいが、中でも、ピリミドアゼピン系化合物が好
ましい。ピリミドアゼピン系化合物としては、「アドバ
ンスト ヘテロサイクル ケミストリー(Adv. Hetero.
Chem. )」第142巻第83頁(1987年)等に記載されてい
るものが挙げられ、例えば、ピリミド[1,2−a]ア
ゼピン、ピリミド[1,6−a]アゼピン、ピリミド
[4,5−b]アゼピン、ピリミド[4,5−c]アゼ
ピン、ピリミド[4,5−d]アゼピン、ピリミド
[5,4−c]アゼピン、ピリミド[5,4−b]アゼ
ピン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウ
ンデセン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ[4,
3,0]−5−ノネン(DBN)等があるが、ここに例
示の化合物に限定されるものではない。これらのピリミ
ドアゼピン系化合物の中でも、二環式アミジン系化合
物、特に1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−
ウンデセン(DBU)および1,5−ジアザビシクロ
[4,3,0]−5−ノネン(DBN)が好ましく、
1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン
(DBN)が最も好ましい。これらのアザビシクロ環を
有する有機塩基は、それぞれ単独で用いることができる
が、二種以上を併用することもできる。
【0033】上記アルカリ金属のアルコキシド(A)
と、アザビシクロ環を有する有機塩基(B)の好ましい
組み合わせは、カリウム−tert−ブトキシドと1,8−
ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DB
U)の組み合わせ及びカリウム−tert−ブトキシドと
1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン
(DBN)の組み合わせであり、特にカリウム−tert−
ブトキシドと1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−
5−ノネン(DBN)の組み合わせが推奨される。
【0034】次に、本発明の縮合反応用試剤として用い
る時の条件について説明する。上記アルカリ金属のアル
コキシド(A)の使用量は、縮合多環式芳香族系化合物
(C)1モルに対して、通常0.5〜30モルの範囲、
好ましくは1〜20モルの範囲、特に好ましくは、2〜
12モルの範囲である。
【0035】また、上記アザビシクロ環を有する有機塩
基(B)の使用量は、縮合多環式芳香族系化合物(C)
1モルに対して、通常0.5〜30モルの範囲が好まし
い。ただし、本発明における縮合多環式芳香族系化合物
(C)の二量化反応は、有機溶媒〔ただし、アザビシク
ロ環を有する有機塩基(B)を除く。以下、同様。〕の
存在下又は非存在下に行なうことができ、有機溶媒の存
在下の場合、アザビシクロ環を有する有機塩基(B)の
使用量は、縮合多環式芳香族系化合物(C)1モルに対
して、1〜20モルの範囲が好ましく、2〜15モルの
範囲が特に好ましい。また、有機溶媒の非存在下の場
合、アザビシクロ環を有する有機塩基(B)の使用量
は、縮合多環式芳香族系化合物(C)1モルに対して、
2〜30モルの範囲が好ましく、4〜20モルの範囲が
特に好ましい。
【0036】アルカリ金属のアルコキシド(A)1モル
に対するアザビシクロ環を有する有機塩基(B)の使用
量は、通常0.2〜7モルの範囲、好ましくは0.5〜
4モルの範囲、特に好ましくは0.5〜2モルの範囲で
ある。
【0037】本発明における縮合多環式芳香族系化合物
(C)の二量化反応は、上記したように有機溶媒の存在
下又は非存在下に行なうことができるが、アザビシクロ
環を有する有機塩基(B)の使用量を低減でき、しかも
反応終了後の二量化された縮合多環式芳香族系化合物の
分離が容易な点で有機溶媒の存在下に行なうことが好ま
しい。
【0038】上記有機溶媒としては、アルカリ金属のア
ルコキシド(A)、アザビシクロ環を有する有機塩基
(B)および縮合多環式芳香族系化合物(C)と反応し
ない有機溶媒ならばいずれも使用可能であり、例えば、
アミン類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、複素
環芳香族化合物、エーテル類等から任意に選択できる。
これらの有機溶媒の中でも、沸点が高い有機溶媒の方が
反応温度を上げることができ、反応が短時間で終了する
ので好ましく、通常、沸点40℃以上、好ましくは沸点
50〜350℃の有機溶媒を用いるが、低沸点溶媒も利
用可能であり、この場合は、加圧下で反応を行なうこと
が有利である。これらの有機溶媒の使用量は、特に制限
はないが、縮合多環式芳香族系化合物(C)1モルに対
して、50〜5000mlの範囲が推奨される。
【0039】上記有機溶媒として用いられるアミン類と
しては、炭素原子数3〜16で、鎖状又は環状の脂肪族
炭化水素基や芳香族基で置換されていてもよいアミン類
が挙げられる。そのようなアミン類としては、例えば、
プロピルアミン、ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、N−メチルヘキシルアミン、オクチルアミン、ヘキ
サデシルアミン、アニリン、1−アミノナフタレン、2
−アミノナフタレン、フェニレンジアミン等が挙げられ
る。
【0040】上記有機溶媒として用いられる脂肪族炭化
水素類としては、炭素原子数6〜16で、枝分かれして
いてもよい鎖状又は環状の脂肪族炭化水素類が挙げられ
る。そのような脂肪族炭化水素類としては、例えば、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデ
カン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデ
カン、ヘキサデカン、シクロヘキサン、デカリン等が挙
げられる。
【0041】上記有機溶媒として用いられる芳香族炭化
水素類としては、炭素原子数6〜11で、鎖状又は環状
の脂肪族炭化水素基や芳香族基で置換されていてもよい
芳香族炭化水素類が挙げられる。そのような芳香族炭化
水素類としては、例えば、トルエン、キシレン、メシチ
レン、テトラメチルベンゼン、クロロベンゼン、ブロモ
ベンゼン、ナフタレン、1−メチルナフタレン、ビフェ
ニル等が挙げられる。
【0042】上記有機溶媒として用いられる複素環芳香
族化合物としては、炭素原子数5〜13で、鎖状又は環
状の脂肪族炭化水素基や芳香族基で置換されていてもよ
い複素環芳香族化合物が挙げられる。そのような複素環
芳香族化合物としては、例えば、ピリジン、キノリン、
イソキノリン、キノキサリン、アクリジン、1,10−
フェナントロリン等が挙げられる。
【0043】上記有機溶媒として用いられるエーテル類
としては、炭素原子数4〜20の枝分かれしていてもよ
い脂肪族エーテル類や芳香族エーテル類が挙げられ、こ
れらの中でも、特にグライム類、ポリエチレングリコー
ル類、ジフェニルエーテル類が、それぞれ好ましい。そ
のようなエーテル類としては、例えば、プロピルエーテ
ル、ブチルエーテル、ヘキシルエーテル、オクチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ベンゾフラン、ジフェニル
エーテル、モノグライム、ジグライム、トリグライム、
テトラグライム、ポリエチレングリコール等が挙げられ
る。
【0044】なお、上記置換基としての鎖状又は環状の
脂肪族炭化水素基や芳香族基はハロゲン化されてもよ
い。
【0045】これらの有機溶媒の中でも、トルエン、キ
シレン、メシチレン、ヘプタン、モノグライム、ジグラ
イム、トリグライム、テトラグライムおよびキノリンが
好ましく、ジグライムおよびキノリンが最も好ましい。
【0046】なお、本発明で用いる有機溶媒は、ここに
例示の有機溶媒に限定されるものではない。また、有機
溶媒は、それぞれ単独で用いることができるが、二種以
上を併用することもできる。
【0047】本発明の縮合反応用試剤を用いて縮合多環
式芳香族系化合物(C)の二量化反応における反応温度
は、任意の範囲で選択でき、例えば、40〜300℃の
範囲で反応を行なうことができるが、工業的見地から8
0〜250℃の範囲が好ましく、反応時間、反応容器の
劣化、製造上の安全面等を考慮すると80〜180℃の
範囲が特に好ましい。また、反応時間は、反応温度に依
存し、一概には言えないが、通常1〜24時間の範囲で
ある。
【0048】更に、本発明の縮合反応用試剤を用いて二
量化反応を行なう場合、各原料の仕込み順序に特に制限
はなく、一括して仕込んでも差し支えないが、アルカリ
金属のアルコキシド(A)とアザビシクロ環を有する有
機塩基(B)とを混合した後、縮合多環式芳香族系化合
物(C)を添加して二量化反応させると、アルカリ金属
のアルコキシド(A)とアザビシクロ環を有する有機塩
基(B)の使用量が低減され、また短時間で反応が終了
する点で好ましく、中でもアルカリ金属のアルコキシド
(A)とアザビシクロ環を有する有機塩基(B)とを混
合した後、二量化反応温度以下、例えば、40〜300
℃、好ましくは、80〜180℃に加熱し、縮合多環式
芳香族系化合物(C)を添加して二量化反応させる方法
が特に推奨される。また、有機溶媒を使用する場合、そ
の添加時期は、通常、縮合多環式芳香族系化合物(C)
の添加前もしくは添加時であるが、中でも縮合多環式芳
香族系化合物(C)の添加前にアルカリ金属のアルコキ
シド(A)とアザビシクロ環を有する有機塩基(B)と
共に混合しておくことが好ましい。なお、縮合多環式芳
香族系化合物(C)は、アザビシクロ環を有する有機塩
基(B)および/又は有機溶媒に、分散又は溶解させて
添加してもよい。
【0049】上記、縮合多環式芳香族系化合物(C)の
二量化反応は、不活性ガス雰囲気下又は空気雰囲気下で
行なうことができる。また、二量化反応中不活性ガスを
系中に導入してもよい。中でも、不活性ガス雰囲気下あ
るいは不活性ガスを導入しながら二量化反応を行なう
と、アルカリ金属のアルコキシド(A)とアザビシクロ
環を有する有機塩基(B)の使用量が低減され、また短
時間で反応が終了し、収率も向上する点で好ましい。
【0050】二量化反応終了後、例えば、室温まで冷却
し、次いでろ過分離し、生成物を水、有機溶剤で洗浄し
た後、乾燥させることにより、二量化された縮合多環式
芳香族系化合物が得られる。なお、ろ過で得られるろ液
から、アザビシクロ環を有する有機塩基(B)と有機溶
媒は回収され、必要に応じて蒸留した後、再利用するこ
ともできる。
【0051】本発明の縮合反応用試剤が適用できる縮合
多環式芳香族系化合物(C)としては、例えば、ナフタ
レン系化合物、アントラセン系化合物、アントラキノン
系化合物等が挙げられ、これらの中でも、二量化の際に
結合部となる部位に置換基を有さないものが挙げられ
る。
【0052】そのようなナフタレン系化合物としては、
例えば、1,8−ナフタル酸イミド系化合物、1,8−
ナフタル酸ベンズイミダゾール系化合物、ベンザントロ
ン系化合物、アセナフトキノキサリン系化合物、アセナ
フトピラジン系化合物等であって、二量化の際に結合部
となる部位に置換基を有しないもの等が挙げられる。
【0053】そのようなナフタレン系化合物を更に詳細
に説明すると、1,8−ナフタル酸イミド系化合物とし
ては、1,8−ナフタル酸イミド骨格を有し、二量化の
際に結合部となる部位、例えば、ナフタレン環の4位お
よび5位に置換基を有しない化合物等が挙げられる。ま
た、同様に1,8−ナフタル酸ベンズイミダゾール系化
合物としては、1,8−ナフタル酸ベンズイミダゾール
骨格を有し、二量化の際に結合部となる部位、例えば、
ナフタレン環の4位および5位に置換基を有しない化合
物等が挙げられる。具体的には、例えば、1,8−ナフ
タル酸イミド、1,8−ナフタル酸ベンズイミダゾー
ル、更にこれらの芳香族環および/又はイミド窒素に置
換基を有する化合物等が挙げられる。
【0054】1,8−ナフタル酸イミド系化合物および
1,8−ナフタル酸ベンズイミダゾール系化合物の芳香
族環に有する置換基としては、例えば、ハロゲン原子、
鎖状アルキル基、環状アルキル基、アリール基、アリー
ルアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基等が挙げられ、
また、1,8−ナフタル酸イミド系化合物のイミド窒素
に有する置換基としては、例えば、鎖状アルキル基、環
状アルキル基、アリール基、アリールアルキル基等が挙
げられる。なお、上記鎖状アルキル基、環状アルキル
基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ基
は、ハロゲン原子等で置換されていてもよい。
【0055】イミド窒素に置換基を有する化合物として
は、例えば、N−メチル−1,8−ナフタル酸イミド、
N−tert−ブチル−1,8−ナフタル酸イミド、N−メ
トキシプロピル−1,8−ナフタル酸イミド、N−メチ
ル−2,7−ジメチル−1,8−ナフタル酸イミド、N
−メチル−2,7−ジクロロ−1,8−ナフタル酸イミ
ド、N−メチル−2,7−ジエトキシ−1,8−ナフタ
ル酸イミド、N−メチル−2,7−ジフェニル−1,8
−ナフタル酸イミド等のN−鎖状アルキル−1,8−ナ
フタル酸イミド;N−シクロヘキシル−1,8−ナフタ
ル酸イミド等のN−環状アルキル−1,8−ナフタル酸
イミド;N−フェニル−1,8−ナフタル酸イミド、N
−(3,5−ジメチルフェニル)−1,8−ナフタル酸
イミド、N−(p−クロロフェニル)−1,8−ナフタ
ル酸イミド、N−(p−メトキシフェニル)−1,8−
ナフタル酸イミド、N−(p−フェニルアゾフェニル)
−1,8−ナフタル酸イミド等のN−アリール−1,8
−ナフタル酸イミド;N−ベンジル−1,8−ナフタル
酸イミド等のN−アリールアルキル−1,8−ナフタル
酸イミド等が挙げられる。但し、本発明で用いる上記イ
ミド窒素に置換基を有する化合物は、ここに例示の化合
物に限定されるものではない。
【0056】芳香族環に置換基を有する1,8−ナフタ
ル酸イミド系化合物および1,8−ナフタル酸ベンズイ
ミダゾール系化合物化合物としては、例えば、2,7−
ジメチル−1,8−ナフタル酸ベンズイミダゾール、
2,7−ジクロロ−1,8−ナフタル酸ベンズイミダゾ
ール、2,7−ジエトキシ−1,8−ナフタル酸ベンズ
イミダゾール、2,7−ジフェニル−1,8−ナフタル
酸ベンズイミダゾール等が挙げられる。
【0057】ベンザントロン系化合物としては、ベンザ
ントロン骨格を有し、二量化の際に結合部となる部位、
例えば、ナフタレン環の3位及び4位に置換基のない化
合物等が挙げられる。そのようなベンザントロン系化合
物としては、例えば、ベンザントロン、ベンゾメソベン
ザントロン、更にこれらの芳香族環に置換基を有する化
合物等が挙げられる。
【0058】ベンザントロン系化合物の芳香族環に有す
る置換基としては、例えば、ハロゲン原子、鎖状アルキ
ル基、環状アルキル基、アリール基、アリールアルキル
基、アルコキシ基、ニトロ基等が挙げられ、中でも塩素
原子等のハロゲン原子が好ましい。芳香族環にハロゲン
原子を有するものとしては、例えば、クロロベンザント
ロン等のハロゲン化ベンザントロンが挙げられる。な
お、上記鎖状アルキル基、環状アルキル基、アリール
基、アリールアルキル基、アルコキシ基は、ハロゲン原
子等で置換されていてもよい。
【0059】アセナフトキノキサリン系化合物およびア
セナフトピラジン系化合物としては、アセナフトキノキ
サリン骨格あるいはアセナフトピラジン骨格を有し、二
量化の際に結合部となる部位、例えば、ナフタレン骨格
の3位及び4位に置換基を有しない化合物が挙げられ
る。そのようなアセナフトキノキサリン系化合物および
アセナフトピラジン系化合物としては、例えば、アセナ
フトキノキサリン、アセナフトピラジン、更にこれらの
芳香族環に置換基を有する化合物等が挙げられる。
【0060】アセナフトキノキサリン系化合物およびア
セナフトピラジン系化合物の芳香族環に有する置換基と
しては、例えば、ハロゲン原子、鎖状アルキル基、環状
アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルコ
キシ基、ニトロ基等が挙げられる。なお、上記鎖状アル
キル基、環状アルキル基、アリール基、アリールアルキ
ル基、アルコキシ基は、ハロゲン原子等で置換されてい
てもよい。
【0061】芳香族環に置換基を有するアセナフトキノ
キサリン系化合物およびアセナフトピラジン系化合物と
しては、例えば、1,6−ジメチルアセナフト[1,2
−b]キノキサリン、1,6−ジメチル−8−エチルア
セナフト[1,2−b]キノキサリン、8−メチルアセ
ナフト[1,2−b]キノキサリン、9−エチルアセナ
フト[1,2−b]キノキサリン、9,10−ジブチル
アセナフト[1,2−b]キノキサリン、1,6−ジメ
チル−9,10−ジフェニルアセナフト[1,2−b]
キノキサリン等の鎖状アルキル置換アセナフトキノキサ
リン;1,6−ジクロロルアセナフト[1,2−b]キ
ノキサリン、9,10−ジクロロアセナフト[1,2−
b]キノキサリン等のハロゲン化アセナフトキノキサリ
ン;1,6−ジフェニルアセナフト[1,2−b]キノ
キサリン、9,10−ジフェニルアセナフト[1,2−
b]キノキサリン等のアリール置換アセナフトキノキサ
リン;1,6−ジメチルアセナフト[1,2−b]ピラ
ジン、8−メチルアセナフト[1,2−b]ピラジン、
8−エチルアセナフト[1,2−b]ピラジン、8,9
−ジブチルアセナフト[1,2−b]ピラジン、1,6
−ジメチル−8,9−ジフェニルアセナフト[1,2−
b]ピラジン等の鎖状アルキル置換アセナフトピラジ
ン;1,6−ジクロロアセナフト[1,2−b]ピラジ
ン、8,9−ジクロロアセナフト[1,2−b]ピラジ
ン等のハロゲン化アセナフトピラジン;1,6−ジフェ
ニルアセナフト[1,2−b]ピラジン、8,9−ジフ
ェニルアセナフト[1,2−b]ピラジン等のアリール
置換アセナフトピラジン等が挙げられる。但し、本発明
で用いる上記芳香族環に置換基を有する化合物は、ここ
に例示の化合物に限定されるものではない。
【0062】アントラセン系化合物としては、アントラ
セン骨格を有し、二量化の際に結合部となる部位に置換
基を有しない化合物が挙げられる。そのようなアントラ
セン系化合物としては、例えば、1,9−アントラセン
カルボン酸イミド系化合物、1,9−アントラセンカル
ボン酸ベンズイミダゾール系化合物、アセアントラキノ
キサリン系化合物、アセアントラピラジン系化合物等で
あって、二量化の際に結合部となる部位に置換基を有し
ない化合物が挙げられる。
【0063】1,9−アントラセンカルボン酸イミド系
化合物としては、1,9−アントラセンカルボン酸イミ
ド骨格を有し、二量化の際に結合部となる部位、例え
ば、アントラセン環の4位及び10位に置換基を有しな
い化合物等が挙げられる。また、1,9−アントラセン
カルボン酸ベンズイミダゾール系化合物としては、例え
ば、1,9−アントラセンカルボン酸ベンズイミダゾー
ル骨格を有し、二量化の際に結合部となる部位、例え
ば、アントラセン環の4位及び10位に置換基を有しな
い化合物等が挙げられる。アントラセン系化合物として
は、例えば、1,9−アントラセンカルボン酸イミド、
1,9−アントラセンカルボン酸ベンズイミダゾール、
更にこれらの芳香族環および/又はイミド窒素に置換基
を有する化合物等が挙げられる。
【0064】1,9−アントラセンカルボン酸イミド系
化合物および1,9−アントラセンカルボン酸ベンズイ
ミダゾール系化合物の芳香族環に有する置換基として
は、例えば、ハロゲン原子、鎖状アルキル基、環状アル
キル基、アリール基、アリールアルキル基、アルコキシ
基、ニトロ基等が挙げられる。また、1,9−アントラ
センカルボン酸イミド系化合物のイミド窒素に有する置
換基としては、例えば、鎖状アルキル基、環状アルキル
基、アリール基、アリールアルキル基等が挙げられる。
なお、上記鎖状アルキル基、環状アルキル基、アリール
基、アリールアルキル基、アルコキシ基は、ハロゲン原
子等で置換されていてもよい。
【0065】イミド窒素に置換基を有する1,9−アン
トラセンカルボン酸イミド系化合物および1,9−アン
トラセンカルボン酸ベンズイミダゾール系化合物として
は、例えば、N−メチル−1,9−アントラセンカルボ
ン酸イミド、N−tert−ブチル−1,9−アントラセン
カルボン酸イミド、N−メトキシプロピル−1,9−ア
ントラセンカルボン酸イミド、N−メチル−6,7−ジ
エチルアントラセンカルボン酸イミド、N−メチル−
2,3−ジクロロアントラセンカルボン酸イミド等のN
−鎖状アルキル−1,9−アントラセンカルボン酸イミ
ド;N−シクロヘキシル−1,9−アントラセンカルボ
ン酸イミド等のN−環状アルキル−1,9−アントラセ
ンカルボン酸イミド;N−フェニル−1,9−アントラ
センカルボン酸イミド、N−(3,5−ジメチルフェニ
ル)−1,9−アントラセンカルボン酸イミド、N−
(p−クロロフェニル)−1,9−アントラセンカルボ
ン酸イミド、N−(p−メトキシフェニル)−1,9−
アントラセンカルボン酸イミド、N−(p−フェニルア
ゾフェニル)−1,9−アントラセンカルボン酸イミド
等のN−アリール−1,9−アントラセンカルボン酸イ
ミド;N−ベンジル−1,9−アントラセンカルボン酸
イミド等のN−アリールアルキル−1,9−アントラセ
ンカルボン酸イミド等が挙げられる。ただし、本発明で
用いる上記イミド窒素に置換基を有する化合物は、ここ
に例示の化合物に限定されるものではない。
【0066】芳香族環に置換基を有する1,9−アント
ラセンカルボン酸イミド系化合物としては、例えば、
6,7−ジメチルアントラセンカルボン酸イミド、2,
3−ジクロロアントラセンカルボン酸イミド、7−フェ
ニルアントラセンカルボン酸イミド、2−エトキシアン
トラセンカルボン酸イミド等が挙げられる。
【0067】アセアントラキノキサリン系化合物及びア
セアントラピラジン系化合物としては、アセアントラキ
ノキサリン骨格あるいはアセアントラピラジン骨格を有
し、二量化の際に結合部となる部位、例えば、アントラ
セン環の5位及び6位に置換基を有しない化合物が挙げ
られる。そのようなアセアントラキノキサリン系化合物
及びアセアントラピラジン系化合物としては、例えば、
アセアントラキノキサリン、アセアントラピラジン、更
にこれらの芳香族環に置換基を有する化合物等が挙げら
れる。
【0068】アセアントラキノキサリン系化合物及びア
セアントラピラジン系化合物の芳香族環に有する置換基
としては、例えば、ハロゲン原子、鎖状アルキル基、環
状アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アル
コキシ基、ニトロ基等が挙げられる。なお、上記鎖状ア
ルキル基、環状アルキル基、アリール基、アリールアル
キル基、アルコキシ基は、ハロゲン原子等で置換されて
いてもよい。
【0069】芳香族環に置換基を有するアセアントラキ
ノキサリン系化合物及びアセアントラピラジン系化合物
としては、例えば、1,2−ジメチルアセアントラ
[1,2−b]キノキサリン、2−メチル−10−クロ
ロアセアントラ[1,2−b]キノキサリン、10−メ
チルアセアントラ[1,2−b]キノキサリン、11−
エチルアセアントラ[1,2−b]キノキサリン、1
1,12−ジブチルアセアントラ[1,2−b]キノキ
サリン等の鎖状アルキル置換アセアントラキノキサリ
ン;2,3−ジクロロアセアントラ[1,2−b]キノ
キサリン、11,12−ジクロロアセアントラ[1,2
−b]キノキサリン等のハロゲン化アセアントラキノキ
サリン;2−フェニルアセアントラ[1,2−b]キノ
キサリン、11,12−ジフェニルアセアントラ[1,
2−b]キノキサリン等のアリール置換アセアントラキ
ノキサリン;1,2−ジメチルアセアントラ[1,2−
b]ピラジン、2−メチル−10−クロロアセアントラ
[1,2−b]ピラジン、10−メチルアセアントラ
[1,2−b]ピラジン、10−エチルアセアントラ
[1,2−b]ピラジン、10,11−ジブチルアセア
ントラ[1,2−b]ピラジン等の鎖状アルキル置換ア
セアントラピラジン;2,3−ジクロロアセアントラ
[1,2−b]ピラジン、10,11−ジクロロアセア
ントラ[1,2−b]ピラジン等のハロゲン化アセアン
トラピラジン;2−フェニルアセアントラ[1,2−
b]ピラジン、10,11−ジフェニルアセアントラ
[1,2−b]ピラジン等のアリール置換アセアントラ
ピラジンなどが挙げられる。但し、本発明で用いる上記
芳香族に置換基を有する化合物は、ここに例示の化合物
に限定されるものではない。
【0070】アントラキノン系化合物としては、アント
ラキノン骨格を有し、二量化の際に結合部となる部位に
置換基を有しない化合物が挙げられる。そのようなアン
トラキノン系化合物としては、例えば、アミノアントラ
キノン系化合物であって、二量化の際に結合部となる部
位に置換基を有しない化合物が挙げられる。
【0071】アミノアントラキノン系化合物としては、
例えば、1−アミノアントラキノン、2−アミノアント
ラキノン、更にこれらの芳香族環に置換基を有する化合
物等がある。なお、二量化の際に結合部となる部位とし
ては、1−アミノアントラキノンでは、例えば、アント
ラキノン環の2位又は4位、好ましくは4位、2−アミ
ノアントラキノンでは、例えば、アントラキノン環の1
位または4位、好ましくは1位である。
【0072】アミノアントラキノン系化合物の芳香族環
に有する置換基としては、例えば、ハロゲン原子、鎖状
アルキル基、環状アルキル基、アリール基、アリールア
ルキル基、アルコキシ基、ニトロ基等が挙げられ、中で
も塩素原子等のハロゲン原子が好ましい。なお、上記鎖
状アルキル基、環状アルキル基、アリール基、アリール
アルキル基、アルコキシ基は、ハロゲン原子等で置換さ
れていてもよい。
【0073】芳香族環にハロゲン原子を有するアミノア
ントラキノン系化合物としては、例えば、2−アミノ−
3−クロロアントラキノン等のハロゲン化アミノアント
ラキノンが挙げられる。
【0074】縮合多環式芳香族系化合物(C)の中で
も、1,8−ナフタル酸イミド、N−鎖状アルキル−
1,8−ナフタル酸イミド、N−環状アルキル−1,8
−ナフタル酸イミド、N−アリール−1,8−ナフタル
酸イミド、N−アリールアルキル−1,8−ナフタル酸
イミド、1,8−ナフタル酸ベンズイミダゾール、ベン
ザントロン、ハロゲン化ベンザントロン、ベンゾメソベ
ンザントロン、アセナフトキノキサリン、鎖状アルキル
置換アセナフトキノキサリン、アセナフトピラジン、鎖
状アルキル置換アセナフトピラジン、1,9−アントラ
センカルボン酸イミド、1,9−アントラセンカルボン
酸ベンズイミダゾール、アセアントラキノキサリン、ア
セアントラピラジン、1−アミノアントラキノン、2−
アミノアントラキノン、ハロゲン化アミノアントラキノ
ン等が好ましく、特に1,8−ナフタル酸イミド、N−
鎖状アルキル−1,8−ナフタル酸イミド、N−環状ア
ルキル−1,8−ナフタル酸イミド、N−アリール−
1,8−ナフタル酸イミド、N−アリールアルキル−
1,8−ナフタル酸イミド、1,8−ナフタル酸ベンズ
イミダゾール、1,9−アントラセンカルボン酸イミド
等が好ましい。
【0075】以上に記載したように、本発明アルカリ金
属のアルコキシド(A)とアザビシクロ環を有する有機
塩基(B)とを併用した縮合反応用試剤は、縮合多環式
芳香族系化合物(C)を二量化させるが、この試剤は、
芳香族系化合物の分子内環化反応への応用が可能であ
り、例えば、アルカリ金属のアルコキシド(A)と、ア
ザビシクロ環を有する有機塩基(B)とを併用した縮合
反応用試剤を用いて、1,5−ジベンゾイルナフタレン
を環化反応させ、4,5,9,10−ジベンゾピレンキ
ノンを得ることができる。更に、その他の芳香族系化合
物の分子内環化反応にも用いることができ、ここに例示
の化合物の分子内環化に限定されるものではない。
【0076】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、以下の実施例中における「%」は特に断りのない
限り原料縮合多環式芳香族系化合物(C)から生成する
二量化された縮合多環式芳香族系化合物の理論収率基準
の収率(モル%)である。
【0077】<実施例1>撹拌装置及び還流冷却器を付
した容量200mlの丸底フラスコに、カリウム−tert−
ブトキシド30.3g(270ミリモル)、1,5−ジ
アザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)4
4.71g(360ミリモル)及びジグライム90mlを
加え、フラスコを170℃の油浴に浸し、窒素雰囲気
下、1時間撹拌した後、1,8−ナフタル酸イミド1
7.75g(90ミリモル)を加えて同温度で8時間反
応させた。
【0078】反応液を室温に冷却し、水200mlを加え
て30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水200mlで
2回、アセトン200mlで2回、ジクロロメタン200
mlで2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃で6
時間乾燥させて、ペリレン−3,4,9,10−テトラ
カルボン酸ジイミド17.39g(収率:99%)を得
た。
【0079】<実施例2>実施例1において、カリウム
−tert−ブトキシド30.3g(270ミリモル)に代
えて、カリウムエトキシド22.72g(270ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例1と同様にして、ペリレン
−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド11.
07g(収率:63%)を得た。
【0080】<実施例3>実施例1において、カリウム
−tert−ブトキシド30.3g(270ミリモル)に代
えて、水酸化カリウム15.15g(270ミリモル)
を用いた以外は、実施例1と同様にして、ペリレン−
3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド7.91
g(収率:45%)を得た。
【0081】<実施例4>実施例1において、ジグライ
ム90mlに代えて、テトラグライム90mlを用いた以外
は、実施例1と同様にして、ペリレン−3,4,9,1
0−テトラカルボン酸ジイミド16.87g(収率:9
6%)を得た。
【0082】<実施例5>実施例1において、ジグライ
ム90mlに代えて、キノリン90mlを用いた以外は、実
施例1と同様にして、ペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボン酸ジイミド17.39g(収率:99%)
を得た。
【0083】<実施例6>撹拌装置及び還流冷却器を付
した容量200mlの丸底フラスコに、カリウム−tert−
ブトキシド30.3g(270ミリモル)、1,5−ジ
アザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)4
4.71g(360ミリモル)及びモノグライム90ml
を加え、フラスコを130℃の油浴に浸し、窒素雰囲気
下、1時間撹拌した後、1,8−ナフタル酸イミド1
7.75g(90ミリモル)を加えて同温度で3時間反
応させた。
【0084】反応液を室温に冷却し、水200mlを加え
て30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水200mlで
2回、アセトン200mlで2回、ジクロロメタン200
mlで2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃で6
時間乾燥させて、ペリレン−3,4,9,10−テトラ
カルボン酸ジイミド13.18g(収率:75%)を得
た。
【0085】<実施例7>実施例1において、モノグラ
イム90mlに代えて、ヘプタン90mlを用いた以外は、
実施例6と同様にして、ペリレン−3,4,9,10−
テトラカルボン酸ジイミド15.46g(収率:88
%)を得た。
【0086】<実施例8>実施例1において、モノグラ
イム90mlに代えて、トルエン90mlを用いた以外は、
実施例6と同様にして、ペリレン−3,4,9,10−
テトラカルボン酸ジイミド14.93g(収率:85
%)を得た。
【0087】<実施例9>実施例1において、モノグラ
イム90mlに代えて、シクロヘキシルアミン90mlを用
いた以外は、実施例6と同様にして、ペリレン−3,
4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド14.93g
(収率:85%)を得た。
【0088】<実施例10>実施例1において、油浴の
温度を130℃に変更した以外は、実施例1と同様にし
て、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジ
イミド17.38g(収率:99%)を得た。
【0089】<実施例11>実施例1において、油浴の
温度を100℃に変更した以外は、実施例1と同様にし
て、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジ
イミド12.3g(収率:70%)を得た。
【0090】<実施例12>実施例1において、油浴の
温度を130℃に変更し、また、1,8−ナフタル酸イ
ミドを加えた後の反応時間を3時間に変更した以外は、
実施例1と同様にして、ペリレン−3,4,9,10−
テトラカルボン酸ジイミド17.39g(収率:99
%)を得た。
【0091】<実施例13>実施例1において、反応系
中に窒素を吹き込みながら反応させた以外は、実施例1
と同様にして、ペリレン−3,4,9,10−テトラカ
ルボン酸ジイミド17.39g(収率:99%)を得
た。
【0092】<実施例14>実施例1において、空気雰
囲気下で反応させた以外は、実施例1と同様にして、ペ
リレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド
16.16g(収率:92%)を得た。
【0093】<実施例15>実施例1において、1,5
−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DB
N)44.71g(360ミリモル)に代えて、1,8
−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(D
BU)54.8g(360ミリモル)を用いた以外は、
実施例1と同様にして、ペリレン−3,4,9,10−
テトラカルボン酸ジイミド16.52g(収率:94
%)を得た。
【0094】<実施例16>実施例1において、ジグラ
イムの使用量を50mlに変更した以外は、実施例1と同
様にして、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボ
ン酸ジイミド17.39g(収率:99%)を得た。
【0095】<実施例17>実施例1において、ジグラ
イムの使用量を200mlに変更した以外は、実施例1と
同様にして、ペリレン−3,4,9,10−テトラカル
ボン酸ジイミド15.46g(収率:88%)を得た。
【0096】<実施例18>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量200mlの丸底フラスコに、カリウム−tert
−ブトキシド30.3g(270ミリモル)、1,5−
ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)
44.71g(360ミリモル)、1,8−ナフタル酸
イミド17.75g(90ミリモル)及びジグライム9
0mlを加え、フラスコを130℃の油浴に浸し、窒素雰
囲気下、4時間反応させた。
【0097】反応液を室温に冷却し、水200mlを加え
て30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水200mlで
2回、アセトン200mlで2回、ジクロロメタン200
mlで2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃で6
時間乾燥させて、ペリレン−3,4,9,10−テトラ
カルボン酸ジイミド14.93g(収率:85%)を得
た。
【0098】<実施例19>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量200mlの丸底フラスコに、カリウム−tert
−ブトキシド30.3g(270ミリモル)、1,5−
ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)
44.71g(360ミリモル)及びジグライム90ml
を加え、フラスコを130℃の油浴に浸し、窒素雰囲気
下、1時間撹拌した後、1,8−ナフタル酸イミド1
7.75g(90ミリモル)を加えて同温度で3時間反
応させた。
【0099】反応液を室温に冷却した後、ろ過した。残
渣をアセトン200mlで2回洗浄した後、減圧下(1mm
Hg)、120℃で6時間乾燥させて、ペリレン−3,
4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド17.39g
(収率:99%)を得た。
【0100】次いで、ろ液と洗浄液を合わせ濃縮した
後、減圧蒸留してジグライム86ml(回収率:95重量
%)および1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5
−ノネン(DBN)42.03g(回収率:94重量
%)を回収した。
【0101】撹拌装置及び還流冷却器を付した容量20
0mlの丸底フラスコに、カリウム−tert−ブトキシド2
3.56g(210ミリモル)、回収した1,5−ジア
ザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)3
4.77g(280ミリモル)及び回収したジグライム
70mlを加え、フラスコを130℃の油浴に浸し、窒素
雰囲気下、1時間撹拌した後、1,8−ナフタル酸イミ
ド13.8g(70ミリモル)を加えて同温度で3時間
反応させた。
【0102】反応液を室温に冷却し、水200mlを加え
て30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水200mlで
2回、アセトン200mlで2回、ジクロロメタン200
mlで2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃
で6時間乾燥させて、ペリレン−3,4,9,10−テ
トラカルボン酸ジイミド13.39g(収率:98%)
を得た。
【0103】<実施例20>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量200mlの丸底フラスコに、カリウム−tert
−ブトキシド100.99g(900ミリモル)及び
1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン
(DBN)59.61g(1000ミリモル)を加え、
フラスコを130℃の油浴に浸し、窒素雰囲気下、1時
間撹拌させた後、1,8−ナフタル酸イミド17.75
g(90ミリモル)を加えて同温度で3時間反応させ
た。
【0104】反応液を室温に冷却し、水200mlを加え
て30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水200mlで
2回、アセトン200mlで2回、ジクロロメタン200
mlで2回洗浄した後、120℃で6時間熱風乾燥させる
ことにより、ペリレン−3,4,9,10−テトラカル
ボン酸ジイミド17.39g(収率:99%)を得た。
【0105】<実施例21>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量300mlの丸底フラスコに、カリウム−tert
−ブトキシド60.59g(540ミリモル)、1,5
−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DB
N)89.42g(720ミリモル)及びジグライム1
00mlを加え、フラスコを170℃の油浴に浸し、窒素
雰囲気下、1時間撹拌した後、N−メチル−1,8−ナ
フタル酸イミド19.0g(90ミリモル)を加えて、
同温度で8時間反応させた。
【0106】反応液を室温に冷却し、水200mlを加え
て30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水200mlで
2回、アセトン200mlで2回、ジクロロメタン200
mlで2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃
で6時間乾燥させて、N,N′−ジメチル−ペリレン−
3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド17.3
2g(収率:92%)を得た。
【0107】<実施例22>実施例21において、N−
メチル−1,8−ナフタル酸イミド19.0g(90ミ
リモル)に代えて、N−フェニル−1,8−ナフタル酸
イミド24.6g(90ミリモル)を用いた以外は、実
施例21と同様にして、N,N′−ジフェニル−ペリレ
ン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド1
8.31g(収率:75%)を得た。
【0108】<実施例23>実施例21において、N−
メチル−1,8−ナフタル酸イミド19.0g(90ミ
リモル)に代えて、N−(p−メトキシフェニル)−
1,8−ナフタル酸イミド27.3g(90ミリモル)
を用いた以外は、実施例21と同様にして、N,N′−
ジ(p−メトキシフェニル)−ペリレン−3,4,9,
10−テトラカルボン酸ジイミド21.7g(収率:8
0%)を得た。
【0109】<実施例24>実施例21において、N−
メチル−1,8−ナフタル酸イミド19.0g(90ミ
リモル)に代えて、N−(3,5−ジメチルフェニル)
−1,8−ナフタル酸イミド27.12g(90ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例21と同様にして、N,
N′−ジ(3,5−ジメチルフェニル)−ペリレン−
3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド23.7
1g(収率:88%)を得た。
【0110】<実施例25>実施例21において、N−
メチル−1,8−ナフタル酸イミド19.0g(90ミ
リモル)に代えて、N−ベンジル−1,8−ナフタル酸
イミド25.86g(90ミリモル)を用いた以外は、
実施例21と同様にして、N,N′−ジベンジル−ペリ
レン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド1
9.77g(収率:77%)を得た。
【0111】<実施例26>実施例21において、N−
メチル−1,8−ナフタル酸イミド19.0g(90ミ
リモル)に代えて、N−シクロヘキシル−1,8−ナフ
タル酸イミド25.14g(90ミリモル)を用いた以
外は、実施例21と同様にして、N,N′−ジシクロヘ
キシル−ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン
酸ジイミド24.46g(収率:98%)を得た。
【0112】<実施例27>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量50mlの丸底フラスコに、カリウム−ter
t−ブトキシド3.03g(27ミリモル)、1,5−
ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)
4.47g(36ミリモル)及びジグライム(9ml)を
加え、フラスコを150℃の油浴に浸し、窒素雰囲気
下、1時間撹拌させた後、N−(p−フェニルアゾフェ
ニル)−1,8−ナフタル酸イミド3.40g(9ミリ
モル)を加えて同温度で3時間反応させた。
【0113】反応液を室温に冷却し、水20mlを加えて
30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水20mlで2
回、ジグライム20mlで2回、ジクロロメタン20mlで
2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃で6時間
乾燥させて、N,N′−ジ(p−フェニルアゾフェニ
ル)−ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸
ジイミド3.18g(収率:47%)を得た。
【0114】<実施例28>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量200mlの丸底フラスコに、カリウム−tert
−ブトキシド30.3g(270ミリモル)、1,5−
ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)
44.71g(360ミリモル)及びジグライム90ml
を加え、フラスコを170℃の油浴に浸し、窒素雰囲気
下、1時間撹拌した後、1,8−ナフタル酸ベンズイミ
ダゾール24.33g(90ミリモル)を加えて同温度
で8時間反応させた。
【0115】反応液を室温に冷却し、水200mlを加え
て30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水200mlで
2回、アセトン200mlで2回、ジクロロメタン200
mlで2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃で6
時間乾燥させて、ペリレン−3,4,9,10−テトラ
カルボキシル−ビス−ベンズイミダゾール22.21g
(収率:92%)を得た。
【0116】<実施例29>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量200mlの丸底フラスコに、カリウム−tert
−ブトキシド30.3g(270ミリモル)、1,5−
ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)
44.71g(360ミリモル)及びジグライム(90
ml)を加え、フラスコを130℃の油浴に浸し、窒素雰
囲気下、1時間撹拌した後、1,9−アントラセンカル
ボン酸イミド22.25g(90ミリモル)を加えて同
温度で3時間反応させた。
【0117】反応液を室温に冷却し、水200mlを加え
て30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水200mlで
2回、アセトン200mlで2回、ジクロロメタン200
mlで2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃で6
時間乾燥させて、ジベンゾペリレンテトラカルボン酸ジ
イミド20.97g(収率:95%)を得た。
【0118】<実施例30>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量500mlの丸底フラスコに、カリウム−tert
−ブトキシド60.59g(540ミリモル)、1,5
−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DB
N)89.42g(720ミリモル)及びジグライム9
0mlを加え、フラスコを170℃の油浴に浸し、窒素雰
囲気下、1時間撹拌した後、アセナフト[1,2−b]
キノキサリン22.89g(90ミリモル)を加えて同
温度で8時間反応させた。
【0119】反応液を室温に冷却し、水200mlを加え
て30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水200mlで
2回、アセトン200mlで2回、ジクロロメタン200
mlで2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃で6
時間乾燥させて、ジ(シクロペンタ[b]キノキサリ
ノ)[1,2,3−cd,1′,2′,3′−lm]ペ
リレン15.89g(収率:70%)を得た。
【0120】<実施例31>実施例30において、アセ
ナフト[1,2−b]キノキサリン22.89g(90
ミリモル)に代えて、アセアントラ[1,2−b]キノ
キサリン27.39g(90ミリモル)を用いた以外
は、実施例30と同様にして、ジ(シクロペンタ[b]
キノキサリノ)ジベンゾペリレン20.4g(収率:7
5%)を得た。
【0121】<実施例32>実施例30において、アセ
ナフト[1,2−b]キノキサリン22.89g(90
ミリモル)に代えて、9,10−ジメチルアセナフト
[1,2−b]キノキサリン25.06g(90ミリモ
ル)を用いた以外は、実施例30と同様にして、ジ(シ
クロペンタ[b]−9,10−ジメチルキノキサリノ)
ペリレン16.66g(収率:67%)を得た。
【0122】<実施例33>実施例30において、アセ
ナフト[1,2−b]キノキサリン22.89g(90
ミリモル)に代えて、アセナフト[1,2−b]ピラジ
ン18.38g(90ミリモル)を用いた以外は、実施
例30と同様にして、ジ(シクロペンタ[b]ピラジ
ノ)ペリレン13.16g(収率:73%)を得た。
【0123】<実施例34>実施例30において、アセ
ナフト[1,2−b]キノキサリン22.89g(90
ミリモル)に代えて、8,9−ジエチルアセナフト
[1,2−b]ピラジン23.60g(90ミリモル)
を用いた以外は、実施例30と同様にして、ジ(シクロ
ペンタ[b]−8,9−ジメチルピラジノ)ペリレン1
6.50g(収率:71%)を得た。
【0124】<実施例35>実施例30において、アセ
ナフト[1,2−b]キノキサリン22.89g(90
ミリモル)に代えて、ベンザントロン20.72g(9
0ミリモル)を用いた以外は、実施例30と同様にし
て、イソビオラントロン19.93g(収率:97%)
を得た。
【0125】<実施例36>実施例30において、アセ
ナフト[1,2−b]キノキサリン22.89g(90
ミリモル)に代えて、クロロベンザントロン23.82
g(90ミリモル)を用いて、6時間反応させた以外
は、実施例30と同様にして、ジクロロイソビオラント
ロン22.63g(収率:95%)を得た。
【0126】<実施例37>実施例30において、アセ
ナフト[1,2−b]キノキサリン22.89g(90
ミリモル)に代えて、ベンゾメソベンザントロン25.
23g(90ミリモル)を用いた以外は、実施例30と
同様にして、6,7,8,9−ジベンゾイソビオラント
ロン24.55g(収率:98%)を得た。
【0127】<実施例38>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量500mlの丸底フラスコに、カリウム−tert
−ブトキシド90.89g(810ミリモル)、1,5
−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DB
N)134.13g(1080ミリモル)及びジグライ
ム90mlを加え、フラスコを170℃の油浴に浸し、窒
素雰囲気下、1時間撹拌した後、2−アミノアントラキ
ノン20.09g(90ミリモル)を加えて同温度で8
時間反応させた。
【0128】反応液を室温に冷却し、水200mlを加え
て30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水200mlで
2回、アセトン200mlで2回、ジクロロメタン200
mlで2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃で6
時間乾燥させて、ジアントラキノン−N,N′−ジヒド
ロアジン19.91g(収率:98%)を得た。
【0129】<実施例39>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量50mlの丸底フラスコに、ナトリウム−tert
−ブトキシド7.78g(81ミリモル)及び1,5−
ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)
13.41g(108ミリモル)を加え、フラスコを2
30℃の油浴に浸し、窒素雰囲気下、1時間撹拌した
後、2−アミノアントラキノン2.01g(9ミリモ
ル)を加えて同温度で3時間反応させた。
【0130】反応液を室温に冷却し、水20mlを加えて
30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水20mlで2
回、ジグライム20mlで2回、ジクロロメタン20mlで
2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃で6時間
乾燥させて、ジアントラキノン−N,N′−ジヒドロア
ジン0.91g(収率:45%)を得た。
【0131】<実施例40>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量50mlの丸底フラスコに、カリウム−ter
t−ブトキシド9.09g(81ミリモル)、1,5−
ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)
13.41g(108ミリモル)及びジグライム9mlを
加え、フラスコを170℃の油浴に浸し、窒素雰囲気
下、1時間撹拌した後、2−アミノ−3−クロロアント
ラキノン2.32g(9ミリモル)を加えて同温度で8
時間反応させた。
【0132】反応液を室温に冷却し、水20mlを加えて
30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水20mlで2
回、アセトン20mlで2回、ジクロロメタン20mlで2
回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃で6時間乾
燥させて、3,3′−ジクロロジアントラキノン−N,
N′−ジヒドロアジン2.27g(収率:98%)を得
た。
【0133】<実施例41>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量50mlの丸底フラスコに、カリウム−ter
t−ブトキシド9.09g(81ミリモル)及び1,5
−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DB
N)13.41g(108ミリモル)を加え、フラスコ
を200℃の油浴に浸し、窒素雰囲気下、1時間撹拌し
た後、2−アミノ−3−クロロアントラキノン2.32
g(9ミリモル)を加えて同温度で3時間反応させた。
【0134】反応液を室温に冷却し、水20mlを加えて
30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水20mlで2
回、ジグライム20mlで2回、ジクロロメタン20mlで
2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃で6時間
乾燥させて、3,3′−ジクロロジアントラキノン−
N,N′−ジヒドロアジン2.22g(収率:95%)
を得た。
【0135】<実施例42>撹拌装置及び還流冷却器を
付した容量200mlの丸底フラスコに、カリウム−tert
−ブトキシド30.3g(270ミリモル)、1,5−
ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン(DBN)
44.71g(360ミリモル)及びジグライム90ml
を加え、フラスコを130℃の油浴に浸し、窒素雰囲気
下、1時間撹拌した後、1−アミノアントラキノン2
0.09g(90ミリモル)を加えて8時間反応させ
た。
【0136】反応液を室温に冷却し、水200mlを加え
て30分間撹拌した後、ろ過した。残渣を水200mlで
2回、アセトン200mlで2回、ジクロロメタン200
mlで2回洗浄した後、減圧下(1mmHg)、120℃で6
時間乾燥させて、4,4′−ジアミノ−1,1′−ジア
ントラキノニル13g(収率:65%)を得た。
【0137】
【発明の効果】本発明の縮合反応用試剤を用いることに
より、低温で、低濃度の塩基で、1段階で縮合反応を行
なうことができる。使用したアザビシクロ環を有する有
機塩基(B)と有機溶媒は、反応後に90%以上回収す
ることができ、縮合反応に再使用することができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属のアルコキシド(A)及び
    アザビシクロ環を有する有機塩基(B)を含有する縮合
    反応用試剤。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属のアルコキシド(A)が、
    カリウムアルコキシドである請求項1記載の縮合反応用
    試剤。
  3. 【請求項3】 カリウムアルコキシドが、カリウム−te
    rt−ブトキシドである請求項2記載の縮合反応用試剤。
  4. 【請求項4】 アザビシクロ環を有する有機塩基(B)
    が、ピリミドアゼピン系化合物である請求項1、2又は
    3記載の縮合反応用試剤。
  5. 【請求項5】 アザビシクロ環を有する有機塩基(B)
    が、二環式アミジン系化合物である請求項4記載の縮合
    反応用試剤。
  6. 【請求項6】 アザビシクロ環を有する有機塩基(B)
    が、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウン
    デセン及び/又は1,5−ジアザビシクロ[4,3,
    0]−5−ノネンである請求項5記載の縮合反応用試
    剤。
  7. 【請求項7】 縮合多環式芳香族系化合物(C)の二量
    化反応に用いる請求項1〜6のいずれかに記載の縮合反
    応用試剤。
  8. 【請求項8】 縮合多環式芳香族系化合物(C)が、ナ
    フタレン系化合物、アントラセン系化合物及びアントラ
    キノン系化合物から成る群から選ばれる化合物である請
    求項7記載の縮合反応用試剤。
  9. 【請求項9】 縮合多環式芳香族系化合物(C)が、
    1,8−ナフタル酸イミド系化合物、1,8−ナフタル
    酸ベンズイミダゾール系化合物、ベンザントロン系化合
    物、アセナフトキノキサリン系化合物、アセナフトピラ
    ジン系化合物、1,9−アントラセンカルボン酸イミド
    系化合物、1,9−アントラセンカルボン酸ベンズイミ
    ダゾール系化合物、アセアントラキノキサリン系化合
    物、アセアントラピラジン系化合物及びアミノアントラ
    キノン系化合物から成る群から選ばれる化合物である請
    求項8記載の縮合反応用試剤。
  10. 【請求項10】 縮合多環式芳香族系化合物(C)が、
    1,8−ナフタル酸イミド、N−鎖状アルキル−1,8
    −ナフタル酸イミド、N−環状アルキル−1,8−ナフ
    タル酸イミド、N−アリール−1,8−ナフタル酸イミ
    ド、N−アリールアルキル−1,8−ナフタル酸イミ
    ド、1,8−ナフタル酸ベンズイミダゾール、ベンザン
    トロン、ハロゲン化ベンザントロン、ベンゾメソベンザ
    ントロン、アセナフトキノキサリン、鎖状アルキル置換
    アセナフトキノキサリン、アセナフトピラジン、鎖状ア
    ルキル置換アセナフトピラジン、1,9−アントラセン
    カルボン酸イミド、1,9−アントラセンカルボン酸ベ
    ンズイミダゾール、アセアントラキノキサリン、アセア
    ントラピラジン、1−アミノアントラキノン、2−アミ
    ノアントラキノン及びハロゲン化アミノアントラキノン
    から成る群から選ばれる化合物である請求項9記載の縮
    合反応用試剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005528480A (ja) * 2002-04-25 2005-09-22 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドの製造法およびペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物の製造法ならびにナフタリン−1,8−ジカルボン酸イミドの製造法
JP2007230887A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Idemitsu Kosan Co Ltd 複素環型ペリレン誘導体及び有機エレクトロルミネッセンス素子
DE102007038422A1 (de) 2007-08-14 2009-02-19 Heinz Prof. Dr. Langhals Aceanthren- und Anthracencarbonsäureimide
JP2014040380A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Sharp Corp 化合物、太陽電池モジュール及び太陽光発電装置

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