JP4694697B2 - 向上した長鎖分枝を有するポリプロピレン - Google Patents
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Description
本発明は向上した長鎖分枝(improved long chain branching)を有するポリプロピレンに関し、特に前記ポリプロピレンは高い溶融体強度(melt strength)、リカバリーコンプライアンス(recovery compliance)および/または良好な緩和時間(relaxation time)を示す。本発明の向上した長鎖分枝を有するポリプロピレンは、ポリプロピレンに高エネルギーの電子ビームによる照射をグラフト化剤(grafting agent)の存在下で行うことにより得られる。
【0002】
ポリプロピレン樹脂は多種多様な用途で用いられている。しかしながら、ポリプロピレン樹脂は、ポリプロピレンの溶融体強度が低いことで加工が困難なことからそれを数多くの用途で用いることが制限されると言った問題が生じている。例えばポリプロピレンに電子ビームを照射するとポリプロピレンの溶融体強度が向上することは本技術分野で公知である。ポリプロピレン分子の構造が電子ビームによる照射で著しく変性されることが知られている。ポリプロピレンに照射を行うと結果として鎖切断とグラフト化(または分枝)が同時に生じ得る。チーグラー・ナッタ触媒を用いて製造した線状ポリプロピレン分子を用いた場合、照射線量が特定レベル以下であると、遊離末端(free−end)の長鎖分枝を有する変性された重合体分子を製造することはできるが、その特性は著しくは向上しない。
【0003】
例えば、米国特許第5554668号には、ポリプロピレンに照射を行いその溶融体強度を向上させる方法が開示されている。溶融体強度向上の達成はメルトフロー率(melt flow rate)(他にメルトインデックスとしても知られる)の低下を伴う。線状プロピレン重合体材料に高エネルギーのイオン化放射線、好適には電子ビームにより1分当たり約1から1x104Mradsの範囲の線量率の照射を前記線状プロピレン重合体分子の鎖切断が実質的な度合で起こるには充分であるがこの材料がゲル化を起こさないほどの時間行うことが開示されている。その後、前記材料を長鎖分枝が著しい量で生成するに充分であるがあまりにも長くならないほどの時間保持する。最後に、前記照射を行った材料に存在するフリーラジカルの実質的に全部が失活するように前記材料を処理する。加うるに、その明細書には、非常に幅広い範囲の線量率、即ち1分当たり1から1x104Mradsの範囲の線量を用いることが開示されている。約40Mradを越える高い線量率を用いると、結果として、ポリプロピレンが実質的に完全に架橋した構造物が生じる可能性がある。そのように架橋した構造物は加工が困難である。
【0004】
カナダ特許出願公開第2198651号には、応力亀裂抵抗(stress−crack resistance)と溶融体強度が向上したポリプロピレン混合物を製造する連続方法が開示されており、その方法では、150から300keVのエネルギーを有する低エネルギーの電子ビーム加速装置を0.05から12Mradsの放射線量で用いている。また、この方法も照射を受けた粉末の生産率が商業的に受け入れられるにはやゝ低い可能性があると言った不利を蒙る。その上、前記照射を行うべきポリプロピレン粉末を非常に微細な粒子形態にしておく必要がある。その明細書には、照射前および/または照射中に二官能の不飽和単量体を添加し得ることが開示されている。そのような化合物にはジビニル化合物、アルキル化合物、ジエン類またはそれらの混合物が含まれ得る。そのような二官能の不飽和単量体は前記照射中にフリーラジカルによって重合し得る。しかしながら、どのようにすればポリプロピレンの長鎖分枝の向上を行うことができるかに関する指摘は全く与えられていない。
【0005】
ヨーロッパ特許出願公開第0520773号には、ポリプロピレン(場合によりポリエチレンと共にブレンドしてもよい)を含有する膨張性ポリオレフィン樹脂組成物が開示されている。架橋した発泡体を生成させるため、膨張性樹脂組成物のシートにイオン化放射線による照射を行い、前記樹脂を架橋させる。前記イオン化放射線には、1から20Mradの線量の電子線が含まれ得る。補助架橋剤を用いてもよいことが開示されており、それには二官能単量体が含まれ、その例は1,9−ノナンジオールのジメタアクリレートである。
【0006】
米国特許第2948666号および米国特許第5605936号には、照射を行ったポリプロピレンを生成させる方法が開示されている。後者の明細書には、高分子量の線状プロピレン重合体に高エネルギーの照射を行うことにより溶融体強度が高いことを特徴とする高分子量の非線状プロピレン重合体材料を製造することが開示されている。前記照射段階で用いるに適したイオン化放射線には500から4000kVの加速電位(accelerating potential)を有する電子発生装置から発生させた電子が含まれ得ることが開示されている。重合したジエンを含まないプロピレン重合体材料の場合のイオン化放射線の線量は0.5から7Mradである。重合したジエンを含むプロピレン重合体材料の場合の線量は0.2から2Mradである。しかしながら、また再び、長鎖分枝に関する指摘は全く見られない。
【0007】
ヨーロッパ特許出願公開第0821018号には、イオン化放射線にさらされた架橋性オレフィン重合体の製造が開示されている。その明細書には、シラン誘導体が重合体鎖にグラフト化する(graft)ように重合体鎖を開裂させる目的で、比較的低いエネルギーと低い線量の電子ビームを用いることが例示されている。その明細書は、重合体の高い溶融体強度を達成すると言った課題は取り扱っていない。
【0008】
ヨーロッパ特許出願公開第0519341号には、粒子状のオレフィン重合体に照射を行った後にそれをグラフト化用単量体で処理することにより、前記重合体にビニル単量体をグラフト化させることが開示されている。1つの実施例では、ポリプロピレンに2MeVのエネルギーを有する電子ビームを用いた照射を行った後、無水マレイン酸をグラフト化用単量体として用いた処理を行っている。
【0009】
米国特許第5411994号にはポリオレフィンのグラフト共重合体の製造が開示されており、そこでは、オレフィン重合体粒子の塊に照射を行った後、その塊を液状形態のビニル単量体で処理している。イオン化放射線の線量は約1から12Mradであり、そのイオン化放射線には、好適には、500から4000kVの加速電位を有する電子発生装置から発生させた電子が含まれる。最初に前記重合体に照射を行った後、グラフト化剤による処理を行っている。
【0010】
ヨーロッパ特許出願公開第0792905号には、イオン化放射線を作用させて応力亀裂抵抗と溶融体強度を向上させたポリプロピレン混合物を連続的に製造することが開示されている。そのイオン化放射線のエネルギーは150から300keVでありそして放射線量は0.05から12Mradの範囲である。
【0011】
本発明の目的は、向上した長鎖分枝を有するばかりでなく向上した溶融体強度も有するポリプロピレン樹脂を提供することにある。より詳細には、本発明のポリプロピレンが示す分枝指数(branching index)は0.7未満でなければならない。本発明の目的は、また、比較的低い照射線量を用いながら照射後のポリプロピレン分子が実質的に向上した長鎖分枝を有するポリプロピレンを製造する方法を提供することにある。さらなる目的は、向上した長鎖分枝と向上した溶融体強度を有するばかりでなくまた向上したリカバリーコンプライアンスと緩和時間を示すポリプロピレンを製造することにある。
【0012】
従って、本発明は、特に分枝指数が0.7未満であると言った向上した長鎖分枝と向上した溶融体強度を有するポリプロピレンを提供する。予想外に、ポリプロピレンに少なくとも5MeVのエネルギーを有する電子ビームを5から100kGrayの放射線量で用いた照射をグラフト化剤の存在下で行ってポリプロピレン分子に長鎖分枝を生成させることでそのように向上した長鎖分枝(LCB)を有するポリプロピレンを得ることができることを見いだした。
【0013】
また、予想外に、前記照射段階中の高エネルギーと共にグラフト化剤を用いるとそれによってそのように向上したLCBポリプロピレンを得ることができることも見いだした。
【0014】
そのような向上を分枝指数の決定を通して確認しかつ最終的に測定した。
【0015】
分枝指数を本特許出願で述べる場合、これは、K.Bernreitner他がPolymer Testing 11、89(1992)に詳述しているように、ゼロせん断粘度の時の流動学的測定とクロスオーバー点(crossover points)の時の流動学的測定で推測される重量平均MW値の比率によって得た指数である。
【0016】
前記ポリプロピレンに好適には少なくとも10MeVのエネルギーの照射を行う。
【0017】
前記ポリプロピレンはプロピレンのホモポリマーまたはプロピレンと1種以上のオレフィン類および/またはジエン類[エチレンおよびC4からC10の1−オレフィン類またはジエン類(これらは線状または分枝していてもよい)から選択される]とのランダムもしくはブロック共重合体であり得る。ポリプロピレンホモポリマーは、ゴム粒子、例えばエチレン−プロピレンゴムの粒子(典型的には30重量%以下の量)による補強を行うことができる。前記ポリプロピレンは場合によりジエン、例えばノルボルナジエンを共重合用単量体として用いたターポリマーであってもよい。
【0018】
本発明に従って照射を行うべきポリプロピレンを、照射に先立って、照射の結果としてポリプロピレン分子の長鎖分枝の度合を高めるグラフト化剤と共に混合しておく。このグラフト化剤は照射段階中にポリプロピレン分子に直接組み込まれる。このようなグラフト化剤は炭素−炭素二重結合を少なくとも1個含み、好適には多不飽和であり、例えば二不飽和、三不飽和または四不飽和である。非共役不飽和化合物が好適であるが、共役不飽和化合物を用いることも可能である。このグラフト化剤は極性基、例えばエステル、無水物またはイミド基および/または非金属元素、例えばケイ素、燐およびハロゲン原子などを含むことができる。このグラフト化剤は、ビスマレイミド誘導体;モノ−、ジ−、トリ−、テトラ−アクリレートもしくはメタアクリレート化合物;式A4-nSiRn[式中、Aは、同一もしくは異なるアクリレートもしくはメタアクリレートまたはビニル基であり、Rは、同一もしくは異なるアルコキシもしくはアセトキシ基であり、そしてnは、1、2、3または4である]で表されるオルガノシラン化合物;α,β−不飽和酸およびそれらの無水物誘導体;非共役ジエン、例えば1,5−ヘキサジエン、ノルボルナジエンおよびジシクロペンタジエン;ジペンテン;ポリブタジエンおよびポリブタジエンブロックを含有する共重合体;ブタジエンを基とする重合体および共重合体;ポリイソプレンおよびポリイソプレンブロックを含有する共重合体;イソプレンを基とする重合体および共重合体;ポリエチレン;線状もしくは分枝いずれかのC4-20α−オレフィン;スチレンもしくはジビニルベンゼン;エチレン−プロピレンゴムおよびエチレン−プロピレン−ジエンゴム;ジ−フルナン(di−furnane)誘導体;脂肪酸のエステル誘導体;およびビニルポリブタジエンから成る群から選択可能である。
【0019】
特に好適なグラフト化剤はテトラビニルシランを含んで成るグラフト化剤である。
【0020】
本発明の好適な面に従ってグラフト化剤を用いると、結果として、照射後に遊離末端が停止(terminations)し、架橋密度が重合体の加工性を低下させるほどに高くはないポリプロピレン分子が得られる。
【0021】
好適なさらなる面では、官能性単量体、例えば無水マレイン酸、スチレン、アクリル酸、メタアクリル酸、1,4−ブタンジオールのジアクリレートまたはエチレングリコールのジメタアクリレートなどをポリプロピレン樹脂に組み込んでおくこともできる。このような官能性共重合用単量体はポリプロピレン分子の長鎖分枝を助長する。
【0022】
本発明の特に好適な態様では、綿毛形態または粉末形態のポリプロピレンホモポリマーとグラフト化剤の混合を酸素を含まない環境下で行う。好適には、このグラフト化剤が前記ポリプロピレンの重量の0.01から5重量%、より好適には前記ポリプロピレンの重量の0.01から1重量%を構成するようにする。特に好適なグラフト化剤は、テトラビニルシランを前記ポリプロピレンの重量を基準にして0.01から1重量%、最も特別には前記ポリプロピレンの重量を基準にして0.01から0.5重量%の量で含んで成るグラフト化剤である。
【0023】
その後、前記ポリプロピレン/グラフト剤の混合物を絶えず動いているコンベア、例えばエンドレスベルトなどの上に位置させる。このコンベアの上に位置させた前記混合物を電子ビーム発生装置の下を通過させ、前記混合物に照射を行う。前記電子ビームの加速電位またはエネルギーは、少なくとも5MeV、より好適には5から100MeV、更により好適には少なくとも10MeV、更により好適には10から25MeVである。この電子ビーム発生装置の出力は、好適には50から500kW、より好適には120から250kWである。前記ポリプロピレン/グラフト剤の混合物にさらす放射線の線量は、好ましくは10から100kGray、好適には約15kGrayである(10kGrayは1Mradに相当する)。前記コンベアの速度は所望の線量が達成されるように調整する。前記コンベアの速度は典型的には0.5から20メートル/分、好適には1から10メートル/分、より好適には2.25から8.5メートル/分である。
【0024】
前記電子ビームの照射電位を高くした結果、前記コンベアの速度を従来技術のそれよりも著しく速くすることが可能になるばかりでなくまた前記コンベアの上に位置させて絶えず移動させるポリプロピレン/グラフト化剤混合物の床の厚みを比較的厚くすることも可能になる。前記ポリプロピレンホモポリマーとグラフト化剤の床の厚みは典型的には20cm以下、最も特別には5から10cmである。前記コンベアの上に位置させるポリプロピレンホモポリマー/グラフト化剤の混合物の床の幅は典型的には約1メートル以下である。前記照射を不活性雰囲気、例えば窒素雰囲気下で実施する。
【0025】
前記電子ビームによる照射を行った後のポリプロピレン粉末にアニーリングを行っ(annealed)た後、公知の少なくとも1種の抗酸化性添加剤で処理することができる。前記アニーリングの温度は50から150℃、より好適には80から120℃の範囲であってもよくそしてアニーリング時間は1から60分、より好適には5から30分の範囲であってもよい。その後、前記ポリプロピレンを粒状化する。
【0026】
ポリプロピレンに本発明に従う照射を行うと、そのリカバリーコンプライアンス、緩和時間および溶融体強度が向上する。ポリプロピレンを基にして本発明に従って得られた重合体は、そのように特別な流動学的特性を有することから卓越した加工挙動を示し、このことから、前記重合体は特にフィルム、シート、繊維、パイプ、発泡体、中空品、パネルおよび被膜の製造で用いるに適する。この照射を行ったポリプロピレンはまた向上した機械的特性も示し、例えば曲げ応力および耐衝撃性などが向上している。
【0027】
ここに、以下に示す非制限実施例および添付図を参照して本発明をより詳細に説明する。
【0028】
実施例
本実施例に従い、粒子サイズ中央値(d50)が1000から1500ミクロンでかさ密度が約0.5g/ccで1.0g/10分のメルトフローインデックス(MFI)を有するふわふわした粉末形態のポリプロピレンホモポリマーに照射による処理を行った。本明細書では、ASTM D 1238の手順で2.16kgの荷重を用いて230℃の温度でメルトフローインデックス(MFI)を測定する。酸素の存在は照射過程に有害であるので高純度の窒素下で前記ポリプロピレン粉末を処理した。
【0029】
ここでは、前記ポリプロピレン粉末を、テトラビニルシランを前記ポリプロピレン粉末の重量を基準にして0.5重量%の量で含んで成るグラフト化剤と共に混合した。その後、このポリプロピレン粉末とグラフト化剤の混合物に電子ビームによる照射を行った。
【0030】
詳細には、前記ポリプロピレン粉末とグラフト化剤の混合物を速度が1分当たり8.5メートルのエンドレスベルトコンベアの上に置いた。前記ポリプロピレン粉末/グラフト化剤混合物を厚みが7cmで幅が1メートルの床として前記コンベアの上に位置させた。このコンベアを用いて前記床を高エネルギーで高出力の電子加速装置の下に運んだ。前記加速装置は商業的に入手可能である。この加速装置のエネルギーを10MeVにしそして出力を120kWにした。前記ポリプロピレン粉末/グラフト化剤混合物に照射線量が15kGrayになるに充分な時間照射を行った(コンベアの速度で決定)。この照射中、酸素を排除する目的で、前記粉末を窒素下に維持した。
【0031】
照射後の粉末を慣用の抗酸化性添加剤と混合した。その後、この粉末を窒素ガス下で粒状化した。
【0032】
本発明の利点を立証する目的で数多くのサンプルの試験を行い、それらの特性を測定したが、ここでは、前記サンプルの1つに本発明の方法に従う処理を行い、そして残りのサンプルには本発明の方法に従う処理を行なわなかった。このように、表1を参照して、7種類のサンプルを、これらに行った個々の処理と共に示す。
【0033】
サンプル3は、上記した実施例に相当し、この実施例では、特定のポリプロピレン樹脂に表1に示す線量の電子ビームによる照射を表1に示すコンベア速度で行ったが、ここでは、前記ポリプロピレンを照射に先立ってグラフト化剤であるテトラビニルシランと混合した。
【0034】
残りのサンプル1、2および4から7は本発明に従わないサンプルであるが、サンプル3で例示する本発明の利点を比較で示す目的でそれらを含める。
【0035】
サンプル1は、サンプル3で用いたポリプロピレンと同じポリプロピレンに相当するが、これには照射を行なわなかった、言い換えれば、これは当初のポリプロピレン材料であった。
【0036】
サンプル2は、表1に示す線量下の照射を表1に示すコンベア速度で行った同じポリプロピレン材料に相当するが、このポリプロピレンには照射前にグラフト化剤を混合しておかなかった。
【0037】
サンプル4は、サンプル2と同じ照射処理を行った同じポリプロピレンに相当するが、ここでは、いくらか残存するラジカルが再結合し易くする目的で照射段階後のポリプロピレンにアニーリングを行った。このアニーリングの温度は120゜でアニーリング時間は30分間であった。
【0038】
サンプル2および4の各々の照射線量は本発明に従うサンプル3のそれよりも著しく高くかつコンベア速度は本発明のサンプル3のそれよりも著しく遅いことが明らかであろう。この理由は、グラフト化剤を存在させなかったため、照射後に妥当な量の分枝を達成しようとするには、線量を非常に高くする必要があるばかりでなくまた妥当な量の分枝の達成が確保されるように照射時間を長くする目的でコンベア速度もかなり遅くする必要があったからである。それによって、前記照射を行ったポリプロピレンの生産率が著しく低下してしまう。サンプル2および4では線量をより高くする必要があるので生産コストが高くなる。
【0039】
表1に示すサンプル5、6および7は、各々が約3g/10分のメルトフローインデックスを有する3種類の市販ポリプロピレン樹脂に相当する。Profax PF 184は、Montell North America,Inc.社(Wilmington、Delaware、米国)から商業的に入手可能であり、これはポリプロピレンホモポリマーを含んで成り、これは低密度の電子ビームによる照射を高い放射線量で行っている。Daploy 130 D製品は、PCD Polymere GmbH社(Schwechat−Mannsworth、オーストリア)から商業的に入手可能なポリプロピレン樹脂である。FINAPRO PPH 4060製品は、ベルギーのFina Chemical社から商業的に入手可能なポリプロピレン樹脂である。サンプル5および6は、長鎖分枝を有し、高い溶融体強度を有するポリプロピレン樹脂であり、そしてサンプル7は、線状のポリプロピレンホモポリマーである。
【0040】
これらのサンプル全部の分枝指数を測定し、本発明のポリプロピレンでは長鎖分枝が著しく向上していることを表1から見ることができる。
【0041】
情報として、線状重合体が示す分枝指数はほぼ1である一方、分枝している重合体が示す分枝指数は1未満である。
【0042】
表2を参照して、前記7種類のサンプル各々が示すメルトフローインデックス(MFI)を測定した。本発明の方法に従って得られたポリプロピレンに相当するサンプル3が示したメルトフローインデックスが最も低く、0.86g/10分であったことが分かるであろう。このことは、グラフト化剤を用いるとサンプル2および4に比較してマクロラジカル(macroradicals)の再結合が促進され、かつ鎖切断率が低下することを示している。
【0043】
サンプル1に照射を行うと、放射線によって鎖切断が引き起こされる結果サンプル2が生成し、MFIが高くなる。
【0044】
グラフト化剤を用いないと、長鎖分枝の向上は全く得られない。
【0045】
サンプル1から6が250℃で示す押出し力(extrusion force)、250℃、270℃および290℃で示す溶融体強度そして250℃、270℃および290℃で示す破断時速度(speed at break)である機械的特性を測定し、その結果を表3に示す。溶融体強度は、ある重合体を溶融状態で引き伸ばした時に要する力であり、これをミリニュートン(mN)で測定する。本明細書では、毛細管およびテンシルレオメトリー(tensile rheometry)に関する流動学的装置、例えばCEAST 1000レオメーター(rheometer)などを用いて、重合体溶融物に関する溶融体強度を測定した。本明細書では、重合体を溶融させて毛細管ダイスに通して押出す。押出し力、即ち前記溶融物を毛細管ダイスに通して一定流量で押出す時にかかる力をニュートン(N)で測定する。このフィラメントを、2rpmの初期回転速度から100秒当たり10rpmの一定加速度で回転するロールに付着させ、その結果、前記フィラメントは伸縮または伸びによって引き伸ばされる。このフィラメントを引き伸ばす時に要した力を連続的に記録して、それをミリニュートン(mN)で表す。この力は、この力が高原部に到達するまで、前記ロールの回転速度が速くなるにつれて高くなり、前記高原部に到達した時の力を最終溶融体強度値として記録する。これが表3に示す最終値である。追加的に、前記フィラメントが破断する時の回転速度も測定し、これを瞬時回転速度(rpm)として表し、これは表3に示す破断時速度に相当する。本発明に従って得られたサンプル3は特にある範囲の加工温度に亘って高いレベルの溶融体強度を示すが破断時速度はむしろ低いことが分かるであろう。標準製品として紡糸可能なサンプル5および6は290℃の時に溶融体強度を失う。サンプル3は290℃の時でも良好なレベルの溶融体強度を示す。それとは対照的に、サンプル2および4が示す溶融体強度の向上は限られた度合である。
【0046】
図1に、サンプル3、5および6が示した溶融体強度と温度の間の関係を示す。サンプル3は、サンプル5および6に比較して、温度で溶融体強度が低下する率が著しく低いことが分かるであろう。更に、また、サンプル3のポリプロピレンは290℃でも高い溶融体強度を有しているがサンプル5および6のポリプロピレンはその温度で著しい溶融体強度を示さないことが分かる。このように、本発明の方法を用いると、高温で良好な溶融体強度を有することから例えば高い加工温度での加工でも紡糸繊維を生成させることを可能にする高い溶融体強度を有するポリプロピレンを製造することができる。
【0047】
このように、本発明に従って本発明の方法を用いると、溶融させた重合体を加工する時、例えば、フィルムにブローン加工する時、パイプに押出し加工する時、繊維に紡糸する時、または発泡体として成形する時などに非常に有利な高い溶融体強度を有するポリプロピレンを生成させることができることが明らかである。
【0048】
図4を参照して、本発明に従って生成させたサンプル3そしてサンプル1、5、6および7が示した曲げ弾性率(Flexural modulus)および耐衝撃性の値を示す。ISO 178の手順を用いて曲げ弾性率を測定しそしてISO R180/1Aの手順のIZOD試験を用いて耐衝撃性を23℃で測定した。サンプル3のポリプロピレンとサンプル1のポリプロピレンを比較することで、高エネルギーの電子ビームによる照射をグラフト化剤と組み合わせて用いるとポリプロピレン分子に長鎖分枝が生成し、前記ポリプロピレンの曲げ弾性率と耐衝撃性の両方が向上するがメルトフローインデックスは実質的に同じままであることが分かるであろう。このポリプロピレンが示すメルトフロー特性は実質的に同じままであるが、このポリプロピレンの機械的特性が向上する。本発明に従って得られたサンプル3のポリプロピレンをサンプル5、6および7のポリプロピレン(これらは商業的に入手可能なポリプロピレンである)と比較することで、本発明に従って得られたポリプロピレンが示す曲げ弾性率はそのような公知市販ポリプロピレンの曲げ弾性率と同じであるか或は著しく高くかつサンプル3が示す耐衝撃性も前記3種類のサンプル5、6および7の全部に比較して著しく高く、例えばそのような公知ポリプロピレンのそれよりも少なくとも約50%高いことが分かるであろう。このように、本発明の方法を用いると、機械的特性が向上しているばかりでなく溶融体強度も向上したポリプロピレンを達成することができる。
【0049】
サンプル1から7が示すリカバリーコンプライアンスと緩和時間を測定し、その結果を表5に示す。本発明に従うサンプル3が示したリカバリーコンプライアンスおよび緩和時間は、グラフト化剤を用いなかったサンプル2および4が示したそれらよりも高い。更に、本発明に従って得られたサンプル3が示した緩和時間も他のサンプル全部が示したそれよりも著しく高かった。このような結果は、明らかに、グラフト化剤を照射段階前に添加するのが有利であることを示している。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の方法の1つの態様に従って得られた高い溶融体強度を示すポリプロピレンおよび本発明に従って得られたものでない他の2種類のポリプロピレンが示した溶融体強度と温度の間の関係を示すグラフである。
Claims (3)
- 0.7未満の分枝指数を有するポリプロピレンであって、ポリプロピレンに少なくとも5MeVのエネルギーを有する電子ビームを5から100kGrayの放射線量で用いた照射をグラフト化剤としてテトラビニルシランの存在下で行うことにより生成されたものであり、前記テトラビニルシランが前記ポリプロピレンの重量を基準にして0.01から1重量%の量で存在することを特徴とするポリプロピレン。
- 用いた電子ビームのエネルギーが少なくとも10MeVである請求項1記載のポリプロピレン。
- 請求項1または2に記載の0.7未満の分枝指数を有するポリプロピレンを製造する方法。
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