JP4694673B2 - 燃焼材料及び燃焼材料の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼材料及び燃焼材料の製造方法に係り、特に、野外でのキャンプの料理用等の各種燃料として用い、墓参りをするときや花火をするとき等の火種として用い、また、焚き火や燃焼炉等の着火用火種として用い、あるいは、野外での明かりとして用いる等種々に用途のある燃焼材料及び燃焼材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、燃焼材料としては、例えば、実開昭62−97149号公報に掲載されたものが知られている。これは、図7に示すように、成形炭1の下側に、固形の点火剤2が入れられる凹所3を形成するとともに、この凹所3に連通する空気口4を上下方向に複数設けたものである。そして、固形の点火剤2に点火した後、成形炭1をその凹所3に点火剤2が入るように接地する。これにより、空気口4から空気が供給されるので、成形炭1が着火し、成形炭1が燃焼を開始する。これにより、野外でのキャンプの料理用等の各種燃料として用い、墓参りをするときや花火をするとき等の火種として用い、また、焚き火や燃焼炉等の着火用火種として用い、あるいは、野外での明かりとして用いる等種々の用途に供することができるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この従来の燃焼材料にあっては、成形炭1を用いており、しかも、凹所3や空気口4を成形しなければならないので、製造が難しく、コスト高になっているという問題があった。
そこで、本願発明者は、間伐材等の安価に手に入る木材の柱状体を利用して、このような燃焼材料を作成することを着想した。
しかしながら、この木材を単に従来と同様に形成し、木材の柱状体の下側に凹所を形成し、これに連通する空気口を形成しても、これを燃やそうとする際には、柱状体を凹所に点火剤が入るように接地するので、点火剤が柱状体に覆われてしまい、空気口があるとはいっても、空気の供給が不十分で点火剤が消えてしまったり、木材は炭よりも着火しにくいので、木材への着火が不十分になってしまうという問題があった。
更に、木材は炭よりも燃えにくいので、せっかく着火しても、途中で火が消え、木材の燃え残りが生じてしまうという問題も生じた。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、木製の柱状体で作成しても、点火剤による着火が容易に行なわれるとともに、途中で火が消えにくく全体ができるだけ全部燃焼できるようにし、安価で燃え易い燃焼材料及び燃焼材料の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するための本発明の燃焼材料は、接地される下面を有し着火されて燃焼する燃焼材料において、木製の柱状体を用い、該柱状体の上面側中央部に点火剤が入れられるとともに該点火剤を支持する底部を有した穴を形成し、上記柱状体の側面から該穴に連通する複数の上溝を形成した構成としている。
この構成の燃焼材料を燃焼させるときは、点火剤を穴に入れて、柱状体を接地する。この状態で、点火剤に点火する。これにより、穴の周囲が熱せられ、数分で穴の周囲が着火する。この場合、点火剤の上が開放されているので、点火剤自身が良く燃えることになり、柱状体への着火が円滑に行なわれる。そして、空気が、上溝を通って穴に流入し、柱状体が上の方から下の方へ向けて徐々に燃焼していく。この場合、空気が上溝から流入するので、燃焼が円滑に行なわれ、途中で消えてしまう事態が防止される。
そして、必要に応じ、上記柱状体の下面から上記穴の底部に貫通する貫通孔を形成し、上記柱状体の側面から該貫通孔に連通する複数の下溝を形成した構成としている。空気が上溝からだけでなく、下溝及び貫通孔を通って穴に流入するので、より一層燃焼が円滑に行なわれる。
【0005】
また、必要に応じ、接地される下面を有し着火されて燃焼する燃焼材料において、木製の柱状体を用い、該柱状体の上面側中央部に点火剤が入れられるとともに該点火剤を支持する底部を有した穴を形成し、上記柱状体の下面から上記穴の底部に貫通する貫通孔を形成し、上記柱状体の側面及び上面から該穴に連通する複数の上溝を形成し、上記柱状体の側面及び下面から該貫通孔に連通し上記上溝と位相の異なる複数の下溝を形成した構成としている。溝が上面及び下面にも形成されるので、より一層空気の流通を良くすることができ、より一層燃焼を円滑に行なわせることができる。
この場合、上記上溝を上記貫通孔にも連通させたことが有効である。空気が上溝及び貫通孔を通っても穴に流入するので、より一層燃焼が円滑に行なわれる。
また、この場合、上記下溝を上記穴にも連通させたことが有効である。空気が下溝を通って穴に流入するので、より一層燃焼が円滑に行なわれる。
【0006】
更に、必要に応じ、上記上溝及び下溝を上記穴の軸線を中心にして放射状に形成した構成としている。穴の周囲から万遍なく空気が流れることから、この点でも、燃焼が確実に行なわれる。
更にまた、必要に応じ、上記上溝及び下溝を上記穴の軸線を中心にして点対称に設けた構成としている。対称の溝なので、穴の周囲から万遍なく略均一に空気が流れることから、この点でも、燃焼が確実に行なわれ、また、柱状体が略均等に燃焼していき、途中で倒れたりしてしまう事態が防止される。
【0007】
また、上記課題を解決するための本発明の燃焼材料の製造方法は、接地される下面を有し着火されて燃焼する木製の柱状体を備えて構成される燃焼材料の製造方法において、上記柱状体の上面側中央部に点火剤が入れられるとともに該点火剤を支持する底部を有した穴をドリルで形成し、上記柱状体の上面から上記穴の軸線方向に沿い互いに平行で上記穴の内径より小さい幅の間隔の2条の切込の組を等角度関係でかつ柱状体の途中まで丸鋸により切削して、上記柱状体の側面及び上面から上記穴に連通する複数の上溝を形成し、上記柱状体の下面から上記穴の軸線方向に沿い互いに平行で上記穴の内径より小さい幅の間隔の2条の切込の組を上記上溝とは位相をずらせて等角度関係でかつ柱状体の途中まで丸鋸により切削して形成することにより、上記柱状体の芯部を切除して該柱状体の下面から上記穴の底部に貫通する貫通孔を形成し、同時に、上記柱状体の側面及び下面から該貫通孔に連通し上記上溝と位相の異なる複数の下溝を形成した構成としている。
【0008】
これにより製造された燃焼材料を燃焼させるときは、点火剤を穴に入れて、柱状体を接地する。この状態で、点火剤に点火する。これにより、穴の周囲が熱せられ、数分で穴の周囲が着火する。この場合、点火剤の上が開放されているので、点火剤自身が良く燃えることになり、柱状体への着火が円滑に行なわれる。そして、空気が、上溝を通って穴に流入し、更に、下溝及び貫通孔を通って穴に流入するので、柱状体が上の方から下の方へ向けて徐々に燃焼していく。この場合、空気が上溝及び下溝の両方から流入するので、燃焼が円滑に行なわれ、途中で消えてしまう事態が防止される。
また、本発明の燃焼材料の製造方法によれば、点火剤を入れる穴をドリルで形成し、上溝及び下溝を2条の切込の組を等角度関係で切削して形成する丸鋸により形成し、これにより、同時に、柱状体の芯部を切除して柱状体の下面から穴の底部に貫通する貫通孔を形成するので、貫通孔を丸鋸による切削加工のみで溝と同時に角柱状に形成でき、そのため、別途ドリルで形成する場合に比較して、工数が少なくて済み、製造効率を大幅に向上させることができる。
そして、必要に応じ、上記上溝が上記貫通孔にも連通するように2条の切込の組を等角度関係でかつ柱状体の途中まで丸鋸により切削する構成としている。
また、必要に応じ、上記下溝が上記穴にも連通するように2条の切込の組を等角度関係でかつ柱状体の途中まで丸鋸により切削する構成としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る燃焼材料及び燃焼材料の製造方法について説明する。
図1乃至図3に示すように、本発明の実施の形態に係る燃焼材料Sは、接地される下面11を有し着火されて燃焼する木製の柱状体10を備えて構成されている。この柱状体10は、例えば、間伐材の丸太が用いられ、例えば、直径が8〜15cm、高さが7〜20cm程度の大きさのものが用いられる。実施の形態では、例えば、直径が10cm、高さが14cmである。
この柱状体10の上面12側の中央部には、点火剤Tが入れられるとともに点火剤Tを支持する底部13aを有した穴13が形成されている。穴13は、実施の形態では、例えば、直径が3cm、深さが3cmの大きさの円柱状に形成されている。
点火剤Tとしては、穴13に入る大きさで、例えば、市販で周知の固形アルコール燃料等適宜のものが用いられる。
【0010】
また、柱状体10の下面11中央から穴13の底部13aに貫通する貫通孔14が形成されている。貫通孔14の最大幅は、穴13の直径より小さく、例えば、最大幅が2cmに設定されている。貫通孔14は、ドリルで円柱状に形成しても良く、あるいは、後述の丸鋸による溝の切削加工のみで角柱状に形成しても良い。
更に、柱状体10には、柱状体10の側面15及び上面12から、穴13に連通する複数の上溝17が形成されている。この上溝17は、柱状体10の上面12から穴13の軸線P方向に沿って互いに平行で穴13の内径より小さい幅の間隔の2条の切込16a,16bの組16を90°の等角度関係でかつ柱状体10の途中まで丸鋸M(図4)により切削することにより形成されている。2条の切込16a,16bの最大幅は、例えば、穴13の直径が3cmであるときに、2cmに設定されている。その結果、上溝17は、穴13の軸線Pを中心にして放射状に、かつ、穴13の軸線Pを中心にして点対称に設けられることになる。
【0011】
更にまた、柱状体10には、柱状体10の側面15及び下面11から貫通孔14に連通し上溝17と位相の異なる複数の下溝18が形成されている。この下溝18は、柱状体10の下面11から穴13の軸線P方向に沿い互いに平行で穴13の内径より小さい幅の間隔の2条の上記と同様の切込16a,16bの組16を90°の等角度関係でかつ上溝17とは45°位相をずらせて柱状体10の途中まで丸鋸Mにより切削することにより形成されている。2条の切込16a,16bの最大幅は、上記と同様に、例えば、穴13の直径が3cmであるときに、2cmに設定されている。その結果、下溝18は、穴13の軸線Pを中心にして放射状に、かつ、穴13の軸線Pを中心にして点対称に設けられることになる。
また、上溝17を形成する2条の切込16a,16bの組16は、柱状体10の途中であって、穴13の底部13a(穴13の深さ)を越えて丸鋸Mにより切削されて形成されており、これにより、上溝17は、貫通孔14にも連通させられて形成されていることになる。
尚、下溝18を形成する2条の切込16a,16bの組16を、柱状体10の途中であって、穴13の底部13aを越えて丸鋸Mにより切削することにより、下溝18を、穴13にも連通させて形成しても良い。
【0012】
次に、この実施の形態に係る燃焼材料Sの製造方法について、図4に示す製造工程図を用いて説明する。
▲1▼ 接地される下面11を有した柱状体10として、所要寸法の丸太を用意する(1−1)。
▲2▼ この柱状体10の上面12側中央部に点火剤Tが入れられるとともに点火剤Tを支持する底部13aを有した穴13をドリルで形成する(1−2)。
▲3▼ 穴13の軸線P方向に沿い互いに平行で穴13の内径より小さい幅の間隔の丸鋸Mを用い、柱状体10の上面12から穴13の軸線P方向に沿い互いに平行で穴13の内径より小さい幅の間隔の2条の切込16a,16bの組16を90°の等角度関係でかつ柱状体10の途中まで切削形成する。この2条の切込16a,16bの組16は、穴13の底部13a(穴13の深さ)を越えて切削形成する。これにより、柱状体10の側面15及び上面12から穴13に連通する複数の上溝17を形成する(1−3)。
【0013】
▲4▼ 次に、穴13の軸線P方向に沿い互いに平行で穴13の内径より小さい幅の間隔の丸鋸Mを用い、柱状体10の下面11から穴13の軸線P方向に沿い互いに平行で穴13の内径より小さい幅の間隔の2条の切込16a,16bの組16を、上溝17とは45°位相をずらせて90°の等角度関係でかつ柱状体10の途中まで切削形成する。この場合、2条の切込16a,16bが、上溝17を形成した2条の切込16a,16b端を越えて形成されるようにする(1−4,1−5)。
▲5▼ その後、柱状体10の芯部20を取り除く。この芯部20は丸鋸Mの切削により、切り分けられており、引っ張るだけで容易に取れる(1−6)。これにより、柱状体10の下面11から穴13の底部13aに貫通する貫通孔14が形成される。また、同時に、柱状体10の側面15及び下面11から貫通孔14に連通し上溝17と位相の異なる複数の下溝18が形成される。更に、上溝17を形成する2条の切込16a,16bの組16は、穴13の底部13a(穴13の深さ)を越えて切削形成されているので、結果として、上溝17は、柱状体10の側面15及び上面12から貫通孔14にも連通することになる。
この場合、貫通孔14は、丸鋸Mによる切削加工のみで、溝と同時に角柱状に形成されるので、別途ドリルで形成する場合に比較して、工数が少なくて済み、製造効率が極めて良いものになる。
【0014】
従って、この実施の形態に燃焼材料Sを燃焼するときは、図5に示すように、点火剤Tを穴13に入れて、柱状体10を接地する(2−1)。この状態で、点火剤Tに点火する(2−2)。これにより、穴13の周囲が熱せられ、数分で穴13の周囲が着火する(2−3)。この場合、点火剤Tの上が開放されているので、点火剤T自身が良く燃えることになり、柱状体10への着火が円滑に行なわれる。
この状態では、図6に示すように、空気が、上溝17を通って穴13に流入し、また、下溝18及び貫通孔14を通って穴13に流入するので、空気の流通が良く、そのため、柱状体10が上の方から下の方へ向けて徐々に燃焼していく(2−4)。この場合、空気が上溝17からだけでなく、下溝18からも流入するので、燃焼が円滑に行なわれ、途中で消えてしまう事態が防止される。また、放射状で点対称の溝なので、穴13の周囲から万遍なく略均一に空気が流れることから、この点でも、燃焼が確実に行なわれるとともに、柱状体10が略均等に燃焼していき、途中で倒れたりしてしまう事態が防止される。
そして、燃焼が進んで、上溝17の形成部位を過ぎても、依然として、下溝18及び貫通孔14から空気が流入するので、柱状体10の下側まで十分に燃焼することになり、無駄が生じることがない(2−5,2−6)。
図5に示す例で、直径9.5cm、高さ14.5cmのものであり、約40分間に亘って良く燃え、その後、所謂「おき」になって、最後まで燃焼した。
即ち、実施の形態に係る燃焼材料Sによれば、燃焼の際には、空気の流通が良く、途中で消えにくく全体ができるだけ全部燃焼できるようにすることができる。更に、柱状体10として間伐材等の安価に手に入る木材を利用しているので、安価で燃え易い燃焼材料Sとすることができる。
【0015】
尚、上記実施の形態では、上溝17を形成する2条の切込16a,16bの組16を、穴13の底部13a(穴13の深さ)を越えて形成し、上溝17を貫通孔14にも連通させて形成したが、下溝18を形成する2条の切込16a,16bの組16を、穴13の底部13aを越えて形成し、下溝18を穴13にも連通させて形成しても良く、また、上溝17を穴13用とし、下溝18を貫通孔14用としても良く、溝の深さは適宜変更して良い。また、溝の数や設け方も上述したものに限定されるものではなく、適宜変更して良い。また、実施の形態では、柱状体10を丸太で構成したが必ずしもこれに限定されるものではなく、建物等の廃材等から得られる矩形の木材であっても良く、その木材の材質や形状は適宜変更して良い。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の燃焼材料及び燃焼材料の製造方法によれば、柱状体の上面側中央部に点火剤が入れられるとともに点火剤を支持する底部を有した穴を形成し、柱状体の側面から穴に連通する複数の上溝を形成したので、燃焼材料を燃焼するときは、穴内の点火剤に点火するだけで良く、容易に着火することができる。また、着火の際には、点火剤の上が開放されているので、点火剤自身が良く燃えることになるので、柱状体への着火を円滑に行なうことができるようになる。
また、燃焼の際には、空気が、上溝を通って穴に流入するので、空気の流通が良く、そのため、柱状体を上の方から燃え上がらせ、途中で消えにくく全体ができるだけ全部燃焼できるようにすることができる。更に、木製の柱状体を用いるので、間伐材等の安価に手に入る木材を利用でき、安価で燃え易い燃焼材料を提供することができる。
【0017】
そして、柱状体の下面から穴の底部に貫通する貫通孔を形成し、柱状体の側面から貫通孔に連通する複数の下溝を形成した場合には、空気が上溝からだけでなく、下溝及び貫通孔を通って穴に流入するので、より一層燃焼を円滑に行なわせることができ、柱状体を上の方から燃え上がらせ、途中で消えにくく全体ができるだけ全部燃焼できるようにすることができる。
また、上溝を柱状体の側面及び上面から形成し、下溝を柱状体の側面及び下面から形成した場合には、溝が上面及び下面にも形成されるので、より一層空気の流通を良くすることができ、より一層燃焼を円滑に行なわせることができる。
更に、上溝を貫通孔にも連通させた場合には、空気が上溝及び貫通孔を通っても穴に流入するので、より一層燃焼を円滑に行なわせることができ、柱状体を消えにくく全体ができるだけ全部燃焼できるようにすることができる。
更にまた、下溝を穴にも連通させた場合には、空気が下溝を通って穴に流入するので、より一層燃焼を円滑に行なわせることができ、柱状体を消えにくく全体ができるだけ全部燃焼できるようにすることができる。
【0018】
また、上溝及び下溝を穴の軸線を中心にして放射状に形成した場合には、穴の周囲から万遍なく空気が流れることから、この点でも、燃焼を確実に行なわせることができる。
更に、上溝及び下溝を穴の軸線を中心にして点対称に設けた場合には、対称の溝なので、穴の周囲から万遍なく略均一に空気が流れることから、この点でも、燃焼を確実に行なわせることができるとともに、柱状体が略均等に燃焼していき、途中で倒れたりしてしまう事態を防止することができる。
【0019】
また、本発明の燃焼材料の製造方法によれば、点火剤を入れる穴をドリルで形成し、上溝及び下溝を2条の切込の組を等角度関係で切削して形成する丸鋸により形成し、これにより、同時に、柱状体の芯部を切除して柱状体の下面から穴の底部に貫通する貫通孔を形成するので、貫通孔を丸鋸による切削加工のみで溝と同時に角柱状に形成でき、そのため、別途ドリルで形成する場合に比較して、工数が少なくて済み、製造効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る燃焼材料を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る燃焼材料を示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る燃焼材料を示す横断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る燃焼材料の製造方法を示す工程図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る燃焼材料の燃焼の過程を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る燃焼材料の燃焼時における空気の流入状態を示す横断面図である。
【図7】従来の燃焼材料の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
S 燃焼材料
T 点火剤
10 柱状体
11 下面
12 上面
13 穴
13a 底部
14 貫通孔
15 側面
16 切込の組
16a,16b 切込
P 軸線
17 上溝
18 下溝
20 芯部
Claims (4)
- 接地される下面を有し着火されて燃焼する木製の柱状体を備えて構成される燃焼材料の製造方法において、
上記柱状体の上面側中央部に点火剤が入れられるとともに該点火剤を支持する底部を有した穴をドリルで形成し、上記柱状体の上面から上記穴の軸線方向に沿い互いに平行で上記穴の内径より小さい幅の間隔の2条の切込の組を等角度関係でかつ柱状体の途中まで丸鋸により切削して、上記柱状体の側面及び上面から上記穴に連通する複数の上溝を形成し、上記柱状体の下面から上記穴の軸線方向に沿い互いに平行で上記穴の内径より小さい幅の間隔の2条の切込の組を上記上溝とは位相をずらせて等角度関係でかつ柱状体の途中まで丸鋸により切削して形成することにより、上記柱状体の芯部を切除して該柱状体の下面から上記穴の底部に貫通する貫通孔を形成し、同時に、上記柱状体の側面及び下面から該貫通孔に連通し上記上溝と位相の異なる複数の下溝を形成したことを特徴とする燃焼材料の製造方法。 - 上記上溝が上記貫通孔にも連通するように2条の切込の組を等角度関係でかつ柱状体の途中まで丸鋸により切削することを特徴とする請求項1記載の燃焼材料の製造方法。
- 上記下溝が上記穴にも連通するように2条の切込の組を等角度関係でかつ柱状体の途中まで丸鋸により切削することを特徴とする請求項1または2記載の燃焼材料の製造方法。
- 上記請求項1乃至3何れか記載の燃焼材料の製造方法によって製造されることを特徴とする燃焼材料。
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JPS58128958U (ja) * | 1982-02-22 | 1983-09-01 | 松下電器産業株式会社 | 固形燃料 |
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