JP3032807U - 燃焼材 - Google Patents

燃焼材

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JP3032807U
JP3032807U JP1996006770U JP677096U JP3032807U JP 3032807 U JP3032807 U JP 3032807U JP 1996006770 U JP1996006770 U JP 1996006770U JP 677096 U JP677096 U JP 677096U JP 3032807 U JP3032807 U JP 3032807U
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義一 山本
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山本 厚子
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  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、キャンプ、海水浴などアウトドアにお
けるファイヤーストームなどで使用される燃焼材は、木
材の端材などはそのまま、薪またはチップなどは積上
げ、焚き付けなどを使用して着火している。しかし木材
の端材から適当なものを採択用意し、これを整理し運搬
するなど手間がかかるなどの問題があった。 【解決手段】 縦長角柱状の木材本体2に上面から刻設
された前後方向への縦切込み3および左右方向への縦切
込み4と、縦切込み3の下端に連結された前後方向への
横向き空気孔5と、縦切込み4の下端に連結された左右
方向への横向き空気孔6と、木材本体2における縦切込
み3と縦切込み4との交差部分に所定深さをもって角穴
状あるいは丸穴状に刻設された補助着火材の収納部7か
ら構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、キャンプ、海水浴、釣りなどアウトドアにおけるファイヤーストー ム、灯火、暖房、炊事などでの使用に好適な燃焼材に関するものである。 加えて、建築工事現場から排出され、最終的には産業廃棄物とならざるを得な い針葉樹・広葉樹などの木材の端材を有効に利用できるものでもある。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャンプ、海水浴、釣りなどアウトドアにおけるファイヤーストーム、 灯火、暖房、炊事などで使用される燃焼材の状態は下記の通りであった。 木材の端材などはそのまま、薪またはチップなどは積上げ、焚き付けなどを使 用して着火している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。 例えば、ファイヤーストームを楽しもうとする場合、木材の端材から適当なも のを採択用意し、これを手間をかけて整理し運搬をするなど手間がかかると共に 、ファイヤーストームとして燃やす場合も、当該木材の端材を常に燃えやすい状 態に保持するなど手間がかかる。 加えて、木材の端材などはこのようにファイヤーストームに使用することは、 まだ資源の有効利用としての効果を発揮できるが、ほとんどのものは産業廃棄物 として処理されてしまうのが実情である。 本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、上述のような問題を解決できるものを提供しようとする ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のものは下記のようになるものである。 すなわち本願のものは、所定寸法の縦長角柱状に構成された木材本体2と、木 材本体2に上面から当該木材本体2の前面幅2Aにおける縦中心線2A1に沿う ように刻設された前後方向への縦切込み3と、当該木材本体2の側面幅2Bにお ける縦中心線2B1に刻設された左右方向への縦切込み4と、前後方向への縦切 込み3の下端に連結された状態で木材本体2を前後方向に貫通せしめた前後方向 への横向き空気孔5と、左右方向への縦切込み4の下端に連結された状態で木材 本体2を左右方向に貫通せしめた左右方向への横向き空気孔6と、木材本体2に おける前後方向への縦切込み3と左右方向への縦切込み4との交差部分に所定深 さをもって角穴状あるいは丸穴状に刻設された補助着火材の収納部7とから構成 されている燃焼材である。
【0005】 所定寸法の縦長角柱状に構成された木材本体2と、木材本体2に上面から当該 木材本体2の前面幅2Aにおける縦中心線2A1に沿うように刻設された前後方 向への縦切込み3と、当該木材本体2の側面幅2Bにおける縦中心線2B1に刻 設された左右方向への縦切込み4と、前後方向への縦切込み3の下端に連結され た状態で木材本体2を前後方向に貫通せしめた前後方向への横向き空気孔5と、 左右方向への縦切込み4の下端に連結された状態で木材本体2を左右方向に貫通 せしめた左右方向への横向き空気孔6と、木材本体2における前後方向への縦切 込み3と左右方向への縦切込み4との交差部分に所定深さをもって角穴状あるい は丸穴状に刻設された補助着火材の収納部7と、木材本体2に下面から刻設され た前後方向への下方縦切込み9と木材本体2に下面から刻設された左右方向への 下方縦切込み10から構成され、下方縦切込み9は、当該木材本体2の前面幅2 Aにおける左右端から少し内方に位置すると共に、その刻設深さは前後方向への 縦切込み3と左右方向への縦切込み4の刻設位置より少し高い位置に達するよう 構成され、下方縦切込み10は、当該木材本体2の側面幅2Bにおける前後端か ら少し内方に位置すると共に、その刻設深さは前後方向への縦切込み3と左右方 向への縦切込み4の刻設位置より少し高い位置に達するよう構成されている燃焼 材である。 なお、木材本体の形状を縦長円柱状のものあるいは縦長八角柱状のものにする ことができる。
【0006】
【考案の実施の形態】
考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 1は本考案の燃焼材である。 2は所定寸法の縦長角柱状に構成された木材本体である。 3は木材本体2に上面から刻設された前後方向への縦切込みで、当該木材本体 2の前面幅2Aにおける縦中心線2A1に沿うと共に、その刻設深さは当該木材 本体2の下面から所定高さの位置2A2に達するよう構成されている。 4は木材本体2に上面から刻設された左右方向への縦切込みで、当該木材本体 2の側面幅2Bにおける縦中心線2B1に沿うと共に、その刻設深さは当該木材 本体2の下面から所定高さの位置2B2に達するよう構成されている。 当然、前後方向への縦切込み3と左右方向への縦切込み4とは、平面十字状に 交差していると共に、両者の刻設深さは同一である。
【0007】 5は前後方向への縦切込み3の下端に連結された状態で木材本体2を前後方向 に貫通せしめた前後方向への横向き空気孔である。 6は左右方向への縦切込み4の下端に連結された状態で木材本体2を左右方向 に貫通せしめた左右方向への横向き空気孔である。 これら両横向き空気孔5,6は同一高さに構成されている。
【0008】 7は木材本体2における前後方向への縦切込み3と左右方向への縦切込み4と の交差部分に所定深さをもって角穴状あるいは丸穴状に刻設された補助着火材の 収納部である。 8は補助着火材である。 9は木材本体2に下面から刻設された前後方向への下方縦切込みで、当該木材 本体2の前面幅2Aにおける左右端から少し内方に位置すると共に、その刻設深 さは前後方向への縦切込み3と左右方向への縦切込み4の刻設位置より少し高い 位置に達するよう構成されている。 10は木材本体2に下面から刻設された左右方向への下方縦切込みで、当該木 材本体2の側面幅2Bにおける前後端から少し内方に位置すると共に、その刻設 深さは前後方向への縦切込み3と左右方向への縦切込み4の刻設位置より少し高 い位置に達するよう構成されている。 前後方向への下方縦切込み9,9と左右方向への下方縦切込み10,10とは 、下面から見て略井字状に刻設されている。 これら両下方縦切込み9,9,10,10の溝の幅は3〜6mmである。
【0009】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。 A.木材本体は、公知の建築材である角材を所定寸法に切断して構成されてい る。 a.木材本体2の形状については、上述縦長角柱状のもののほか、縦長円柱状 のもの(図5参照),縦長八角柱状のもの(図示略)であってもよい。 b.木材は針葉樹・広葉樹のどれでもよい。 B.木材本体の寸法は、幅は約100mm、奥行きは約100mm、高さは約 350mmである。 C.前後方向への縦切込み3と左右方向への縦切込み4の幅は約3mm〜6m mである。 D.前後方向への縦切込み3と左右方向への縦切込み4の刻設深さは、木材本 体2の下面から約20mmの位置である。 E.横向き空気孔5,6の直径は、約20mmである。 F.補助着火材の収納部7の刻設深さは、木材本体の上面から約10mmであ る。この補助着火材の収納部の刻設は、丸ドリルあるいは角孔ドリルで行うとよ い。 G.補助着火材の収納部7は、丸穴状のものの場合の内径は約30mm、角穴 状のものの場合の一辺は約30mmに構成されている。 H.補助着火材8は、公知の灯油を含む圧着古紙又はローソクである。
【0010】
【考案の効果】
本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。 A.従来の木材の端材は、薪,焚き付け用材,チップ用材,小さな彫刻用材と して処理されているだけであるが、本願のものによってその活用範囲を拡大でき る。 B.着火しやすく確実な燃焼ができ、暖房,灯火,炊事燃料などにも活用でき る。 C.持ち運びに対しても軽く、大きくなく、安全に取扱いができる。 D.燃焼後は木材なので灰となり、自然環境を害することがない。 E.ファイヤーストーム、灯火などに使用する場合の効用は下記の通りである 。 a.前後方向への縦切込み,左右方向への縦切込みと、これらに連結された前 後方向への横向き空気孔,左右方向への横向き空気孔が形成されているから、着 火と同時に上部から徐々に燃焼を促進させ、確実な燃焼をさせることができる。 b.補助着火材の収納部が設けられているから、これに補助着火材を入れてお き容易に着火することができる。 c.前後方向への下方縦切込み9と左右方向への下方縦切込み10を併設した ものにあっては、木材本体2の下端部にも燃焼用空気が給気されるから当該木材 本体全体を確実に燃焼させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】斜視図である。
【図2】1部を切欠いた斜視図である。
【図3】A−A線断面図である。
【図4】補助着火材を装着した状態を説明する1部を切
欠いた斜視図である。
【図5】木材本体が縦長円柱状のものの場合の略図的平
面図である。
【図6】他の実施例の斜視図である。
【図7】同上の底面方向からの斜視図である。
【図8】B−B線断面図である。
【符号の説明】
1 燃焼材 2 木材本体 3 前後方向への縦切込み 4 左右方向への縦切込み 5 前後方向への横向き空気孔 6 左右方向への横向き空気孔 7 補助着火材の収納部 8 補助着火材 9 前後方向への下方縦切込み 10 左右方向への下方縦切込み

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定寸法の縦長角柱状に構成された木材
    本体(2)と、木材本体(2)に上面から当該木材本体
    (2)の前面幅(2A)における縦中心線(2A1)に
    沿うように刻設された前後方向への縦切込み(3)と、
    当該木材本体(2)の側面幅(2B)における縦中心線
    (2B1)に刻設された左右方向への縦切込み(4)
    と、前後方向への縦切込み(3)の下端に連結された状
    態で木材本体(2)を前後方向に貫通せしめた前後方向
    への横向き空気孔(5)と、左右方向への縦切込み
    (4)の下端に連結された状態で木材本体(2)を左右
    方向に貫通せしめた左右方向への横向き空気孔(6)
    と、木材本体(2)における前後方向への縦切込み
    (3)と左右方向への縦切込み(4)との交差部分に所
    定深さをもって角穴状あるいは丸穴状に刻設された補助
    着火材の収納部(7)とから構成されていることを特徴
    とする燃焼材。
  2. 【請求項2】 所定寸法の縦長角柱状に構成された木材
    本体(2)と、木材本体(2)に上面から当該木材本体
    2の前面幅(2A)における縦中心線(2A1)に沿う
    ように刻設された前後方向への縦切込み(3)と、当該
    木材本体(2)の側面幅(2B)における縦中心線(2
    B1)に刻設された左右方向への縦切込み(4)と、前
    後方向への縦切込み(3)の下端に連結された状態で木
    材本体(2)を前後方向に貫通せしめた前後方向への横
    向き空気孔(5)と、左右方向への縦切込み(4)の下
    端に連結された状態で木材本体(2)を左右方向に貫通
    せしめた左右方向への横向き空気孔(6)と、木材本体
    (2)における前後方向への縦切込み(3)と左右方向
    への縦切込み(4)との交差部分に所定深さをもって角
    穴状あるいは丸穴状に刻設された補助着火材の収納部
    (7)と、木材本体(2)に下面から刻設された前後方
    向への下方縦切込み(9)と木材本体(2)に下面から
    刻設された左右方向への下方縦切込み(10)から構成
    され、下方縦切込み(9)は、当該木材本体(2)の前
    面幅(2A)における左右端から少し内方に位置すると
    共に、その刻設深さは前後方向への縦切込み(3)と左
    右方向への縦切込み(4)の刻設位置より少し高い位置
    に達するよう構成され、下方縦切込み(10)は、当該
    木材本体(2)の側面幅(2B)における前後端から少
    し内方に位置すると共に、その刻設深さは前後方向への
    縦切込み(3)と左右方向への縦切込み(4)の刻設位
    置より少し高い位置に達するよう構成されていることを
    特徴とする燃焼材。
  3. 【請求項3】 木材本体の形状が縦長円柱状のものある
    いは縦長八角柱状のものである請求項1あるいは請求項
    2記載の燃焼材。
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